うとき 鳥兎記

うとうと、うろうろの日暮らしを落ち着かない住職の日記

油断大敵

2012-11-04 22:27:32 | Weblog

 

飛行機雲が何本も交差して、それが夕日に光って輝く。

そんな光景を金沢を走っていて発見。

いつの間にか白山の頂上付近が白くなっていて、時の流れを実感。

風邪でうつむき加減で歩いているあいだに、もうそろそろ冬景色に向かっているようです。

でも、社会は悠長を許さないようで、次々と問題が迫ってきていました。

迂闊にもメ-ルを見過ごしていました。署名協力お願いします。

国交省による、平城宮跡の中心部約45,000平米を埋立・舗装する工事が始まっています。これによって環境が変わり、貴重な埋蔵文化財が失われる可能性があります。平城宮跡は、棚田嘉十郎の命がけの保存活動に始まる、多くの人々の努力によって今まで保存されてきた貴重な世界遺産です。それで、「平城京跡を守る会」が、これに反対し、工事中止を求める抗議声への賛同を呼びかけています。私も、若い時に奈良に通い詰めた者として、平城宮跡にこれ以上の人の手を入れることには強く反対します。署名用紙は、ここからダウンロードできます → http://narapress.jp/hjk/hjks-syomei.pdf

 

 

 


日本はどっち向く?

2012-09-30 21:23:33 | Weblog
以前に孫崎享さんの『戦後史の正体』という本のことを書きましたが、状況はいよいよアメリカ従属を強めている様相です。
 
尖閣諸島について言い出しっぺの東京都知事ははや知らぬ顔を決め込んでいます。
 
以前自民党のなかで「青嵐会」とかいう右翼系の会派を立ち上げたものの、思い通りにならないと「政界引退」を言い出した人ですから、
 
今回も、やはりと思うものの、こういう人を出してしまうような選挙制度は問題だと思いますね。
 
 
(今日の『中日新聞』と『東京新聞』が、「原発再稼働、集団的自衛権行使の容認。野田内閣や自民党が米国の知日家グループによる「対日要求」報告書に沿うように政策づくりを始めています」という指摘で始まる社説を出しました。従来も指摘されてきたところですが、有力新聞が社説で論評したのは重要かと思います。下に主要部分を貼り付けておきます。全文は、下のHPにあります。)
 
 
------(以下、転送)---------------------------------------------
 
【社説】
 
週のはじめに考える 米報告書は道標なのか
 
2012年9月30日
 
 原発再稼働、集団的自衛権行使の容認。野田内閣や自民党が米国の知日家グループによる「対日要求」報告書に沿うように政策づくりを始めています。

 アーミテージ元国務副長官やナイ元国防次官補ら超党派の知日家グループが八月、対日要求報告書を発表しました。二〇〇〇年、〇七年に続く第三次の「アーミテージリポート」です。第一次は大統領選挙の前月に発表され、対日政策の方向性を示す文書になりました。今回の発表は十一月の大統領選挙前にあたり、同様の役割を果たすとみられています。

◇「原発の研究開発を」

 報告書をひと言で要約すれば、中国の台頭を踏まえ、日本が果たすべき役割を列挙し、米国との連携強化を打ち出しています。驚くのは、日本の政治が報告書に沿うように動き始めていることです。

 その一つが原発問題。報告書は野田内閣が原発二基の再稼働に踏み切ったことを評価し、共通の政治的、商業的利益を持つ米国とともに原発の研究開発を進めるべきだと強調しています。

 野田内閣は「二〇三〇年代に原発稼働ゼロ」を目指す戦略を閣議決定しなかったのですから、米国の狙い通りといえるでしょう。閣議決定のない戦略は単なる努力目標にすぎません。これまで米国の要求に応え、原発を推進してきた自民党が政権に返り咲いた場合、原発ゼロ戦略は跡形もなく吹き飛ばされるのではないでしょうか。

 安全保障面での要求はてんこ盛りです。注目されるのは、一次、二次に続いて集団的自衛権行使を認めるよう求めている点です。

 政府見解では、日本有事で来援した米軍を守るための武力行使は個別的自衛権の発動とみなされ、今の憲法解釈でも可能です。集団的自衛権は主に海外有事で発動されると考えてよいでしょう。

◇「集団的自衛権行使を」

 9・11米中枢同時テロの後、アフガニスタン攻撃を始めた米国を支援するため、集団的自衛権行使を国連に報告し、参戦した英国の例が思い起こされます。

 集団的自衛権行使は、海外における武力行使に道を開き、戦後日本のあり方を根底から変えるものです。一次、二次のときには冷ややかだった自民党は一転、総裁選に立候補した五人全員が「集団的自衛権行使に踏み切るべきだ」と主張しました。尖閣諸島の問題で、米国の力を借りるには相応のお返しが必要だと考えたのか、それともナショナリズムに燃えているのでしょうか。

 米国は新国防戦略で「アジア太平洋重視」を打ち出しました。国防予算を十年間で四千八百七十億ドル(四十兆円)も削減するのですから、米国だけで中国包囲網を敷けるはずがありません。

 報告書は、米軍と自衛隊のさらなる相互運用性が必要としています。具体的には、海兵隊と同じような水陸両用作戦能力を持たせることや、南シナ海の監視を米軍とともに行うよう求めています。

 報告書に従うように陸上自衛隊はグアムで米海兵隊による強襲上陸訓練の手ほどきを受け、海上自衛隊艦艇によるフィリピン訪問が始まりました。集団的自衛権行使に踏み切りさえすれば、アジア太平洋で米軍の肩代わりができる下地づくりは始まっています。

 報告書が求める法整備も進みます。安全保障や外交など重要な情報が漏れた場合、市民も罰する秘密保全法案と国連平和維持活動(PKO)で武力行使を伴う「駆けつけ警護」を可能にするPKO協力法改正案が国会上程を控えています。

 日本は報告書が示した道標(みちしるべ)通りに進みつつあります。開かれた議論の結果、こだまが返るように米国の要求通りになったのなら、まだ分かります。実態は骨太の国家戦略を立てることができず、場当たり的な対応しかできないから米国の言いなりになっている。政治の劣化はここに極まれり、と嘆かずにはおれません。

(以下、略)

 


都市

2012-09-23 23:24:36 | Weblog

今年も関西方面の御門徒さんの報恩講のお勤めに行ってきました。

今年で30年です。

小松に入寺した翌年から寄せていただいで、ず~っと変わらぬおつきあいを頂いている方、

世代交代して若い、といっても私よりも年配という場合もありますが、

毎年毎年寄せて頂いています。

最初は地理もわからずに電車・バスで 参上していましたが、

このごろは足腰も弱って、さらには横着になって車で走っています。

でも風景がすごい変化、というか高層マンションが林立です。

山の上に高層マンションが並ぶ風景を車から撮影しました。

斜面に並ぶ住宅の上ですよ、このマンションは。驚くんです、田舎に住むものは、この風景に。


都市

2012-09-23 23:15:11 | Weblog

今年も関西方面の御門徒さんの報恩講のお勤めに行ってきました。

今年で30年です。

小松に入寺した翌年から寄せていただいで、ず~っと変わらぬおつきあいを頂いている方、

世代交代して若い、といっても私よりも年配という場合もありますが、

毎年毎年寄せて頂いています。

最初は地理もわからずに電車・バスで 参上していましたが、

このごろは足腰も弱って、さらには横着になって車で走っています。

でも風景がすごい変化、というか高層マンションが林立です。

山の上に高層マンションが並ぶ風景を車から撮影しました。

斜面に並ぶ住宅の上ですよ、このマンションは。驚くんです、田舎に住むものは、この風景に。


進藤兼人監督

2012-09-16 22:42:45 | Weblog

夕べは定例の映画会ということで、今月は進藤兼人監督の『陸に上がった軍艦」という映画。

三十歳を過ぎての招集で、100名いた同期のうち6人だけが生き残ったという進藤兼人監督の戦争体験を

自身の語りと再現ドラマで見せる映画。

人を殺す兵器になるための軍隊の規律。みているだけで怖ろしくて背筋が寒くなる。

弱兵の目線から軍隊を描いて余すところがない。

八月十五日の天皇の言葉を聞いて、いじめ抜いた兵からのリンチを恐れて逃げ出した下士官や上級兵。

残った兵は、そんな気もなく、ただただ人間の理不尽を見つめ、たばこを吹かす。

そんな場面で映画は終わる。

戦後という時代は、まさしくこうしたひとが創ってきたということがよくわかる。

人間の怖さを知っているためか、決して声高に反戦をいってきたわけではない。

目立たないように、時代を見つめながら生きてきたんでなかったか。

きょうは百歳で亡くなった老女の忌明法要を勤めて、

このお婆さんも、人間の業を見つめながら生きてこられたんでないかと思われてならなかった。

それと比べて自民党の総裁選挙は政治家の二世が威勢よくまくし立て、大阪維新の会も、なにやら居丈高なものの言い様が目立つ。

朝の番組で河野洋平氏が『かつての自民党には改憲反対も、賛成も、どちらも同居するような懐の深さがあった。

いまはリベラルな勢力はどこかへ行って、みな右翼のような人たちばかりになってしまった。』と言っていた。

反原発を言うひとや鈴木邦男さんのようなひとが次々と輩出しているいまの右翼の思想状況から言うと

「あいつらと一緒にせんでくれ」と怒り出されるかもしれないが、いまの政治の状況は選択の幅が狭くなっているのは事実でしょうね。

ぜひこの映画は観て欲しいですね。


9.11

2012-09-12 21:53:52 | Weblog

きのうは9.11。アメリカの9.11に歩調を合わせて、日本でも追悼の挨拶が交わされていた。

でも戦火にさらされている中東の人々に追悼をと、呼びかけるメディアは少ない

その数少ないメディアが「フォトジャ-ナリズム月刊誌 デイズジャパン」

このブログを読んでいる方ならすでに購読者とは思いますが、ぜひ取って頂きたいものです。

この雑誌のなかで斉藤美奈子さんがコラムを書いていて、目からウロコの視点で、とてもおもしろいです。

きっと近く書かれるなぁと思うのは大阪 維新の会の国政進出。

大阪の改革すらできていないのに、ついこの間まで国政にはでませんという、舌の根も乾かぬうちに、やっぱりの行動です。

原発反対も、あっさり撤回なさるし、こういう定見のなさがいまの教育の成果だとしたら、

橋下さんは教育を変えたらアカンのと違いますのかね。

橋下さんが否定するような教育を受けてきた人たちが、維新の会を支持しているんですから。

こういうのを自己矛盾と言うんですかね。

さて、斉藤美奈子さんはどう書かれますか、楽しみです。

 


茶番

2012-09-08 14:14:56 | Weblog

 

まるでお笑いのような政治劇と新聞がかき立てるときほど危険なときはないわけで

案の定、原発再稼働に向けて動き出してきました。

大阪市長率いる維新の会のうさんくささも、臭気芬々たるもので、

先の、原発反対も必要に応じては再稼働容認やむなしという、あっけにとられるような言葉も新聞は騒ぎ立てない。

けども何かするしかないわけで、力足らずでも署名運動をしていきましょう

ということで、

9/10(月曜)午前10時締め切りの「緊急署名」にぜひ署名をお願いします!
(呼びかけ団体:FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、福島原発事故緊急会議、再稼働反対!全国アクション;協力団体:首都圏反原発連合)

重複送信をお許し下さい。

【58時間署名】原子力規制委員会人事案、白紙撤回して下さい!

FoE Japanの満田です。

下記、大緊急署名です。署名&拡散にご協力ください!
9月11日に野田総理による任命が閣議決定するとのこと。「ノー」の声を結集させましょう!!

【58時間署名】原子力規制委員会人事案、白紙撤回!国民と国会同意なしの総理任命、止めてください

★大緊急拡散★

締め切り:9月10日(月)午前10時(開始から58時間後)

オンライン署名こちら→https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
補助フォーム(iPhoneはこちら)→https://pro.form-mailer.jp/fms/28204b3e33332

紙版はこちら(PDF)→http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/files/120907_kami_jinji_tekkai.pdf

【58時間署名】原子力規制委員会人事案、白紙撤回して下さい!

国民と国会同意なしの総理任命、止めてください

内閣総理大臣 野田 佳彦殿
原発担当大臣 細野 豪志殿

原子力規制委員会の人事案に関して、多くの市民が署名や官邸前行動などで反対の意思を示しています。また、与野党の国会議員からも反対の声があがっていることなどの理由により、今国会における採決は見送られ、野田総理による委員の任命が行われる方向であることが報道されています。

本人事案に関しては、市民・弁護士・国会議員から①原子力規制委員会設置法の趣旨に反すること、②同法7条7項3号に定める欠格条項、7月3日付政府ガイドラインの欠格条項に該当すること、③委員長候補の田中俊一氏は、原子力委員会の委員長代理時代に秘密会合に参加するなど、福島原発事故を引き起こした原子力推進行政の責任があること、④田中俊一氏・中村佳代子氏は、低線量被ばくの影響を軽視するなど、委員候補の資質に疑問があること――などの疑問が呈されてきました。これらの疑問に対して、政府は満足のいく説明を行っていません。

このような人事案は、現在まで原子力を推進してきた「原子力ムラ」の責任を問うことなく、その中心人物に「規制」を担当させるもので、「利用と規制の一体化」に他ならず、「中立公正」でもありません。国会での法案審議の趣旨を踏みにじり、3.11の教訓から何も学ぶことなく、原子力安全行政に対して更なる国民の不信をもたらします。

これらを踏まえ、以下を要請します。

1.総理による委員の任命は、原子力規制委員会設置法附則第2条第5項に定められていますが、これはあくまで、「国会の閉会又は衆議院の解散のために両議院の同意を得ることができないとき」です。今回のように、国会は開かれており、議運にも1か月以上も前にかけられていたのにもかかわらず、国会議員の質問に政府が十分こたえることができず本会議にかけることができなかった状況、また、法律や政府ガイドラインへの違反に対する指摘や委員の資質に関する疑問に政府が十分答えていない状況下で、この規定を適用すべきではありません。原子力非常事態宣言に関する原子力規制委員会設置法附則第2条第6項をもって国会の同意を先送りにすることに関しても、すでにいったん国会にかけられていることを考えれば、法律の濫用と言わざるをえません
総理任命はやめてください!

2.政府は、原子力規制委員会設置法7条7項、7月3日付政府ガイドラインを踏まえ、原子力規制委員会設置法の趣旨である「原子力ムラの影響の排除」「利用と規制の分離」「国民の信頼回復」の原点に立ち返り、現在の人事案を見直してください。国民、市民は、原子力ムラ人事を望んでいません。

以 上

締め切り:9月10日(月)午前10時(開始から58時間後)

呼びかけ団体:FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、福島原発事故緊急会議、再稼働反対!全国アクション

協力団体:首都圏反原発連合

紙版は、急ぎ、FAXにてお送りください  FAX 03-5225-7214(福島老朽原発を考える会)


オンライン署名集約先:国際環境NGO FoE Japan

オンライン署名こちら→https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
補助フォーム(iPhoneはこちら)→https://pro.form-mailer.jp/fms/28204b3e33332

紙版はこちら(PDF)→http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/files/120907_kami_jinji_tekkai.pdf


ふたたび

2012-09-05 22:08:00 | Weblog

 

選挙に向けてはたまたメデイアがかまびすしい。特に大阪のH市長を巡っては新聞が割く紙面の量が半端ではない。

かつての小泉氏のようだ。

結局、この行き詰まりの様相をこじ開けるなにかを求めているのか、もっと深読みしなければならないのか、

と思っているところに、次のようなメ-ルが送られてきました。

(メディアは橋下徹大阪市長の人気をしきりに報道していますが、知人が映画監督の想田和弘さんのブログの「同世代のノンポリ・モンスター、橋下徹について」というコメントを教えてくれました。興味深い分析なのでご参考に転送します。なお、このブログのツイートに、イタリアの著名な哲学者・作家のウンベルト・エーコの『永遠のファシズム』(岩波書店)にあるイタリア・ファシズム分析が橋下政治に適合するという指摘がありました。同書の要約はこのブログ → http://d.hatena.ne.jp/dokusha/20061122/ にありますが、私は同書をまだ読んでいませんので、この指摘の当否は判断できません。関心のある方は、同書をお読みください。)
 
-------------(以下、転送)------------------------------------------------------------------------- 
 
想田和弘
「同世代のノンポリ・モンスター、橋下徹について」
Posted by Kazuhiro SODA at 8/30/2012
    
     
 
 
参議院廃止、議員定数半減、首相公選制…。自分が日本を独裁するための制度を具体的に提案してきた人間は、たぶん橋下くんが初めてでしょう。それはあまりに突拍子もない、普通はあり得ない野望だし、本人はタレント出身だと軽く見られてるから、日本国民の大半が無防備だという皮肉。
 
 
まあ、普通は「そんなバカな。考え過ぎです」という反応なのでしょう。「橋下みたいな劇薬を使いこなせないと」っていう人も多いようです。でも劇薬飲んでるうちに死んでしまいかねないですよ。劇薬なんか使わずに、自然療法でゆっくり治していけばいいじゃないですか。僕の言うことが杞憂ならいいんですが。
 
 
でも、日本に一時帰国して約1か月。マスコミの論調を眺めていると、橋下政権を誕生させようというのが規定路線のように見えます。ファシズム政権が誕生する過程というのは、こういうもんなんだなあと、絵巻物のごとく眺めている自分がいます。
  
 
橋下の強みは、たぶんみんなから低能に見られていることにあるんですね。タレント出身の政治家に何ができるっていう蔑視が、有権者の中にも、プロの政治家の間にも、どこかある。だから彼が権力を握ることを警戒しない。むしろ橋下を利用してやろうというスケベ心を出す。これが最大の落とし穴です。
   
 
橋下は僕より1つ上。1969年生まれ。同世代です。だからよく分かるんですよ、彼のああいう、政治思想の真空状態で育った感じは。政治の歴史の積み重ねなんて興味ゼロ。もともと恐ろしいくらいノンポリ=荒々しい主流の価値観を無自覚に吸収した人間だと思います。同世代が生んだモンスターですね。
    
 
で、僕らの世代くらいはノンポリが非常に多いんです。先の戦争は実感として遠い昔の話だし、生まれたときには学生運動も終わってる。安定的経済成長の中、主流の価値観から脱落せずにせっせと立身出世すれば明るい未来が待っているものだと誤解して育った世代です。橋下くんはその典型に思えます。
    
 
ノンポリ=政治的でない、と誤解されがちですけど、ノンポリであることは主流の価値観を肯定してるわけですから、極めて政治的なんです。ただそれに無自覚なんですね。原発が乱立しようが公害で海や川が汚れようが、自分は困らないので全然オーケー。それがノンポリであり橋下です。
    
 
でも、大人として成熟していく過程で、いろんな体験をしたり人に出会ったりして価値観にも修正を加え自らの政治性にも自覚的になっていく人もいるんです。僕もそうでしたし、今でも現在進行形です。でも、橋下クンにはそういう形跡がみられない。ノンポリのまま政治家になっちゃたんですね。
    
 
橋下が無節操に、自分に得があるならどことでも組もうとするのは、ノンポリだからでしょう。そしてノンポリであることが既成の政治にノーを突き付けることだと、本人も有権者も誤解している。でもそれは子供に政権とらせてみようっていうのと同義です。
    
 
自らの政治性に無自覚という意味での橋下的ノンポリの困った点は、自分の価値観や政治性を相対化できていない点です。社会の主流の政治的立場を無批判に吸収して育っただけなので、それになじまない人間が世の中にいることが理解できません。だからこそ独善的で不寛容で非論理的になります。
    
 
橋下がノンポリなら、なぜ君が代や日の丸を強制するんだという疑問があるかもしれません。でも、彼が右翼思想に基づいて強制しているとは思えません。あれはたぶん「えー、国歌は斉唱するもんでしょ」というノンポリ的な常識論で「なんとなく強制」しているのです。しかも踏み絵としては丁度いいので。
    
 
ノンポリ的な常識論の厄介さは、自分が政治的な立場を他人に強制しているという自覚すらない点です。「だって当たり前でしょ」「逆になんで歌わないの?」で済ませてしまうので、議論にもなりません。自らの政治性に無自覚なので、他者に守るべき政治的・思想的立場があることすら想像できません。
    
 
橋下くんが「君が代問題は思想良心の自由の問題ではない」と言うのは、たぶん本心なんだと思います。彼にとってはどうでもいい問題なんで、不起立にこだわる気持ちも分からないんだと思います。でも同時に「上司の命令なのに立たないのはおかしい」っていう常識論は振りかざす。ノンポリだから。
     

小松の出身だそうです。

2012-09-04 06:33:39 | Weblog

 

以前に小松の方から孫崎さんの本を紹介されて、ちなみに孫崎さんは小松の出身だそうですが、やっとこさで購入しました。

その本の紹介です。

(日本政府の行動にアメリカ政府の意向が強く反映されていることは、以前から、「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく要望書」(「年次改革要望書」)との関連等で指摘された来たところです。そして、最近では、元外務省国際情報局長の孫崎亨氏が、『戦後史の正体』(創元社)という著書で「米国からの圧力」を軸に戦後史を読み解き、高い関心を集めています。最近、インターネット上でも「米国からの圧力」を巡る議論が活発化しているように見えるので、関連情報を転送します。)
 
------(以下、転送)--------------------------------------------
 
『日本の政治の裏にあるアメリカの意思/岩上安身×植草一秀』(文化放送・「夕焼け寺ちゃん」8/27放送分=「暗夜行路ブログ」から転送)
 
 
-------------------
 
「たんぽぽ舎」メールニュース【TMM:No1554】
 
米国シンクタンクが日本の原子力政策に「提言」--悪い中身
   第三次ナイ・アーミテージレポートの中身(山崎久隆)

 原子力規制庁設置法の改定で、突如「国家安全保障」を原子力開発の目的に
「ねじ込んだ」のは、米国の差し金であった可能性があります。それというの
も、米国の保守系シンクタンク「戦略国際問題研究所・CSIS」が、対日提言の
第三弾を発表した際に、原発を国家安全保障上の重要な構成要素としているか
らです。

 8月15日(米国東部時間)に公表されたレポート「米日同盟」(戦略国際問
題研究所)に、原発を再起動し、原子力開発推進に「復帰」するよう日本に対
して「提言」したのはジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージ。そう、過
去二度にわたって日本の安全保障政策に対して「提言」を述べ、日本をコント
ロールしてきた人物(彼らを「ジャパン・ハンドラーズ」と言うようです)の、
第三弾の「提言」です。
 主要な論点は「日米戦略と同盟強化」にありますが、その中で原発について
も重大なことを言っています。その点のみ翻訳しました。このような米国のリ
モート内閣(いわずとしれた野田内閣)にずるずると原発再稼働など許しては
ならないということと、普天間・オスプレイ問題と同様、米国のために日本の
原子力政策は存在してきたし、今も存在している部分を無視してはいけないと
いうことです。
 このレポートが公表されてわずか2日たった17日の読売は、社説でレポート
の概要を掲載しました。このような提言が来たからちゃんと読んでおけと言わ
んばかりの社説です。どんなことが書いてあるのかを要約しているのです。
「米有識者提言 幅広い協力重ねて同盟深化を(8月17日付・読売社説)」と
いうタイトルの次の一文を読んで、この新聞は米国の機関紙かと思いました。
「中国の台頭や北朝鮮の核開発など、アジアは依然、多くの不安定要因を抱え
ている。地域の平和を維持するため、日米同盟が果たすべき役割は今後も大き
いことを自覚したい。」
 全体で1,000字の社説で、読売の「解説」はたったこれだけ。あとは全部要
約です。「米国の指示が出たぞ」と言わんばかりの書きぶりです。

 冒頭からの「日本は原子力を推進せよ」の主張を翻訳してみました。
http://csis.org/files/publication/120810_Armitage_USJapanAlliance_Web.pdf
に全文が掲載されています。そのうちの
 Energy Security「エネルギー安全保障」の中の、Nuclear Energy「原子力
エネルギー」の部分です。2~3ページにかけての部分です。
---------------------------------------------------------------------
(訳文は次のURLからご覧ください 
http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=906)
---------------------------------------------------------------------
 一読して分かりますが、米国の国家安全保障戦略上、日本が勝手に原発から
撤退されては困るといった、一方的な主張です。かつ米国の利益を守るために
日本が原子力分野でちゃんと役割を果たせといっているわけです。
 要約すれば、米国と日本が同盟関係の下で、旧西側(あるいは米主導)の核
戦略の維持を図っている現状で、日本が原子力開発から抜けると、旧東側(中
ロ)とフランスによる原子力産業の寡占状態になり、米国の優位性が崩れるこ
とを心配しているようです。米国にとって原子力とは核兵器を含むものです。
日本の原子力産業を含め、原子力開発国を自国の影響下に置くためには、日本
の拠出する資金と技術力が必要なのです。そのためにウエスチングハウスやゼ
ネラル・エレクトリックを買収「させた」のではないかと、言いたいようです。
 日米安保と同じく、日本には選択権も決定権もありません。米国の指示の下
に核開発を続けるしか、残された道は無いのだと、このレポートは言い放って
います。それに唯々諾々と従うのでしょうか。いったい私たちはどっちを向い
ているのでしょう。米国の顔色をうかがうのか、福島、広島、長崎の人々と共
に核の無い世の中を作るのか。言い古されていることかも知れませんが、その
分岐点にいるのです。
-------------------------
 
Wikipedia「年次改革要望書」(「要望書」を読むことができます)
 
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やっとかめ

2012-08-28 19:11:50 | Weblog

 

久しぶりという言葉を私の生まれ故郷では「やっとかめ」といいます。

孫が生まれて、むすめに乞われて「爺日記」みたいな、ごく私的な日記を書いていたら、

なかなかこちらの方で書く時間がなくなってしまいました。永らく更新できませんで申し訳ありません。

もうひとつの方は 

http://ameblo.jp/syomyoji/

これで見ることが出来ます。

原発情報や意見はこちらに載せようと思っていますが、なかなか更新せんなぁと思われたら

こっちも見て、コメントください。