30歳からのキャリア形成

自分にとって、30歳からどういうキャリアを築いていったら良いか、という迷いや考えを綴っていくブログです。

プロジェクト

2005年09月11日 | Weblog
戦略コンサルファームへ転職して1ヶ月が経過しました。この1ヶ月間はとにかく環境が変わったことに順応するのに精一杯でした。

そして初プロジェクトに入りました。簡単にいうと事業再生のプロジェクトです。もちろん今までの自分のキャリア上経験のないエリアです。

プロジェクトに入ってからというもの、ほんとに今まで使ったことのない脳を使うために必死です。今までの仕事と違いすぎるため、どうしていいか分からない状況が多いんですね。データからどんな仮説がたつか、この仮説を証明するためにはどんなデータがいるのか、そもそもどういうデータをどこから集めればいいのか。もちろん戦略コンサル初心者なので、まずは基礎からじっくり築き上げていかなければなりません。

仕事の内容が変わったことも当たり前なのですが、もう1つ変わったことは人です。例えばプロジェクトメンバを見ると、経験豊富なプロマネの人だったり、戦略ファーム→独立している人だったり、他会社の社長だったり。またクライアントも役員レベルであったり。今までの自分の仕事であったら関係しそうにない方ばかりです。そんな中でミーティングをしても、発言することさえできません。なかなかつらいですね。こういう状況も。

今まではIT分野である程度の経験を積んでいたため、クライアントを導いていくのもある程度はできていました。しかし戦略に移ったばかりの私は、もちろん導いていくなど、まだ到底できるわけもなく、発言するだけで精一杯です。

でも今はとにかく経験を積んでいけるだけでうれしかったりするのですが。

将来の夢

2005年08月27日 | Weblog
ぼくは転職活動の面接や、転職した後に、戦略コンサルの人たちに将来の目標を聞いていました。ぼくが聞いた中では、100人が100人とも同じ答えでした。

「特に決めていない」

戦略コンサルの人たちは、さぞかし将来は大きな夢を持っているんだろう。起業、社長、・・・。もちろん明確な目標を持っている人もたくさんいるとは思います。でも特に決めていない人が多いのは何でだろうと思っていました。心の中ではいろいろ考えているんだろうとは思いますが。

最近何となく以下の2つの理由なのではと思っています。

・ 何でもできる自信がある。
・ いま成長している実感がある。

まずコンサルタントの人たちは、とにかく自信を持っている人が多いです。きっとその自信の根拠もあるんだろうと思います。おそらく何の仕事をしても、第一線に立てる自信があるんだと思います。そうすると、将来はそのときそのときにやりたいようにやって、たとえ何をすることになっても自信があるんだろうと思っています。

将来あれやこれやと考える以前に、今の仕事をしていて、今の現在でも成長している実感があるのではと思います。いまが成長している実感があるから、将来のことをあれやこれや考える必要性が感じられない。もし他の世界に興味を持ち始めたとしたら考えよう。

以前までは、将来なりたいものが明確に決まっている方がかっこいいと思っていましたが、最近は将来なりたいものは何ですか、と聞かれても、特に決めていません、って言おうかなと思っています(笑)。

すごい人たち

2005年08月22日 | Weblog
以前もビジネスに関する本は興味があり、それなりに読んでいました。ファイナンスの本、マーケティングの本、戦略の本、・・・

しかし以前は仕事に直結していなかったため、読んでもそれが実力として身につく、というわけではありませんでした。ただビジネス系の本を読んでいると、なんとなく身につくのかな、と思ったり、読むだけでもチカラがつくのかな、と思ったり。それが最近は、業務に直結するために、読む気合も変わってきます。プレゼン資料はどうやって作るんだろう、論理的に考えるとはどういうことだろう、もれなくだぶりなくとはどういうことなんだろう、・・・

今日はマーケティングの本を買ってきました。著者の経歴を見ると、

東大理系院卒、公認会計士、会計監査、ベンチャーキャピタルを経て、現在はベインアンドカンパニーのパートナー。絵に描いたようなキャリアを積んでいました。

おそらく以前までは、こういうキャリアを積んでいる人を見ると、「あー、すごい。雲の上の人だなあ。」とぽかんと口を開けているだけでした。それが今は、「すごい。でも負けたくないな。」と思うようになりました。

まだまだ戦略コンサルになりたてのど素人ですが、少しずつですが成長しているという実感を感じる瞬間でした。

戦略ファームの面接

2005年08月19日 | Weblog
先日、会社の上の人が転職希望者と面接をしていました。2ヶ月くらい前には自分も同じ立場にいました。

話を聞くと、希望者は戦略ファームでの経験があるとのこと。

面接する人はケースを大部分出していたようです。終わった印象を聞いたときには、

まず経験者にしてはケースがいまいちだったとのこと。その人がどういう判断をしているかというと、ケースを出して、自分でも考えてみて、回答が自分の回答と比べてある程度すごい、と思えれば、かなり印象がいいらしい。

あとは、自信過剰(簡単に言うとえらそう)という印象であったらしい。もちろん実力が伴っていればいいのだが、あのケースであの態度はな~、という印象らしい。

話を聞いていると、戦略ファームの面接では、やはり

・ ケースによる思考能力
・ 人間性

の2つかな、と思います。
自信を持っているのと、えらそうなのは、ぼくは違うと思っています。自信があればあるほど謙虚な方がよい。自信というのは、自然ににじみ出てくるから。

転職する人は、新しい会社に行こうとするわけで、新しい会社の人はみんな、その会社では先輩なんですよね。新しい会社の人もある程度はそう思っているはず。だからなおさら謙虚の方が好かれるんだと思います。

たぶんぼくが圧倒的に足らなかったのは、ケースによる思考能力だと思いますが。。。

戦略コンサルスタート

2005年08月17日 | Weblog
久々のブログ投稿になってしまいました。

戦略ファームに入って、慌しく毎日が過ぎ去り、半月が経ちました。やること成すことが全て初めてのことばかりであり、戸惑うことが多い中でも新鮮な気持ちでいっぱい、という感じです。
まず第一印象として感じていることは

① 絵に描いた餅ではない???
戦略ファームに入る前は、戦略系は「絵に描いた餅」のイメージが非常に強かったのですが、実際のプロジェクト業務を見ていると、非常に練られていて、事実根拠に強く基づいた仮説を立てているなあ、という印象を持ちました。高いお金をとっているのだから、当然と言えば当然ですが。

② 壁を越えるか超えないか
戦略ファームと聞くと、かなり敷居が高く、ある意味雲の上の存在、というイメージでした。しかし実際に入ってみると、そういうイメージはあまりないです。言い方が悪いですが、入ったもん勝ち、という感じです。入る前ほどのびびり感がない、ということですね。

③ 数年したらかなりの実力がつく
今まではIT系の業務をしていたこともありますが、ITコンサルというのはあまり論理的根拠に則った仕事というのはしていない気がしています。製品ベンダなら製品知識を持ち、それを売る。ITコンサルなら製品ベンダと紐付き、それを提案し、プロジェクトをハンドルする。
しかし戦略コンサルは、完全に中立的の立場で、多くの事実に基づき、仮説を立て、それを検証し、クライアントの戦略をたてていく。今までに使っていなかった頭をフルに回転させている、という感じです。この業務をしていたらいずれ、論理的思考能力やプレゼン能力、資料作成能力、データ収集・分析能力、などが非常に身につく、という印象を受けています。

一番強い印象は、入ったもん勝ち、です。入ってしまったら、あとはがんばるのみ、ですね。