多良川うちなぁ湧き水紀行

ラジオ沖縄で放送中の湧き水紀行(月~土 午後6時10分~15分)パーソナリティの放送日記

ラジオ沖縄 開局50周年特番

2010年07月03日 | お知らせ
始まりました!
ラジオ沖縄 開局50周年記念特番。

懐かしの名番組復活!!ということで、『多良川うちなぁ湧き水紀行』も本日一日だけの復活です。

15年にわたる番組の思い出を語り、思い出の音とともにお送りします。
また、スペシャル企画として、この番組のための宮古島取材の様子もお届けします。

お相手は 初代パーソナリティ ごやかずえ 二代目パーソナリティ ぐしともこ です。

是非、おきき下さい。


放送日時:7月3日(土)午後5時~6時

(写真は 株式会社 多良川 砂川佳一 会長 インタビュアーは ごやかずえ)


開局特番については、こちらのブログでもご紹介しています!
           ↓
http://gusitomoko.ti-da.net/e2775665.html

多良川 工場見学

2010年07月03日 | 宮古
記念番組の取材のため宮古島を訪れました。
15年間、番組のスポンサーとしてお世話になった「株式会社 多良川」にも寄せて頂き、工場やお酒を貯蔵している洞窟の中に案内してもらいました。

「いい水がなければ いい酒はできない」

というコンセプトの元に15年間、水を大切に思う文化を取材してきたパーソナリティ2人(初代 ごやかずえ  2代目  ぐしともこ)は、あらためて水の生み出した沖縄の美酒『泡盛』について学ぶことがありました。

「株式会社 多良川」宮古島本社では、予約なしでもおひとりからでも工場内の見学が可能です。(原酒の試飲はここだけしかできません!)

どうぞ、宮古島にお越しの際は、是非、訪れて見てくださいね。
(写真 左 ごや 中央 案内をして下さった平良清美さん 右ぐし)

詳細はこちらのブログでもご紹介しています

ぐしともこの湧き水散歩
    ↓
http://wakutagushi.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-8238.html

宮古島市 友利 ムイガー

2010年07月03日 | 宮古
ラジオ沖縄開局50周年記念番組の特別番組として、『多良川うちなぁ湧き水紀行』が一日だけのスペシャルバージョンで復活します。

その特別番組の放送にあたり、宮古島へ取材にでかけました。

場所は友利の海岸沿いにあるムイガー。
80メートルの崖下に今も清らかな水が湧きます。
戦後は簡易水道の水源としてこの水が利用されましたが、以前は滝のように水が流れ落ちる景色がたいへんみごとだったということです。
風光明媚な海岸沿いは、現在、観光客も訪れる場所。
湧き水にまつわる様々な思い出も伺います。

お話しは 亀浜金徳さんと山里正一さん。
放送は7月3日(土)午後5~6時の予定です。

取材の詳細はこちらのブログでも紹介しています。

ぐしともこの湧き水散歩
     ↓
http://wakutagushi.cocolog-nifty.com/blog/

15年間ありがとうございました!

2009年12月27日 | お知らせ
ご挨拶が遅くなりました。

平成6年10月10日の放送開始以来15年間続いた『多良川うちなぁ湧き水紀行』は平成21年10月31日をもって番組終了となりました。

785週にわたって紹介させていただいた場所は604ヶ所、国頭村から波照間島まで(行ってない場所もいくつかありますが)訪れた場所でたくさんの方々に大変お世話になり、感謝申し上げます。

s40年代まで集落の共同井戸、個人井戸、または簡易水道として利用された“カー(井戸、泉)”。
戦前は、生活用水としての水汲みや、お母さんたちのお洗濯、水浴びの他、お正月の若水、子どもが産まれた時の産水など生活していく上でなくてはならないものでした。“カー”を通してその土地ならではのお話を伺い、楽しいお話の中から集落の歴史、生活史を学ぶことができました。

ある方は、子ども時代水汲みは日課で、学校に行く前に水がめを一杯にし、帰ってからも一杯しないといけなかったと振り返り、又、カーにはタナガー(手長エビ)やカニ、ウナギなどがいてよく遊んだと言うお話も。
ある方は、お洗濯や水浴びをする時に一緒になった人たちとユンタク(おしゃべり)に花を咲かせたと笑顔で話して下さいました。
“カー”は地域の方たちのコミュニケーションの場所でもあったようです。

また、多良川さんのご協力により、リスナーの皆さんと一緒に、各地の名水などを巡る「バスツアー」も行いました。色んな方々と触れ合うことができました。とてもいい思い出です!。

私たちの先祖の方々もお世話になってきた集落の“カー(井戸、泉)”。
今でも水への感謝の気持ちは脈々と受け継がれ、どちらのカーに行っても、線香の跡が見られ沖縄の人のカーに対する思いが感じられます。

私は15年の内5年間担当させて頂きましたが、(ぐしともこさんが10年間担当しました!)集落の区長さんはじめ、取材にご協力いただいた皆様、さらに15年間番組を聞いて下さったリスナーの皆さま、本当にお世話になり重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。

※写真は11/18 ラジオ沖縄鳥取部社長より 多良川 砂川佳一会長に感謝状が贈られました。本当にありがとうございました。 

                            
               平成21年12月吉日  『多良川うちなぁ湧き水紀行』 担当 ごやかずえ

読谷村親志 ジムスガー

2009年10月28日 | 中部
読谷村親志 『ジムスガー』

「ナーカヌカー」「ウブガー」とも呼ばれている。
戦前の親志集落(現嘉手納弾薬庫地域、黙認耕作地内。国道58号北向け琉球村手前右折)親志事務所の近くにあった共同井戸。事務所の近くにあったので「ジムスガー」。
※親志集落は、戦後嘉手納弾薬庫地域として接収されたため、喜名と座喜味の間へ の移動を余儀なくされた経緯がある。


戦前は四角形の石積みで囲われたカー(井戸)で、水もキレイで魚もいた様子。
主に子どもが産まれた時の産水、お正月の若水、日常の飲料水として使用された。

現在は残念ながら水脈を土で埋められ水がない状態。旧道から急な斜面を下った深いくぼみになっている。
カーへの入り口の所にちょっとした拝みのスペースがあり、お賽銭が置かれていた。

今、区長さん始め区民の皆さんが頭を悩ませているのが、この場所への不法投棄の多い事!
不法投棄はやめて頂くよう立て看板をしても、近くで畑をしている方が何度となく、また、区でも年に3~4回お掃除をしてもゴミが減らない現状です!

この場所はまちがいなく親志の方々の先祖のルーツであり、神聖な場所です。
不法投棄は絶対にやめて下さい!!

親志区でも、将来的にはカーを復元しようと郷友会の方たちと話を進めていて、また、区の先輩方から昔の話を聞き取り、字誌作りにも積極的に取り組んでいます。


放送日:10/26~10/31

恩納村前兼久のカー その2

2009年10月20日 | 北部
恩納村前兼久のカー  『後ヌ井戸、カー拝みの様子』


後ヌ井戸:“クシヌカー”と読む。“ウフカー”と呼ばれることもあるようだ。
国道58号沿い ムーンビーチ前バス停近く、ビルの前の三角形のフェンスに囲われた中にあり、近代的な作りとなっていた。

もともと後ヌ井戸は現在の国道58号の道路の中央にあったそうだが、戦時中米軍により国道をつくるため、カーの移動を余儀なくされた経緯がある。

戦前、戦後と上水道が普及するまで近くの方の若水、飲料水などに利用された。
特に若水汲みは、元日の朝、根人が、集落の始まりにカーと言われる“比嘉川井”の水を先に汲んできて、この後ヌ井戸の水と合わせてから若水汲みをしたんだとか。

国道58号を挟んだ反対側には御嶽(ウタキ)があり、後ヌ井戸の隣には集落の祖先を祀る“神屋”もある。


カー拝み(カーウガン):前兼久集落では、旧暦1/1、8/10、12/24に行われる。
※1/1、8/10は集落の方々の健康祈願が主で、12/24は(御願解ち)1年間のお礼

今回8/10のカー拝みに同行し、お話を伺った。
夕方5時頃、集落の方々が公民館前に集まり二手に分かれて移動。私は“比嘉川井”“上口川”に参加。
区民代表の上間さんがウガン(拝み)の言葉を述べ、参加者全員で手を合わせた。

カー拝みの様子と、かつて上口川で行われた“カーウリー”のついても伺う。


放送予定:10/19~10/24

恩納村前兼久のカー

2009年10月17日 | 北部
恩納村前兼久のカー 『比嘉川井、伊口川』

比嘉川井(ヒジャガー)と読む。
集落の南側、始めに人が住んでいたとされる比嘉川原にあり、以前はお正月の若水汲みで賑わった所でもある。
現在の民家(集落)からは少し離れた所にあるため生活用水としてはほとんど使われなかった。

伊口川(ウィグチガー)と読む。“上口川”の字があてられることもあるようだ。 
戦前、戦後と集落の方々のお洗濯、水浴び、子どもが産まれた時の報告、産着を洗う“カーウリー”も行われた。川の入り口には祠があり、拝みとしてあちらこちらから訪れるひとは多い。
昔の比べると川の幅も狭くなり、だいぶ変わっているようだが、現在でも山からの水が流れカニや大きなうなぎが生息する清流となっている。
*取材で訪れた日も目を見張るほどの大きなウナギが現れとても驚いた!


放送日:10/12~10/17

金武町屋嘉 屋嘉のウフカー

2009年09月26日 | 北部
『金武町屋嘉 屋嘉のウフカー』

住所:屋嘉14番地。
形態:石積み円型の掘り抜き井戸。
平成5年4月27日に町の有形民俗文化財に指定される。

屋嘉集落の小字名“村内”にあり、碁盤目状に並ぶ民家の一角にひっそりと佇んでいる。カーを守るように屋根が取り付けられ、周りもセメントで囲われきれいに整備されていた。
蓋をあけると今も水が溜まっており、水面が優しく揺れていた。
 
水道が敷かれる以前までは近くに住む人の飲料水を始め、若水、産水などに使われた屋嘉集落の“村ガー”である。

屋嘉集落は沖縄戦末期、日本軍捕虜収容所がおかれ屋嘉の人々は石川やお隣の伊芸区に避難し、戦後戻ってきた時は焼け野原となっていた。
そんな中、このウフカーは埋められていたが、区民が掘り起こして修復。戦後もしばらくはここから若水を汲んだという。

戦前のウフカーでの思い出、集落の様子を3週に渡ってお送りする。

放送日:9/21~9/26、9/28~10/3、10/5~10/10

沖縄市安慶田 ヤマヤージガー

2009年09月05日 | 中部
『沖縄市安慶田 ヤマヤージガー』


屋号“ヤマヤ―ジ”さんの先祖が掘ったと言われるカー(井戸)。

安慶田市営住宅、くすぬち平和文化館の前の通り沿い、電気屋さんの前にひっそりと佇んでいる。

道を挟んで向かいに住む屋宜ツル子さん(今年92歳、巳の人)の夫から4代前の先祖が、移り住んだ時に掘られたとされている。

ツル子さんは18歳の時こちらに嫁いだそうだが、当時は田んぼやさとうきび畑が広がり、のどかな場所だったようだ。(後ろにはサーターヤーもあったそう)

昔ヤマヤージガーの水を利用していた頃のお話を中心にお聞きする。

(*写真は一緒に伺った島袋盛孝さん)


放送予定9/7~9/12、9/14~9/19

夏休み特別企画 水辺のある風景 その3

2009年08月28日 | 中部
『NPO法人おきなわ環境塾主催・きたなか林間学校 ~水とのかかわり~』

北中城村荻堂にあるおきなわ環境塾、塾長後藤道雄さんの自宅兼、環境教育施設『ぬちゆるやー』で宿泊しながら、地域の歴史を学んだり、周辺の自然や動物、生き物たちと共に過ごす3泊4日のプログラム。


施設のすぐ近くに“タチガー”という湧き水があり、おきなわ環境塾では、余水を利用して洗濯ができるほどの池を2つつくり、(もう一つは生き物たちのビオトープ的なもの)子どもたちが体験できるスペースになっている。
林間学校のプログラムの中には、他にもタチガーの水を利用して、与那国馬“げんちゃん”の水浴びや、畑への水かけ、竹を利用してソーメン流しを行うなど、湧き水を有効利用したものも多い。

今年は7/18から4回に渡って行われたが、最終組8/15~18日(小学3年生~中学生13人が参加)の2日目の朝、湧き水を利用しての洗濯の様子、裏庭での食材採り他、午後から与那国馬げんちゃんと一緒に普天間川沿いを歩き、石平公民館で行われた「第2回普天間川 水辺のフォーラム」に参加。普段体験したことのないプログラムに取り組む子どもたちの様子をお送りする。


放送日8/24~8/29、8/31~9/5