2021年07月13日
おしらせ
Thank you for visiting.
こちら、あまり更新していませんでしたが、
現在、ブログ的なものはFacebookに移しております。
(Facebookもそう頻繁には更新していませんが)
Twitterではたまにつぶやいてます。
akikomima at 16:27|Permalink│Comments(0)│
2019年09月22日
JAPAN評伝の続編が出ます:intermission
スティーヴが無事来日して、先ほど取材をしてきました。
相変わらず gentle で、どんな質問にも真摯に答えてくれました。
大局観があるというか、広い視野で物事を見ている人なので、おそらく活字にするとさっぱり、きっぱりという印象が先立つのでしょうが、彼の来し方を知っている人間には、何気ない発言もかなり刺さるかと思います。
会うのは10年ぶりくらいなんですけど、彼は変わらず、というか.....年とってますます素敵になりましたよね。今の充実ぶりが顔に出てる(私は太りましたけどw)
今日のインタビューは、来月のいつか、Rolling StoneのWEB版に掲載される予定です。
akikomima at 17:26|Permalink│Comments(0)│
2019年09月21日
JAPAN評伝の続きが出ます 3
さて。次は本を作る際、最も楽しい作業ーー写真探しであります。
原書を辿りながら、日本版用に足せる写真を探していくわけですが、ありとあらゆる美麗フォトがよりどりみどりだった前回とは異なり、今回はいくつかの「壁」がありました。
1. 83年以降の写真は少ない
→総数は他のバンドに比べると決して少なくはないので、いわゆる「当社比」ではありますが、やはり全盛期と比べると量もバリエーションも少なめ。これは当時のデヴィッドがアイドル的扱いを嫌ってフォトセッションに消極的だったことが関係していたようです。宣材もあるにはあるのですが、地味な写真ばかりで、眺めていたいと思うようなものは少ない。
ただ、そんな中でも長谷部宏(Koh Hasebe)さんとのフォトセッションではかなり心を開いていたらしく、ポーズをつけた写真や笑顔の写真も含め、いい写真が沢山ありました。この時期に撮影された写真でデヴィッドがここまでサービス(?)をしているのは珍しい。やはり、JAPAN時代から築いてきた信頼関係があってこそのことで、『ミュージックライフ』でなければ、これだけの素材を残すことは出来なかったはず。ダリズ・カーのカラーや一風堂の『ファイル・ツアー』の写真が見られるのは、世界でもこの本だけです。フフフ。
2. 元の写真がモノクロ
........そうです。ジャパン全盛期の時は撮影される写真は全てカラーだったのですが、ジャパン解散以降の写真はモノクロが多いのです.......。
デジカメ時代の今と違って、90年代半ばくらいまでは、カラー撮影にはリバーサル・フィルムという高いフィルムを使用したため、撮影する前にカラーで撮るか、モノクロで撮るかを決めていた時代があったのです。今だとデジカメの設定自体、カラーがデフォルトですから、使用する時にPC上でグレースケールにすれば良いのですが。
ダリズ・カーの対談写真やドルフィン・ブラザーズの写真がモノクロなのは、当時の雑誌の記事がモノクロだったから。
また、特に80年代半ばから一層顕著になるのですが、芸術的見地から、デヴィッドもスティーヴも自ら関わる写真はモノクロを好んでいたようです。
そんなわけで、今回は前よりもカラーページがぐっと少ないのでした。
ただ、モノクロが多いからといって全部モノクロ・ページにしてしまうと赤本(前著『光と影のバンド全史』)より見劣りしてしまうので、カラーのところはなるべくカラーで見せたい。
この2冊目だけを購入するという方は、そう多くはないはずです。だとすると、ほとんどの方が赤本と今回の青本を並べて収納するであろうことを想定し、2冊で1セットとして成立するように仕様を合わせた結果、2冊目は定価が高くなってしまいました.......採算上、仕方のないことだったんですけれど、ただでさえ高価な本の値段がさらに上がってしまったことは申し訳なく思っています(でも、内容は前以上に読み応えがあります!)。
『JAPAN 1983-1991 瓦解の美学』は、いよいよ連休明け、24日(火)に発売です。
スティーヴも東京に入ったようですね。
来週はいよいよ、EXIT NORTH WEEK!
akikomima at 17:01|Permalink│Comments(0)│