Sugarのちょっとお寄りなさいよ

ジャズ、クラシック、オーディオ、そしてコーヒーの話題をお届け

ピリスのボックス・セット到着!

2014年06月15日 | Classic

DGEratoピアノのピリスが吹き込んだ全集が2つ届いた。
保守点検のため、投稿


2011東京インターナショナル・オーディオショウ

2011年11月05日 | Audio

久しぶりの投稿で、かつ久しぶりのオーディオ・ショウを見てきました。(大爆)
大阪の友人とその友人である九州の青年という3人で見てきましたが、「オーディオ」という絆は、見知らぬ人をすぐに友にしてしまうという魔力があります。そういえば、上田剛(ビッグ・フォアのベース奏者)に十数年ぶりにバッタリとお会いしました。いやはやお元気です。そういえば、オーディオが好きだったですよね。曰く「○○社は相変わらず酷い音だしているなぁ」と。先生、耳衰えていません。その通りです。
さて、オーディオにアクセクすることなく、この3年ばかりはひたすら「聴き専門」で過ごしてきました。それもこれもSD05というデジタル・アンプに出会えたおかげかと思っています。なにしろ音楽を聴くのが楽しいので、オーディオ機器にまったく頓着する気が起こらなくなったというのが正直なところかもしれません。このSD05、ポン置きでもいい音が出てしまったわけですが、このアンプの使いこなしが分かってくると、これがなかなかの曲者で、とことんセッティングを追い込んでやれば、一段と凄い音が出始めるというアンプでした。面白いもので、この追い込む作業をやっているというのが、私にとってのオーディオだったような気がします。いずれにしても、この3年でCDを1000枚弱購入(そのほとんどがクラシックのボックス物というのも、自分でも驚きですが)、これをじっくりと楽しんでいたというのが事実です。(何人もの方から、ブログ書いて!!との励ましをいただき恐縮至極であります)。
と言う訳だったのですが、大阪の友人が「オーディオ・ショウに行きましょうよ!」とお誘いいただき、本日(11/5)重い腰をあげて行って参りました。まぁ、数年前より、いい音を聴かせてくれるブースもありましたが、ラジカセと同等の音のするブースなどもあり、聴いていても悲喜交々。

最後に訪れたアクシスのブース。そこでとんでもないものを見ました。(けして聴きましたではない)。
柳沢先生がウィルソンを使っていい音を聴かせておられましたが、その裏で展示されているだけのアンプを見て絶句。「凄い、これは欲しいなぁ」と思いました。ドイツのB.M.C AUDIO社のアンプです。音聴かなくても、中のレイアウト見た瞬間にそう思いましたから。名は「BMC AMP C1」です。いわゆるプリメイン・アンプなのですが、フロント・フェイスは、超奇抜を通り過ぎで???が3つも付くもの。センターにあるこのパワー・メーターも実にユニークです。しかし、それ以上に電源のトロイダルとコンデンサーの数を見て、絶句しました。各デバイスもモジュール化され、いわゆるケーブル類が見当たらないのです。そして、出力は200W。4Ωだとなんと360W。うーん凄い。このレイアウトを見て、「これで悪い音が出る筈がない!」と心の中で呟いてしまいした。まさに一目ぼれ。一度はゆっくりと音を聴いてみたいものです。



▲このモジュール、本物はもっと凄かった!!


iPod Touch 2ヶ月ぶりに聴けるように

2010年11月24日 | Audio

iPod、iPhoneなどをお持ちの方で、ND-S1などを使っている方、そしてOS(iOS)を4.1に上げた方は、今年の9月から、今日に至るまで、トラポとしてのiPodで「プチプチ」ノイズが発生していたのはご存じの通りです。
いやはや長かったです。待ちに待ったバージョンアップが本日ありました。iPadも同一のOSを使用していますで、iPadでのバグ直しも含めて、まるまる2ヶ月を待ちました。本日iOS4.2.1がリリースされ、先ほどバージョンを上げ、「プチプチ」ノイズが乗らなくなったのを確認。再び素晴らしい音で音楽を奏で始めています。
これでWadiaの方、カーステでのiPodデジタル繋ぎの方も安心して使うことができますね。
とにかく久々に嬉しい。


シナジスティクリサーチのMiGインシュレーターを試す

2010年06月20日 | Audio
先日、エソテリックX-05の下にインシュレーターとして、ウエットカーボン+マグネシューム・インシュを入れていたところ、「それじゃー可哀想ですよ」というので、じょんびさんがシナジスティクリサーチ社製のMiGインシュレーターを貸してくださることになりました。有り難い話です。
このシナジスティクリサーチというのはケーブル系の会社との認識でおりましたが、こういうのも作っているんだとちょっとビックリ。MiGって言う名称も「Mechanical Interface Grounding」ということで、まさにインシュそのものでした(形状はユニークですが)。
取説によると『異なる二通りの方法(アンビエント/音場優先設置法と、ピンポイント/音像優先設置法)で実際に試して、よりハイレベルな音へとチューニングを図っください』と書いてある。で、色々な設置方法でピアノを中心に試聴を繰り返して、少なくとも我が家では、「MiGのラウンド面(丸い面)上向きで後方に2個、下向き1個を前方設置」がベストでした。これをメーカーは「アンビエント・サウンドステージ/音場優先」と呼んでいるようですが、この方法は正しく「クラシック向け」です。この逆は音像が前に前にと定位し(意外と奥行き感も出る)、これは正しくジャズ向きな音になりました。フロントの管楽器のリアルさが一層引き立ちます。
 
いずれにしても、このインシュを使うと音に程良い艶が乗って、音場・音像の見晴らしがとてもよくなるのを実感できます。
試聴中のメモを見ると、
音場が広大に
音の変化が瞬時に分かる
オケに埋もれたピアノがクッキリ浮かぶ
ピアノ打鍵に鮮度あってクリア。それ以上にアンビエンスがよく聴き取れる
オケ全体の各楽器が“歌う”ように鳴る!
非常に細かい音を拾ってくるので色々な方向から音が聴こえてくる
明らかに音数が増えている
このMiGを使うと音場・音像のコントロールが可能になる
なんて書いている。
このMiGを導入して、ウハウハに為るためには、当然ながら現行のスピーカー・セッティングが重要だと思います。ちゃんとセッティングがされていない場合、明らかに上記のような差分が出ないであろう事は明白です。オーディオ機器のセッティングを詰めに詰めた方には、このシナジスティクリサーチのMiGインシュレーターの出現は、朗報であることは間違いないでしょう。なお、以上はプレイヤー側での試聴でしたが、アンプ側に使用しても同様の結果が出ています。そうなると我が家では6個のMiGが必要ということになるのだが、うーーん、値段がねぇ。
ここを参照してください。
PS
じょんびさんのページをみていたら、数量限定でモニター価格販売と試聴貸し出しをするとのこと。エソテリックのCDPユーザーは、借りてみる手は大いにありそうです。

東京シティ・フィル第239回定期演奏会:ベートーヴェン・チクルス第1回

2010年06月07日 | Music

シティ・フィル創立35周年記念となるベートーヴェン・チクルスの第1回(5月31日)を聴いてきました。
歌劇「フィデリオ」序曲Op.72b
交響曲第4番Op.60
交響曲第7番Op.92
という3曲。
2000年にはベーレンライター版を使用したコンサート(全集盤もリリース)がありましたが、今回はマルケビッチ版を使用した演奏で、少なくとも東京シティ・フィルが持っている潜在能力を十二分に発揮していた演奏と聴きました。いずれにしてもなかなか感動的なコンサートでありました。
今回の楽器配置はコントラバスが最奥中央に位置し、これがオーケストラの底辺をしっかり支えて音響的にも素晴らしい効果を上げていたのが印象的でした。そして今回は木管楽器群の素晴らしい演奏がハイライト。本当に素晴らしい演奏に大拍手です。
終演後、飯守先生とコンサート・マスターの戸澤さんのサイン会があり、新作「英雄の生涯」にお二人のサインを頂きました。飯守先生が嬉しそうに「新聞(日経?)にこの盤の評論が載っていたんだよ」と切り抜きを見せてくれたのが印象的で、戸澤さんに「とてもいいコンサートでした!」とお伝えしたら、とても嬉しそうに「ありがとうございます。次も期待してください」と仰っておりましたので、次回の7月15日も楽しみにしています。
それにしても、東京オペラシティの3階席までビッシリとお客様が入っているのは初めて。最後はスタンディング・オベーションをされている方も多数いらっしゃって、今回のコンサートの充実度が頷けるような一夜でした。


ハイエンドなお宅を連チャン・オフ会。本当に勉強になります

2010年05月24日 | Audio
先週、ルーメンホワイトのsilverflameをお持ちのvitamin_engine さんのお宅にお邪魔してきました。カタログでしか見たことのないルーメンホワイト。想像以上に大きく、トールボーイ・タイプといっても、その高さも然る事ながら、その奥行きが物凄くあることを初めて知りました。・能率:91.5dB ・インピーダンス:5Ω(!) ・推奨アンプパワー:20-300Wとは、vitamin_engineさんのHPからのコピペですが、使用されているパワー・アンプもAyre「MX-R」なのですから、全く申し分なしの音が出ています。
やはりミソはプリだと思いました。ジェフロウランドの「capri」を使用されています。この「capri」が全体を有機的でかつ大らかな音にブラッシュアップしていました。刺激的な音がまったくしません。歪み感も全く感じられない、とても素直な音と聴きました。リビングに置かれたルーメンに正対すること2m。ベタ座りでお聴きになっておられるとのことでしたが、個人的には、20cmぐらいの高さのあるソファーに座って聴いてみたかったというのが正直なところです。お忙しい時間(奥様すいません)でしたのに、すっかり楽しませていただきました。ありがとうございます。
さて、その日、GRFさん宅が近いというので、思わず電話を入れてみました。「いまから家に帰るから、いらっしゃいな」とお誘いいただき、ハンコック氏と私はGRF邸に直行です。 SD05とT4によるイリュージョンをたっぷり堪能させていただきました。写真はここ。もちろんタンノイGRFをアナログでもしっかりと聴かせていただきました。お口アングリの本当に凄い音です。
そして、得た教訓。「スピーカーの位置取りは大切だ」と。自宅へ急いで帰ってやったこと。そうなんです。Stella Opusの位置を以前の定位置から、7cm前に出しました。左のスピーカーを2cm中央へ。この2つの移動で、以前からちょっと悩んでいた「奥行き」表現が物凄く改善されました。以前、GRFさん直伝のスピーカー・セッティング術をしっかり守って、微妙なセッティングで微調整を繰り返すこと30分。以前から「ケーブルの音の違いは結構分かる」という気になっていましたが、今回のセッティングで、怖いほどその違いが良く分かります。ましてやクラシックを聴いたときのコントラバスの響きで収録ホールの違い(広さ、アンビエンス)がしっかり分かるようになりました。実に気持ちのいい音に変身。
 GRFさんの一言一言がすべて勉強になります。本当にありがとうございます。もう少し精進してよりよい音を目指しますのでこれからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

SHM仕様のSACD『ドイツ・レクイエム』を聴く

2010年05月05日 | Music
ブラームスの『ドイツ・レクイエム』が某所から送付されてきた(カラヤン指揮ベルリン・フィルによる64年5月ウィーン、ムジークフェラインザールでの録音、2004年DSDマスタリング盤)。
なんと6月23日発売予定のSHM仕様のSACD(シングル・レイヤー)と既に発売されているハイブリッド盤SACDの2枚である。
現在、OIBP(オリジナル・イメージ=ビット・プロセッシング)製の輸入盤CDを持っているので、今回新譜となるSHM仕様のSACD(シングル・レイヤー)盤とハイブリッドのSACD盤(CD層、SACD2チャンネル、5.1ch)という3枚が我が家に勢揃いした形になる。当然ながら「比較試聴せよ!」とのご託宣だ。
さて、比較試聴のし甲斐がある音源なので、その聴き所も満載という感じだけに目移りしちゃいそうだ。ゆえに今回は第1楽章での混声四部合唱の位置関連(左右、上下定位と遠近感)、ハープの音色、コントラバスの定位(明瞭度)、第2楽章では、連打されるティンパニーの音色、第3楽章と第6楽章のバリトン独唱の質感、第5楽章のソプラノ独唱のヌケといったところに視点を置いて聴いた。
新譜のSHM=SACDはひとまず置いておいて、まずはハイブリッドSACDなのだが、この盤の良さは音に厚みがあることだろう。混声4部の声の厚み、コントラバスの沈み込み、弦楽器のピチカートの空気感など、とても柔らかで弾力のある質感を聴かせてくれる。第1楽章で聴こえるハープの音は、SACDハイブリッドの方が本物の音であると誰が聴いてもそう思うはずだ。またコーラスの左右の広がりは、CDや今回のSHM=SACDよりも広いのだ。
なにかハイブリッドSACDの方が良いことずくめのようなのだが、SHM=SACDの良さは別の所にある。すなわちオーディオという視点でこの盤を聴くけば明らかに全体の質感向上によるクォリティ感がアップしていることを実感出来るはずだ。同じ音源(OIBPマスター)であるし、実際にこのSHM=SACD製作マスターも同一と聞いている。聴いていてその違いが出ているのは、その盤の素材と製作過程の違いだけだ。そう、液晶用のポリカーボネイトという違いだけなのだ。で、その音の違いは何か。
一口に質感の向上と言っても、今回のシングル・レイヤーのSACDの音は、明らかにオーディオ専用と言っても過言ではない音質が聴けている。楽器群、声楽、コーラスともに実にリアルなのだ。一聴するとSHM=SACD盤は、やや線が細い音のように聴こえる。しかし混声合唱の各パートの分離や、ソプラノ、アルト、テノール、バリトン(バス)といったコーラス・セクションの位置関係がより明確になっている。また通奏低音(鼓動)のように鳴らされるティンパニーの皮の質感描写は、やはりシングル・レイヤー盤の方が圧倒的にいい。なぜか盤自体の全体の音圧も高く聴こえる(本盤製作の技術者曰く、ハイブリッドSACD盤と全く同一にしているとのことだが、ポリカーボネイトの反射率の問題でそういう風に聴こえているのかもしれない)。
ソリストであるバリトンのエーベルハルト・ヴェヒターの声も素晴らしい。そう、胸板の厚さがリアルに感じられるくらいホログラフィカルで、声そのものがダイレクトに伝わってくる歌声だ。ハイブリッドSACDも厚い声なのだが、SHM=SACDには鮮度があってよりリアルな雰囲気があるのが望ましい。同様にグンドゥラ・ヤノヴィッツのソプラノ独唱も凄い。この位の音圧(声圧)になると、当然強音部が潰れたりしないためにコンプレッサーを通してしまうことが多いので、平坦な声に響くことがあるのだが、全く潰れずにヌケ切っている。ソプラノ(高音)だけに直進性が抜群でダイレクトに鼓膜を刺激する。快感度抜群なのはSHM=SACDだった。
コーラスといえば、音場である。今回、セッティングを追い込んで聴いている(相当追い込んでみました:大爆)。これが怖いくらいギッシリと合唱団が居並んでいるわけです。それも、かなり高い位置の定位したりして、もう聴いていてゾクゾクしました。ただ唯一、SHM=SACDが負けているのは左右の音場。これはハイブリッドSACDの方が広いですね。
それにしても、45年も前の録音なのです。聴けば聴くほど当時のエンジニアが行ったマイク・セッティングや、機器のメンテナンスなんてことが思い起こされました。本当に素晴らしいクラフトマンシップ。そしてプロ意識満載の録音かと思います。現場で見てみたいと心底思いましたから。まさに素晴らしい音楽的遺産が見事なまでに眼前に繰り広げられるのですから驚くしかありません。いい機会を作っていただき、感謝しています。ありがとうございました。
ちなみに今回のSHM=SACDは、初回限定で4500円。うーん、最大のネックはこの金額にあるのかもしれません

東京シティフィル定期演奏会と火山噴火の余波

2010年04月22日 | Music
21日(水)は、今年の定期演奏会には皆勤賞という東京シティフィルの演奏会に行ってきました。前回(第237回)の演奏会形式で行われたバルトークの歌劇『青ひげ公の城』は青ひげ公役の小鉄和広さんが本当に素晴らしい歌唱を披露してくれて感動的ですらありました。なにしろ全曲暗譜(!)でしたし。まさに青ひげ公が乗り移ったかの様な歌唱に完全にノックアウトされました。そんな余韻を引きずっての演奏会でした。
今回はチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」(有希マヌエラ・ヤンケ)やドヴォルザークの「交響曲第9番 新世界より」という親しみやすいプログラム設定もあってか満員の盛況。
誤算は、指揮者がイジー・シュトルンツという予定がアイスランドの火山噴火によって来演できず、代役としてマイケル・フランシスが指揮を行ったこと。しかし、これが素晴らしかった。彼はロンドン交響楽団のコントラバス奏者で、この4年ぐらいはなんと指揮者に転身している。手持ちのLSOの盤を調べると、我が家にも彼がコントラバス奏者として演奏しているCDがゴロゴロありました。そんなマイケル・フランシスは「代演、代役」のスペシャリストとして知られているようで、ご存じゲルギエフやプレビンの代役などをこなしてきているようです。彼の場合の代演というは、もう本当に切羽詰まった状況での代演がほとんどで、その数多い代演の全てで成功を収めているという猛者でもあるようです。今回はムターと一緒に来ていたところだったようですが・・・。
で、実際の指揮ぶりはというと、決してスマートな指揮とは言えませんが、これが本当にスコアの細部を熟知している様でアインザッツの的確さは、見ていてとても気持ちがいいものでした。ちょっとフォルテになる部分では、がに股になっちゃいましたけどね。
出てくる音がまた凄い。「これ、東京シティフィルの音?」って感じです。出てくる音がエッジの効いた音なんです。まさに海外のオケを聴いている感じ。彼のエネルギッシュな指揮ぶりにシティフィルも乗せられた感じでした。それにしてもこのマイケル・フランシスという指揮者、間違いなく注目に値する若手指揮者の一人と聴きました。

エソテリックX-05を持ち上げてみた

2010年04月18日 | Audio

我が家のプレイヤーであるエソテリックのX-05は、微細な音もすんなり出してくれるCDPとして大変お気に入りですが、どうしても気になるところが2つありました。
一つはSACDの読み込みとプレイ中の回転音。つまり相当な振動音が出るわけです。購入当初からだったですので、もう慣れっこではあるのですが、やはり鬱陶しいものは鬱陶しい。とはいいつつ、このプレイヤーには個体差が大分あるとWebで書き込みも見つけ、うちのは「まだいい方なのだ」と判断しました。やや諦めモード突入中ではありますが(爆)。
そしてもう一つは足回りの問題で、付属のインシュ(フット:足)を、ずーと最初から使い続けていたわけです。やっぱり普通はそうですよねぇ。先日messaさん宅でX-01を聴かせていただいた時に、物凄い「足」のインシュによって3点支持(前1つ、後2つ)で持ち上げられていました。これを見てピーンと来ました。これしかない。このやり方をすぐに導入せねば・・・と。
で、取り敢えず左右45mmx45mmで、高さが30mmのウェット・カーボン・ブロックと、その上にサンシャイン製のマグネシウム・インシュを載せて、CDPを3点支持(前はドライブ真下に1つ、後ろは2つ)にしてみました。あくまで暫定処置なのですが・・・。
これは驚きました。物凄い効果。いままでの音は何だったんだ? それにしても、単純に音離れの良さという部分だけでも大改善されちゃったのです。
このX-05が我が家にやってきて2年。足回りに関してはインシュなどで「改善すれば良くなるだろう」とは常々思っていましたが「開発者によるオリジナルの足がそんなに悪いはずは無い」とも思い込んでいた部分もあって、いままで全くの手付かず状態でした。それが思いつきだけ(messaさんに感謝)で導入した後の音が、ここまで良くなるとは思ってもいませんでした。
オリジナルの足で聴いていた時の音は、楽音が細かい粒子状の音になって広がる、と書けば良い感じですが、それが実際は顕微鏡で覗いたような、神経質な音(ある意味ノイジーな音かも)だったのが今回良くわかりました。導入後は音離れがいい音になって楽音自体が楽々と鳴っている感じで、音にキレがあり、音の飛び方がまるで違います。もう伸び伸び鳴っているのが良くわかるのです。ピアノの音は明らかに艶、分離、迫力と思いつく単語を並べてもその違いは明らか。スケール感が一段とアップしてしまいました。この音がジャズを聴くだけのためにある音なのかと当初は思っていましたが、これがクラシックにも凄い効果があるんです。弦楽5部の各パートのハーモニーが一層明瞭になって、オーケストラのスケール感がいままで以上になりました。ピアノ協奏曲なんて楽しいったらありゃしない。ベートーヴェンのチェロ・ソナタを聴きましたが、うーん、素晴らしい。弦の震えがダイレクトに伝わってきます。「オーディオはセッティングだ」と改めて思いました。機器やケーブルを換えるより、激変なんですから。

JAZZと呼ばれた電源ケーブル(Black Rhodium)

2010年04月11日 | Audio
Star Bright~ジャズとオーディオここ)というブログを書かれているじょんびさんとひょんな事から知り合いになりました。なんとお住まいもご近所です。で、先月はじょんびさんのお宅にお邪魔させていただいて、その主義一貫したシステムを試聴させていただきました。
なんと入り口から出口まで、オール・リン・システムで構築されているのです。ケーブルは違いますけど・・。そしてお聴きになるのが50年代、60年代のメインストリームなジャズが中心。そう、いわゆる“ジャズ特化システム”なんです。ジャズの持つ質感を大切にしたその音は、じょんびさんのお人柄を表しているような、とてもしなやかで熱いというジャズ・ファンが最も魅了されるであろう「美味しい音」で鳴っていました。それにしてもCDPのないオール・リンというのは、凄い。
で、そのじょんびさんが昨日のブログでアップされておりましたが、英国のBlack Rhodium社の切り売り電源ケーブル“JAZZ”を使った電源ケーブルを作成され、そのパフォーマンスの良さを自宅でも聴いて欲しいとの申し入れがありました。もちろん二つ返事です。

実は2週間前からこのケーブルをお借りして試聴しておりました(爆)。
非常に綺麗なブルーの被覆が印象的です。そして柔らかいケーブルで取り回しが楽というのがこのケーブルのファースト・インプレッション。
で、実際の音ですが、結論を先に述べますと、これは「いい」です。うちの場合では上流であるCDPに使うと、いままで常勝であったチクマの電源をぶっちぎりで追い越して行きました。これは驚きでした。
我が家に到着した“JAZZ”ケーブルは、エージング2時間程度のランニングのみだったようで、当初の1,2日は、左右の音場、奥行きともに狭かったのですが、1週間後には大変身しました。左右、奥行きとも見通しの良い物に変化していきました。刻一刻変化していく様がこれだけハッキリ聴こえた電源ケーブルは初めて。
このケーブルはネーミング通り、ジャズを聴くという点で、まず音の鮮度と切れ味が抜群ですこれは特筆出来るものでした。ピアノの打鍵後の音の出方が実に「生っぽい」わけです。ましてやシンバルのヌケも高域までしっかり倍音が乗っている。そしてジャズ好きに堪らないのがドラムスのスネアやタムのアタックや質感の表現の見事さで、快感度満点です。当然のようにトランペットやサックスなど管楽器群の粒立ちも、超リアルで聴いていて本当に気持ちのいい音なのです。音場的には、各音像が前に前にと定位していくので、音楽を聴く楽しさが倍増します。
もう一つ特筆すべきは、楽音がないところの(バックグラウンド)の静けさ、まさに漆黒のバックグラウンドが出現します。これは初めての体験。本当にあるんですね。こういう聴こえ方が。
というわけで、このケーブル、単体でメーター8000円、Wattgateのプラグとコネクター(クライオ済み)を付けてのケーブルの出来ですが、これはなかなか丁寧な仕上がりでした。うーん、これは欲しいです。戻れませんなぁ。
興味のある方は、上記URLで確認してみてください。一聴の価値があります。試聴用の貸し出しもしてくれるようです。
追伸
・昨日、拙宅へじょんびさんが来てくださいました。電源ケーブルJAZZ、うまくなっていましたでしょうか?
・調子に乗ってじょんびさんが帰られた後もクラシックで大試聴大会を夜まで挙行しちゃいました。60年代のクラシック録音が・・・。そして新譜のクラシックも凄い音で鳴っています。うーーむ。こりゃ、ホントに良い感じだ。