Chanterai por mon corage 

(私の心のために歌いましょう)

日曜の午後

2015年06月07日 21時20分35秒 | ひとりごと・コラム

今日は日曜日のいつもの仕事の後、久々に街ブラしてみた。こんな所にこんなお店あったっけと何度も思うほど新しいお店ができていた。オランダ人も趣向が変わってきたというか、かわいい雑貨屋さんやデリカテッセンなどの食材店が多くなったな。私が来た時など、そんな洒落た店など一件も無かったのに。

ふらふら歩いてたらストリート・フェースト(日本で言えば商店街祭り?)みたいなものがあって、そこでとても素敵な薄地のプラウスを2着買った。

イタリア食材店の人のでテントで美味しいスパゲティを購入。今晩はスパゲティ・プッタネスカを作ってみた。

レシピはこちら

自分言うのも何だけど、かなり美味しかった。熱々を急いで食べたので写真はなし。

 

 


今日行ったコンサート

2015年05月28日 01時40分25秒 | ひとりごと・コラム

今日は友人のアンサンブルがおらが町でランチコンサートをするというので聴きに行った。プログラムはアムステルダムのオッコ写本からの抜粋とジョスカンのミサ・パンジェ リングヮ。

彼らの方針なのか、このグループ、カントーレス・サンクティ・グレゴリイとかいうんですけど。どのレパートリーもマルセル・ペレスの様に胸声ち喉声で叫ぶように歌う。定量記譜法を見ながら、そしてフィクタや装飾音もつけまくって、フランドル楽派というよりもモーリッシュな演奏。1曲め聴いた後で、あまりの声の甲高さに頭が痛くなってしまった。ミサ形式のプログラムで、入祭唱からこんなんだったので、まだその後にもっと曲が来ると思うと、げんなりとしてしまった。プログラムの解説に、中世・ルネサンスの時代は戦が絶えず、暴力の時代であったので、自分たちの演奏も緊迫した、強い誇張を取り入れている。とか書いてあったけど、それはないでしょーって思う。音楽が綺麗でなきゃいけないとは言わないけど、音程た調律法の美学は?戦争についていく楽団の歌ならともかく、教会で歌う宗教曲があんなにギトギトして耳をつんざくような雄叫びなわけ?

私は信じませんけどね。

 

 

 

 


最近の私

2015年05月27日 10時46分32秒 | ひとりごと・コラム

7月に初旬デンマークのルネサンス音楽のサマースクールで教えさせていただくことになった。このコースは声楽、器楽、ダンスといろいろあり、音楽に関しては全員が定量記譜法の楽譜で演奏することが義務になっている。プログラムも朝から晩まで食事以外はとにかくレッスン、ワークショップという一週間ルネサンス音楽漬けになれるというもの。ルネサンス音楽愛好者には夢の様な世界だろう。講師陣は缶詰状態でお仕事です。でも自分にとっても7日間ルネサンス漬けというのはかなり楽しみなところ。

今から準備を始めてますが、私が受け持つのは声楽アンサンブル2クラス、ひとつは世俗、もうひとつは宗教曲。食後の小合唱の指導。とにかく受講生のための曲を今、血眼になって探しています。彼らのレベルもわからないので、何にしたらいいのかとても迷う。しかもいくら適当な曲があったとしても写本が見つからない限りはボツ。写本が見つかったとしても、それが汚い場合フォトファイルで画像処理をしなくてはいけないので、むちゃくちゃ汚い=掃除にかなりの時間とエネルギーが掛かりそうなものはボツ。

そうすると限られてきちゃいますねぇ。コースのための楽譜探ししなきゃいけないのに、自分の他の興味に行ってしまって、気がつけば全然関係はい作品に目が行ってしまったりして、なかなかはかどりません。

でも、この数年本当に便利になりました。多くの図書館が古写本をオンラインでオープンにしているので、自宅にいながら閲覧ができたりします。

もちろん写本のどこに誰の作品があるかは、事前に別口で調べておかねばなりません。

一番お役立ちなのは、やはりDiammですね。あとCMMEもとてもいいです。

 

 


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2015年05月23日 02時05分17秒 | ひとりごと・コラム

今日の夕食は白アスパラガスでした。

皮を剥いて、その皮を水に入れて煮汁を作り、それで茹でると風味が豊かになります。肉のしっかりしたロースハムで食べるのがオランダ風。ある程度野菜に火が通ったら、ハムとバターを煮汁に入れて蓋をして蒸します。そうするとハムとバターの旨味がアスパラガスにも染みてきます。

ゆでたまごを添え、パセリ、溶かしバターをかけて頂きます。アルザスの白ワインがとても良く合うので,お勧めです。

昨日と今日はだらだらしてしまった。今週末は聖霊降臨。なんか落ち着かないな。

今日は秋のコンサートのためにシャインの’イスラエルの泉’という曲集の楽譜を探していた。私の持っているカペラはこのところ写本から歌うので、今回もそのつもりだったんだけど、よく見るとオンラインに出ている所蔵にテナーのパート譜が無いではないか。説明を見ると’Missing’と書かれてる。えー・・・それから他の図書館がオンラインに出してないかもずっと調べたけど、どうやら全パート揃ってるのはライプツィヒの図書館でオンラインには出していない。直接行くわけにもいかないので、プログラムを変更するかどうか迷ってる。

だったら何にしようか・・・(涙)

 


もうやめたつもりだったんですが・・・

2015年05月22日 02時29分58秒 | ひとりごと・コラム

もう読んでくださってはいないと思うけど、やっぱり気張らず少しずつ書いていきます。

 

最近天気が悪かったけど、昨日ぐらいからおひさまも出てきて回復。風はまだ冷たい。

 

今日は聖歌隊の仕事の後、夜中の12時半にデンマークの講習会のことで電話で打ち合わせをするはずだったのだけど、電話がかかって来なかった。

先方側でまとめておかなくてはいけない用件があって、多分片付かなかったんだと思う。

5月20日までにいろいろ決めようと言っていたので、私はすべてを決定しなくてはと思っていて、私の担当するグループに何を歌わせるかを考えて曲を探しまくっていた。

このデンマークのサマースクールは毎年行われているようで、デンマークだけでなく、ドイツやイギリスからも人が受けに来るようです。ユニークなのは講習会は楽譜はすべて定量記譜法で読むこと。そんなんで、曲を決めるにしてもいい曲を選ぶというよりも、写本が簡単に手に入るかどうかで決めてたりしていた。いろんな図書館へのアクセスを試みて、目次もない写本をクリックでペラペラめくって、もう眼がつかれたわ。

そうやって苦労して曲を見つけたのに、この締め切りには実はまだ必要なかった。必要だったのは参加者の中で誰と誰を組ませるかということだったので、ぜんぜん曲の話なんかしなくても良かった。ちょっとコケたけど、でもおかげでこれとは別に探していた曲が見つかったり、あとヴァチカンの図書館にあるパレストリーナの楽譜とか見られたりしたから、それはすごく良かった。

 

 

 

 

 


取り急ぎ

2013年12月19日 11時36分56秒 | ひとりごと・コラム

火曜にあったクリスマス・オラトリオでくたくたになって、翌日はオルガヌムの練習で立ちっぱなしで腰痛が発生と昨日のブログに書きましたけど、昨日は腰があまりにも痛くて座ってられなかったので、教会のクリスマスの仕事をすべて投げ出して横になり寝てしまった。おかげで今日は朝から事務仕事に追われ、夕方から聖歌隊の練習なのにまだ出来上がってない音楽の準備とかあって。何で自分はこんなにも要領が悪いんだろうと思う。

こうやってそわそわしながら仕事してるからきっとどこかで大トチリするものだ。あと1週間。ともかく無事に終わってくれたらそれだけでありがたいです。


ひとこと

2013年12月18日 21時36分39秒 | ひとりごと・コラム

後クリスマスまで1週間。今仕事の忙しさがピークです。今週はバッハのクリスマス・オラトリオのしごとが2つあるし、教会の聖歌隊のクリスマスミサの練習も2つはいってるし、2月のコンサートへのリハーサルもある。今度の日曜日、ミサでの指揮と奏楽をゲストのクワイヤにお願いしておいてよかった。

バッハのクリスマス・オラトリオは一晩で全カンタータ6部を上演というのは体力が本当にいることだ。受難曲と同じくバッハの才能がいたるところに宝石のように散りばめられていて、合唱パート、オケパート、ソロパートすべてが洗練さが完成されている。

私は直接言われたことがないのだけど、故鈴木仁先生がバッハのクリスマスオラトリオを聴いて興奮しない奴は死ねばいいんだよー、と暴言をされていたそうだが、昨日は演奏中にその言葉を思い出していた。でもやっぱり長いです。最後の方は息切れ。地方公演だったので帰ってきたら深夜2時回ってて、今朝は朝からぜんぜん違うオルガヌムのリハーサル。腰が痛くなって午後は湯たんぽを腰に当てて寝てました。

 

先週は来月にあるウエルガス写本のコンサートのリハーサル。写真にあるベネディカムス・ドミノを歌います。R先生と一緒にリハーサルしてて、身体の中から音が溢れ出すような体験をしました。

中世音楽というのは本当に複雑なのですが、音、声、息、音程、リズム、倍音、残響、テキスト、すべてがうまく融合されると宇宙的な世界感がもたらされます。これこそが Symfonia であり、Musica universalis なのでしょう。
 


あんまり書きたいと思うことがなくて・・・

2013年12月10日 12時05分40秒 | ひとりごと・コラム

文才がないので定期的に何か文章を書いていくというのは、やはり苦しいです。なかなか書くことが思い浮かばない。

今晩は教会の聖歌隊の指導に行くので今夕飯用のカレーを仕込中。夫は日本のカレーが好きなのだ。娘のために私の好きな辛口でなくて、ずっと甘口カレーにしてます。 

 

モーダル歌唱法という言葉が私の師であるレベッカ先生より考えられ出され、カペラの花井ご夫妻により日本でも広められていることと思う。今回のオルガヌム講座の募集をいろんな人にかけたけれども、その中でモーダルという言葉に敏感になって、

古楽というのはモーダルだけでなく早ければデュファイの頃からすでにトーナル(調性)の性格が強まっている、古楽をいわゆるモーダルで片付けてしまうのは危険だとか長いメールを書いてくる人がいた。ハーグ音楽院で対位法を教えている若い人だ。もちろん彼の言いたいことはわかる。でもこのモーダル歌唱法っていうのはそういう理論上の旋法や調性についてではないのです。作品をある特定の歌唱法で歌うのではなくて、神からの人へのギフトである声を駆使した結果の音楽、そしてその作曲技法の発展を感じ取っていくことがモーダルなのです。

調性が悪いとは思いません。なぜ旋法から調性へと変化せざるをえなかったのか。その前になぜ単旋律から副旋律の音楽へと発展しなくてはいけなかったのか。

これは声だけでなく歴史、政治、哲学、神学すべてを背景に見ていかなくてはいけないけれど、これを神を称えるためだからで解決(簡単にいえばそうなんでしょうけど)して納得してはいけないです。

声という神からの贈り物が私達の体を通して創造を遂げていく。凄いことじゃないですか。そう思いませんか。


事務をいろいろしました。

2013年12月06日 17時47分12秒 | ひとりごと・コラム

今日は朝から雹が降ってそれがそのまま雪となった。こんな日に外にでるのは嫌なので、家にいて事務を仕上げる。助祭から頼まれてた締め切りのとっくに過ぎてた教会のお葬式用の歌集の点検。今月歌う聖歌の選択。大晦日を残して全部リストを作ったので、ちょっと安心。それと1月から始まるオルガヌムのワークショップの案内状。レベッカ先生と共同で行うことにしました。今まで1週間詰めてというパターンが多かったんですが、やはり中世音楽、オルガヌムを短期間というのは無理。2週間に一回という割合で半年近くで仕上げるというコースにした。ゆりさんの知人の学生さんがレベッカのところで勉強したいからということを聞いていて、以前私もコースがあったら受けに来たらいいのにと助言してたんですが、やはり短期間コースは教える方も教わる方も限度があり、ただ単に知識を押し付けて短い時間で格好をつけるというやり方に、私も先生も抵抗がありこういう形にしました。取り上げる曲は聖霊降臨の朝課。メインはグレゴリオ聖歌でオルガヌムもメインですがやはり成果がどのような形で別の次元に進化したかを徹底的に学んで欲しいです。聖務日課の聖歌の他に大レスポンソリウムはオルガヌム。それとコンドクトゥスにペロタンのVeni sancte spiritus.3声の大長大なコンドクトゥスです。Magnus Liberの中でも超難易度の高いな曲のひとつでしょう。

 


この間のこと。

2013年12月04日 09時31分19秒 | ひとりごと・コラム

オランダにいるとお手頃な値段で気軽に外食できるところはあまりない。我が家の近くにもポテトフライとかオランダ風コロッケなどのファーストフード系か、地中海風のケバブのお店ばかりでどれも油こいのでたまにはいいけれども、しょっちゅう食べられるものではない(オランダ人は毎日のように食べてる人いるようですが)。

以前すぐ近くに15ユーロぐらいできちんとした食事ができるカフェ風のレストランがあったのだけど、スペインに演奏旅行言ってる間に閉店になっていた。ショック。有機栽培の材料を使ってとても美味しいお料理を提供されていたので。何よりもうちから2分もかからない距離だったので、時々行っていたのだ。 それがある日郵便受けにカードが入っていて、何やらスペインのタパスバーができるということ。おまけに翌日はオープニングでご近所の方すべてご招待、無料でワインやタパスをご賞味くださいという内容。というわけでひとりででかけた。お店にはまだあまり人がいなくて、でも従業員の方がドキドキ‥ワクワクしながらお仕事されていた。奥の厨房では数人のシェフが一口カナッペをたくさん作っていた。

ワインもたくさん注いでくださったし、息子さんと思われる小学生ぐらいの男の子がおつまみを持って廻ってくれた。美味しかったのはトマトの上にイワシの酢漬けを載せたもの。自家製マリネーだそうだ。そのうちゲストミュージシャンによる、フラメンコの演奏。恰幅のいいおじさんが2人のギタリストを構えて甲高い美声で歌い出した。ご自分で手拍子を添えられ、素晴らしかった。

長いフレーズも息を崩さずしっかり歌い上げ、音楽が激しい割には拍子はズンズン取らず、極めて滑らかな取り方。彼の手の動きでわかる。レベッカ先生から授かり、私が求めているモーダルテクニックっていうのも結局はそうなんです。息の取り方が物理的なものでなくて、拍が身体から動脈のように溢れ出てくる。声はその結果なんです、目的ではなくて。

古楽にかぎらず素晴らしい歌手たちはそれをしています。パヴァロッティを聴いてください。彼のモーダルテクニックは完璧です。

話がスペイン料理から歌に変わっちゃった。