At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Who's Next / Various Artists

2024-04-06 | Compilation
なかなか更新をしていませんでしたが、少し久しぶりにコンピを作成したので、備忘のためトラックリストをこちらにも載せておきます。

1. Age of Ascent / Kokoroko (Brownswood / 2022)
2. Aged Eyes / Alfa Mist (Anti- / 2023)
3. Search for Peace / Ishmael Ensemble (Blue Note / 2020)
4. Future Echoes / Zara McFarlane (Brownswood / 2020)
5. Ragify feat. Big Sharer / Joe Armon-Jones (Brownswood / 2018)
6. Ukpong / Camilla George (Ever / 2022)
7. Bunny / Ashley Henry & The RE:ensemble (Silverstone / 2018)
8. Love In Outer Space feat. Nao / Ezra Collective (Partisan Records / 2022)
9. Wing Tai Drums / Yussef Kamaal (Brownswood / 2016)
10. Ghosts / Nubiyan Twist (Strut / 2019)
11. Life Forces / Nicola Conte (Far Out / 2023)
12. Freqency of Feeling Expansion / The Comet Is Coming (Impulse! / 2022)
13. When We Are (K15 remix) / Nubya Garcia (Nyasha / 2018)
14. Buffalo Gurl / Tenderlonious (22a / 2019)
15. Nightwork feat. Joe Armon-Jones / Ben Hauke (YAM / 2020)
16. Where Are We Going? / Venna & Marco Bernardis (Blue Note / 2022)

ここ数年シーンが盛り上がりを見せてるサウスロンドンを中心としたUKの新世代ジャズの中から僕が好きなタイプの曲をまとめた感じ。一連の流れはロバート・グラスパーらUS新世代ジャズ勢に対するUKからの回答みたいな感じかなと個人的にはとらえています。サウンド的には90~00年代のクラブジャズを通過した新世代サウンドって感じで、90年代前半にUSヒップホップへの回答としてUKアシッドジャズがあった構図に似てるような趣もあるかと。

リンクを貼っておくので興味があれば聴いてみてください。

Who's Next
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Infinity of The Universe / Various Artists

2023-11-10 | Compilation
ブログの更新はまた少し時間が空いてしまいましたが、音楽以外のことも含め色々noteの方に書いているので、こちらには自分の備忘用として最近作ったコンピレーションのトラックリストとリンクだけ。

1. Cosmic Movement / The Martian (Red Planet / 1993)
2. Cloud Chaser (Strng Mix) / Kumulus (Electric Soul / 1992)
3. Depressurization / Drexciya (Shockwave / 1992)
4. Cost Of Living / Nu Era (Reflective / 1994)
5. Aqua Worm Hole / Drexciya (Underground Resistance / 1993)
6. The Voice Of Grandmother / The Martian (Red Planet / 1997)
7. 3rd From The Sun / Dan Curtin (Sinewave / 1992)
8. Mimas / X-102 (Tresor / 1992)
9. Game One / Infinity (Night Vision / 1996)
10. 8th Wonder (Wanderer's Mix) / Kosmic Messenger (Astralwerks / 1996)
11. Cosmic Traveler / Underground Resistance (Underground Resistance / 1992)
12. The Final Frontier / Underground Resistance (Underground Resistance / 1991)

UR周りを中心にコズミックな世界観でまとめた90年代前半のデトロイトテクノ。こういう雰囲気が好きな人はたぶん一定数いるはず。

Infinity of The Universe
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A Taste of Soul / Various Artists

2023-07-15 | Compilation
また更新の期間が少し開いてしまいました。実はゴールデンウィークくらいからnoteを始めていて、そちらではこちらとは違う文体で、音楽のこと以外にも色々日々思うことを書いていたりします。なのでこちらのブログの更新は今後は控えめ。作ったコンピレーションの自分用トラックリストとしての役割をメインとして運営していこうと思います。

そんなわけで少し前にアップロードはしてたんだけど、トラックリストをあげていなかった70'sソウル系のマイセレクト。イメージ的にはレアグルーヴやフリーソウル初期の頃。自分のこれまでのセレクトの中でも黒い雰囲気にしてあるので、さんぴんキャンプの頃にブッダブランドとか好きだったリスナーにもわりとハマるのではないでしょうか。トラックリストは以下の通り。

1. Nothing You Can Do / First Class (All Platinum / 1977)
2. For Once In My Life / Stevie Wonder (Motown / 1968)
3. Oh Love / Creative Source (Sussex / 1973)
4. One To One / Syreeta (Tamla / 1977)
5. Keep On Trippin' / Curtis Mayfield (Curtom / 1973)
6. Across 110th Street / Bobby Womack (United Artists / 1972)
7. Time / Ju-Par Universal Orchestra (Ju-Par / 1976)
8. We've Only Just Begun / O'Donel Levy (Groove Mechant / 1972)
9. World In A Crisis / Barbara Mason (Buddah / 1974)
10. He's Mine / The Ingram Kingdom (Excello / 1976)
11. Let's Stay Together / Margie Joseph (Atlantic / 1973)
11. Tall, Dark & Handsome / Tall, Dark & Handsome (B-Boy / 1988)
12. Love, Love, Love / FBI (Good Earth / 1976)
13. It's Over / The Funk Masters (Master Funk / 1983)
14. When Temptation Comes / The Chi-Lites (Brunswick / 1975)
15. Got To Get To You / Jermaine Jackson (Motown / 1977)
16. You Are The One That I Need / Southside Movement (Golden Ear / ? )
17. Last Night Changed It All / Esther Williams (Friends & Co. / 1976)
18. Makin' Love Ain't No Fun / The Ebonys (Buddah / 1976)
19. I Can't Fight Your Love / The Modulations (Buddah / 1975)

ブッダ・レーベルの音源なんかを中心に、メジャーどころではスティービー・ワンダーなんかも選曲。ジャクソン5のDarling Dear使いで有名なTall, Dark & Handsomeをレアグルーヴ的に混ぜてるあたりもポイントかな。

mixcloud代替のhearthisにアップロードしているので、良かったら是非聴いてみてください。hearthisはmixcloudに比べて人口少ないから再生数伸びないけど、mixcloudの仕様が変わってアップできなくなったので致し方なしです・・・。

A Taste of Soul
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In Search of Freedom / Various Artists

2023-02-23 | Compilation
更新をサボり前回予告から4ヶ月近く経ってしまいましたが、今回は予告通りロバート・グラスパー周りを中心とした2010年代中盤以降の現在進行形ヒップホップで選曲。ロバート・グラスパーについては柳樂光隆さんのJazz The New Chapterの最初の本で存在を知ったものの、当時の自分にはあまりピンと来ずしっかりとは聴いてこなかったのですが、先日スピリチュアル・ジャズからの流れで興味本位で聴いてみたらすんなり耳に入ってきたので、それを機に今回選曲してみることにしました。こういう風に昔はしっくりこなかった音楽がある日を境に好きになるというパターンは音楽好きにはあるあるだと思います。 トラックリストは以下の通り。

1. LUV U feat. Snoop Dogg & Alex Isley / Dinner Party (Sounds of Crenshaw / 2021)
2. Free Write / D Smoke (Woodworks / 2021)
3. Borderline (An Ode to Self Care) feat. Q-Tip / Solange (Columbia / 2016)
4. Ghetto Boy feat. Snoop Dogg / Lalah Hathaway (Hathaway Entertainment / 2016)
5. Complexion (A Zulu Love) feat. Rapsody / Kendrick Lamar (Aftermath / 2015)
6. Little Chicago Boy feat. Tasha Cobbs / Common (Def Jam / 2016)
7. Love Star feat. Marsha Ambrosius & PJ / Common (Def Jam / 2016)
8. You Ain't Gotta Lie (Momma Said) / Kendrick Lamar (Aftermath / 2015)
9. I'm For Real feat. Lalah Hathaway, Snoop Dogg / Terrace Martin (Empire / 2013)
10. We Are Young Gifted & Black / Common & Lalah Hathaway (RCA / 2015)
11. Pain feat. Snoop Dogg / De La Soul (AOI / 2016)
12. Dis Generation / A Tribe Called Quest (Epic / 2016)
13. Testify / Kamashi Washington (Young Turks / 2018)
14. All Time Love with Robert Glasper, Eric Roberson & Tweet / Jeff Bradshaw and Friends (Shanachie / 2015)
15. You're the One feat. Ty Dolla $ign / Terrace Martin (Empire / 2013)
16. Afro Blue feat. Erykah Badu / Robert Glasper Experiment (Blue Note / 2011)
17. Worries feat. Dwele / Robert Glasper Experiment (Blue Note / 2013)
18. Feel the Vibe feat. Anderson .Paak / BJ The Chicago Kid (Motown / 2019)
19. Triangle Ship feat. Kendrick Lamar / Terrace Martin (Empire / 2013)

ロバート・グラスパー、テラス・マーティン、ケンドリック・ラマーら2010年代以降の新世代を中心に、この手のオーガニックなヒップホップではすっかりカリスマになったコモンやQティップ、グラスパーのフックアップで人気が急浮上したレイラ・ハサウェイなどなど、界隈ではお馴染みのメンバーによる選曲になっているかと思います。

個人的にはこのメンバーの一角にスヌープがいるというのが何とも不思議。もともとロバート・グラスパーやテラス・マーティンは2000年代以降のスヌープのツアーバンドのメンバーだったようなので、そういう意味では違和感ないのでしょうが、元々ギャングスタ・ラップで90年代初頭にシーンに出てきた彼が30年後の今でもこうした形でシーンに残り、知性派ラッパーのコモンと共に90年代レジェンドラッパーの2枚看板として現役で活躍しているとは、おそらく誰も想像していなかったでしょう。

収録曲中ではレイラ・ハサウェイがスヌープを伴って父ダニーの曲をカバーしたGhetto Boy、そのMVにも出演していたカマシ・ワシントンが感動的フレーズのソロを聴かせるTestifyあたりがお気に入り。特にTestifyのソロについては何度も聴いて展開を知っているのに毎回なにかがこみ上げてきて泣きそうになります。10年代以降でもっともツボにはまった曲の一つかもしれません。

なお自分から白状しますが、今回の選曲にあたっては柳樂光隆さんが昨年書いたBlack Radio IIIの相関図と関連プレイリストをだいぶ参考にさせてもらっています。

いつものようにMixcloudに上げようとしましたが、いつの間にか有料サービスになっていたようで上げることが出来ませんでした…。変わりのプラットフォームでhearthisというものに上げてみたので興味のある方は聴いてみてください。

In Search Of Freedom
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Voyage of Dreams / Various Artists

2022-11-26 | Compilation
また少し期間があいてしまいましたが、久しぶりにアップした自作コンピレーション。今年はなんとなく00年代前半のフューチャー・ジャズが気分で良く聴いており、こちらでもたびたび紹介していますが、今回はその流れで作ったスピリチュアル・ジャズの選曲集です。

先日も書いた通り、この辺りの音楽がクラブ世代に再評価されたきっかけはUKやドイツで2000年前後に流行ったフューチャー・ジャズなので、僕自身も当時リアルタイムで多少は触れているのですが、そのときは須永辰緒さんやニコラ・コンテが紹介していたような60年代のオーセンティックなジャズが好みだったこともあり、あまりしっかり聞きこんではいませんでした。

トゥー・バンクス・オブ・フォーの2ndやビルド・アン・アークの1stはリアルタイムで買っていましたが、そのネタ元である70年代のBlack JazzやStrata-Eastレーベルの諸作まで手を出すことはなかった感じです。いまアラフォーになった耳で改めて聞き返してみるととても良く聞こえるのですが、当時若かった自分には敷居が高く、流行っているのを知りつつも敬遠していたのをよく覚えています。

さてさてトラックリストは以下の通り。

1. Theme for Jojo / Henry Franklin (Black Jazz / 1972)
2. Casbah / Abdul Rahim Ibrahim (Tablighi / 1977)
3. Back Home / Gil Scott-Heron = Brian Jackson (Strata-East / 1974)
4. Optimystical / The Ensemble Al-Salaam (Strata-East / 1974)
5. The Voyage / Sleep Walker feat. Pharoah Sanders (Especial / 2004)
6. Walk The Way of The New World / Haki R Madhubuti & Nation (Rise / 1976)
7. The Blessing Song (Take 1 Mix for Worldwide) / Build An Ark (Talkin'loud / 2004)
8. Unexpected Days / Stanley Clarke (Polydor / 1973)
9. Love Vibrations / Horace Silver Quintet (Blue Note / 1970)
10. Unclaimed / Two Banks of Four (Red Egyptian Jazz / 2003)
11. My Love / Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes (Flying Dutchman / 1975)
12. Pray For Peace / Wei Chi (Compost / 2004)
13. The Color of Peace / Hajime Yoshizawa (Village Again / 2008)
14. Love's Messenger / Oneness of Juju (Black Fire / 1976)

フューチャージャズやデトロイトテクノの流れからの選曲なので全体的にコズミック度が高めですが、これが僕の考えるスピリチュアル・ジャズ像。ネットを見ると、Jazz The New Chapterの柳楽さんがスピリチュアルジャズの要素と条件について考察しているnoteの記事が上がっており興味深く読んだのですが、今回自分で選んだ曲もまさにアフロフューチャリズム全開といった感じです。

選曲全体を通してのフックは、クラブジャズ界隈で神格化されているファロア・サンダースとの共演で当時大ヒットしたスリープウォーカーのThe Voyageと、その続編とも言える吉澤はじめさんのThe Color of Peace。本当はサン・ラの曲もなにかしら入れたかったのですが、フリーキー過ぎて全体の聴きやすさを阻害してしまうので断念しました(笑)それが功を奏したこともあってスピリチュアル・ジャズとは言っても全体的に聴きやすいはず。

いつものようにmixcloudへのリンクを貼っておくので、興味がある人は聴いてみてください。最近はこの流れから2010年代のロバート・グラスパー周りを聴いているので、次回はそのあたりの選曲になる予定です。

Voyage of Dreams
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Galaxy of Adventures / Various Artists

2022-08-10 | Compilation
前回前々回に引き続き、こちらもある意味フューチャージャズな流れの自作コンピレーション。今回はデトロイトテクノを代表するURことアンダーグラウンド・レジスタンスと、その首領であるマッド・マイクに影響を受けたトラックメーカーたちの楽曲を題材に選曲をしてみました。

収録曲はどれも2000年代のもの。僕自身はこの頃いわゆるクラブジャズを中心に聴いており、リアルタイムでは通過してきたわけではないのですが、Galaxy 2 Galaxy名義のバンドが何度か来日公演を行ったり、それまでアナログでしか聴けなかったハイテック・ジャズな楽曲をまとめたコンピが発売されたりと、傍から見ていても何となくシーンが盛り上がっていました。

この少し前にはムーディーマンやセオ・パリッシュの登場があり、少しテンポ遅めの生っぽく黒いサウンドがデトロイトサウンドの主流みたいな時期がありましたが、同じUR一派のロス・エルマノスの1stアルバムやGalaxy 2 Galaxyのコンピ発売で、2000年代中盤~後半にかけてコズミックなサウンドが一時的に復興したようなイメージを受けています。

当時フューチャージャズを作っていたミュージシャンには、フィル・アッシャーやディーゴを始め、デトロイトテクノやWARPのAIシリーズに多分に影響を受けてきた人たちも多いので、フューチャージャズの台頭とデトロイトテクノのリバイバルブームが近しい時期に起こったのは、ある意味当然と言えば当然かもしれません。

さて少し長くなりましたが、収録曲は以下の通り。

1. Afro's, Arps And Minimoogs / Galaxy 2 Galaxy (Submerge / 2005)
2. Si Se Puede / Ican (Ican Productions / 2006)
3. Windchime / Underground Resistance (Underground Resistance / 2003)
4. Qualia / Vince Watson (Planet E / 2009)
5. Umi / Ian O'brien (Octave Lab / 2009)
6. Amazon (4 Hero Version) / Underground Resistance (Underground Resistance / 2001)
7. Moon Rays / Suburban Knight (Submerge / 2005)
8. Summer 1986 / Raiders Of The Lost Arp (Nature / 2008)
9. Timeline / Underground Resistance (Underground Resistance / 2001)
10. Supernova / Subotika (Motech / 2007)
11. Time Sensitive (Los Hermanos Remix) / Timeline (Underground Resistance / 2004)
12. Hmong Dignity / Fabrice Lig (Subject Detroit / 2013)

最後のファブライス・リグ(a.k.a. ソウル・デザイナー)だけ2010年代のリリースですが、これも元々は2000年代中盤に作られた曲のようで、当時のDJ S2のプレイリストにも載っていたりするため、同時期の作品扱いとして選曲しています。

徹頭徹尾コズミックでエモーショナルでハイテック・ジャズなサウンドで固めているので、この手の雰囲気が好きな人には溜まらない内容かと。いつも通りMixcloudにアップしているので良かったら聴いてみてください。

Galaxy of Adventures
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From Local to Global / Various Artists

2022-07-24 | Compilation
前回のフューチャージャズからの流れで作ったマイ・セレクトをもう一つ。前回の選曲はフューチャージャズ全体を俯瞰して自分が好きな曲を集めたものでしたが、今回はその中でレーベルを絞ってみたもの。日本が世界に誇るクラブジャズ・ユニット、キョート・ジャズ・マッシヴ(KJM)の沖野好洋さんが大阪で営業しているレコード屋さんから派生したレーベル、Especial Recordsの楽曲群から僕好みの曲を集めてみました。

レーベルとしての活動が最も盛んだったのは、やはりフューチャージャズが一世を風靡していた00年代前半。KJM絡みの音源はもちろんですが、自身の海外コネクションを駆使して、ドムやリール・ピープルなど西ロンドン系アーティストのエクスクルーシヴ楽曲も多数リリースしていました。リリースの形態は12インチ中心でしたが、多くの曲は沖野兄弟関連のコンピに散りばめられて収録されているため、実は意外とCDでも聴くことが可能です。とりあえず以下トラックリスト。

1. I'm So On Your Mind / DJ Kawasaki feat. Rasiyah (ESP-024 / 2006)
2. Lately / Bakura (ESP-013 / 2005)
3. Sky High / Root Soul (ESP-037 / 2009)
4. Time To Fly / Restless Soul feat. Rasiyah (ESPD-005 / 2004)
5. The Love Of Music (Headjob Vocal Mix) / DJ Kawasaki feat. Lady Alma (ESP-024 / 2006)
6. Twilight / Mark De Clive-Lowe feat. Lady Alma (ESP-018 / 2006)
7. No Fear / Face (ESPD-005 / 2004)
8. Shine / Jazztronik (ESPD-009 / 2005)
9. Love Is Where You Are (Orto Remix) / Reel People (ESPD-019 / 2008)
10. Never Let Me Down / Jose Carretas feat. Dani (ESP-033 / 2008)
11. You'll Shine (The Full Shine Mix) / Markus Enochson feat. Demetreus (ESP-011 / 2004)
12. If It Is Love / Shuya Okino feat. Clara Hill (ESPD-015 / 2006)

あまり考えずに選曲するとKJM関連楽曲ばかりになってしまうため、意識的に西ロンドン系トラックメーカーの曲を多めに選んでいます。楽曲本来の性質から考えるとミックスした方がいいのでしょうが、あえてのノン・ミックス。ただし一部簡単にエディットして尺は調整しています。

個人的には中盤のブロークン・ビーツ3連発がツボ。特にジャズトロニックがKJM楽曲をブロークンでカバーしたShineは、ブロークン・ビーツ全体で見てもかなりクオリティの高いナンバーなのではないでしょうか。彼が作ったブロークン楽曲ではヨーロッパでもヒットしたSAMURAIが有名ですが、僕としてはソウルフルなこちらのShineの方が好みです。

いつものようにMixcloudにアップしています。タイトルはMuroさんがDITCのO.C.とコラボしたシングルから拝借。関西から世界に飛び出したレーベルの軌跡に興味のある方は是非聴いてみてください。

先般からフューチャー・ジャズや西ロンドン系をプッシュしていますが、この辺りの楽曲はちょうど20年で1周しているので、今聴くと新鮮だと思います。

From Local to Global
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Sentiment For Future / Various Artists

2022-06-25 | Compilation
数か月前にMixcloudにアップしていたものの、こちらに掲載し損ねていたため自分の備忘を兼ね紹介。1年近く前に紹介したドラムンベース集やブロークン・ビーツ集に繋がるクラブジャズ温故知新モノで、今回のお題はフューチャー・ジャズです。00年代前半に西ロンドンのブロークン・ビーツと影響し合いながら流行っていたのがこのフューチャー・ジャズ。この後クラブシーンはオーガニックな方向に進んでいくため、今では語られることもほとんどありませんが、当時は一世を風靡していました。

エレクトロニクスを駆使しつつも、古いジャズの影響を受けているのが音楽的な特徴で、代表的なのはドイツのジャザノヴァやコンポスト一派、UKのトゥー・バンクス・オブ・フォー、それからクープに代表される北欧勢などでしょう。彼らは楽曲製作者であると同時にDJでもあり、音源制作以外にDJ的な観点で自分たちが影響を受けてきた過去の音楽を紹介する活動を積極的に行っていきました。この流れがスピリチュアル・ジャズやオーセンティックなヨーロッパのジャズが当時の若い世代に注目されるきっかけになったため、今の観点から振り返るとフューチャー・ジャズ勢の一番の評価点は、そうした部分かもしれません。少し長くなりましたがトラックリストは以下の通り。

1. History Is Pearshaped / Nekta (INFRACom! / 2006)
2. Goodbye To You / Dalminjo (Deeplay Music / 2003)
3. Summer Sun / Koop (JCR / 2001)
4. Truth, Simplicity And Love / Soulstance (Schema / 1999)
5. Day By Day / Mark De Clive-Lowe (Kog Transmissions / 1999)
6. Feel / Teddy Rok Seven (Jupiter / 2004)
7. Can't Help It / Tangoterje (G.A.M.M. / 2005)
8. The Quest (Beanfield Remix) / Attica Blues Feat. Roger Robinson (Compost / 2001)
9. I Love You My Friends / Hird (DNM / 2003)
10. Naima / 4 Hero (2000 Black / 2000)
11. Veya Veya / Bakura (Especial / 2003)
12. Aya / Su-Paka-Pooh (Flower / 2001)
13. Homegirl / Two Banks of Four (Sirkus / 2001)
14. Stevie / 7 Samurai (G.A.M.M. / 2005)

選曲したのは、ちょうど大学生の頃によく聴いたような音楽が多いですが、特に印象に残ってるのはマイケル・ジャクソンのI Can't Help Itを勝手にクラブ仕様にリメイクしたタンゴテリエと、クープのSummer Sunでボーカルを務めるユキミ・ナガノの同郷出身で当時大きくフューチャーされていたヒルド。どちらもリリース当時に新譜で買っていますが、ヒルドの方はもしかしたら僕が渋谷D.M.R.のジャズコーナーで初めて買ったレコードだったかもしれません。タンゴテリエの方は当時ジャイルズ・ピーターソンのWorldwideでリリース前からパワープッシュされていて、リリース後即購入した覚えがあります。いずれも懐かしいですね。。。

正直、今となってはあまり語られることの多くないジャンルですが、だからこそ逆にこの時代に聴くと新鮮かもしれません。ある意味レトロ・フューチャー的なとらえ方もできると思うので、興味があったら聴いてみてください。

Sentiment For Future
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Eyes of The Heart / Brandon Bray

2022-05-04 | Hawaii
先日に引き続きブランドン・ブレイのテープ・オンリー作品をもう1本。こちらは先日のIsrand Praisesの翌年にあたる1989年にリリースされた作品ですが、彼は1990年にエイズで亡くなっているため、おそらく本作が遺作になるものかと思われます。

まず始めに一言。収録曲をみるとA-1にYou're So Good To Meとあり、おそらくブルース・ヒバードのカバーかと思われますが、なぜか僕の持っているテープには収録されていません。他の現物を見たことがないため、全体でのコピーミスなのかロット単位でのミスなのかよく分かりませんが、とりあえず手元にあるテープではこの曲は聴けないので、その他の曲についてレビューしていきます。

前作に引き続きレリジャスな作風となっている本作ですが、現代コンテンポラリー・ハワイアン的に注目なのはA-3のYou Bring Out The Best In MeとA-4のCome To Me、それからB-1のI Believeの3曲。このうちYou Bring Out The Best In MeはDesire収録のテイクとほぼ同じ(マスタリングが違うだけで全く同じかも)に聴こえますが、他2曲もテンポは遅めながらDesire収録曲と地続きなライトメロウ系AOR/CCMナンバーで、おそらくその筋のリスナーは好みなはずです。音的には同時代のナルやナイトウィングのようなカラパナ・フォロワーというよりは、この後に出てくるランス・ジョーあたりの原形と言った雰囲気。

ちなみにB-3のHealing Loveは、おそらく1987年のNa Hoku Hanohano Awardのベスト・レリジャス・アルバムで選出されたアルバムのタイトル曲。ただ、この87年のHealing Loveという作品自体の情報がなく、87年にはDesire、88年にはIsland Praisesがリリースされていることを考えると、そもそも正規リリースされた作品なのかも不明です。最初に書いたYou're So Good To Meの収録問題と共に「ぜひ情報求む」といったところでしょうか。

ちなみに前回のIsland Praisesと本作は、先日たまたまDiscogsで売りに出されていたのを運よく発見し購入したもの。なかなか市場に出てくることは少ないと思いますが、気になる方は気長に探してみてください。この辺りがおそらく80'sコンテンポラリー・ハワイアンのなかで最もマニアックな作品になると思われます。
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Island Praises / Brandon Bray

2022-04-22 | Hawaii
このところCDやレコードを購入する機会がめっきり減り、ここに掲載するような作品もほぼ購入していなかったためディスク紹介はお休みしていましたが、先日かなり久しぶりに紹介すべき作品を手に入れたので、今回は作品レビューとします。ただし今回レビューするのは、CDやレコードではなくカセットテープ。コンテンポラリー・ハワイアンのマニアの間では有名な男性シンガー・ソングライター、ブランドン・ブレイによる1988年のアルバムです。

以前コンテンポラリー・ハワイアン曲集の紹介をした際にも少し触れましたが、ハワイでは80年代後半~90年代初頭のLPからCDの移行期、カセットテープが音楽メディアの主流だった時期があり、本作もそうした流れのなかでリリースされた一本です。カセットテープとLPの両方でリリースされている作品、カセットでリリースされた後で改めてCD化された作品などなどありますが、中にはカセットテープ・オンリーの作品もあり、おそらく本作もその一つ。この1年前にリリースされた「Desire」が超レアかつハワイアンAOR大傑作なので、気になっている方もいらっしゃると思います。

さて肝心の内容の方ですが、どうやら「Desire」リリース後の彼はレリジャスな方向に進んだようで、本作とこの次の作品はCCMとなっている模様。曲タイトルや歌詞に関しては例のごとくジーザスな感じではありますが、元々声質が優しいこともあり、CCMのやさしい曲調にハマっていて良い感じの仕上がりになっています。中でもA-3のChanging the World for JesusとA-4のBecause of Youは、共にミディアムアップの軽やかなAORナンバーで、コンテンポラリー・ハワイアン好きのウケが非常に良さそうです。

この人のことはブログ活動時代のロジャー・ボンが大々的に取り上げていたので、Aloha Got Soulのレーベルが立ち上がった際には、てっきり目玉としてアルバム2枚をリイシューするのかと思っていましたが、今のところまったくその気配がないですね。

なにせ希少な作品だと思うので気軽に「聴いてみてください」とは言いにくいですが、ひとまずご紹介まで。単純に他人が取り上げないような価値のある記事を載せたいという思いで書いているだけで、決してレア盤自慢のつもりではありませんので悪しからず。
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The Scent Of The Sun 1+2 / サザンオールスターズ

2022-03-26 | Compilation
だいぶ久しぶりとなるブログ更新。実は昨年末にマイホームを購入し、引越しとその後のドタバタで何かと忙しく、なかなかMixcloudやブログにまで手が回っていませんでした。。。さてさて4か月ぶりで紹介したい今回のマイセレクト素材は、引越しの話とも少しだけ関連するサザンオールスターズ。実は引越し先が何の巡りあわせか茅ヶ崎で、「これは夏に向けてサザンを聴かなきゃダメでしょ」と言うことで、15年くらいぶりにサザンのマイセレクトを作ってみました。15年前に作った1作目と今回の2作目のトラックリストはこんな感じ。

The Scent of the Sun

1. 海 (from the album "人気者で行こう" / 1984)
2. DIRTY OLD MAN ~さらば夏よ~ (single / 2006)
3. 君だけに夢をもう一度 (from the album "世に万葉の花が咲くなり" / 1992)
4. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) (single / 1984)
5. お願いD.J. (from the album "10ナンバーズ・からっと" / 1979)
6. NEVER FALL IN LOVE AGAIN (from the album "綺麗" / 1984)
7. 別れ話は最後に (from the album "熱い胸さわぎ" / 1978)
8. Hello My Love (from the album "ステレオ太陽族" / 1981)
9. 悲しい気持ち* (JUST A MAN IN LOVE) (single / 1987)
10. YOU (from the album "SOUTHERN ALL STARS" / 1990)
11. せつない胸に風が吹いてた (from the album "世に万葉の花が咲くなり" / 1992)
12. LOVE AFFAIR ~秘密のデート (single / 1998)
13. 愛は花のように(Ole !) (from the album "SOUTHERN ALL STARS" / 1990)
14. 可愛いミーナ* (single c/w "東京" / 2002)
15. LONELY WOMAN (single / 2004)
16. サラ・ジェーン (from the album "綺麗" / 1984)
17. 東京VICTORY (single / 2014)

The Scent of the Sun 2

1. はっぴぃえんど (from the album "葡萄" / 2015)
2. 波乗りジョニー* (single / 2001)
3. 希望の轍** (from the ost "稲村ジェーン" 1990)
4. チャイナムーンとビーフン娘 (single c/w / 2000)
5. ネオ・ブラボー!! (single / 1991)
6. 夕方 Hold On Me (from the album "人気者で行こう" / 1984)
7. 雨上がりにもう一度キスをして (single c/w / 2003)
8. Soulコブラツイスト~魂の悶絶* (from digital single / 2021)
9. この青い空、みどり ~BLUE IN GREEN~ (single / 2000)
10. 彩~Aja~ (single / 2004)
11. 君にサヨナラを* (single / 2009)
12. あなただけを ~Summer Heartbreak~ (single / 1995)
13. いつか何処かで* (I FEEL THE ECHO) (single / 1988)
14. 古の風吹く杜* (from the album "MUSICMAN" / 2011)
15. 夕陽に別れを告げて (from the album "KAMAKURA" / 1985)
16. 別離(わかれ) (from the album "キラーストリート" / 2005)
17. 百万本の赤い薔薇* (single c/w 2016)

*:桑田佳祐ソロ
**:SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS名義

1の方はもともと15年くらい前に作ったものをベースに、当時の最新曲だった東京Victoryを追加して5~6年前にMixcloudへアップしたもの。そして2は今回新しく選曲したものになります。

1の制作時は桑田ソロを極力外すという自分の中の縛りを入れていたので、一番好きな「可愛いミーナ」と次点の「悲しい気持ち」以外は選ばなかったのですが、そのせいで好きなタイプの曲をわりと選び尽くしてしまったこともあり、今回は桑田ソロからも6曲ほど選んでいます。

まぁ1、2どちらも、モータウンやフィリーの影響を感じるグルーヴィーな曲多め+歌い上げバラードと猥雑系ナンバーなしの選曲で、数あるサザン楽曲の中でも自分の趣味が良く出たオールタイムベストとなっているので、個人的にはお気に入り。

公式ベストの「海のYeah!!」や「海のOh Yeah!!」も勿論良いのですが、たまにはこんな曲順で聴いてみるのも良いのではないでしょうか。Mixcloudにアップしていますので、気になる人は是非聴いてみてください。
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Bay Area Diversity / Various Artists

2021-11-14 | Compilation
少し前に選曲中と紹介していた00年代前半期のヒップホップ集。リアルタイムで体験してこなかった人にはなかなか分かりづらい感覚と思いますが、00年代前半の宇田川町界隈では、当時メインストリームで流行っていたドレ、エミネムや南部のバウンス(チキチキ)ではなく、アグリー・ダックリングやピープル・アンダー・ザ・ステアーズ辺りの、いわゆる西海岸アンダーグラウンドサウンドがストリートで大きな支持を集めており、僕自身もその手の曲を好んで聴いていたので、今回の選曲にもそうした指向が反映されています。トラックリストは以下の通り。

1. Merry-Go-Round / A.Y.B.Force (P-Vine / 2005)
2. Elevator Music / Ugly Duckling (Handcut / 2004)
3. Back To The Grind Again / Bloquera (Tres / 2004)
4. It's About Time / Pase Rock (Hyde Out / 2002)
5. The Drive / Headnodic Feat. The Procussions (Tres / 2005)
6. Sidestep / Crown City Rockers (Basement / 2004)
7. The Way U Make Me Feel feat. Kim Hill / Black Eyed Peas (Interscope / 1998)
8. Keep It Alive Jazz Remix! / Kero One (Plug Label / 2004)
9. Braggin' & Boastin' feat. Little Brother / Sound Providers (Quarternote / 2004)
10. Remembering Dave (Monorisick Remix) / Substancial (Hyde Out / 2001)
11. Shallow Days / Blackalicious (Mo'wax / 1999)
12. Feed the Homeless / Starving Artists Crew (Fat Beats / 2003)
13. One Of Those Days (D-Smooth Remix) / Schoolz Of Thought (Full Blast / 2003)
14. It's Like That / De La Soul (Sanctuary / 2004)
15. Pure Thoughts / Lighthead (Day By Day / 2002)
16, Miss January feat. Talib Kweli / The Procussions (Rawkus / 2006)
17. Faithful / Common (Geffen / 2005)
18. For Da Love Of Da Game feat. Pauly Yamz, Baby Blak / DJ Jazzy Jeff (BBE / 2002)
19. Personal Ads / Time Machine (Glow-in-the-Dark / 2002)

全体的に、古き良きヒップホップと言うか、サンプリング主体のいわゆるニュースクールマナーで制作されたナンバーを選曲しているので、当時の雰囲気を知っている人であれば懐かしく感じてもらえるかと思います。00年代前半期にこうした曲を多く作っていたのが、いわゆる西海岸アングラ勢とNujabesが主催するHydeoutだったので、収録曲は必然的にそうした曲が中心。

この手のサウンドは00年代後半以降、「おしゃれなジャジーヒップホップ」として巷で持て囃され、大量生産された楽曲が、外資系CDショップやヴィレッジ・バンガードを中心に当時の若者に大量消費されていくことになるわけですが、この頃はまだそうした様子は少なく、ただのアングラ・ヒップホップとして僕自身を含むBボーイにも好意的に受け入れられていました。

また、アングラ畑ではないものの、カニエ・ウエストがプロデュースしたCommonのBeも、この手のサウンドと親和性があり、当時ストリートで大ヒットしていたのをよく覚えています。

現在ローファイ・ヒップホップとしてリバイバルヒットしているのは、00年代後半以降のジャジー・ヒップホップ(実際に曲が制作された時期というよりも価値観が00年代後半的)なので、今回紹介するような00年代前半期のアングラ・ヒップホップは語られることもあまり多くなく、正直90年代ニュースクールと00年代後半ジャジー・ヒップホップの狭間でミッシングリンク化してしまってる気がしますが、実は今聴いても良いものが多いので、気になる方は是非聴いてみてください。

Bay Area Diversity
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Oldies but Goodies 2 / Various Artists

2021-10-18 | Compilation
少し前に完成していてMixcloudにもアップしていた日本語ラップ黄金期のマイ・セレクト。4年ほど前にも同じテーマ・同じ雰囲気で選曲をしているので、今回の選曲は完全にその続編という感じです。選曲リストは以下の通り。

1. Intro ~ Mic Masta / You The Rock (from the album "THE SOUNDTRACK '96" / 1996)
2. Free Way / DJ Beat feat. Soul Scream (from the compilation "THE BEST OF JAPANESE HIP HOP vol. 2" / 1995)
3. Parteechecka / Zeebra & Ken-Bo (from the original soundtrack "'hood" / 1998)
4. Requiem / S-Word, Macka-Chin & Gore-Tex (from the single "Requiem" / 1999)
5. 大航海時代 / Mellow Yellow (from the single "V.S.O.P pt.2" / 1998)
6. skit
7. Concrete Jungle / Muro (from the single "Concrete Jungle" / 1997)
8. サマージャム '95 / スチャダラパー (from the album "5th wheel 2 the Coach" / 1995)
9. T-2 / K-Bomb feat. Chu (from the album "555" / 2000)
10. GROUND ZERO / Lunch Time Speax (from the single "GROUND ZERO" / 1998)
11. いとしさの中で / DJ Hasebe feat. Sugar Soul & Zeebra (from the album "adore the remixies" / 2007)
12. 未知なる瞳 / Naked Artz feat. Rhymester (from the single "95 REMIX" / 1997)
13. one for the what, two for the who / Kick The Can Crew (from the compilation "Break Audio Dynamite" / 2000)
14. Outa Here / You The Rock (from the album "THE★GRAFFITI ROCK '98" / 1998)
15. The Professional Entertainer (The Living Legend) / You The Rock (from the album "The Professional Entertainer" / 1999)
16. skit
17. Pen Wa Hasiru (Mellow Drama) / Funky Lemonade (from the single "Rhyme Therapy" / 1999)
18. ね (Backing Track) / East End × Yuri (from the single "ね" / 1995)

前回も書いたように、コンセプトは故Dev Large氏が編纂したMellow Madnessというコンピとほぼ同じ。90年代後半~2000年代初頭の日本語ラップ黄金期の曲の中から、現代でも通じるクラシック曲をチョイスして、自分好みの曲順に並べるというものです。当時高校生~大学生くらいだった同世代の人で、そこそこコアに日本語ラップを追っていた人ならば熱くなれるような選曲ではないでしょうか。

選曲面で個人的に強くアピールしたいのは、スチャダラパーのサマージャム'95の使いどころ。この曲、今でこそ日本語ラップの大クラシックの一つとして認知されていますが、ハーコー路線に傾倒していた90年代後半当時のシーンではそれほど人気の高い曲ではなかった(というよりも評価はされていたが主流派ではなかった)ので、うまく流れを作らないと全体からちょっと浮くんですよね。曲同じMontara使いのK-BOMBソロ(カセットテープ・オンリーの今回のレア曲枠!)~Lunch Time Speaxと繋げて、全体に溶け込ませたのは我ながらうまく流れを作ることが出来たなと思っています。

最後に入れた East End × Yuriの「ね」もリアルタイム時から大好きなナンバーなのですが、流石にそのまま入れるとYuriさんのラップが全体の雰囲気から浮くのでインストで。こちらもアウトロとしてうまく機能してくれているので、良い収まりになったかなと。

ちなみに後半、You The RockのOuta Here(ライブ会場での語り実況)に藤原ヒロシのピアノダブを重ねて、センチな雰囲気にするアイデアは、Jake"E"LeeさんのMemory Laneというテープから借用。凄く良い感じに仕上がっていますが、こちらは僕のオリジナルではないので悪しからず…。

あと本当に細かい話ですが、Zeebra & Ken-BoのParteecheckaのオリジナルには氷の音のSEがなく締まらないので、リミックス版から氷の音SEだけ加えています。

4年前のvol.1ともどもmixcloudリンク貼っておきますので、興味のある方は是非聴いてみてください。

Oldies But Goodies
Oldies But Goodies 2
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Black Starry Night / Various Artists

2021-09-13 | Compilation
先月紹介した90年代R&B集の続編…と言うわけでもないのですが、なんとなく作ってみた2000年代のR&B集。前回の選曲がメアリー・J・ブライジ以降エリカ・バドゥ以前のヒップホップ・ソウル中心だったのに対し、今回はソウルクエリアンズ以降のネオソウルで固めてみました。トラックリストは以下の通り。

1. Hold On / Dwele (Virgin / 2003)
2. Snowflakes / Angie Stone (J Records / 2001)
3. Spending Time With You / Janet Jackson (Virgin / 2004)
4. Benzaiten Love feat. Count Bass D (DJ Mitsu the Beats Mix) / Grooveman Spot a.k.a. DJ-KouG (Planet Groove / 2007)
5. Skyy, Can You Feel Me (Yam Who's Spiritual Rework) (Edit) / Raphael Saadiq (Yam Who / 2003)
6. Real Love / Bahamadia (Jam / 2005)
7. Mellow / Pete Philly & Perquisite (Unexpected / 2005)
8. Without Love feat. Zion / Crown City Rockers (Basement / 2004)
9. Time For The Essence feat Grap Luva / Grooveman Spot a.k.a. DJ-KouG (Planet Groove / 2006)
10. Family Reunion / Jill Scott (Hidden Beach / 2004)
11. Butterflies / Michael Jackson (Epic / 2001)
12. So Special / Sa-Ra Creative Partners (Babygrande / 2007)
13. Possibilities / Amp Fiddler (Genuine / 2003)
14. Me / Erykah Badu (Control Freaq / 2007)
15. What's Next... feat. T-Love / Jazz Liberatorz (KIF / 2004)
16. When I Think Of You / Alison Crockett (Sol Image / 2004)
17. Ridin' High / Platinum Pied Pipers (Ubiquity / 2002)
18. Timeless feat. India Arie / Sergio Mendes (Concord / 2006)

前回の選曲がUSのメインストリーム一直線だったのに比べると今回のトラックリストは随分と渋め。ただ、あの頃の宇田川町界隈ではMTVのチャートに上がるような売れ線楽曲ではなく、このような曲がヘッズ連中にプロップスを得て(あえてこんな書き方しています)いたので、ある意味では時代を反映した選曲と言えるかと思います。ジャイルス・ピーターソンのワールドワイドでも頻繁に流れていたので、どちらかというとUSよりもUKで人気があったのかもしれません。ちなみに宇田川町では今の五本木に移転する前のJazzy Sportが、このあたりの音を猛烈にプッシュしていました。

イメージ的にはSa-Ra Creative Partnersを筆頭とした、いわゆるコズミックソウルの全盛期といった感じで、エリカ・バドゥは当然として、アンジー・ストーンやジル・スコット、エイドリアナ・エヴァンスあたりの女性シンガーが人気だったのをよく覚えています。

収録曲については、いわゆるネオソウルの定番曲と呼ばれるナンバーをある程度フォローしつつも、自分なりに当時のストリート感覚を反映したナンバーを入れてみたつもり。Yam Who?のリワークやセルメンのアルバム曲、T-LoveのポエトリーをフィーチャーしたJazz Liberatorzあたりは、あの頃実際に宇田川町近辺で過ごしていたものならではの選曲になっていると思います。

いつもの通りMixcloudに挙げておくので、良かったら聴いてみてください。ちなみに今回の姉妹編というわけではないですが、同じころのヒップホップをテーマにしたコンピも選曲中で、現在は9割出来くらい。そちらも完成次第アップしようと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

Black Starry Night
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Soul, Disco & Lovers / Various Artists

2021-08-28 | Compilation
なんだかんだでアップしそびれていた僕の今年の夏のお気に入り。タイトルからもなんとなく分かるかもしれませんが、1980年代のUKとジャマイカで制作されていたラヴァーズロックの選曲集です。この辺りの音楽は7年くらい前に軽くさわりに触れたくらいで、これまであまり真剣に掘り下げて聴いたことはなかったのですが、ふとした思いつきで雑誌relaxのラヴァーズロック特集(2001年11月号&2004年6月号)とその派生でリリースされた名作コンピシリーズ"Relaxin with Lovers"を教科書変わりに、少し掘り下げてみることにしました。で、その中で僕なりにまとめてみたのがこのセレクト。トラックリストは以下の通り。

1. Love Has Found It's Way / Dennis Brown (A&M / US / 1982)
2. Lovin Every Day / Freddie McGregor (Polydor / UK / 1987) 
3. Sheila / Aquizim (Ariwa / UK / 1982)
4. I Want To Be Free / Karen Dixon (NK / UK / 1981)
5. Some Guys Have All The Luck / Junior Tucker (Tuff Gong / Jamaica / 1980)
6. It's Too Late Baby / Jackie (Fashion / UK / 1981)
7. (Am I The) Same Girl / Charmaine Burnette (PRO / UK / 1981)
8. Loving You Is Mellow / Ruddy Thomas (Hawkeye / UK / 1983)
9. Someone Special / 15-16-17 (D.E.B. / UK / 1979)
10. The Melody / Me & You (Castro Brown / UK / 1979)
11. Fantasy Becomes Reality / Deborahe Glasgow (Greensleeves / UK / 1989)
12. So I Can Love You / Silhouette Bushay (Bushranger / UK / ? )
13. Weekend Loving / Jennifer Lara (Black Solidarity / Jamaica / 1985)
14. Be Thankful for What You've Got / Winston Curtis (World International / UK / 1984)
15. Lady Of Magic / Bunny Maloney (Moodisc / US / 1983)
16. Give Me Little More / Carlton & The Shoes (Quality / Jamaica / 1982)
17. Back Together Again / Jean & Trevor (Student / UK / 1988)
18. Give Me Your Love / June Lodge (Joe Gibbs / Jamaica / 1980)

ラヴァーズロックは権利関係がややこしく、オフィシャルでは(特に大手レーベル同士だと)レーベルを跨ぐ選曲のコンピを作るのが難しいそうなので、今回は(今回も?)同人制作の強みを活かし、なかなか聴き手のあるものに仕上げられたかと思ってます。

選曲的にはかなりフリーソウル成分強め。Am I The Same GirlやFreeなど有名曲のカバーはもちろん、それ以外の曲もスウィートで都会的な雰囲気を感じる楽曲ばかりで構成しています。録音年度的にも70年代後半~80年代前半の曲を中心に構成しているので、そういう意味でもフリーソウル度が高いかと。

収録曲はどれも好みのものばかりですが、中でも特に気にいっているのはこみ上げ展開が素敵なデボラ・グラスゴー。どことなく最近はやりのシティポップスっぽさもあるので、そういう音が好きな方でも気に入るのではないでしょうか。

いつもの通りリンクを貼っておきますので、是非聴いてみてください。

Soul, Disco & Lovers
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