無知の知

ほたるぶくろの日記

桜に溺れる

2024-04-06 20:31:38 | 日記
今年は年度が明けてからの桜開花だったので、楽しんでいます。


例年のように上野の国博へお花見に。
ゆりの木も新芽で黄緑の眩しい姿。


庭園への入り口付近に白っぽい桜が・・
これは枝垂れ桜も期待できる、とわくわく。



期待通りの美しい枝垂れ桜。5分咲きってところでした。


お天気も申し分なく、ラッキーでした。

すっかり桜に遊んでもらいました。
眼福でした。



東京の桜がやっと咲き始めました

2024-04-02 16:53:37 | 日記
日曜日くらいから少しずつ咲き始めました。


うちから少し歩きますと、ちょっと良いハンバーガー屋さんがあります。
春の散歩にベストなところで、コロナ前はたまに出かけていました。

桜の開花を確かめがてら、久しぶりに出かけました。


何年振りか、という感じ。

子供が小学校のころはよく来ました。
本当に美味しいハンバーガーを作られているのです。

お店自体も素晴らしく整えられていて、通い始めてかれこれ20年近く経ちますが、全く変化を感じないほどによく手入れがされています。

久しぶりにオーナーシェフのお姿を拝見しましたが、お元気そうで良かった。

私もやっとこうしてハンバーガーを食しに出掛けるまで回復しました。

この3年ほど、なかなか体力を消耗しました。
気力もですかね。

色々なことが次々に起こり、一つ一つの解決にかなりの体力を使ったのでした。
この間、とうとう血圧管理の投薬が始まりましたし、
老眼鏡も使い始めました。
安定剤の威力の凄さにも感動したりしました。





最近、なんとなくトンネルを抜けたかな、と感じています。
暇を楽しむ余裕が出てきました。

次は何をしようかな。 なんてね。







上野 東京国立博物館にて

2024-03-24 14:55:14 | 日記
このところ、私は繊細さ、優美さに敏感になっています。

博物館などで、何に自分の興味が惹かれるか、美しいと思うか、心を揺さぶられるのか。
同じ展示物を拝見しても、その時その時で自分の反応は違っているようです。

最近のテーマは「繊細さと優美さ」のようです。
金色堂の全ては感動的でした。細部に至る装飾が素晴らしく繊細かつ優美でした。




千手観音菩薩坐像 南北朝時代・14世紀 (東京国立博物館蔵?)
と、目録にはあり、元々安置されていた寺院などの情報はありません。

今回、実にこの仏像の光背の彫刻に魅せられています。


そして

(ぼけぼけですいません・・・)



そして、この手の表現。
優美なのです。

どこまでも柔らかい手の表情に、私は癒されました。

もう一点。



双鳩(そうきゅう) 平福百穂(昭和6年(1931) 

この絵は常設展示されているので、これまでも何度も拝見しているのですが、毎回じっと見つめてしまいます。

竹の葉の、種々の緑の色の重なり。子供の時から思うことなのですが、私は様々な緑色だけで絵を描きたいのです。
夢です。
この絵の緑の種類は驚くべきです。方向性の異なる緑の葉が重なり合い、それはそれは繊細で美しい。



様々のものを拝見し、自分の心の動きを観察する。

ちょっと邪道なような気もしますが、そんな美術の観覧もあるかな、と思っているところです。



なかなか夜の博物館は良いな、と思いました。




上野リベンジ

2024-03-23 12:30:56 | 日記
昨夕、東博へ再度チャレンジしました。
『中尊寺金色堂展』は「内部混雑中」とあったのですが、外の行列はなく、受付に行くとすんなり入場できました。

随分前から美術館、博物館が夜間開館していることは知っていましたが、週内の1日だったり、今回は週末だけだったりして予定を調整するのが難しかったのです。

特に週末の夜の開館と言われても、もう何かを拝見する気力も体力も無くなっている週末。今まで実際に夜間開館を利用したことはありませんでした。

最近は在宅勤務もあったり、昨年の疲れを癒すために仕事を若干セーブしていることもあって、だいぶん体力が温存されていますし、今週は春分の日もありましたのでこの週末は行けそうだな、と思っていました。

そういうわけで、昨日初めての夜間開館を経験しました。


ついた時はまだ空に明るさが残る6時前。私は大体平均して1時間前後が美術館の滞在時間です。7時に閉館なので、6時までに入れば、と思っていました。
最近は夕方の陽が延びて6時でも明るい。
いい季節になりました。

中尊寺金色堂展は一階の特別5室。かなり広い一部屋ですが、スペース的には限られたものです。

部屋に一歩入ると、天井まで届く大画面。そこに超高精細8KCGの金色堂映像が流れていました。右上に「原寸大」という文字もあって、圧倒的な迫力でした。
私は中尊寺を拝観したことがありませんので、中尊寺金色堂は初めて拝見しました。金色である、ということではなく、仏像の造形、建築物の造形、荘厳、全てが繊細で洗練された、素晴らしいものです。特に繊細さと優美さが圧倒的で、この世のものとは思えない、と感じました。

阿弥陀三尊像は画像ではなく、実物がお出ましで、後ろ姿も含め拝見することができました。
こちらも素晴らしいもので、実に美しく、力強くも優美な彫刻でした。

あいにく写真撮影は金色堂の模型のみとなっていましたので、画像がありません。できればお運び頂いて現実にご覧になることをお勧めします。


ところで、その後、まだ7時までには時間がありましたので、もう一度先日心に残った品々を拝見しに常設展示へ。


こちらが先日書いていた『籬菊蒔絵螺鈿十種香箱』そう、桜ではなくて菊だったのですよね。

この時期だったので、八重桜か?と勘違い(でもススキもありますしね〜)していました。画像を撮っていなかったのもありますが、私の記憶も怪しいです。

ともあれ、もう少しヨリの写真を。


この螺鈿細工。繊細かつ優美。そしてデザインの秀逸さ。
私は本当にこの香箱が気に入りました。

他にも気になった品がありますが、それはまた明日。



すっかりコロナ前の状況な上野

2024-03-20 13:20:45 | 日記
中尊寺金色堂展を目的に上野へ行ったのですが、ものすごい行列でした。

すっかりその気が無くなって、常設展を拝見しました。
このところ、自分の『眼』が変化していることを感じていて、面白く思っています。
以前は全く興味が湧かなかった刀にも最近は何かを感じます。
今は国宝『童子切安綱』が展示されています。今回はじっくり拝見しました。
刀身の鋼の色の中に微かな紋様があり、波紋も含め、あるバランスを感じるのです。刀の中の世界があるように思います。

ちなみに拵えは江戸時代のものだそうですが、こちらも素晴らしかった。

今回もう一点目についたのは螺鈿の香箱でした。螺鈿で表現された花(八重桜?)があまりに美しく繊細で、うっかり涙するところでした。

ちょっとピンボケなのですが、千手観音菩薩坐像(南北朝時代)の光背も眼を惹きました。


手の表現も美しく、見入ってしまいました。



そして今日の桜。
蕾は硬く、色もほとんど感じないほど。
昨年の春分の日は、もう桜が散っていましたのに。

今週後半に中尊寺金堂展のリベンジをするつもりですが、その時には咲いているでしょう。
昨年は枝垂れ桜の散り際でしたが、今年は咲始めを狙いたい。

それぞれの美しさがありますから。