何を比べているのか

2008年05月19日 | 人生
・見えても、聞こえても、味わっても、感じても……、現象の世界はただそれだけのことであって、無常に変滅してしまうではないか……。
 執着できるのは、頭の中の妄想に対してだけなのだ。
 ……何を比べているのか。
 

価値判断をさしはさまず

2008年05月18日 | 人生
・人間のエゴの立場からは、良い現象と評価され、悪しき現象と判断されるだろう。
 しかし、いずれも因縁によって生起し、無常に変滅していくただの事象に過ぎない。
 同じ事象に、泣く人もいれば笑う人もいるだろう。
 価値判断をさしはさまずに、ただ見たままに、感じたままに、あるがままに確認しておくヴィパッサナー瞑想……。 

今は、今のことに

2008年05月17日 | 人生
・過去から学ぶべきことを学ばないのは、愚かなことだ。
 未来に向かって、しっかりと決意しなければならない。
 過去についても、未来についても、考えることが悪いのではない。
 「今は、今のことに集中しなさい。
 頭の中から妄想を排除して、今の瞬間をあるがままに受け取めなさい」
 と、ヴィパッサナー瞑想は言う……。
 

比べない(2)

2008年05月16日 | 人生
・比べない。
 過去の自分と、今の自分を。
 不幸だった自分に、憤りが込みあがるだろう。
 幸せだった昔を追憶すれば、惨めになっていく……。

   

比べない

2008年05月15日 | 人生
・比べない。
 人には人の、自分には自分の、まったく異なった因縁の流れがあったのだ。
 生まれた環境も、成育の条件も、経験してきた無量無数の事柄も、はるか遠くの過去から集積してきた宿業も……、何もかも違いすぎて比べようがないではないか。

堂々と胸を張って

2008年05月14日 | 人生
・不純な動機と汚いやり方で、たとえ成功したところで、自分に自信が持てるでしょうか。
 人が見ていてもいなくても、堂々と胸を張って生きていくことです。

 

過不足のない自信

2008年05月13日 | 人生
・自分の実力をありのままに認めることができれば、過不足のない自信を持つことができるでしょう。
 能力が高かろうが低かろうが、自分の最高の力を発揮するだけと心得るからです。
 
  

謙虚になっていく

2008年05月12日 | 人生
・優劣にこだわる意識を手放せば、自分の弱さもコンプレックスもそのまま受容できるだろう。
 ……こうして、人は謙虚になっていく。

ブッダに訊いてみる

2008年05月11日 | 仏教
・分からないことがあったら、ブッダに訊いてみる。
 ダンマパダなどには、人生のさまざまな場面で語られたブッダの珠玉の言葉が散りばめられている。
 『お釈迦さま、どうしたら良いのでしょうか?……教えてください』と、心の中で念じながらページを開くと、不思議な暗合で、絶妙の言葉が左右どちらかのページに現れてくるものです。  

ただ流れに身をまかせ

2008年05月10日 | 修行
・思考を止め、何も判断せず、ただ流れに身をまかせていけばよい。 
 どんな現象も、ありのままに受け容れてよいのだ。
 正しく瞑想する者が、五戒を破ることなどあり得ないではないか……。

  

割り切れないから

2008年05月09日 | 瞑想
・記憶データとの照合、比較、類推、予測などの思考プロセスがいっさい働かなければ、下等生物と同じ生き方になってしまう。
 記憶も、考察も、未来予測も……決定的に大事ではないか。
 だから、誤認も錯覚も思い込みも妄想も、そこから派生するさまざまな人生苦にも笑って耐えていこうではないか……。
 と、割り切れないから、ヴィパッサナー瞑想が登場した。

  

「欲界」を手放すエネルギー

2008年05月08日 | サティ
・六門(眼耳鼻舌身意)からの入力情報が読み出されていく世界を「欲界」と言う。
 その「欲界」を手放すエネルギーがなければ、サティも入らないし、サマーディも成立しないだろう。
 永久にではなく、瞑想している間だけは、この世を捨てる覚悟……


情報に食いついていく心

2008年05月07日 | サティ
・どれほど正確にサティの技術を習得しても、見えた瞬間、聞こえた瞬間、匂った瞬間、感じた瞬間……、情報に食いついていく心を制御できなければ、サティは入らない。
 今は、情報の読み出しをする時間ではない。
 

概念の世界を離れていく清潔さ

2008年05月06日 | 瞑想
・中心対象の感覚に没入すると、思考の入らない世界が確認される。
 あるいは、注意深く意門を見張ることによって、妄想が出た最初の瞬間をとらえていく。
 思考が次の思考と連鎖していく概念の世界を離れていく清潔さ……。


豊かな人生だったのだ

2008年05月05日 | 人生
・私の人生はまちがいだった……。
 そんなことはない。
 失敗から多くを学びながら成長していくのだから、それでよかったし、豊かな人生だったのだ……。