フェミニストカウンセリング堺 スタッフ日記

大阪府堺市にある「フェミニストカウンセリング堺」のスタッフが持ち回りで書く日記です。

やっちまったよ!ぎっくり腰???

60過ぎて首も肩もこってても腰だけは今まで大丈夫だったが、ついにやっちまったよ。腰を!

 あさイチで、家の水たまりで虫が繁殖するというのを見て、水やりをすると鉢皿に水が溜まっているのが気になっていた、大型の観葉植物を思い出し、水の溜まった鉢皿を取ろうと観葉植物を持ち上げた途端、腰がギクッとした。「やばい!」と思ったけど、水を捨てて、もう一度持ち上げて鉢皿を入れた。一人暮らしだから自分でやるしかない。でも後になって考えると、これがいけなかった。

痛くて腰を伸ばせないけれど、何とか動けるし、仕事もあるしで、それから一週間、いつ治るんだろうと待っていたけど、一向に治らない。数日したらますます痛くなって、ようやく10日後近所の整形外科を受診。「どこが痛いの?」と先生に言われても「よくわかりません。腰の下の方かな?」と言うしかなくて、結局レントゲンを撮った。ガラスのベッドの上に横になるのが痛くて痛くて、終わって起きるときも痛くてなかなか起き上がれない。腰の下の方が広範囲で白く写っていて、どうやら炎症を起こしているらしい。湿布とコルセットと痛み止めをもらった。先生には、それより背骨の上部の骨が変形し始めていて、骨粗しょう症が進んでいると言われ、「このままでは圧迫骨折を起こして、寝たきりになるよ!」と脅され、骨粗しょう症の薬を飲むことになった。あ〜!そうなんだ〜!

 腰の方は、痛み止めを飲むと眠くなるから仕事の時は飲めない。夕食後だけ飲むことにした。湿布はジンジンしてこれが効いているのかと思って我慢。でもずっと貼っているとかゆくなってきて、夜はやめにした。コルセットはありがたいことに早足したり、段を降りるだけで腰に響いて痛かったのが、腰が守られて楽になった。それから1週間ちょっとたち、ようやく昨日くらいから痛みがなくなってきて、コルセットをはずす時間も増えてきた。

 この年で腰をやると本当に大変。「もう絶対観葉植物は持たない!新聞も水も重いものは持たない!」って決心したけど、玄関先に廃品回収を待つ新聞の山。まあ、お盆?に誰か帰ってくるまで置いておこう。みなさんもくれぐれもご注意を!      (MU〜)

 

 

虐待と発達障害の関係

兵庫県こころのケアーセンター発行の《R2年度事業報告書》で、毎原敏郎氏(兵庫県立尼崎総合医療センター小児科科長)による講演資料に、虐待と発達障害の関係についての記載がありました。

虐待と発達障害の関係についての議論は1990年代前半から続いており、当初の考え方は発達障害は先天的なもので、虐待は後天的なものなので全く別物として考えるべきとされていましたが、1990年代後半から、発達障害があると虐待を生み出しやすいという考えが出始め、2000年代には虐待が発達障害を生むという考えも出てきました。つまり非虐待体験が発達障害のような症状を呈する原因になるという考えです。

発達障害の代表的なものとして、注意欠如・多動症(ADHD)や、自閉スペクトラム症(ASD)があります。

ADHDの特徴は、ケアレスミスが多い、忘れっぽいなどの不注意、集中できない、そわそわしたり、じっとしていられないなどの多動性、出し抜けに行動するといった衝動性があります。

またASDの特徴は、相手の気持ちを考えない、コミュニケーションが苦手、こだわりや興味の対象に偏りがある、感覚の障害などがあります。

一方、虐待されているかどうかを判断する言動として    *文科省研修教材「虐待防止と学校」

1.大人との安定した信頼関係を築くことができない。極端に甘えると思うと、急にキレる。

2.家で受けた虐待をほかの子どもにしてしまう。

3.衝動性やコントロールが難しい。

4.学習の遅れがある。

5.食や物に異常にこだわる。異常に給食を食べたり、特定の物を集める。

6.侵入的・攻撃的な行動を繰り返す。物を壊したり、放火したりする。

以上のように、発達障害と非虐待児の行動がよく似ているので、発達障害か虐待の影響かを見極めるのは専門家でも難しく、現在では、一旦、全体を受け入れて、その子どもの問題を個別に理解して対応するという考え方になっているそうです。

どちらにしても発達障害も虐待も、同じような生きづらさを抱えることが多いということは明らかです。

何が問題であるかを理解するために、発達障害の影響なのか、虐待の影響なのか、また両者が複雑に絡み合っている場合も勿論あると思います。

虐待による脳への影響を研究されている友田明美氏は、マルトリートメント(いわゆる虐待のこと)という言葉を略してマルトリと呼んでみたらどうかと提案されているそうです。例えば、セクシュアルハラスメントがセクハラとなり、一般的に知られることとなりました。マルトリは意識的に子どもを傷つける行為をしているわけでなくても子どもの安心安全を考慮しない行為全てを含んでいます。子どもが安心して過ごせる環境になっているかどうかをみんなが意識すること、そのためにマルトリがもっと知られるといいなと思います。

                                      (みんと)  

ウイークエンド関西 「コロナ禍に響く 金子みすゞの詩」

 ウイークエンド関西で、「コロナ禍に響く 金子みすゞの詩」という特集がありました。

〜〜〜

新型コロナウイルスが感染拡大した昨年、みすゞの詩が海外で注目された。米国の公共ラジオで、「コロナ禍で大変な時に紹介したいもの」として、みすゞの詩が紹介された。

 

   積もった雪

 

上の雪

さむかろな。

つめたい月がさしていて。

 

下の雪

重かろな。

何百人ものせていて。                                                                                                            

 

中の雪

さみしかろな。

空も地面もみえないで。

 

ひとつの雪から、三者三様の立場をわかりやすく雪に例えて表現されていて、コロナ禍の中で、それぞれがそれぞれの立場で苦しむことになり、今を生きる人たちに響いている。

 

   雨のあと

 

日かげの葉っぱは

泣きむしだ、

ほろりほろりと

泣いている。

 

日向の葉っぱは

笑い出す、

なみだの痕が

もう乾く。

 

日かげの葉っぱの

泣きむしに、

たれか、ハンカチ

貸してやれ。

 

この詩には、日があたらない存在にも目を向けようという、他者に対する優しいまなざしを感じる。

〜〜〜

 

 詩集を一冊手元に置きたいと思い、仕事帰りに本屋さんに立ち寄りました。

 

るる

「後悔先に立たず」

10年以上前のことですが、知人宅でごちそうになった薄切りレンコンを焼いただけの一品が美味しく、聞くとバジルとにんにくをオリーブオイルの瓶の中に刻んでいれておくだけで美味しいオイルができて、そのオイルで炒めたら塩コショウだけでいろんなものが美味しくなるよということを教わり、それ以来、私はそのオイルにはまっています。

初めはバジルの葉を売っているところを探し求めて作っていましたが、お店で売っているものはパックにちょろっと入っているだけで200円近くするので、毎日のようにオイルを使うとなると、とても不経済なことになります。そこで、オイルを作り始めて数年経った頃から自分でバジルの苗を買ってきて、プランターで育て始めることにしました。植物を育て慣れている人には当然のことと言われそうですが、土が大事。あとは日光を浴び、水加減さえ管理していれば、バジルの苗はすくすくと育ってくれるのでした。ネットで調べて摘心も覚え、次第にバジルは簡単に育つもの、という思い込みができてしまったのだと思います。  今年は、苗を4本買ってきたのですが、忙しいことを言い訳にして、新しい土に入れ替えずに古い土の入っているプランターに植えてしまったのでした。

結果、何日たっても苗が大きくなってくれず、挙げ句の果てに葉が虫にやられてボロボロに・・・。防虫剤をやっても変わらず、ネットで見てみるとどうやら古い土の中には植物の根によくない虫や細菌が繁殖していることがあるそうで、おそらく、古い土が原因なのではないかと思いました。本当にがっかりしました。

後悔先にたたず。慣れと勝手に育つものという私の思い込みで、今年の苗がかわいそうなことになりました。そして、今年は、初めの頃と同じようにバジルの葉を購入することになりそうです。バジルだけでなく植物が元気に育つの見ることで、バタバタと追われるような生活の中にもホッとできていたことに気づきました。最近の私はこころに余裕のない状況なんだな〜と再確認したできごとでした。

                                 by バジル

“『こどもジェンダー』を読んでみました”


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助産師で、性教育YouTuberのシオリーヌさんをご存じですか?

YouTubeにジェンダーやセクシュアリティにまつわるたくさんの動画を投稿している方です。そのシオリーヌさんが 『こどもジェンダー』(シオリーヌ(大貫詩織)著 ワニブックス)という子ども向けの本を出版されたので早速読んでみました。

 

最近では、昔のように雄しべと雌しべが…(古!)というようなごまかした抽象的な説明ではなく、生理やSexのこと、人工授精や同性パートナのことなどを正面から取り上げた性教育絵本もたくさん出版されるようになりましたね。いろんな種類の良い本を手に取れるようになってきましたが、この本は「性教育」として学ぶ前の、幼児から小学校低学年までの子どもたちと読む本として秀逸です!

ジェンダーや性別役割分業、セクシュアリティ、不登校やいじめなどの人権問題まで扱っていますが、内容はとてもわかりやすく、子どもたちが生活の中で出会う、ちょっとした、でも、よくある「なぜ?」の質問に答える形になっています。

それに対して正解を提示するのではなく、「こう考えてみるのはどう?」「こんな時どうすればいいかな?」「あなたならどう思う?」など、決めつけたり押し付けたりしないでとても丁寧に、誠実に応える姿勢がとてもいい感じです。

1章 どうして、オトコノコだけ?オンナノコだけ? 2章 おとうさん、おかあさんって、なにするひとだとおもう? 3章 オトコノコはオンナノコがすき?オンナノコはオトコノコがすき? の3章で構成されています。そして“ばんがいへん”としてコントロールできなくて困ってしまう「イライラ」の根っこに隠れている気持ちや、どうしても好きになれない友達がいて悩む気持ちへの向き合い方、いじめられて学校に行きたくない子どもへのメッセージなどが書かれていて、幼い人たちに説明するときにとても参考になるな、と思いました。

 

子どもたちの悩みや意見に対して決めつけや押し付けはしないけれど、「もってうまれた からだの とくちょうを からかってきずつけることは ぜったいにダメ!」と、そこは繰り返しはっきりと言い切って、差別や偏見に対する怒りとそれらに抵抗する姿勢が示されています。「あなたはあなたらしく いきているだけで じゅうぶんなんだよ」と。

「つらいきもちになったら おとなにそうだんしてね」と言う言葉も繰り返し出てきます。子どもたちの周りに、信頼できる大人がたくさんいたらいいな、と思います。そして、私は相談しようと思ってもらえる大人になれているかな?とふり返りました。

また、「オンナノコの グループって なかよくみえて かげで わるくいってるんでしょ? こわ〜い」という質問に対しては「オトコノコもオンナノコもかんけいないよ」、「オンナノコどうしが ガッチリつながったら こまるひとがいるから かもしれないね」!と、しっかりフェミニズムの視点が入っているのも小気味よかったです。 ぜひあなたも手に取ってみてください!

                                                                    (qan)

 






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