2024年03月10日 17:00
「この素晴らしい世界に祝福を!」第三期の配信が4月10日から始まる、からという発表がありました。
またあの4人の狂った活躍が見られると思うと、期待がどかどか膨らんでしまいます。
とりあえずはPVでも見てください。
このテンポ感、三人のかけあいの妙、たまらんですね。
これがまた見られるのかと思うと楽しみで仕方ありません。
期待が期待を呼んで、いままでアニメ先行派だったのですが、我慢できず原作の続きに手を出してしまいましたw
「この素晴らしい世界に祝福を」は、サブタイトルに六花の王女とあるように、王都の王女さまであるアイリスとカズマの絡みがメインになります。
登場した時には人見知りの可憐で高貴な美少女だったアイリスが、やがてカズマの影響から本来の個性が発現して行く過程も楽しいのですが、それ以上に痛快なのが、後半に描かれるカズマの大活躍です。
物語の中盤で吹かすカズマの与太話がすべて回収されて、カズマをバカにしていたすべての人物の鼻を明かすところがたまらなく痛快w
あと、後の巻で回収されるデカい複線がかまされていますのでお見逃しなく。
といった感じで、たいていの人はお楽しみいただけると思う面白さがあります。
・公式ページ
またあの4人の狂った活躍が見られると思うと、期待がどかどか膨らんでしまいます。
とりあえずはPVでも見てください。
このテンポ感、三人のかけあいの妙、たまらんですね。
これがまた見られるのかと思うと楽しみで仕方ありません。
期待が期待を呼んで、いままでアニメ先行派だったのですが、我慢できず原作の続きに手を出してしまいましたw
「この素晴らしい世界に祝福を」は、サブタイトルに六花の王女とあるように、王都の王女さまであるアイリスとカズマの絡みがメインになります。
登場した時には人見知りの可憐で高貴な美少女だったアイリスが、やがてカズマの影響から本来の個性が発現して行く過程も楽しいのですが、それ以上に痛快なのが、後半に描かれるカズマの大活躍です。
物語の中盤で吹かすカズマの与太話がすべて回収されて、カズマをバカにしていたすべての人物の鼻を明かすところがたまらなく痛快w
あと、後の巻で回収されるデカい複線がかまされていますのでお見逃しなく。
といった感じで、たいていの人はお楽しみいただけると思う面白さがあります。
・公式ページ
2024年03月01日 17:30
ついに最終話を迎えたキングオージャー、前回が超豪華で盛り上がりまくったから、最終話はどうなんだろうと思っていましたが、まさに杞憂。
こんなにすごい最終回を迎えた戦隊は過去を振り返ってもそうそう無いでしょうし、この先これを超えるものをつくるのは至難の業だろうとさえ思います。
ダグデドを倒した後、無言で腕を打ち合わせながら去ってゆく6人の姿がかっこよくて、シンケンジャーのラストで流ノ介が別れの舞を続ける中、他のメンバーが去ってゆくのもかっこよかったのですが、それと双璧と思いました。
前半でラスボスを倒した以上、後半で何かあるだろうと思っていたら、相も変わらない6王国のいざこざがおこり、それでも、それをよしとするギラの器の大きさも示唆するような感じですばらしい。
日常的にいろいろもめていても、いざとなれば心を合わせて一体となって敵に挑むという、シリーズを通しての姿勢がまったく崩れていません。
複線回収がどうとかという話は大勢しているでしょうから、ぼくは別の側面から語りたいと思います。
まずは何と言っても、あの煌びやかな画面です。
LEDウォールとCG合成を駆使した異世界観を最期まで貫いたのはさすが!
あれをやろうとしてくじけた戦隊が過去いくつもありましたが、最終回までその世界観が壊れなかったのは初じゃないでしょうか。
全体としてのファンタジー世界なら、それなりになんとかなるのでしょうけど、6王国それぞれに環境も違い、全く別の世界観を維持しながら、それを崩さずに最後まで貫いたのは、スタッフの死ぬほどの労力とDやPの並々ならぬ意欲があったからに違いありません。
そして撮影の画角が今までの戦隊とはちょっと変ったように思います。
ハイスピードカメラを使った緩急のつけかたもそうですが、いままでになかった角度からのアクションが多々見られたのではないでしょうか。
あとはキャストの成長です。
初回からわりといいな、と思っていたキャスト陣ですが、とんでもなく成長したようにおもいます。
実は49話で感動してから、アマプラ使って初回から見返しているのですが、驚きました。
1話の段階でかなり良かったと思ったものの、49話とくらべると雲泥の差!
完全に出来上がっていたカグラギ以外の4人+1人は回を重ねるごとにグイグイよくなっています。
ギラはどんどん役にはまって行き、ヤンマの目の鋭さもイキった芝居も、ヒメノの姫っぽい高飛車さも、リタの毅然とした目つきも、初回に比べて格段の成長です。
初回からのナレーションが六人目の戦士っていうのも新しかったですよね。
ジェラミーも初登場からわりと出来上がっていましたけど、回を追うごとに積み上げてきたものが目に見えてすばらしかった。
みんな王の風格を帯びてきましたし、その役柄に適した口調や顔つきをモノにしたように思います。
サブキャラも含めて、ものすごくいいチームというか、座というのでしょうか、座長のギラを頂点に、素晴らしい到達点にたどり着いたように思います。
前作のドンブラザーズでも新しい試みはずいぶん試されていましたけど、今回のキングオージャーではさらに大きな試みがなされていたました。
これはきっと、今後のシリーズにおいて大きな礎となるに違いありません。
というか、キングオージャーが伝説的な戦隊として、いつまでも語り継がれて行くことをぼくは信じて疑いません。
そんな、素晴らしい最終回でした。
そんな感じ。
・王様戦隊キングオージャー キャラターブック 王と側近の軌跡
・4
・王様戦隊キングオージャー 公式写真集 〜King of Kings〜
・王様戦隊キングオージャー キャラクターブック We’re KING!!!!!!
こんなにすごい最終回を迎えた戦隊は過去を振り返ってもそうそう無いでしょうし、この先これを超えるものをつくるのは至難の業だろうとさえ思います。
ダグデドを倒した後、無言で腕を打ち合わせながら去ってゆく6人の姿がかっこよくて、シンケンジャーのラストで流ノ介が別れの舞を続ける中、他のメンバーが去ってゆくのもかっこよかったのですが、それと双璧と思いました。
前半でラスボスを倒した以上、後半で何かあるだろうと思っていたら、相も変わらない6王国のいざこざがおこり、それでも、それをよしとするギラの器の大きさも示唆するような感じですばらしい。
日常的にいろいろもめていても、いざとなれば心を合わせて一体となって敵に挑むという、シリーズを通しての姿勢がまったく崩れていません。
複線回収がどうとかという話は大勢しているでしょうから、ぼくは別の側面から語りたいと思います。
まずは何と言っても、あの煌びやかな画面です。
LEDウォールとCG合成を駆使した異世界観を最期まで貫いたのはさすが!
あれをやろうとしてくじけた戦隊が過去いくつもありましたが、最終回までその世界観が壊れなかったのは初じゃないでしょうか。
全体としてのファンタジー世界なら、それなりになんとかなるのでしょうけど、6王国それぞれに環境も違い、全く別の世界観を維持しながら、それを崩さずに最後まで貫いたのは、スタッフの死ぬほどの労力とDやPの並々ならぬ意欲があったからに違いありません。
そして撮影の画角が今までの戦隊とはちょっと変ったように思います。
ハイスピードカメラを使った緩急のつけかたもそうですが、いままでになかった角度からのアクションが多々見られたのではないでしょうか。
あとはキャストの成長です。
初回からわりといいな、と思っていたキャスト陣ですが、とんでもなく成長したようにおもいます。
実は49話で感動してから、アマプラ使って初回から見返しているのですが、驚きました。
1話の段階でかなり良かったと思ったものの、49話とくらべると雲泥の差!
完全に出来上がっていたカグラギ以外の4人+1人は回を重ねるごとにグイグイよくなっています。
ギラはどんどん役にはまって行き、ヤンマの目の鋭さもイキった芝居も、ヒメノの姫っぽい高飛車さも、リタの毅然とした目つきも、初回に比べて格段の成長です。
初回からのナレーションが六人目の戦士っていうのも新しかったですよね。
ジェラミーも初登場からわりと出来上がっていましたけど、回を追うごとに積み上げてきたものが目に見えてすばらしかった。
みんな王の風格を帯びてきましたし、その役柄に適した口調や顔つきをモノにしたように思います。
サブキャラも含めて、ものすごくいいチームというか、座というのでしょうか、座長のギラを頂点に、素晴らしい到達点にたどり着いたように思います。
前作のドンブラザーズでも新しい試みはずいぶん試されていましたけど、今回のキングオージャーではさらに大きな試みがなされていたました。
これはきっと、今後のシリーズにおいて大きな礎となるに違いありません。
というか、キングオージャーが伝説的な戦隊として、いつまでも語り継がれて行くことをぼくは信じて疑いません。
そんな、素晴らしい最終回でした。
そんな感じ。
・王様戦隊キングオージャー キャラターブック 王と側近の軌跡
・4
・王様戦隊キングオージャー 公式写真集 〜King of Kings〜
・王様戦隊キングオージャー キャラクターブック We’re KING!!!!!!
2024年02月23日 15:30
王様戦隊キングオージャーも残りあと一回となりました。
最初から凄かったのはもちろんなのですが、終盤に向けてさらに加速した感があります。
とくにダグデド登場以降の盛り上がりは超絶です。
ラクレスの権謀術数が功を奏したときも、その後の王たちそれぞれをフォーカスしたエピソードも凄まじいものでした。
いままで様々な戦隊シリーズを見てきましたけど、なかでも1〜2を争うほどの強烈さがあると思っています。
とくに49話の盛り上がりは、過去のシリーズを含めても髄一だったのではないでしょうか。
49話で桁違いの力差に完全に打ちのめされたギラたちの前に、「逃げろ!」の命に反逆したラクレスを先頭に民が集結して反撃を始めます。
この展開も熱いのですが、それにも増して熱いのが、ハーカバーカへのの扉から次々に現れる豪華な助っ人たちです!
劇中で倒されたキャラクターはもちろん、劇場版で登場した案内人デボニカ、先代の王たるイロキやカーラス、始祖のライニオール(中村獅童は声だけ)、さらにはデズナラク八世まで登場して現王たちを助け、叱咤激励して行きます。
ぼく的に一番熱くなったのは、ギラに対して言い放ったデズナラク八世の「王としての矜持を見せろ人間」という叱咤です。
もちろん、イロキとカーラスが並んで王鎧武装するとこや、トウフ国の炊き出し、ネフィラのバカ強さ、クレオとクロダさんの会話、ゲロウジームの意外な強さなど、ほかにも見どころはたくさんあります。
さらには、CGもものすごくて、劇場版キングダムと比べてもそん色ないくらいの俯瞰映像があったり、ただでさえすごかった映像が、さらに気合の入ったものになっていました。
これはもう、最終回がどんなに凄いことになるのか、期待せざるを得ませんよ。
最終回は2月25日(日)。
テレビ勢は朝の9時半から、ぼくらネット勢はその30分後以降。
ぼくはアマプラ派ですので、水曜深夜か木曜朝ですかねw
ただ、最終回は非常に重要ですから、アベマなりティーバーなりも使ってみようかとは思っています。
すごく楽しみな反面、寂しさもある最終回。
さて、どうなることか。
↓アマプラのリンクです。
・王様戦隊キングオージャー
最初から凄かったのはもちろんなのですが、終盤に向けてさらに加速した感があります。
とくにダグデド登場以降の盛り上がりは超絶です。
ラクレスの権謀術数が功を奏したときも、その後の王たちそれぞれをフォーカスしたエピソードも凄まじいものでした。
いままで様々な戦隊シリーズを見てきましたけど、なかでも1〜2を争うほどの強烈さがあると思っています。
とくに49話の盛り上がりは、過去のシリーズを含めても髄一だったのではないでしょうか。
49話で桁違いの力差に完全に打ちのめされたギラたちの前に、「逃げろ!」の命に反逆したラクレスを先頭に民が集結して反撃を始めます。
この展開も熱いのですが、それにも増して熱いのが、ハーカバーカへのの扉から次々に現れる豪華な助っ人たちです!
劇中で倒されたキャラクターはもちろん、劇場版で登場した案内人デボニカ、先代の王たるイロキやカーラス、始祖のライニオール(中村獅童は声だけ)、さらにはデズナラク八世まで登場して現王たちを助け、叱咤激励して行きます。
ぼく的に一番熱くなったのは、ギラに対して言い放ったデズナラク八世の「王としての矜持を見せろ人間」という叱咤です。
もちろん、イロキとカーラスが並んで王鎧武装するとこや、トウフ国の炊き出し、ネフィラのバカ強さ、クレオとクロダさんの会話、ゲロウジームの意外な強さなど、ほかにも見どころはたくさんあります。
さらには、CGもものすごくて、劇場版キングダムと比べてもそん色ないくらいの俯瞰映像があったり、ただでさえすごかった映像が、さらに気合の入ったものになっていました。
これはもう、最終回がどんなに凄いことになるのか、期待せざるを得ませんよ。
最終回は2月25日(日)。
テレビ勢は朝の9時半から、ぼくらネット勢はその30分後以降。
ぼくはアマプラ派ですので、水曜深夜か木曜朝ですかねw
ただ、最終回は非常に重要ですから、アベマなりティーバーなりも使ってみようかとは思っています。
すごく楽しみな反面、寂しさもある最終回。
さて、どうなることか。
↓アマプラのリンクです。
・王様戦隊キングオージャー
2024年02月22日 19:00
櫛木理宇さんのミステリー作品です。
かなりセンシティブな内容とショッキングな描写があるため、読む人を選ぶ作品かもしれませんけど、読んでみれば最高に充実した時間が過ごせるに違いありません。
この小説では数々の性的なマイノリティの存在が出てきます。
そのほとんどをぼくは知りませんでした。
主人公の鹿原十和子は「アセクシャル」という、他者に対して性的な欲求・恋愛感情を抱けない属性の人です。
母親の抑圧から世間体を重視して結婚という選択をし、その属性から結婚が破綻しかけています。
そんななか、数年前にある事情によって退職した教員への復帰をしました。
教員として復帰した私立聖ヨアキム学院中等部ではかつて、14年前に悲惨な死を遂げた戸川更紗という先生がいました。
更紗先生は十和子と同じアセクシャルの女性であり、かつて更紗と面識のある者はみな十和子に更紗を重ねて見ることになります。
やがて十和子の周りで異変が起こり始め、脅迫状、謎のチェインメール、そして殺人事件。
事件や臭わせはあちこちに埋め込まれているのですが、実際に捜査が始まるのは200ページ近く進んだところからです。
そのため、前半はたるく感じる人もいるかもしれません。
ですが、前半部分にも読み飛ばしたら損をするような仕掛けが散在しているため、じっくり読み進めることをお勧めします。
後半の畳みかけるように次々と謎が解かれてゆく過程は、作者である櫛木理宇さんの本領発揮といったところでしょうか。
複雑に絡み合う人間関係が圧縮されたあげく大爆発するようなラストが待っています。
離婚しか選択肢のない女性、かつて妻を喪った男、母を殺されてしまった生徒、だいぶ極端な環境ではありますが、面白いのは間違いありません。
ぜひともガッツリ読み込んで幸せを味わってください。
・ぼくが読んだのは単行本の方ですが、
・今度文庫本になるようなので、持ち運びにも便利ですし、より読みやすくなるに違いありません
氷の致死量
かなりセンシティブな内容とショッキングな描写があるため、読む人を選ぶ作品かもしれませんけど、読んでみれば最高に充実した時間が過ごせるに違いありません。
この小説では数々の性的なマイノリティの存在が出てきます。
そのほとんどをぼくは知りませんでした。
主人公の鹿原十和子は「アセクシャル」という、他者に対して性的な欲求・恋愛感情を抱けない属性の人です。
母親の抑圧から世間体を重視して結婚という選択をし、その属性から結婚が破綻しかけています。
そんななか、数年前にある事情によって退職した教員への復帰をしました。
教員として復帰した私立聖ヨアキム学院中等部ではかつて、14年前に悲惨な死を遂げた戸川更紗という先生がいました。
更紗先生は十和子と同じアセクシャルの女性であり、かつて更紗と面識のある者はみな十和子に更紗を重ねて見ることになります。
やがて十和子の周りで異変が起こり始め、脅迫状、謎のチェインメール、そして殺人事件。
事件や臭わせはあちこちに埋め込まれているのですが、実際に捜査が始まるのは200ページ近く進んだところからです。
そのため、前半はたるく感じる人もいるかもしれません。
ですが、前半部分にも読み飛ばしたら損をするような仕掛けが散在しているため、じっくり読み進めることをお勧めします。
後半の畳みかけるように次々と謎が解かれてゆく過程は、作者である櫛木理宇さんの本領発揮といったところでしょうか。
複雑に絡み合う人間関係が圧縮されたあげく大爆発するようなラストが待っています。
離婚しか選択肢のない女性、かつて妻を喪った男、母を殺されてしまった生徒、だいぶ極端な環境ではありますが、面白いのは間違いありません。
ぜひともガッツリ読み込んで幸せを味わってください。
・ぼくが読んだのは単行本の方ですが、
・今度文庫本になるようなので、持ち運びにも便利ですし、より読みやすくなるに違いありません
氷の致死量
2023年12月20日 16:12
近ごろの作品ですと、挿入歌というよりも作品とガッツリ深く結びついた曲、たとえば「推しの子」の「アイドル」のようなテーマとグイグイ絡み合うようなものが多いのですが、その昔は、ここ一番に場面を盛り上げるためにかかる、定番の名曲がありました。
あるていど物心ついたころからは、とても印象に残っているものが多くあります。
おそらく、ぼくが一番初めに主題歌以外で気になったのは、アニメじゃないんですが、ウルトラセブンでかかっていた英語の歌です。
それが↓の曲で、ホーク発進の場面や「ウルトラ警備隊西へ」のラストの辺で効果的に使われていました。
ULTRASEVEN
なんともかっこよくて、幼かったぼくにはなにを言っているのかさっぱりわかりませんでしたけど、英語の歌詞とかっちょいいメロディーがたまらなく好きだったのを覚えています。
続いて、というか、凄まじく聞き入ってしまったのが、マジンガーZの挿入歌「Zのテーマ」でして、これがたまらなくかっちょいいのですよ。
ホバーパイルダーに飛び乗った兜甲児が光子力研究所に向かい、「マジンゴー」のコールとともにプールが真ん中から割れて、マジンガーZがリフトでせり上がってくる。
その頭部に「パイルダーオン!」の絶叫とともにパイルダー号がマジンガーに合体して目が光るのですが、この、金属の塊と人の意志が結合した瞬間の演出がものすごくカッチョよくて、その背景に流れることの多かったこの曲はアニメ史上有数の名曲だと思うのです。
Zのテーマ
ちょっと間が開いて、「逆転イッパツマン」というタツノコの作品がありました。
ええ、タイムボカンシリーズに分類される作品です。
たしかにシリーズらしいコメディタッチな部分は残しながらも、それまでのシリーズとは一線を画すようなシリアスで濃密な展開と緻密な作画が魅力でした。
スーツ姿での肉弾戦が描かれることも多く、なかむらたかし回、井口忠一回など見ごたえのある話数も多かったと思います。
そんなイッパツマンのなかで、タイムボカンのメカブトン、ヤッターマンのヤッターワンに相当する巨大メカが逆転王(後に三冠王)なのですが、その合体変形シークエンスでかかるのがこの曲です。
コミカルな曲が多い山本正之さんですが、これはカッチョいいんですよ。
「銀河旋風ブライガー」主題歌と並んで魂をゆすぶられるような感じがします。
嗚呼逆転王(三冠王)
さらに間が開いて「天元突破グレンラガン」のこの曲。
中川翔子さんの声は透明感があって力強く、アニメの曲との親和性が高いと思っているのですが、これはその中でも最高の部類ではないかと思います。
作中でも1・2を争う名場面のひとつ、カミナのアニキを喪ったシモンがニアとの出会いで自分を取り戻し復活する、まさにその場面でのその名乗り口上の背景で流れるこの曲は実に感動的でした。
物語との親和性、シモンとアニキとの絆、そんなものがギュッと込められたような歌詞と清涼感のある中川さんの歌唱がたまりません。
happily ever after
さらに間が開いて「鬼滅の刃」です。
アニメではシーズン1の那田蜘蛛山編ラストで炭次郎が死力を振り絞って戦うなか、禰豆子がはじめて血起術を駆使して炭治郎を手助けする場面、その前後に流れる回想シーンを通して感動的に使われています。
血みどろで激烈なバトルシーンなのですが、その分、この曲が流れる中、炭次郎が累の首を落とすまでのくだりはとてつもない興奮を伴いました。
しかも、作画もすさまじくて、おそらく大勢の方がグッズや円盤に課金しなければスタジオの経営が傾くのではないかと思うレベルだとおもいます。
あんなの、1カットにどれだけの時間がかかるかわかりませんし、そう考えたら、1話あたりの原動画スタッフを何人確保すればいいのか、スケジュールの調整はどうなのか、などなど、いろいろ余計な心配をしてしまいます。
昨今は作画崩壊とかいう言葉も生まれていて、原画マンの個性を認めない方向に世の中が動いていますから、PやDも気苦労が絶えないことでしょう。
〇つの大罪第二期以降のようなあからさまにひどいのを別にすれば、最近のアニメはみんながんばっていると思うので、スタッフさんの士気にも関わりますから、皆様、温かい目で見て行きましょう。
竃門炭治郎のうた
そんな感じ。
あるていど物心ついたころからは、とても印象に残っているものが多くあります。
おそらく、ぼくが一番初めに主題歌以外で気になったのは、アニメじゃないんですが、ウルトラセブンでかかっていた英語の歌です。
それが↓の曲で、ホーク発進の場面や「ウルトラ警備隊西へ」のラストの辺で効果的に使われていました。
ULTRASEVEN
なんともかっこよくて、幼かったぼくにはなにを言っているのかさっぱりわかりませんでしたけど、英語の歌詞とかっちょいいメロディーがたまらなく好きだったのを覚えています。
続いて、というか、凄まじく聞き入ってしまったのが、マジンガーZの挿入歌「Zのテーマ」でして、これがたまらなくかっちょいいのですよ。
ホバーパイルダーに飛び乗った兜甲児が光子力研究所に向かい、「マジンゴー」のコールとともにプールが真ん中から割れて、マジンガーZがリフトでせり上がってくる。
その頭部に「パイルダーオン!」の絶叫とともにパイルダー号がマジンガーに合体して目が光るのですが、この、金属の塊と人の意志が結合した瞬間の演出がものすごくカッチョよくて、その背景に流れることの多かったこの曲はアニメ史上有数の名曲だと思うのです。
Zのテーマ
ちょっと間が開いて、「逆転イッパツマン」というタツノコの作品がありました。
ええ、タイムボカンシリーズに分類される作品です。
たしかにシリーズらしいコメディタッチな部分は残しながらも、それまでのシリーズとは一線を画すようなシリアスで濃密な展開と緻密な作画が魅力でした。
スーツ姿での肉弾戦が描かれることも多く、なかむらたかし回、井口忠一回など見ごたえのある話数も多かったと思います。
そんなイッパツマンのなかで、タイムボカンのメカブトン、ヤッターマンのヤッターワンに相当する巨大メカが逆転王(後に三冠王)なのですが、その合体変形シークエンスでかかるのがこの曲です。
コミカルな曲が多い山本正之さんですが、これはカッチョいいんですよ。
「銀河旋風ブライガー」主題歌と並んで魂をゆすぶられるような感じがします。
嗚呼逆転王(三冠王)
さらに間が開いて「天元突破グレンラガン」のこの曲。
中川翔子さんの声は透明感があって力強く、アニメの曲との親和性が高いと思っているのですが、これはその中でも最高の部類ではないかと思います。
作中でも1・2を争う名場面のひとつ、カミナのアニキを喪ったシモンがニアとの出会いで自分を取り戻し復活する、まさにその場面でのその名乗り口上の背景で流れるこの曲は実に感動的でした。
物語との親和性、シモンとアニキとの絆、そんなものがギュッと込められたような歌詞と清涼感のある中川さんの歌唱がたまりません。
happily ever after
さらに間が開いて「鬼滅の刃」です。
アニメではシーズン1の那田蜘蛛山編ラストで炭次郎が死力を振り絞って戦うなか、禰豆子がはじめて血起術を駆使して炭治郎を手助けする場面、その前後に流れる回想シーンを通して感動的に使われています。
血みどろで激烈なバトルシーンなのですが、その分、この曲が流れる中、炭次郎が累の首を落とすまでのくだりはとてつもない興奮を伴いました。
しかも、作画もすさまじくて、おそらく大勢の方がグッズや円盤に課金しなければスタジオの経営が傾くのではないかと思うレベルだとおもいます。
あんなの、1カットにどれだけの時間がかかるかわかりませんし、そう考えたら、1話あたりの原動画スタッフを何人確保すればいいのか、スケジュールの調整はどうなのか、などなど、いろいろ余計な心配をしてしまいます。
昨今は作画崩壊とかいう言葉も生まれていて、原画マンの個性を認めない方向に世の中が動いていますから、PやDも気苦労が絶えないことでしょう。
〇つの大罪第二期以降のようなあからさまにひどいのを別にすれば、最近のアニメはみんながんばっていると思うので、スタッフさんの士気にも関わりますから、皆様、温かい目で見て行きましょう。
竃門炭治郎のうた
そんな感じ。
2023年12月07日 17:30
アニメがあまりにも面白いので原作も読んでみよう!
という軽い気持ちで読み始めたスニーカー文庫の原作小説。
いま3巻目を読んでいる際中なのですが、これがまた、たまらなく面白いのです!
まず読んでみてわかるのが、アニメは原作をかなり忠実に再現していて、台詞などは、ほぼそのまま使われています。
その反面、削られているエピソードや多少展開が変わっている部分にも気づきます。
たとえば、アニメではほんの数秒で片づけたウィズとの出会いのエピソードもガッツリ描かれていますし、ダストやキースとの出会いも綿密に描かれていました。
アニメで使われているエピソードにしても、少しずつ割愛されていたり足されていたり、とても興味深い。
小説でのガッツリ脳髄に響く感じと、アニメでの素晴らしく軽快なテンポ感はどちらが上とかいう話じゃなくて、どっちもこっちも極上の楽しみがあります。
文章はとても読みやすいです。
筋の面白さとは別に、軽快に弾むような文章がたまらなくいいんですよ。
アニメと小説の違いというか、読後の印象の違いの一番のところは、アニメだと作画もあいまって「めぐみん」が目立つようになっていますが、小説だと「アクア」のインパクトの方が強烈です。
登場場面も多いですし、台詞の数も格段に多くて、いわゆるメインヒロインとしての地位はアクアなんだろうなと思いました。
ヒロインとしての役目とともに、狂言回し的にグイグイとピンチを作ってゆくのが、歯がゆくもアリ、楽しくもアリって感じでしょうかw
ただ、面白いのが、台詞の少ないめぐみんが、巻数を経るにしたがって、存在感を主張するのに対して、台詞も多く、カズマとのやりとりも多いアクアがヒロインではなく狂言回し的な役割に特化しつつあるところです。
これはきっと、作者の思うところがそういう方向なんだろうって感じですよね。
じゃあダクネスはどうなのか、というと、これがまたしっかり変態です。
小説とアニメを比べたときに一番印象が変わらないのはダクネスかもしれません。
とくに、ベルディア(魔王軍の頭を抱えた騎士)と対峙したときのやりとりは強烈でした。
アニメでもシリーズ屈指名場面が続くエピソードですが、ここでの会話のテンポ感はたまらないものがあります。
あのエピソードでは、アクアが手を上げたところにどこからともなく杖が飛んでくる場面がかっちょよかったのですが、あれって、きっと物干し竿扱いしていた杖が洗濯物ぶっ飛ばして飛んできたんだろうな、なんて考えながらほくそ笑んでしまいます。
話が逸れましたが、この小説、アニメ化されるほどの人気作だというのが読んでみて実感できました。
ものすごく面白いです。
アニメを先に見たという効果もあるのでしょうけど、小説を読みながら、各キャラクターの声が聞こえてくるような楽しさもあります。
アクアの泣き叫びもダクネスの変態っぷりもめぐみんの中二病発言も声優さんの声で脳内再生されているのが最高でっす。
ちなみに、
1巻目はベルディア戦まで
2巻目はデストロイヤ戦まで
まだ読んでいる途中ですが、5巻(爆裂紅魔にレッツ&ゴー)までのようで、その先は3期を観てから読むか、それとも事前に読んでみるのか、ちょっと悩みどころではありますね。
アニメのダイナミズムとは違う、小説の面白さもすばらしいものがありますので、先を読みたい気持ちを抑えつつ、アニメ主体で行くのがいいのかなあ、などと思っております。
いまのところはですがw
・ああ、駄女神さま
・中二病でも魔女がしたい!
・
という軽い気持ちで読み始めたスニーカー文庫の原作小説。
いま3巻目を読んでいる際中なのですが、これがまた、たまらなく面白いのです!
まず読んでみてわかるのが、アニメは原作をかなり忠実に再現していて、台詞などは、ほぼそのまま使われています。
その反面、削られているエピソードや多少展開が変わっている部分にも気づきます。
たとえば、アニメではほんの数秒で片づけたウィズとの出会いのエピソードもガッツリ描かれていますし、ダストやキースとの出会いも綿密に描かれていました。
アニメで使われているエピソードにしても、少しずつ割愛されていたり足されていたり、とても興味深い。
小説でのガッツリ脳髄に響く感じと、アニメでの素晴らしく軽快なテンポ感はどちらが上とかいう話じゃなくて、どっちもこっちも極上の楽しみがあります。
文章はとても読みやすいです。
筋の面白さとは別に、軽快に弾むような文章がたまらなくいいんですよ。
アニメと小説の違いというか、読後の印象の違いの一番のところは、アニメだと作画もあいまって「めぐみん」が目立つようになっていますが、小説だと「アクア」のインパクトの方が強烈です。
登場場面も多いですし、台詞の数も格段に多くて、いわゆるメインヒロインとしての地位はアクアなんだろうなと思いました。
ヒロインとしての役目とともに、狂言回し的にグイグイとピンチを作ってゆくのが、歯がゆくもアリ、楽しくもアリって感じでしょうかw
ただ、面白いのが、台詞の少ないめぐみんが、巻数を経るにしたがって、存在感を主張するのに対して、台詞も多く、カズマとのやりとりも多いアクアがヒロインではなく狂言回し的な役割に特化しつつあるところです。
これはきっと、作者の思うところがそういう方向なんだろうって感じですよね。
じゃあダクネスはどうなのか、というと、これがまたしっかり変態です。
小説とアニメを比べたときに一番印象が変わらないのはダクネスかもしれません。
とくに、ベルディア(魔王軍の頭を抱えた騎士)と対峙したときのやりとりは強烈でした。
アニメでもシリーズ屈指名場面が続くエピソードですが、ここでの会話のテンポ感はたまらないものがあります。
あのエピソードでは、アクアが手を上げたところにどこからともなく杖が飛んでくる場面がかっちょよかったのですが、あれって、きっと物干し竿扱いしていた杖が洗濯物ぶっ飛ばして飛んできたんだろうな、なんて考えながらほくそ笑んでしまいます。
話が逸れましたが、この小説、アニメ化されるほどの人気作だというのが読んでみて実感できました。
ものすごく面白いです。
アニメを先に見たという効果もあるのでしょうけど、小説を読みながら、各キャラクターの声が聞こえてくるような楽しさもあります。
アクアの泣き叫びもダクネスの変態っぷりもめぐみんの中二病発言も声優さんの声で脳内再生されているのが最高でっす。
ちなみに、
1巻目はベルディア戦まで
2巻目はデストロイヤ戦まで
まだ読んでいる途中ですが、5巻(爆裂紅魔にレッツ&ゴー)までのようで、その先は3期を観てから読むか、それとも事前に読んでみるのか、ちょっと悩みどころではありますね。
アニメのダイナミズムとは違う、小説の面白さもすばらしいものがありますので、先を読みたい気持ちを抑えつつ、アニメ主体で行くのがいいのかなあ、などと思っております。
いまのところはですがw
・ああ、駄女神さま
・中二病でも魔女がしたい!
・
2023年11月24日 20:39
細かいことはわからないけどさ、いーんだよ、そんなの別にどーでも。
重要なことは映画館で劇場のサウンドで結束バンド見られるってことよ。
みんな、震えて待とうぜ!!
重要なことは映画館で劇場のサウンドで結束バンド見られるってことよ。
みんな、震えて待とうぜ!!
2023年11月21日 17:00
言わずと知れた、なのか、知る人ぞ知る、なのか、世間的にはどうなのかわかりませんが、櫛木理宇さんの大好きなシリーズの最新作です。
「依存症シリーズ」というのが正しいのか「浜真千代シリーズ」と呼ぶのがただしいのか、ミステリーのスタイルを取りつつも、かなりダークヒーローとしての浜真千代の残酷性が強調されています。
つまり、犯罪者を中心にした物語なのですが、毎回浜真千代とその一派が仕掛ける犯罪に対して、警察はなすすべもなく翻弄されるという展開が定番です。
シリーズ1作目の殺人依存症を読んだときは、かなりヤバい話に思えたのですが、2作目となる残酷依存症では、不思議な爽快さを感じました。
3作目の監禁依存症では、その爽快感はさらに増しているように思えます。
この爽快感は、きっと懐かしの必殺シリーズと共通するものではないでしょうか。
法で裁けないこの世の悪に、人知れず闇に隠れて鉄槌を下す。
変な話、今の暮らしに不満を感じている多数の一般大衆が望んでいるのかもしれないスタイルの物語です。
今回も初っ端からぶっ飛ばしていて、いきなり厭味ったらしい弁護士が登場します。これはぶっ殺されても仕方ない、ああ、こいつら弁護士がターゲットなんだな、と思いながら読み進めてゆくと、あれ?
ちょっと待てよ、それだけじゃないぞ!
ということに、わりと早い時点で気が付きました。
おそらく、○○が××する話なんだ。
弁護士の件は物語を成り立たせるためのギミックで、本質は別のところにある。
物語はクソ弁護士の一粒種が誘拐され、その家庭が修羅場と化し、家庭内でくすぶっていた暗部が表出化していくのに気を取られているなか、読んでいて明らかな違和感がありました。
メインとなるストーリーはここなんだろうけど、作者が狙っているのは別のところだぞ、というワクワク感。
警察が必死になって捜査を進める裏で、もう一つの物語が動いているというダイナミズムがたまりません。
いったいどうなるのか、それが気になって仕方なくって、ページをめくる手もついつい力が入ってしまいます。
やがて事件は収束に向かい、物語も終盤になって、ついに浜真千代が登場するわけですが、ある意味、思った通りの型におさまりました。
次の話では、○○がどう動くのか、とても気になる反面、そのままの型で物語が動いてゆくのだろうか、という疑問も浮かんでくる、そんな次回作への期待が膨らむのであります。
・監禁依存症
・残酷依存症
・殺人依存症
「依存症シリーズ」というのが正しいのか「浜真千代シリーズ」と呼ぶのがただしいのか、ミステリーのスタイルを取りつつも、かなりダークヒーローとしての浜真千代の残酷性が強調されています。
つまり、犯罪者を中心にした物語なのですが、毎回浜真千代とその一派が仕掛ける犯罪に対して、警察はなすすべもなく翻弄されるという展開が定番です。
シリーズ1作目の殺人依存症を読んだときは、かなりヤバい話に思えたのですが、2作目となる残酷依存症では、不思議な爽快さを感じました。
3作目の監禁依存症では、その爽快感はさらに増しているように思えます。
この爽快感は、きっと懐かしの必殺シリーズと共通するものではないでしょうか。
法で裁けないこの世の悪に、人知れず闇に隠れて鉄槌を下す。
変な話、今の暮らしに不満を感じている多数の一般大衆が望んでいるのかもしれないスタイルの物語です。
今回も初っ端からぶっ飛ばしていて、いきなり厭味ったらしい弁護士が登場します。これはぶっ殺されても仕方ない、ああ、こいつら弁護士がターゲットなんだな、と思いながら読み進めてゆくと、あれ?
ちょっと待てよ、それだけじゃないぞ!
ということに、わりと早い時点で気が付きました。
おそらく、○○が××する話なんだ。
弁護士の件は物語を成り立たせるためのギミックで、本質は別のところにある。
物語はクソ弁護士の一粒種が誘拐され、その家庭が修羅場と化し、家庭内でくすぶっていた暗部が表出化していくのに気を取られているなか、読んでいて明らかな違和感がありました。
メインとなるストーリーはここなんだろうけど、作者が狙っているのは別のところだぞ、というワクワク感。
警察が必死になって捜査を進める裏で、もう一つの物語が動いているというダイナミズムがたまりません。
いったいどうなるのか、それが気になって仕方なくって、ページをめくる手もついつい力が入ってしまいます。
やがて事件は収束に向かい、物語も終盤になって、ついに浜真千代が登場するわけですが、ある意味、思った通りの型におさまりました。
次の話では、○○がどう動くのか、とても気になる反面、そのままの型で物語が動いてゆくのだろうか、という疑問も浮かんでくる、そんな次回作への期待が膨らむのであります。
・監禁依存症
・残酷依存症
・殺人依存症
2023年11月20日 13:00
シリーズも21作目、各キャラクターの持ち味も関係性も安定してきて、森司とこよみのもどかしい恋愛も黒沼部長の博覧強記も変わらずに楽しめます。
ただ、森司くんとこよみちゃんの関係はほんのすこし深まってきたようですねw
毎度の恒例ですが、今回の一冊も三つの中編で出来上がっています。
三つの中編のタイトルは
・ショコラな恋人たち
・あなたのマグネット
・かどわかしの山
です。
タイトルだけ見ると、前の二つはふんわか系、三つめは不穏と思われるでしょうが、ご安心ください。
三編ともに十分に不穏ですw
「ショコラな恋人たち」んは県内随一の人気を誇るショコラトリー&カフェに起こる怪異と、それににまつわるあれこれ。
刊行当時はやっていたアテンド問題を取り上げて、そこから産まれる悲劇と呪いの物語でした。
「あなたのマグネット」は、人間の負の意識が生み出す悲劇。
いわゆる陰キャ的や引きこもり的な負の意識ではなく、積極的に責任転嫁して自己弁護を計る負の意識です。
周囲の人間を巻き込みながら増殖して行く負の連鎖が繰り広げられるのはは厄介ですね。
そして「かどわかしの山」は、これも基本的には人間の恐ろしさを描いた話なんですが、読み終えてから、タイトルが「神隠し」ではなく「かどわかし」であるところにものすごい悪意を感じました。
基本的には「神隠し」という概念で語られる物語なのですが、そこに櫛木さんならではの悪意の増強ブーストがブッ混まれているのがミソ。
一見山の怪異譚のように始まるのですが、じょじょに謎が解かれて行き、やがて、人の悪意と暴力によって始まる物語であることがわかります。
おそろしいのはもしかしたら悪意ですらないのかもしれないところです。
暴力をふるう側の性質が異常であるため、人の常識では理解できなません。
そんなモンスターの存在する世界観のなかで、被害者の怨念はそれを上回る怪異に変化して裁きを下していく。
考えれば考えるほどおっかない話です。
そして、そのおっかないパートが凝縮されているのが今作の特長で、比較的軽い文章で読み進んでいく中、いきなりドスンと突き当たる怪異と悪意が身につまされます。
この作品は心霊現象もありますが、それを引き起こした人間の悪意(無意識な悪意も含めて)や利己的な凶暴性を強く感じました。
.
心霊現象を扱ったホラーという形式に則った物語ではありながらも、おっかないのは、もとをただせば怪異よりもまずは人間なんだってのがよくわかる構成になっています。
人間こわいなーー
マジこわいなーー
・ホーンテッドキャンパス・黒い影が揺れる
ただ、森司くんとこよみちゃんの関係はほんのすこし深まってきたようですねw
毎度の恒例ですが、今回の一冊も三つの中編で出来上がっています。
三つの中編のタイトルは
・ショコラな恋人たち
・あなたのマグネット
・かどわかしの山
です。
タイトルだけ見ると、前の二つはふんわか系、三つめは不穏と思われるでしょうが、ご安心ください。
三編ともに十分に不穏ですw
「ショコラな恋人たち」んは県内随一の人気を誇るショコラトリー&カフェに起こる怪異と、それににまつわるあれこれ。
刊行当時はやっていたアテンド問題を取り上げて、そこから産まれる悲劇と呪いの物語でした。
「あなたのマグネット」は、人間の負の意識が生み出す悲劇。
いわゆる陰キャ的や引きこもり的な負の意識ではなく、積極的に責任転嫁して自己弁護を計る負の意識です。
周囲の人間を巻き込みながら増殖して行く負の連鎖が繰り広げられるのはは厄介ですね。
そして「かどわかしの山」は、これも基本的には人間の恐ろしさを描いた話なんですが、読み終えてから、タイトルが「神隠し」ではなく「かどわかし」であるところにものすごい悪意を感じました。
基本的には「神隠し」という概念で語られる物語なのですが、そこに櫛木さんならではの悪意の増強ブーストがブッ混まれているのがミソ。
一見山の怪異譚のように始まるのですが、じょじょに謎が解かれて行き、やがて、人の悪意と暴力によって始まる物語であることがわかります。
おそろしいのはもしかしたら悪意ですらないのかもしれないところです。
暴力をふるう側の性質が異常であるため、人の常識では理解できなません。
そんなモンスターの存在する世界観のなかで、被害者の怨念はそれを上回る怪異に変化して裁きを下していく。
考えれば考えるほどおっかない話です。
そして、そのおっかないパートが凝縮されているのが今作の特長で、比較的軽い文章で読み進んでいく中、いきなりドスンと突き当たる怪異と悪意が身につまされます。
この作品は心霊現象もありますが、それを引き起こした人間の悪意(無意識な悪意も含めて)や利己的な凶暴性を強く感じました。
.
心霊現象を扱ったホラーという形式に則った物語ではありながらも、おっかないのは、もとをただせば怪異よりもまずは人間なんだってのがよくわかる構成になっています。
人間こわいなーー
マジこわいなーー
・ホーンテッドキャンパス・黒い影が揺れる
2023年11月01日 17:00
初見以来何周かしているけど、「ぼっち・ざ・ろっく」は、もし見るのを迷っている人がいるなら、絶対に見た方がいいと思います。
ただ、体育会系の脳筋的な人には向かないかもしれません。
インドア系で、自分の好きなものに没頭する傾向がある人には、主人公ぼっちちゃんの心理描写や成長過程はけっこう響くものがあるはずです。
ライブでの覚醒ギタープレイも凄いのですが、その覚醒に至るまでの葛藤が最大の見どころだと思っています。
もともと中学時代から1日6時間の練習を重ねてそうとうの腕前になっているうえ、登録者数3万人超えの動画サイトでも確実に評価されているぼっちちゃん。
その実力がリアルで発揮できないのは、極度の人見知りによる対人スキルの欠如と、その影響でチームプレイに対する経験不足、誰かとプレイすることへの極度の萎縮と観客がいることに対する恐怖感からです。
そんなぼっちちゃんがバンドの窮状を目の前に、葛藤を(一時的に)乗り越えて(一瞬だけ)スーパープレイを披露する過程はとても感動を覚えます。
いわば「ここは私が頑張らねば」的な感情の爆発なのですが、そこがとても泣けるのです。
覚醒したぼっちちゃんは演奏が終わるともとに戻ってしまいますが、そこでの戸惑いやきょどり方も愛らしくて共感をおぼえます。
台風の中少ない観客の中でプレイした#8のライブでの7分目あたりからの「でも、このままじゃいやだ!」から始まるぼっちちゃんの演奏は圧巻です。
そして#5の10分54前後からはじまるオーディションの演奏も素晴らしいものがあります。
学園祭ライブでのおにころ(泥酔先輩が愛飲する日本酒)のワンカップ空きビンを使ったスライドギターもよかったなあ〜〜
話は変わりますがw
そんなぼっちちゃんに影響を与えた、泥酔先輩こと廣井きくりさんのバンド「SICK HACK」の元ネタになったバンド「八十八ヶ所巡礼」の曲にちかごろはまり気味であります。
好き勝手やっているようでまとまっていて、しかもしっかりインパクトがある。
まだインディーズみたいですけど、できれば人気になってもらいたいものであります。
ご興味ある方は下記リンクから↓
そんなわけで、一般的な青春を傍観、積極的にかかわることを避けているぼっちちゃん独自の視点で繰り広げられる青春が愛おしくてたまらんのですよ。
日常を否定的に捉えることの多いぼっちちゃんですが、その視点を逆転するだけで、日常が輝いてくることもあり得る。
そういうポイントが多々仕込まれていて、そこにたどり着くたびに、ぼっちちゃんがイキルのも楽しいのです。
それに、結束バンドの音がカッチョいいんですよね。
HRとブルースが好きなぼくとしては、かなり好みから外れているはずなんですけど、ギターとベースが絡み合うように奏でられるリフがものすごくカッチョよく感じてしまうのです。
直通しの音もエフェクターを通した音も、なんか気持ちいいんですよね。
ああ、物増やしたくないんだけど、CD買っちまうかなあw
ぼっち・ざ・ろくは見れば見るほど泣ける。
そんなわけで、おまけ動画です↓
ただ、体育会系の脳筋的な人には向かないかもしれません。
インドア系で、自分の好きなものに没頭する傾向がある人には、主人公ぼっちちゃんの心理描写や成長過程はけっこう響くものがあるはずです。
ライブでの覚醒ギタープレイも凄いのですが、その覚醒に至るまでの葛藤が最大の見どころだと思っています。
もともと中学時代から1日6時間の練習を重ねてそうとうの腕前になっているうえ、登録者数3万人超えの動画サイトでも確実に評価されているぼっちちゃん。
その実力がリアルで発揮できないのは、極度の人見知りによる対人スキルの欠如と、その影響でチームプレイに対する経験不足、誰かとプレイすることへの極度の萎縮と観客がいることに対する恐怖感からです。
そんなぼっちちゃんがバンドの窮状を目の前に、葛藤を(一時的に)乗り越えて(一瞬だけ)スーパープレイを披露する過程はとても感動を覚えます。
いわば「ここは私が頑張らねば」的な感情の爆発なのですが、そこがとても泣けるのです。
覚醒したぼっちちゃんは演奏が終わるともとに戻ってしまいますが、そこでの戸惑いやきょどり方も愛らしくて共感をおぼえます。
台風の中少ない観客の中でプレイした#8のライブでの7分目あたりからの「でも、このままじゃいやだ!」から始まるぼっちちゃんの演奏は圧巻です。
そして#5の10分54前後からはじまるオーディションの演奏も素晴らしいものがあります。
学園祭ライブでのおにころ(泥酔先輩が愛飲する日本酒)のワンカップ空きビンを使ったスライドギターもよかったなあ〜〜
話は変わりますがw
そんなぼっちちゃんに影響を与えた、泥酔先輩こと廣井きくりさんのバンド「SICK HACK」の元ネタになったバンド「八十八ヶ所巡礼」の曲にちかごろはまり気味であります。
好き勝手やっているようでまとまっていて、しかもしっかりインパクトがある。
まだインディーズみたいですけど、できれば人気になってもらいたいものであります。
ご興味ある方は下記リンクから↓
そんなわけで、一般的な青春を傍観、積極的にかかわることを避けているぼっちちゃん独自の視点で繰り広げられる青春が愛おしくてたまらんのですよ。
日常を否定的に捉えることの多いぼっちちゃんですが、その視点を逆転するだけで、日常が輝いてくることもあり得る。
そういうポイントが多々仕込まれていて、そこにたどり着くたびに、ぼっちちゃんがイキルのも楽しいのです。
それに、結束バンドの音がカッチョいいんですよね。
HRとブルースが好きなぼくとしては、かなり好みから外れているはずなんですけど、ギターとベースが絡み合うように奏でられるリフがものすごくカッチョよく感じてしまうのです。
直通しの音もエフェクターを通した音も、なんか気持ちいいんですよね。
ああ、物増やしたくないんだけど、CD買っちまうかなあw
ぼっち・ざ・ろくは見れば見るほど泣ける。
そんなわけで、おまけ動画です↓