シリコンバレーで綴る弁理士日記

創英特許事務所の米国オフィスに駐在する弁理士が日常の出来事や発見を書き綴ります。

(200) さらばシリコンバレー!

2007年09月04日 | シリコンバレー
先端技術とビジネスが見事に融合し、現代の情報社会を生み出したシリコンバレー。今月、タイトルの通り当地シリコンバレーを去ることになりました。 おかげさまで本ブログは第200回を迎えますが、ここで区切りの最終回とさせて頂きます。今日までお付合い頂いた読者の皆様、ありがとうございました。 2005年春に創英USAを開設して以来、米国の法律事務所・企業からのご依頼も増え、利益を生む仕組みも確立されつつ . . . 本文を読む

(199) 世の中、凄い人って大勢いる!

2007年08月22日 | 出会い&人
10年来の知り合いで、少し前にアメリカのロースクールを卒業した弁理士のD君が電話をくれました。 昔から夢を語り合うと話が尽きない間柄で、お互いにTOEIC600点ぐらいをウロチョロしていた二十代前半に、「将来は国際的な特許の仕事をしてみたいねぇ」、なんて酒を飲みながらよく語っていたものです 二人ともいつも実力以上の夢を描いていたので、今思い出せばなんともお恥ずかしい限りで・・・。 ですがそんな . . . 本文を読む

(198) I’m proud of it!

2007年08月15日 | 出会い&人
西海岸で名立たる某法律事務所で草創期から活躍してきた方と、久しぶりにお会いしました。彼女はパテントアトーニーではなく、長年に渡って特許事務管理に従事してきました。 時々メールや電話で連絡することはありましたが、ゆっくり話したのは約2年振りです。 設立メンバーが事務所を立ち上げるに至った経緯、そして、複数の州に拠点を構えるにまで至った発展の過程を見てきただけあって、参考になる話が多いです。 以 . . . 本文を読む

(197) 特許訴訟の舞台を選ぶ基準は?

2007年08月07日 | 知財&技術
米国8月6日に、ある日本企業が米国特許(5件)の侵害を理由に韓国企業を訴えました。日本企業が権利の取得だけでなく活用にも実際に乗り出していることを示す一つの例でしょう(記事はパテントサロンにも掲載されています)。 ところで、本訴訟の舞台は「テキサス東部連邦地裁」なのですが、この地裁の名称を特許事件でよく見かけると思いませんか? 数ある連邦地裁のなかで何故ここがよく選ばれるのか それには次の理 . . . 本文を読む

(196) キラリと光る日本刀

2007年08月01日 | 日常生活
オフィスに日本刀を持った男が怒鳴り込んできた!?・・・わけではありません。 同じビルで働くAさんが日本の友人から貰った日本刀を見せてくれました。 持たせてもらうと腕にズシリと重みを感じ、指先で刃をちょっと触ると切れ味も鋭そう。 東京オフィスから出張で来ている弁理士のSさんも勧められるままに日本刀を初体験。 このように、今日はアメリカ人から日本の伝統を教えて頂くというありがちな(?)展開にな . . . 本文を読む

(195) 8年の時を経て

2007年07月28日 | 出会い&人
約8年振りに再会したIさんとオフィス近所の居酒屋に行きました。IさんはA社の知財部からB社の知財部に転職したのですが、A社時代にお会いした以来です。 彼は少し前からここベイエリアの関連会社で知財業務をはじめたのですが、その前は約1年間ロースクールに通っていました。 そのロースクールはニューハンプシャー州にあり(米国の北東)、日本人の知財関係者もそれなりに留学している有名なところです。 Iさん . . . 本文を読む

(194) 気軽にトロールと呼んではいけない?

2007年07月26日 | 知財&技術
パテント・トロールに対してどのような印象をお持ちでしょうか。 一般的には、自社の製品を持たず、大企業に特許訴訟や交渉をけしかけて巨額の損害賠償金なりライセンス料なりを得ようとする組織が、パテント・トロールと呼ばれているようです。 プラスのイメージ?それともマイナスのイメージ?と聞かれると、マイナスと答える方が現在は多いかもしれませんね。 米国の大学に留学中で現在ある会社でサマー・インターンを . . . 本文を読む

(193) あのブランドに再チャレンジ

2007年07月19日 | 日常生活
2年程前ベイエリアのショッピングモールに服を買いに行ったときに、建物の格好良さに惹かれてあるお店に立ち寄りました。 ところが視界に入った店員さん数名がキャピキャピ(すぎる)の金髪お姉さんで、ジーンズもわざと破いているようなデザインばかりだったため、自分は場違いに思えて恥ずかしくなりすぐにお店から脱出しました その店に入ることはもう無いと思っていたのですが、再チャレンジするかもしれません。 と . . . 本文を読む

(192) 広大な大学キャンパス

2007年07月16日 | 日常生活
週末、ニューヨーク州の某大学でMBAを専攻している知り合いの弁理士がベイエリアに遊びに来て、夜は数人で居酒屋に飲みに行きました。 おそらく知財関係者の海外留学先として最も多いのはロースクール(Law school)ですが、今後は、知財と経営のインテグレーションを求めて彼のようにMBAやMOTで修学する人も増えていくのでしょうか。いずれにせよ、幅を広げることは良いことだと思います。 ところで彼が . . . 本文を読む

(191) 野球界と知財界を比べると

2007年07月14日 | 日常生活
イチローがMLBオールスター史上初のランニングホームランを放ってMVPを獲得した興奮も止まぬうちに、本日、マリナーズと5年間で9000万ドル(約110億円)という条件で契約を更新しました。年収にして約21億円というのは日本人選手で過去最高。文句なしの実績があり子供だけでなく大人にも夢と希望を与える選手が適正に評価されたのだと思います。 イチロー・松井・松坂らはアメリカの一般市民にも広く知られ、今 . . . 本文を読む

(190) 相手の名前を呼ぶ大切さ

2007年07月13日 | 日常生活
出会った人の名前を覚えることは大切ですが、名前を口にして呼ぶことはもっと大切だと思います。 特にアメリカで暮らす人達は、会った時や別れ際の挨拶に相手の名前を添えることが多いため、彼らと仲良くなるためには、同じように相手の名前を呼ぶことが効果的かと思います。 こちらの名前をすぐに覚えて呼んでくれるアメリカの特許弁護士を見ると、対人スキルが高く、記憶とそのアウトプットが上手いという印象を受けます . . . 本文を読む

(189) 警報を信じましょう!

2007年07月10日 | 日常生活
午後2時頃、パソコンに向かって出願の仕事をしていたら、「ビー、ビー、ビー、ビー、ビー!」と警報が鳴り出した。 最初は表通り(El Camino Real)で信号待ちしているトラックのクラクションかと思っていたのですが、それにしては長すぎるのでおかしいと気付いた。 「これって、火災報知機の音ですかね?」と向かいに座っているJunに聞くと、「そんな感じですね」とのんびり答える。 廊下に出ると他の . . . 本文を読む

(188) 特許事務所のM&A時代は来るのか?

2007年07月08日 | 知財&技術
朝日新聞国際版(7月8日)の「M&A時代のカイシャ論」によると、2006年の日本企業のM&A(合併と買収)は過去最高の2800件とのことです。 M&Aは、従来日本の文化・社会には馴染まず抵抗を持たれていましたが、組織の存続と発展のためにこの選択をする経営者が日本でも徐々に増えているのでしょうか。 もともとM&Aは米国企業の十八番(おはこ)で、特にシリコンバレーではよく行われています。ベンチャー . . . 本文を読む

(187) 米国特許庁の初代長官は?

2007年07月05日 | 知財&技術
今日7月4日は独立記念日で、イギリスからの独立が宣言されたことをお祝いする日です(独立宣言の採択は1776年7月4日)。つまりアメリカの誕生日のようなもので、夜はあちこちで花火が盛大に打ち上げられます。 ところで、独立宣言を草案したのは、トーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)。 彼は第三代アメリカ合衆国大統領でしたが、その前に知財関係者に身近なある職務についています。 . . . 本文を読む

(186) カリフォルニア・ワイン

2007年07月02日 | 日常生活
カリフォルニアと聞いて連想するのは、シリコンバレー!! という方は、残念ながら少数派だと思います・・・。 それよりも、タイトルに答えを書いていますが、ワインを連想する方のほうが遥かに多いでしょう。 そしてカリフォルニアワインといえば、ナパバレー。 写真は、そのなかでも一番のお気に入りの「ロバートモンダビ(Robert Mondavi)ワイナリ」。久しぶりに行ってきました。ご覧の通りお洒落な . . . 本文を読む