TamonTokyo - 多聞 ブログ

少年サッカーから私立中学受験、そして中高一貫校の生活などを書いていきます。

テンプレート戻しのため

2013-02-02 | 駆け込み受験・中学受験

公立狙いでも、私立入試級の算数を勉強する意義

2009-12-04 | 駆け込み受験・中学受験
公立中高一貫狙いの方からコメントいただき 改めて、私立中学入試問題級の算数を勉強する意義を考え直しました。

私の場合、自信が算数が好きで地元に通える私立中学も無く、都会がうらやましかったという原体験があり、今の小学校の算数教育へ物足りないと考えているので、

少しでも興味があったら是非、私立入試問題級の算数の勉強はやるべき

そう思います。今は学校で習う算数がやさしくなっており、もっとレベルが高い問題、解き方が最初は見当もつかないような問題に食らいつき、それで解けるようになったときの喜びを覚えておく意義は大きいと思うわけです。

また、コメントされている通り、算数の入試問題は実はSPI2とかの就職選考試験でも出される内容と一部かぶります。また、コンサルティング会社や外資で問われると一部で話題のフェルミ推定の問題にも通じるところがあります。

日本の各トイレ内に在庫されているトイレットペーパーの数は全部で何ロールぐらいか?

とか誰も正確な答えを知らないような問題をだされて、ある程度見当をつけられる数のセンスがあるか問われるのです。
就職試験で出るからやっといたほうがいいという程度の問題ではなく、実社会で役立つ数の感覚関係してくると思います。


公立中学の「受検」対策としてはやりすぎというか、ちょっと違うところがあるわけですが、私立の算数の方がむしろ基礎的な問題であり、一通りおさえておけばより有利になるとも思います。

息子の場合、算数的な問題は楽に解けたようです。



都大会と授業

2009-11-27 | 駆け込み受験・中学受験
せっかくの出場を果たした都大会ですが、そもそも一年生の選手登録は無く、土曜日午前は授業と重なっているしで、応援参加は無いようです。

サッカーファンとして、というか、せっかくだから見たいという気持ちで、たとえ子どもが居なかろうと、観戦に行って試合振りを見届けようかと思います。

もっと練習をしていれば、より上位に進出できる気もしますけど、勉強との両立という意味では十分じゃないかと考えています。

中学サッカー部の格差とサッカー少年への中学受験の勧め

2009-11-18 | 駆け込み受験・中学受験
実際に息子が中学のサッカー部員になり、中で見聞きすると...学校によって環境が違うのだなとより深く実感しています。そこで感じた3つの格差を紹介します。

1: 大きな実力の格差と遠い都大会
東京都中体連の新人戦のスコアは公式サイトでも分かりますが、中学間の実力格差は大きいようです。
階層に分けると、7階層くらいある気がします。
G まず1点が目標 < F 一勝が目標 < E一次予選トーナメント勝ち抜け < D支部大会進出 < C都大会進出 < B有力クラブチームに勝つ < Aクラブチームを含む関東大会への進出

2桁得点差や20点台でゼロ封とか、かなり強烈な試合で負けるチームだとまず一点が目標でしょう。 次に一勝があり、予選トーナメント勝ち抜けにはある程度の部員数や練習量が必要そうです。

AやBを目標にするのは、今だと、暁星中学とかえつ有明の2校が挙げられます。逆に1点や一勝が目標の学校に入ってしまうと、勝って強いチームと試合したいとかいう志向のお子さんにはかなり厳しいものがありそうです。
そこをどうにかできるすごい、今のFC東京の長友選手みたいなお子さんもいらっしゃるでしょうが、壁の高さと大きさ、多さには圧倒されるものがあります。
また中には、複数中学の合同チームで参加し、予選リーグより上は進めないチームもあります。悪用されたらとか考えると確かに不公平が生じうるのですが、学校規模格差も大きいのでそこは上に進ませるチャンスは残してあげたい気がします。

息子の場合、進学を希望した学校は都大会を期待できそうな強さの学校でした。サッカー少年の中学受験で本人のモチベーションを考えると、ある程度サッカーが強い学校を選ぶことも重要だなと今更ながら改めて感じています。

2: 公式戦機会の格差 - いきなりトーナメントと予選リーグ という大きな差
少年サッカーで毎週のように試合をしていたチームもあるでしょうが、中学の部活ではなかなか対外試合の機会が無い場合がかなり多数です。そういう中で、予選がいきなりトーナメントで初戦敗退の可能性があるのか、予選リーグで試合機会が少なくとも2試合あるかは大きな差と感じます。

事情があるとは思いますが、学校や地区が選べるのなら、試合機会が多い学校の方がいいと感じます。
もちろん、クラブチームという選択肢もありますが、それだと負担がとても大きくてそこまではできないという場合もあります。ほどほどの選択肢として、せめて予選リーグはさせてあげたいと思う次第です。

3: 部員間の格差 - 試合機会を確保する方法 
男子校とかだと、部員数もかなり多くなります。ある程度強い学校でレギュラーになれるのは小学生時代にサッカー経験が多少はあった生徒ばかりのようです。

あまり得意じゃないけど好き、 というレベルで、レギュラーが遠くても一所懸命に頑張るという部活動も重要だと思いますが、それでも、何らかの形で試合機会を確保してくれることが重要だと、ベンチ外で同級生を応援する生徒を見て感じました。

幸いいくつかの学校ではそういう配慮で、Bチーム同士の試合とかもあるようです。そのあたり、心配だったら学校見学で質問されるとよいかと思います。


やってよかった中学受験
地元の公立中学だったら.... サッカー部はもの足りかなったろうと感じます。公式戦は2年生の新人戦と3年生のメインの大会の2回一試合ずつとかではさすがに少なすぎる気がします。

一方で、クラブチームだと練習の量も多いしで、塾とかけもちは無理そうです。

中高一貫校で目先の高校受験の心配無しに、塾と部活動の両立で苦しまずに済むという点で、中学受験したことが良かったと実感しています。
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中学受験率と、地頭の偏差値との相関を考える(2) 実際の分布と私立中学選択の合理性

2009-07-03 | 駆け込み受験・中学受験
前回は「 中学受験率と、地頭の偏差値との相関を考える(1)大泉英数研究室の理想を絵に 」では、将来のポテンシャルでの偏差値という仮想的な基準で、優秀な人は皆私立中高一貫高に行き、トップ公立高校の大学合格実績を上回る場合を考えてみました。

ある意味で「正しい」というか、「間違っていない」世界なのですが、現実は違っていそうです。

では、現実はどこが「間違っている」のでしょうか?それとも野人博士の理想の方が間違っているのでしょうか?

■私の考える「正しい」とアプローチ方法
ここで私のスタンスを補足します。
 『起きていることがすべて正しい』という前提で考えています。この言葉は、今注目のアナリストでベストセラー作家勝間和代さんの座右の銘です。 「正しい」理論からあるべき、姿(To Be)が導かれるのに現実(As Is)は違った状態ということはママ起こります。

それは、現実が間違っているから と考えることも可能ですが、中学・高校受験での現実は、株価の動きにも似てそれぞれの意思決定権者が個々にベストと思う選択をした結果の反映です。

実はその選択は間違っていてもっといい選択もあると説くのが、野人博士だとすると、現実を受け入れてなぜそう成っているのを考えていくアプローチが私の考え方です。


■最難関中高の高校入学枠比率や、偏差値差の相場から推定した受験層分布

そもそも、考えているのはポテンシャルとしての偏差値なので、正確なデータはどこにもありません。それを「フェルミ推定」という今ある手がかりから類推して、八掛け、半分や二倍、六倍程度の誤差はいいとして、桁違いにまではならないように現実を推定する方法論で推定してみました。

手がかり1: 最優秀層の中学受験率は75%前後
筑波大付属駒場の高校から入る生徒(高入・新高)比率は約24%<wbr>、開成高校では約25%あります。
「最優秀は中入だけど、最下層も中入で、中間は高校から入った生徒が占めていた」(出典は3年程前に卒業した自分)
とかいう証言もある一方で2009年入試では、高校から入った生徒が苦戦したという情報もあります。

いずれにしろ、75%というのは一つ使えそうです。

手がかり2: 高校受験の偏差値は、中学受験より10ほど高く出る

高校受験では駿台模試とかが指標にされているのですが、これは、母集団が全体ではありません。一方比べられる対象も、四谷大塚か日能研で、首都圏模試とかよりは数値が低めに出る方が指標とされます。差を10にあわせる意味はなさそうですが、ある程度の目安にはなります。

試案 :中学受験率25%で、上位受験率79%の世界

いろいろ、Excelをいじってみましたが、グラフの「絵」としては、概ねこのような形になりそうに思います。
このグラフでは、全体偏差値の62あたりに、中学受験のピークがきており、高校受験のピーク49とは13差です。


その、グラフの右下のほうだけ拡大してみました。

ポテンシャルが上がるほど中学受験率は上がるが、それは8割程度で頭打ちになると想定しています。

早慶に3割合格できるポテンシャルというのがどのあたりに線が引かれるのか分かりませんが、仮に65だとします。
グラフで、緑三角の高校受験生の集団で上位を着実に集めればそういう学校が生まれてくるのも説明できそうです。また、ある線より下に中学受験生が多数存在しているという「現実」にもあっています。

さて、野人博士は、 新検証 通うに値するか? 渋谷学園渋谷 で推定の難関大学現役進学率データから、以下のように考察されています。

渋谷学園渋谷中高等学校

S=2214, G=66 ですので、

W=29.5(%)

渋谷学園渋谷中高等学校の格付けは C ということになります。

以下の格付けの評価は私的なものですので、異論のある方は上の合格実績の数字のみ参考にして下さい。

C ・・・公立トップ校と同等の合格実績では、高額な学費を払ってまで通う価値があるとは言い難い。公立中学に行ってトップ公立高校に行けば6年間の高額な学費を払わずに済むのだから、その方が賢明と言える。

主張が整理されて分かりやすくなりました。都立日比谷高校に率で負けている私立中学などに行かずに、公立中学から日比谷高校に行ったほうが賢明という命題です。

だだ、これには大事な前提が大きく欠けています。

渋谷学園渋谷中学に合格できる生徒なら、必ず、もしくは高い確率で、日比谷高校に入学できるのか?という問題です。

必ず日比谷に入れるのなら、安く済みそうな公立コースが確かに、魅力的でしょう。一方、英語に数学と新たな教科が始まり、そこで躓いて公立トップに進学できない率を考えると、公立コースをとった場合の難関大学現役合格の期待値は下がることになります。

渋渋合格者が都立日比谷に合格できる確率を75%と高めに設定してもその結果の難関大学合格確率は22.5%になってしまいます。50%なら、30%の半分15%です。

渋渋より大学合格実績が低い学校は概ね、中学入試の偏差値も低くなります。そういう学校を第一志望とされる生徒さんは、都立日比谷に合格できる確率も下がると考えられます。

結局のところ大学合格実績だけ見て、その中学に通う価値があるのか?を云々する手法自体に疑問を感じます。

とはいえ、こういった考察をするきっかけを作ってくださった野人博士には感謝しています。正直、考察された結論は同意しかねますが、私の発想を超えたご意見で考えが深まりました。

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