Primoで晩餐。
市内中心部のレストランが集まるエリア。
上品な佇まいであります。
入り口は施錠されており、ベルで呼び出すタイプ。
店内は24席くらいか。サービスは二人で回していて、マネージャーらしき人物がほぼ一人で取り仕切り、コミがレセプション、ミネラルウォーターのサービスなどをおこなっている。
予約時に20時か21時かという選択肢があったので、日本人的に20時を予約していたが、その時間に来ていた客は私以外一組だけでした。その方も日本人でした。。
いつも通り、ガス入りの水を飲みながら、メニューを決める。小皿で提供されるデギュシタシオンのコース2種類か、アラカルトを組み合わせた2皿、3皿のコースが基本。周りのお客さんを見るとデギュシタシオンを食べている人が殆どらしい。デザートを重視しないので、アラカルト3皿のコースにしましたが、この店はデギュスタシオンを食べたほうがいいと感じました。
マネージャーは自信満々な立ち振る舞い。
「ワインはどうしましょう?白ワインですと、地元のワインかそれ以外か」と聞くので「地元のがいいけど、お勧めはあるのか?」と意地の悪い回答をしてみる。まあ無知なだけだったんですが、プーリアに質の高い白ワインなどないと思っていたのです。「ございます。忘れられた二つの葡萄品種を使った素晴らしいワイン・・」とドヤ顔で説明してくれるのでそれを飲むことにする。
前日訪問したオストゥーニ産の良く冷えたワイン。細めのグラスでの提供。「個性的だね」と回答しておく(よくわかっていない)。。温度が上がったら少しダレてきた感じがした。
最初の一品
繊細な前菜。ワインとの相性も良し。
Orange flavoured frosting sweetbreads and raw red shrimps from Gallipoli
ガリポリの赤海老。美味しいのだが、これはデギュスタシオンコースでは1匹で提供するのを、4匹にしているのでは?という邪推が頭を離れない。ドヤ顔マネージャーにも「1匹づつ食べてください」と言われたので、間違いなかろう。
Tagliatelle, octopus sauce and lemon
これ、美味しいですが、少量で食べたほうが美味しさが際立つと思います。実際、デギュスタシオンのコースには組み込まれているようですし、盛り付けも華やかです。
Sea Bass
前菜、パスタはアラカルトのメニューにオンリストされていた内容からの選択ですが、セコンドはメニューからの選択肢が少ないので、ドヤ顔マネージャーのおススメで。「鱸がいい」と一押しで。
いや、確かにこれは美味しい。アラカルトのために用意していた料理という感じで。
鱸の時のワイン。
ドヤ顔マネージャーが「次はいかがいたしましょう。ロゼか赤ワインか。」というので「鱸なんだからロゼじゃね?」と伝えたところ、「分かりました。地元産ではありませんが、フォッジャで造られたロゼがございます。」とのこと。フォッジャもプーリア州じゃね?と思いましたが、彼のいう地元とは、サレント地方ということなんでしょうね。
ここの頃には店内満席状態。21時頃から入店したお客さんも多数。ドヤ顔マネージャーがほぼ一人で全員を接客しているのには感心する。前菜を食べる客に向かって「忘れられた二つの葡萄品種を使った・・」と毎回ドヤ顔で説明するのが可笑しい。
しかし、マネージャーは単なるドヤ顔ではない。私の隣席に中年夫婦らしき客が座ったのだが、どうやらフランス人だったらしく途中からフランス語で接客していて、客も度肝を抜かれていた。さすがはミシュラン星付きと言わざるを得ない。
パン
カフェ
ミニャ デザートは無しで
デギュスタシオンにしたほうが良かったなとも思いますが、全体的な満足度は高いです。街中にあるのでタクシー代も考えなくていいですし、大人の空間であります。是非ドヤ顔マネージャーの接客も受けていただきたいですね。