WHAT'S NEWS

《どこ、そこ、あそこ》



※諸般の都合で、時折、過去の記事を訂正しています。またサイドバーにある「メッセージを送る」のリンクより、コンタクトメールをブログオーナー宛に送ることができます。

広報用ブログ設置の構想

2012-06-10 | 研究日常 work

だいぶブログが停滞してしまいました。せわしく動いているのも停滞する理由なのですが、当ブログの位置付けについて、不透明になってきた部分があるためです。

研究者の卵として、学会発表や論文執筆を行う機会が増えてくるについて、匿名のこちらのブログをどのように使えばよいのか、戸惑い始めています。書くことに対するエネルギーを論文に向える機会が増えてきたため、なかなかエッセイのようなものを書く意欲がなくなってきています。

また個人的にいくつか研究会も主催しているので、これらの研究会の案内もしていきたいのもあります。こちらの停滞気味なブログはこのままにしておきつつ、新たに広報用のブログを設置してみようかと考え始めました。

広報用のブログは、研究活動の現状や主催研究会の記録として用いるつもりです。ということで、広報用のブログについて、設置しましたらアナウンスいたします。しばらくお待ち下さいませ。


変わらず活動しています

2012-05-23 | 研究日常 work

前回の更新から、気がついたらあっという間に5月下旬になりました。相変わらずせわしく活動しています。なかなかこちらを更新する余裕がありませんが、5月病でもありませんので、ご安心ください。


僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.

2012-04-02 | 文芸・映画 art, literature and movie

5月12日(土)、国立民族学博物館において、“僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.”が上映されます。昨年度、鑑賞できなかったので、都合がつけば是非うかがいたいです。

 以下、上映にあたっての趣旨文を引用します。

国立民族学博物館では、2009年秋から開始した機関研究<包摂と自律の人間学>のテーマにあわせて、研究者による解説付きの上映会「みんぱくワールドシ ネマ」を実施しています。第4期は<支援と絆>をキーワードに映画上映を展開していきます。今回は日本映画「僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.」を上映します。日本の若者たちがカンボジアでの学校建設支援に向けて取り組む姿を通して、支援とは何かを皆さんと一緒に考えていきた いと思います。

  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 日 時:2012年5月12日(土)13:30~16:30(開場13:00)
  • 定 員:450名参加料:無料
    • 整理券は10:00より講堂入口にて配布いたします。
    • 事前申込は不要です。
  • 主 催:国立民族学博物館

(http://www.minpaku.ac.jp/museum/event/fs/movies1205,より引用)


環境/文化研究会 in 仙台例会

2012-03-30 | 環境/文化研究会 environment/culture

 エントリーが遅れてしまいましたが、先週3月21日、環境/文化研究会 in 仙台例会 が東北学院大学で行われました。

 研究会の様子は「はかとも」さんをご参照願います。ここでは2、3点、最近感じたことをまとめておきます。
 はじめに当日の率直な感想について。研究の会話をするにしても、やっぱり面と向かい合って話をすると研究意欲が触発される、ということを再確認しました。事務業務なり、学術活動なり、さまざまな形で協働の作業を始めると、チャットやSNS、スカイプを利用した議論が増えてくるわけですが、それでも実際に会って話をしてみなければ、やっぱり緊張感が高まらない。実際の議論による、人びとによる創発的な学術展望を見出す際には、やはり対話の方が効率がいいと改めて感じたところです。
 次に、最近かんがえている“環境史”について覚書きをしておきます。研究内容を“環境史”に頼るのではなく、個々の分析方法と問題意識を練磨して展望してみることがやはり重要かと考えられます。具体的には確実の文献研究や、実地調査、参与観察をふまえたうえで、環境史を来たるべきスキーマとして展望する“地力”をつける必要があるでしょう。特に文献研究では科学史、林業史、農業史、また野外調査をベースとしたものとして環境民俗学、環境社会学による成果があります。こうなると問題は、協働作業や先行きの展望をする際に、各自が問題意識としてどこまで“環境史”高めることができるのかにかかっているはずです。
 最後に文理融合による環境史研究について。現行の大学制度において、大学院生に対して実際に双方の分析方法、問題関心を学べるカリキュラムを設けない限り、相当困難な状況ではないかと考えています(現行制度では、人文社会科学分野か自然科学分野で博士号を取得した後、もう一度、習熟していない他分野で博士号を取得する方法しか、文理それぞれの方法論を学ぶことができない)。
 まとまりがつかなくなってきましたが、個人的意見としては、“環境史”を特有の学問領域を指すというより、“環境”に対して問題関心を寄せる研究者や、“環境”と向きあう職業の人びと、そして“環境”と向きあう多様な人びとを結びつける結節点として機能させてゆく筋道を考えてゆければと思います。


北海道新聞2012/3/23

2012-03-23 | 動物記事 animal news

北海道新聞より、エゾシカ関係の記事です。

【北見】エゾシカ肉などの活用を目指すセミナーが21日、北見市内のオホーツク圏地域食品加工技術センターで開かれ、消費者協会関係者ら約30人がエゾシカ肉の特徴などを学んだほか、試食会も行われた。
 オホーツク総合振興局が主催。エゾシカによる食害が深刻化する中、捕まえたエゾシカ肉を有効活用することを目指したセミナーは管内初という。
(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/359671.html)


『生物学史研究』86号

2012-03-12 | 学術情報 information

ご紹介が遅れましたが、先日、『生物学史研究』86号が届いています。


人類学史の周辺

2012-02-16 | 学術情報 information

2012年 3月 10日(土)11日(日) 、法政大学国際日本学研究所において、国際シンポジウム「岡正雄-日本民族学の草分け」が開催されます。

この他にも鳥居龍藏の特別展が開催されるなど、民族学史・人類学史・生物学史のイベントが活況を見せています。


文化遺産の復興を支援する―東日本大震災をめぐる活動

2012-02-15 | 学術情報 information

3月17日(土),18日(日)と2日間にわたり、国立民族学博物館にて、人間文化研究機構・国立民族学博物館公開シンポジウム「文化遺産の復興を支援する―東日本大震災をめぐる活動」が開催。

趣旨文は次の通りです。

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震を契機とした東日本大震災は、多くの文化遺産も被災させました。この大震災に対して人間文化研究機 構では、文化庁の呼びかけで設立した「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会」に協力し、構成組織である国立民族学博物館、国立歴史民俗博物館、国 文学研究資料館と連携して積極的な文化財レスキュー活動を展開しています。

また、国立民族学博物館は、被災地の支援活動を展開するため、「東日本大震災復興支援対策チーム」を置き、無形文化財の復興活動の支援や動産文化財のレスキュー活動を積極的におこなっています。

現在の被災地は、被災からの完全な復興は果たせていないまでも、徐々に本格的な復興の途につきつつあります。そこで本シンポジウムでは、この1年間の活動について、一般の方を対象に紹介し、広くその活動の意義を知ってもらえればと考えています。

(http://www.minpaku.ac.jp/research/pr/20120317-18.html より引用)


環境、地域、市民、電力

2012-01-30 | 研究日常 work

求むべきエコロジーについて。「自然」や「社会」の理論的再検討から入るより、まずは現場の取り組みから考察したいと思う今日この頃です。
下記の団体、非常に興味深い取り組みをされています。WSは是非、見学してみたいところ。

 


文化の慕情

2012-01-23 | 研究日常 work

一乗寺へ。とある文化復興事業の現場を見学。

文化復興事業が、文化財の保存や適切な実施方法の考案により、現地の文化復興に寄与することもある反面、現場にて行われてきたちょっとした工作、特定のイベントを表すちょっとした言語表現に対して、ゆるやかな画一化がもたられていることを身をもって感じる。

こうした現象は、「文化財」や「伝統行事」に関する現場ではよく見られる光景です。だからこそ、現代文化に関する問題群のなかでは定番でもある、文化資源という考え方を、自分なりにどう膨らましていくのかが問われている気がしています。今後も折に触れて考えていきたい。

  • 山下晋司編 2007『資源化する文化』弘文堂(特に「文化資源使用法」)