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目次

【棺詰工場のシーラカンス】
 注釈小説です。はじまりは【○】卵から。最新更新は【355】虚無僧です。

【旅書簡集 ゆきあってしあさって】
 倉田タカシ・高山羽根子・酉島伝法による幻想旅情リレー書簡集です。 (2013.12.18) 書籍版の刊行にあたり、現在は三通分のみ試し読みとして公開しています。 (2021.12.03)

【発売中の著作紹介】
 単著・共著  アンソロジー  雑誌  エッセイ・解説等  ART・挿画等  【略歴】  【著作リスト】  【グッズ】

 

【お知らせ】 (2024.3.23)

 

NEW「第4回みんなのつぶやき文学賞」国内篇にて、『奏で手のヌフレツン』が小川哲さんの『君が手にするはずだった黄金について』と同位の第4位となりました。投票してくださったみなさまありがとうございます。2024.3.23

NEW「BOOKS 水戸部功×名久井直子」展にて、水戸部さんが装丁を手掛けた拙著『オクトローグ』が展示されているそうです。竹尾 見本帖本店2Fにて3月4日〜4月12日 2024.3.16

NEW『SFマガジン』2024年4月号の特集は「BLとSF2」(監修 瀬戸夏子 水上文)。書評コーナーでは、あわいゆきさんが『奏で手のヌフレツン』について書いてくださっています。連載第47回となる「幻視百景」は、ある惑星の希少な生き物を描きました。

NEW『奏で手のヌフレツン』について、朝宮運河さんにインタビューいただきました。2024.1.13

NEW『ユリイカ 2024年1月号』の「特集*panpanya ―夢遊するマンガの10年―」に、エッセイを寄稿しました。インタビュー、往復書簡、エッセイ、論考、オマージュマンガ等々、読み応えがすごい。12月26日発売。2023.12.25

NEW『SFマガジン』2024年2月号は特集「ミステリとSFの交差点」。話題の、第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作、間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」も一挙掲載。連載46回目となるイラストストーリー「幻視百景」では、機種変更の話をかきました。2023.12.25

NEW『創元SF文庫総解説』(東京創元社)が12月22日頃発売です。〈Web東京創元社マガジン〉に分載された記事に書き下ろしを加えた約800冊のレビュー、草創期の秘話や装幀についての対談、創元SF文庫史概説、SF文庫以外のSF作品――などを収録した単行本。カレル・チャペック『山椒魚戦争』、J・G・バラード『殺す』、石川宗生『半分世界』の三作を担当しました。2023.12.17

NEWブックファースト新宿店の『名著百選2023』に参加しています。フェアは、12/31日まで。今年は特製小冊子つきのオンライン販売もあるそうです。2023.12.09

NEW『紙魚の手帖』vol.14の特集は「料理をつくる人」。コラム「わたしの必需品」に寄稿しました。栞についてです。2023.12.08

奏で手のヌフレツン

新刊 長編『奏で手のヌフレツン』(河出書房新社)が12月4日頃発売です。すばらしい装丁は川名潤さん。太陽が歩いて巡る空洞世界に住む人々の、数世代にわたる物語です。2023.11.30

NEW大阪市立此花図書館にて、図書展示「酉島伝法さんと日本SF大賞図書展」(本日11月17日から来年1月17日まで)を開いていただいています。「幻視百景」の挿絵ファイルをお渡ししたので、館内でご覧いただけるかと思います。2023.11.17

NEW『るん(笑)』の文庫化と『江戸POP道中文字栗毛』の刊行記念で、児玉雨子さんと対談しました。2023.10.27

 

 

新刊 『金星の蟲』 (ハヤカワ文庫JA) が10月18日頃に発売になります。ねじれさんの装画と川谷デザインさんの装丁がひたすら格好いい。本書は『オクトローグ』収録の8編+大森望さんの解説に、「SFマガジン」連載中のイラストストーリー「幻視百景」を数話と著者解題を加えた文庫版です。2023.10.11

NEW 『方形の円──偽説・都市生成論』(ギョルゲ・ササルマン著 住谷春也訳 東京創元社)が、単行本の装いのまま文庫になりました。〝紙上に生みだされ、崩壊してゆく36の空想都市たち〟を描く珠玉の掌編集。解説を再録いただいています。9月29日頃発売。2023.9.21

新刊 『るん(笑)』が集英社文庫になりました。装丁は単行本に続いて松田行正さん、解説は久坂部羊さんです。9月20日頃発売。2023.9.14

 

ジム・トンプスン著 森田義信訳『ゴールデン・ギズモ』(文遊社 装幀 黒洲零)の解説を担当しました。8月末頃刊行。2023.8.26

『紙魚の手帖Vol.12』の「Genesis 夏のSF特集」にて、円城塔さんの短編「ローラのオリジナル」の扉絵を担当しています。2023.8.8

金原瑞人・三辺律子 編『BOOKMARK2』(CCCメディアハウス 装画オザワミカ 装幀川名潤)は、グラフィックノベル、短編、ノンフィクション、本についての本、英語圏以外の本――と多岐に亘る特集で169冊の本が紹介されています。私はタブッキについての文章を再録いただきました。8月1日発売。2023.8.1

『創元SF文庫総解説』第6回では、J・G・バラード『殺す』を担当しました。

日刊ゲンダイ7月25日号(24日発行)の『週間読書日記』というコラムコーナーに読書日記を書きました。『サイボーグになる』『どれほど似ているか』『あなたは月面に倒れている』『九月と七月の姉妹』『アホウドリの迷信』などに、少しずつですが触れています。WEBでもお読みいただけます。2023.7.24

『ユリイカ2023年7月号』の「特集=奇書の世界」で、円城塔さんと奇書について対談をしております。2023.6.30

 

『現代詩手帖7月号』、夏の作品特集「幻想とポエジー」に「転轍機」という幻想詩を寄稿しました。6月28日頃発売。2023.6.26

深緑野分さんの『空想の海』(KADOKAWA)に詰まった11の物語を読む楽しさ、についてレビューを書きました。2023.6.05

『服をめぐる』22号、KCI公式サイトでも読めるようになっていました。「つれあい」という掌編小説を寄稿しています。2023.5.18

5月10日発売の『クロワッサン』最新号の「話題の本、気になる本」にて、ビジュアル版『五色の舟』(津原泰水著 宇野亞喜良画 Toshiya Kamei英訳 河出書房新社)を、初出の『NOVA 2』や近藤ようこさんのコミック版なども含めたこれまでの歩みとともに紹介しました。2023.5.11

KCI(京都服飾文化研究財団)の広報誌『服をめぐる』22号に、「つれあい」という掌編小説を寄稿しています。これはKCIの収蔵品から一品を選び、実際に見せていただいてから書く、という企画で、わたしは鳥の剥製をつけた20世紀初頭の帽子を選びました。冊子はいずれKCIのサイトでもお読みいただけるようになると思います。2023.5.2

『SFマガジン6月号』は、話題の〈藤子・F・不二雄のSF短編〉特集です。約110作のSF短編コミック総解説企画では、「影男」と「山寺グラフィティ」の二作を担当しました。「幻視百景」は連載43回となりました。2023.4.25

「第3回みんなのつぶやき文学賞」の国内編で『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が、 高原英理『詩歌探偵フラヌール』、西村賢太『雨滴は続く』と共に5位でした。ありがとうございます! 2023.3.23

別冊太陽『江戸川乱歩――日本探偵小説の父』戸川安宣監修(平凡社)に「パノラマ島奇譚」について寄稿しました。2023.2.25

『SFが読みたい!2023年版』にて『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が8位にランクインしました。ありがとうございます。「2023年のわたし」コーナーにも書いています。2023.2.10

ブックファースト新宿店で開かれている『名著百選』2022フェアに参加しています(12月31日まで)。今年は平鹿由希子さんの詩集『集真藍里』を紹介しました。2022.12.06

辻本力『失われた"雑談"を求めて』(タバブックス)、辻本力さんが約100人と交わした雑談が収録されています。わたしも少し話しています。2022.12.05

『NumeroTOKYO 2023年1・2月合併号』の「SFと宇宙の特集」で、柞刈湯葉さん、高山羽根子さん、倉田タカシさんと共にアンケートに答えています。2022.11.28

 

漫画と文学のリトルプレス『ランバーロール05』(タバブックス)に、「蛹室」という短めの小説を寄稿しています。漫画から俳句やエッセイや小説まで収録されていて、たいそう楽しい。11月30日頃発売。2022.11.27

 

ミック・ジャクソン著 田内志文訳『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(東京創元社)の文庫版の解説を担当しました。帯文のとおり〝でっかくて かわいくて かしこくて もういない〟熊たちの素晴らしく奇妙な話が詰まっている最高の本です。2022.11.18

国書刊行会創業50周年記念冊子『私が選ぶ国書刊行会の3冊』に寄稿しました。影響を受けた三冊です。書店の《国書刊行会創業50周年記念フェア》で無料配布されるそうです。創業50周年記念ウェブサイトはこちら。2022.11.04

ほんタメ文学賞 2022年上半期「ほんタメ文学賞あかりん部門」受賞記念ということで、『旅書簡集ゆきあってしあさって』の三人でほんタメにお邪魔しました。2022.10.12

『新潮』11月号に「円城塔『ゴジラS.P』」の書評を寄稿しています。2022.10.08

第13回創元SF短編賞を「風になるにはまだ」で受賞した笹原千波さんをお迎えして、受賞記念トークが行われました。2022.10.01

東京創元社編集部編で『創元SF文庫総解説』企画が始まりました。第1回ではカレル・チャペック『山椒魚戦争』を担当しています。Web東京創元社マガジンで読めます。2022.10.01

 

■ 大森望編『ベストSF2022』(竹書房)に、『文藝』初出の短編「もふとん」を採録いただきました。2022.8.31

■ 『ねむらない樹vol.9』(書肆侃侃房)、左川ちか小特集に声をかけていただき、エッセイを寄稿しました。2022.8.31

『現代詩手帖9月号』(特集 那珂太郎生誕百年)に、読むなり圧倒された詩集、平鹿由希子『集真藍里』の書評を寄稿しました。2022.8.31

 「ほんタメ文学賞2022年上半期」のあかりん部門で、『旅書簡集ゆきあってしあさって』を大賞にお選びいただきました。ありがとうございます! 大賞発表動画はこちらです。2022.8.18

 

 6dtsさんによる短編やエッセイなどの点字翻訳版

 英語表記は、DEMPOW TORISHIMAです。
Email dempow40+gmail.com(+を@にかえてください) 
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単著・共著

 

新刊 長編『奏で手のヌフレツン』(河出書房新社)が刊行されました。すばらしい装丁は川名潤さん。太陽が歩いて巡る空洞世界に住む人々の、数世代にわたる物語です。

 

 

新刊 『金星の蟲』 (ハヤカワ文庫JA) が刊行されました。ねじれさんの装画と川谷デザインさんの装丁がひたすら格好いい。本書は『オクトローグ』収録の8編+大森望さんの解説に、「SFマガジン」連載中のイラストストーリー「幻視百景」を数話と著者解題を加えた文庫版です。

 

新刊 『るん(笑)』が集英社文庫になりました。装丁は単行本に続いて松田行正さん、解説は久坂部羊さんです。

 

高山羽根子さん、倉田タカシさんと酉島伝法の共著『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が東京創元社から刊行されました。〝三人の作家が架空の土地を旅してまわり、その場所の不思議な風習、できごと、食べたもの、出会った人々について、文章やスケッチ、写真を送りあった幻想旅情リレー書簡集。〟です。WEB連載から大幅修正し、それぞれ絵や手紙も増えました。※2022年上半期の「ほんタメ文学賞あかりん部門」で大賞を頂きました。

 

『皆勤の徒』のフランス語版"Sisyphéen "がAtelier Akatomboから刊行されました。翻訳はFrank Sylvainさん、Stéphane de Torquatさん、Dominique Sylvainさん。宣伝動画をお作りいただきました。

 

集英社から『るん(笑)』が発売中です。スピリチュアルと科学が逆転した世界を舞台にした連作小説集です。目の眩むような装丁は松田行正さん。※『SFが読みたい!2022年版』の「ベストSF2021」国内2位になり、新帯にて増刷いただきました。

これまで発表したSF短編を八編収録した『オクトローグ: 酉島伝法作品集成』(早川書房)が発売中です。装丁は水戸部功さん。無数の線が銀箔で輝きます。
収録作は「環刑錮」「金星の蟲」「痕の祀り」「橡」「ブロッコリー神殿」「堕天の塔」「彗星狩り」、書き下ろしの「クリプトプラズム」。それぞれに扉絵(「痕の祀り」のみ加藤直之さんです)がつき、巻末には大森望さんの解説もあります。※SF読みたい! 2021年版』の「ベストSF2020」国内篇で1位を頂きました。

 

初長編『宿借りの星』が、たくさんの挿絵つきで発売中です。装画も描きました。帯文は飛浩隆さん、解説は円城塔さん。512ページあり、けっこう分厚いです。電子版も同時発売ですが、紙版のように挿画と文章を組み合わせたレイアウトができないため、挿画はページごとの表示となります。ご了承ください(紙版では小さい絵が電子版では大きく表示されるという利点も)。※第40回日本SF大賞を受賞しました。『SFが読みたい! 2020年版』では「ベストSF2019」国内篇で2位となり、増刷いただきました。

 ※たくさんの感想をいただきありがとうございます。酉島伝法初長篇『宿借りの星』感想集

 

『皆勤の徒』英訳版 "Sisyphean "(ダニエル・ハドルストン訳 Haikasoru)が発売中です。表紙は「泥海の浮き城」の挿画です。作家のマイケル・シスコさんが推薦文を寄せてくださいました。

 

 

11月23日(勤労感謝の日)に、隔世遺傳 『皆勤の徒』設定資料集』(立ち読みできます)という電子書籍が刊行されました。用語集は「棺詰工場のシーラカンス」と同じようなハイパーリンク構成になっており、本編に含まれない造語まで解説しています。他にも構想時のスケッチや未発表イラスト、「泥海の浮き城」の断面図(地図)、各章の扉となったカット等が収録されています。

  

 『皆勤の徒』文庫版が電子書籍版と共に刊行されました(文庫化記念twitter感想集2)。

 カバーイラストは再び加藤直之さんが描いてくださり、帯は円城塔さんが書いてくださいました。大森望さんの名解説は加筆され、酉島の挿画は単行本電子版や"Phantasm Japan"収録のものに加え、新たに三点描いたので、合計五点増えています。 ※『本の雑誌』2015年11月号の「21世紀のSFベスト100」と、『SFが読みたい! 2020年版』の「2010年代ベストSF」で1位を頂戴しました。

 ・文庫化記念特別企画・その1 追加された挿画
 ・文庫化記念特別企画・その2 これまでのレビュー
 ・文庫化記念特別企画・その3 ビジュアル化・楽曲化
 ・文庫化記念特別企画・その4 20の質問

 

 

  『皆勤の徒』単行本の電子書籍版が各種サイトにて発売中です。『泥海の浮き城』の挿画が新たに一枚増え、電子書籍特典として、社屋の立版古のプリント用データをダウンロードできるID・パスワードがついてきます(組立所要時間は二時間ほど)。2013.12.20 ※文庫のKindle版が出ましたが、立版古のおまけはこちらのみ。2015.09.27

 

 〈創元日本SF叢書〉第3弾となる酉島伝法の初単行本『皆勤の徒』が発売中です(twitter感想集)。
 カバーイラストは加藤直之さん、挿画は酉島、解説は大森望さんです。第34回日本SF大賞を受賞しました。

 収録作品

・「皆勤の徒」(初出『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』)
・「洞(うつお)の街」(初出『原色の想像力2』)
・「泥海(なずみ)の浮き城」書き下ろし
・「百々似隊商」(初出〈ミステリーズ!〉vol.57 twitter感想集
 ※冒頭部を立ち読みしていただけます。

 

第2回創元SF短編賞受賞作『皆勤の徒』(一篇のみ)kindle版が100円(税別)にて発売中です(表題作一篇と、選考経過・選評が収録されています。
電子書籍特典として、挿画集と、ペーパーパペット型紙二種をダウンロードできるID・パスワードが入っています。完成させるとこんな感じです→社長 外回り
(2012年12月9日~12日のキンドル本「文学・評論」で1位になりました。みなさまありがとうございました)
※すべての社畜にお送りする異世界の蟹工船です。

 

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アンソロジー

NEW 大森望編『ベストSF2022』(竹書房)に、『文藝』初出の短編「もふとん」を採録いただきました。2022.8.31

 

NEW 日本文藝家協会 編『文学2022』(講談社)に、『文藝』初出の短編「もふとん」を採録いただきました。2022.6.27

 

樋口恭介編『異常論文』 (ハヤカワ文庫JA)に、「四海文書注解抄」を書きました。

 

大森望 責任編集『NOVA 2021年夏号』(河出文庫)に、ステイホームな「孤独のグルメ」みたいな短編「お務め」を寄稿しています。

 

「宇宙」テーマの短編アンソロジー『短編宇宙』(集英社文庫)が発売になりました。加納朋子さん、川端裕人さん、寺地はるなさん、酉島、深緑野分さん、宮澤伊織さん、雪舟えまさんの作品に、北村浩子さんの丹精な解説つき。「惑い星」は、恋する惑星(字義通り)みたいな話です。

 

 

2010年代の国内SF短篇が20篇詰まったアンソロジー、大森望・伴名練編『2010年代SF傑作選』(早川書房)。「2」の方に「環刑錮」を再録いただいています。

創元SF短編賞の正賞・優秀賞受賞者による書き下ろし宇宙SFアンソロジー『宙(そら)を数える』時間SFアンソロジー『時を歩く』(創元SF文庫)が発売中です。私は宙の方に「黙唱」という短編を寄稿しています。彼方の惑星に住む響生体――音間(いんげん)の物語。 音間の発する呼詠(こえ)は、吉田隆一さん(演奏)と酉島(画、言葉)のデュオ【響生体】のアルバム(SONOCA DLカード)で聴くことができます。このアルバムが元になって生まれた小説なのです。 

 

 大森望/日下三蔵編『プロジェクト:シャーロック 年刊日本SF傑作選』(東京創元社)に、「小説すばる」初出の短編「彗星狩り」をご掲載頂いています。

 

『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』(早川書房)が、文庫化されました。装画は開田裕治さんです。私は倒された怪獣を処理する特殊清掃会社の話「痕の祀り」で参加しています(加藤直之さんの挿画入り)参加作家は、山本弘、北野勇作、小林泰三、三津田信三、藤崎慎吾、田中啓文、酉島伝法。

 

 現代詩手帖8~10月号に連載された誌上アンソロジー企画〈川口晴美と、詩と遊ぶ〉をまとめた冊子、「Solid Situation Poems」が、Webでもお求めいただけるようになりました。ゾンビ詩で参加しています。2017.12.11

 

 年刊日本SF傑作選『行き先は特異点』 (大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、『別冊文藝春秋』初出の短編「ブロッコリー神殿」をお選びいただきました。2017.7.22

 

 弐瓶勉さんの『BLAME!』を題材とした小説アンソロジイ、『BLAME! THE ANTHOLOGY』(早川書房 5月9日刊行)に「堕天の塔」という中編を書きました。参加作家は小川一水、九岡望、飛浩隆、酉島伝法、野﨑まど。2017.4.11

 

 

 スミダカズキさんの写真集『Out to Launch!』に掌編を寄稿しました。色んな方がスミダさんの写真に大喜利的にテキストや絵を寄せています。限定200部。スミダさんは『酉ビュート』や『ここがソノラマなら、きみはコバルト』のデザインも手がけられています。2016.11.11

 

■ 「本迷宮 本を巡る不思議な物語」展(共催:日本図書設計家協会 株式会社竹尾)で販売されている限定本「本を巡る不思議な物語」に、「ひとり気味」という掌編をお使いいただいています。カバーは24種類が作られ、表紙はパール箔押し、掌編ごとに紙質が違う凄い作りです。参加作家は――眉村卓、間宮緑、皆川博子、北村薫、倉阪鬼一郎、松野志保、篠田真由美、酉島伝法、多和田葉子、諏訪哲史(敬称略)。 2016.11.09

 

■ 『年刊日本SF傑作選 アステロイド・ツリーの彼方へ』 (大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、『現代詩手帖』初出の短編「橡」をお選びいただきました。 2016.7.1

 

 

 『多々良島ふたたび──ウルトラ怪獣アンソロジー』(早川書房)に、『SFマガジン』初出の短篇「痕の祀り」が、加藤直之さんの挿画と共に収録されています。  2015.07.15

 

 

 『折り紙衛星の伝説 年刊日本SF傑作選』(大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、『SFマガジン』初出の短篇「環刑錮」が収録されています(挿画入りで、蛻窟語がバージョンアップ)。  2015.06.19

 

 

 『短篇ベストコレクション 現代の小説2015』(日本文藝家協会 徳間書店)に、『SFマガジン』初出の短篇『環刑錮』が掲載されています。 2015.06.05

 

 

 大森望さん責任編集の書き下ろし日本SFコレクション『NOVA+ バベル』 河出書房新社)に、「奏で手のヌフレツン」という短編を寄稿しました。太陽と月と音楽の物語です。挿絵も描きました。※作中に多出する「阜」という漢字は、こざと偏のことでもあります。2014.10.03

 

 

 ハイカソルから刊行されたアンソロジー"PHANTASM JAPAN"に、『皆勤の徒』表題作の英訳版“Sisyphean”(翻訳 Daniel Huddleston)が、挿画入り(一枚追加)で収録されています。他にも、伊藤計劃さんの"From the Nothing, With Love."、宮部みゆきさんの「チヨ子」、上田早夕里さんの「くさびらの道」、北野勇作さんの“Scissors or Claws, and Holes”、田辺青蛙さんの“The Parrot Stone”など(北野さんと田辺さんは書き下ろしです)。2014.09.17

 

 

 第53回日本SF大会 なつこん の公式アンソロジー、『夏色の想像力』に「金星の蟲」という短篇を寄稿しました。17名の作家による22篇が収められています。表紙は加藤直之さん。2014.07.11 公式通販がはじまりました。Amazonのマーケットプレイスや、漫画専門店「COMIC ZIN」の店頭・通販でもお求めになれます。2014.08.10 

 

 

 年刊日本SF傑作選『さよならの儀式』  (大森 望, 日下 三蔵編 創元SF文庫) に、掌編「電話中につき、ベス」が収録されました。創元SF短編賞関係では、オキシタケヒコさんの「エコーの中でもう一度」、宮内悠介さんの「ムイシュキンの脳髄」、門田充宏さんの第5回創元SF短編賞受賞作「風牙」(高島雄哉さんと同時受賞)、第4回の選考委員をされた円城塔さんの「イグノラムス・イグノラビムス」が掲載されています。 2014.06.27

 

 

 第2回創元SF短編賞アンソロジー『原色の想像力2』に、受賞後第一作の『洞の街(うつおのまち)』という短編を寄稿しています(第44回星雲賞・日本短編部門の参考候補作に選ばれました)。漏斗状の街に住む異様な方々(ゆる画。ややリアル画)の日常(青春)を描いた物語です。こんな生き物も出てきます。※わかつきひかるさんの収録作「ニートな彼とキュートな彼女」は、フジテレビ『世にも奇妙な物語』でドラマ化されました。 

・選考委員の大森望さん、日下三蔵さん、堀晃さんによる序文
・Webミステリーズの内容紹介「いまSFは短編が熱い!」。
人気投票の結果です。

・啓文堂書店様が、大漁POPや、空木春宵さんと共作した手書きPOPを使ってくださいました(渋谷店の写真)。ありがとうございます (2012.03.30)。

 

 

 年間日本SF傑作選結晶銀河(大森望/日下三蔵 編 東京創元社)に、第2回創元SF短編賞を頂戴した拙作『皆勤の徒』が収録されています。

・選考委員の日下三蔵さんによる序文をお読みいただけます。

・収録されなかった挿画のうち三点を公開しました。社長の肖像 蒸留里 社長の死
・倉田タカシさんが社長を描いてくださいました。

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雑誌

 


連載  
『S-Fマガジン』2016 4月号より、「幻視百景」を連載中です。幻視してしまった世界を、絵と言葉でお送りしています。

 

『ユリイカ2023年7月号』の「特集=奇書の世界」で、円城塔さんと奇書について対談をしております。2023.6.30

 

NEW 『現代詩手帖7月号』、夏の作品特集「幻想とポエジー」に「転轍機」という幻想詩を寄稿しました。 2023.6.26

 

NEW KCI(京都服飾文化研究財団)の広報誌『服をめぐる』22号に、「つれあい」という掌編小説を寄稿しています。これはKCIの収蔵品から一品を選び、実際に見せていただいてから書く、という企画で、わたしは鳥の剥製をつけた20世紀初頭の帽子を選びました。冊子はいずれKCIのサイトでもお読みいただけるようになると思います。2023.5.2

 

NEW 漫画と文学のリトルプレス『ランバーロール05』(タバブックス)に、「蛹室」という短めの小説を寄稿しています。

 

NEW 『紙魚の手帖』vol.2(東京創元社)に、「無常商店街」という短編を寄稿しました扉絵はカシワイさんが描いてくれました)。また、『旅書簡集 ゆきあってしあさって』の予告編として、高山羽根子さん、倉田タカシさん、酉島の三人で絵手紙を書いてます。

 

 

『文藝』夏季号の特集1「もふもふもふもふ」に、「もふとん」という短編を書きました。ひたすらおふとんで眠りたいという話です。4月7日発売。

 

『小説すばる1月号』最新SF特集にフラッシュフィクション「ひとりとも」を寄稿しています。『るん(笑)』のスピンオフです。また、石井千湖さんが『るん(笑)』の書評を書いてくださっています(書評はwebでもお読みいただけます)。

 

 『小説すばる』1月号に、「三十八度通り」「千羽びらき」に続く短編「猫の舌と宇宙耳」をご掲載いただきました。挿画は「千羽びらき」に続いて、夜久かおりさんです。担当氏曰く、酉島版スタンド・バイ・ミー。2019.12.18

 

 

『たべるのがおそいvol.6』特集 ミステリ狩り(書肆侃侃房)に「彼」という短編を寄稿しています。人間(たべるのがおそいひとを含む)のでてくる、造語がひとつもない小説です。10月11日発売。 

 

『ユリイカ 2月号』(特集 クトゥルー神話の世界)に、あのお方の肖像と詩のようなものをご掲載頂いています。2017.1.28

 

 

 

『現代詩手帖』9月号の、川口晴美さん企画の誌上アンソロジー「川口晴美と、詩を遊ぶ」第2弾に、「存に靡く」というゾンビ詩をご掲載いただきました。イラストもお使いいただいています。2017.8.26

 

 

 『小説すばる』9月号に、「千羽びらき」という中編をご掲載いただきました。「三十八度通り」と対になる、人間(等身大)の小説です。イラストは夜久かおりさんが描いてくださいました。8月17日発売。。2017.8.15

 

 

 

 『小説すばる』6月号の「宇宙と星空と小説と」特集に、「彗星狩り」という短篇を挿画と共にご掲載いただきました。小惑星帯に住む生命体の日常の一コマです。同じ創元SF短編賞出身の松崎有理さんや宮澤伊織さんも寄稿されています。2017.5.16

 

 『別冊文藝春秋 5月号(電子版7号)』に「ブロッコリー神殿」という、森というか、花粉が主役の短編が掲載されます。イラストも一枚カラーで描きました。4月20日より配信です。 2016.4.07

 

■  『ユリイカ』8月号の江戸川乱歩特集に、「摩天の軽業師」というオマージュ短篇を寄稿しました。  2015.07.29

 

 

■  日本図書設計家協会の会報『図書設計89号』の「本迷宮」に、「ひとり気味」という掌編を寄稿しました。図書館で読める他、協会の展示で配布されるそうです。デザインと編集は柳川貴代さん、挿画は野々村ゆみ子さんです。「わたしの東京創元社SFベスト5」でも話しましたが、「驚異の発明家の形見函」や「山尾悠子作品集成」など、以前から柳川さんの装幀のファンだったので、嬉しい依頼でした。2015.05.04

 

 『現代詩手帖5月号』特集「SF×詩――未知なる詩の世界へようこそ!」に、「橡(つるばみ)」という小品を書きました。クレイアニメっぽい人たちが出てくるSFです。飛浩隆さんや円城塔さんの作品も掲載されています。2015.04.26

 

 

 『SFマガジン』6月号に、ウルトラマン短篇『痕の祀り』が掲載されます。パワードスーツ的なものが登場するお仕事小説で、挿画は加藤直之さん! ■総解説の方では、『九百人のお祖母さん』と『スプロール三部作』を担当しました。よろしくお願いいたします。2015.04.24

 

 

 3月7日発売の『群像』4月号に中篇「三十八度通り」が掲載さています。人間の小説です。2015.03.6

 

 

  『S-Fマガジン4月号』に「環刑錮(かんけいこ)」という短編が掲載されています。近未来の日本を舞台にした、息苦しく土くさい獄中小説です。挿画も描きました。2014.02.14 ※『S-Fマガジン』2015年4月号にて、第26回SFマガジン読者賞の国内部門を頂戴しました。2015.02.26

 「なつこん」プログレスレポート2号(なつこん参加登録した方への期間限定公開)に「電話中につき、ベス」という掌編が掲載されています。挿絵は高山羽根子さんです。ダウンロードは2014年3月10日(月)まで。 2014.01.19

 

酉島の新作中編『百々似隊商(ももんじたいしょう)』収録の『ミステリーズ! vol.57』、発売中です。twitterの感想集はこちらです。

舞台は『皆勤の徒』の社長たちがやってくる前の世界で、『洞の街』にもつながる、モフモフした生き物がたくさんでてくる隊商ものです。
・レビュアーの深山めいさんが、百々似隊商を作ってくださいました。写真 1 2
『BOOK5』第6号のPIPPOさんの連載『詩はSFに乗って』で『百々似隊商』を取り上げてくださいました。 

 

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エッセイ・書評・解説・その他

NEW『ユリイカ 2024年1月号』の「特集*panpanya ―夢遊するマンガの10年―」に、エッセイを寄稿しました。インタビュー、往復書簡、エッセイ、論考、オマージュマンガ等々、読み応えがすごい。12月26日発売。2023.12.25

NEW『創元SF文庫総解説』(東京創元社)が12月22日頃発売です。〈Web東京創元社マガジン〉に分載された記事に書き下ろしを加えた約800冊のレビュー、草創期の秘話や装幀についての対談、創元SF文庫史概説、SF文庫以外のSF作品――などを収録した単行本。カレル・チャペック『山椒魚戦争』、J・G・バラード『殺す』、石川宗生『半分世界』の三作を担当しました。2023.12.17

NEWブックファースト新宿店の『名著百選2023』に参加しています。フェアは、12/31日まで。今年は特製小冊子つきのオンライン販売もあるそうです。2023.12.09

NEW『紙魚の手帖』vol.14の特集は「料理をつくる人」。コラム「わたしの必需品」に寄稿しました。栞についてです。2023.12.08

『方形の円──偽説・都市生成論』(ギョルゲ・ササルマン著 住谷春也訳 東京創元社)が、単行本の装いのまま文庫になりました。〝紙上に生みだされ、崩壊してゆく36の空想都市たち〟を描く珠玉の掌編集。解説を再録いただいています。9月29日頃発売。2023.9.21

ジム・トンプスン著 森田義信訳『ゴールデン・ギズモ』(文遊社 装幀 黒洲零)の解説を担当しました。 2023.8.26

金原瑞人・三辺律子 編『BOOKMARK2』(CCCメディアハウス 装画オザワミカ 装幀川名潤)は、グラフィックノベル、短編、ノンフィクション、本についての本、英語圏以外の本――と多岐に亘る特集で169冊の本が紹介されています。私はタブッキについての文章を再録いただきました。 2023.8.1

『創元SF文庫総解説』第6回では、J・G・バラード『殺す』を担当しました。

日刊ゲンダイ7月25日号(24日発行)の『週間読書日記』というコラムコーナーに読書日記を書きました。『サイボーグになる』『どれほど似ているか』『あなたは月面に倒れている』『九月と七月の姉妹』『アホウドリの迷信』などに、少しずつですが触れています。WEBでもお読みいただけます。2023.7.24

『ユリイカ2023年7月号』の「特集=奇書の世界」で、円城塔さんと奇書について対談をしております。2013.6.30

深緑野分さんの『空想の海』(KADOKAWA)に詰まった11の物語を読む楽しさ、についてレビューを書きました。2023.6.05

5月10日発売の『クロワッサン』最新号の「話題の本、気になる本」にて、ビジュアル版『五色の舟』(津原泰水著 宇野亞喜良画 Toshiya Kamei英訳 河出書房新社)を、初出の『NOVA 2』や近藤ようこさんのコミック版なども含めたこれまでの歩みとともに紹介しました。2023.5.11

『SFマガジン6月号』は、話題の〈藤子・F・不二雄のSF短編〉特集です。約110作のSF短編コミック総解説企画では、「影男」と「山寺グラフィティ」の二作を担当しました。2023.4.25

別冊太陽『江戸川乱歩――日本探偵小説の父』戸川安宣監修(平凡社)に「パノラマ島奇譚」について寄稿しました。2023.2.25

『SFが読みたい!2023年版』にて『旅書簡集 ゆきあってしあさって』が8位にランクインしました。ありがとうございます。「2023年のわたし」コーナーにも書いています。2023.2.10

※過去のエッセイ・書評・解説・その他については、著作リストをご覧ください。

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ART・挿画等

SUZURIにて、絵のTシャツなどを販売しています。2022.12.6

 

NEW 『紙魚の手帖Vol.12』の「Genesis 夏のSF特集」にて、円城塔さんの短編「ローラのオリジナル」の扉絵を担当しています。2023.8.8

『旅書簡集 ゆきあってしあさって』には、架空の旅先のイラストや造形物などが掲載されています。2022.1.27

『紙魚の手帖』vol.2(東京創元社)に、『旅書簡集 ゆきあってしあさって』の予告編として、高山羽根子さん、倉田タカシさん、酉島の三人で絵手紙を書いてます。

 


『皆勤の徒』仏訳版 " Sisyphéen "(Atelier Akatombo)の表紙は「泥海の浮き城」の挿画です。 


横浜で開かれるグループ展、『レディ メイド メタル』展に出品します。10月末刊行のアンソロジー『宙を数える』に収録の「黙唱」のイメージイラスト、「奏で手のヌフレツン」の太陽、Sisypheanの装画にもなっている「泥海の浮き城」の三点。
MERRY ART GALLERY本館にて、2019年11月2日~11月24日12時~20時(会期中月曜休館)
企画(MERRY ART GALLERY、山下昇平)、参加作家(空山基/山下昇平/寺田克也/横山宏/MAX渡辺/ツバキアンナ/須川まきこ/村田修/中川学/酉島伝法/町田七音/天野行雄/天野こうゆう/YOUCHAN/カシワイ) 2019.10.22

 

 

ラヴクラフトの生地プロヴィデンスで8月22〜25日に開催されたNecronomiConで、ARS NECRONOMICAというラヴクラフト系展覧会に絵を三点出品しました。https://twitter.com/dempow/status/1164692436532244480/photo/2 https://twitter.com/Haikasoru/status/1165034562608672770 2019.8.31

 

SFマガジン10月号』の、「神林長平特集」にイラストエッセイを寄稿しています。 2019.8.31

 

初長編『宿借りの星』の装画と、50点ほどの挿画を描きました。2019年 3月21日発売。

 

『皆勤の徒』英訳版 "Sisyphean "(ダニエル・ハドルストン訳 Haikasoru)の表紙は「泥海の浮き城」の挿画です。 

 

幻視百景第13回に使ったカラーの原画を1点、ギャラリーベルンアートで開かれる企画展「小さな1点の表現展」(3月9日-3月17日)に出品します。25人の作家のSMサイズの新作が揃います。 2018.2.25

 

 

『ユリイカ 2月号』(特集 クトゥルー神話の世界)に、あのお方の肖像と詩のようなものをご掲載頂いています。2018.1.28

 

 

 

 

SUNABAギャラリーにて開催の、田辺青蛙プロデュース「大阪てのひら怪談 参」展(2月10日〜21日 木金休廊)にて、山下昇平、酉島伝法、吉村萬壱の作品が展示されます。「幻視百景」からいくつか選ぶ予定です。また、今回は山下さんが「百々似隊商」で宇毬の義足が形作られる場面の立体化に挑んでおられます。2017.12.11

 

ジャズバンド、blacksheepのキー・ヴィジュアルを担当しました。狂った羊王です。

『現代詩手帖』9月号の、川口晴美さん企画の誌上アンソロジー「川口晴美と、詩を遊ぶ」第2弾に、「存に靡く」というゾンビ詩の他、イラストをお使いいただいています。2017.8.26


吉田隆一さんのバリトンサックス無伴奏ソロ/酉島のイラスト等によるデュオ【響生体】のアルバム(音楽カード「SONOCA」)が、ベルベットサン ストアにて発売中です。この生物たちの日常の様々な声(倍音を用いた響きや咆哮がすごい)が、記録されています。2017.5.31

『S-Fマガジン』2016 4月号からイラストと言葉による「幻視百景」を連載中です。 

■ 『小説すばる』6月号の「宇宙と星空と小説と」特集に掲載される短篇「彗星狩り」に、挿画を2枚描きました。2017.5.16

■ 大阪のギャラリーベルンアートの27人の作家による「小さな1点の表現展(3月17日〜3月25日)」に『SFマガジン』連載の「幻視百景」第七回の原画から二枚を出品します。2017.2.17

■ 山下昇平個展「掌中世界 大阪てのひら怪談」(大阪のSUNABAギャラリーで2月4日〜15日)にて、SFマガジンで連載中の「幻視百景」第一回の五枚を、山下昇平さんによる吏化の立体化作品と共に展示販売(プリントのみと額入り)しております。2017.2.09

 『皆勤の徒』LINEスタンプを作りました。よろしくお願いいたします。 2016.7.01

 

『別冊文藝春秋 5月号(電子版7号)』に掲載される「ブロッコリー神殿」の扉絵を描きました。カラーです(画像は部分)。 2016.4.09

 大阪中崎町「珈琲舎・書肆アラビク」さんの企画展『われらゆうれい』(9月10日(木)~28日(月))に新作2点(ひだりは亡者)と、他2点を出品しました。2015.08.19 ※お越しくださった皆様ありがとうございました。企画展は終了しましたが、出品した四点のうち、三点が引き続きアラビクさんで常設されることになりました(ご購入いただけます)。2015.10.01 

 7月21日に刊行の『皆勤の徒』文庫版に追加される挿画が、先行公開されました。文庫化記念特別企画・その1 2015.07.01 

 

 

  日本SFコレクション『NOVA+ バベル』掲載の「奏で手のヌフレツン」に挿絵を2枚描きました(上の画像は部分)。2014.10.03

 

 

 

  ハイカソルのアンソロジー"PHANTASM JAPAN"掲載の『皆勤の徒』英訳版“Sisyphean”に、外回りの挿画を追加しています。2014.09.16

■  第53回日本SF大会 なつこん の参加者に配布される冊子「なつこんプログレスリポート4号」に、理山貞二さんの掌編「折り紙衛星の伝説」が掲載されました。挿画を担当しました。2014.07.16

 「幻想芸術展 -東京- 2014」FANTASTIC ART SHOW -TOKYO- 」に小品を三点出品。

 

 『S-Fマガジン4月号』掲載「環刑錮」の挿画。

 

 詩冊子+朗読CD近代詩音源詞華集 てふてふ四匹目』の表紙、裏表紙。※在庫僅少だそうです。

 

IFAA(国際幻想芸術協会)主催による『幻想芸術展 -東京— 2013 / FANTASTIC ART SHOW -TOKYO-』出品

 

東京創元社『皆勤の徒』単行本の挿画。

 

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【355】虚無僧

硝子化【157】することなく自らを虚無の境地へ解脱(孵化とも呼ばれる)することに成功した微に入り細に至る取るに足りない半身半俗の僧侶【10】で、人間の表皮や体内で共生菌たちと共に神へと至る道【4】を掘り進む(現在形)。それらは相によって神経やリンパ線【6】紙面の行間、市面の路地【32】百科店【83】の通路と呼ばれ、地球を複雑に編みこんでいる。矮小化された個人の相においては崇高な御言波(みことば)となり、虚無僧を拒めば神経を根こそぎ引き抜かれるが、無神経なので気づくのは困難である。

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【350】指紋

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【354】次の工程

 構造フレームの後部で、推進力として水晶される(おそらく占術)巨大な尾ひれ【80】を歯ひれで螺掘り刃掘り結合させる作業が行われる。この尾ひれは、十二紙面【32】の各所から隔靴掻痒に集められた無数の尾ひれを扇いで解剖し組織別に分類したものを、正積円錐図法で描かれた第三世界【268】の地図が示すとおりに職人たちがひれ伏しつつ、口をめくれあがる程に広げて突き出した歯ひれで活き造りに組み上げたものである。巨大尾ひれをすべて装着し終えると、構造フレームの両側に、正距円錐図法で半円形に切断した子実体【128】の傘の襞をフィルターとしてはめ込み、たくさんのモデル【114】たちの顔面からカパッと取り外してきた化粧板の数々で鱗状に覆っていく。

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【349】棺詰工場

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【353】お伝えしに参ったのです

 —— しばし耳袋が傷みますが我慢していただきたい。さて、先程の真似菌【312】の存在を思い出してください、目覚めている状態であれ夢見ている状態であれ、我々が知覚しているのは眼球【66】内のミニチュアです。ミニチュアという言い方は不適切ですな。眼球が擬態しているのは等身大の世界とは限りませんし、眼球の方が擬態されているとも考えられるわけです。むろん擬態連鎖の基点を我々は特定できませんし、そんな基点など存在しないのかもしれません。だから我々は眼球を基準とし、限定的かつ相対的に世界を知覚するしかないのです。夢もまた、睡眠中の脳波の変化によって知覚できるようになった、現実世界と捉えることもできるわけです。

 デューイ所長【90】は舌打ちした。まさか、こいつは第三世界【268】のことを言っているのか?

 —— 通勤電車の混雑、起点の分からない道路の渋滞、どこにも見あたらない駐車スペース、不足し続ける看護師や保育士、同時期に壊れていく家電製品、始まらない記者会見、終わらない道路工事、上がらない給料、下がらない血透値、決してこちらに目を向けてはくれない意中の人、おさまらない性衝動、広がる一方の他人との距離、忘れてしまう過去、変質してしまう過去、霧がかった未来、それでいて変えようのない未来—— これらは第三世界との密接な相関関係によって引き起こされているのです。唐突ですが、歴史をなんと心得ますか。

歴史【302が、どうしたというんだ」なぜこいつは第三世界を知っているのだ。「我々の世界が誤謬混じりに記録された、ただのでくの坊にすぎん」

—— 率直に申しましょう。あれは我々の世界の記録ではありません。歴史の内部で展開されているのは、現実に存在する、第三世界そのものなのです。

 デューイ所長は思わず笑い声をあげていた。少しでも心配した自分に馬鹿らしくなったのだ。

—— これには確かな証拠もございます。歴史に危うく溺れかけたワン女史【303】による報告書を提出しておきました。探偵モト【238】手帳【237】と読み比べてみてください。第三世界は我々の世界が夢の論理によって再構築した現実であり、我々の世界は第三世界が夢の論理によって再構築した現実といえるのです。我々には知覚すらできない、第四、第五の世界とも複雑に絡みあっているのかもしれません—— すぐに理解しろとは言いません。わたしはこれから二つの世界に共通する音と、その意味の違いを明らかにした論文の執筆に取りかかるつもりです。

「ええい、耳を離すんだ! いいかげんに—— 」

—— むやみに一切を切り離してはなりませんぞ。隠された第三世界との複雑な連携関係を断ってしまえば、我々を破滅に導くことになるのですから。

「なんのことだか分からん、分かりませんな、分かるわけもない、お引き取りください、お引き取りください、お引き取りください、お引き取りください」

 そう言って十字【214】を切る以外に、耳を腫らしたデューイ所長には何ができただろうか。ノキタハ博士【147の脳は硝子の注入によって人知れず梗塞された。その翌日に博士が行った学会報告は【63】に記したとおりである。

 

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【347】耳打ち

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【352】すべてを把握したのだった

「すべてを把握した」というよりは「すべてを把握するきっかけになった」と言うべきであろう(校正省より)。

 デューイ所長【90】の耳打ちが終わると、ファーネス課長【347】の耳は真っ赤に腫れあがっていたが、それ以上に心臓が腫れあがっていた。

 「いったい在存するはだれどけ世界というのだうろ、捜さノキタハ博士【147をくなては」と混乱したファーネス課長は、ぐらつく足で区役所【106】から飛び出し、あぁ、ぬあああぁ、と唸りながら見慣れた街を何ブロックも走り続けていると、「落としましたよ」と背後から呼び止められて振り返った。

 恰幅のいい男が、手の平に小指をのせて差し出している。

 自分の手を見る。確かに小指が根元からない。しまったこんなことろで落とし前をつけてしまったのか、と慌てて受け取った。

 男がもう一つ小指を差し出してくる。一度ならず二度までも落とし前をつけていたのだ。

「これじゃぁ、指切りげんまんひとつできやしねえ。二度とこんなことをしてはいけねえよ」男は優しく諭して立ち去った。

 小指の切断面は赤い色をしていたが、ドーナツ【43】はこぼれ落ちてこなかった。夕べ凝血剤【61】でも飲んだのだろうかと訝しみながらも小指をくっつけてみる。間もなく元通りに動くようになった。小指だけの動作は禁じられているため、軽くこぶしを握ってみる。まてよ、いったい、これはなんの落とし前だったのだろう、とファーネス課長は思い出そうとしてみたが、何も浮かんではこない。

 辺りを見回す。

 いつもと変わらない風景。

 そのことがファーネス課長を再び混乱の中へ引き戻した。

「捜さ士博をてくなは」と切迫して駆け出してはみたが、馴染んだ風景が不可視の厚みをどんどん増していき、歩幅の間にも深淵が口を開いているように感じられた。

 その恐怖に鼓動が止まりそうになって、ちょうど近くを歩いていたベグライテン拍爵に助けを請うたのだった。

ベライデイゲン公爵【339】、胸をお貸しください【357】」

 

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【347】耳打ち

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