takahashi mainichi

ひさしぶりにおばさんちに行った。

おばさんは庭で大根を干しているところだった。

突然のおれと妹の来訪におどろいていた。


日差しに輝いたちいさな畑があまりに綺麗で驚いた。
愛情が行き届いているのが見てとれた。

姿は見えないがおじさんは家の掃除をしているそうで、
陽を浴びて並んだ布団が金色に光ってた。

おれはおばさんの顔は生まれたときから知っていたけど、おばさんの毎日のことを知ろうとしていなかった。

歳をとると暇になっちゃうからおじさんと役割を分け合ってるとおばさんは言った。

畑をぐるりと歩きながら、我が子のように野菜を紹介してくれた。

まわりには教わるべきことがたくさんあるけれど、
おれはそのほとんどに気がつかずに生きていくような気がした。

尊敬する写真家　ＡＫＥＭＩ　ＭＡＴＳＵＭＯＴＯ　さんの2014年カレンダーをオトナモード物販にて販売させて頂いてます。

2014年、撒いた種が花畑になるような素敵な一年になりますように。

http://momotam.com/diary/314



ＭＡＴＳＵＭＯＴＯ　さんの写真は淡く透明で、静かです。

旅の写真では、暮らしや人の温かさがわずかに香って風になって消えていきます。

さりげなくおしつけたりしない、
いつもそばにある風です。