淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「キース・リチャーズになりたいっ!!」POD・電子書籍絶賛発売中/【日本映画編】

2024年08月26日 | Weblog
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キース・リチャーズになりたいっ!!【日本映画編】 ~この厳寒の街、青森で生きてゆくということ~ 
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キース・リチャーズになりたいっ!! 音楽編 ~この厳寒の街、青森で生きてゆくということ~

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「嗚呼! 津軽富士!」305

2024年05月14日 | Weblog
 昨日は「報道ステーション」(テレビ朝日)を観ていたら猛烈な睡魔が襲って来て、11時前には電気を消してそのまま眠ってしまった。これまであまりなかったことだ。よほど疲れていたんだろう。
 今朝、6時過ぎには目覚めたけれど、そのまま蒲団の中で目を瞑り、7時に起床。
 今日は「弘前市」。
 午前10時から某私立学園の100周年記念式典が弘前市で開催されるため、それに招待されているからだ。8時には家を出る。
 ずっと16時間断食は継続中だけれど、昨日までの関西旅ではホテルでの朝食があるため、4日間は止めていたのだ。それを今日からまた復活。朝食を摂らずに16時間、胃や腸を休ませる。



 それにしても昨日とは打って変わって今日は朝からいい天気。雲一つない快晴である。暑くなりそうな気配。
 国道7号線を走って、青森市内から約40キロ離れた城下町「弘前市」へと向かった。
 運転しながら、昨日、帰路の「伊丹空港」での一波乱のことをふと思い出した。いい加減自分自身のことが嫌になる。
 空港で早めのチェックインを終え、手荷物検査場を抜けたまではよかったのだが、「青森空港」行きの20番ゲートの待合所のシートに座って搭乗チケットを革ジャンから出そうと思ったら、それがどこにも見当たらないのだ。


 あれっ?
 羽織った革ジャンのポケットにも、旅行鞄にも、シートの下にもお土産袋にも、どこにもない!
 落としたか?
 必死に思い返すと、手荷物検査場のところで一旦搭乗チケットをベルトコンベアの手前に置いたことを思い出した。
 そうか、あの手荷物検査場のテーブルだ!
 急いで走った。
 20番ゲートは、空港の一番端にあって、そこから手荷物検査場まではかなりの距離がある。
 駆け足で走ったので、汗が滴り落ち、吐く息も荒くなる。このままだと飛行機のフライト時間が迫る。急がないと!
 焦る。


 汗だくでチケットを置き忘れたと思った場所へ辿り着き、ハアハア言いながら係の人を呼んで、「青森空港」行きのチケットをこの辺に置いたままできちゃったんですと話し、手分けして辺りをみんなで探してもらう。
 ところが、置いたと思っていたテーブルにも、手荷物を入れる付近にも、チケットは見当たらない。
 女性の係員が、別のゲートまで小走りに走って別の係員を呼び、今度は広範囲で探し回ってくれた。それでも、どこにもない・・・。




 ああ・・・無くしてしまったかぁ。なんでこうなる?
 絶望に打ちひしがれていると、別の女性の係員が、ボソッと、「その着ているシャツの胸ポケットに入っているもの、なんですか?」と問い掛けて来た。
 「えっ?」
 参ったな・・・着ているシャツの胸ポケットに、ちゃんとチケットを挟んでいたではないか!
 なにやってんだ? オレ・・・。
 そんな昨日のアホな自分のことを運転しながら思い出していたら、会場隣の「弘前城」へと到着した。
 まだ午前中ということもあってか、「弘前城」は人影は疎らだった。でも明るい太陽が城内を満遍なく照らしている。
 あの鮮やかに咲き誇っていた桜も、すでに葉桜になっていた。


 某私立学園の100周年記念式典が無事に終了し、偶然見かけた関係者と式典会場にあるカフェでランチをした。
 午後からも仕事があるので、またそのまま帰路につく。
 それにしても、なんという美しい「岩木山」だろう。澄み切った青空にくっくりと映えているじゃないか。
 さすがだな、我らの「津軽富士」!





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「琵琶湖」、京都「伏見稲荷大社」、雨降る一日。でも青森に着いて、ふと夕暮れの空を眺めたら、それは、京都「伏見稲荷大社」で見た鮮やかな鳥居みたいな、ちょっぴり哀しさが混じった色だった。304

2024年05月13日 | Weblog


 雨、朝からしとしと雨が降っている。
 広い「琵琶湖」を望むホテルの部屋から、降りしきる雨を寝惚け眼で見てた。時間は朝の6時。眠い・・・。
 でも8時にホテルを出ないと今日の最後の行程はこなせない。頑張って起きて、6時半からホテルのビュッフェで朝食を摂り、急いでチェックアウト。
 滋賀県「琵琶湖」をあとにして、「京都」へとまた戻った。



 京都市内へと入り、そのまま「伏見稲荷大社」へ行く。
 全国で約3万社を超える稲荷神社の総本宮である。古来より、五穀豊穣 、商売繁昌 、家内安全 、諸願成就 の神様として有名だ。豊臣秀吉が、母親の病気完治を願ったという逸話もあることから、病気全快のご利益もあるらしい。つまりオールマイティの神様なのだ。



 雨が降りしきる中、ここも大混雑している。
 修学旅行の学生たちがいるかとおもえば、海外からの観光客らも大勢いて、日本人の観光客の数も凄まじい。
 雨降りということで、みんな傘をさして歩いているので、何度も傘同士がぶつかって、歩きにくいったらありゃしない。
 有名な1000本鳥居も、人、人、人、人の波。混雑が途切れる瞬間を見計らって写真を撮る。
 「伏見稲荷大社」もちゃんと周ると2時間半以上掛かるというので、ここは少しショーカット。駆け足で周った。



 それにしても今回で何度目の「京都」訪問になるんだろう?
 初めて「京都」を訪れたのは18歳のときだった。一人旅だった。確か、つき合っていた女の子と別れた直後の傷心旅行だったと思う。
 「三千院」近くの民宿に3連泊した記憶がある。それからは、何度も「京都」を訪れた。
 でも、これほどの観光客がいると、疲れだけが溜まって、観光をしているという気分には到底なれない。
 完全なオーバー・ツーリズムである。



 へとへとになって、最後の訪問地「京都」を離れる。
 これで今回の4日間の旅が終わった。
 大阪「伊丹空港」から一路青森を目指す。
 約1時間ちょっとで「青森空港」へと到着した。



 青森市はどんよりと曇っていて、気温は17度。空港から降りて外に出たら少し肌寒かった。
 空港の駐車場に停めていた車に乗り込んで、自宅へと帰る。
 家に帰って旅行鞄を整理しながら、ふと窓の外を見たら、綺麗な茜雲した夕焼けが目の前に飛び込んできた。



 まるで、京都「伏見稲荷大社」で見た、鮮やかな鳥居みたいな色だ。
 ちょっぴりとだけ、哀しさが混じってる・・・。




 

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「美山かやぶきの里」、京都「嵐山・渡月橋」、「天龍寺」、嵯峨野「竹林の小径」、滋賀大津「石山寺」、そして「琵琶湖」へと辿り着く。303

2024年05月12日 | Weblog
 なんとか7時間寝ることが出来た。嬉しいことに、女優の長澤まさみの夢まで見た。それも恋人として付き合っているという夢だった。別に長澤まさみの大ファンでもないのに・・・よく分からない。
 朝7時に起きてホテルの朝食を摂り、8時半にホテルをチェックアウト。
 曇り空。今にも雨が降ってきそうな空だ。



 まずは今日最初の観光地。
 茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された美山町地区の集落を訪ねる。
 地区の家屋約50棟のうち38棟が茅葺き屋根の民家だ。
 ガイドさんの説明を聞きながら集落を数十分間歩く。海外からの観光客がほとんどを占めていた。
 去年訪れた飛騨の「白川郷」より、こちらの美山町地区のほうが好きだ。こじんまりしていて、いい。



 次も同じ京都府。京都市内へと入った。
 「嵐山・渡月橋」、「天龍寺」、嵯峨野「竹林の小径」付近を散策する。
 日曜日ということもあるのかもしれないけれど、凄まじい混雑!
 ちゃんと歩けない。
 最初にトイレを済ませておこうと公衆トイレに行ったのだけれど、隣の女子トイレは数十メートルもの長蛇の列! 
 「渡月橋」まで歩く。まるで都内の朝夕ラッシュアワーのようだ。
 完全なる「オーバー・ツーリズム」!
 ただし、これは「観光行政論」の授業に使えると思い、ちょっと申し訳ないけどほくそ笑んでしまった。
 ひたすら写真を撮りまくる。




 「天龍寺」、そこから嵯峨野「竹林の小径」へ。
 何処も人、人、人、人、人の波!
 京都市内は8年前に来たのが最後だったので、それなりに今回の訪問は期待したのだが、これだと古都の風情も侘び・寂びもあったもんじゃない。



 疲れ切って「京都」をあとにした。
 次は京都から滋賀へと入る。
 今、NHK大河ドラマ「光る君へ」で人気が出ている、琵琶湖「大津」の「石山寺」へ。紫式部ゆかりの花の寺である。
 「石山寺」の隣には、大河ドラマ放送時限定で「大河ドラマ館」まで造られているという。
 この寺への参拝をきっかけに、紫式部は「源氏物語」の執筆に着手したとも言われている。



 この寺は素晴らしい。
 中を散策するとしたら約2時間近く掛かるということなので、帰りの時間を考えると途中で引き返すしかない。そこは残念だった。
 鬱蒼と草木が茂る境内の石段を登って、幾つか点在している寺院を巡る。観光客も少なくて、気持ちがいい。ストレスがない。
 ゆっくりと名所旧跡を周った。 

 今夜の宿は、「石山寺」から車で約30分の場所にあるホテル。「琵琶湖」の近くにある。
 それにしても広いよなあ、「琵琶湖」って。









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「神子畑選鉱場跡と鉱山関連遺産」、「但馬の小京都 出石(いずし)」、「天立橋(あまのたてはし)」は絶景かな、絶景かな! 302

2024年05月11日 | Weblog
 朝6時に起きる・・・というかまったく眠れなかった。いつのまにか朝になって、6時に西神ニュータウンの「西神中央駅前」にあるホテルのベットから起きだしたというわけだ。
 参った。めちゃくちゃ眠い。
 なんとかホテルの朝食を摂って、テイクアウトの珈琲を抱え、ホテル前の「西神中央駅」の広いベンチに腰掛け、朝の太陽が降り注ぐ駅前広場をぼんやり眺めた。
 土曜日の穏やかな朝。
 今日は暑くなりそうだ。



 今日はまず、兵庫県朝来市佐嚢にある、鉱山の選鉱施設として建設された選鉱場で、古く800年頃に銀と銅を産出する鉱山として開拓された跡地に行く。
 この場所で生まれ育ったという80歳の男性ガイドさんから「神子畑選鉱場跡」の歴史を聞いた。
 観光客はほとんどいなかった。まだそれほどメジャーではないのかもしれない。



 次は同じ兵庫県の富岡市。
 但馬の小京都と呼ばれている「出石」へ。「古事記」や「日本書紀」にも登場するのが「出石」である。
 小さな街だけれど、観光客がたくさん訪れていた。
 出石そばという、小皿に小分けした独特のスタイルで盛り付けた皿そばを何枚も食べる独特の食べ方のそばを昼食に選ぶ。
 メイン通りはそのほとんどがそば屋さんだ。
 ちょっと黒っぽいそばで、中々美味かった。




 お腹がいっぱいになったので、街を散策。
 有名な日本最古の時計台(一番古いのが「札幌時計台」でここは二番目)「辰鼓楼」を見て、そこから「出石城跡」。
 百数十段の石段を登って街を見下ろす。気温が高くて汗が飛び散る。
 静かないい街だ。



 午後は兵庫県から京都府に入り、そこからズンズン北へと向かう。
 「天橋立」を観たいのだ。
 「天橋立」は、京都府宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる全長3.6キロメートルの湾口砂州で、日本三景の一つである。京都府内では、京都市を除いた観光地でダントツの第1位。
 駅の近くからケーブル・カーとリフトが山頂まで出ていて、リフトを選んで頂上へと登った。
 絶景である!
 素晴らしい眺めだ。
 観光客もたくさんいる。特に外国人の数が半端ない。



 素晴らしい「天立橋」を眺め、リフトでまた下り、これまた有名な智恵を授けてくれる文殊様の「智恩寺」を訪ねた。
 帰り道、「智慧の餅」を買って食べる。これも美味い。
 「天橋立」から車で20分ほど行ったところに位置するホテルに、今日は宿泊する予定だ。

 こうして、旅はまた明日も続いてゆく・・・。







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「伊丹空港」(大阪)、「神戸市三宮」、「西神ニュータウンエリア」、何処も彼処も五月晴れ。301

2024年05月10日 | Weblog
 神戸市を最後に訪れたのは、確か「熊本地震」が発生した日だったと思う。
 ちょうど仕事で神戸市を訪問して、人工的な街「六甲アイランド」にあったホテルに泊まり、部屋のお風呂から上がってテレビのニュースを観ながら寛いでいたときだったから、今でも鮮明に覚えてる。
 臨時ニュースが入って、熊本地方で大きな地震があったことを告げていた。
 熊本地震は、2016年(平成28年)4月14日の午後9時過ぎに発生していて(改めて調べてみたら)、そうなるとちょうど8年ぶりの神戸ということになるわけだ。
 時間の経つのって本当に速い。2016年といったら、個人的にかなり苦しい時期だった。そんな神戸市へ今日また行く。
 青森空港発13時45分の伊丹空港行き。約1時間20分ほどで伊丹空港に到着した。



 伊丹空港から高速バスに乗って神戸市を目指す。
 五月晴れ。暑くもなく、寒くもない。ちょうどいい塩梅の天気だ。
 夕方近く、神戸市に到着した。
 「阪急神戸三宮駅」の近くを歩いて、リーズナブルな値段の神戸牛ステーキの店に入る。
 そう思って食べるからなのかもしれないけれど、やっぱり美味しい。柔らかくて味に深みがある(ように感じた)。
 ついでにグラスワインを一杯頼んで、それを飲みながら肉を頬張った。一杯飲んだだけなのに、もう顔が真っ赤っか。なんて弱いんだろう・・・。


 今日の宿は、西神ニュータウンにある駅前のホテル。
 西神ニュータウンは、神戸市西区・須磨区の丘陵地帯に住宅と産業を中心とする複合機能団地として計画されたニュータウンで、「人と環境にやさしい街づくり」をテーマとして開発が進められてきたエリアだ。
 少し人工的過ぎるような感じもするけれど、そこがまたなんとなく「神戸」らしい。
 授業で使えそうな写真をいっぱい撮りまくる。


 ああ。
 こうして死ぬまで色んな街を彷徨っていたいなあ・・・。







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大好きな作家のひとり、桐野夏生原作によるNHKドラマ10「燕は戻ってこない」、まだ2話までだけどこれがまたすんごく面白いっ! 300

2024年05月09日 | Weblog
 桐野夏生の書く小説って、読んでハズれたことなんてこれまで一度だってなかった。とにかく、出す小説出す小説、全部面白かった。
 もちろん、彼女が書いたこれまですべての小説を読んできたわけじゃなく、まだ読んでいない小説もあるけれど、映画化された幾つかの作品も全部それなりに面白かったと思う。今思い出してみても、「OUT」、「魂萌え!」なんかは、その年の個人的な邦画ベストテンに迷わず入れていた。



 そして本家の小説。これがまた凄い。
 デビュー作の江戸川乱歩賞を受賞した「顔に降りかかる雨」。それから名作「OUT」、直木賞を受賞した「柔らかな頬」も良かったし、泉鏡花文学賞を獲った「グロテスク」も凄かった。
 そしてそして、柴田錬三郎賞の「残虐記」に、映画化された作品も素晴らしかった「魂萌え!」、谷崎潤一郎賞「東京島」(この小説なんて夜通しかけて一気に読んでしまった)などなど・・・。
 そんな大好きな女流作家である桐野夏生の最新小説「燕は戻ってこない」が、テレビドラマ化されて先週からNHKで放送されている。
 まだ原作小説のほうは読んでいないけれど、テレビ化されたドラマは早速「第1話」と「第2話」を続けて観た。



 主人公は貧困に喘ぐ29歳のリキという独身女性だ。
 北海道から夢を抱いて東京へと出て来た彼女は、男に棄てられ子どもまで堕胎し、今は派遣社員として病院の受付係で働いている。それでも10数万円の給与を貰いながら、絶えずギリギリの生活を強いられていた。
 そんなある日、彼女は、職場の同僚から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われ、アメリカの生殖医療エージェントに出向いて面談を受けることに。金を稼ぎたい、その一心からだ。
 ところがそこで持ち掛けられたのは、「卵子提供」ではなく、日本ではまだ認められていない「代理出産」だった。
 一方、元有名バレエダンサーである夫(稲垣吾郎)とその妻(内田有紀)は、義母に「早く孫の顔が見たい」とせがまれ続け、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を必死で探していた・・・。

 ここから一気に物語は動いてゆくのだけれど、さすが、吉川英治文学賞と毎日芸術賞をW受賞した原作のテレビドラマ化作品だけのことはある。
 密度が濃い、濃過ぎるくらいだ。
 サクサクと主人公の過去や現在の貧困生活を描写しながら、本題である「家族」や「出産」や「女性」に関する様々な問題を、丁寧に丁寧に焙り出してゆくのである。
 このドラマ、面白いです!






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映画「ゴジラ×コング 新たなる帝国」を観た。確かにすんごく面白かったけど、ゴジラを走らせるのだけはやめて欲しい。299

2024年05月08日 | Weblog
 ハリウッド版のゴジラ作品って、これまでかなりの本数創られて来たけれど、最初に観たローランド・エメリッヒ監督(「インディペンス・デイ」や「デイ・アフター・トゥモロー」を撮ったあの監督である)に登場したゴジラは、まるで爬虫類のようで、素早い動きでニューヨークの街を壊しまくるという内容だった。
 映画自体はそれなりに面白く、マディソン・スクエア・ガーデンにゴジラの卵が産み落とされ、それを破壊すべくハラハラドキドキの展開になる点に対しては評価できる。ただし、そのスリムなゴジラの姿かたちには最後まで納得できなかった。



 あまりにも俊敏過ぎるのだ。動きが速すぎるのだ。
 ニューヨークの街を徹底的に破壊するシーンは怪獣映画の「肝」でもあり、それはまあいいとして、素早過ぎるゴジラはゴジラじゃない。
 どうしてハリウッド映画に登場するゴジラって、いつも爬虫類っぽいんだろ?
 ほんと、理解できない。
 やっぱりゴジラは、ドスンドスンと大地を震わせながらゆっくりと歩き回り、堂々と、そして凶暴極まりない動きをしてこそのゴジラじゃないか。



 その点、日本映画の「ゴジラ-1.0 」は全く違っていた。さすが本家である。あの鋭い眼光と雄叫びと重い躯体を引き摺るようにして街を破壊してゆくゴジラこそが、本来の正統派ゴジラなのだ。



 そして今回新たに創られた新作が、2014年ハリウッド版「ゴジラ」シリーズや「キングコング:髑髏島の巨神」などとのシリーズ合体作5作目となる、映画「ゴジラ×コング 新たなる帝国」だ。
 早速、映画館へと駆け付けました。
 ゴジラとキングコングの二大怪獣が激突した「ゴジラvsコング」の続編となる映画である。
 今回は、ゴジラとコングそれぞれが縄張りとする、いわゆる地上世界と地下空洞世界が繋ぎ合わさることで新たな敵が登場し、激しいバトルが繰り広げられるという内容になっていて、映画の冒頭から、出し惜しみすることなくゴジラとコングが現れ、破壊の限りを尽くしてゆく。
 10分もすればすぐに何らかのアクション・シーンへと変わり、それが最後まで徹底して続くので、飽きるということがない。面白い怪獣映画ではあると思う。
 ただ一点、ゴジラが全速力で敵に向かって突き進むというシーンだけはいただけなかった。

 走っちゃ駄目だって! ゴジラなんだから!
 ほんと、止めて欲しい。
 ここだけは、日本のゴジラ映画をちゃんと踏襲していたたきたい、そう切に切に願う。






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NHKスペシャル「山口一郎”うつ”と生きる~ サカナクション 復活への日々~」(日曜夜9時)は凄かった! 観終わった後、少しの間、思考が停止してしまったほどだ。298

2024年05月07日 | Weblog
 生まれてこのかた、一度も心療内科とかに通ったことがないので軽々しい言葉は吐けないけれど、アメリカ映画なんかを観ていると、心を病んで訪れた患者が、広めのソファに座って、自分の心に巣食う闇をカウンセラーである主治医に吐露しているシーンが頻繁に出てきたりする。でも、たぶん日本では、それよりも薬を与えての対処措置が一般的なんだろうと勝手に思ってしまう。
 これまでも、何度かこのブログに書いたことがあったけれど、そんな自分もまた、これまで大きく2度ほど辛く苦しい経験をしたことがある。
 一度目はこのブログを書き始めるその切っ掛けにもなっているのだが、あることがあって、そこから圧倒的な虚しさというか淋しさというか切なさというか、そういう負の感情が絶えず襲い、胸が張り裂けそうになり、いっそ死んでしまいたいと思うようにまでなったのだ。
 これは滅茶苦茶苦しかった。
 特に、夜の帳が降り始める時刻から真っ黒な塊が身体の至る場所から涌き出てくるような感覚に襲われ、冷たい土砂降りの雨に打たれ続けているみたいな気分にも陥った。

 

 そしてそれから数年後、今度は、全然望んでもいなかったある役職に抜擢されたときのことで、周りからは持て囃されたりもしたけれど、嬉しさなんて微塵もなく、ひたすら苦痛で、毎日毎日辞めることだけを考え、いつも「辞表届け」をスーツの内ポケットに仕舞っていた。
 そんなある日の休日、スポーツジムで大量の汗を流したあと、ジムのシャワーを浴びていたら、突然そのシャワーのお湯が襲って来るような恐怖に襲われ(こんな奇妙な感覚に陥ったのは生まれて初めてのことだった)、息が苦しくなって、急いでシャワーを止めてシャワー室から出ると、たまたま同じ職場で働いていた女子職員も偶然同じジムで汗を流していたので、その人を見つけ出して傍にいてもらい、その後なんとか過呼吸は治まった。
 でもそこからがまた地獄の日々で、夜は眠れず、前回と同じように圧倒的な虚しさや淋しさや悲しさが絶えず襲って来て、何日も何十日も何か月もその感情に苦しめられた。
 これまた地獄である。
 でも一度も病院には駆け込まなかった。薬の類いも一切飲まなかった。
 救ってくれたのは全員、友人である女性たちだった(ヘンな意味じゃありません)。一人ひとり、別なルートでの人間関係を築いていた人たちではあったけれど、本当に色んなサポートをして貰い、励まされ続け、吐き出した負の感情を全部優しく掬いあげてくれた。
 なので、今でも感謝している。
 しかしなぜか、男性群はほとんど助けてくれはしなかったけど・・・。



 日曜日の夜、NHKスペシャル「山口一郎”うつ”と生きる~ サカナクション 復活への日々~」を観た。
 これは凄かった。
 「サカナクション」は大好きで、彼らのアルバムはほとんど持っているし、ライブに行こうとチケットも買おうとしていた(でもライブは突然中止になって結局行けなかった。実は、フロントマンである山口一郎氏が闘病生活を送ることになったからだ)。
 この番組では、そんな「サカナクション」の山口一郎が、鬱病に苦しんだ2年を赤裸々に語っていて、今回2年ぶりの全国ツアーを決行しているなか、彼がステージ上で鬱病を告白したことやメンバーたちとの赤裸々な遣り取りまでが克明に描かれている。
 それにしても、よくここまで何もかも全部曝け出したものだと、心底驚いてしまう。
 観終わった後、少しの間、思考が停止してしまった。
 こんな凄い番組、一年の中でそんなにないな。





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「老後をやめる」(黄金の10日間・その最後の日)297

2024年05月06日 | Weblog
 5月6日月曜日。振替休日。天気は曇り。気温19度。今日でゴールデン・ウイークが終わる。
 朝起きて、すぐにカーテンを開ける。曇った灰色の空が広がっていた。午後からは雨が降るらしい。昨日の暑さとは打って変わって肌寒い。長かった大型連休も遂に今日で終わってしまう。また明日から仕事が始まるのだ・・・。
 午後からジムで「ハタヨガ」を予約しているので午前中はまったりと過ごす。
 「シスコーン・プレーン」にアーモンド・ミルクをぶっかけ、珈琲を飲む。軽めの朝食だ。
 テレビを点けたら、ドジャースの大谷翔平がブレーブス戦で2発を含む今季初1試合4安打をマーク、チームは4連勝。凄い。あとはチャンスにもっと打てたなら・・・。



 寝ながら、「老後をやめる 自律神経を整えて生涯現役」 (朝日新書)を読む。
 筆者は小林弘幸という順天堂医学部教授で、ほかにも関連書籍があるという。でも読んだのは今回が初めてだ。
 ようは、定年とか老後とか人生に区切りをつけないで、孤独に打ち勝ち、人生の後半戦を充実させて生きよということらしい。
 アメリカのブリガム・ヤング大学の研究によると、孤独を感じる人は感じない人と比べて、死亡率が2.8倍、心疾患が1.3倍、アルツハイマー病が2.1倍、うつ病が2.7倍、自殺願望に至ってはなんと3.9倍にも高まるらしい。

 

 日頃、仕事のみに没頭してそれだけが生きがいとなり、定年した途端、身体も心も一気に老け込む人間って結構見かけることが多い。
 第一、人生100年時代だと国はいつも煽るけれど、単なる平均寿命なんてなんの意味もなく、一番重要なのは【平均余命】である。つまり、【ある年齢の人が、その後、何年生きることが出来るのか】、これに尽きる。
 厚生労働省の発表によると、たとえば65歳の人の平均余命は、男性が19.44年、女性だと24.30年。男性はあと20年、女性はあと25年の余命があるわけで、あくまでも目安でしかないものの、その残された貴重な時間を生きるための人生スケジュールを立てること、それこそが重要だ。
 人生100年時代といったって、100歳まで肉体も精神もフレッシュで活発に行動できるわけじゃない。そこには【健康年齢】が立ちふさがる。いつまで自由闊達に動き回ることが出来て、いつまで健康状態を維持し続けることが出来るのかが、キーポイントとなるわけだ。



 「老後をやめる 自律神経を整えて生涯現役」 (朝日新書)によれば、自律神経を整えることが一番だと説く。
 自律神経の老化は、男性だと30代、女性だと40代から始まり、10年ごとに約15%ずつ減少してゆくのである!
 自律神経が老化すると、リラックス時(仕事が終わった夕方から夜)に高まる「副交感神経」が衰え、常に「交感神経」(仕事時)優位の血管収縮状態が続くことを意味し、それが種々の病気を引き起こす要因になるのだという。
 では何が最も大事なのか?
 「運動」だという。
 「運動」こそがすべての救いなのだという。
 納得・・・。






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「そのgrooveをつかまえて そのgrooveをつかまえて そのgrooveをつかまえて決して離さないで それがすべて!」(黄金の10日間・その9日目)296

2024年05月05日 | Weblog
 5月5日、日曜日「こどもの日」。曇りのち晴れ。気温24度。暑い。
 ジムで予約していた「シェイプ・ザ・ボクシング」を急遽キャンセルして、外を走ることに決めた。
 スマホ・ランニング・アームバンドを左腕に装着して、アップルウォッチで「Nike」アプリをタッチし、ランニング・スタートをタップした。
 朝方は少し曇っていたけれど、だんだん日差しが強くなってきて、ソニー ワイヤレスイヤホンから流れるお気に入りの楽曲を聴きながら、まずは「青森県庁」前に出て、国道4号線沿いの歩道を海に向かって走る。



 海に出た。
 海風が心地いい。
 大型客船が停泊していて、街なかにも外国人の姿が異常に多い。
 「AmazonMusic」に予めお気に入りの曲を大量にダウンロードしていたので、大好きな楽曲を聴きながら走ることでテンションは頗るアガりまくる。
 「DEEN」の「Burning my soul」、「KIRINJI」の「Almond eyes」、「サブリナ・カーペンター」の「フェザー」、「藤井風」の「花」、「Vaundy」の「トドメの一撃」、「GOOD BYE APRIL」の「TRANSIT IN SUMMER」、「BTS」の「V」の「Slow Dancing」、「サカナクション」の「忘れられないの」、「大沢誉志幸」の「甘い関係」、「斎藤和義」の「dejave」、「サディスティック・ミカ・バンド」の「ハイ・ベイビー」・・・。



 「合浦公園」に入った。
 園内の水飲み場で給水して、東口のゲートでUターン。
 桜はほとんど散っていたけれど、それでもまだ頑張って美しい色を鮮やかに見せている桜も幾つかあった。
 ゴールデン・ウイークということなんだろう、まだたくさんの出店は開いていて、家族連れも含めた多くの花見客で賑わっていた。 



 強い日差しが降り注いでいて、走っていると汗が止まらず、目の中に入り込むから何度も目を擦る。
 それでも海沿いの湾岸道路はひっそりしていて、時々車が思い出したように通り過ぎる程度で、明るい太陽の光が誰もいない舗道を照らし続けている。



 復路は「アスパム」裏の遊歩道に出て「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の前を通ってそのまま家まで走った。ここもたくさんの人で賑わっていた。
 汗が滴り落ちてきて、止まらない。
 「弘前・白神あっぷるマラソン」まであと5か月。ここで4月のマラソン欠場の屈辱を晴らすしかない。

 「そのgrooveをつかまえて そのgrooveをつかまえて そのgrooveをつかまえて 決して離さないで それがすべて!」と、「FNCY」の歌声がワイヤレスイヤホンから聴こえてきた。
 つかまえるぞ、そのgroove、しっかりと!





 
 

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評判を博していた水木しげる生誕100周年記念アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」、快晴の午後の気持ちいい海沿いをゆっくり散歩。(黄金の10日間・その8日目)295

2024年05月04日 | Weblog
 5月4日土曜日、みどりの日。今日も快晴。気温24度。
 気持ちのいい朝だ。
 起きて玄関に新聞を取りに行って、それを読みながら熱い珈琲を淹れて飲む。今日はお昼から友人宅で「バーベキュー」をやるというので、朝は珈琲だけにした。
 もちろん「16時間断食」はずっと継続しているけれど、土日だけは起きてから軽い朝食を摂っていて、そのかわり、あとは原則夜まで食べないように心掛けている。
 11時に友人が車で迎えに来たので、乗り込んで友人宅へと向かう。途中、肉と野菜と魚介類と缶ビールなどを買い込んで、太陽が燦々と降り注ぐ友人宅の庭で美味しいバーベキューを楽しんだ。



 あまりアルコール類は飲まず(弱いので)、肉やホタテやエビや野菜類をたらふく頬張った。
 午後2時過ぎに、お開き。
 少し酔ってはいたけれど、ぶらぶらと5キロ近くある家まで散歩がてら歩いて帰ることにした。
 住宅街を抜けて「合浦小学校」を通って「港町」、そこから「石森橋」を渡って「青森港」の潮騒を嗅ぎながらゆっくりと歩く。これって、いつものランニングコースじゃん。
 汗ばむ陽気だ。
 「イートイン」という美味しいパン屋さんの前に出たので、中に入って「柏餅」や「みつかけ」、それとパンを買ってそこから帰った。
 日差しが結構強かったけれど、風もなく、絶好の散歩日和だ。
 これこそが、五月という季節の美しさ!

 

 家に帰って、今日もまた映画を1本。 
 アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」だ。
 漫画家である水木しげるの生誕100周年を記念した作品で、目玉おやじの過去と鬼太郎の誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーションである。
 この映画、すこぶる評判が高く、映画批評でも各誌絶賛していたアニメ映画で、いつか観ようと思っていた。
 時代は昭和31年。
 鬼太郎の父は、行方不明になった自分の妻を捜して鄙びた山村へとやって来る。その村は、日本の政財界を裏で操る財閥一族が支配していて、血液銀行に勤める水木という若者も、一族当主の葬式のために偶然村を訪れ、そこで鬼太郎の父と出逢うことに。
 ところが、当主の後継をめぐって、謎の猟奇的連続殺人事件が発生する・・・。


 いやあ、まるで横溝正史の「犬神家の一族」を彷彿させる、おどろおどろしい展開で、一気に引き込まれてしまった。
 ただ、この映画、こどもたちが観てもかなりの拒否反応を示すのではないか? それに、この映画に鬼太郎はほとんど出ないし、いつもの鬼太郎対妖怪の戦闘シーンもない。
 あくまでも、鬼太郎誕生秘話なのだ。なので、大人のほうが楽しめる内容となっている。
 観終わって、高評価を得たのがよく分かった。







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ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが組んだ映画「哀れなるものたち」と、日系R&Bシンガー、Joyce Wriceのアルバム「Overgrown」。(黄金の10日間・その7日目)294

2024年05月03日 | Weblog
 5月3日金曜日、憲法記念日。晴れ、風が強い。気温19度。
 朝起きて、軽い朝食を摂ってから「スポーツ・ジム」。10時半からの「ヴィンヤサ・ヨガ」。ゴールデン・ウイーク後半のスタート日ということなのか、スタジオは結構空いていた。
 終わってサウナに入り、湯船に浸かる。
 ジムのお風呂場の窓から明るい陽光が差し込んできて、湯船のお湯がきらきら揺れて光っている。
 ジムのお風呂場の時計が午前11時50分を示していた。まだ午前中かぁ。なんか儲けた気分だな。
 お昼は歩いて新町・中心市街地へ。
 「さくら野百貨店」のクリーニング屋にスーツを2着預け、向かいの「UGUISU」で「鶏そば」と「升抹茶ティラミス」。
 帰って、最新映画を1本観る。



 映画「女王陛下のお気に入り」(これは面白かった!)のヨルゴス・ランティモス監督と女優のエマ・ストーンが再びタッグを組んで、スコットランドの作家アラスター・グレイの小説を映画化したのが「哀れなるものたち」だ。
 しっかし、劇場でつい最近上映されていた映画が、もう配信されて観ることが出来るなんて・・・時代はもうここまで来てしまったんだ。
 だって、まだ国内の一部映画館では、この「哀れなるものたち」が上映されているわけで、それが家の中でゆっくり観られるんだから、凄い。
 そんなわけで、映画「哀れなるものたち」を「Disney+」で。




 なんとなく観る前から、こういうトーンの映画になるんだろうとは薄々予想していた。だって監督がヨルゴス・ランティモス監督だからだ。「女王陛下のお気に入り」を観たら想像がつく。
 2023年の第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞、そして第96回アカデミー賞で自身2度目となる主演女優賞をエマ・ストーンが受賞するなど、映画「哀れなるものたち」の評価はすこぶる高く、大いなる期待をもって観た。
 女性ベラは天才外科医によって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。未熟な脳を持ったことで幼児の振る舞いしか出来ず、そのことが周りの人間たちに対して様々な影響を与えてゆくことに・・・。
 と、一応導入部の粗筋は書いたものの、とにかく縦横無尽、予測不可能な展開で観る者を最後の最後まで唖然とさせる。
 過激なセックスシーンはこれでもかというくらいに描かれ、映像もモノクロからカラーへと変化をし、背景もわざと絵画を駆使して人工的に映し出される(それがまた美しいのだけれど)。
 観終わって、「横濱家系ラーメン」を続けざまに2杯食べたような感じがした。濃厚で、過激で、強烈過ぎる。
 エマ・ストーン、ここまでやるかぁ・・・。



 あまりにも強烈でショッキングな映画を観たので、R&B系の女性シンガーが聴きたくなって、L.A.を中心活躍している日系R&Bシンガー、Joyce Wriceのアルバム「Overgrown」を聴くことにした。
 Joyce Wriceは、今月、来日ライブを行うということを知り、東京の六本木「ビルボード東京」でのライブ・チケットを何とかゲットした。
 なので今、Joyce Wriceを予習がてらじっくりと聴いている。
 楽しみだ。



 Joyce Wriceのヴォーカルが、5月3日午後の明るい空にゆっくりと溶けてゆく。
 今日は、あと何処にも出掛けず、こうしてソウルフルなリズムにじっくりと浸っていよう・・・。
 




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「負け続けてる人間、真っ当に生きながら狡賢い人間たちにいきなり足元を掬われる人間に対しての、希望が持てる、そんな逆転戦略ってどこにあるんだろう?」(黄金の10日間・その6日目)293

2024年05月02日 | Weblog
 5月2日木曜日。天気、快晴。気温、20度。
 朝、通勤時のメイン道路はいつもと比べて空いていた。スイスイ走ることが出来て渋滞もない。ゴールデン・ウイーク期間中、連続休暇を取っている人たちが多いからだろう。でも、こっちはいつも通りに仕事がある。ということで、いつものように7時半には机の上のパソコンと睨めっこ。
 処理する案件が膨れ上がって来て、少し辛い・・・。



 それにしても、なんという穏やかで気持ちのいい朝だろう。
 まだ学生たちも来ない静かなキャンパスに出て、明るい太陽を拝む。
 でもなあ・・・こんな平和な雰囲気を醸し出している日本の朝とは真逆の朝を迎えている国々だってたくさんあるわけで・・・。
 昨日の夜の「報道ステーション」でも速報が流れていたけれど、イスラエルのネタニヤフ氏は、イスラム原理主義組織ハマスとの休戦交渉を巡って、戦闘終結を含む合意は受け入れないと述べたらしい。ということは、近々、パレスチナ自治区ガザ最南部の人口密集地ラファへの大規模な地上作戦は実施されるわけで、そうなると現地で暮らしている一般人ーそれも幼い子どもたちや女性たちーがまた無残にも殺されてゆくということになる。


 テレビのニュース映像では、アメリカの名門「コロンビア大学」の学生らがパレスチナでの悲惨極まりないジェノサイドに対して抗議をするデモと学内占拠の様子が映されていた。
 そこにイスラエル支持者たちが押しかけ、学生を排除しようとする武装警察をも巻き込んで大乱闘が行われている場面までもがリアルに流れている。
 なんとも遣り切れない気持ちに襲われた。あのイスラエルのガザ侵攻に抗議をしている若者たちを見ていると辛くなってくる。翻って自分を思う。じゃあお前は何してんのと・・・。


 眩しい朝日に揺れる静かな朝のキャンパスに、遅咲きの桜が咲いていた。綺麗だ。
 結局は、安全な丘の上に立って下界を眺め、そこで繰り返されている弾圧や紛争や遣り切れない殺戮の様子をただ嘆いているだけの傍観者でしかない自分自身が情けない。
 それでもこうして人生は続き、やがて年老いてみんな誰もが死んでゆく・・・。
 世界はどこまでも非情で、そして、徹底して独りよがりな生き物だ。



 こうしている間にも時間はどんどん過ぎて行き、弱い者たちは虐げられ、強い者たちだけが生き残る。狡猾で計算高く、戦略に長け、冷酷な頭脳と媚びる才能に秀でた者だけが、勝者としてこの世界に君臨し続けるのだ。

 ならば、負けた人間、負け続けている人間、真っ当に生きながらも狡賢い人間たちにいきなり足元を掬われる人間に対しての、希望の持てる、そんな逆転戦略っていったいどこにあるんだろう?






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「脱うつ ごはん」(黄金の10日間・その5日目)292

2024年05月01日 | Weblog
 5月1日水曜日、快晴、気温17度。
 今日から5月。朝、いつものように起きて仕事に出掛ける。
 7時30分には部屋に入って、ポットのお湯でインスタント・コーヒーを飲みながら、まずはメールのチェックとその返信。それから何件かの「出張願」と「義務免除伺い」を作成してパソコンで送り、日中、決済、打ち合わせ、会議をこなしていった。
 昨日の夜、「ホット・ヨガ」をするためにジムに行き、その途中、「吉野家」に寄って「鉄板牛焼肉定食」を食べたので(美味かった)、今日のお昼は肉を避け、カップラーメンに筋子のおにぎりを食べる(体に悪いと知っていても食べたくなってしまう・・・)。
 仕事を終えて定時に帰宅。
 ゴールデン・ウイークの10日間で出来るだけ溜まった本を読もうと思っていたのだけれど、中々進まず少し焦る。とりあえず目の前に積んである本を上から順番に読んでゆくことにした。
 まずは、管理栄養士・岡城美雪氏の「これだけ! 脱うつごはん」を読む。薄い本なので、数時間で読み終えてしまった。



 他人と比べて自己肯定感は低いし、ちょっとしたことでクヨクヨするし、何でも物事を否定的に捉え、悲観主義の権化みたいなところがあって、夜もあんまりぐっすり寝られない。
 これって、昔からのどうしようもない「性格」なんだとずっと思っていた。
 たまたまネットで見たのが、今回読んだ「脱うつ ごはん」というタイトルの本だった。
 簡単に言うと、不安やネガティブな感情は、「性格」から来ているというよりも、「単なる食べ物が作り出した症状」でしかないんだとこの本は主張する。
 著者は、1000人以上に血糖コントロールを教えてきた管理栄養士である。確かに分かる気もする。



 血糖値の安定を図ること。これがウツ解決への大きな糸口だとも述べている。糖質の取りすぎを気にする人は多いけれど、最も大事なのは血糖値を「安定させること」で、血糖値の乱高下「血糖値スパイク」が、心のアップダウンに直結するのだとか。
 そしてその「血糖値スパイク」を招く原因の多くが、高血糖(糖尿病などの原因にもなっている)よりも低血糖に起因することがかなり多いことから、食事の種類に気を付けて低血糖を予防改善することで心の安定がもたらされると。


 読みながら、「えーーっ!」と思ってしまったのは、ファスティングや「16時間断食」を否定していて、空腹はお勧めできないと主張している部分だった。
 だって今それやってるし・・・。
 著者が主張するには、「16時間断食」ってただ朝食を摂っていないだけのことで、メンタルの浮き沈みの激しい人にとっては、血糖値が乱れることへと繋がるからだという。
 カフェインが含まれる珈琲も控えたほうが良くて、甘いスイーツやチョコレートもやめるべきで、それらの摂取は身体を疲れさせるだけだとも主張する。



 でもなあ。
 じゃあ、そうすると、「16時間断食」実践論者がいう、最後に食事を摂ってから12時間ほど経つと血液中の糖や肝臓に蓄えられた糖が完全に消費され、代わりに「ケトン体」(脂肪を分解したときに発生する物質)がエネルギー源として使われるようになり、①血液を錆びさせる活性酸素が減って抗酸化作用が発揮される②傷ついたDNAが修復されるなどの素晴らしい変化が起こるというアレは、いったいなんなんだろう?

 うーむ・・・。
 よく分からん・・・。





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