サラリーマンSEの園芸12ヶ月

サラリーマン・システムエンジニアの超個人的森林浴と音楽の日々

【1061話】クリスマス・ローズ・オリエンタリス

2009-02-16 05:39:31 | クリスマスローズのログ



おはようございます。

オリエンタリスが咲き始めました。
例年より、20日くらい早く咲いています。

オリエンタリスは、自分のお気に入りの花です。
真っ白の花が一番好きなのですが、白花は殆ど庭植えにしているので、上手く写真が撮れません。
上の花は、深紅のスポットが入っていて、下は「マドンナ」という名前だったと思います。

一鉢くらい(部屋に入れるために)真っ白のものが欲しいなぁ、と思っているのですが、株が大きくなると、株分けするのに忍びなく、庭に放してしまいますので、躊躇しています。

今年の冬は驚きの暖かさですね。
嫌が上にも「地球温暖化なんだなぁ」と思い知らされます。
先日、ビジネス誌で、子供らが老人になる頃には、2度以上気温が上がるという記事を読みました。
現時点でのCO2ノードでも、まだ、気温が上がるのだそうで、これは「CO2を含んだ空気が気温を抱え込む」のに時間がかかるからとのこと。

これはよくない!!と思い、チーム・マイナス6%に登録をしました。
すでに、250万人位の方が登録されていました。
6つの個人目標があるのですが、「車の使い方」と「買い物のやり方」にチェックを入れて、気をつけようと思っています。

不況不況の世の中ですが、主要な経済活動がCO2を高めていると思うので、不況にもプラスの側面があるのかもしれない、と思うこの頃です。



【1060話】これはなんでしょう??

2009-02-15 06:46:30 | その他の草花たち


久しぶりに植物のログです。

昨日、最近では珍しく写真が撮りたくなり、庭で撮った一枚です。
道ばたの花壇などで、見かける植物。
小さいキャベツのような格好の芽ができています。
冬場はもっと閉じているのですが、2月も半ばになって、少し開いたようです。

答えはオオベンケイソウ[大弁慶草]。
秋に下の写真のような花を付けます。

ベンケイソウの仲間は多肉植物です。
カネノナルキ、カランコエといった植物もベンケイソウの仲間。
オオベンケイソウは、「耐寒性」と書いて売っていますが、冬場は根元まで枯れ込んで、上の写真のような芽ができます。
カネノナルキは、茎が木質化するので枯れ込まず、軒下に入れておけば、冬場に花を咲かせます(花はオオベンケイソウによく似ているので、同じ仲間と納得)。
カランコエは、東京でも外では冬越しできませんから、室内に取り込んであげる必要があります。

ベンケイソウの仲間は、温室植物園でもたくさん見ることができます。
小石川植物園に行くとセイロンベンケイがあって、これは別名を「ハカラメ[葉から芽]」といいます。
葉っぱを取って、水に浸けておくと芽がでることから、そんな名前が付けられています。

先日、ガーデンセンターにいくと、多肉植物のコーナーがとても大きくなっていました。もの凄い種類があって、「これは覚えられない」とビックリしました。

多肉植物は、中に水を溜めるので、お水は控えめでOKです。
水を吸うのも夜。
オオベンケイソウは丈夫なので、いつあげても大丈夫です。



【1059話】 拍子

2009-02-12 04:14:42 | Webログ
おはようございます。

ウメやオウバイが咲き、昨日はネコヤナギの芽が膨らんでいるのを見かけました。
もうじき春になります。

しばらく前に、友人からDeep PurpleのIn Rockの"完全版"というのを借りました。iPodにいれただけで聴いていなかったのですが、別の友人がギター教室でBlack Nightを習っているというので、超ひさしぶりに聴いてみました(レコード聴いたのが、いつかすら覚えていない)。

とてもスリリングな演奏。今、聴いても新しいですね。

ギター教室に行っている友人は、「(Black Nightの)出だしの3連譜が苦手」といっていました。

4分の4拍子で、出だしの2小節が
タタタ、タタタ、タタタ、タタタ、タタタ、タタタ、タタタ、タタタ。
1  、2   3   4   1   2   3   4  。
と、3連譜でできています。
ビートは典型的な8ビート(ベースのロジャー・グローバーが刻んでます。このグルーブ感は素晴らしい!!)。

貸してもらったIn Rock。ボーナス・トラックがいっぱい入っています。
iPodに落とすと、Chatというのが各ボーナス・トラックの前にあるのですが、この最初のChatにSpeed Kingのリハの一部が入っています。

Speed Kingも4分の4拍子の8ビートですが、なぜか、このChatでは、PianoでTake Fiveの出だしをやっています。ジョン・ロードが弾いているんでしょうね。その後、Speed King(Piano Version)というのがあります。
アレレ、なんでTake Fiveなんだろ(Speed Kingがポリリズムになってんだろうか??)、と思って、耳をこらしても分かりませんでした。
きっと、録音のテイクが5番目、というジョークと思います。
ーーー追記ーーー
Chatをよく聞くと、ジョン・ロードらしき人が、「今のは、ジョーク」と言っています。
最近は、古いアルバムがリマスターされて、こういう短いChat付きの「完全版」というのが再発されてます。
マイルスのマラソン・セッション(Cookin', Relaxin', Workin', Steamin')の内、Cookin'とRelaxin'の再発版を持っていますが、それにも、曲ごとにマイルスの嗄れ声が入っていて楽しいです。
それと、Black NightはLPには収録されていない曲です。
Single用に作られた曲なので、長尺&即興音楽的な他の曲になじんでないですね。
ーーーーーーーー

そういえば、Take Fiveもしばらく聴いてないな、と思い、アルバムを変更。
当然、デイブ・ブルーベック・カルテットのTime Out。

このアルバムは1959年の録音!!です。
デイブ・ブルーベックは、ブロックコードを使った演奏が多いピアニスト。ここでも、とてもアバンギャルドな演奏をしています。それにポール・デズモンドの鼻歌のような(いい意味です)アルトが乗っかります。

このTime Outは、奇数拍子の曲がいくつも入っていることで有名です。

奇数拍子は、4分の3拍子のワルツが代表選手です。
ジャズにも、なんとかワルツという曲がいくつもあります。ワルツ・フォー・デビー、サークル・ワルツ、ファイヤー・ワルツ。
このアルバムにも、キャシーズ・ワルツという曲が入っていますが、4分の4拍子と4分の3拍子が入り交じる、という変わり者です。出だしを聴くと、ワルツじゃないじゃん、と思いますが、途中から拍子が変わります(その後、また変わります)。

アリナミンのコマーシャルに使われたTake Fiveは、4分の5拍子。
Pianoの出だしから
タタッタタ、タータ

1 2 3 1 2、
と拍子をとれば、これの繰り返しであることが分かって楽しいです。

1曲目の「トルコ風ブルーロンド」という曲は、8分の9拍子と言われています。
pianoの出だしは
タタタタタタ、タタタ。

ですが、これも、
1 2 3  1 2、
と拍子をとることができます。Take Fiveと一緒。

そうすると、
タタタタタタ、タタタ。
の、最後の「タタタ」と「1 2」が符号します。
このとき、ブルーベックの演奏は8分音符3つに聞こえるのですが、デズモンド(名手)の演奏はなんとなく3連譜(1拍に近い)に聞こえます。二人でアンサンブルしているので、ずれては聞こえないんだけど、耳をこらして別々に聴くと、そんな風に聞こえます。(Take Fiveはデズモンドの曲ですが、この曲はブルーベックの曲。途中で4分の4に変調します。)

でも、上の拍子の合わせ方は「変」ですね。
理屈的に4分音符で「1 2」=タタタというのはありません。

そうすると、
1 2 3 1 2
という、拍子の取り方が間違っていたことになります。
最後の2(タ)を、「早く切り上げていた(8分音符にしていた)」ことに気がつきます。
なので、8分の9なんだ、と気づくわけです。

そもそも、Take Fiveなのに、なんで「1 2 3 4 5」じゃなくて、「1 2 3 1 2」の方が拍子が取りやすいの?
手と口で拍子を取るということの限界を感じます。

このアルバムを聴くと、人間はそんなに簡単に「奇数拍子」が打てないということが分かって楽しいです。
ワルツはいいんだけど、5とかそれ以上ってどうするの?
となります。

ドラムのジョー・モレロは、さぞかし大変だったんだろうな、と思います。
音の少ないベースのジーン・ライトもそう。

ジャズでは、ピアノ、ベース、ドラムをリズムセクションと呼びます。
ブルーベックの、このアルバムでは、この3人がリズムを刻んでるんですね。

拍子や譜面で言えない「なんともいえないリズムのずれ」を「タイム感が違う」とかいったりします。
たとえば、クールストラッティンで有名なソニー・クラークというピアニストは、「少し遅れている感じ」がするのですが、「そのタイム感がいい」とか言ったりします。コーラスを弾いてるのを聴くと、なんとなく不思議な感じがします。

このアルバムのタイトルは、Time Out。
TimeとOut。そのまま読むと「時間切れ」の意味ですが、そうじゃないですよね。
ーーー追記ーーー
英語では、ワルツの拍子を「3/4 times」といいます。
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そんなことを考えるのも楽しいことです。

【1058話】 Britney

2009-02-02 06:09:53 | Webログ
昨日、(園芸に関係なく)音楽の話しを書きました。

ガーデニングはお休み、と書きましたが、春の準備は殆ど終えて、あとは季節が変わるのを待つだけです。

息子の受験が本番にさしかかり、今週は水曜日までお休みをとっています。

暇を持て余している娘と、一昨日は「ミスター・インクレディブル」、昨日は「ロボッツ」のDVDを見ました。
共に、相当前に購入したもの。
子供達は何度もリピートして見ているのですが、私は初めて「通しで」見ました。

(共に)とてもいい映画ですね。
大人向けにも作られてるんだ、という感想。

最近は不況・不況。
夜の電車や道路がとても空いているのには、(自分も当事者ですが)驚きます。
会社に出ても暗い話しになりがちです。

こういう時代には、こういう映画を観るのがいい、と思いました。
夢と希望を与えてくれます。

ロボッツを観ていたら、最後の方で、ブリトニー・スピアーズの「...Baby One More Time」がかかりました。
フェンダーというロボットがコミカルに戦う場面。
死ぬほど笑ってしまいましたが、娘は分からない様子。
(エンディングはJBでしたね)
早速、YouTubeから動画をダウンロードして、(娘が私から奪った)iPod nanoに入れたところ、フェンダーの真似をして踊り始めました。

今日のログはBritneyのファーストを聴きながら書いています。
新しいと思っても、もう10年前のアルバムなんですねぇ。
(息子がチビの頃に流行ったので、考えてみればそうなんですねぇ)

Wikipediaを読んだら、まだ若いのに波瀾万丈の様子。
口パクがどうだの、離婚がどうだのと書いてありますが、このアルバムは「恋の歌」でいっぱい。
なんで、口パクがいけないのだろう??
最近は、皆、歌手(シンガー)とは言わずにアーティストというのに。

極端な話し、無理して歌わなくてもよいのじゃないかと思ったりします。
Britneyも歌に乗らないと踊れないんだから、彼女が(当時)、たーくさんの恋の歌に乗っかってたことにとても感慨を覚えます。

「気味が悪いからオヤジは聴くな!!」という声が聞こえそうですが、人生それぞれのステージで歌の聴き方は変わります。

とてもポップで、バランス良く出来たアルバムと思います。

【1057話】 ジャズ回帰

2009-02-01 05:04:18 | Webログ
今年の冬はガーデニングも森林浴もお休み。
街路樹をみる楽しみに変わりはありませんが、写真をとることは殆どなくなりました。

近年はロックを聞くことが多かったのですが、ここしばらくジャズに回帰しています。

今、iTunesを見てみると、ジャズに分類されているアルバムが200枚位あります。
へぇ、意外と少ないな、と思ったのですが、考えてみれば、一番ジャズを聴いたのは学生のとき。
大学に入学して(1980年代末)、友人に紹介されて聴き始めたのがきっかけでした。
丁度、この頃は洋楽がラップに傾斜していた時期で、これに馴染めなかった私はジャズに急速に傾斜していきました。
(グランジが流行り始めたのは、丁度、大学を卒業するころですね)
当時は、当然、iPodなどなく、CDすらも出始めたばかり。
アナログからCDに「焼き直したもの」が、第何期リバーサイドとか、プレスティッジとか言って再発されていました(一枚3200円位だったように思います。ちなみに、私が最初に買ったCDは4000円でした)。
貧乏学生にこれらをそろえる「資金力」などなく、その友人のお父さんが購入したものや、友人と「分担買い」をして聴いていました。

その後、ロックのLP(会社の若い後輩の中には、見たことない人がいてちょっと驚いたりします)は買い直したのですが、ジャズのCDを買い足すということせず、気が向いたときに聞く程度に過ごしてきました。

学生の時に好きだったのはハードバップ(1950年代半ば~1960年より前)で、これは単純に「取っ付きやすかった」からです。
パーカーやコルトレーンとかは(何枚か買ったりもしましたが)殆ど聴きませんでした。
これも単純に「取っ付きにくかった」ためと、「解説書に難しそうなこと」が書いてあったためです。

それが、5年位前のある日、突然、「コルトレーンはいい」と思ってしまいました。
不思議なもので、ジャズを聴き始めてから15年も経って、初めて「これは良い」と思ったのでした。
それが元でコルトレーンを集め始めて、手元には(リーダーアルバムだけカウントして)22枚がiTunesに入っています。

そして今度は、正月休みに、偶然再生したパーカーを「これはいい」と思ってしまいました。
ジャズを聴き始めて20年。
こんなこともあるのだな、と思う今日この頃です。

私にジャズを薦めてくれた友人のお父さんは、(たーくさんCDを聴かせてもらいましたが)マイルス一辺倒の人と聴いていました(とはいえ、大人買いなので、有名盤が次から次へと大量入庫されてました)。
映画(バード)になったパーカーは、(誰に言わせても)「モダンジャズの開祖」の一人。そのせいで、たくさんの評論家やジャズ喫茶(いわゆる、ジャズ道場)の方々が「敷居を高く設定」してしまってるのかもしれませんね。
おなじことが、パウエルとか、モンクとか、ミンガスにも言えるかもしれません。
バードの後見人的なトランぺッターだったガレスピーは、ナヴァロやマイルスよりも(演奏面で)低く評価されてたりもします。

今、聴いてみると、太い音で歌うパーカーはとてもメロディックでモダンです。
よどみないフレージングは、まさに、空に羽ばたくバードと感じます。
譜が読めなかったと言われるバードは、歌わなくては飛べなかったと思います。彼のフレージングは、(他人からの示唆はあったにせよ)彼の天才と努力の賜物。
その音楽的解釈は後付け。

音楽は「音を楽しむ」もの。
(ライナーを読むのは楽しいですが)先入観なしで聴くのがベストなんでしょうね。
ガレスピーもやっぱり一流の演奏家です。

「大人買い」してみた(学生のときからは考えられない!)ので、しばらくの楽しみができました。