2024JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

〇 2024JRAブリーズアップセール 台付価格・個体情報冊子・レポジトリーの公開について

 

 平素よりJRAブリーズアップセールをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 上場予定馬の台付価格・個体情報冊子・レポジトリーをブリーズアップセール特設サイト(https://auction.jbis.or.jp/jra/24bus.php)にて公開いたしました。

 これらの情報はセール当日までに更新することがございます。ご購買の際は、セール前日・当日に公開します台付価格表を必ずご確認ください。

2024JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

〇 2024JRAブリーズアップセール 育成馬展示会(日高)騎乗供覧映像公開について

 平素よりJRAブリーズアップセールをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 あいにくの大雨でしたが、4月9日(火)に日高育成牧場で開催した育成馬展示会における、騎乗供覧の映像を特設サイト(https://auction.jbis.or.jp/jra/24bus.php)にて公開いたしました。

ご購買を検討される際の参考としてご活用いただければ幸いです。

2024JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

〇 2024JRAブリーズアップセール 育成馬展示会(宮崎)騎乗供覧映像公開について

 

 平素よりJRAブリーズアップセールをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 4月2日(火)に宮崎育成牧場で開催した育成馬展示会における、騎乗供覧の映像を特設サイト(https://auction.jbis.or.jp/jra/24bus.php)にて公開いたしました。ご購買を検討される際の参考としてご活用いただければ幸いです。

 なお、4月9日(火)に日高育成牧場で育成馬展示会を開催いたします。

 こちらの騎乗供覧映像についても後日、公開いたします。

2024ブリーズアップセール関連情報(事務局)

〇 2024JRAブリーズアップセール 個体情報(早期開示版)他の公開について

平素よりJRAブリーズアップセールをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 上場馬の個体情報(早期開示版)・ノドの内視鏡映像(安静時)特設サイト(https://auction.jbis.or.jp/jra/24bus.php)にて公開いたしました。ご購買を検討される際の参考としてご活用いただければ幸いです。

 なお、個体情報(早期開示版)は3月末までに取りまとめたものであり、病歴の詳細・経緯、今後の追加病歴、および最終的な個体情報については、セール前に公開いたします「個体情報冊子」などで必ずご確認ください。

23-24育成馬ブログ(宮崎④)

〇ドリームサポーターズクラブについて

 宮崎育成牧場では、一般のお客様に育成馬を間近で見ていただく機会として、育成馬が入厩した後に初めてお披露目する「秋の育成馬見学会」、2月にスピード調教を見学していただく「調教見学会」、ブリーズアップセール前に成長した姿を見ていただく「春の育成馬見学会」を開催しています。特に最後の「春の育成馬見学会」では、ご来場したお客様に牡牝1頭ずつお気に入りの馬を選んで応援していただき、来春のダービーまでの1年間、選んだ馬がJRA競走に勝利した際に優勝パネルをプレゼントするドリームサポーターズクラブという企画を以前から実施しています。昨年、そのドリームサポーターズクラブに登録していただいた方は100名で、現時点で勝ち上がっている牡馬メッエフアパラ(ビーナストリック2021)は4名の方が、牝馬ディーノサンライズ(ハタノファベルジェ2021)は3名の方が指名されています。中には両方を選ばれた目利きの方もいらっしゃり、我々もその相馬眼に驚かされました。

 今年も3月16日に「春の育成馬見学会」を開催し、昨年よりもはるかに多い150名の方にドリームサポーターズクラブに登録していただきました。今年の世代で1番人気だったのは、牡はスカイブルーダイヤ2022(父ブリックスアンドモルタル)、牝はホームタイム2022(父キズナ)と良血の2頭でした。牝馬の2番人気と3番人気にはレッドランタン2022(父エスケンデレヤ)、ダノンサイクロン2022(父サトノアラジン)という熊本県産馬2頭がランクインし、地元九州産を応援する方々の熱い気持ちが伝わってきました。ドリームサポーターズクラブの会員の方々には、今回選んでいただいた馬を中心に、間近でご覧になった育成馬たちが今後競走馬として活躍する姿を楽しみにしていただけたらと思います。また今後もこのイベントは続く予定ですので、興味を持たれた方は、ぜひ次の世代でのご来場と会員登録をお待ちしております

2022スカイブルーダイヤ2022(2月撮影)

2022_2ホームタイム2022(2月撮影)

2024JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

〇2024JRAブリーズアップセール 調教映像(3月撮影)について

 

 本日、3月撮影の調教映像をJRAブリーズアップセール特設サイトに公開しました。ご購買を検討される際の参考としてご活用ください。 

23ー24育成馬ブログ(日高④)

馬の重心の上に乗るために(新人やBTC生徒に対する指導)


 日高育成牧場では、毎年5~7名ほどの新人(馬取扱技能職)が春の定期人事異動で転入してきます。また、例年25名ほどのBTC研修生を受け入れ、育成馬に騎乗してもらっています。前者は馬術の腕は確かですが、サラブレッド競走馬には乗った経験がない者がほとんどであり、後者は4月の入講から馬に乗り始め、乗馬経験が半年ほど経った後に初めて競走馬に乗ることになります。今回は、彼らにまずどのような点を意識して育成馬に騎乗してもらっているかについてご紹介いたします。

 まず2枚の写真を見比べてみてください。写真1は過去のBTC生徒(今年の生徒ではありません)がJRA育成馬に乗りに来た初日のものです。フォローしておきますが、当然最初から上手く乗れる人はいません。たいていの場合、騎手を真似してアブミ革を短くして乗ろうとするのですが、乗馬でいう「椅子座り」の姿勢すなわち脚が前にいきお尻は後ろの状態になりがちです。一方、写真2は育成馬に乗り慣れたJRA職員のものです。お尻の位置が前にあり、脚の上にお尻がきていることがわかります。

Photo_9 (写真1)初心者(過去のBTC生徒初日)   

Photo_10 (写真2)上級者(JRA職員)

 図1では、よりわかりやすいように補助線を引いています。左の初心者(過去のBTC生徒初日)はお尻から下に実線を引くと、脚の位置である破線よりかなり後ろにお尻が位置してしまっていることがわかります。一方、右の上級者(JRA職員)は実線と破線が一致し、お尻の位置が前にあり、脚の位置と一致して(脚の上にお尻がきて)います。このことから、新人やBTC生徒が初めて育成馬(競走馬)に騎乗する際には、まずお尻を前へ位置することを意識してもらっています。

Photo_5 (図1)育成馬(競走馬)に乗る際はお尻を前へ位置すること意識する

 馬の重心は第12肋骨付近にあると言われています(図2)。騎乗者がお尻を前へ位置することを意識して乗ることにより、かかと・鞍壺(鞍のカーブが最も深い部位)・お尻が重心の上に来る(直線上に並ぶ)ことになり、馬の重心の上に乗る(人と馬の重心が一致する)こととなります。このように騎乗することができれば、馬は鞍上で人が暴れない(ぶれない)ため快適となり、騎乗者を受け入れ、リラックスして走行するようになります。

Photo_4 (図2)馬の重心とお尻の位置

 自分に合ったアブミ革の長さですが、これは長い方が合う人と、短い方がしっくりくる人がいるようです。図3の左は長い人、右は短い人です。アブミ革の長さが変わるのでお尻の高さは変わりますが(長い人は下がり、短い人は上がる)、前後の位置は変わりません。やはりかかと・鞍壺・お尻が重心の上に来て(直線上に並んで)います。好みの問題ですので、自分に向いているアブミ革の長さをそれぞれ見つけてもらえればと思います。

Photo_7 (図3)自分に向いているアブミ革の長さはひとそれぞれ

 以上、今回は当場で取り組んでいる新人やBTC生徒に対する指導についてご紹介いたしました。現在、JRA育成馬たちはブリーズアップセールの上場およびその先の2歳戦での早期デビューを目指し、スピード調教を重ねてどんどんたくましく仕上がってきています。展示会およびブリーズアップセールで皆さんとお会いできることを心よりお待ち申し上げております。今回の記事が普段育成牧場で馬を調教されている皆さんの少しでもお役に立てば幸いです。

2024JRAブリーズアップセール関連情報(上場馬名簿、特設サイト)

〇2024JRAブリーズアップセール 上場馬名簿について

 

 本日より、JRAホームページにて上場馬名簿(セリ本)を公開しました。ご購買を検討される際の参考としてご活用ください。 

 また、上場馬に関する様々な情報を提供するJRAブリーズアップセール特設サイトも公開しました。随時、上場馬に関する情報を発信しますので、併せてご活用ください。

23-24育成馬ブログ(生産③)

ライトコントロールの効果と影響を与える要因

ライトコントロールによる繁殖期への早期移行

 今シーズンの冬は記録的な暖冬となり、JRA日高育成牧場のある浦河町では、非常に雪が少なくなっています。生産牧場で繋養されている繁殖牝馬たちも、例年に比べると暖かい環境で冬を過ごしているのではないでしょうか。2月になると本格的に繁殖シーズンとなり、種付けに向けて準備を進めている生産牧場の方も多いと思います。ウマは、昼の長い季節のみが繁殖期である長日性季節繁殖動物であり、自然環境下では春から夏(4月~9月)が繁殖期となります。繁殖期の前には繁殖移行期と呼ばれる時期があり、その期間の管理が繁殖期への移行に重要と言われています。サラブレッドの生産においては、効率的な生産や子馬の早い成長を期待して、繁殖期を早めることが行われています。繁殖期への移行には様々な要因が関係していますが(図1)、先ほど述べたように昼の長さ(日長)が大きな要因となっていることから、人工的に昼を長くする処置(長日処置、馬産業ではライトコントロールと呼ばれる)を実施し、繁殖期を早めています。多くの生産牧場では、自動的に電灯のオン・オフを切り替えるタイマーを用いて、ライトコントロールを行っていることと思います。電球の明るさは100W程度(新聞が読める程度の明るさ)で十分です。その一方で、電灯が消えている時間をしっかり設けることも重要であると言われています(図2)。

Picture1_3

図1 馬の繁殖期への移行に関わる要因

Picture2_2

図2 ライトコントロールの実施例

ライトコントロールの効果

 それでは、ライトコントロールにより実際にどの程度繁殖期が早まるのでしょうか。馬産業においては、ライトコントロールは約50年前から実施されており、多くの研究者によりその効果が検証されています。表1はライトコントロール実施の有無および開始時期ごとの初回排卵日数(繁殖期の始まり)を比較したものです。これらは1980年代にアメリカで調査された結果ですが、自然環境下では1月1日から約132日後(5月上旬)に繁殖期へ移行したのに対し、11月1日または12月1日からライトコントロールを実施した群では、それぞれ1月1日から約66日後、約65日後(3月上旬)に繁殖期へ移行したという結果でした。一方、1月1日からライトコントロールを実施した群では1月1日から約98日後(4月上旬)まで繁殖期への移行が遅れており、これらの結果から12月頃にライトコントロールを開始するのが最もコストパフォーマンスが良いと考えられています。

Figure1

表1 ライトコントロール(LC)の条件別の初回排卵日数

続いて、JRA日高育成牧場での結果をまとめたものが表2となります。こちらのデータは2019年~2023年にかけてJRA日高育成牧場で繋養されていた空胎馬を対象に、ライトコントロールの有無による1月1日からの初回排卵日数を比較したものです。ライトコントロール開始時期は、概ね12月20日頃(冬至)となります。自然環境下で飼育した群では、1月1日から約117日後(4月下旬)に繁殖期に移行した一方で、ライトコントロールを実施した群では、1月1日から約59日後(2月下旬)に繁殖期に移行しました。これらの結果から日本の環境下においても、ライトコントロールが繁殖期への移行に大きな影響を与えることがわかります。また、先ほどの1980年代の報告に比べててライトコントロール実施時期が遅いにも関わらず、繁殖期への移行時期が早いという結果になりました。これは1980年代に比べて飼料や飼育環境(厩舎や放牧地)が改善した結果を反映していると考えられます。近年の報告では、ライトコントロールの効果により繁殖期へ移行する日数は、ライトコントロール開始後、約60~70日と言われており(Guillaume,2000)、日高育成牧場の結果もライトコントロールを開始(冬至より開始)してから約70日後に繁殖期へ移行しています。

Figure2

表2 ライトコントロール(LC)の有無による初回排卵日数(JRA)

ライトコントロールに影響を与える要因

 このように繁殖期への移行を早める効果があるライトコントロールですが、その効果は図1で示した繁殖期への移行に関わる要因の影響を受けます。特に適切な日朝時間が維持されているかが重要となります。昼の時間(明期)の途中に暗い時間(暗期)を設けたところ、連続して明期を設けた場合より繁殖期への移行が遅れたという報告があります(Malinowski,1985)。また、24時間電灯を点けっぱなしにしたところ、16時間の明記を設定した場合より効果が低下したことも知られています(Kooistra and Ginther,1975)。これらの事実からも、馬房内のライトコントロールが適切に実施できているか確認することが重要です。

 また、栄養状態もライトコントロールの効果に影響を与えます。先ほどJRA日高育成牧場の結果を示しましたが、この研究で得られた馬ごとのデータを、栄養状態(ボディコンディションスコア:BCS)と初回排卵日数に注目し、散布図にしたものが図3となります。BCSは数値が高いほど栄養状態が良く、低いほど栄養状態が悪いことを示していますが、今回の結果(繁殖期前の2月のBCS)は栄養状態が悪いほど、初回排卵日数(繁殖期への移行)が遅くなるという結果になっています。当然の話ではありますが、繁殖牝馬の栄養状態を適切に管理すべきことがデータでも示されました。

 今回の内容を参考にあらためてライトコントロールの実施方法を確認いただければ幸いです。

Picture3

図3 栄養状態(2月時点のBCS)と初回排卵日数(繁殖期の移行)の関係

※栄養状態が悪いほど繁殖期への移行が遅くなる(相関係数=-0.4)

JRA育成牧場管理指針-生産編(第3版)-の発刊

 今回ご説明したライトコントロールに関する内容も記載している、JRA育成牧場管理指針-生産編(第3版)-が発刊されました。下記サイトからPDFファイルをダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

JRA育成牧場管理指針-生産編(第3版)-

2024JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

〇2024JRAブリーズアップセール 上場番号決定

2024JRAブリーズアップセールの上場番号が決定しましたので、お知らせいたします。

    〇 上場番号リスト(0.15MB)

なお、上場馬名簿の公開は3月初旬を予定しております。

その他の上場候補馬に関する情報はJRAホームページ(https://jra.jp/facilities/farm/training/bus/)よりご覧ください。