ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1940 最終章

2011年02月06日 22時42分41秒 | ボクシング
 さて、前回の中広vs赤穂の一戦をもって、当ブログの目的でありますVTR→DVDへの移植は終了となりました(これ以降は、直接HDDやDVDに録画の為)。

 2004年の大晦日から始めた訳ですが、いろいろな方からコメントを戴きました事を深謝いたします。

 その中でも、元東日本S・ライト級新人王の遠山健司さんとのやりとりは、思い出深いものとなりました。

 今後は、全く違う形の内容で、ボクシングに関わるブログを始める所存です。

 当ブログは終了しますが、暫くの間、閉鎖するつもりはありませんので悪しからず。

 まだまだ立春とは名ばかりの寒い日が続きますが、どうぞ皆様お元気で、さようなら、ありがとうございました。
 
 (追伸)
 2月20日(日)噂のドキュメンタリー映画「カシム・ザ・ドリーム」を観ました。
 我々はボクサーの試合や戦績をメディアや雑誌という媒体を通じて知る事が殆どですが、こうやって映画で、其れまで思い入れて観る事のなかった選手のバックボーンを知る事が出来ました。

 故郷ウガンダではヒーローに違い無いオウマの未来に幸あれ。

No1939 中広大悟(広島三栄)vs赤穂亮(横浜光)

2011年02月05日 12時26分34秒 | ボクシング
(日本S・バンタム級タイトルマッチ)
 日本王座の懸かった試合になるとパッとしない戦いの続いていた王者中広が迎える相手は、本来18戦負け無しの大庭健司(FUKUOKA)だったが、怪我があり2位の赤穂に変更となる、しかし彼も15戦負け無しと私個人的には大庭よりも強豪と考えていただけに、広島グリーンアリーナでゴングを心待ちしたモノでした。

 初回中広が声援に押される様に素早いステップからジャブを突き刺し、更に鋭く踏み込んで放った右ストレートで、赤穂が腰砕けになりながら反対側のロープへよろけるも、レフェリーはスリップの裁定、しかしいつも通り王者が上々のスタートを切る。2R直ぐにペースを戻した赤穂が今度は左フックで中広のバランスを崩す。

 3R以降、勘の良い左右ストレートを放つ中広と、王者を誘い込んではダブル・トリプルで迎え撃つ赤穂との鬩ぎ合いが前半を支配する。

 6R中広の右ショートがカウンターでヒットし赤穂の足が縺れ必死のクリンチでピンチを脱すると、今度は挑戦者の左ボディで王者の動きが落ちると、7Rから赤穂の攻勢が強まり、荒々しい左フックを中心に中広をロープへ追い込むシーンが続く。

 初めて迎える9R以降も、旺盛なスタミナを利した赤穂のパワフルなプレスに対し、要所要所で反撃する中広という展開で、あっという間に試合終了のゴングが鳴らされた。

 私の採点は1点差で赤穂だったが、オフィシャルは1-0で優劣がつかず、引き分けで中広が3度目の防衛に成功しました。

 判定直後のリング上では清々しい表情を浮かべていた赤穂でしたが、控え室へ向う廊下で悔し涙を流してセコンド陣に宥められていた姿を目の当たりにして、再びチャンスが訪れる事を、切に願いました。

 (追伸)
 「踊る大捜査線3」を観ましたが、人も内容も詰め込みすぎて、中途半端な内容に終わってしまいましたね、皆夫々齢も重ねてしまったし。

No1938 スリヤー・クロンパチョン(泰)vs和田峯幸生(筑豊)

2011年02月04日 14時19分32秒 | ボクシング
(OPBF東洋太平洋L・フライ級王座決定戦)
 同僚”筑豊のタイソン”丸山大輔の陰に隠れがちではあったが、個人的には’00西部日本新人王決定戦の頃から注目していた3位和田峯が、東洋の頂点を目指し1位スリヤーと覇を争う事となった一戦。

 初回より和田峯がジャブを突いて距離をとると、2Rはスリヤーも1・2からボディを交えたアタックで一進一退の攻防。

 序盤は基本に忠実な攻撃でプレスをかける和田峯だったが、スリヤーの厄介な右を合わせられリズムに乗れない。しかし漸く5R右ストレート~左フックを返し攻勢をとる。

 中盤も攻守入れ替わる展開は続き、ボディブローで仕掛けるスリヤーに対し、和田峯も必死に反撃し、8Rには右フックをクリーンヒットさせ博多のファンを沸かす。

 しかしこの攻撃でスタミナをロスした和田峯は、この後苦しいラウンドが続くが、11R打たれながらも前に出て、最終回もスタミナを使い果たしながらも攻めの姿勢を崩さずにポイントを奪取する中、ゴングが打ち鳴らされる。

 両者手を挙げ勝利をアピールする難しい判定勝負となった一戦だったが、オフィシャルは僅差の2-1で和田峯を支持し、筑豊へ嬉しいOPBF王座を齎しました。

 (追伸)
 今年も行ってきました、広島市安佐南区伝統の祭り「初寅祭」、初寅の日の寅の刻(午前4時)に毘沙門天にお参りし、今年1年の幸せを祈って参りました。
 午後8時迄やってますので、善は急げ!

No1937 関本純太(勝又)vs林翔太(天熊丸木)

2011年02月03日 11時47分16秒 | ボクシング
(’07 全日本フェザー級新人王決定戦)
 サウスポーの頑張り屋関本と、9戦全勝で勝ち上がって来た西の俊英林との一戦、注目は勿論林に集まる中、試合が始まる。

 初回戦前の予想を覆すべく、関本が立ち上がりから一気に攻めて林のペースを崩しにかかると、左フックで応戦していた林は徐々にロープに詰められる中、バッティングで左眼をカット、出血に塗れた林は乱戦に巻き込まれてしまう。

 2R勝負を急ぐ林は打ち気に逸って関本の攻撃に真正面から対応し、漸く流れる様なコンビネーションから左フックで関本をグラつかせる。

 しかし迎えた3R、またしてもバッティングで今度は右目を切った林の姿を見たレフェリーが、傷の具合を鑑みた上で続行不能と判断し試合をストップ。

 勝負は負傷判定となり、オフィシャルは2-1と分かれたものの関本を支持し、煮え切らない中途半端な結果で、東軍に勝利を齎しました。

 エンジンがかからぬまま初黒星を喫した林でしたが、近年のボクシングは序盤からリードしないと、負傷判定になった場合、悔やんでも悔やみ切れない結果となる典型的な一戦でしたね。

No1936 ファルカド・バキロフ(ウズベキスタン)vs牛若丸あきべえ(協栄)

2011年02月02日 21時18分15秒 | ボクシング
(ウエルター級10回戦)
 インターハイ準優勝の実績を持ってプロ入りし新人王も獲得した日本1位のあきべえ、その彼がデビュー2戦目から続けてきた連続KO記録も浜田剛史氏の持つ15迄後1つとなって迎える相手は世界12位のバキロフ、初めて迎えるモノホンにホールのリングも緊張に包まれる中、試合開始のゴング。

 初回記録と強敵相手の呪縛を振り解くかの如く、開始と同時に攻めに出て、得意の右フックでバキロフが足を揺らす。しかしバキロフも2R以降、あきべえがかけるプレスに対しタイミング良く右アッパーを合わせ、ボディワークも巧みに冷静に自身のパンチをヒットさせポイントを重ねる。

 流れがバキロフへと傾き始めた中盤、あきべえが逆襲に打って出て、7R再度序盤に見せた様な攻撃を開始し、右フックから連打を浴びせると、バキロフの表情に疲労とダメージの色が表れる。
 
 迎えた8R、スタミナをロスしたバキロフはホールドで減点を課され、あきべえが強烈な右ボディアッパーをぶち込むと力無くキャンバスに沈む、ここは世界ランカーの意地で立ち上がってきたバキロフだったが、あきべえが再びラッシュを浴びせるとレフェリーが割って入り試合ストップ。

 強豪相手に大逆転のKOを飾ったあきべえが、次戦は新記録と王座を賭けて王者湯場へ挑戦と相成りました。
 

No1935 林田太郎(習志野)vs青木貞頼(崇徳)

2011年02月02日 11時04分15秒 | ボクシング
(’07インターハイ L・フライ級決勝)
 1階級落として優勝を狙いにきた選抜フライ級準優勝の本命林田に、キャリア8戦目で決勝戦に進んできた1年生の15歳青木が挑む一戦。

 初回より青木の軽快なフットワークとサウスポースタイルからの右フックが冴えポイントを拡げると、2R焦って出てきた林田の打ち終わりにスッと反撃するなど、とても1年生とは思えぬキビキビとしたボクシングを披露。

 3R勝負をかけてきた林田のプレスに対し、回転の速い新人らしからぬ機動力ある連打で対抗する中試合終了。

 終わってみれば24-14の圧勝で、青木が見事1年生高校王者として広島へ凱旋しました。

No1934 ナーミン・サバノヴィッチ(豪)vs高橋良輔(金子)

2011年02月01日 21時03分25秒 | ボクシング
(OPBF東洋太平洋クルーザー級タイトルマッチ)
 西島洋介山(オサム)に次ぐ、日本人2人目のタイトル獲得を目指す7位高橋が迎える王者は、アマで300戦以上の経歴を誇るサバノヴィッチが相手、只42歳とかなりいっちゃっているのが気に掛かる中、試合開始のゴングが鳴らされる。

 王座奪取に意欲満々な高橋は、初回より自慢のスピードで挑み、身体ごと飛び込む様な左フックで3Rにはダウンを奪う。

 好調なスタートを切った高橋だったが、サバノヴィッチも4Rからキャリアを活かした攻撃を繰り広げ、先に先にと手を出し中盤はポイントを挽回する。
 
 だが若さで有利な高橋は折り返しを過ぎると、再度手数を増やして前進する。しかし9R今度はサバノヴィッチが高橋のラッシュに対し、左フックで反撃すると挑戦者がグラつく。

 終盤を迎えても、両者打ちつ打たれつのシーソーゲームを展開する中、サバノヴィッチが盛り返して12Rの攻防を終える。

 判定は微妙なモノとなったが、オフィシャルは2-1で高橋を支持し、念願の重量級新王者誕生と相成りました。

 日本人クルーザー級OPBF王者二人の実力は比べるべくもありませんが、インタビュー等で垣間見える高橋選手の真摯な態度は、亀公らに爪の垢を煎じて飲ませるのも憚れる、素晴しいものでしたね。

No1933 プラディーブ・シン(豪)vs中村頴司(大阪帝拳)

2011年02月01日 08時38分18秒 | ボクシング
(OPBF東洋太平洋ミドル級王座決定戦)
 此れまで日本王座に2度挑み獲得成らずの5位中村が、敵地に赴き上位タイトルの王座決定戦に臨む一戦、相手は19歳と一回り以上年下ながらPABA王座を獲得した実績を持つ10戦全勝の2位シンという強豪だ。

 初回開始直後から意を決した中村が、兎に角手数を繰り出しアクションを仕掛けると、シンも巧みなカウンターで中村の攻撃をかわす。

 中盤以降、長身中村が振り下ろすストレートを、正確なコンビネーションで迎え撃ちポイントを重ねる。

 終盤も若さに任せた無尽蔵のスタミナによるスピードと、若さに似合わぬテクニックで突き放したシンが逃げ切る中12Rを終える。

 勝負は判定となったものの、オフィシャルは3-0のユナニマウスでシンを支持し、OPBFに10代の新王者誕生と相成りました。

 しかし最後迄勝負を諦めなかった中村のファイトに、オーストラリアのファンからもスタンディング・オベーションが沸き起こった、印象に残る一戦でした。

 (追伸)
 小倉北区は金田から埋蔵文化センターの東を抜けて、勝山公園~小倉城~リバーウォーク~小倉駅というコースを散策しました。
 小倉の新旧を醸し出す、ナイスなコースですよ。

No1932 山本京平(埼玉県)vs亀田大穀(大阪府)

2011年01月31日 07時54分01秒 | ボクシング
(’04全日本社会人選手権バンタム級決勝)
 15歳11ヶ月の亀田が、史上最年少記録を狙って挑む決勝戦の相手は、前回覇者の強豪山本という注目のカード。

 キャリアが浅くアマスタイルに馴染んでいない亀田は、初回より若さに任せて思い切りの良いフックを中心にプレスをかけてくるが、そのブローはオープン気味で注意を受けリズムに乗れない。

 2R其処をキャリア豊富な山本は巧みなボクシングで操ると、亀田は更に低く構えて出て行くが、今度はその低い頭を注意され減点を受けてしまう。

 3Rしかし時折覗かせる亀田のシャープな左~右ストレートに素質の片鱗を窺わせるが、再び低姿勢で減点を受けてポイント差を拡げられ、山本は徹底したヒット&アウェイでポイントを稼ぐ中、試合終了のゴング。

 冷静に戦った山本が、キャリアを活かして2連覇を達成しましたが、思えば高校1年生と同年齢という亀田の健闘も称えられるべき準優勝でした。

 (追伸)
 雪が降る中ではありましたが、北九州市八幡西区の黒崎から商店街を通り抜け、陣山を上り下りしながら桃園迄ブラリ散歩をしてきました。
 同区では、長崎街道の宿場町木屋瀬と同じく、個人的には大好きな散歩コースです。

No1931 ジムレックス・ハカ(比)vs國見泰央(カシミ)

2011年01月30日 21時27分42秒 | ボクシング
(OPBF東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチ)
 21歳の比国の俊英な王者ハカだったが、何と前日計量でウエイトオーヴァーの体たらく、29歳の10位國見が勝った場合に王座が移動するという一戦だったが、金沢のファンは地元での王座交代劇に期待しながら開始もゴングを待つ。

 初回コンディションに不安なハカが積極的に勝負を仕掛けてきたが、その出鼻に國見の右がカウンターとなってヒットすると、前王者がガクッとダウン、しかしフラッシュダウンだったのか、ダメージの少ないハカはすぐさま反撃に移る。2Rスピードの勝るハカが優勢に試合をすすめていくと、3R左右のボディフックをしこたま浴びた國見は身体を丸めてロープへ後退。

 4Rしかし序盤の攻撃でスタミナをロスしたハカに対し、國見は我慢強くパンチを繰り出すと、前王者は早くも失速。5R國見が連打をまとめると、ハカはスタミナ切れを呈し、益々挑戦者の攻勢が強まる。

 7R國見が連打に次ぐ連打でハカをロープに詰め左ボディをヒットさせると、前王者が崩れる様に倒れ込みダウン、何とか立ち上がるもレフェリーのカウントは10を数え上げ試合終了。

 何はともあれ、北陸にOPBF王座を齎した國見が嬉しい新王者となりましたが、その評価は初防衛戦迄持ち越される事となりました。

 (追伸)
 敵地南アフリカでIBF王座に挑戦の高山勝成でしたが、無念の負傷ノーコンテストで王座奪取なりませんでした。
 彼に暫定では無く正規王座に就いて欲しいと願うファンは多い事でしょう、諦めずに頑張れ!