ずぶ濡れ逃避行~雨ニモ負ケテ、風ニモ負ケテ~

しがない三十路の役者の戯言でございます。気が向いた時にでも眼を通して頂けたら、これ幸いかと思われます。

読書の秋ですってね。

2013-10-15 22:34:33 | 日記
いやぁ~、台風が来ますねぇ~、物凄いヤツが来るみたいですねぇ~。

雨降っててスケボーでけへんし、また映画でも観にいっちゃおっかなぁ~♪と思ったりもしたんですが、ニュースの台風情報でも決まって最後には「無理な外出はお控え下さい。」って言ってくるんで。大人しくブログでも書こうと思います。


ってか、やっと読み終わりましたYo…




古川日出男”さん著作『聖家族』を。




二段構えで総ページ数“744ページ!?”を!


敬愛する作家さんの作品ではあったのですが、中々どぉして読み進めるのに結構な時間(5ヶ月…)を要してしまいました。

膨大なページ数も去ることながら、まぁ己の読解力の問題でもあるんでしょ~が……なんか自分の想像していた感じと違ってまして(笑)中々物語の世界観に入り込めず、時間も忘れてハマる事が出来なかったんですYoね。


古来より日本の中心から一線を画していた東北地方。そこに存在したと伝承されている“天狗”などと形容されもした“異能なる者”たちの代々に渡り語り継がれてきた歴史と共に語られる“もう一つ”の東北地方の物語…ってな感じだったんすが。大雑把に言えば(笑)

そして、そんな“異能なる者”たちが現代~近代~古代~に渡って繰り広げる、著者の代表作でもある『ベルカ、吠えないのか?』ばりの壮大なスペクタクル巨編!って思って読み始めたんですが…
色んな媒体で発表してこられた作品って事もあってか、作家さんが“あとがき”で「これは流亡のメガノベルだ。」と仰ってるよ~に、なんか雑然としてる感が強くて。

自分の中で「おっ♪ノッてきた!」と思いつつ読んでても、次のエピソードからは作風というか読んでる“リズム感”みたいのが違くなってくというか、それぞれで“温度差”みたいなのを感じてしまってですね。
まっ勿論、読み始めたら面白いんだけども(笑)そんな感じにワタクシとしては受け止めてしまったので、なかなか先が気になって時間も忘れて…とまではいけませんでした。
よって読破まで5ヶ月(笑)



しかし、いくら700ページ超の大作といえども一冊読み終えるまでに5ヶ月は掛かり過ぎだわなぁ~と思ってしまいましたYo。

せっかくの“読書の秋”だというのに……

ってことでぇ!




次はコレ読みたいと思います。




……うん。ちょうどイイね。サイズ的にね。




明日は朝7時から仕事なんすが……大丈夫かなぁ……





東京杉並高円寺、午後十時半


ホンマ世知辛い世の中やで……

2013-10-11 02:04:52 | 日記
どぉでもいい話なんすが…


新しい仕事場が決まりました。はい。
これで何とか“無職”の危機からは逃れられそうです。


というのも以前にブログでも書いたんですが…



ワタクシ“しがない”役者なもので普段は“大崎”にあるこんな感じのビルの地下駐車場で働いて日銭を稼いでいたのですが、この度会社の都合により寝耳に水と申しましょ~か、今月の22日をもってコチラの業務から撤退する事が決まりまして!(泣)

慣れ親しんだ環境なので一抹の淋しさは勿論あったのですが、ワタクシがどぉこぉ言える問題でもないんでね。
そんなこんなで、新しい仕事場を手配してもらう手筈になってたのですが……全く報せがありませんでね。


最近は舞台の本番があったりで棚に上げていたものの、仕事に復帰してからも相変わらず色好い報せは無く。

業務の撤退まで2週間!?となっても新しい仕事場が決まらない現状には、流石のワタクシも本気で迫り来る“無職”という恐怖に背筋を凍らしたのですが、何とか新しい仕事場が決まりました!



新しい仕事場は“神田”にある、とある駐車場になりました。

神田……ワタクシの住む“高円寺”からは中央線一本で行けちゃいますな。ヒャッホ~イ♪と思っていたのも束の間…


新しい仕事場での勤務から時給をガッツリ下げられちゃうみたいなんです(泣)


なんか勤務形態が変わってしまうのと人件費削減との名目らしいんすが……

ガッツリですからね!
いきなしガッツリですからねっ!
タマったもんじゃないでげすYo。


「一難去ってまた一難」とはよく言ったものですなぁ~。フォフォフォ♪と、そのガッツリ下げられた時給で給料を計算してみたら……


戦慄が走りました。


ってことで、確実に生活水準の下落するであろうワタクシの今後や如何に!




まだまだ履ける……まだまだ履ける……




東京杉並高円寺、午前二時



映画熱、迸る!

2013-10-09 04:16:05 | 日記
舞台の本番が終わると、いつもこうだ…



映画熱が爆発する。



連日に渡る朝っぱらからの仕事に稽古に本番と続いた事もあり、中々観たい映画も観に行けずじまいだったので(泣)
本番が終わって1週間……早速3本もの映画を観てきました♪


先ずは“ジャック・ケルアック”の伝説的小説の映画化である作品『オン・ザ・ロード』を!



無論、原作は読んでないんすが(笑)予告編で存在を知って観たいと思っていた作品だったので、観れて良かったですYo。

ってか、もぉ公開して1ヶ月とか経ってたんで流石に空いてるやろ~と見越し上映ギリギリに行ったら……あ~ら、ビックリ。かなりの混雑模様でして!
結局2人で行ったのに離ればなれの席で観るという状況になってしまいました(笑)
実は話題作だったんだな『オン・ザ・ロード』。



社会通念に捉われない自由奔放な生き方を送る青年に惹かれた作家志望の主人公が、母親と生活していたNYを飛び出しアメリカ大陸を駆け巡る“路上の日々”に邁進する様を描いた1940年代のアメリカが舞台のロードムービー…ってな感じかと思ってたら、ある地点からゴールに向かう道程で出逢う人々との悲喜こもごも的な典型的ロードムービーではなく、NYから西海岸に赴いてはまたNYへ戻る堂々巡りな(笑)どちらかと言うとセックス&ドラッグな青春ムービーな趣で、2時間超な大作ながら個人的にかなり楽しんで観れました♪

しかし主演の“サム・ライリー”は〈Joy Division〉の映画『コントロール』での“イアン・カーティス”っぷりの印象しかなかったんですが(笑)改めて見てたら……意外とディカプリオを彷彿とさせますね♪と思ってしまいました。


そして続きましては、友達から噂を聞いて観たい観たいと思っていた作品『クロニクル』を!



コレは……友達も言っていたんですが、まさに『AKIRA』へのオマージュ以外の何モノでもないですね(笑)
病院の入院着姿でバトルするとこや、イジメられてた主人公が手に入れた“チカラ”に翻弄されてしまう様や、主人公を取り巻く環境とか……まさに主人公は『AKIRA』の“鉄雄”でしたね。これで赤いビッグ・スクーターなんて出てきたら完璧でしたYo。



個人的な見解として主人公が“鉄雄”で、主人公の暴走を止めよ~とする従兄弟が“金田?”で、主人公の暴走の犠牲になってしまう黒人の友達が“山形!?”って感じに受け止めてしまいました…


そして締め?は、ワタクシの敬愛する“ミシェル・ゴンドリー”監督の最新作『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』を!



前作の『ウィ・アンド・アイ』から一転、ゴンドリー節かのギミック満載の遊び心に溢れた“いつもの”ミシェル・ゴンドリー作品だったんだな、コレが。



オモチャ箱みたいにガチャガチャとした序盤は忙しない印象が強すぎて正直取っ付きにくかったんですが、中盤から終盤にかけて切ない物語とシンクロして全体をトーンダウンさせ、画面の色彩も徐々に暗くしていって最終的にはモノクロ画面での切ないラストに至るという、序盤のガチャガチャ感があっての終盤の切なさを際立たせた緩急の付け方が印象的な作品でした。

原作モノみたいですが、見事なまでの“ミシェル・ゴンドリー”印で楽しい映画でした♪
ウィ・アンド・アイ』の素人感覚を等身大にイイ具合で味付けした作風もめっちゃ好きだったんすが、やはり“ミシェル・ゴンドリー”っつったらコレだわな♪と改めて思ってしまった次第にございます。〈BECK〉のMVでの靴が前に歩いていくシーンとか使ってたりして不覚にも?二ヤッ♪としてしまいましたYo。



そんな“映画熱”溢れる1週間でした♪



あっ!そ~いえば『風立ちぬ』も観たけど……まっ!いっか♪(笑)




東京杉並高円寺、午前四時


健康を診断するべし。

2013-10-05 04:12:29 | 日記
10月4日、金曜日。



会社の健康診断へ行って参りました。
毎度のことながら恒例行事かの如く…まぁ時期的なものなのでしょうけど、決まって夏場の公演が終わった後にワタクシ健康診断があります。


それで思い起こすのは3年前…前回の『みんなの絵』が終わった後の健康診断でなんですが、ドクターに…

Dr「鈴木さん……ちょっと危ないね、この痩せ方は。」

って言われたんですよね。


まぁ今回の公演を御覧になられてた方はお分かりかと思いますが、いかんせん戦時中が舞台のお話ですし、前回ワタクシが演じました役は戦地にて餓死してしまうという役だった事もあり……絞ったんですよ、カラダ。

見た目のリアリティは勿論ですけど、戦地での極限状態に少しでも近づこうと食事なんかも極力控えたりして、結構ヤバめな痩せ方をして本番に臨んだんですYo。
まぁ結果公演の終盤にバテるという失態を犯してしまう訳なんですが(笑)


しかし今回はその失態もあってか(笑)役も変更になって、そこまで痩せる必要もなかったのですが…

Dr「鈴木さん……また痩せましたね。大丈夫ですか?」

なんて言われましてね(笑)


………えっ?なんで?ですよ。

確かに本番が近づくにつれ自然と体は絞られてくる傾向にあるワタクシなんすが、特に食事制限もしていないにも関わらず、ドクターに体重の推移を見せてもらったら3年前の危険な状態と“1kg”しか変わっていないという!

ってか今回はあまり体型を気にする役でもなかったんで、毎回の稽古後には庶民の味方〈居酒屋“一休”〉でビールと揚げ物で威勢よく乾杯して、仕舞いには高円寺に帰った後ラーメンで締めくくっちゃったりしてたのにぃ!
ストイックに食事制限までして役作りをしていた3年前と“1kg”しか変わっていないなんて……驚きでした。


あの3年前の俺の苦労ってば、一体……


とまぁ診断結果はまだなのですが、思いのほか体重が減っていた以外には何故だか視力が落ちてたくらいで(笑)これといったトピックの無い今年の健康診断でございました♪




俺“太った役”とか出来るのかなぁ……




東京杉並高円寺、午前四時


『みんなの絵』終演に思いを馳せて。

2013-10-04 03:19:32 | 日記
改めまして…



[劇団お魚レモンパイ]
~第13回公演~

みんなの絵





お陰様で沢山の皆様にご来場頂き、大盛況の内に幕を閉じる事が出来ましたぁー!
ご来場くださった皆様、誠に…誠に…ありがとうございましたぁー!(泣)

皆様から頂いた多大な愛を胸に、これからも“しがない役者”として精進していく所存であります。
本当に、ありがとうございました!












しかしながら今回の公演。3年前の作品の“再演”ということで、皆様にどの様に観て頂けるか不安な思いもあったんですが…。
終演後には3年前の作品も御覧になられている方々からも本当に暖かい御言葉を掛けて頂きまして!(泣)今回の公演は自分としても、やって良かったなと心底思える公演となりました。


と申しますのも、実はワタクシ“再演”というものに最初あまり乗り気になれなくてですね。

全くの0から構想を練られて話を創り出し本として書き上げる作家さんの心労は重々承知なのですが、どぉにも以前に上演した作品をまた上演して皆様に観て頂く事が何か気恥ずかしいというか……
自分達が単にイイ作品だったと思ってるから、またやってるみたいに思われそうで。

それに“再演”をするからには前回の公演よりも良かったと思われる事が大前提な訳ですし。
前回の公演では個人的に全てを出し尽くした感が強い自分に、前回の演技を凌駕する事が果たして可能なのだろうか…って不安が一番大きかったですね。


まぁ結果ワタクシは前回と違う役を演じたんで、その点に関しては杞憂に終わったんですがね(笑)
それに出演者も半分近く前回とは変わってますし、作品自体も稽古を重ねていくうちに洗練されていったというか、作・演出の“平塚達郎”さんを筆頭とした各々の成長もあってか“再演”というよりもアップグレードされた新作的な雰囲気に稽古終盤にはなっていたものの、それでも前回と比べてどの様に観てもらえるのだろうとの思いは拭えず公演に臨んだのですが……皆様から前回にも増して楽しんで頂けたとの有難い御言葉を頂戴でき!(泣)感無量でございました。


月日は人を大きく変えるものですね。
そして良い作品は不変であるものですね。



本当に良い経験をさせて頂きました。
ありがとうございます。



そんななか以前にも申しましたとおり、ワタクシも劇団員として長らく携わってきた〈劇団お魚レモンパイ〉は、今回の公演をもちまして作・演出の“平塚達郎”さんが一旦芝居の世界から身を引く事もあり、劇団としての公演なり活動は事実上の「活動休止」状態となります。

長年に渡る皆様からのご愛顧、誠に…誠にぃー!ありがとうございましたぁー!(泣)

そして“もし!”また〈劇団お魚レモンパイ〉として皆様の前に現れた際には、何卒また一つ宜しくお願い致します♪




本当に……ありがとうございました。








東京杉並高円寺、午前三時