京の寺々を歩いて

10代の頃趣味はお寺巡り(地味やなぁー)
今、歳を重ねて再びあの寺々を訪れたら昔の私に会えるかも

北野天満宮

2007-02-14 19:53:09 | Weblog
ソロソロ梅の便りが伝えられる2月12日久しぶりに北野の天神さんへ友人達と出かけた。
建国記念の日で祝日なので沢山の参拝客が繰り出していた。
以前は職場が近かった所為でちょくちょく来ることが出来たが何と美しく変身していた。
本殿の裏に今にも崩れそうな祠があったが新築の祠が並んでいた。




太宰府に流刑され没した道真のたたりで京都に相次ぎ災害が起きた。942年に西京の巫女・多治比文子に北野に社殿をつくれとの託宣が、947年には近江比良宮の禰宜の子・神太郎丸に火雷大神の託宣があり、2人は北野の朝日寺の僧・最鎮と祠を設けたのが始まりです。
御霊信仰から学問・芸能の神とされて連歌の会、豊臣秀吉の北野大茶会(跡地の駐車場に碑がある)
又、出雲阿国が初めて歌舞伎踊りが行われたのもこの天神さんでした。



参拝時間
     夏 午前5時  ~午後6時まで
     冬 午前5時半~午後5時半まで
受付時間
       午前9時~午後5時まで
参拝料金   無料

場所     京都市上京区馬喰町 

電話     075-461-0005    

       JR京都駅より市バス50・101系統JR・
       地下鉄二条駅より市バス8・55系統
       JR円町駅より203系統
       地下鉄今出川駅より市バス51・203系統
       京阪出町柳駅より市バス203系統
       京阪三条駅より市バス10系統
       阪急四条大宮駅より市バス8・55系統
       京福電車白梅町駅より徒歩5分


護王神社

2007-01-14 15:59:41 | Weblog
京都御所蛤御門前にある護王神社の前を通りかかり大きな絵馬が目に入った。
今年の干支は亥なので参拝客も多いとか門を見上げると菊の御紋が輝いている。
古くから「護法善神」と称されていましたが、嘉永4年(1851)、孝明天皇は和気清麻呂公の歴史的功績を讃えて正一位護王大明神の神階神号を授けられ、明治7年(1874)、「護王神社」と改称して別格官幣社に列せられました。
明治天皇の勅命により以前は神護寺にあったのを現在の場所に移されました。



護王神社は狛犬ではなく阿吽のイノシシが門前を守っています。
よく見るとかわいらしい顔をしてかなり人気があり被写体として頑張っております。デジカメで写している内に御所から団体さんが大挙してなだれ込んできました。境内には君が代でお馴染みもさざれ石などがあります。



境内に平成19年の干支である亥の大絵馬が掲げられています。絵馬は高さ2.75メートル、幅4.28メートルで、日本画家上村淳之さんの原画をもとに作成されたそうです。その昔和気清麻呂が災難に遭った時どこからともなくイノシシが300頭集まり清麻呂を救ったという言い伝えがあります。



拝観        無料です

場所        京都市上京区烏丸通下長者町下桜鶴円町385

電話        075-441-5458 
          お問い合わせ時間 9:00~17:00

駐車場       狭いです、向かいに御所の有料駐車場あり  

黄檗山万福寺

2006-03-04 18:53:10 | Weblog
京の禅寺をあるく~祖師をたづねて~前回は講師である西村先生の急病の為2ヶ月ぶりの講座が黄檗山・萬福寺【おうばくさん・まんぷくじ】において開催された。
鎖国中の日本に住む中国人が自国より高僧を招請したのに応じて63才の隠元禅師が弟子20人と共に長崎の興福寺来られた。
京都で隠元禅師の来朝を知った妙心寺派の禅僧が京都に迎えようと運動し龍安寺の龍渓は招請状を出し自房に招いたが反対する勢力もあり妙心寺へ入寺出来ず支持派も去りましたが龍渓は隠元禅師を一人支持し寺地を斡旋して黄檗山を開創しました。
西村先生の講義を聴いて龍渓さん大好き、さすが龍安寺の和尚さん格好いいなぁ。
一人悦に入っておりました。
黄檗山・萬福寺は隠元禅師が中国で住まわれていたお寺と同じ名前で中国の風情が漂う佇まいです。
法堂の天井におきまりの龍図はなく龍の衝立が飾ってあり受講生の問いに萬福寺は境内そのものが龍の形をしているそうです。通路の石も鱗を型どり背骨になっていました。【スケールでっかい】本堂屋根には鞠が鎮座してました。
朝晩のお勤めもお経は黄檗唐音で発音し楽器を賑やかに奏でる4拍子の法式梵唄が伝承されている。案内の和尚さんが般若心経を少し披露してくださったが(分かりません、とっても変)境内は冬の佇まいで凛とした中にあり中国文化を色濃く今に伝えている。
 
万福寺を訪れたのは1月26日です。 パソコン故障のため折角の写真消えてしまいました。

拝観料金   大人・大高生   500円   団体割引有り
       中・小学生    300円     〃

駐車場    90分・500円 30分ごとに200円加算

場所     京都府宇治市五ヶ庄三番割34

電話     0774-32-3900

冷泉家

2005-11-04 11:15:00 | Weblog
第4回京都非公開文化財特別拝観が10月29日~11月7日まで開催され、その中で冷泉家は31日までとのことで最終日の昼頃出かけた。
門前は人で溢れ2列の行列は同志社今出川門まで達していた。歩道は狭く一般の通行にも支障を来すほどで係のお兄さんは声をからして注意を促していた。



冷泉家の祖先は、藤原定家の孫、冷泉為相(ためすけ)(1263~1328)です。「和歌の家」として800年の長い歴史を歩んできたそうです。明治時代に、ほとんどの公家が天皇に同行して東京に移り住みましたが、この冷泉家だけは留守番役として京都に残り、今なを月々の伝統行事を行い守り続けておられるそうです。
和歌の伝統を伝える多くの資料が現存されており、昭和56年(1981年)に、財団法人冷泉家時雨文庫を設立されました。

門をくぐるとすぐ大小の玄関が並んでいる為竹の塀を配し客を迷うことなく大玄関に導く配慮がなされておりその塀が有るため庭がより広く見せている。



京にある多くの寺とは異なり質素な感じで襖は全てシックな模様に同一され衝立で変化を出す演出がなされていた。隣の部屋からは奥庭の蔵が見渡せその蔵に小さな窓(穴)が開いている。多くの資料が納めて有る蔵には当主しか入ることは許されないため窓から拝むのだそうです。


別の入り口からはいるとそこは台所で、大きなわらたばが飾ってあり、これは(しゃぐま)と言って、夏に行われた祇園祭の長刀鉾に使われたもので、1年に1回祇園祭の後に譲り受け、ここに魔よけとして飾られているそうです。
片隅には大きな(おくどさん)があり今でも大きな行事の時はつかわれているそうです。
もう少しゆっくり見学させて欲しかったけれど多くの人出でやむなくところてん状態で押し出された。

普段は拝観出来ません。

高台寺

2005-09-29 21:39:08 | Weblog
京都観光に来られた時もっとも京都らしい観光スポットに円山公園から清水寺までの中間に位置する所に高台寺がある。このお寺は豊臣秀吉の菩提を弔うため夫人北政所が慶長11年開創した寺で臨済宗建仁寺派の鷲峰山(じゅぶざん)高台寺という。造営には徳川家康の多大な財政的援助があった。写真は方丈です。



境内は広く遺芳庵(茶席)を過ぎると偃月池(えんげつち)臥龍池(がりゅうち)を配した庭園は小堀遠州作で書院より偃月池を月見台で開山堂を繋ぎ(屋根付き橋)高台にあるお霊屋まで臥龍廊が繋がっている。写真方丈北側より観月台、開山堂



開山堂の中門を越えたあたりから間伐材で土止めした階段がお霊屋さらに傘亭・時雨亭(いずれも重文)迄続く膝を痛めている身には一寸辛い坂道である。
良く見る写真での傘亭は内部天井が竹で放射状に組まれている部分を写しているため大きく感じていたが意外と小さかった。まるでアニメに出てくる森の中のキノコみたいに可愛らしくさえ感じた。正式名は安閑窟という。


拝観時間     9:00~17:00

拝観料金     大人   600円
         中高生  250円

場所       京都市東山区高台寺下河原町529

電話       075-561-9966     

建仁寺

2005-09-25 08:30:43 | Weblog
残暑厳しい9月22日“京の寺々祖師を訪ねて”講座で建仁寺を訪れた。
建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で栄西禅師を開山とし源頼家を開基として建仁二年(1202)開創された日本最古の禅寺です。講義は方丈に栄西禅師画像など寺宝3軸が掲げられた中で行われた。



法堂は仏殿兼用の「拈華堂(ねんげどう)」正面須弥壇には御本尊釈迦如来座像・脇侍伽葉尊者・阿難尊者が祀られ天井には創建800年(平成14年)を記念して小泉淳作画伯筆による双龍図がある。
今回は見ることが出来なかったが栄西禅師開創800年記念祭の時展示された時見た国宝・風神雷神図(俵屋宗達筆)の屏風は宗達最高傑作と言われている。



開山堂前にある茶碑、栄西禅師が中国より持ち帰り喫茶の法を広めた茶祖であり茶垣に囲まれて祀ってあります。
又開山堂の庭にはお手植えの菩提樹が大きく茂っておりました。

拝観時間  午前10時~午後4時

拝観料金  500円  

駐車料金  1時間500円その後30分毎に250円

京都市東山区大和大路四条下る小松町 TEL 075-561-6363

番外遍・白沙山荘

2005-09-11 11:17:58 | Weblog


銀閣寺門前にあり国指定名勝である白沙山荘へ、お寺ではないが素敵なお庭をご紹介したい。生活感溢れる受付を過ぎ庭園の入り口は写真の小さな潜り門でひなびた佇まいを思わせる。



門をくぐり池を巡ると最初にあるお茶室・問魚亭(もんぎょてい)関雪が奥様のため作られたとか、無駄を省き簡素な茶室で窓からは東に池を隔てて関雪がアトリエとして使っていた存古楼(ぞんころう)が正面に見え西に銀閣寺大文字山を望む事が出来る。

お茶室はその他にも憩寂庵(けいじゃくあん)倚翠亭(きっすいてい)が有り茶の湯を愛し花を愛し生涯にわたって愛する庭を造り続けた関雪が忍ばれる。

関雪美術館には絵画と共にコレクションも展示されていてガラス作品が多くあった
かんざしのような鉛筆に似たものが多くあり“何やろか?これで絵書かはったんかなぁ”と思い係の女性に聞いてみるとやはり“かんざし”やそうでした。関雪さん隅に置けない人やったんや。そう言えば祇園のお芸妓さんの団扇が展示室にあるわ

1時間余りいたやろかその間誰も訪れる人はなく存古楼の籐椅子に座る私と松のてっぺんに止まる鷺以外人影もなかった。静寂・・・・・

年中無休 朝10時より 夕刻5時まで開館  (受付4時半まで)

入館料  一般 800円 学生 500円 30名以上1割引

住所  606-8406 京都市左京区浄土寺石橋町37
    市バス京都駅より⑤岩倉行き 銀閣寺下車5分

電話  075-751-0446 ファックス 075-751-0448

銀閣寺

2005-09-10 18:30:19 | Weblog
9月半ばまだまだ蒸暑い土曜日に銀閣寺を訪れた。門前には人力車のお兄さんが威勢よく観光客を乗せて走る姿を其処此処で見かけた。

臨済宗相国寺派。正式には東山慈照寺(とうざんじしょうじ)というが、銀閣寺のほうが通りがよい。世界遺産の一つに数えられる。

足利8代将軍義政が1482年(文明14年)に東山山麓に造営した別邸「東山殿」を、義政の死後法号慈照院ちなみ命名、禅寺に改めたもの。写真は門前町より人影が引くのを待って総門を写す。



白い砂を大きなお椀でかたどったような向月台(こうげつだい)(富士山型やそうです)から銀閣(観音殿)を望む。

金閣寺のキラキラ金箔張りから連想して銀色を想像するが銀閣寺は東山文化のわび・さびを表しております。

向月台に続いて波紋を表した銀砂灘(ぎんしゃだん)の奥にある本堂は修復中とかで銀砂灘から囲いがしてあり残念ながら見えなかった。

又事前に予約していなかったので本堂・書院へ入る事が出来ないため以前高島屋で完成を記念して展示された奥田元宋(げんそう)筆による襖絵を見ることが出来なかった。その「流水無限」は貴船を思わせるせせらぎが時には穏やかに・激しく流れる様の春夏秋冬を表したものでもう一度見たかったのに 



住所     〒606-8402 京都市左京区銀閣寺町2

拝観料    500円

拝観時間   午前8時30分~午後5時
(冬季)   12月1日~3月14日は午前9時~午後4時30分

交通     市バス京都駅より⑤岩倉・修学院行き
電話     075-771-5725

なお、本堂・東求堂・書院の拝観は予約制で別途拝観料が必要です。

東福寺

2005-07-29 10:04:59 | Weblog
月一の京の禅寺を歩く講座で東福寺へ福島慶道管長の瑠璃光と書かれた額の上がる弥勒菩薩象が祭られた部屋で西村先生の講義をうけた。
ユーモアに富んだ話しぶりで難しい内容ながら飽きさせない講義は一時間半があっと言う間にすぎる。




写真は開山堂別名常楽庵で上層に伝衣閣(でんねかく)がある珍しい建物で布袋和尚象が安置されていて伏見人形の源になっているそうな。
臨済宗東福寺派の総本山で山号は慧日山(えにちざん)東福寺という。

京都五山の一つに数えられ東山を背景に国宝である三門を始め重文に指定された禅堂、開山堂、龍吟庵方丈、浴室、まだまだあるそうです。多くの伽藍が軒を並べるその壮観は古くから東福寺の伽藍面と言われていた。

三門は日本最古でその大きいことデジカメに収まらない、昔大きな地震があったときもビクともしなかったそうやけど念のため点検・修理したとき四隅に大きな柱で支えたがそのまま残されて秀吉柱と呼ばれている。

東司(トイレのことで百雪隠とも言い凄く広い)禅僧は用便も修行であり、東司へ行くにも厳しい作法が定められていて何枚か重ねられた瓦に水をしたらせ擦りつけて清め木の葉で香りを付け再び瓦の水で清める儀式を毎回するそうです。




通天橋から洗玉澗(せんぎょくかん)を見下ろす、今は緑一色やけど秋はたいへんな賑わいになる。

住  所 〒605-0981 京都市東山区本町15丁目
電  話 075-531-5207

拝観時間 午前9時~午後4時 (11月のみ午前8時30分~午後4時30分)

●通天橋・開山堂拝観料 400円(小中学生 300円)

●方丈八相庭園拝観料 400円(小中学生 300円)

●JR奈良線・京阪本線
 「東福寺駅」下車,南東へ徒歩10分。
●市バス202,207,208系統
 「東福寺」バス停下車。

曼殊院(まんしゅいん)

2005-07-24 17:09:07 | Weblog


真夏の太陽が照りつける中曼殊院へここはタクシーか乗用車であれば門前まで直接いけるが市バス叡山電車を利用すると徒歩で20分歩かなくてはならない。一昨年NHKの大河ドラマで賑わった宮本武蔵決闘の地一乗寺下り松を右に見てきらら坂を過ごし住宅街、長閑な農家の庭先に咲いた花を愛でながらたどり着く、清々しく緑するモミジに包まれた曼殊院は小高く出現する。

曼殊院が現在の地に移ったのは明暦二年(1656)で桂宮智仁親王の御次男良尚親王の時でそれまで御所の北に在ったのを修学院に近い現在の地に移し造営、江戸時代初期の代表的書院建築でその様式は桂離宮と関連が深い、名勝庭園指定の枯山水庭園は庭の中心に滝石を置き白砂の水が水分石から広がり鶴島・亀石とがある。鶴島には五葉の松(樹齢400年)があって鶴をかたどり松の根元にキリシタン灯籠がある。亀島には地に這う亀の形をした松があったそうな。
昔訪れたとき幽霊の掛け軸があり腰を抜かしそうになった場所は襖が閉まり公開されていない。
あまりの怖さに公開されなくなったのか?襖を開けてみたかったが怖いので止めた。

※後日気になって曼殊院に問い合わせました。“確か幽霊の掛け軸があったと思いますが今は”“確かに以前は在りましたが平成13年8月に持ち主に返却しました”そうです。不幸が続くから曼殊院に預けはったと聞いていたのに・・・

場所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
電話:075-781-5010
交通:京都市バス 修学院道 徒歩20分
   叡山電車  一乗寺  徒歩25分
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:大人500円 高校生400円 中小学生300円
駐車場:50台(無料)