リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

★お知らせ★




思うところがあってFC2ブログに引っ越しました。 引越し先はこちらで新規の投稿はすべて引越し先のブログのみとなります。

FC2ブログに引っ越しました。

2013年10月28日 | Weblog
Gooブログ運営母体のNTTレゾナントの姿勢などに思うところがあってFC2ブログに引っ越しました。
個人的な日常などはSNSに移行しました。
今後、ブログは精神医療関係の論説をパブリッシュする場として活用していきます。

引越し先はこちらです。

本当に怖い?認知症

2013年10月27日 | Weblog
認知症の寸劇は需要が大きいようです。
3人ですぐに演じられるバージョンを作りました。
認知症のイベントの最初などに。
注意点としてはとにかくニンチ、ミンチ、ウンチは大きな声で。

孫)(大きな声で元気よく)お母さん、お母さん?ニンチって何?

嫁)えっ?ミンチ?あなたの大好きなミートソーススパゲッティに入っているひき肉のことよ?

孫)ちがうよ、最近はパスタボロネーゼっていうんだよ。
・・・(大きな声)そうじゃなくって、看護師やってるケイコおばちゃんに、「おばあちゃん、最近ニンチ入ってきているんじゃない?」っていわれたんだよ。

嫁)??? 認知症のこと?
そういえばこの前の町の講演会でもやっていたね。
もの忘れがすすんで生活していくのが大変になるって。
高齢化がすすんで増えているけど、すすむのをおくらせるお薬もでてきて、介護保険っていう助け合う制度もできて使えるサービスも増えて安心できるようになったっていってたわよ。
おばあちゃん、たしかに最近もの忘れ増えてきたけど・・・。
ディサービスもいくようになったし元気そうにおもうけどな。

孫)ちがうわい!ちがうわい!そんなんじゃないよ!!
突然、暴れたり、奇声を発したり、家から出ていこうとするんだって。
あることないこと言い出したり、夜とか大混乱して大変なんだって。
幻覚がでて、うんちを壁にぬりたくったりするんだって。
お薬のまされて精神病院に入れられちゃうんだって。
身体の病気になっても治療できなくて縛られちゃうんだって。
最期には食べられなくなって喋れなくなって胃に穴をあけられるんだって・・。
おばちゃんの病院でもニンチ入っている人が増えているんだって。
(涙声で振り返りながら)・・・おばあちゃんもそうなっちゃうの?
  

嫁)え~!そんな怖い病気なの?

孫)だからケイコおばさんは、早く病院に行って、新しくでたお薬ももらって飲んで今から進まないようにしっかり予防したほうがいいって言ってた。(グスン、グスン)

ウメさん(ディサービスから戻る。)ただいま~。楽しかったよ。

嫁)あ、おばあちゃんディサービスからかえってきたわね。
孫)(祖母の方を向いて泣きながら)
   おばあちゃん・・・・ニンチ入っちゃったの?(涙目)

ウメさん)(ゆっくり)なんだい?ウンチ?ウンチは入るんじゃなくて、出すだよ。おかしな子だねぇ。
ディサービスでお風呂には入ってきたけどね。気持よかったよ。

孫)違うよニンチショウだよ。ニンチショウって病気だよ。

ウメさん)(ゆっくり)ニンチショウ?最近はそんな病気があるのかい?
はてさて、きいたことないわね。

孫)(パニックになって)もの忘れで、・・うんちで。穴を開けられて、大変なんだって・・。

ウメさん)
(ゆっくり)もの忘れ・・。もの忘れといえば昔は痴呆症ってのがあって、大おばあちゃんもボケて出て行っちゃって、最期は寝たきりになったけど何年も家族で介護してみんなたいへんだったわ。
今の年寄りはディサービスで遊ばせてもらって幸せだね。

嫁)(小声で)あんなに行くのをしぶっていたのに・・・。

ウメさん)私みたいな人が大勢いてね。
若い男の子がお風呂入れてくれてるのよ・・。
恥ずかしいからみんなボケたふりしているのよ・・。

選挙応援キャンペーン。

2013年07月16日 | Weblog

参議院議員選挙に向けて

2013年06月27日 | Weblog
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は徹底して反民主主義、反国家です。

TPPを一言で言うと各国が脈々と守り、作り育ててきた環境や医療、農業、教育、制度などの社会共通資本(インフラ)を、諸国民によるていねいな議論をすっとばして、ぶち壊しグローバル資本主義の都合の良いルールのもとで市場原理の渦の中に放り込むという企てです。

「平成の開国だ、バスに乗り遅れるな」という勇ましい掛け声で参加を呼びかけていますが、その実は平成の壊国であり地獄行きのバスかもしれません。

TPPで最も恐ろしいところは生活のあらゆる分野にわたるルールを決めるのに、秘密主義で期限を区切って参加する決断をせまってくるところです。

参加国の国民の、そしてその代表である国会議員すら知らない所で、交渉は秘密裏にすすめられ、でてきた大量の交渉決定事項を読み解いて検証する間もなく批准をもとめられる。
そして批准後、4年間はその議論の詳細は秘密にされます。
国際条約というのは批准すれば、関わる国内法もすべてそれに合うように改定しなければならなくなります。
そしていったん批准してしまったら、それを変えるのは容易では無いのです。

なぜ生活全般にかかわる21もの分野にわたるルール作りを明るい場所での丁寧な議論も抜きに、我々の預かり知らぬ所で、一部のグローバル資本の代表の人に一括して決められなければならないのでしょうか。
これを民主主義の否定と言わずしてなんというのでしょうか。

日本も国をあげた交渉チームなどを作って交渉に臨んでいるといいますが、その交渉内容を各国の議員すら知らない。
こういうよからぬ企みだからTPPは決して明るいところに出せないのですね。
光にさらせば、その正体がバレてしまう。そうすれば、さすがに反対運動や暴動が起きるでしょうから。

グローバリズムの正体に気づいた人達によって実際にオキュパイ・ウォール・ストリートなど反グローバリズムのデモが世界中でおきている。この流れを我が国でももり立てていかなくてはいけません。

グローバル資本の一部となった大手マスコミもTPPには決して光をあてようとはせず、スポーツ界の内輪もめスキャンダルのようなどうでもいいようなニュースばかりを日々流している。そしてTPPを報道するときは農業問題などに矮小化して報道する。

そして大手メディアは衆議院議員選挙のときと同様、参議院選挙の直前にはきっと中国や北朝鮮の軍事行動などをことさらにクローズアップし、日米同盟強化が必要であり、アメリカ様の機嫌をそこねてはならずTPP参加は避けられないという論調にして盛り立てられることでしょう。

大きな事件や事故、大災害のあとの国民が思考停止した時期に、強引な政策を通してしまうショック・ドクトリンのプチ版ですね。

希望はネットメディアや地方紙、市民メディアです。

しかしTPPには著作権侵害の非親告罪化などを通じて、こうったネットメディアを通じた市民活動を監視し抑制するような言論の自由すら奪いかねないルールも忍び込んでいるのです。
民主主義を守る闘いは今が正念場なのです。

小泉総理の後をついだ安倍総相は成長戦略、構造改革、規制緩和なんて勇ましいことを言っていますがTPPはこういった一言で言えば「無法地帯」にお墨付きをあたえるということです。
弱者を守るルールやシステムがなくなり無法地帯となればどうなるか。

弱肉強食の世界ですね。
格差は間違い無く増大し、中間層はいなくなり、社会共通資本は破壊されます。
これを文明の後退といわずしてなんというのでしょう。

食いものにされようが企業に利益が出て利用されているうちはいいでしょう。
しかし状況が変化して利益がでなくなったときにグローバル企業やグローバル資本家、いわゆる上位1%たちが諸国民(いわゆる99%)の生活ことを考えるでしょうか?企業の利益に貢献できなくなった人を守ってくれるのでしょうか。7代先の未来まで見すえた政策をとれるでしょうか?

国家という歯止めがなくなれば、労働の規制がゆるく、環境基準がゆるいところで生産し、知的財産は独占し、市場があるところで儲け、税金の安いタックスヘブンで最低限の税を収める。
さまざまなコストを国家に押し付けているのにもかかわらずです。

そして得た利益は上位1%で山分けです。
税金として納めて、その使い道は選挙で選ばれた議員が議会で決めるという民主主義の手続きを経て所得が再配分されることはない。
弱者は徹底的に切り捨てら置いていかれます。こうして格差が拡大しますが、これがのちのちコストとして跳ね返ってくることは短期的な利益の前には無視されます。

マネー資本主義の胴元は場が大きくなり荒れれば荒れるほど儲かります。
そのための手段としては戦争だって厭いません。

国家のもとでは建前としては弱者を切り捨てることなく、全員が社会の一員として尊重される。そういった仕組みを担保している国家を飛び越えて、市場原理優先のルールが決められてしまいます。
宗教の力も弱く、家族福祉、ついで企業福祉の弱体化してきている我が国で公的福祉の仕組みさえ破壊されてしまったらどうなってしまうのでしょう。

しかし安倍政権は憲法改正や生活保護法の議論などをみても、そういった国家の役割を自覚しているとは思えません。
むしろ逆行しています。

既得権益とよばれた既存の組織、連帯、仕組みなどはこの機会にすべて解体されTPPはこれらの環境、労働、市場、知的財産などの基準がすべてグローバル企業にとって都合のいい形に統一されてしまいます。

日本で特にターゲットにされているのはJAと医療保険制度ですね。
我が国の農業と医療にはもちろん変わるべきところはありますが、それはTPPとは切り離して論じられるべき問題でしょう。

世界のルール作りといってもアメリカが入った以上、世界一の軍事力や基軸通貨をもつアメリカのルールになります。その結果、世界がアメリカ化します。
狩猟民族で多民族国家であるアメリカのルールが農耕民族の日本にも適応される。
能力のある人、頑張った人は報われるべき、自己責任論なんて便利な言葉がありますが、頑張れるための土台の条件もまちまちであり、ほんとうの意味での自己責任なんてなかなか言えるものではありません。

セーフティネットの一つとしての医療、特にそのなかで弱者を対象とした医療の第一線でいるとそう感じます。

医療の分野で言えば混合診療の導入が話題になりますが、それが名目上、回避されたとしても知的財産保護期間が延長され安いジェネリック医薬品が使えなくなり、診断、治療法どの世界に特許もが持ち込まれるかもしれません。
特許料の支払いのために医療費が値上がりし、限られた社会保障費というパイを奪われ、医療保険制度が破綻し、自己負担が増大します。そうして国民皆保険制度は形骸化してしまうでしょう。
お金がない人は良い医療がうけられなくなり、命に格差がうまれます。

そういった不安をついてアメリカンファミリーやアメリカンホームダイレクトなどの民間の医療保険の市場がうまれていきます。

しかし日本では、皆保険制度を調査したヒラリー・クリントンが驚愕したように、ほとんどの医療者は自分が多大な利益を得ようなどとは考えておらず、医療の現場の第一線で最後のセーフティネットをまもるべく、知識や技術はグローバルで最先端のものを得ようと心掛けながら、徹底的にローカルに地道な医療活動に邁進しているのです。

TPPは安全保障問題でもあります。例えば穀倉地帯が干ばつなどで世界的に農業生産量が減少した時に、日本の食糧をどう守っていくのでしょうか。これから先のことを考えれば、Food、Energy、Careのインフラのコアの部分は地域圏内で自らの手で自給すべきですが、それを許しません。

労働環境も世界基準で悪化し、使い捨てが許されるようになります。

労働者は一部のクリエイティブクラスと多数のマックジョブ(マクドナルドの店員のようなマニュアル化された仕事)にわかれるでしょう。

老若男女、障害の程度にかかわらず、すべての人に居場所と出番がある全員参加型社会をつくるためには多様な仕事が必要です。
そもそも器用には生きられない障害者の就労などは徹底して、アンチグローバリズムです。効率性など求められない所で勝負するしかありません。
高齢者の生きがいである零細な農業もそうですね。

農村部の実家があるひとは幸せでした。
都会で傷ついた時に温かく迎えて居させてくれるセーフティネットでもありますから。
しかしTPPに参加すると、そんな農村は荒廃して失われてしまうかもしれません。

憲法改正、TPP、原発、沖縄などの問題は同じ一連の流れのなかにあります。

問題は、我々の代表であるはずの国会議員や内閣が国民のために働かず、すっかり多国籍企業の側についてしまっていることです。これをコーポラティズムといいますが、最近の動きはひどいものだと思います。

先の選挙で我々はTPPや原発、消費税増税の是非を問うことはできたでしょうか?我々は何を選んだというのでしょう。
財界が民主党と自民党の二股をかけ。維新などの第三極を演出したことで選挙自体が無力化されている現状があります。
そしてTPP反対を掲げて当選したはずの我々の選挙区から選出された務台俊介議員も山の日制定に関しては熱心ですが、TPPに関してどのような具体的な行動をとっているのか、今後とるつもりなのか、国民としてどのような動きをすればよいのか問うても、だんまりをきめこんでいます。
党からのなんらかの圧力でもあるのでしょうか。

国会議員すらパーキンソンの凡俗法則に毒されています。

反民主主義のTPPから国家や制度、環境などを守ることこそ国会議員の仕事のはずで、ましてや公約に掲げて当選したのですから、TPP阻止に関して何もしないということは許されることではありません。

主権者である国民は選挙を通じて政治参加するだけではなく、選挙で当選した議員を応援し、監視し、きちんと公約を守って働いてもらうことも大切です。

参議院選挙ではこういったことを考えて一票を投じ、その後も議員がTPP反対に動きやすいように市民活動を盛り上げて応援することが大切でしょう。

罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦

2013年06月16日 | Weblog
地域の病院で何でも屋の精神科医をしていると、否応なく司法精神医療や矯正医療などにもかかわらざるをえない。
バザリアらによるイタリアの精神医療改革は有名であるが、イタリアの犯罪者の処遇について書かれた本があったので読んでみた。

罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦―隔離から地域での自立支援へ
浜井 浩一
現代人文社


日本では刑事司法システムを構成する、警察、検察、裁判、矯正、保護が縦割りで分断されており、刑事司法と福祉が二律背反的に分離し、連携が全くない。日本では刑罰は更生ではなく応報が目的と考えられ、法曹は更生=謝罪・反省どまりの思考である。
そんななか山本譲二氏の「累犯障害者」などでも描かれたように、知的障害者や高齢者などの社会的弱者が微罪で刑務所に入りやすく、出所後も支援が乏しいため再犯をくりかえすという悪循環がうまれている。これは早急に手をうたねばならない課題である。

イタリアの制度に共通しているのは、社会的に困難に陥った人に必要な支援を届ける、その際に、困難に陥った理由によってクライアントを差別しないということにある。
障害者も薬物依存者も受刑者も困難から回復するための支援が必要な人として等しく支援を受けることができる。イタリアでは行政の中に、犯罪は司法の問題ではなく、社会問題であり、市民が社会的困難を抱えることによって犯罪が生まれるという認識を共有している。
すっかり有名になった精神医療改革と同様の方法で、司法でもソーシャルワークを中心とした地域ネットワークによる犯罪者の社会復帰モデルにより、社会資源を有機的に連携させながら活用することで対象者のニーズに即した効果的な処遇を実施することができる。
依存症者は罰せず、地域依存症サービス、居住型、通所型の治療共同体、就労支援を行う社会協同組合までが有機的に連携している。

乏しい予算措置しかせずに一部の病院にまるなげしたり、安易なセンターやコーディネーターばかりを増やすが、実力とネットワークを持った医療者やケースワーカー、地域の資源が育たない日本。
われわれがイタリアから学ばなければならないことは多そうである。


ネット選挙時代に議員にブロックされました。

2013年05月28日 | Weblog
自民党支部会でTPPはほとんど話題にされず!?」からの続きです。


4月9日にようやくネット選挙解禁法案が成立した。

資金力に差があることで、選挙活動に差ができないように公職選挙法では選挙活動のために配布できる文書図画の種類が規定されているが、インターネットでの広報活動は法定外の文書図画の配布にあたるという総務省の解釈によってこれまで事実上禁止されていた。
そのため選挙投票日の12日前の公示日を境に候補者のウェブサイトやブログ、ツイッター、フェイスブックなどの更新がピタリと止まっていた。
しかし本来インターネットはもっともコストがかからず広く候補者の考えを広報できる手段であるはずである。
ネットの利用を封じられ、地盤、看板、カバンの三バンのない候補にとってはますます不利な状況になるという当初の趣意とは逆転するというおかしな現象がおきていたのである。
結局、選挙活動といえば握手と候補者の名前の連呼、意味のない演説であり、最近の選挙は「政権交代」「日本を取り戻す」など選挙ごとでのイメージを重視した政党のスローガンに終始した。
結局、争点となるべき政策は巧妙に隠され深く市民に検討されることはなく、選挙戦というお祭りがおこなわれていた。
そしてたとえば「消費税増税反対」「TPP反対」などの公約を掲げて当選した議員が、まったく「消費税増税反対」「TPP反対」に向けた行動をしないばかりか逆の行動をするという恥知らずなことがまかり通る現状があった。

しかし今回の公職選挙法の改定でやっとインターネットを選挙期間中も活用した選挙運動ができるようになる。
また選挙期間以外でも普段からネットの活用しての政策をめぐって政治家側からの発信や主権者との双方向のやり取りが盛んになる。
ネットを利用していかに市民と直接の表面的でないコミュニケーションをとるかで政治家が評価されることになるだろう。

政治家とは本来はメディア(媒介者)なのであり、その自覚があるかが問われる時代になるのだ。


さて問題の長野県2区から衆議院議員に当選した自由民主党の務台俊介議員の場合である。

務台俊介君は当選する前からウェブサイトメールマガジンツイッターユーストリームフェイスブックなどを活用した政治活動をおこなってきた。

私はそのことを評価してユーストリームの番組を見たり、メールやツイッターでやり取りしてきたのだが、「TPP反対を掲げて当選したが、公約実現に向けてどのような具体的行動をおこなうのか?」ということを尋ねたところ、非常に残念な返答が繰り返され、その一連の回答を公開したところ激しく非難された。

そしてメールの返事はなくなり、頼んでもいない務台俊介メールマガジンが一方的に送りつけられるようになった。
またフェイスブックでのフレンド申請は無視されたままで、ある日突然、それまで相互フォローしていたツイッターで突然ブロックされた。



言っておくが私はメールでもツイッターでも決して嫌がらせのような大量のメールやリプライやメッセージを送ったわけではない。
せいぜい一つのツイートに一つ以下のリプライをおこなっただけであり、「公約にもなかった山の日の活動には熱心なようだが、公約のTPP反対にたいしてどのような行動をするのか?」ということを聞いたりしてきただけだ。

ちなみにツイッターのブロックというのは相手からの接触を認識できないようにする機能であり、相手が何かしても自分は気付かない状態となる。
ネット上では相手が何しようとも、見えなくなり、まるでいないもののように振る舞うことができるのである。

つまり務台俊介議員は自分の言いたいことや実績をメールで一方的に送りつける一方で、自分の不誠実を指摘されるなどの聞きたくないことに完全に耳を塞ぐという態度に出て、ただ「公約を守ってほしいといっただけの一市民」をまるで無きがごとく振舞っているのである。
民主主義を、そして市民を馬鹿にするのもいい加減にしろと言いたい。

私はハエか?透明人間か? (´・ω・`)

このような行動を続けるのなら、次回の選挙では我が無慈悲なる投票行動により怒りの鉄槌がくだされるだろう。しかしそれだけで済ますわけにはいかない。

そもそも民主主義において選挙での投票だけが一市民が政治的選択ができる手段であり、後は政治家におまかせするしかないと思い込まされていることが現在の民主主義を機能させなくなっている大きな原因なのである。
昨今の選挙では権力に操られた大手マスコミは世論を誘導し、たとえば「TPP」「原発」「消費税」などの重要な争点は巧妙に隠され、選挙での投票の意味合いは極限まで無力化されてしまっている。

そしていったん当選したら議員や政党は公約など無視してやりたい放題である。

こういうことがまかり通る以上、市民としては世論を盛り上げデモをおこなうことも必要だし、メディアであるべき政治家との直接的コミュニケーションをとり、議論し、公約を守れるように応援し監視し、不誠実な行動をとった政治家に対してはきっちりと抗議することが不可欠だろう。
そのためにはインターネットは市民にとって大切な手段なのであるが、TPP、ACTAなどで国家権力による監視、恣意的なシャットダウンなどが可能にされてしまうとその手段すら奪われてしまう。

だから私はTPPには反対なのである。

しかしTPP反対を掲げて当選したはずの務台俊介議員は、それに向けての行動をサボタージュすることの不誠実さを指摘されると一方的に支持者とのコミュニケーションを途絶した。

務台俊介議員はフェイスブックなどをみると地元の野球大会やお祭りなどさまざまなイベントへの顔見世をしたり、駅前での街頭演説をつづけたり、地元の地方議員や様々な業界関係者、修学旅行の小学生などを議員会館や国会議事堂を案内するなど票になりそうなことには熱心なようだが、最も期待されている公約をまもるというもっとも議員に期待されている政治活動に関しては熱心ではなく市民とのコミュニケーションすら拒絶するなど残念な状態がつづいている。

務台俊介議員をみていると、はじめて権力をにぎって浮かれた政治屋が政治ごっこをしているだけのように見えてしかたがない。

このような議員の無責任な不作為を決して許してはいけない。
市民が考えることを放棄し目を離して油断した所で、かつては戦争への道へ突入し、最近では安全性をないがしろにしたままの原発推進政策がおこなわれたのだ。
政府は必ず嘘をつく。
目を離すことなく、必要なら声を上げ続けねばなるまい。

主権者の皆さんは無残にも務台俊介議員に無視されて討ち死にした私の屍を超えてこの破廉恥な議員にきちんと働くように声を上げてほしい。
そして他の公約に向けての行動をとらない議員に対しても・・。

務台俊介議員にはこちらから意見できます。
(ただし直接的な電話やFAX、手紙の方が効果的かと思います。公開質問状も考えています。)

障害を想像出来ない人への合理的配慮を

2013年05月19日 | Weblog
支援する気持ちがあっても障害を想像出来ない人への合理的配慮を、予告なしのサプライズは反則?


「五体不満足」から最近は「自分を愛する力」などの本もあり、スポーツジャーナリスト、教師、ライターなどで活躍してきた日本一有名な身体障害者である乙武 洋匡氏。
先日、銀座の個人営業の隠れ家的イタリア料理レストランに車椅子ということは伝えずに予約し、当日に入店拒否されたということをTweetしWebが炎上しているようだ。

「乙武さん、車いすだからと入店拒否 店主「これがうちのスタイルなんでね」→炎上→店長お詫びのツイート」


この出来事についてWeb上では賛否両論のようだ。
乙武氏、店長、周囲の反応もふくめて興味深い。

どの店でもバリアフリーであり飛び込みで、ハード面、ソフト面での合理的配慮を得られるような社会が理想だが、今の日本はまだそうではない。そうではない現状の中で、どうしたら理想的な社会に近づけるのかというやり方の問題で乙武さんのやり方には疑問が残る。

乙武洋匡さんは決して単なる弱者ではない。
ルックスもよく、自己肯定感も強く、言葉も持っている。
Twitterでは60万人ものフォロワーがおり、たくさんも応援団もいる。
書籍や映画の印税収入などのお金をつかって人を頼むなどの方法でなんとかすることもできただろう。

そんな乙武洋匡さんなら店の事情も想像し「障害のことをうまく想像し理解できないという障害の人」に対して、言葉できちんと伝えようとする配慮をする、あるいはガイドヘルパーに同行してもらうなどの合理的な配慮が何故できなかったのかとおもう。

店長は車椅子の客を受け入れる気持ちがないわけではないようだ。
しかし雑居ビルにある店はバリアフリーのつくりではない。
そして若い店員と店長の2人で営業する忙しいイタリア料理店のオーナーシェフは障害者支援に関しては素人であろう。
これでは店側が圧倒的にハンディキャップを背負わせられた状態からのスタートだ。

大手のチェーン店や高級レストランならともかく、そんな店に自分の状況を伝えずにいきなり現れて、満足行く支援を受けられないことは分からなかったのだろうか。
エビアレルギー持ちの人でも予約の際に「エビがアレルギーで食べられません。」などと伝えておかないとエビ抜きの料理は作ってもらえないのはしかたがないことである。

乙武洋匡さんはそういうことを伝えるプロとして仕事をし収入を得て生活しているはずなのに、どうして今回は電話予約の際に「事前に、車椅子で、こんな困難が予測されますが配慮願いますか」と予約のときに電話しておくなどの気遣いや配慮ををサボってサプライズでレストランへ行ったのだろうか。
何冊も本をだし講演もし、言葉だって人以上に上手く使えるはずなのに。

しかし今までもさんざん苦労してきているだろうに(してこなかったらしい!)今の日本の状況をわかっていた上でエレベーターがとまらない雑居ビルの2階にある個人営業の隠れ家的店に、介助出来る人も同伴せずサプライズをしかけたのは何故なのか?

あるいは車椅子だということだけで断られてしまう経験が多く(こんな経験は初めてだとツイートにはあるが・・)あらかじめ車椅子であり介助を頼みたいということが言えなかったのか。

もっともたまにはそういうことをサボりたくても、四肢が短く車椅子ではどうしても目立ってしまい、お忍びでということも難しく、マイノリティゆえの苦労もおおいのだろが・・。

今回、店側の対応に腹を立てて店名をいれてTweetしたのは、無慈悲に断られたことへ相当頭にきた個人的な感情か、炎上することで多くの人の議論にのぼることをあえて狙ったのだろうか・・。

車椅子ユーザーは(今のところ)マイノリティなので、放置しておいて市場原理の見えざる手にまかせていたら、車椅子ユーザーのアクセスは制限されたままなので、意識的に差別禁止と合理的配慮をルール化しないと状況は変わらないのだとは思う。
TPPなんかより「障害者差別禁止条約」への批准が求められるのは確かだ。

ある特性が、ある場面では障害になり、ある場面では能力になる。ある場面ではマイノリティになり、ある場面ではマジョリティになる。身体障害を手始めに目に見えず、想像することをすることも難しいタイプの障害をもつ人のことも想像することが必要だろう。

そうなるためには当事者がどんどん声を上げていくことが必要である。
ツイッターや2chでこういった議論が盛んにおこなわれているという状況はとても良いことだと思う。

乙武洋匡さん、相変わらずいい仕事していますね~w。

乙武氏:イタリアン入店拒否について
イタリア料理店店長:乙武様のご来店お断りについて。


乙武さん入店拒否問題で考える「セレブ意識の客、セレブ意識の店」

自民党支部会でTPPはほとんど話題にされず!?

2013年04月21日 | Weblog
TPP反対で当選した自民党議員からの圧力?の続きです。

4月12日土曜日に松本で開催された長野2区自民党支部会の様子がローカル新聞に掲載されていました。

その会合では今もっとも重要なテーマであるはずのTPPについては、「次の参院選で勝ってねじれを解消してこそ政治基盤が安定して他国に主張もでき議論ができることにつながる」というような選挙に向けての激がとんだだけで、ほとんど話題にもされなかったとか。
そもそも意見交換会などではなく自民党員の政局のための集会でそういう場ではなかったのでしょうが、いまの自民党がこのまま参議院選(衆参両議院戦?)で勝利しても売国が進む一方な気がします。

TPPは、それぞれの地域、文化ごとのルールは非関税障壁として排除しようとする一方、米中心の多国籍資本が軍事力や基軸通貨を背景に自分たちのルールはグローバルスタンダードだといって押し付け、国家主権はないがしろにされ農業や医療や教育、法制度、民主主義、知的財産などといった社会共通資本を破壊して多国籍企業が儲けやすい土壌をつくる企みです。社会の格差が広がり1%が支配する世の中になります。
とうてい許容できる話ではありません。

自民党も務台俊介議員も昨年12月の選挙ではTPP反対を掲げて当選したはずなのです。

しかし、なし崩し的に事前交渉、交渉参加、TPP批准へなだれ込んでいきそうな状況をみて危機感をおぼえ「公約がまもれないなら集団離党するくらいの覚悟を」とメールすると「TPPは国政の争点の重要ではあるけれども一つの争点でしかありません。景気対策、原発、分権、憲法改正などやるべきことは山積です。その届離党していたら、仕事はできません。」と言われてしまいます。この不誠実なやり取りの公表も「信義にもとる」とご不満のようです。どっちが?と思いますが・・。



公約は当選のための嘘で確信犯だとしたら民主主義の否定であり、TPP賛成を掲げて選挙に当選した議員よりもなおさら罪は深いとおもいます。
その議員がTPPについて何も語らなくなったと思ったら、Twitterで最近以下の様なツイートをされていました。




議員は政府の交渉の過程を監視することはもちろんですが、もし政府が国民との約束が守れないことが明らかになった場合には議員はどのような行動をとっていただけるのでしょうか?(現時点でも、すでに守れないことは次々と明らになってきているように思いますが・・。)
また我々はどのような行動をとりうるのでしょうか?

これらを何度もお尋ねしてきましたが、反対派の声が小さい、ネットだけで騒いでいてもだめだ、医療機関がストライキをするくらいでないとはとおっしゃられます。しかし議員自身がどのような行動をされているのか、とるつもりなのかに関してはいまだお返事をいただいてておりません。

その一方で公約であげてもいなかった「山の日」制定に向けての動きは何故か熱心にされているようですが・・。



そもそも今回の混乱は財界が民主党と自民党に二股をかけ、またアメリカの意向を忖度し、TPPの是非という焦点をぼやかして選挙の意味を無効にしたことがそもそもの原因です。
そして衆議院議員選挙で自民党は勝ちすぎました。
明確な反対勢力がない状態なため米をはじめ諸外国にも足元を見られているのです。
コーポラティズムはここに極まれりですが、これに対抗できるのはやはり民主主義でありコーポラティズムに毒されていないネット言論や草の根のメディアであり、市民の代表である国会議員しかありません。党利党略ではなく日本を守るなら勇気ある撤退をお願いしたいと思います。

市民としては、議員の働きをしっかりと応援し、監視していかなければなりませんね。

具体的には先の選挙でTPP反対を掲げて当選した議員、政党に投票したはずが、強力に推進されているのですから、普通は反TPP議員が結集して参加表明撤回を要求し、それができなければ内閣不信任決議をおこなって再度選挙で国民に問うべきだとおもいます。
しかしもしそれすらも出来ないのであれば、この議題に関しては参考意見に過ぎないにしてもインチキ世論調査ではない国民投票をおこない、その上で党議拘束は外して決議するというようなイニシアチブを党内でとっていただきたいと思います。

週刊金曜日4.12号:農業危機の本質を探る 「希望はTPP。」なのか
篠原孝インタビュー 「党議拘束を外せばTPPは批准されないだろう」



市民としてはこれからどんなことができるでしょうか。
皆様からもお知恵を拝借出来ればと思います。


◆◆◆務台俊介議員にはこちらから意見できます。◆◆◆

またTPP反対を掲げて当選した議員に応援のメッセージを送りましょう。
衆議院議員TPP態度一覧


■■■■参考リンク■■■■

「政治家の主張の一貫性を考える」~むたい俊介メールマガジン~
有権者受けを狙い主張を変える政治家についての一考察。著名議員と地元選出議員の事例をみる。それをチェックする仕組みの必要性を主張。

曰く、”政治家の矜持とは何か。それは政策の一貫性ではないか。現在は、その時々の選挙に有利か不利かという理由だけで政策をころころ変える政治家が、政党の幹部から一般議員まで余りにも多すぎるのではないか。そのことで有権者の政治不信が増幅されていく。”

安倍晋三先生 講演会 むたい俊介アワー 2012/03/18 12

安倍晋三氏(16分頃~)
「選挙における約束は政党の命といってもいい。その約束がいい加減なものでいいのであれば選挙戦、論戦を戦わせることも虚しくなってしまうわけです。」

務台俊介氏のフェイスブックより。ブーメランにならないようにおねがいしますね。


自分の放ったブーメランを直撃しないようにしっかりしてくださいね。務台さん。


政府は必ず嘘をつく――アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること (角川SSC新書)
堤 未果
角川マガジンズ

99%の人の必読の書。コーポラティズムとは何か。

春の散歩道

2013年04月07日 | Weblog
お散歩に出かけました。

爆弾低気圧通過後の安曇野。
風がつよかったです。

サクラの花は8分咲、コブシやレンギョウ、スイセンなどが咲いていました。





おや?だれかいるのかな?










よく出来た案山子でした。
オズの魔法使いかなんかのような雰囲気ですね。

運転できないという障害と免許

2013年04月04日 | Weblog
精神障害をかかえて車を運転する方に関しての免許の要件がとみに厳しくなっている。

・高齢になり認知症をかかえるようになり運転が危なっかしくなったが、「自動車免許を返上するくらいなら死んだほうがマシ」という高齢者。

・自動車学校にかよっているときに統合失調症があきらかになり、病状が悪化、免許がとれないまま療養生活にはいり、引きこもりで経過して自動車免許をとらなければ一人前ではないとずっと思っている若者。

・発達障害(自閉スペクトラム障害)で大学まで進学したが就職活動ができず、また不器用さから免許がとれなくて落ち込んで引きこもった青年。

・アルコール依存症で飲酒運転事故で免許を剥奪され再取得は困難で通院や自助グループにいくのも大変な中年男性。

地方では多くの人が自動車免許をとり車を運転するだけに、運転ができない人の障害が目立つ。
免許っていったいなんだろう。
自動車免許が無いことで彼らに社会に認められていないと感じさせてしまう社会はおかしい。
またモータリゼーションが進み、交通機関が衰退し多様性が失われ、車にのれないと移動がかなり制限され障害になってしまう地方。
多様なモビリティの復活と移動支援の仕組が望まれる。

TPP反対で当選した自民党議員からの圧力?

2013年04月04日 | Weblog
ヨラシムベシシラシムベカラズ
からの続きです。

市場原理によって医療や環境、制度といった社会共通資本を破壊し、多国籍企業が利益をえるための枠組みが秘密裏につくられてしまうというTPPの本質を知るにつけ、これは医療をはじめ国民の生活を揺るがし、民主主義の根幹に関わる危機だと思い、私は自分の出来る範囲でTPP反対の活動をしてきました。

そして一市民として長野2区からTPP反対を掲げて当選した自民党の務台俊介衆議院議員と情報交換をしてきました。

務台俊介議員はTPP反対を掲げ当選しましたが、地元を含め世論の多くがTPPに賛成している(!?)とのことで、安倍総理の参加表明は阻止できず、政権党の一員でもあることから大きな枠組みの中での聖域保持に全力を傾注するしかないとのことでした。

安倍総理がTPP交渉参加表明をしたことに対して抗議するも、なかなか実のあるディスカッションできませんでしたので、危機感をもち「TPPを阻止するために市民としてできる事はなにか?」と議員に聞いてきました。

すると

「TPPに関しては、樋端さんのような反対論が大きな声になっていない懸念を感じます。もっと大きな声をあげてください。私たちが活動しやすいように。

「世論の動向は、安曇野も含め、TPP擁護論が過半であることを肌で感じます。事務所にも「なぜあなたは反対論者なんだ。農協の権益擁護に何故加担するんだ」との意見を寄せる人が結構います。それに対して、TPP反対論者は、「おとなしい」対応であるように感じられてしかたがありません。

と叱咤激励されました。

さらに「ネットで訴えていれば役割を果たせるという意識では今のTPP推進派の勢いは阻みがたいものがあるように思えます。」とのことでした。

しかし、私たちには政治意外の日常の仕事や責任もあり、務台俊介議員のすすめるような医療機関のストライキをしたり、反TPPのデモへの参加したりといったこともなかなかできず、なんとか自分にできることをということで「議員からの反TPP派に対する叱咤激励の声」を含めTPP反対のメッセージを自分のブログに転載し市民に伝えてきました。

そうしたところ「TPP反対で当選した国会議員のTPPに対する認識。」のエントリーがネット上で広く拡散され多くの方の目に留まる事になりました。

すると、突然、務台俊介衆議院議員からメールきました。




「toibanaさま
このメールのやり取りを公にするのであれば、事前に了解を取ってもらわないと。
医師の守秘義務を疑います。JAの関係者に注意喚起します。

保険医協会の人から、議員辞職をしろと、迫られましたよ。

これでは、味方にすべき立場の人を葬るようなことをする時点で、勝負ありですね。
お付き合いの仕方を考えざるを得ません。これではそちらの病院で人間ドックもできませんね。

(※私がJA関係の長野厚生連の病院に勤務しているからでしょうか?JAでは組織として務台俊介議員を応援していましたが、そもそもTPP反対の公約実現に真剣でない務台氏がJAに顔向けできるのでしょうか?人間ドックは好きな病院で受けていただければいいですが・・。)

さらに、

「トイバナさん

blog記事を見た人達から、怒りの問い合わせが殺到しています。
後ろから鉄砲を撃たれている感じです。
皮肉に満ちたblogですから当然の反応でしょうか。
まだこれからの話なのに、これでは、前を向いて戦えません。愚かな対応でしたね。



!??
公人である政治家に市民が質問したことに対する回答を、他の市民と共有したのがまずかったでしょうか?
そもそもオフレコという話でもなかったですし、政治家が自分の考えが広まるということは望ましいことではないのでしょうか?

そして皮肉などではなく私は本気です。
議員も本気で向かい合ってもらいたいと思います。

私は市民の政治やTPP問題に関する関心を高め、最終的にTPP参加阻止を実現させるためにどのような手段が取りうるのかということを常に考え周囲とも話し合ってきました。
そしてTPP反対を掲げて選挙に臨んだ務台議員に一票を投じました。

務台俊介議員のいう勝負とは一体何の勝負なのでしょうか?
そして何が敵味方なのかがさっぱりわかりません。
TPP反対を掲げて当選した自民党議員とはTPP反対運動で共闘できないのでしょうか。

まさか自由民主党とJAの間に「JAとしては自民党がTPPは参加する方向で妥協し、TPP参加にともなうJA農家への補償を最大化することを目的に自民党と共闘する。そのために自民党を応援し、ポーズとして反対運動をおこなう。」などという密約があるわけでもあるまいし、TPP参加阻止のために共闘するのであればこれからが本番のはずです。

選挙での公約が当たり前のようにないがしろにされるのであれば議会制民主主義はなりたちません。
議員は公約の実現に関して、誠実に、全力で向き合ってもらわなければ困ります。
議員が不誠実な態度であれば責められてもしかたありません。
TPP反対を掲げて当選した議員の方には、これから眼の色を変えて国会で働いてもらわなければなりません。

主権者も選挙だけではなく普段から政治から目を離さず、関心を持ち、情報をあつめ、主体的に行動し、議員を応援し動きやすい環境をつくり、一方、議員の不誠実な行動を監視し公約を守るようにプレッシャーをかけというような運動こそがおまかせ民主主義からの脱却なのではないでしょうか?

そして全国でこのような動きが広がることこそがまさに務台議員の主張する「政治が機能する」ということではないのでしょうか?

務台俊介さんは、私達が主催する障害者就労の勉強会にお越しいただいたことがあります。(残念ながら、後半は帰ってしまわれましたが。)
私は、務台氏のご著書をよませて頂いたり、ユーストリームの放送を聞いて、多少なりとも期待して大切な一票を投じたのです。
主権者である国民の期待を裏切らないで真剣に取り組んでいただきたいものです。


何かあっても怖いので一応、法律家にも相談しましたが、公人である議員の発言の公開であり、「業務上・職務上知りえた秘密に関して」のことではないので守秘義務にはあたらず、ブログの内容も基本的には応援なので名誉毀損とまではいえず(あるいは公共の利害に関する場合の特例にあたる)、問題はないだろうということでした。
こういう圧力があったということはここで報告しておきます。
もし務台俊介議員からの意見や反論等があればそのまま掲載しますとメールいたしましたが「信義の問題である」といわれ、掲載の依頼はありません。



◆◆◆務台俊介議員にはこちらから意見できます。◆◆◆

またTPP反対を掲げて当選した議員に応援のメッセージを送りましょう。
衆議院議員TPP態度一覧


■■■■参考リンク■■■■

「政治家の主張の一貫性を考える」~むたい俊介メールマガジン~
有権者受けを狙い主張を変える政治家についての一考察。著名議員と地元選出議員の事例をみる。それをチェックする仕組みの必要性を主張。

曰く、”政治家の矜持とは何か。それは政策の一貫性ではないか。現在は、その時々の選挙に有利か不利かという理由だけで政策をころころ変える政治家が、政党の幹部から一般議員まで余りにも多すぎるのではないか。そのことで有権者の政治不信が増幅されていく。”

安倍晋三先生 講演会 むたい俊介アワー 2012/03/18 12

安倍晋三氏(16分頃~)
「選挙における約束は政党の命といってもいい。その約束がいい加減なものでいいのであれば選挙戦、論戦を戦わせることも虚しくなってしまうわけです。」

しっかりしてくださいよ 務台さん。



政府は必ず嘘をつく――アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること (角川SSC新書)
堤 未果
角川マガジンズ

99%の人の必読の書。

人間失格(太宰治)

2013年03月31日 | Weblog
中学生の患者さんが太宰治の「人間失格」を読んでいたので、自分もKindleでダウンロードしてiPhoneに入れてあわてて読んでみました。(実は読んだことがなかった。)

こういう小説は「この感じ、分かる分かる。」というひとと「サッパリわからん」という人に分かれるんだろうと思います。
いわゆる「中2病」をこじらせたようなというのはこういうことなのかもしれません。

人間失格
太宰 治


商売柄、どうしても病跡学的に読んでしまいますが、さすが600万冊以上も売れた本だけあって、なかなか面白いです。
著作権がきれているのでKindleや青空文庫で無料で読めます。
まだ読んだことのない方は是非。

ある男の半生が独白される形で進行します。
裕福だが冷たい東北の没落貴族の家庭に生まれた自閉スペクトラム特性の強い男が、人間関係や世間への違和感が拭い切れないまま世間に適応するために道化を演じつづけ、やがて都会の学校進学するという話です。
東京では、共産主義の活動をしたりするが、なぜか女性にはもて、男めかけの境界性パーソナリティディスオーダーのようになり、知り合ったカフェの夫持ちの女性と入水(相手は死亡)したりします。
親には、ほぼ勘当され生活は破綻するが、複数の女性のもとに転がり込む男めかけのような生活をつづけ、漫画家となる。やがてアルコールとモルヒネに溺れ、脳病院に収容され、田舎に連れ戻されます。

太宰治の体験がかなり入っているようで、無茶苦茶な人生の物語ですが、なんだかわからない不思議な魅力がありますね。
こういう本に救われる人というのも相当数いるでしょうね。

「医療にたかるな」をかたる

2013年03月23日 | Weblog
師匠の村上智彦先生の新刊です。やっと読みました。

村上智彦先生の北海道の瀬棚、そして夕張での実践の取り組み記録が主ですが、同時代の地域医療周辺の有り様が存分にかかれています。
財政破綻した街である夕張で変化を拒み責任はとらないのにたかりつづける住民、ウォンツばかりを唱える患者、無能な善人である公務員や政治家、自分の目でものを見ようとしたり、自分の頭でものを考えようとしないマスコミなどとのたたかいいなども存分に触れられています。

叩かれれれば叩かれるほど、相手が大きければ大きいほど、冷静に落ち着いて対処できる村上先生の特性が存分に活かしての活躍ですが、その中に北海道への「愛」を感じました。



医療にたかるな (新潮新書)
村上 智彦
新潮社


この本では「村で病気とたたかう」の一節も引用され、佐久総合病院に息づく若月俊一先生から長先生、永森先生へ至る「医療の民主化」の流れ、自治医科大学系の佐藤元美先生から村上智彦先生に至る「地域づくり」の流れ、そして最近の在宅医療を中心としたケアからキュアへのパラダイムシフトの流れ、などのいくつもの流れがあつまり大きな動きになってきている様子がつたわってきます。
もちろん私もその大きな流れの一端にいると感じています。

そのキーコンセプトは「ささえる医療」ですが、それを実現するには景気が良かった時代なら、儲けたい「民」と、それを管理・サポートする「官」という形で仕組みをつくっていけばよかったのだと思いますが、この不景気のもとでは「公」でやるしかなく、そのような動きは全国で始まっています。
在宅医療を専門職のチームでその動きをITなども活用しておこなうオランダの取り組みなども紹介されていました。
そして地域の文化や住民の価値観にかかわる「ささえる医療」というものは、それぞれの地域で、地元の社会的資源、人的資源などをブリコラージュ(寄せ集めて自分で作る)しながら、試行錯誤して作り上げていくしかないもので、あまり具体的で緻密なモデル化をしないほうがいいのではないかと主張していました。(官僚さん、おねがいしますね。)

「医療は文化なり」というのは若月先生の教えですが、TPPに参加するとそういうものも全て市場原理で破壊されてしまうのかもしれませんね。

たかられるのは医療の宿命かもしれません。
現代において、とりあえず困ったときに駆け込めばなんとかしてくれる場所として認識されているのですから、これはありがたいことです。しかし健康や自分の人生や地域の困りごとをなんでも丸投げさせてはいけません。

しかしこれは精神科での個人相手の精神療法でも言えることですが、クライアントを一方的に甘やかせて依存させる(いったんは全てを引き受けかかえることが必要な時期もありますが)だけではダメで(「退行」しつづけます)、自立を促すために、しっかりとサポートしつつスキルを付与する関わりをつづけた上で、どこかの段階でリミットをセッティングしタイミングよく「つきはなす」ことが必要になります。子育てとおなじですね。
あわせて見えてきたニーズをもとに地域に多様な居場所と出番、サポートの仕組みをつくる活動をしながらですが・・・。
私たちのやっているのはそういう活動で、そういう意味では医療は一方的に与える「サービス」などではなく「愛」をエネルギーに「公」を実現していく社会装置でもあるのだと思います。

ささえる医療へ~地域医療第三世代の必読本

「医師・村上智彦の闘い」

貧困と無知に対するたたかい

2013年03月23日 | Weblog
山本周五郎の「赤ひげ」、黒澤明監督によって映画化もされました。
私はこの映画を学生時代に北海道のとある診療所に泊まりで見学にいったときに夜、泊めてもらった宿でみました。

赤ひげのことば。

「現在われわれにできることで、まずやらなければならないことは、貧困と無知に対するたたかいだ、貧困と無知に勝ってゆくことで、医術の不足を補うほかはない、わかるか」

「それは政治の問題だと云うだろう、誰でもそう云って済ましている、だがこれまで、かって政治が貧困や無知に対してなにかしたことがあるか、貧困だけに限ってもいい、江戸開府このかたでさえ幾千百となく法令が出た、しかしその中に、人間を貧困のままにして置いてはならない、という箇条が一度でも示された例があるか」

「そんなことは徒労だというだろう、おれ自身、これまでやって来たことを思い返してみると、殆ど徒労に終わっているものが多い」

「世の中は絶えず動いている、農、工、商、学問、すべてが休みなく、前へ前へと進んでいる、それについてゆけない者のことなど構ってはいられない、だが、ついてゆけない者はいるのだし、かれらも人間なのだ、いま富栄えている者よりも、貧困と無知のために苦しんでいる者たちのほうこそ、おれは却って人間のもっともらしさを感じ、未来の希望が持てるように思えるのだ」

「赤ひげ」はそうとう社会的な視点ももった医師のようですが、常に弱者の側にたち、地に足をついた実践をわすれてはいません。

日本医師会などが地域医療に貢献した医師に「赤ひげ大賞」なんてのをつくって初の表彰がおこなわれたそうです。

中には佐久の若月俊一先生や夕張の村上智彦先生のようにあえて目立って切り開いていった先生もいるのでしょうが、システムへと昇華できなかったものの、できる事を淡々とやりつづけすき間をうめて個人の努力で地域に貢献し文化をつくってきた医師はたくさんいるのでしょう。
彼らに光をあてるのはいいことだと思いますが、医療の実践を個人レベルの努力に押し付けるのは違うと思います。

赤ひげ [DVD]
クリエーター情報なし
東宝


赤ひげ診療譚 (新潮文庫)
山本 周五郎
新潮社

TPP問題の本質論

2013年03月23日 | Weblog
市場原理によって社会共通資本(医療福祉、教育、環境、農村、諸制度、民主主義・・)が破壊されるのを防がなければなりません。
TPP問題の本質はそういうことです。

TPPで経済優先のルールができれば多国籍大企業は労働者を使い潰し社会共通資本を破壊しながら儲けることができて株主の配当も増やすことができウハウハです。
大手マスコミもTPPの本質をかくしたままTPPは貿易問題、農業問題であるかのように矮小化し、まだ交渉に参加しただけで批准もされていなのにすでに参加が決まったようなムードで「通商新時代」などの連載をはじめTPP礼賛報道、世論の誘導をつづけています。
農業や医療を既得権益として非難しスケープゴートにするつもりでしょう。

最大の反対勢力であるJAはTPPの反対運動を盛んにしていますが、すでに懐柔されつつあり、結局は自民党議員と結託してTPP参加後の補償を最大化することに主戦場をうつしているように思えます。
農村に足場をおく自民党議員のほとんどがTPP反対を訴えながら全く本気をみせないのもわかりますね。



しかしこれでは、ウルグアイ・ラウンドのときと同じく補償はたんまりもらって、農業はますます弱体化がすすみ、自給率は下がり不要不急の箱物ばかりが増える。
補償をうけた農家はいいのかもしれませんが・・。まじめに農業をやりたい農家にはたまりません。
日本の農業が大打撃を受けることが分かった上でTPPに参加して、農家の減収分は税金で補填するなど、まじめに農業をやっている農家だけでなく納税者すべてをバカにしてる話です。

将来の国民にツケを先送りする旧態依然の自民党のいままでのやり方と変わりません。
結果、格差が広がり社会共通資本が壊され国家財政が失われ困るのは一般国民、将来の国民、特に社会的弱者といわれる人たちです。

何のための国家なのでしょうか?
国民はもっと賢くならねばなりません。

が、務台俊介議員の言うように保険医療機関がしめしあわせてストライキをするくらいのことをしないと国民は気づかないのかもしれません。
医療者はこの危機をどのように伝えていけるでしょうか?

でも想像してみるに医療機関のストライキは難しいなぁ。
患者さんを人質にとられているわけで、病棟や救急外来は人道的に閉められないし、通常外来も1日休みとるだけでも前後の週は激混みで大変なのに・・。
足並みを揃えてというのは相当大変そうだが、7月の参議院選挙前に日を決めて一斉にやるというのはアピールの意味合いはあるかも・・・。