檜垣コーチのサッカーが上手くなるために

17歳からサッカーを始め、当時、ブラジル1部リーグのポルトゲーザとプロ契約し、日本国籍者として2人目のブラジル1部リーグのプロサッカー選手となる。現在はプロサッカーコーチとして、子どもたち、選手たちの育成など、サッカーが上手くなるための指導を行うプロコーチ、檜垣裕志(ひがきゆうし)がお送りするブログです。

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久しぶりに俳優の温水洋一さんとお会いしました。

温水さん、サッカーが大好きなのです。

楽しいお話しをたくさん聞けました。

テレビのまんまですが、本当、パワーあります。

僕もパワーを持っていたいです(笑)






技術というのは、形を真似ても上手くはならないです。

結局、形を真似しても、ボールコントロールの技術が上がるわけではありません。

ボールコントロールの技術は、ボールコントロールのトレーニングによって上がるのであり、見た形を真似しても、その形が出来たように見えても、それはただの表面的な形であり、技術向上ではありません。

ドリブルの形、フェイントの形、技の形、それらを中心でやっている時点で、上手くならないし、下手になり、悪い癖しか付きません。


メッシのこのトラップ、昨日初めて動画で見ました。

メッシの足元にも及びませんが、僕のはブラジル一部リーグ最低限のボールコントロール技術です。

僕はメッシの形を真似ているのではなく、メッシのボールコントロール技術から学んでいます。

ボールコントロール技術を上げる努力を正しくし続けていれば、自分のスタイルに繋がります。

メッシはメッシ、僕は僕。
世界一の技術から正しく学び、僕は僕の技術を上げるしか、僕の成長はありません。

形を真似た時点で、それは技術ではないですから。

ボールコントロール技術のトレーニングもなしに、ドリブル、一対一、フェイント、技、動き、ポジション、などなど、それらすべては、ただの形であり、その程度のレベルでごまかすことしかやっていません。

自身のボールコントロール技術を上げる努力をやっていない時点で個の成長はあり得ませんから。


ちなみに、メッシと僕との共通点は「利き足が中心」ということです(笑)

それを言える日本人は、ほとんどいないですよ。
なぜなら、両足が中心ですから。


















お土産で、ご当地のカップ麺を頂きました。

普段は全く食べないのだけど、何年ぶりかにカップ麺を食べました。

高校生の頃は、本当よく食べてましたが、プロ時代に食事を変えてからの身体の劇的な変化を経験し、食の重要性をすごく学びました。

インスタント食品、おいしいです。
本当、うまいと思います。

しかし、おいしいからといっても、それを食べ続けて、身体のプラスにはならないし、身体を悪くします。

サッカーに例えたら、インスタント食品は、ドリブル何とか、技、フェイント、それらを指導しているスクール、チーム、サッカー系のSNSと同じでしょうね。

インスタント食品と同じで、おいしいと思わせて、結果、身体を悪くさせてしまいます。

食べ続けて、プラスには全くなりません。

それを食べ続けたら、本当に良い物がわからなくなります。

だって、それに洗脳されてしまいますから。

両足洗脳も同じです。

本当に良いものがわからなくなります。
逆に、本当に良いものが悪いと言ったりしますから。

良くなるため、上手くなるためには、本当に良いもの、正しい基礎基本を知る、学ぶ、身につけることが最も重要です。







コメントより↓
「日本では言うのです!
だから!日本でメッシもマラドーナも出てこない。
歳を重ねるごとにサッカーが下手くそになるコを
いっぱい見てきました。」

日本から世界トップの選手、マラドーナやメッシのような選手は現れていません。

しかし、利き足という重要なキーワードにより、利き足の指導から久保建英選手、三笘薫選手、堂安律選手が日本の要の選手となっています。

これらは紛れもなく、利き足の重要性を示しています。

アカデミーからもプロサッカー選手も育っています。

僕はプロになる選手は自然になると言っていますが、それが指導によって、さらに上手くなる、最大限に上手くなることには繋がると信じています。

だから、アカデミーに来た子たちは必ず上手くなっています。

「利き足」は重要な意味を持っていることは間違いありません。











右利きか左利きかわからない子たちばかり…

右足にあったボールは左に行き、左足にあったボールは右に行き、あっちふらふら、こっちふらふら、ボールも両足もバタバタ…

ボールを持てない、コントロールできない…

日本の子どもたちの現実です。

上手くなれるのになぁ…本当にもったいない。




















サッカーが上手くなるためのこの幼稚園児のサッカー生活は↓

★世界トップのサッカーの試合を見ている
一部の切り取りではないく(ドリブルや技などではない)、サッカーの試合を見ているからサッカーが上手い。

要するに、大人に言われたサッカーではなく、特に、パスは狙い持ってやることが出来ている(これは本当に素晴らしい。何気ないパスにも意味があるから)

日本の子たちは、大人の指示によるパス、ドリブル、動きなどなど、サッカーの基礎をわかった上で狙いを持ったプレーが出来てない子たちばかりです。

世界のサッカーも見てないし、知らないのに、さらに、サッカーの基礎基本をわかっていない中で、勝手な狭いサッカー観でやっている子たちはいるけどね。それは自分都合のサッカーであって、先ず大人がサッカーの正しい基礎基本を教えなければならない。


★常に利き足
ものすごく自然に利き足を使えている。
こんなに自然に利き足を使えている子は、日本にはほぼいない。

日本の両足指導の弊害はものすごくあります。
この子もアカデミーの前は両足でただボールを触っていたけど、アカデミー一本にして、すべてが変わりました。

本来、人間の自然な感覚(利き足)から上手くなるはずなのに、それを阻んでいるのが日本の両足指導です。

メッシ10歳の頃のリフティング↓



★基礎技術のトレーニングをしっかりやっている

例えば、この幼稚園児は、利き足のインステップウォーキングリフティングを40m(1往復)×50往復やったことがあります(約2km)

その他、基礎技術のトレーニングをしっかりやっているからさらにサッカーが上手くなることに繋がっています。



たしかに、この幼稚園児は良い感覚を持っていますが、それは大人によって、良くも悪くもなります。

幼い頃にレアル・マドリードにスカウトされた中井選手は、幼稚園児のときのボールの持ち方はめちゃくちゃでした。

日本人が大好きな間違ったサッカー観の中のドリブルや技をやっていただけで、現在の彼のボールの持ち方は全く別物になっています。

サッカーの楽しさ、面白さは、切り取りのドリブルや技ではないですよ。オフェンスもディフェンスも、パス一つ、ワンタッチ、些細な動き、感覚などなど、あるゆるところにサッカーの楽しさがあります。

大人が正しいサッカー観を伝えていかねばなりません。

大人のサッカー観によって、子どもの成長はまるっきり変わります。

本当に、ものすごく上手くなれますから。












10歳のメッシのリフティング。

メッシが日本で生まれていたら…

日本全国、必ず両足、逆足と言われて、絶対にやらされます。

最大の個性の利き足は無視。

両足洗脳を受けた人たちは、考えるよりも先に両足、逆足をやらせます。

大人も子どもも関係なく両足、逆足が必ず頭の中にあります。なぜなら両足洗脳が大人から子どもに、その子どもが大人になり受け継がれていますからね。

メッシは日本に生まれなくて良かったです。

それでも、その左足で世界一になったと思いますよ。

なぜなら、そんな日本の大人たちを凌駕し、ものともしない才能があるから。

一番の問題は、日本のたくさんの子たちが大人の狭く間違った枠でやらされていることです。

利き足を否定し、先ず両足という考えが蔓延っていますから。

そもそも、「サッカーが上手くなる」を全く指導しないで、大人の価値観のサッカーをやらせていることに最初の問題があるのですが…









正しいことをすれば上手くなるし、間違ったことをすれば下手になる。

わかりやすいですよ。

間違ったことをやっていたら、上手くならないだけ。

日本には、ブラジルのようなサッカーが上手くなる環境はないから。

そんなブラジルもサッカースクールが増えて下手になってますからね(ブラジルでも間違った両足指導があるから)

ボールを持てる技術、ボールを取られない技術から良いボールの置き場所、良いボールの持ち方、良いボールコントロールが必要なのであって、そこに「利き足」が重要ということがどれだけわかっているかです。












竜の字さんのブログ↓

サッカーは、その瞬間、一瞬で判断をしていくスポーツです。


チームの勝利のために今、何をすべきか、「自分の持っているもの」で何が最善かを判断し、実行するのがサッカーです。

それがわかった上で「技」があるのであり、「技」をしたいからサッカーがあるのではありません。

そういうことを大人が正しく伝えられないようでは、子どもが上手くなるわけがありません。

ポジションを決められ、戦術を決められ、動きを決められ、技を教えられ、その大人の価値観だけのサッカーをやらされていることばかりです。

個々が上手くなるとは「技」などの切り取りをやらせることではありません。

「サッカーが上手くなること」を大人が正しく理解していないと、一人一人を上手くさせることは出来ません。

だから、正しい基礎基本なのです。












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サッカーは誰でもできるけど、誰でも上手くなるわけではないんだなと…

北海道だけではなく、日本全国同じで、上手くなることと、ただサッカーをやるのとでは全く違っていて、特にこの日本では「利き足の重要性」を正しく理解してもらうことがいかに大切かを痛感しました。









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