珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Delphiの会 3

2024-04-21 09:38:16 | オフ会
4月13日の土曜日、ハンコックさんとtaoさんを迎えて、Oracle Delphiの会を開きました。昨年の拙宅のオフ会で、アナログ中心の会をやろうという話になり、初回2回目と回を重ねてきました。今度が3回目の開催です。先の拙宅オフ会からバベル導入、MFPCの刷新という大きな変化があり、その効果を聴いていただく機会にもなりました。オフ経験の多いリスナーであれば、前回の音は耳に残っているものです。ある意味シビアな側面もありますが、音楽と音の両方を楽めるオフ会は理想でもあります。

長津田駅でハンコックさんをピックアップし拙宅に戻ると、既にtaoさんもお越しになられていました。早速、2階のオーディオ部屋にお通しして、振動対策の現況を見ていただきました。やはり関心はバベルにあったようで、それぞれにV40SEの足元をチェックされていました。V40SEを実際に手で動かして、横揺れする(縦には揺れない)様子も見ていただきました。ラックの足元の振動対策は、1年前のオフ会から大きく変わっていません。ここ数年で取り組んできた、振動対策は一段落といったところです。


拙宅のOracle Delphi Mk6 は導入から12年になります。干支を1周したわけですが、特に大きなトラブルも無く使い続けています。同じ時期に導入したフェーズメーション(購入当時はフェーズテック)のフォノイコライザーEA-3Ⅱ やカートリッジPP-300も健在です。デジタルでは、いろいろと機器の入れ替わりがあったことと対照的です。その分、アナログは調整で追い込めということなのかも知れませんが、私自身は調整マニアでもありません。カジュアルに使ってきたのがよかったのかも知れません。


三者三様と言われますが、Delphiの会の皆さんが、持ち寄る音楽の分野が、三分野に分かれているのが、面白いです。ちなみにハンコックさんがジャズ、taoさんがクラシック、当方がポップスという具合です。一方で、皆さん、メイン以外の分野の音楽も聴かれているので、鑑賞後は音楽の話題に移れます。当方からは、丸山圭子の「あなたに つつまれて」他、60年代~80年代の邦楽を中心に、ジャズやクラシックも交えて選曲しました。60年代の昭和歌謡の音の濃さと、70年代後半以降のシティポップスの軽快さを、楽しんでいただけたようです。


ハンコックさんからは、タビー・ヘイズとマイルス・デイビスを持ち込んでいただきました。3月半ばに来られたgenmiさんがジャズとの相性の良さを挙げられていたので、少々期待を持っていました。ハンコックさんも良い方向へ変化したと感じられたようです。バベル導入後、低域の沈み込みが深くなった印象ですが、そのことがジャズの再生に効いているのかも知れません。マイルスは、プレステージレーベルの1955年の作品でした。冒頭からエネルギーを感じる再生で、まずはCDで欲しくなりました。


続いてtaoさんからはクラシックの渋い2作品を紹介いただきました。パウル・バドゥラ=スコダによるシューベルト即興曲は、チェンバロと現代ピアノの中間的なフォルテピアノによる演奏でした。確かにチェンバロの香り、渋みのようなものが感じられました。ビーバーはバロック期の作曲家で、昨年の訪問時にもこちらのヴァイオリンソナタのアルバムを聴かせていただきました。ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ 、ハープシコードが織りなす演奏と春の陽気で、心地よく意識を失いかけたのでした。


今回はDelphiの会で、アナログがメインだったのですが、後半に聴いていただいたデジタルが良かったようです。2月のMFさん宅訪問以降、拙宅では再生ソフトをRoonからpython playerに切り替えています。加えて音源はwav形式からanalyzed形式に変換しています。昨年6月の拙宅オフでは、アナログとデジタルの差が如何ともし難かったわけですが、MFPCの改良により、切磋琢磨モードに入ったものと思われます。今後、アナログ側に良い刺激になるのではと、期待しているところです。


音の印象についてはお二人がブログで記されています(ハンコックさんtaoさん)。中低域の充実、土台、一体感などのキーワードをいただきました。MFPCによる情報量の増加と、下流の振動対策の相乗効果によるものであれば、私としては嬉しいです。散会後、taoさんに車を出していただき、柿の木台の町中華「味香亭」で感想戦を持ちました。この日のサウンドの他、皆さんのオーディオ近況、方向性などお話させていただきました。機を見て、Delphiの会の続きを行えればと思います。ありがとうございました。
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遅い桜

2024-04-14 13:04:48 | その他
今年は全体的に桜に開花が遅く、横浜は4月に入ってから満開となりました。4月1日、在宅勤務の合間を利用して、恩田川沿いを散歩してみました。できれば晴天の日を選びたかったのですが、なかなか都合の良くは運びません。平日の昼間でしたので、年配の方、女性の方が目立ちました。昔は桜と入学式が結びついていましたが、最近では春休みの入口くらいになってしまいました。久々に4月に満開の桜を見たことになります。温暖化が進と、咲く時期がばらつき、満開を迎えずに散るそうです。そうならないことを願います。


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武川岳(秩父)

2024-04-13 07:41:46 | その他
3月30日、メンバー5名で秩父の武川岳に登ってきました。2022年の11月にも同じ計画で登ったのですが、途中で、コース変更となり、メインの武川岳には登れず終いでした。その後、リベンジツアーが雨で流れたりと、すんなり行きませんでしたが、3度目の正直で、登ることができました。天候が良い分、スギ花粉には悩まされましたが、春の秩父を満喫することができました。2月半ばにフットサルで右足を痛めていたのですが、漸く癒えて、問題なく登れたことが嬉しい1日でもありました。

春と言っても、山はまだ冬の表情です。それでも落ち葉がかなり減っていますので、歩き易かったです。西武秩父線の芦ヶ久保駅から登り始めて、どんどん高度を上げていきました。


しばらく進むと、奥秩父の名峰、両神山が見えてきました。百名山の一つです。長らく登れていなかったのですが、昨年の11月 、やっと念願が叶いました。


最初のピークである二子山が見えてきました。手前が雌岳、奥が雄岳です。雌岳の手前に、滑りやすい、それなりの急登があります。


秩父と言えば、武甲山は外せません。手前の斜面はセメント原料の採掘で削り取られています。自然の造形ではありません。独特のフォルムには一種の異様さがあります。私は2014年に登りました。


二子山からは尾根を歩いて、武川岳に到着です。この日歩程は7時間ほどで、まずまずの長丁場でした。ここから正丸駅へと下ります。人も少なく静かな山旅が続きました。


登山道を終えたところで、ミツマタの花に遭遇しました。樹皮が和紙の原料になることで知られています。名前の通り、枝が三方向に分かれていて、なるほどと思いました。


今年の冬は暖かったですが、3月に入って春の到来は、やや足踏みした感がありました。それでも確実に春は来ていました。穏やかな山登りでした。


終了後、男性陣4名で、飯能の居酒屋「長門や」で打ち上げにしました。前回の印象が良く、予約を入れていました。登山後のビールの美味しさは格別ですが、お目当ての日本酒で、さらに気分良くしてお開きとしました。皆さん、ありがとうございました。
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kanataさんを訪ねて

2024-04-06 07:54:58 | オフ会
3月27日、kanataさんのお宅を訪問してきました。Philewebの頃からご活躍を伺っていましたが、長らくオフ会のチャンスがありませんでした。コロナ前のGerman Physiks 友の会では、2次会をご一緒しました。昨年末、Harubaruさん宅でのオフ会で再び、お会いする機会がありました。散会後、帰りの小田急線の中で話がまとまり、年明けにでも相互交流をといった話をしていました。2月に入ってコンタクトをとり、相互オフの日取りを決めました。当方のアウェーからスタートです。

kanataさんのオーディオ機器のお話は、オフ会仲間を通じて間接的に伺っていました。古くはB&Wのトールボーイを使われていました。私が一時期、関心を持っていたBOENICKE Audioを使われていたことも、人伝に聞いていました。現在、kanataさんが使われているのは、スウェーデンのハイエンドSPブランド、MARTENです。お使いのモデルは、Coltrane 3 という3ウェイバスレスSPです。リビングオーディオかつ、まだお子さんが小さいこともあり、SPをガードするための柵が置かれています。オフ会はそのまま進行しました。


kanataさんは、ファイル再生およびストリーミング再生が基本で、ディスク再生はされていません。私と同じくMFPCのユーザーでもあります。再生にはRoonを使われています。この日は、こちらのモニターを見ながら、ご自身のリッピング音源や、私の持ち込み音源を選曲いただきました。私自身は、このところpython playerへの移行が進み、Roonを使う頻度が下がってしまいました。音源数を多くお持ちの方、ストリーミング重視の方であれば、検索性に優れ、音も良いRoonは、ぴったりのソフトだと思います。


kanataさんがお使いのMFPCです。ラック全体がPCシステムと、言えるでしょう。PCはGPUを搭載したFomula PCです。Fomula PCは、2022年の春にMFさんのお宅で聴かせていただきました。音の良さは認めつつも、お値段と筐体の大きさで、私はとても導入はできませんでした。オーディオ仲間ではgenmiさんがお使いです。kanataさんは、PCを一つの筐体に収めず、基板のままラックに収めています。ラックに複数のシルバーの筐体が載っていまいすが、これらは電源です。同じMFPCでも、実に様々であることを実感しました。


MFPC以降は、SPに負けずハイエンド機器が並びます。DACはPlayback Designs のMPD-8です。DSD再生で名が知られているメーカーですね。プリは正しくはパッシブアッテネーターでBespoke Audio(英国)製です。Bespokeの通り、誂え品のプリというわけです。プリアンプをいろいろと試されたようですが、kanataさんを納得させる音に巡り合えず、結果、アッテネーターに至ったとのことでした。パワーアンプは、Boulder の1060というモデルです。Coltrane 3 を駆動するために物量が要るということでしょうか。


kanataさんがクラシック、ポップを聴かれることが多いのか、両ジャンルの選曲が中心でした。クラシックはモーツァルト以降を聴かれるとのことでした。ポップスは、世代的な差もあり、初めて聴く曲が多かったように思います。昭和色はなかったです(笑)。数曲聴いた印象ですと、まず音が綺麗で済んでいると感じました。リビングルームで空間も広いので、オーケストラの広がりが自然で心地よかったです。SPは内ぶりで、リスポジに焦点が合っていることもあり、ヴォーカルもしっかり定位されています。

音源の音を、できるだけ素直に出す・・・そんな印象を持ちました。途中、冷蔵庫の電源をバッテリーに切り替えたり、SP後方の定在波対策機器(要電源)を外したり、のデモがありました。冷蔵庫、効きますね。より静かになる方向です。また定在波対策を外すと、音が重く、滲む方向でしたので、やはりkanataさんの目指す方向と合致していると感じた次第です。フォーカル(仏)のヘッドフォンでも鑑賞しましたが、音源に忠実な音が、脳内に展開されました。音数に差はありますが、SPでの再生との一貫性を感じました。

使われている機器のほどんどが、初めて見聞する機器で多種多様でしたが、求める音をぶれずに追求されている様子が窺えました。拙宅の最近の音のは、どちらかというと中低域重視となっているので、kanataさんの求めるサウンドとは違いがありそうです。この辺り、近々行われる第2戦の楽しみにしたいと思います。kanataさん、お誘いありがとうございました。午前中仕事で、午後オフ会というパターン、慌ただしくも楽しかったです。
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BOさん宅、訪問

2024-03-29 07:36:29 | オフ会
春分の日の20日、BOさんのお宅にお邪魔しました。ご一緒はHarubaruさんです。BOさんのお宅を訪問するのは、昨年5月以来です。BOさんとのお付き合いも彼是、10年になりました。10年ひと昔と言いますが、振り返ってみるとあっという間の10年だったという感覚です。交流当初は半地下室のB&OのSPを中心にしたシステムで聴かせていただいていました。ジャーマンフィシクスHRS-130を導入されてからは、リビングルームに通していただく時間が増えました。この日は終始、リビングルームで進行しました。

BOさんのシステムは、シンプルでスタイリッシュです。HRS-130の上流に、テクニクスのSACD/CDプレイヤーSL-G700MK2 とデジタルアンプSU-R1000 を据えられて、機器としては固まった感があります。両機器とも黒い筐体で、HRS-130の黒ともマッチしています。リビングルームは教会を連想させる、広大な空間で、柔らかい自然光がゆったりとした雰囲気を創っています。リスポジからシステムは十分離れていて、広大な音場を、余裕持って鑑賞することができます。ニアフィールドの拙宅とは、ある意味真逆とも言えます。


BOさんが普段聴かれている、クラシックとジャズの音源を中心に聴かせていただきました。この日は、振動対策の実験が企画されていて、同じ曲を繰り返し聴く形式となりました。クラシックは、過去にも聴かせていただいてる、モーツァルトのピアノ協奏曲15番(アバド/ゼルキン/ロンドン交響楽団)や、レスピーギ、マルカントワーヌ・シャルパンティエ (バロック、合唱)でした。それぞれ録音の良い音源でした。音楽が、BOさんのシステムらしい、広い音場、透明感、見通しの良さでもって、提示されました。


ジャズもお馴染みの盤が続きました。BOさんのお好きなアーティストで、やはり録音の良い盤です。アンドレ・プレヴィンのトリオ、アート・ペッパー、ジョン・ウィリアムス、シェリー・マン、ラース・エルストランド 等を聴かせていただきました。アート・ペッパーのこちらの盤は、初めてだったでしょうか?アンドレ・プレヴィンの『After Hours』は、すっかりリファレンス盤になった感があります。この日の選曲は、「Smoke Gets in Your Eyes」でした。BOさんのシステムらしい、洗練されたジャズでした。


オフ会の段階で、既にSL-G700MK2(SACD/CDプレイヤー)とSU-R1000(デジタルアンプ)の直下には、ウェルデルタが導入されていました。今回は、ウェルフロート・ダブルという新しいボードを持ち込んで、音の比較を行いました。ウェルフロート・ダブルは厚みが45mm未満と薄いながらも、4つの脚には多段振り子(2層) が使われています。加えて、お使いのウェルデルタと、ウェルフロート・ダブルの組み合わせも試しました。これで、3層構造になります。まず、上流のSL-G700MK2から実験しました。


続いてSU-R1000でも実験しました。拙宅でもパワーアンプ(オクターブのプリメインアンプV40SE)の直下にバベルを充てています。上流機器の振動対策との違いは、気になるところです。


上流、下流それぞれに効果がありましたが、効き方は違いました。SACD/CDプレイヤーに適用すると、ノイズフロアが下がり、音数も増える方向でした。中高域に良い影響を感じました。一方、デジタルアンプの方は駆動の余裕が増し、中低域の深みが増します。この傾向は拙宅のアンプの振動対策にも重なります。Harubaruさんの他所での経験とも合致するようでした。なお、2層と3層の違いですが、3層にすると柔らかみも出て、音楽が楽しくなる方向といった話がでました。ウェルフロート・ダブルが馴染んだ効果もあったかと思います。

という訳で、実験を中心としたオフ会となりましたが、終始、広いリビングルームでしたので、リラックスさせていただきました。休憩タイムでは美味しいケーキとコーヒー、お茶をご馳走になりました。途中、短い時間でしたが、嵐が通り過ぎる場面がありました。オフ会終了後には天候も回復し、感想戦の会場まで歩くことにしました。ビストロ的なお店で、お肉料理とスペイン産の白ワインと共に、本日の振り返り、オーディオ談義を続けました。実験を踏まえた、BOさんのシステムの今後が、楽しみです。

BOさん、Harubaruさん、休日オフありがとうございました。
コメント (4)
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