Apple純正イヤホンにアップデートがあり、iPhone5、iPod touch 5th gen、iPod nano 7th genは、
従来のイヤーパッド型イヤホンではなく、開口部を絞った形のものに変更になりました。
このイヤホンは、iPhoneやiPodが予約受付中なのに対して、先駆けて購入が出来ます。(現時点でオンラインは即納)
Keynote Speechでわざわざ時間を設けるくらいの自信作で、
600人の被験者に124種類のプロトタイプでテストしたものと謳っています。
単品購入はもちろん、iPhoneやiPod付属でもハードケース付きである辺りからも、
かなり力を入れていることがわかります。
実際、装着感はかなりのもので、従来のイヤホンが"耳に居るだけ"で、
僕の場合、スポンジカバーがないとスカスカだったのに対し、
これはくぼみに引っかかって顔を動かすくらいではビクともしません。
カナル型のシリコーンチップのように、摩擦で踏ん張るわけではないので、
Appleの言い分と違い、運動を伴うとちょっと厳しい感じです。(抜け落ちることはないが)
装着の仕方でかなり音質が変わり、設計志向的にはfinal audioに似ているので、
ノズルを耳穴に入れ込むように装着するのがポイントです。(カナル型のようにグイグイ入れる必要はないですが)
きっちりハマると、膨らみのある豊かな中低域が特長で、
2,800円という価格を考えると、2way BA型のカナル同様、サードパーティ殺しと云えます。
fレンジは決して広くないですが、ウェルバランスでそこそこ解像度も高く、
室内や散歩、ジョギング程度でBGM的に聴く分には充分な音質です。
ちょっと大袈裟な表現をするならば、BOSE AEに似ています。(IEではないです)
SennheiserのMX500などが一斉を風靡しましたが、あの辺りのダイナミック型は駆逐される勢いです。
というか、僕がオーディオマニアではない人達に、"良いのない?"って聞かれたら、
これか、AppleのBA型カナルか、KlipschのImage x10を金額に合わせて薦めます。
(つまり、10,000円までは付属で構わないという話)
SONYも内部調達の強みで、付属イヤホンの質向上をして久しく、
HTCも似たようなことをやっていますが、
個人的には、付けるならマトモなものを、そうでないなら必要なしと思っているので、
こういう動きはwelcomeです。(特に、iPodは音楽プレーヤーですし)