もうすぐ僕らの作る雑誌『月刊モブ』の第一号が完成しますよ。私は「超絶機動ヴィルトゥオーソ」というタイトルで長編小説書いてます。結構分量書いているので、ていうか、多分私の小説が一番ボリュームがあるので、是非読んでください。読んでくれないと俺は何のために書いたんですかァ! とやや興奮気味に。
ちなみにお試し版が→http://mobmagazine.web.fc2.com/framepage.htmlこちらからダウンロード出来るので、どうぞ(目を血走らせながら)!
『おおきく振りかぶって』15巻 感想
前巻から僅か二ヶ月の刊行。アニメの展開と合わせたんだろうな。
嬉しいんだけど、俺は知ってるぜ、まだまだストックがあることをなァ……!
・表紙
夏大終わって一区切りってことで全員集合絵。折り返しに行ってしまった人のことも気にかけてあげて下さい。
○戦い終わって……
県大会5回戦、西浦vs美丞大狭山の試合は自力の差を見せつけられる形で美丞の勝利。
西浦、一年目の挑戦はベスト16で終わった。
試合後、美丞の捕手、倉田は桐青の主将・河合に釘を刺され、ラフプレーをしないことを誓う。倉田と呂佳さんのやりとりは見物。正直作中でも1,2を争う名シーンだと思う。
罪悪感、自己嫌悪、そして何よりチームの為を思ってラフプレーをやめたいという倉田。一方呂佳さんは、「負けるくらいなら、言われなくても相手選手ぶっつぶしてやるけど」と突き放す。
呂佳さんには、敗北の経験がある。試合に、ではない。滝井にだ。一度は捨てようと思った野球に、呂佳さんは連れ戻されてしまった。呂佳さんは野球に縛られた。高校3年の夏まで、彼は最早逃れられないほど野球にどっぷりつかってしまった。そうなるともう、中途半端には関われなくなってしまう。すっぱり辞めるか、とことんやるか。呂佳さんは後者を選んだ。しかし彼は、プレーヤーではないのだ。
倉田と呂佳さんの認識のズレは、彼らの意志が未来に向いているか過去に向いているかの違いだろう。
「だけどこんなの、一生引きずる傷じゃない」
河合のこのセリフが全てなのだろう。野球をどこまで続けるかはその人次第だが、辞めてからだって、人生は長く長く続くのだから。
○目標!
一方の西浦は早速反省会。
その前に、チームの目標を決めることに。
田島は当然のように「全国制は」。三橋も「甲子園優勝」。他の連中は「県大会優勝以上」つまり「甲子園」だ。
これは結構意外だった。花井や泉ら勝気な連中はともかく、沖や西広なんかはもうちょっと控えめなのかと思ってた。ゴメンよ、過小評価して。
しかし田島はそれでも不満な様子。「全国制は」で統一したいようだ。
だけどまあ、俺は他の奴らの気持ちの方がわかるんだよね。書きたいけどそこまでは書けねーよっていう。
自信がないとかじゃなくて、怖いんだ。そこを目指して3年間人生をフルに使って、それで行けなかったら……。とか考えちゃうんだな。
田島は馬鹿だから軽く言えちゃうんだとは思わない。田島みたいなやつは、例え3年間の全てを棒に振るとしても、例え終わった後に後悔が残ったとしても、それでも目指したいのだという覚悟をしている。
結局、阿部の回答も含めて、全員一致で「甲子園優勝」に決定! さあ、こっからビシビシ行くぞ野郎共!
あ、個人的には三橋の「とにかく負けたくない。敗戦投手になりたくない。マウンド降ろされたくない」というエゴ丸出しの考えも結構好きだったりしますよ。
○三橋の再出発、阿部の焦燥
さて、三橋と阿部のバッテリーは何だかんだで問題が山積みだった。美丞戦で余りにも思うように行かなかったからさすがに気付いたが、解決すべき問題は多い。
が、まずは何よりもコミュニケーションを取るべきなのだ。
阿部は、やはり榛名のことを引きずっている。榛名を理解できなかったことへのわだかまりがあるのだろう。それが投手に対する変なこだわりになってしまう。理想的な投手である三橋と出会えたことが嬉しくて、つい自分の考えを押し付けてしまった。
三橋は、必要とされることに慣れていない。投げることしか取り柄がないから、いつも自分の居場所であるマウンドを守るのに汲々としている。だから自分を肯定してくれる阿部に依存し、まあいわば、こいつも阿部を利用していた。自分を必要以上に過小評価して、結果阿部に全ての責任を負わせてしまっていた。
お互いに負い目がある。
「力合わせて強くなろう」と阿部が言った時、初めて二人の意志が一つになったのだろう。
○まとめ
というわけで、1年目が終わり2年目へ。新人戦、秋大とこれからどんどん経験積んで来年の夏にはどうなっているのか。
とはいえモモカンや河合も言っていた通り、人生は野球だけじゃない。世界は広く、人生は長い。部活というのは、あくまでも教育の一環であり、人生を形作るもの。三橋や阿部や野球部の皆の人生が、より豊かになるように、今は励め! 鍛えろ!
そして県大ではいよいよ榛名の武蔵野第一がベスト8に挑戦。相手は強豪・春日部市立!
果たしてアニメが終わって刊行ペースはどうなるのか? また空くんなら泣くぞ!
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『おおきく振りかぶって』15巻 感想
前巻から僅か二ヶ月の刊行。アニメの展開と合わせたんだろうな。
嬉しいんだけど、俺は知ってるぜ、まだまだストックがあることをなァ……!
・表紙
夏大終わって一区切りってことで全員集合絵。折り返しに行ってしまった人のことも気にかけてあげて下さい。
○戦い終わって……
県大会5回戦、西浦vs美丞大狭山の試合は自力の差を見せつけられる形で美丞の勝利。
西浦、一年目の挑戦はベスト16で終わった。
試合後、美丞の捕手、倉田は桐青の主将・河合に釘を刺され、ラフプレーをしないことを誓う。倉田と呂佳さんのやりとりは見物。正直作中でも1,2を争う名シーンだと思う。
罪悪感、自己嫌悪、そして何よりチームの為を思ってラフプレーをやめたいという倉田。一方呂佳さんは、「負けるくらいなら、言われなくても相手選手ぶっつぶしてやるけど」と突き放す。
呂佳さんには、敗北の経験がある。試合に、ではない。滝井にだ。一度は捨てようと思った野球に、呂佳さんは連れ戻されてしまった。呂佳さんは野球に縛られた。高校3年の夏まで、彼は最早逃れられないほど野球にどっぷりつかってしまった。そうなるともう、中途半端には関われなくなってしまう。すっぱり辞めるか、とことんやるか。呂佳さんは後者を選んだ。しかし彼は、プレーヤーではないのだ。
倉田と呂佳さんの認識のズレは、彼らの意志が未来に向いているか過去に向いているかの違いだろう。
「だけどこんなの、一生引きずる傷じゃない」
河合のこのセリフが全てなのだろう。野球をどこまで続けるかはその人次第だが、辞めてからだって、人生は長く長く続くのだから。
○目標!
一方の西浦は早速反省会。
その前に、チームの目標を決めることに。
田島は当然のように「全国制は」。三橋も「甲子園優勝」。他の連中は「県大会優勝以上」つまり「甲子園」だ。
これは結構意外だった。花井や泉ら勝気な連中はともかく、沖や西広なんかはもうちょっと控えめなのかと思ってた。ゴメンよ、過小評価して。
しかし田島はそれでも不満な様子。「全国制は」で統一したいようだ。
だけどまあ、俺は他の奴らの気持ちの方がわかるんだよね。書きたいけどそこまでは書けねーよっていう。
自信がないとかじゃなくて、怖いんだ。そこを目指して3年間人生をフルに使って、それで行けなかったら……。とか考えちゃうんだな。
田島は馬鹿だから軽く言えちゃうんだとは思わない。田島みたいなやつは、例え3年間の全てを棒に振るとしても、例え終わった後に後悔が残ったとしても、それでも目指したいのだという覚悟をしている。
結局、阿部の回答も含めて、全員一致で「甲子園優勝」に決定! さあ、こっからビシビシ行くぞ野郎共!
あ、個人的には三橋の「とにかく負けたくない。敗戦投手になりたくない。マウンド降ろされたくない」というエゴ丸出しの考えも結構好きだったりしますよ。
○三橋の再出発、阿部の焦燥
さて、三橋と阿部のバッテリーは何だかんだで問題が山積みだった。美丞戦で余りにも思うように行かなかったからさすがに気付いたが、解決すべき問題は多い。
が、まずは何よりもコミュニケーションを取るべきなのだ。
阿部は、やはり榛名のことを引きずっている。榛名を理解できなかったことへのわだかまりがあるのだろう。それが投手に対する変なこだわりになってしまう。理想的な投手である三橋と出会えたことが嬉しくて、つい自分の考えを押し付けてしまった。
三橋は、必要とされることに慣れていない。投げることしか取り柄がないから、いつも自分の居場所であるマウンドを守るのに汲々としている。だから自分を肯定してくれる阿部に依存し、まあいわば、こいつも阿部を利用していた。自分を必要以上に過小評価して、結果阿部に全ての責任を負わせてしまっていた。
お互いに負い目がある。
「力合わせて強くなろう」と阿部が言った時、初めて二人の意志が一つになったのだろう。
○まとめ
というわけで、1年目が終わり2年目へ。新人戦、秋大とこれからどんどん経験積んで来年の夏にはどうなっているのか。
とはいえモモカンや河合も言っていた通り、人生は野球だけじゃない。世界は広く、人生は長い。部活というのは、あくまでも教育の一環であり、人生を形作るもの。三橋や阿部や野球部の皆の人生が、より豊かになるように、今は励め! 鍛えろ!
そして県大ではいよいよ榛名の武蔵野第一がベスト8に挑戦。相手は強豪・春日部市立!
果たしてアニメが終わって刊行ペースはどうなるのか? また空くんなら泣くぞ!