銀座四丁目その日暮

仕事場は銀座四丁目。気ままに日々ビールビールしているコピーライター日暮真三(ひぐらししんぞう)。「西武」「ぴあ」「リクルート」「キリン」「小学館」「TOTO」「劇団四季」、「無印良品」のネーミング、「日清オイリオ」等を手がける。作詞はNHK「おかあさんといっしょ」の「こんなこいるかな」「ともだち8にん」「夢のなか」「あいうー」「アイーダアイダ」、世界卓球選手権テーマソング「ネットを越えろ」、松田優作ラストアルバム。著書に黒田征太郎絵「怒る犬」岩波書店、宮沢りえ絵「ふたりの12のものがたり」木楽舎がある。東京コピーライターズクラブ賞、同特別賞、ニューヨークADC賞金賞等を受賞。とまあエラそうに書いていますが、相変わらずのその日暮らしです。


気がつくとどこもかしこも花に囲まれている。春よ、ありがとう。

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文字通り、川を越えて、川越へ。246倶楽部春の例会。渋谷からのるはずだった湘南新宿ラインが例によってどこかのトラブルで大遅延していて、あせるあせる。余裕をみてずいぶん早めにでたのでなんとか間にあったが、コニシさんとヨーコさんも大宮からタクシーでギリギリ到着。バッグをかつぎ、渡し船にのって対岸へ。右も左もわからないはじめてのコース。と思っていたら、風が強風にかわり、随所にある柳の巨木がおもしろいように、たなびく。前日までやっていたオーガスタの中継みたいだ。91歳のサナエ嬢はこの強風のなか颯爽と突き進んで行く。いまだに月二回のラウンド、経堂のルネッサンスで週一のレッスンも受けていると言うから、アッパレ!と称えるしかない。アッパレあっぱれ天晴れ!

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ボーナストラックという旧線路上の商業施設の、いちばん世田谷代田駅寄りに、箱根の温泉を毎日運んでくる温泉旅館がある。朝散歩の途中、いきなり浴衣を着てそぞろ歩くカップルに出会って、めんくらう。いやはや、ホントに、まわりはふつうの住宅街だし。旅館につづく小さな植え込みのなかに通路があって、世田谷代田駅の一人用の裏口改札がひっそりと隠れている。
こんなところで温泉気分、とは。と、おもうけれど、まあ、人それぞれ。下北沢駅寄りの隣には米子市発祥の「仁慈保幼園」という子ども園がある。商業施設と温泉旅館にはさまれて、まさに多様性を体現する不思議な環境におどろく。

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しあわせなこと、ありがたいことに、おいしかったこと、たのしかったこと、よく歩いたこと、力をつくしたこと、ちょっとしたこと、あたたかいとか、きょうはさむいねとか、そんなことがつながっていくといいね。悪意をもたないで、それで生きていられたら、それがいい。

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シモキタから池の上を経て淡島通りをわたり、途中から246まで完成したあたらしい道路を歩く。まだクルマはほとんど通っていない。人の気配もすくない。三宿・池尻の信号の先に、スーパーOKがあった。銀座二丁目にも進出して話題になっていたスーパーか。こんなところにもあるんだなあ。銀座で行きつけの床屋さん情報によると、OKの牛肉売場はグレードが高いらしい。特に土日が狙い目です、とつぶやいていた。床屋さんの常連に肉の専門家がいて、その人が太鼓判を押していたと言うのである。なるほどなるほど。それは確かな情報かもしれない。ということで日曜日でもあるし、三宿のOKに寄ってみようかともおもったが、いやいやこんな天気のいい日の散歩途中で、牛肉を仕入れるのもなんだかなあ、と。246にでて大橋ジャンクションの辺りまで歩いて帰ってきた。天気がよすぎて暑くなり、すっかり疲れてしまった。いつものようにお昼にビールとウオッカのオンザロックを飲んだら、さらに疲れが加速して、ぐったりと横たわることになって、もう、本を読むことくらいしかできない。

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