(リビューという感じでなく、感想メモ)
[re]Production、Toddstoreから届いてからずっと聞いている。この前ラングレン・レディオ(PC)で聞いた印象と、CDで聞くのとは、ずいぶん違って、かなりよかった。
myRecordFantasyの参加者が入っている曲が実は少なくて(アルバムのクレジットによればLove My Way、Take It All、Walk Like A Man、Prime Time、Dancing Barefoot)それ以外はTRだったので、わたしが最初にmyRecordFantasyの企画を見たときに感じた、「いったいどんなしろものになってしまうんだろう? アマチュアのファンが歌ったり演奏したり・・・・・・お遊びみたいなアルバムができるのか」というイメージは結果的にまったく当たっていなくて、(よかった!)聞きごたえがあるアルバムになっていて。
4月に出たサンプラー/プリビュー盤[RE]ProductionでOut of My MindとIs It A Star?を気にいっていたので、あとmyRecordFantasyに招待されて参加していたかたが撮ったTake It Allのひじょうに短いクリップがFacebookにあったので(それは数十秒だったけれど、もうとてもよいというのがわかるムービーだった)3曲ぐらいできがよければもうそれで言うことないと思っていたんだけれど、アルバムぜんぶを聞くと、いろいろおもしろく、それはもちろんTRにとってはほんとうに自分が作りたくて作ったアルバムとはいっしょにならないけれど、リスナーにとってはいろいろと楽しめるところがあるアルバムになったと思う。
TRのオリジナル・アルバムをぜんぶ買ってきたようなファンの人はこのアルバムも聞かないと。あと、ぜんぶは買わないっていうファンもTRの歌のファンならおすすめ。歌、いいですよ。
これらのオリジナルの曲は「TRがプロデュースした」というだけで、ジャンルもサウンド・プロダクションも本来はばらばらなので、なんとかそれらをTR自身の一枚のアルバムとして統一性をもたせるためにダンス・ミュージック、ダンス・ビートっていうひとつのテーマを立てて(いちおう)、そのテーマでまとめたのだと思うけれど、インタビューで言っていた「コンテンポラリーなレコードを作りたかった」っていうのを読んだけれど、アルバムを聞いたら、わたしはTRはそんなこと思っていないと感じた。[re]Productionのサウンドはノスタルジックなエレクトロニック・ポップで、そこが好きだったりした。コンテンポラリーっていうなら、Auto-Tuneのことか。アルバム聞き始めて以来ずっと考えていた。なんでこんなふうにオートチューン漬けにしたのか? Soul Brotherで歌ったような昨今のR&B系音楽への皮肉として? あるいはmyRecordFantasyでこれらのアーティストのカバー曲を歌うことへの照れ隠し? あるいはカバー曲のため、自分の音域と合わないところをぼかす効果? ああ、コンテンポラリーなダンス・ミュージックらしくなるからかも? まあ、真意はわからないですけど、そのうちもう少しこのアルバムに関するインタビューなどが出てくるといいと思うんですが。myRecordFantasyは参加者が集まってTRとのレコーディングが終わったら、レーベル的にはもう目的は果たしたっていう状態だと思うので(CDやダウンロードの売り上げを期待しているわけではないだろうから)ほとんどプロモもしないのではないかと思うけれど、もう少しTRのインタビューを読みたいところです。
(以下全曲ではなくって、一部)
Prime Time
わたしはもともとこの曲(Tubesの)はまあまあ好きなほうだけど、このバージョンはそんなに。(TRのチューブスはLove Bombがすごく好き)途中のラップがmyRecordFantasy参加者のかたで、TRが紙に歌う部分の歌詞を書いてあげてラップ部分をレコーディングしているシーンが含まれているムービーがFacebookだったかであって、そんな感じでやるのかとおもしろかった。
この曲もファルフィサ・オルガンふうのサウンドがノスタルジック。
Dancing Barefoot
TRはパティ・スミスのことは好きだからこれはリスペクト感じられるようなカバーだと思った。
Two Out Of Three Ain't Bad
わたしはミート・ローフってぜんぜんわかりません。(理解できないということ)でもこういう有名な曲は知っています。だけど、これはTRが歌うと別の曲になった。びっくりです。TRが歌うと、いい曲に! こんな曲だったとは・・・・・・。
Chasing Your Ghost
What Is This?なんてわたしは持ってないんじゃないでしょうか。(TRのプロデュースしたアルバムを特には集めてない。まったく興味持てない音楽けっこうあった・・・持っていないものが多いです)だけどこれは、どこからこんな曲を・・・というくらいカバーしてもいいような曲があったのですね。昔のエレクトロニック・ポップな感じでこのトラックはけっこうよかったです。
Love My Way
これはオリジナルの曲好きで持ってました。サウンドがすごく好きだった。このカバーではオリエンタルなムードだったり、レゲエっぽかったり。
Take It All
わたしはBadfingerの曲は大昔何曲か好きだった。これ、めちゃめちゃいい曲ですね。こんなトラックが聞けると思わなかったので、これは思わぬ拾いもの。
I Can't Take It
チープ・トリックも好きだったです。これはTRの声がロボ声すぎる・・・。チープ・トリックらしい感じが出てる気がする。
Dear God
のこともコメントしたいけどきょうはスキップ。(そのほかの曲で抜けてるのも、コメントに時間かかるためスキップしてる)
Out Of My Mind
これはmyRecordFantasyのライブ(イブニング・ジャム最終日)のウェブキャストでTRたち(ブレント・ブルジョワやラリー・タッグがゲストだった)が歌うのを見て、あ、この曲はTRはっけっこう好きなのかも、って感じたので、プリビュー盤で聞いたとき、ああ、やっぱりよくできていると思った。ブルジョワ・タッグたちとはプロデュース後もつきあいが深かったから、ちょっと別格カバーという感じだったかな、と。
EverythingとNothing To Loseもなぜだか好きだった。
Walk Like A ManはmyRecordFantasy参加者でオーディション(オーディションに受かった人はプレイヤーやシンガーとしてパフォームできた)に受からなかった人もバッキング・ボーカルで参加できる機会を作ってあげた曲だと思うので、これはカバーとしてどうとかこうとかいう曲でもないと思うし・・・。
きょうはとにかくアルバム発売日にあわせて、おすすめを書いておかなくては、ということで、コメントもスキップしたり、あまりいろいろ書けなかったけど、また書ける機会があったら、できればもう一回くらいはこのアルバムについてブログ記事を書きたいところです。
特におすすめの曲はTake It All(バッドフィンガーのカバー)、Out Of My Mind(ブルジョワ・タグのカバー)、Is It A Star?(ホール&オーツのカバー)。(でもほかの曲もTRが歌うとおもしろいです)
(なお、アルバム[re]Productionは実店舗のお店ではあまり扱わないかもしれないので、ぜひオンライン・ストアでゲットしてください。amazon.co.jp、HMV ONLINE、Tower Record Online--わたしがわかっている範囲ではこれらのオンライン・ストア--で扱いがあるようです。それからアルバム・ジャケットがはなしに聞くところによると何種類かあるらしいので--これは確認できていないですけど、国によって違うとかいろいろな話を読むので--実際のCDがリリースされてみるまではっきりわかりません。わたしがToddstoreから買ったCDのジャケットはこのブログ記事につけた画像でした)
HMV ONLINE
TOWER RECORDS ONLINE
amazon
amazon MP3ダウンロード
iTunes Storeでも。(iTunes Plus)