萌えと電波をこよなく愛する 珠奇屋萌音楽堂

ネット上で視聴できる、美少女ゲームの萌えソングや電波ソング、オープニングムービー、デモムービーなどを紹介

【デモムービー】『Peace@Pieces』の感想

2006年03月27日 12時36分09秒 | ムービーの感想
Peace@Pieces』(ユニゾンシフト)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『ぴぃす@ぴーしーず!』(歌:水月陵/作詞・作曲:水月陵)/ムービー制作:RMG
映像タイプ:MG型/キーワード:学園物、ちびキャラ
視聴に関する制限:特になし。
備考:2004年12月23日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 死神といえば、黒装束をまとい、大きな鎌で人の命を刈り取る不気味なヤツ。死神候補生がヒロインの本作、どんなに凶悪なダース・モール@『スターウォーズ』もどきが出てくるのかと思えば、出てくるのはピンクの制服やオレンジのウェイトレス服を着た萌えっ娘ばっかり。それもそのはず、このゲームのコンセプトは「学園恋愛甘甘コメディ萌シチュエーションえっちあどべんちゃー」なんだとか。死神とは対極だな、おい(笑)。

 ムービーの話。

 ムービー自体は、スチル(立ち絵等)を動かすだけの比較的にシンプルなMGですが、水月陵さんが歌う明るい主題歌にあわせて、いとうのいぢさんが描くちびキャラがハイテンションで繰り広げる桃色ハッピームービーとなっています。

 いとうさんといえば、『灼眼のシャナ』のヒットが記憶に新しいんですが、彼女が描くキャラクターは温もりがあって素敵ですね。ムービーで特に良かったのが、これでもかというほどに挿入されるコメディ全開のちびキャラ画像。

 中でもイチオシのカットは、皿を割ってしまったドジっ娘ヒロインが、「おさらがぁぁー、おさらがー」と涙を流しながら井戸から姿を出している絵。思わず、お前は「番町皿屋敷」か!?、とツッコミ(笑)。でも、「これに萌えずんば人にあらず」なカワイさは必見です!

 一方の主題歌も、“絵”に負けず劣らずの桃色ハッピーなポップス。

明日よ開け 全部乗り越えて
世界イチバン 恋してる 大好きなあなたへ
Peace@Pieces
曇りのち雨でも 笑顔一杯のメモリー探しに行くよ
うん、がんばる♪


 こんなに“夢見る乙女”な死神なんて聞いたことねーっつうの!(笑)

 エレクトーンの鍵盤を押し続けたかのような、水月さんのあたたかくて伸びのある歌声も素敵ですね。

■まとめ
 高音に突き抜ける主題歌とデフォルメ画像が楽しい、桃色ハッピームービー。

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参考WEB
Peace@Pieces の楽曲の作成裏話水月陵さんのサイト

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※訂正(2006/3/29):Unknown さんの指摘により、「ムービー制作」情報を追加しました。ありがとうございます。

【デモムービー】『確かにキミはココにいた』の感想

2006年03月15日 23時01分01秒 | ムービーの感想
確かにキミはココにいた』(あんでる)デモムービー

お気に入り度:★★★

歌:『あなただけ見つめたこと』(歌:中山マミ/作詞:中山マミ/作曲・編曲:Angel Note)/ムービー制作:RMG
映像タイプ:MG型/キーワード:サイバー
視聴に関する制限:15禁(下着)
備考:2005年7月22日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 珠奇屋がオンラインのオセロで遊んだときのこと。ゲームが始まってすぐ、相手プレイヤーが親しげにチャットで話しかけてきました。もちろん珠奇屋も“物腰柔らかく”返事をしたんですが、それが悪かったのか、相手は珠奇屋のことを女だと勘違いしたようなのです。質問がかなりプライベートな内容に変わってきた辺りで、“もしかして、ナンパされてる?”と気がついたんですが、もう、気持ち悪くて、気持ち悪くて、本当に嫌気がしましたね。それに気づいた途端に、嬉々としてネカマを演じている自分に対して(笑)。

 本題。

 今回のムービーは、実はいたって平凡なMGなんですが、演出でキラッと光っていたところがあったので紹介。

 オンラインゲームを舞台にしたゲームなので、PCのディスプレイにヒロインの顔を映すキャラクター紹介は上手いなぁと思ったんですが、さらに「おおっ!」と思ったのが、背景でみょ~んと伸びる“一本の線”。

 キャラを映したPCから別のキャラのPCに向かって次から次へと一本の線が延びていく様子は、オンラインゲームの世界が一本の電話線(ケーブルTV、etc.)で繋がっていることを表しているわけですが、さらに言えば、ヒロイン同士やヒロインと主人公の“心が繋がっている”ことを暗喩してもいるわけです。シンプルですが、これは上手い演出ですねぇ。

 ただ、映っている部分が小さすぎて、演出意図がなかなか伝わらないだろうなぁとは思いますが。もっとハッキリと映しても良かったかも。
 
 主題歌は、切ない感情を込めた歌い方では萌えソング界一の中山マミさんが歌うセンチメンタルな曲。彼女の歌声は口悪く言えば“アイドルぶりっこ”なんですが、萌えソング界でこういう歌い方をする人は非常に少なく、唯一無二という点では非常に貴重な存在です。“萌えソング界の聖子ちゃん”としてこれからも活躍して欲しいですねぇ。感性が古い珠奇屋はクセのあるアイドル歌謡が大好きなんだ(笑)。

■まとめ
 “ネットで繋がる”を表現した演出が光る佳作。

【デモムービー】『プレゼンス』の感想

2006年03月06日 17時24分27秒 | ムービーの感想
プレゼンス』(CLOCKUP)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『Wind of Cronus』(歌:真理絵/作詞:J.Remmy & URA/作曲・編曲:LittleWing)/ムービー制作:???
映像タイプ:アニメ・3DCG複合型/キーワード:学園物・夏
視聴に関する制限:15禁(下着)
備考:2003年11月28日発売。ダウンロードページこのデータの読み方。歌情報はBANDiTの隠れ家さんより引用させていただきました。

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 メインヒロインの切ないモノローグから始まり、学校や駅といった日常の風景の中のヒロインを淡々と描いていくアニメムービー。3DCGをふんだんに取り入れたアニメ映像は、2003年に公開されたせいか、はたまたコストのせいか、ぱっと見にはあか抜けない(はっきり言えば、安っぽい)ですが、映像の構成やレイアウト自体はアニメのOPのセオリーに沿った正統派。

 冒頭の駅舎にたたずむヒロインからズームアウトするカットや、夜の街並みに一斉に灯りが灯る映像はアニメ的。

 演出で一際目を引いたのが、ガードレールや信号機が、モーフィング(*1)によって緑萌ゆる草や木へと変わり、その間をヒロインが駆け抜けるシーン。音楽の盛り上がりとともに、本来の意味の「萌え」とアキバ的な「萌え」が両方楽しめる、非常に印象的な映像となっています。惜しむらくは、モーフィングがぎこちないせいか、動きが微妙にキモチワルイことでしょうか(笑)。(*1:ある画像を徐々に変形させて別の画像にするCGの技法)

 しかし、このムービーにとって不幸だったことは、同じエロゲのムービーで、同じような演出・構成のムービーに新海誠氏が制作した『Wind -a breath of heart-』のOPムービーがすでにあったことでしょうか。純愛系学園物というモチーフが似ているだけでなく、映像の構成が似ているために、どうしても比較されてしまうでしょうね。完成度ではなく、「見せようとしていること」で比較すれば、個人的にはこちらの方が「面白い」と思いましたが、みなさんはいかがでしょうか?

 主題歌はドラマチックな打ち込み系ダンス・ポップ。かわいい歌声には定評のある真理絵さんですが、この曲では大人っぽい歌声を披露。ちょいとぎりぎりな感じもしたりしなかったりしなかったりしたりしなくもないですが(煙に巻けた?(笑))、好きだなぁ、こういう曲は。

 最後に一つ。メガネのお姉さんのおっぱい大きすぎ。あと、揺れすぎ。

■まとめ
 パッと見こそチープなものの、その実、セオリーに忠実に演出されたムービー。信号機が木に変わる演出は特に印象的。

【デモムービー】『moetanII』の感想

2006年02月14日 19時52分58秒 | ムービーの感想
moetan2(上・下)』(三才ブックス)プロモーションムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『最後の奇跡』(歌:???/音楽制作:ピンクエレファント)/ムービー制作:(アニメ監督)Takatsu Yukio
映像タイプ:アニメ型/キーワード:雪、青春
視聴に関する制限:特になし
備考:2004年12月22日上巻、2005年3月26日下巻発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 苦痛な英単語の暗記を“萌えの力”でどうにかしようじゃないかという、なんともアレな英単語集『萌え単』。大学受験に役に立つのかどうかは知りませんが、少なくとも英語を身近に感じるきっかけとしては十分“あり”かなぁと思います。特に珠奇屋萌音楽堂をご覧の方にとっては『スヌーピー』よりは楽しいんじゃないかな、と(笑)。

 で、本題。

 “萌え”をコンセプトにしている英単語集だけあって、ムービーも当然ソレっぽい感じ。パッと見だったら、「これってエロゲのデモムービーじゃないの?」とさえ思えるほどの萌えムービー。

 暖色系の淡い色で描かれたスチルがベースとなったMGですが、要所にアニメーションが入ったりとなかなか贅沢な構成。内気そうなヒロインが雪の中で白い息を吐いたり、渡り廊下を左右に揺れながらスキップするアニメは、ゆっくりと進行するムービーの中のアクセントとなっていますね。

 グッときた映像は、夕暮れの屋上でヒロインと男の子が金網に背を持たれながら立っているシーン。手を伸ばせばお互いに届くような、届かないような、そんな微妙な距離で立っている二人……。はにかんでいる女の子とは対照的に、男の子はそっぽを向いているんですが、この構図がなんとも少女マンガ的。こういうの好きだなぁ(笑)。

 とまぁ、萌える映像がバシバシと繋がれているんですが、良いとこ取り的な映像の構成なので、シーンとシーンの繋がりが若干不明瞭。もう少しストーリーのある構成だと、映像に深みが出ただろうになぁというのが正直な感想です。

 主題歌はピアノとストリングスが印象的なアコースティックな曲。ずば抜けて上手いというわけではないですが、素朴なアイドル歌謡は青春物語な映像にぴったり。無理に英語の歌にしなかったのは、正しい選択じゃないでしょうか。

■まとめ
 アニメをアクセントにしつつ、全体としては淡いタッチで描かれた穏やかな萌えムービー。

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【おまけ】テロップの訳

 OPムービーに出てくる英文を、珠奇屋流に訳してみました。直訳じゃないので、学校のテストだったら70点くらいしかもらえないでしょう(笑)。直訳じゃなきゃイヤだ!という方は、コメントでどうぞ。

Things are taken to the Past.
 (すべては過去へ。)
And the precious times are lost behind.
 (大切な時間は失われてく。)
However, someday,
 (でも、いつの日か、)
they will be regained.
 (思い出す。)

As the sky is always the sky,
 (空が空であるように、)
I thought we could never change.
 (私たちはずっとこのままだと思ってた。)

I haven't changed a bit. And perhals I will never change forever.
 (私はちっとも変わってない。たぶん、これからもずっと変わらない。)

I am a girl, you see... I do have someone I'm interested in...
 (私は女の子だよ、ねぇ……、好きな人がいるんだ、私……。)

But I cannot turn my eyes away from you smile at silly chatters.
 (でも、楽しそうにふざけているあなたから目が離せない。) ← これはかなりの意訳。直訳は「でも、バカ話をしている人たちに向かって微笑んでいるあなたから、私は目を離すことができない。」

Whenever, wherever,
 (いつでも、どこででも、)
I long for our eyes to be fixed together.
 (二人の瞳が一つになれたらって思ってる。)

What would happen if I touch your fingertips?
 (あなたの指先に触れたら、どうなるのかな?)
What would they feel like?
 (どんな感じなのかな?)

Love is not only in a fairy tale:
 (恋はおとぎ話だけのものじゃない。)
It is within the reach of our hands.
 (それは、手の届くとこにもあるんだ。)

【OPムービー】『ひめしょ!』の感想

2005年12月10日 22時51分32秒 | ムービーの感想
ひめしょ!』(XANADU)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『SPIRAL』(歌・作詞・作曲:unMOMENT/編曲:4-EVER)/ムービー制作:I.F.O.
映像タイプ:3DCG・MG複合型/キーワード:海、SF
視聴に関する制限:15禁
備考:200年11月25日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 このムービーのスゴイところは、なんといっても3DCGの出来の良さ。3DCGで描かれた戦車や潜水艦には、3DCGにありがちなテカテカキラキラとした安っぽさがなく、兵器としての硬質感と重量感がしっかりと描かれています。

 3DCGを生かしたカメラワークも迫力があり、とくにアリ型ロボット(?)と戦車とのスピード感のある格闘戦は必見。潜水艦の潜航から急速浮上までの一連のシーンも感動的な出来。重箱の隅をつつけば、空中に飛び出した船首が着水する時の水しぶきをもっと豪快にして、船首をいったん海面に沈めた方が、潜水艦の重量感が表現できただろうになぁと思いますが、そんなことはケチをつけるために粗を探すようなもの。3DCGを「“らしく”見せる」という点では、このムービーは2005年のOP/デモムービーの中で文句無しに一、二位を争うレベルではないでしょうか。

 3DCGだけでなく、スチルMGの部分も平均以上のクオリティ。スタイリッシュなレイアウトや、萌えの手(萌える合いの手)に合わせたかわいいカットインがグー。

 一方の主題歌は、電波ソング新世代の旗手・新堂真弓嬢が歌う縦ノリ・アッパーソング。歌唱力は相変わらずアレですが、萌えの手の切れ味は一段とシャープに。「うるうる」「ほらほらほらほら♪」「どこ見てんのよ!」「え~ん!」「はわわっ!」「いぇいっ♪」など、泣いたり笑ったり甘えたり逆ギレしたりと、“声優”新堂真弓の魅力が大爆発。これで歌唱力が伴ってくれば……、とシンドラー・珠奇屋は切に願うばかりです(笑)。

 新堂嬢が担当した作詞もキラリ。「ショタ系主人公はわわ奮闘ADV」という命題から彼女が導き出した解は、

恋でしょ、変でしょ? 愛でしょ、受けでしょ?


 聴いて楽しい、見て楽しい、と。お見事。

■まとめ
 3DCGは必見。少しクセのあるキャラデザと、かなりクセのある新堂嬢の歌声に不満がなければ、間違いなくおすすめ。

【OPムービー】『ジオグラマトン -Dyogrammaton-』の感想

2005年12月07日 22時20分47秒 | ムービーの感想
ジオグラマトン -Dyogrammaton-』(CLOCKUP/チームジオ)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『arcane』(歌:YU-KI/作詞・作曲・編曲:a.k.a.dRESS(ave;new))
映像タイプ:アニメ・3DCG複合型/キーワード:SF
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年2月25日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 髪の毛がふわりと舞う美少女の柔らかさと、ソリッドな機械の硬さを両方楽しめる「美少女とロボットの組み合わせに萌えずんば人にあらず!」なフルアニメ型の秀作ムービー。

 重量級ロケットの打ち上げシーンや大量のミサイルで迎撃するヒロインたちのメカなどが3DCGでかっこよく描かれています。なかでも印象的だったのは、浮かび上がるように映る近未来SF的なディスプレイの描写。無意味な数字の羅列がそれっぽい(笑)。

 ロボットの格闘シーンをシルエットで演出したのは上手いと思いました。ディテールをはっきりと見せていたら、安っぽい絵になっていたでしょうね。

 アニメ部分は動きが少ないながらも、アニメでなければ表現できない髪の毛やスカートの「ふわり」とした感じを上手に表現しています。

 珠奇屋が好きなカットは、ショートカットのヒロインが拳銃の弾丸を装填しているシーン。弾丸を口にくわえながら横に流した鋭い視線が凛々しくてグー。作戦司令室のカットはロボットもののお約束。厳格で老練そうな司令官、その横に立つクールビューティな作戦参謀、キュートな双子オペレーター。この「司令室三点セット」があるかどうかで、ロボットものとしての盛り上がりが違うってものです(笑)。

 一方、主題歌はトランス風味のave;newサウンド。ave;newらしい電子音の洪水が、サイバーな映像にぴったり。伸びのある歌声も爽快、爽快。

 最後に不満を一つ上げるとすれば、スタッフ紹介のテロップでしょうか。日本語に直して、レイアウトをもう少し凝れば、TVアニメっぽくなって良かったんじゃないかなぁ、と。英語にしたのには何か演出の意図があったのかな?

■まとめ
 アニメと3DCGが上手く融合した熱いムービー。全体的に90年代キングレコード系アニメっぽかったりして。

【デモムービー】『WAGA魔々かぷりちお』の感想

2005年12月04日 19時53分05秒 | ムービーの感想
WAGA魔々かぷりちお』(ユニゾンシフト)デモムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『Magical Valentine』(歌:大野まりな/作詞:米倉俵/作曲・編曲:吉原かつみ)/ムービー製作:RMG
映像タイプ:MG型/キーワード:にぎやか
視聴に関する制限:15禁
備考:2005年4月28日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 ゲームのストーリーを説明すると、普通の男の子が、ある日突然現れた魔界のお姫様に求婚されて、なんだかんだあって、いろんな女の子にモテモテで大騒ぎという、いわゆる普通の「ダーリンはウチのものだっちゃ」系ドタバタ・ラブコメ。

 そんなゲームなので、OPムービーがドタバタしているのも当然で必然のこと。ムービーの中では、ヒロインからサブキャラまでが、文字通り、画面全体を上に下にと大暴れ。

 キャラクターのスチールを音楽に合わせてテンポよくカットインさせたり、複数のキャラクターを次々に重ねて表示することで、「コミカルさ」と「にぎやかさ」を演出する手法は、『六つ星きらり』(RMG製作)や『お願いお星さま』(どせい氏製作)と似ています(「どせいスタイル」と呼んでもいいのですが)。スチールの拡大や縮小は手軽な演出なだけに、使い方によってはチープな映像になりがちですが、今作ではキャラクターやシーンの表情を強調する上でとても上手く使われていますね。

 途中に挿入される落書きタッチの絵やちびキャラ、漫画的な表現なども、ムービーのアクセントとして、コミカルさを盛り上げるのに大貢献。

 映像の動きを楽しむだけでなく、猫の目のようにクルクルと変わるヒロインの表情を楽しむのも、このムービーの正しい見方の一つ。とくに「わがままお姫様」のメインヒロインは喜怒哀楽の感情が豊かで、ムスっとしたりニコっとしたり、ツンとしたりデレっとしたりと大忙し。まさに「小悪魔」の可愛いさが魅力的です。

 ゲームがドタバタ、映像がドタバタなら、もちろん主題歌もドタバタ。縦ノリ感のあるバンドサウンドはノリノリ。それになにより、大野まりな嬢の電波ボイスがたまりません。いろんな意味で(笑)。「ぱっぱぱっ♪」の萌えの手もグー。

■まとめ
 ドタバタ・ラブコメのドタバタ・ムービー。ノリの良さが痛快。おすすめ。

【OPムービー】『みらろま』の感想

2005年11月30日 21時17分25秒 | ムービーの感想
みらろま』(ま~まれぇど)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『Doki Doki が止まらない』(歌:榊原ゆい/作詞:ウエハラマキ/作曲:浅野彰/オリジナル編曲:椎木よしずみ/Opening MIX Ver『Can't Stop the Doki Doki MIX』編曲:浦田光流(URA))/ムービー製作:URA
映像タイプ:MG型/キーワード:スピード感、映像技術○、演出○、シンクロ○、ちびキャラ
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年12月22日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 URA氏といえば『まじれす』や『いただきじゃんがりあんR』のOPで魅せた超高速モーショングラフィックスがあまりにも有名。今作でも同じ路線を踏襲しつつ、よりコミカルに、よりキュートに進化したURAワールドを披露しています。

 映像で新鮮だったのが、タイトルバックの一軒家のカット。元々は2DCGで描かれた家を、外壁と屋根と植木のパーツを別々に動かすことで、疑似的な3D空間を演出しています。素材の絵を分割して映像に組み込む手法は氏が得意とする技法ですが、その感性にはただただ驚くばかりです。

 コーポレートカラーのオレンジを基調とした映像も良いですね。ブランドイメージをさりげなくアピールする演出は、商業作品として大いに「あり」。

 主題歌は、初デートに望む女の子のドキドキを歌ったリズム・ポップ。その鼓動を表現した軽快なドラムと、榊原嬢のスタッカート気味なボーカルが、ジェットコースターのような疾走感を作り出していますね。榊原嬢には珍しく少し高めでキュートな歌声も魅力的。

 と、映像も歌も「それぞれ」は完璧で、誉めればきりがないのですが、大きな不満も一つ。

 今作の映像には、主題歌のビートを微妙に無視した画面の転換やオブジェクトの動きが多く、『まじれす』や『いたじゃんR』にあった「映像の動きと音楽のビートがシンクロした小気味よさ」が今ひとつ感じられませんでした。

 唯一、音楽と映像が“ぴったりと”合っていたカットは、ラストの「恋を~」の部分で愛がアップになるところくらいでしょうか。せっかくの超高速MGが、もったいないなぁ……。

 と、はからずも批評めいたことを書いてしまいましたが、このムービーの質が高いことに変わりはなく、あくまでも前作との比較の話です。

■まとめ
 URAクオリティの超高速ムービー。おすすめ。

【デモムービー】『夏音』の感想

2005年11月29日 20時17分47秒 | ムービーの感想
夏音 -Ring-』(Breeze!!)デモムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『True Blue』(歌・作詞:みとせのりこ/作曲・編曲:まにょ(LittleWing))/ムービー製作:Iris motion graphics
映像タイプ:3DCG・MG複合型/キーワード:夏、海、爽やか
視聴に関する制限:特になし
備考:200年9月2日発売。ダウンロードページこのデータの読み方。右上の画像は『夏音』公式サイトより引用((C)Breeze!!)。

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 このムービーのキーワードは「青」。それは空の青であり、海の青であり、青春の青。鮮やかなスカイブルーとオーシャンブルーが、淡い色で塗られたキャラクターたちを浮かび上がらせる秀作ムービー。

多分きっと、愛についての、お話。


 夏の水泳部を舞台にした青春群像物語の「色」は、ムービーに登場するキャラクターたちの清々しい笑顔に描かれていますね。なかでも印象的だったのが、最初に映る主人公の笑顔。エロゲーではないがしろにされがちな主人公ですが、主人公も物語の大切なキャストなわけで。ストーリー重視のゲームであればなおさら、「主人公の顔が見える」演出は大切にしたいですよね(実際に顔を見せるかどうかは別として)。

 海の上を飛ぶカモメのシーンに始まり、浜辺や風鈴などが3DCGで上手く描かれているのも本作の特長。とくに、透明感のある海の描写は3DCGだからこそできた演出。なにより圧巻だったのがアイスコーヒーの描写。グラスの中の氷がカラリと崩れる描写は、まさに「夏の音」が聴こえる一コマ。演出の勝利です。

 ずいぶん背景がきれいだなぁと思ったら、TVアニメなどでおなじみの草薙と美峰が背景を担当していました。納得、納得。

 主題歌。みとせ嬢の優しい歌声は、こういう爽やかな青春群像ものの主題歌にぴたりとハマリまねぇ。アコースティックなメロディにのせて、ふわりふわりと、それこそ波間をすり抜けるカモメのようにゆったりとした歌声が本当に素敵です。

 最後に、二つほど引っかかった点を。一つは、冒頭の海の描写。カメラの位置に対して波のうねりが高すぎるような気がします。あれではまるで嵐の海で、せっかくの青空が生きてこないように思いました。

 もう一つは、「OPEN」の看板が掲げられたドアが閉まるシーン。サビに向けて曲が盛り上がっているのに「扉を閉める」描写はどうかなぁ、と。ただ、これは演出の好みの違いであって、一概におかしいとは言えませんが。オープニングムービーとしての広がりを、扉を開けるという動きで表すか、「OPEN」の文字で表すか。どちらがふさわしいかは作り手次第、受け手次第といったところでしょうね。さて、みなさんはいかがでしたか?

■まとめ
 空の青と海の青が爽やかな夏のムービー。そして、それを盛り上げる穏やかな主題歌。おすすめ。

【デモムービー】『夜明け前より瑠璃色な』の感想

2005年11月23日 20時35分02秒 | ムービーの感想
夜明け前より瑠璃色な』(オーガスト)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『Eternal Destiny』(歌:榊原ゆい/作詞:榊原ゆい/作曲・編曲:DJ SHIMAMURA)/ムービー製作:
映像タイプ:MG型/キーワード:3DCG、写真、映像技術○、演出○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年9月22日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 オーガスト作品の歴代のOPムービーには、(1) 3DCGを多用したモーショングラフィックス (2) 小さな画像を大量に表示する (3) 作品の舞台を上空から俯瞰で映しつつヒロインを紹介する (4) ヒロインの顔(笑) などの共通点があり、これらをまとめて「オーガストスタイル」と珠奇屋は呼んでいます。デビューから5作目となる今作のOPは、その「オーガストスタイル」の集大成的な完成度の高いムービーです。

 「月のお姫様が地球にホームステイしにやってくる」という設定を生かした冒頭の演出は秀逸。漆黒の宇宙の中に、朝陽を受けて浮かび上がる地球。そして、地球に向かって流れ落ちる光の球(=ヒロインが乗った宇宙船)。やがてカメラは瑠璃色に染まる大気圏を進み、ゆっくりと雲海を抜けると、そこに広がるのは青空を反射してスカイブルーに輝く大海原と、作品の舞台がある町の姿……。

 月から地球へ。闇から光へ。暗い青から明るい青へ。バックに流れる音楽も静かなピアノのメロディから激しいトランスへ。映像と音楽とストーリーのすべてがきれいなグラデーションを描いた冒頭のシークエンスは鳥肌もの!

 2分41秒と比較的に長いムービーですが、スピード感のある映像がその長さを感じさせません。

 主題歌は、『jewelry days』と同じく榊原ゆい&DJ SHIMAMURAコンビのボーカルトランス。押さえ気味に進行する前半のメロディが1分かけてリスナーを焦らし、サビで一気に爆発するという気持ちの良い構成。

 欲を言えば、サビ以降のアレンジをもう少し派手にしたら、前半のタメがもっと活きてきたのでは?と思いますが、どうでしょうか。


■まとめ
 オーガストスタイルの完成型。青系で統一した映像が◎。おすすめ。

 プロモーションムービーの感想もよろしかったらご覧ください。

【OPムービー】『はぴねす!』の感想

2005年11月18日 19時32分46秒 | ムービーの感想
はぴねす!』(ういんどみる)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『ZERO』(歌:佐藤裕美/作詞:kanoko/作曲・編曲:菊田大介(Elements Garden))/ムービー制作:RMG
映像タイプ:MG型/キーワード:魔法、演出○、歌○、シンクロ○
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年10月21日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 先行して公開されたキャラクター PV がどれも素晴らしい出来だった『はぴねす!』。メインディッシュの OP ムービーも、「はーとふる魔法学園 ADV」のコピーのとおり、どこを切り取っても笑顔、笑顔の連続。ギャルゲーのOPはこうでなくっちゃね! と思わせる、まさに「聴いて Happiness♪ 観て Happiness♪」の極上ハッピームービーです。

 ムービーは、アップテンポな主題歌に合わせて小気味よく動くモーショングラフィックス。小技から大技まで RMG の技術が光っています。魔法のエフェクトや、魔法陣の円をモチーフにしたレイアウト、音楽とシンクロしたカメラやオブジェクトの動きなどは、さすが経験豊富な RMG。

 ニコッと笑ったり、魔法を唱えるときにグッと顔を引き締めるヒロインの表情にも注目。せっかくヒロインの顔をレイヤー(注)で描いているんだから、こういうところで使わなきゃもったいない。眉を少し動かすだけでも、キャラクターが生き生きと見えますからね。(注:グラフィックスソフトで絵を描くときに、目や眉毛を部品として描く手法。透明な下敷きに目だけや顔の輪郭だけを描き、それらを重ね合わせるようなイメージ。)
 
 それにしても、こ~ちゃ氏が描くヒロインはとってもキュート♪ 熱にうなされてるの? と思うほどに上気したほっぺたは販促的なかわいさ(あえて変換ミスのまま(笑))。ほっぺただけでなく、全体的に暖色系の色が多く使われているのも、ムービーのハッピー感を盛り上げています。

 主題歌を歌うのは、「笑顔の見える歌声」がキラリと光る歌姫・佐藤裕美さん。スキップしているような軽やかで明るい歌声は、このゲームのハッピーな雰囲気にピッタリ。

 最後に、花見の席でヒロインに囲まれ、嫌そうな顔をしている主人公に対して一言。何が不満なんだ、お前は! あ、あと、春姫の柔らかそうだね。

■まとめ
 ヒロインの笑顔をギュッと絞った萌えムービー。「泣き」の絵が一枚もない、ハッピー感が珠奇屋好み。おすすめ。

【OPムービー】『塵骸魔京』の感想

2005年11月15日 14時54分52秒 | ムービーの感想
塵骸魔京』(ニトロプラス)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『孤高之魂魄』(歌:いとうかなこ/作詞:江幡育子/作曲:大山曜)/ムービー製作:
映像タイプ:アニメ・MG・3DCG複合型/キーワード:
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年6月26日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 珠奇屋は「土と人の匂いのする街なみ」が好き。行ってみたい外国と聞かれたら、真っ先に上海や香港、台北などの中華圏の都市をあげます。ステレオタイプなイメージだとは思うんですが、これらの都市には、何かこう「雑多」で「混沌」としてて、良い意味でも悪い意味でも、人と街に生きる力が満ちあふれているイメージがありませんか?(昔の香港映画のイメージ) 日本にかつてあった街並みがそこにあるような気がしてなりません。

 で、本題。

 ダークで浮世離れした世界観のゲームが真骨頂のニトロプラス。タイトルからして妖しげな今作のOPムービーも、ダーク&クールでまとめあげた異色な出来。

 異色といえば、なんといっても主題歌。シタールのメロディがアジアンな雰囲気を醸し出したかと思えば、ドンツク、タンツクのハウスのリズムにのせて突然始まる中国語のボーカル。英語のエロゲソングはそれなりにありますが、中国語となると普段聞き慣れていないだけにインパクトがありますね。珠奇屋は中国語が分からないので歌唱については何とも言えないんですが、少なくとも雰囲気はバッチリ。ダークで混沌としたゲームのイメージにぴったりの曲ではないでしょうか。

 一方の映像は、アニメとモーショングラフィックス(MG)の複合型ムービー。ヒロインをMGで紹介しつつ、スピードが要求される格闘シーンをアニメで描く手法は実に合理的で効果的。犬耳のちっこいヒロインが、小銃を構えた武装兵たちを相手に大立ち回りをかますシーンは爽快です。

 3DCGで描かれた物の怪も迫力の造形。火の粉のように銀杏の葉が舞う中で妖しくたたずむ骸骨の物の怪や、炎の中に立つ仮面の物の怪などは良い感じの演出。難を言えば、アニメのクオリティに対して、3DCGのテカテカした映像が若干安っぽく見えるところですか。もっとも、アニメパートのクオリティが高すぎるのが良くないという理由ですから、贅沢な話なんですけどね。

■まとめ
 ダークなアジアンテイスト溢れるムービー。中国語の歌も異色でGOOD。

【OPムービー】『School Days』の感想

2005年11月12日 17時14分49秒 | ムービーの感想
最終改訂日:2005年11月19日

School Days』(Overflow)オープニングムービー(前期OP&後期OP)

お気に入り度:★★★★★

歌:『Still I Love You ~みつめるよりは幸せ~』(歌:KIRIKO/作詞:KIRIKO/作曲・編曲:HIKO)/ムービー製作:静かなる中条
映像タイプ:アニメMG複合型/キーワード:演出○、シリアス、漫画
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年4月28日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 今回のレビューはネタバレを含みます

 アニメ調のかわいいキャラクターデザインなので、てっきり普通の学園ラブコメかと思いきや、プレイヤーの選択によっては、三角関係に陥ったヒロインが恋敵を刃物で惨殺したり、されたりする話もあるんだとか。ひぃぃぃぃ。

 本作にはゲームの進行に合わせて前期OPと後期OPが用意されていますが、どちらもアニメーションとモーショングラフィックスを組み合わせた秀作ムービーで、主人公と二人のヒロインの三角関係がドラマチックに描かれています。

 とくに三角関係のバランスが崩れていくところを描いた後期OPは素晴らしく、三角関係の「勝者になったヒロイン」と「なれなかったヒロイン」のそれぞれの感情の動きを、アニメならではの細かい仕草(とくに目の演技)を通して丁寧に描写しています。なかでも、「勝者になれなかったヒロイン」が授業中に泣くシーンは秀逸。表情は見えないのですが、ぽたりぽたりとノートに落ちる涙と、ぐっと握りしめられた拳がふるふると震える描写には、彼女が狂気に触れていく一端を見いだすことができますね。そのカットの前後に入る「勝者になったヒロイン」のベッドシーンとキスシーンが、それを際だたせています。このシークエンスは上手い!

 主題歌について。主人公に裏切られつつも、それでも想いを捨てきれない「言葉」の気持ちを歌った歌詞が非常に切ないなぁ……。

 KIRIKO嬢の同じ系統の歌には『Miss Twilight』や『Snow Memoria -Truth-』などがありますが、彼女の歌声は青春の青臭さや切なさを内包したドラマチックな歌ととても相性がいいですね。

■まとめ
 ストーリーを知っているとより深く楽しめるムービー。「目は口ほどに物を言う」を地で行く、目の演出(演技)がキラリと光る。おすすめ。

【デモムービー】『お嬢様組曲』(おじょうまちゃ)の感想

2005年11月07日 02時19分41秒 | ムービーの感想
amazon.co.jpへお嬢様組曲』(Symphony)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『お嬢様組曲』(歌:KAKO/作詞:Symphony/作曲:Eddie/編曲:天乃雀)/ムービー製作:神月社
映像タイプ:MG型/キーワード:歌○、ちびキャラ、シンクロ○
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年4月22日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 「ドキドキまふまふお嬢様恋愛AVG」。「まふまふ」は国語辞典には載っていない日本語なんですが、それでも「まふまふ」としたイメージがなんとなく伝わってくるのが日本語の面白いところ。まふまふ。う~ん、まふまふ♪

 本題。

 主題歌が良い! ティーンな読者の方には分かりにくいと思うんですが、この曲のメロディやコーラスには「80s-90sの日本コロムビア系アニソン(注)」的な柔らかさと温かさがありますね。KAKOさんもコロムビア歌手だったので当然といえば当然なんですが。最近のエロゲの歌は良い意味でも悪い意味でもアップテンポで突き抜けた「アキバポップ」が多いので、この曲のような「昔懐かしのアニメソング」が逆に新鮮に聞こえます。KOKOさんの優しい歌声と「る~らら~」のコーラスに珠奇屋はすっかり癒されてしまいました。(注:堀江美都子さん、橋本潮さん、山野さと子さんなど。曲でいえば『ロマンティックあげるよ』(橋本潮さん)など。)

 一方のムービーは定番の紙芝居タイプ。でも、そこは神月氏らしく音楽との調和を重視した手堅い作り。氏が好んで使うソフトフォーカスとライトの画面効果が、お嬢様学校っぽい穏やかな雰囲気を作り出しています。画面にちょこちょこと出てくる猫野おせろ氏作画のちびキャラがとってもラブリ~♪ 『お嬢様“組曲”』だけに音符や楽譜などのモチーフを生かした演出も○。もう少し演出に取り入れても良かったかなと思うけれども、ゲーム自体がそんなに音楽をテーマにしてないようなのでこれくらいがちょうど良いのかも。

 でも、「“手違い”で女の子だけのお嬢様学園に入学&女子寮に住むことになる主人公の“エッチでハートフルなラブラブストーリー”」というお約束の設定はいかがなものか。珠奇屋は大好きだけどね(笑)。

 おまけ。公式サイトに原画を担当した猫野おせろ氏による『ドキドキまふまふおじょうまちゃ4コマ おじょうまちゃくみきょく』が掲載されています。販促モノには珍しく全60回とボリュームたっぷり。ちびキャラの「おじょうまちゃ」たちがとってもラブリ~で、とってもまふまふ♪なので、ちびキャラスキーならぜひ。ちなみに、猫野氏は『パルフェ』(戯画)や『恋もも』(Fizz)でも4コマを描いているので、そちらもどうぞ。

■まとめ
 まふまふしたかわいいムービー。80年代のアニメが好きな人ならば主題歌にハマるはず。

(お願い:本文の「おじょうまちゃ」という単語はすべて「おじょうちゃま」と読み換えてください。理由は第二回シンフォニーまふまふコンテスト♪(Googleで『おじょうまちゃ』という単語の検索結果の順位を競いあうもの)に参加しようと、たった今、思いついたからです。いやらしいやりかたですみません(笑)。)

第二回シンフォニーまふまふコンテスト

【OPムービー】『魔界天使ジブリ-ル -episode2-』の感想

2005年10月30日 08時14分12秒 | ムービーの感想
魔界天使ジブリ-ル -episode2-』(フロントウイング)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『little my star』(歌・作詞・作曲・編曲:U)/ムービー制作:RMG
映像タイプ:アニメ・MG複合型/キーワード:演出○、アニメ、シンクロ○、にぎやか
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年4月22日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 珠奇屋が萌えと電波でビビっと選ぶ「2005年ベストムービー」の一つがコレ。原画師が一筆入魂した美麗なスチルと、ヒロインが生き生きと動くアニメーションを組み合わせたこのムービーは、「アニメ・スチル複合型」ムービーの教科書と言える素晴らしい出来。

 ロリータボイスが魅力のU嬢が歌うポップな主題歌に、空中幼彩氏が描くプニプニでロリロリなキュートなヒロイン。タイミング良く入る「萌えの手(萌える合いの手)アニメ」は、これまたロリプニキャラが得意な渡辺明夫氏の作。そして、それらを一つにまとめるRMG。「リトルスター」ならぬ「オールスター」のコラボレーションは、『ジブリール』ファンならずとも納得のクオリティでしょう。

 映像で注目したいのはもちろんアニメ部分。「ら~ら~ら~♪」とちびキャラがラインダンスを踊れば、「はいっ♪」の萌えの手に合わせてヒロインがニッコリ笑顔。肌の柔らかさと温かさを感じるそのスマイルに、珠奇屋はクラクラです。

 必見なのはサビ直前のアニメ。「わんつーすりーふぉー♪」の萌えの手に合わせて、「アタシがヒロインなのっ♪」とばかりに4人のヒロインが次々にカメラの前に登場。でも、最後に現れたヒロインが美味しいところを持っていってしまい、ほかのヒロインは大激怒! 抜きつ抜かれつのヒロインたちの表情が楽しいシーンです。これは必見!

 主題歌を歌うのはミス・ジブリールのU嬢。ドラムマシンの音が心地良く、「ウキウキする」という言葉がぴったりのロリータ・パンク。冒頭の「ら~ら~ら~ら~ららら~ら~、りるましたー♪」や萌えの手の「わんつすりーふぉー、いいよっ♪」などは、いつものユウ・ワールド。ジブリールの世界観である「キュート&ポップ&スラップスティック」を歌で表現できるのはもはや彼女だけでしょうね。

■まとめ
 『ジブリール』シリーズが持つ「ポップでキュートでコミカル」な世界観をそのまま映像化。必見。