円安に対する不満の声が高まって来たみたいですね?
だって、経済界の面々まで円安をどうにかして欲しいと言い出しているからなのです。
産経新聞の記事を御覧下さい。
日商会頭、円安修正で政府に要望「非常に困る。他国との協調介入を」日本商工会議所の小林健会頭は17日の記者会見で、外国為替市場の円相場が1ドル=155円に迫る円安水準になっていることについて「非常に困る。困る度合が日に日に高まっている」と苦言を呈した。その上で政府に対しては「今からでも遅くはない。他国との協調介入も含めて考えてもらいたい」と要望し、ドル独歩高に苦しむ国々と協力して円安修正の為替介入に踏み切るべきだと提案した。(中略)ただ、マイナス金利政策の解除後も緩和的な金融環境を当面維持すると説明した日銀が、円安修正のため政策方針を急変させることは望ましくないと指摘。「政府一丸となって、ぜひ為替のことは宜しくお願いしたい。われわれも協力は惜しまない」と述べて政府に効果的な対応を求めた。
この小林会頭の考え、どう思いますか?
円安の弊害を訴えているのですが…
だから、円安是正のために政府は動くべきだ、と。
具体的には、米国を含む協調介入ができないかと言っている訳ですが…
その一方で、利上げは困るとも言っている訳なのです。
この人、経済のことが分かっているのか、それとも…
今の円安がなぜ起きているのかが分かっていないとしか思えませんね?
米国ではインフレ率が目標とする2%よりも下がる見込みが遠のいたことから利下げのスケジュールが先送りされ、その結果、日米金利差がなかなか縮小することはないとの見通しが強まったために円安になっていると考えるべきですから、日本が利上げをしない以上、なかなか円安をくい止めることができないのは明らかだと、私などは思ってしまうのですよ。
でも、繰り返しになりますが、小林会頭は、利上げは困る、と。
一言で言えば、我が儘な要望というべきではないのでしょうか?
金利は上げては困る、しかし、円安も困る、と。
しかし、何故円安が続くかと言えば、日本が思い切った利上げをできないからであって、
そうした事実を放置したまま、為替介入を行ったところで、その効果は知れている、と。
まあ、経済界がこの程度では、なかなか円安の流れは変わらないと見るべきでしょうね?
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