ふらっと つれづれ帳(旧 ふらっと山へ)

ふらっと 出かけるのが趣味です。 身近な自然(野草、花、鳥等)や 低山の山登り等 気にとめた事を書き散らしています。

信州旅行

 この記事も少し前(3月30日)のことになります。
 家族と旅行をしました。
 
IMG_0688交差点の後立山m
 後立山(左から鹿島槍、五竜、右端に白馬)

IMG_0621常念岳2m
 左 常念岳、右 横通岳

IMG_0689常念2m
 *この常念岳の写真をクリックすると大きく表示できます。
 
安曇野で早苗の時期を知らせる”雪形の常念坊”が表れつつあるのが判りますでしょうか?
 *常念坊の雪形は良ければ23年5月の記事をご覧ください
 

IMG_0628長野県立こども病院m
 赤い建物群は長野県立こども病院
 信州はランドマークになるものが多い!
 後の山は左から蝶ヶ岳(白い平らな連なり)、常念岳

DSC_7130あんずの里m
 千曲市森地区のあんずの里
 千曲市は日本で一番のあんずの生産量を誇る。
 *花には梅が混ざっています。

IMG_0648杏m
 あんず(杏)

IMG_0639梅m
 梅
 あんずと梅では花の付き方が違い、あんずはまとまって花芽がつきます。
 一方、梅は一節づつ花が付きます。また、あんずの花の咢は花が開くと反りくりかえります。

IMG_0650禅透院m
 禅透院
 この寺は川中島の合戦の戦場(何か所かあります。)となった曹洞宗の古刹です。

IMG_0653サイクリング案内表示m
 このあんずの里のすぐ横にはサイクリングロードが通っていた。
 *キロ表示の横に飯縄山がぼやけて見えた。

IMG_0655ホトケノザm
 ホトケノザ

IMG_0656オオイヌノフグリm
 オオイヌノフグリ

IMG_0657桜m
 こちらは早咲きの桜

IMG_0641あんずの里m
 あんずの花には1週間ほど早かったが、大木があったりあんず御殿が建っていたりして見飽きない風景が広がる。

 あんずの種類
IMG_0665杏の種類1m
IMG_0666杏の品種2m
 あんずにも結構種類があるようです。
 農家に方に聞いたらジャムは平和を勧めてくれました。
 試食もでき味も確認出来る。やはり生産地の良さがあります。
 生食にはハーコットが人気らしい。

IMG_0757あんずジャム平和m
 あんずジャム(品種:平和) 400円でした。

IMG_0670一目十万本m
 花の時期はこんな様子になるらしい。ポスターより

IMG_0680飯縄山m
 この日は黄砂が酷く、飯縄山もうっすらとしか見えない。

DSC_7134おやきファームm
 おやきファーム

IMG_0694学者村の喫茶店書翰集m2
 安曇野学者村の喫茶店 書翰集
 店の前には雪が残っていた。

DSC_7137喫茶室内1m
 喫茶の店内、右奥には喫茶店の名の由来の図書室があった。

IMG_0701安曇野1m
 安曇野より後立山(爺岳、鹿島槍、五竜、唐松、白馬等)

IMG_0713松本城2m
 松本城
 無骨ですが、気品があります。
 黒い城に赤い橋が映えていました。

 

修学院離宮

かなり間隔が空いてしまいましたが、京都府立植物園の後に修学院離宮へ行ってきました。(3月末)

修学院離宮(しゅがくいんりきゅう)は、京都市左京区修学院の比叡山麓にある皇室関連施設。17世紀中頃(1653年(承応2年) - 1655年(承応4年))に後水尾上皇の指示で造営された離宮(皇居以外に設けられた天皇や上皇の別邸)である。谷川を堰き止めた人工池を中心とした広大な庭園とその関連建物からなる。桂離宮・仙洞御所とならび、王朝文化の美意識の到達点を示すものとなっている。
宮内庁管理で見学には事前許可が要り、18歳未満は見学不可となっている。(ウイキペデイアより)

IMG_0594浴龍池m
 浴龍池(よくりゅうち)


 離宮のある場所は、比叡山の麓で白川通と北山通の交わる修学院という場所にあります。
DSC_7096比叡山北山通m
 北山通からは比叡山が見えます。(高野川にかかる松ヶ崎橋より)

DSC_7095北山通り北m
 北山の麓は郊外の住宅街のようです。
 菜の花が咲いていました。

DSC_7098修学院離宮前m
 突き当りが修学院離宮入口
 予約無しで訪れましたが、桜の時期前ということもあり、身分証を呈示し、当日受付を済ませます。受付は地元のシニアの方が行っているようでした。外人が多いので、皆さんバイリンガルかトリリンガル(3ケ国語会話可能者)のようです。外国の人の会話がボケ防止になるなど仰っていました。皆さんなかなか素敵です。この写真の左側の建物で「科捜研の女」のロケが行われたと教えてくれました。

 案内の20分前から離宮の中に入り、ビデオで簡単にコース案内やルールの説明を受けます。トイレが途中にないので、事前に済ませておくよう勧められました。案内時間ジャストに着くと入れないと思われますので、余裕を持って到着するようお勧めします。


DSC_7099修学院下離宮御幸門m
 下離宮御幸門(みゆきもん)
 離宮の割にはひっそりとした御門と感じました。

IMG_0564門の透かしs
 門には御水尾上皇が好んだ花菱紋のすかし彫りが施されています。
 屋根は杮葺き(こけらぶき)。 

IMG_0566修学院離宮3m
 宮内庁の方を先頭に下離宮の寿月観(じゅげつかん)に向かいます。
 真ん中に見えるのは朝鮮灯篭でしょうか。

DSC_7101寿月観6m
 寿月観の一の間は十五畳で三畳の上段を設け、一間半の床と琵琶床、飾り棚がある。

IMG_0569宸筆寿月観m
 こちらの扁額は御水尾上皇の宸筆

IMG_0570左琵琶の間右飾り棚m
 一の間上段左奥は琵琶床、右には飾り棚

IMG_0570鶴m
 天袋に鶴(筆者:原在中)

IMG_0570下戸袋岩と蘭原在中m
 地袋には岩と蘭(筆者:原在中)

IMG_0575虎渓三笑図岸駒m
 虎渓三笑図(筆者:岸駒)

IMG_0568寿月観夕顔m
 二の間正面の杉戸には夕顔(ウリ科かんぴょうの材料)が描かれている。
 装飾の施された取っ手を開けると中には水屋があるようです。

DSC_7102庭2m
 水路に置き石の道 さりげないが美しいお庭です。

DSC_7104m
 このあと田畑の中を通り中離宮へ向かいます。

DSC_7106田畑4m
 こちらの田畑は今でもご近所の方貸し出され、農業をされています。
 昭和39年宮内庁が土地を買い上げるまでは、離宮の建物の横で農民の方が土地を所有し、稲作をおこなっていた。各離宮への道も昔は松は植えられておらず、畦道でした。

IMG_0578中門中離宮m
 中離宮 中門

DSC_7108中離宮へm
 中離宮はもとは光子内親王の山荘であり、その後に林丘寺となっていた。
 東福門院(徳川秀忠の娘であり、御水尾上皇の皇后である和子)亡き後、女院御所の一部をこちらに移築している。
 明治18年に宮内省に返還され中離宮と呼ばれるようになった。それまでは離宮は下離宮と上離宮の二つでした。

 こちらの離宮は華やかで建物のまわりも新緑や秋にはさぞかし見応えのあるお庭と感じました。


IMG_0581霞棚和歌と絵m
 こちらの見どころは天下の三大棚といわれる霞棚(客殿)
 他は御水尾上皇のおじの八条宮が作った桂離宮の桂棚、三宝院の醍醐棚になります。
 壁などには和歌や漢詩が飾られていた。

IMG_0584霞棚下部袋絵羽子板m
 戸袋には更紗模様、地袋には友禅染、取っ手は羽子板の形、釘隠しには花車を形どった七宝流しとなっている。

IMG_0580客殿鯉m
 杉戸の鯉の絵(筆者不明)には後ほど、丸山応挙が飛び出さないよう網を描いたそうだ。遊び心がありますね。

IMG_0585様々な意匠m
 中離宮は女性の建物だけに様々な意匠が使われている。

IMG_0587楽只軒扁額宸筆m
 中離宮 落只軒(らくしけん) 

IMG_0586楽只軒吉野の桜m
 落只軒の吉野の桜(筆者:狩野探信)
 
IMG_0588網干の欄干m
 網干の欄干(あぼしのらんかん)
 漁村で網を干した形をしている。

DSC_7116田畑3m
 御馬道(昔はただの畦道だった。)を通り上離宮へ向かう。
 奥に西山と京の街が見える。

IMG_0591離宮の周りの田畑m
 離宮からの風景とは思えない長閑な様子。

IMG_0592離宮より2m
 田んぼの下に近代になって松が植えられた御馬車道が見えます。

DSC_7117修学院離宮8m
 離宮の最も高い場所(標高149m)にある隣雲亭(りんうんてい)に近づくと浴龍池が見えてきます。左遠景に見えるのは北山です。
 池の岬のように突き出ている場所は元はごつごつした岩で覆われ龍のように見えたそうです。

IMG_0595京の町m
 西には京の街と西山が見えます。

IMG_0596裏山m
 東山はすぐ裏にあります。

IMG_0597菱の意匠m
 ここ隣雲亭は浴龍池に面し、六畳の一の間と三畳の二の間があるだけで、床も棚もなく簡素な造りになっています。
 見学者は隣雲亭の縁側に座り、見学中の唯一の休憩を取ります。

IMG_0598一二三石加茂黒石黒川石鞍馬赤石m
 軒下のたたきには一二三石(ひふみいし)といわれる装飾を施された石が植えこまれています。
 鴨川の黒石と鞍馬の赤石。自分にはたたきに落ちた「葉や花」のようにも感じられました。

IMG_0599千歳橋m
 浴龍池に架かる千歳橋
 左に四阿風、右は宝形造で鳳輦(ほうれん、天皇専用の輿)をモチーフにしたものが橋の上に建っていいます。この造りは後ほど(1824年)に作られたもので、当初はありませんでした。

IMG_0605屋根飾りm
 千歳橋の鳳凰。(少し鳩に似ていますね。)

IMG_0602窮𨗉亭内部2m
 窮𨗉亭(きゅうすいてい)
 橋の楓橋を渡り、中島の頂上に宝形造の茶室 窮𨗉亭があります。
 *池の中にあります。
 ここは創建当時の建物が現存する唯一のものだそうです。
 御水尾上皇がこのんだ簡素なつくりとなっており、上皇はここから外の景色を眺めるのが好きだったようです。右端の少し写っている扉の取っ手がひょうたんの形をしています。

IMG_0606浴龍池2m
 木々が浴龍池に写っています。

IMG_0608美景m
 中ほどやや上にに小さく隣雲亭の屋根が写っています。

IMG_0609千歳橋3m
 左手前は舟を停める縄を縛った石です。

DSC_7121池と西山m
 西浜は遠景の西山と浴龍池を水平に切り取った際立った構図。
 山と湖(海)。規模は違いますが、どこかの露天風呂にもこんな風景がありました。

DSC_7123池3m
 ここは秋の紅葉が良いといわれるが、芽吹き前の季節もまんざらではない。

DSC_7124池5m
 西浜

IMG_0612鯉m
 池には鯉が泳いでいた。

IMG_0613窮𨗉亭遠望m


IMG_0610アベノハルカス京都タワーm
 よく見ると南方面に大阪のあべのハルカスと京都タワーが見えます。

IMG_0610ランドマークm
 左:京都タワー 右:あべのハルカス
 *それぞれの建物の周りを少し薄くぼやかしています。

IMG_0616入口m
 修学院離宮出入口
 左のテントが受付。

DSC_7125比叡m
 叡山電車 修学院離宮駅 電車はデオ730型ひえい
 この電車に乗り出町柳経由で帰路につきました。

 修学院離宮は質素にして、高潔な風景を感じさせる場所でした。

 「高き屋に のぼりて見れば 煙立つ 民のかまどは にぎはひにけり」

 この歌は新古今集 仁徳天皇のものです。上離宮から見た景色はこの歌を思いださせてくれました。当然、この離宮を作った御水尾上皇もご存じだったことと思います。田んぼの横に建つ離宮。ひょっとしたら院は徳の高い仁徳天皇を慕い、畦道で農民の生活や実のりの事を気にされていたのかもしれない。質素を好み、豊かな自然を愛された方と感じました。御水尾上皇の人柄が偲ばれるのもこの離宮の魅力と思います。

一宮市大江川沿いの桜

IMG_0767一宮大江川1m

IMG_0775大江川2m

IMG_0771桜4m

IMG_0772頭上の花m

IMG_0776き桜m

桜と孫

 しれっと”孫ばか”ぶりも混ぜてあります。
 

京都府立植物園へ

 先月末に京都府立植物園へ行ってきました。
IMG_0471京都府立植物園m
 正面になにやら100と数字が描かれていました。

IMG_0472開園100周年m
 今年は開園100周年に当たるようです。
 日本の最古の植物園は小石川植物園(当時は小石川御薬園)で1684年開園といいます。ここ京都府立植物園は公立ではもっとも古い植物園のようです。

IMG_0476比叡山m
 園から比叡山が近くに見えます。

IMG_0478桜1m
 早咲きの桜が咲いていました。  
 京都は外国の方が多いですね。

IMG_0482細井桜01m
 細井桜
 叡山電鉄鞍馬線の木野駅近くの専修寺の原木があった。
 染井吉野の10日前に満開になるようだ。
 春らしい華やかな桜です。

IMG_0484河津桜m
 河津桜

IMG_0486エレガンスみゆきm
 エレガンスみゆき
 秋と春に二度花が咲く八重咲の桜

IMG_0491丁子桜m
 丁子桜
 おもに日本中部の山地や沢沿いに咲く野生の桜
 丁子の形で下向きに咲く慎ましく控えめな桜です。


IMG_0492丁子桜2m
 同上

IMG_0495修善寺寒桜m
 修善寺寒桜

IMG_0497コブクザクラm
 コブクザクラ

IMG_0501あんず2m
 あんず(バラ科サクラ属)
 別名:唐桃 英語名:アプリコット

IMG_0502あんず3m
 同上

IMG_0505アーモンドm
 アーモンド(バラ科サクラ属)

IMG_0513すぐき菜m
 すぐき菜(アブラナ科)
 カブの変種で京の伝統野菜。上賀茂付近にしか栽培されない。
 すぐき漬の材料。

IMG_0516聖護院ダイコンm
 聖護院ダイコン(アブラナ科)
 有名な京野菜の一つ。
 球形のダイコンで煮物や漬物に使われる。

IMG_0526ミスミスハマ1m
 ミスミソウ(キンポウゲ科)

IMG_0529アマミアセビ1m
 アマミアセビ(ツツジ科)
 普通のアセビに比べ、花の口があまりすぼまってはいません。

IMG_0533アマミアセビm
 同上
 葉がより細いので、ややリュウキュウアセビ(野生絶滅種)寄りに感じた。
 

IMG_0532アセビの関係m
 この植物園が充実しているのは知っていたが、遺伝子の説明まであり驚きました。

IMG_0534植物園の子供m
 こどもの遠足(散歩かも?)にも使われていました。

IMG_0477チューリップ1m
 チューリップ

IMG_0543桃太郎m
 「桃太郎」というチューリップの品種

 高山植物が少ないと感じており、帰ってから調べたらどうやら「温室」の中に高山植物室があり、まさかの場所でした!
 好きな方には一日は過ごせそうな場所です。

 *お詫び:「2月の植物観察」を誤って「3月の花」に被せてしまいました。
   2月の植物観察の記事のコメントは3月の花に入っております。
   コメントいただいた方々、大変失礼しました。

3月の花

 名古屋で遅れていた桜の開花宣言が出されたと思ったら、今日は初夏を感じさせるような陽気でした。

IMG_0448シュンラン3m

 シュンラン(ラン科)

 「新春の令月にして 気淑(よ)く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後の香を薫らす。」 これは令和の元号の元となった万葉集の中からの引用ですが、和歌ではなく、帥として大宰府に赴任していた大伴旅人(66歳)の邸で、梅花の宴が開催されました。   
  そこで歌われた「梅花の歌32首」の序として書かれた部分に、元号の由来があったようです。*序の作者は不明
 
 「時あたかも新春の好(よ)き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている」(「令和」考案者とされる中西進さんの昭和59年の著書『萬葉集 全訳注 原文付』より)

 新春ではないが早く咲く蘭といえばこの「シュンラン」が令和の花の候補かも?と自分は思いました。実際は蘭ではなく藤袴と説明されているのも拝見しました。シュンランの中にはジャスミンに似た匂いは発するのもあるようなので候補の一つに入れても良いかと思います。元号の意味は美しく調和された時代ということなのでしょうか。令和元年、時の首相も「美しい日本」と言われていました。梅が咲き、そして蘭も咲けば美しい春の時代が来たと解釈すればよいのでしょうか。

IMG_0452ショウジョウバカマ1m
 ショウジョウバカマ(ユリ目メランチウム科)
 花が猩々(能楽の空想上の動物)で葉を袴と見立てられた。
 近寄って見ると6枚の花がいくつもかさなって猩々のような姿になっている。

IMG_0440ヒュウガミズキ01m
 ヒュウガミズキ(マンサク科)
 ここまで咲く見事です。名は日向(ヒュウガ)とついているが、実際はトサミズキに比べ小さい「ミメミズキ」が転訛したようです。実際の産地も日向(宮崎)ではなく、近畿北部から北陸。
 
IMG_0445サンシュユm
 サンシュユ(ミズキ科)
 先ほどのヒュウガミズキがミズキ科にあらず、マンサク科で、このサンシュユがミズキ科で混乱します。この花もミュウガミズキと同じく、春に淡き黄色の空間を演出します。
 花は散形花序、花弁は4枚です。

 最近見た鳥 
IMG_0446ヤマガラS
 ヤマガラ(シジュウカラ科)
 ジョウビタキ(雄)
 鳥の名が間違っていました訂正させていただきます。

継鹿尾山(犬山市)

 継鹿尾山(273m)は、愛知県犬山市北部に位置します。
途中まで中腹にある寂光院の参道を上がります。
今回は学生時代の仲間と訪れました。

IMG_0377m
 参道に入り登山開始

IMG_0378ヤマエンゴサクm
 沢筋の道にヤマエンゴサク(ケシ科)が咲いていました。

IMG_0331継鹿尾寂光院案内m
 寂光院案内
 654に設立された県下最古のお寺だそうです。
 (*岡崎にある真福寺(天台宗)も654に設立され愛知県下最古の寺と言われる。)

IMG_0418仁王1m
 小柄な仁王像が門無しで阿形、吽形ともに建っていました。

IMG_0332七福神m
 七福神

IMG_0381寂光院へm
 途中まで参道を歩くため、各所で石仏を目にします。

IMG_0383もみじ幼葉m
 この寺はもみじの名所で、僅かに芽吹いた若葉を目にすることが出来ました。
 急な階段をつづらに上がると本堂にでました。

IMG_0385寂光院本堂祈りm
 本堂にて祈願

IMG_0369千手観音m
 千手観音がおわしました。
 

IMG_0412絵馬m
 もみじ寺だけあって絵馬も「もみじ」でした。
 *お名前は隠させていただきました。

IMG_0394寂光院ランカマキm
 境内のランカマキ(樹齢400年)

IMG_0389伊吹山m
 境内横の筆塚から眺めた伊吹山

IMG_0390木曽川m
 木曽川
 (切り立った城山(中央)の右下に船が見えます。鵜飼の準備でしょうか?)

 境内を離れるとそこから本来の登山口となります。
IMG_0396アセビ01m
 アセビ(ツツジ科)の花

IMG_0402ヒサカキm
 ヒサカキ(モッコク科)の花

IMG_0414ヒサカキ02m
 同上

IMG_0409ヤマツツジ?m
 こちらはヤマツツジの花芽と思います。
 ミツバツツジもありましたが、花芽は出ていませんでした。

IMG_0397コシダ2m
 コシダ(ウラジロ科)
 貧栄養な土壌の乾いた斜面に生える。左右対称に見える葉の展開が特徴です。
 ウラジロに近い仲間。

IMG_0344御嶽神社1m
 途中には御嶽神社、駒ヶ岳神社がありました。

IMG_0345御嶽神社m
 同上

IMG_0346石像5m
 山頂部にほど近いこの辺りは行者姿の石像が多い。

IMG_0400すぐ山頂m
 山頂までもう少しです。
 
IMG_0403北の山m
 山頂の北側の美濃の山は雪を纏ていました。
 美濃の誕生山、またその背後の瓢ヶ岳あたりでしょうか?

IMG_0391竜藤原御池m
 山頂からは伊吹、鈴鹿の山、濃尾平野が主に西部が望まれました。
 モンキーパークの後ろの雪山は藤原岳。左は竜ヶ岳と思います。

 山頂で食事&記念撮影と長休憩を取り、この後に犬山城下を散策しました。
IMG_0427犬山城下1m
 犬山城は国宝5城の一つ。別名 白帝城 築城1537年。現存するもっとも古い城となります。
 城下は平日にも関わらず人が多い。早咲きの桜を目当ての方々かもしれません。

IMG_0424桜3m
 一部が咲き出していました。
 それでも桜はこんな感じ。満開は3月末でしょうか。

IMG_0428犬山城下2m
 犬山城下

IMG_0429ローレライ部屋m
 ある程度の人数が入れる喫茶店が見つからず、「ローレライ」というビール工房の店に入りました。
 コーヒーも甘酒もあり、和風の空間の中で長い時間お邪魔させていただきました。奥の部屋には堀炬燵もあり、会話を楽しむのに良い場所でした。また店内には素敵な犬山の写真も飾ってありました。

IMG_0423桜m
 針綱神社手水舎近くの早咲き桜

 花見が待ち遠しいですね。その後に地ビールも良さそうです。

京都散策

 3月上旬、久々に京都のお寺を訪ねました。
 今回はクイズ形式です。

IMG_0290鳳凰2m
 ここは鳳凰のあるお寺です。

IMG_0287金閣寺屋根m
 屋根はこんなふうです。

IMG_0292金閣寺の鯉m
 池には鮮やかな色の鯉がいました。

IMG_0297金閣寺11m
 もうお分かりと思います。
 どうでしょうか。

IMG_0294石仏1m
 石仏前に置かれているおりんに賽銭が入らないか投げてみましたが、難しい。
 賽銭が多い。来る人も多い。

 答えは?

IMG_0283金閣寺2m
 お寺は金閣寺でした。
 (正式名称は北山鹿苑禅寺:臨済宗相国寺派 足利義満の北山山荘を死後、寺とした。) 
 久々に見るこのお寺は借景が見事です!

IMG_0288金閣寺9m
 鏡湖池(きょうこち)に名の通りに金閣寺が写っている。

IMG_0291金閣寺10m
 近づいて見ても見事でした。

 参考として鳳凰で有名な宇治平等院の屋根を付けておきます。
0808鳳凰
 平等院の屋根
 こちらは鳳凰の形が軍鶏のように鋭く立姿勢です。

IMG_0298和菓子満月m
 金閣寺から通りに出ると、阿闍梨餅(あじゃりもち)で有名な満月さんの支店がありました。
 お餅がやや真ん中が膨らみやや歯応えのある優しいお味でした。

IMG_0299大文字m
 金閣寺の北側には大文字山が見えました。

 では次のお寺です。

IMG_0301仁王阿形m
 仁王阿形

IMG_0300仁王吽形m
 仁王吽形
 このお寺には立派な仁王がおわしました。

IMG_0303仁和寺山茱萸m
 山茱萸(サンシュユ)
 流派の名がお寺のヒントです。

IMG_0325仁和寺五重塔m
 立派な五重塔があります。
 梵字の額は判りにくいが「アーク」。胎蔵大日如来が祭られていることを示す。

IMG_0326仁和寺観音m
 観音堂があり、そのには千手観音が祭られています。

IMG_0316仁和寺勅使門m
 立派な勅使門があります。格式が高そうです。

IMG_0314仁和寺庭園m
 見事なお庭もあります。
 *工事で五重塔が少し隠れていました。

 
答えは?

DSC_7054仁和寺竜王戦m
 竜王戦が行われていた仁和寺でした。
 仁和寺は真言宗仁和寺派の総本山。仁和4年(888年)に宇多天皇により創立された日本最初の門跡寺院。宇多天皇は藤原氏独断政治を弱め実力主義の登用で菅原道真を引き立てた事で知られます。
 それと前出の生け花流派は御室流です。

 境内には道真を祭った大宰府天満宮から梅の木が贈られていた。
IMG_0319縁結びの梅
 菅公縁結びの梅
 東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな(春な忘れそ)
 (菅原道真)

IMG_0317仁和寺一願不動m
 一願不動(水掛不動) 右は菅公腰掛石

IMG_0318一願不動説明m

IMG_0313竜王戦仁和寺第2局の間m
 白書院 奥には宇多天皇像が掲げられています。

IMG_0312竜王戦仁和寺2局広瀬八段m
 竜王戦 藤井竜王の対戦相手は広瀬八段
 襖の絵、宇多天皇像から上の写真の白書院で対戦が行われたことが判ります。

IMG_0311竜王戦仁和寺m
 望気とは 
 古代中国では、空の雲の形、目に見えない空中の気、太陽や月の周りの嵩(かさ)、虹などで戦争の勝敗や、人事、農作物の出来などを占っていた。これは、祥瑞思想の一つ、体が発する気を見てとる「望気」と云う術で、天子になる者には先立って天帝が予見してその気象を表わすと謂う。
 易に「雲は竜に従い、風は虎に従う」とある様に竜虎は英雄を示し、特に竜は天子の象徴で祥瑞(吉兆)を示す霊獣である。この竜王戦で望気を読むことが龍(天子)の条件という意味なのだろう。

IMG_0304仁和寺白書院襖絵m
 白書院 福永晴帆画伯の見事な大松

IMG_0310仁和寺宸殿m
 部屋の格式が違う宸殿
 宸殿は江戸時代に仁和寺を再興した際、京都御所から移築されましたが、明治20年(1887年)に焼失し、現在の建物は大正2年(1913年)に建てられた。

IMG_0309仁和寺宸殿2m
 上の写真右奥
 御殿仕様の豪華な設えです。

IMG_0315仁和寺宸殿板絵m
 宸殿板絵
 ここは御室桜も有名です。

IMG_0322金堂m
 金堂(国宝)
  この金堂は1613年に建立された御所の紫宸殿を寛永に京都御所から移築され、現代に残る紫宸殿の遺構としては最古のもの。今回はこの金堂に入り、五大明王像や仏像などを拝見することができた。
 
IMG_0324仁和寺五大明王m
 特別公開では国宝である金堂の裏面の五大明王壁画が公開されていた。

 大明王とは、数多くの仏の中でも忿怒を表す明王部の代表的な五尊から成り立っており、真言宗においては不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛薬叉明王の五尊とされている。
これは護国三部経の一つである『仁王経』に説かれており、彼らはそれぞれ金剛界曼荼羅の中心にいる五仏が仏法に従わない者を懲らしめるために忿怒の明王に変化した姿(アバター)であると言われています。
この五大明王は護国三部経に説かれるように日本国の安寧を願う鎮護国家の為に修法され、同じく鎮護国家を願って毎年東寺で行われる後七日御修法や五壇法と呼ばれる大法でも必ずこの五大尊壇が組み込まれます。
さらには堂の中に邪悪な者が入ってこないようにする結界の役割を果たしています。
(京都新聞より抜粋)

  
金堂ではお坊さんの解説で五大明王壁画や仏像を見る事ができました。(写真不可)

 
今の世は、いろいろな価値観の方がおられ今までの常識の範囲では対応できない人も多く、仏の姿ではなく、五大明王の憤怒の姿の出番が多くなるのではと感じた。
(いうならば、例として欲望のみで行動をする(善悪が判断できない)悪党達には、力で従わせることを仏教は認めており、それが必要でもあったのだろう。)
 そして今もウクライナ侵略、中東ガザ戦闘、自民党の裏金等、憤懣が募る事が多い。この当時の天神さん(菅原道真公)も藤原氏の讒言による左遷で断腸の念がありました。
 
DSC_6856仏画弱ったなm
 これは名古屋の絵画サークルの発表会で印象に残った絵です。
 今の世は問題が多く、仏や明王でも困り顔ですね。
 
 この後、風も出てきて寒くなり寺巡りは断念しかみさんと駅で買い物や食事をしました。
 時間があれば、妙心寺あたりを歩きたかったのですが、またの機会にします。
 久々の京都は人が多くなければ、やはり魅力的な街でした。

 追伸:仁和寺について確認していたらこのお寺(の北山)で八十八ヵ所巡りができるようです。 特に成就山(48番目札所)からの眺めが良さそうです。
 https://souda-kyoto.jp/blog/01211.html
 https://ninnaji.jp/hallowed_ground/
 月に1回(冬、8月は除く)開催されているようなので、ハイキングも兼ねて参加するのも面白そうです。


2月の植物観察 その2

IMG_0254ミツマタm
 ミツマタ(ジンチョウゲ科)
 花数は30〜50。小さく花弁のように見えるのは咢で花びらはありません。
 高級和紙の材料になります。
 *普通は下向きに花を咲かせますが、この株では横を向いていた。
 
IMG_0240アセビm
 アセビ(ツツジ科)
 この木は毒を持つため、鹿の食害に遭わず最近は山で増えてきているようです。
 花はツツジの仲間によくあるように壺型で可愛らしい。
 アセビの名の由来はこの木(葉)を食べると足が痺れることから来ている。
 馬が食べると酔うようになる様から、漢字では馬酔木(あせび)と当てている。

IMG_0257オオイヌノフグリ02m
 オオイヌノフグリ(オオバコ科)
 花色はきれいなブルーで、下の花弁は小さく、2本のおしべがクワガタの角のように目立ちます。
 
IMG_0263トサミズキm
 トサミズキ(マンサク科)
 名にミズキと付いているが、キク類ミズキ目ミズキ科ではなくユキノシタ目となります。
 明るい萌黄色に紅を差したような花は早春に似合います。

IMG_0268マンサク2m
 マンサク(マンサク科)
 マンサクの花はまだ寒い青空が似合います。

IMG_0274タネツケバナm
 タネツケバナ(アブラナ科)
 紫の茎や葉の様子でナズナ(ペンペン草)とは違うことが判ります。

DSC_7046二月の蝉m
 11月に見た蝉の抜け殻が2/20日でも頑張って付いていました。
 さらに木の上を見上げると他に4匹分の抜け殻を見る事ができました。
 昨年の秋は台風の被害が少なかったことの証でしょうか?

2月の植物観察 その1

修正:誤って以前投稿した記事を消してしまいました。
思い出しながら再投稿しております。
コメントは3月の花の中に入ってしまいました。
コメントいただいた方、大変申し訳ありません。

IMG_0228ハナミズキm
 ハナミズキの花芽
 形がキノコに似ています。
 そういえば、昔 明治のお菓子でキノコの山、タケノコの里の論争がありました。
 秋のキノコと初夏のタケノコ。どちらも美味しいですね。


IMG_0235ロウヤガキ2m
 ロウヤガキ(別名ツクバネガキ)

 食べられず、鑑賞用の柿ですが、色といい渋さといい魅力的です。
 冬の間に柿の実が見られ、心が落ち着きますね。


遠見山(岐阜県川辺町)

 遠見山(272m)は、岐阜のグランドキャニオンとも言われ、最近人気の低山です。
川辺町の隣に住む後輩の勧めで行ってきました。
DSC_7010遠見山より01m
 山頂より

IMG_0154登山口m
 登山口はうなぎ屋さん(うな勝)の裏手になります。
 
IMG_0155高山線下トンネルm
 すぐにJR高山線の下を潜る狭くとても小さなトンネルを通ります。

IMG_0156壱の笑m
 ここは一合目、二合目ではなく「笑」となっています。
 結構急な道で膝が「笑う」ことにひっかけているのでしょうか?

IMG_0157道1m
 チャートの岩盤の急坂を上がっていきます。
 
DSC_7007物見岩飛騨川m
 ほどなく見晴らし岩にでます。
 この日は天気が良く、飛騨川の流れが空の色を濃縮していました。
 
DSC_7009遠見山山頂m
 山頂(272m)

DSC_7005物見岩より飛騨川m
 山頂からの眺め
 青い川と田畑の大地、後背の低山と三層が良い仕事をしています。

IMG_0165里山よりm
 山裾はこんな風景です。
 

IMG_0165高山線普通s
 よく見ると高山線を走る電車が見えます。
 キハ25型:最高速度95km

IMG_0162ヒカゲツツジ2m
 山頂部のヒカゲツツジ

IMG_0173樹間の道m
 下り道
 正午ですが、冬の日差しは長い影を作っています。
 
DSC_7017天使の滝01m
 南天の滝
 この日は水量が少なく迫力に欠けました。
 落差は20m。かつては付近に南天の木が多く見られたそうだが、今は目にすることはなかった。

IMG_0186ソウシチョウs
 滝近くにいたソウシチョウ(相思鳥) スズメ目ソウシチョウ科
 ソウシチョウは外来種です。ウグイスやオオルリが駆逐される可能性があり、綺麗な鳥ですが、日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。
写真は一羽ですが、他にも数羽みかけました。この鳥の住む環境は自然の残っている場所になります。 

DSC_7019高山線m
 麓近くにて
 高山線(手前)と飛騨川は並走しています。

DSC_7021見晴らし岩m
 麓より見晴らし岩付近を見上げる。
 ミニグランドキャニオンらしいでしょうか。

IMG_0187祠の石仏m
 不動明王でしょうか。

IMG_0192石仏m
 登山口近くの麻生寺跡には多くの石仏が集まっていました。

DSC_7001平和錦酒造m
 造り酒屋
 平和錦酒造は江戸時代から160年続く酒蔵。
 店の前には無料駐車場があります。

IMG_0149蔵開きm
 甘酒を頂いたが美味しかった。
 お店の方(蔵元さん?)は「生酒(純米酒)や3年貯蔵梅酒も人気です。」と言われていた。

IMG_0196水仙2m
 高山線脇の水仙。

IMG_0197水仙3m
 同上
 
 遠見山にはかつて下麻生城があったそうです。
 山頂の城址には池が残っていた。横堀でもあったのでしょうか。

 この山はJR高山線の下麻生の駅からも近く、割とアクセスが良い。 
 車で電車でも行くことができ、麓で飲食が出来るのも人気の理由なのでしょう。
 

 早咲きの梅を見て来たのでご案内します。

IMG_0214白梅09m
 白梅の咲き出しは清々しい。

IMG_0204白梅02m
 陽光を浴びて映える。

IMG_0210白梅05m
 柔らかな八重

IMG_0202白梅8m
 オーソドックスな白梅

IMG_0205紅梅02m
 紅梅は艶やかです。

IMG_0198紅梅4m
 紅梅を見ているとひな祭りが近いと感じさせます。
 
IMG_0219紅梅11s
 アップで


IMG_0219紅梅12s
 裏側

IMG_0220紅梅13m
 濃い色の紅梅は大人の和服美人のように感じました。
 
IMG_0217紅梅10m
 
 早梅や日はありながら風の中  (原 石鼎)

 冬から春へ 花が季節を知らせてくれます。


早春の花

 今年も暖かくなるのが早そうです。
 うかうかしていると花が次から次へと変わっていくことでしょう。
 まず、2月上旬に見た花を紹介します。

IMG_0138福寿草4m
 福寿草(キンポウゲ科)
 咲き出したばかりで葉はこれからです。
 
IMG_0139福寿草2m
 同上
 福寿の名の通り、見ているだけで良いことありそうな予感がします。
 
IMG_0143セツブンソウ3m
 セツブンソウ(キンポウゲ科)
 節分には間に合いませんでしたが、かわいらしい花が今年も目覚めました。

IMG_0147スハマソウL
 スハマソウ(キンポウゲ科)
 葉もつぼみも丸くて愛らしい。

IMG_0080スハマソウL
 同上

IMG_0075マンサクm
 マンサク(マンサク科)


 次回は梅をご案内する予定です。


金華山 24年1月末

IMG_9856金華山2m
 1月末に金華山(329m)へ行ってきました。
 金華山南西側より七曲り登山道を使って上がりました。

IMG_9983七曲登山道1m
 この七曲り道はかつてより金華山へ登る大手道であり、武将達も通った道です。

IMG_9986七曲登山道地図m
  登山道は青線です。逆さ富士のような形のコースです。
 
IMG_9985猪注意看板m
 登山口には猪注意の迫力のある看板がかかっていました。
 しかし出会ったらどうするべきなのか?
 一応、熊鈴の用意はした方がよさそうです。
 折り畳み傘を広げて隠れる(視線を覆う)のも避難の方法です。

IMG_9988七曲登山道2m
 この道は家族向けコースでいくつもある金華山の登山道の中でも一番楽な道です。
 ツブラジイ、アベマキなどを見ながら上がって行きます。
 途中、ベンチ等もあり頭上も樹木に覆われ気温の変化の少ない道です。
 1時間足らず、距離にして2キロ弱で山頂部に着きます。

 
 山頂部展望所から
IMG_9993西濃北部m
 北西から北部の眺め
 左に小津権現、右奥の白い山は能郷白山
 中央やや左の白い建物は岐阜大学

IMG_0033北東風景m
 北東の眺め
 左から乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、右端奥に南アルプスがチラリと見える。
 *山岳展望は別途案内になります。

IMG_0038岐阜城01m
 岐阜城

 岐阜城内部は信長の博物館のようになっていました。
IMG_0018信長絵姿m
 安土城での信長像でしょうか? 

IMG_0019信長戦国甲冑鎧m
 信長公戦国甲冑鎧(現代の甲冑師:熱田伸道氏作)

IMG_0017信長公銀押南蛮具足m
 信長公銀押南蛮具足(現代の甲冑師:熱田伸道氏作)
 さきほどの甲冑鎧とあわせどちらもイメージによる作品になります。 

IMG_0010金の信長像m
 信長黄金像

IMG_0013信長の館3m
 麓に有った信長公館のイメージ

IMG_0011信長の館模型2m
 同上模型

IMG_0012金華山立体模型m
 金華山山頂部立体模型

IMG_9982妙照寺外観m
 七曲り登山口西の妙照寺

IMG_0051妙照寺5m
 同寺
 ここは松尾芭蕉が1688年に1ヶ月ほど滞在したそうです。
 庫裏には芭蕉の間が残っています。
 またここは元竹中半兵衛の屋敷で屋敷の氏神である三光稲荷社が境内に残っています。

IMG_0045三光稲荷1m
 三光稲荷社

IMG_0044三光稲荷由緒m

IMG_0049梅蕾m
 お寺の庭には梅の木多く見られたが、花の時期には少し早かった。

IMG_0053塀m
 同寺の長い塀

IMG_0068岐阜大仏殿3m
 正法寺岐阜大仏殿

IMG_9850岐阜大仏01m
 岐阜大仏
 日本三大仏の一つに数えられ、乾漆仏としては日本一の大きさを誇ります。
 仏像の高さ13.63m。イチョウを直柱として、骨格は木材で組み外部は良質の竹材と粘土で造られ、その上を一切経で糊張りし漆を塗り金箔を置いたもの。
 紙(一切経)で作った珍しい大仏です。
 優しいほほえみが癒しを与えてくれます。
 また、大仏殿の中にはびんずる様(釈迦の弟子十六羅漢の筆頭)の像もありました。
 体の悪い場所をびんずる様の該当箇所を撫でて病気を癒します。

IMG_0060伊奈波神社2m
 伊奈波神社

IMG_0062巫女さん2m

IMG_0061逆狛犬m
 逆さ狛犬

IMG_0063椿m
 椿

IMG_0057岐阜善光寺赤鬼1m
 伊奈波神社境内脇にある岐阜善光寺

IMG_0072三重塔m
 岐阜公園三重塔(大正天皇即位記念で大正6年に建立)

IMG_9847岐阜河原町バスm
 川原町の電気バス

IMG_9855長良橋より2m
 岐阜は山と川と歴史の織り成す風光明媚な街でした。

金華山からの山岳展望

IMG_0020御嶽04m
 御嶽山(3067m)

IMG_0021乗鞍穂高m
 左:穂高連峰 右:乗鞍岳(3026m)

IMG_0002中ア02m
 中央アルプス

IMG_0004南アm
 南アルプス 左より 間ノ岳(3189m) 笠置山(1128m) 塩見岳(3047m) 

IMG_0033北東風景m
 上記広域写真 川は長良川
 左から乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、右端奥に南アルプスがチラリと見える。

IMG_0007能郷白山01m
 能郷白山(1617m)
 
 山頂部展望所から
IMG_9993西濃北部m
 北西から北部の眺め
 左に小津権現、右奥の白い山は能郷白山
 中央やや左の白い建物群は岐阜大学

IMG_9999恵那山m
 中央:恵那山(2191m) 恵那山に左に少し見えるのは南アの悪沢岳か。

9991霊仙山頂部m
 霊仙山(1094m)

IMG_0005伊吹山05m
 伊吹山(1377m)
 
 金華山は低山ですが、冬晴れの景色は見事でした。

隣町の羽島散策

 暫らく、風邪等で間隔が空きました。先日、足馴らしに東隣の岐阜県羽島市を散歩しました。
IMG_9948不二竹鼻町屋ギャラリーm
 不二竹鼻ギャラリーで「山へのまなざし」というテーマ展を行っていたことを知り、足馴らしの散歩ということで出かけてみました。

IMG_9948不二瑞雲s
 「富士瑞雲」 安田彦 *写真不可の為 ポスターより
 展示はさほど数は多くなく、山も富士山がメインでした。
 小山硬画伯の「北岳からの富士」が良かった。他に前田青邨画伯等の絵があった。

IMG_9950中庭1m
 中庭の枯山水に雪が残っていた。
 雪が寄せ波の飛沫の様にも感じました。
 雪の枯山水も良いものです。
  
  すぐ近くには旧映画館の建物跡につくられた博物館&映画資料館があり、映画のポスターやシネマ機材の展示に興味が惹かれた。

IMG_9943映画資料館m

 IMG_9940映画ポスター2m

IMG_9942ロイヤル劇場宣伝m
 こちらは岐阜市の劇場宣伝がしてありました。
 只今、上映中です。岐阜散策も兼ねて伺おうかな。
 こちらの展示物も大部分写真不可でした。
 昔のシネマ機材も多数あり、紹介ができないのが残念です。
 
 羽島というと東海道新幹線の一番利用者の少ない駅で有名です。
 歩いてみると街の中心部(竹鼻)には真宗のお寺が多かった。
 少し過疎が進んでいるようにも感じられました。
IMG_9947竹鼻別院山門m
 浄土真宗竹鼻別院山門

IMG_9952竹鼻聞得寺m
 同じく真宗の聞得寺

IMG_9953聞得寺由緒
 浅井長政子息のお寺のようです。

 羽島には山車が13両も残っており、祭りが盛大に行われるようです。
IMG_9958竹鼻山車1m


IMG_9959竹鼻山車2m

 
IMG_9961龍m
 山車の装飾

IMG_9964山車5m
 山車裏側

IMG_9960龍の畳01m
 龍の畳
 また、写真不可だが曹洞宗のお寺の本堂天井には雲竜図もあった。

IMG_9979ゴジラエナジー
 龍(キングギドラ)の友達 「ゴジラ」のエナジードリンク
 飲んだら火が噴けるのでしょうか?
 *知人からの頂き物

IMG_9968石山三十三観音m
 石山三十三観音

IMG_9972千代菊m
 造り酒屋 千代菊さん
 車で出かけており、試飲が出来ず残念。

IMG_9967傷ついた蠟梅m
 町で見かけた蠟梅
 痛んではいるけれど頑張っています。

IMG_9970蠟梅3m
 同上
 
IMG_9937雪m
 先回の雪

IMG_9936ブルーベリー雪m
 同上
 自宅のブルーベリーに積もる雪
 これで風邪が酷くなりました。

IMG_9978中ア01m
 帰路木曽川から見た中央アルプス
 木曽駒ケ岳が塔の右に写っています。
 前景の塔は一宮タワー。
 いち(1)のみや(38)に因み138mの高さです。
 *写真をクリックすると拡大表示できます。

 春の花も咲き出し、少しづつ温かみを感じています。

尾崎三峰山 冬

 新年はじめての山は岐阜県の南部 各務原市の三峰山(標高245m)に登ってきました。

IMG_9931御嶽2m
 山頂からの御嶽山(拡大写真)

IMG_9935.南天m
 ナンテン

IMG_9934マンリョウm
 マンリョウ

IMG_9933ツツジ2m
 ツツジ

IMG_9917道m
 朝は寒く車に霜が付いていたが、天気が良く気温も上がってきた。

IMG_9918四阿m
 東屋(西の展望台)

IMG_9920東コース分岐m
 東コースとの分岐

IMG_9924北ア南部
 北アルプス南部(左より笠ヶ岳、槍穂高、乗鞍岳)

IMG_9930乗鞍m
 乗鞍岳(拡大)

IMG_9929槍南穂高m
 槍穂高(左が槍ヶ岳、右に穂高、中は南岳か)

IMG_9922笠ヶ岳m
 笠ヶ岳(尖った山、その右に抜戸岳)

IMG_9921白山m
 さらに西に視点を移すと白山がちらりと見えた。
 優美な山ですが、今回は特別な思いで加賀の白山を見ることとなった。

IMG_9927伊吹山と金華山m
 西側 伊吹山 右端 金華山

IMG_9932岐阜東部一宮m
 濃尾平野西部(岐阜西部、一宮方面)

IMG_9926遥かに恵那山m
 東部 中央奥にうっすら恵那山が見える。
 山列が綺麗に並んでいます。
 
IMG_9925中アm
 中央アルプス
 左に三ノ沢岳 真ん中やや右より 空木岳 南駒 仙涯嶺 越百山

 今回は脚のヒハビリと山岳展望を求めてあがりました。
 展望に関しては文句なしでした。
 脚の具合は膝のぐらつきを感じ足が泳いだのが4回。
 もう暫くは無理せず、ケアしながらの山歩きになりそうです。

 追伸、正月に起きた能登地震の場所に11月下旬に訪れております。
(輪島や和倉温泉)
 テレビや動画で拝見したところ輪島はもちろんのこと、泊ったホテルも被害が甚大なようで胸が痛みます。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに被害に遭われた方が一日も早く通常の生活に戻れるよう願っています。
 今回は能登半島方面と思われる白山方面に向かって頭を下げました。


元旦

 2024年 新春 

DSCN8750双龍図m
 建仁寺双龍図
 この双龍は仏法を守護する存在でいるそうです。また水を司る神でもあり、建物を火から護る存在でもあります。

IMG_9882イルカの挨拶m
 龍の友達のイルカ君 口から泡を飛ばしての挨拶
 「おめでとうございます!」

IMG_9892イルカのジャンプ01L
 イルカ君達の舞

IMG_9904センダンm
 木曽川河川敷のセンダン
 成長の早い大きなセンダンの木には活力を感じます。

IMG_9879伊吹山2m
 伊吹山(一宮市役所より)

IMG_9902能郷白山m
 能郷白山(一宮タワーの土手より)

 昨年もいろいろな出来事がありました。
 野球で大谷選手の活躍、藤井八冠の誕生。
 一方、東欧や中東での戦争、政治や芸能界の不祥事。
 いろいろありすぎますが、今までつまびらかでなかったことが明らかになってきたのは前進だと思います。新しい年に期待したい。

 個人的には今年は暫く休んでいる山歩きを体調を整えてできるようにするつもりです。

 皆様のご壮健をお祈りします。
 本年も宜しくお願い致します。



映画 perfect days

きょうは映画のperfect days を見にいってきました。
これよりネタバレになるかもしれません。
見る予定のある方はこれより先にはお進みにならないように!
IMG_5800ブナ1m
 映画では主人公の平山さんは木々をいつも写真に撮ってコレクションにしています。
 *多くは頭上のクスノキで、上の写真のようなブナはありません。


主演の役所広司は東京のおしゃれな公衆トイレの清掃人(平山さん)です。
神社の老婦人の履き寄せるホウキの音で目を覚まし、布団を畳み、夜読んだ本をしまいひげの手入れ、洗顔、植物の水やり、作業着に着替えて、所定の所持品を身に着け、自販機で缶コーヒーを買い、車に乗り込み清掃に向かう。
こういった方によくあるように掃除は決して手は抜かず綺麗に仕上げる。
昔の寡黙な昭和の男です。

年下のいいかげんな同僚やその彼女?との取り持ちをしてなけなしのお金を散財させられたり、姪っ子が頼ってきたりで繰り返しのように見える生活もいろいろな起伏があります。

平山さんが読んでいる本(11の物語  パトリシア ハイスミス、野性の棕櫚 フォークナー、木 幸田文)や車で流す音楽(朝日のあたる家(アニマルズ)、perfect days、フィーリング グッド等 60〜70年代の音楽)が絡みます。
決して満ち足りた生活ではないが、彼がトイレの清掃で社会に貢献しているという微かな満足を感じているのではないか...と寡黙な彼の笑みから思いました。
そして彼を見ている人たち(の一部かも?)が彼を認めており、社会に繋ぎとめているとも。

*perfect daysの歌詞の一部

  ああ なんて完璧な一日

  あなたと一緒に過ごせて嬉しい

  あなたが僕を繋ぎ止めてくれる

他にも平山さんが通う小料理屋のママ役は石川さゆりさん。お客(あがた森魚)が弾くギターの伴奏で石川さゆりさんが「朝日のあたる家」を熱唱するシーンもありました。これはたまらない。これから死に行く方の心象もあったり。ちょっぴり研ナオコさんが出ていたり細部のしかけも多々あります。

自分(筆者)もシルバーの仕事で時に公園の清掃などをしていますので、この映画の公園あるあるで変わった方の出現はあります。早朝(酔っぱらって)寝ていた人を犬の散歩に来ていたおばあさんに頼まれ呼吸を確認しに行ったこともありました。他にも書けないようなこともあります。
(*^-^*) ニッコリ や  (´_`。)グスンの事など。

日常のなんでもない毎日が平山さんのような方に支えられ家庭内では奥様の家事育児など通常の仕事では思いつかないこと(影になっている部分)があり、彼の抱えている負の部分の心象をも含めperfect daysが築かれているのだろう。

木々の描写も秀品と感じました。
クスノキ、モミジ、カツラ、クワ、イチョウ、山椒(スナックのメニューより)等。これに季節を彩る花があればと...欲張った考えも出てきました。


静謐にして奥深い作品でした。


年内は最後となります。
みなさま良いお年をお迎えください。

電線の雀

 脚のリハビリで時折、いつもと違うコースを散歩したら小鳥の声がしました。

IMG_9863電線の雀5L
 ふと見上げると多くの雀が電線に停まっていました。
 季節柄、羽に空気を含ませた「ふくら雀」状態になっていました。
 *写真はクリックすると拡大表示できます。

IMG_9863電線の雀01m
 同上

IMG_9862電線の雀3m
 電柱まわりの雀

 にぎやかな雀たちを見ていると暖かい冬もいいものです。
 「散歩道 囀りに停まり 春を聴く」 (ふ)
 囀りが春の季語ですから、春を重ねるのは下手な証拠でしょう。
 ほかに朝の散歩は影で自分の姿勢の崩れがわかるので得るものは多かった。

IMG_9766ホトケノザ2m
 足元には春を感じさせるホトケノザが咲いていました。


年末の散歩で見たもの

 12月に入り暖冬だった気温も随分下がってきました。
 先日、散歩でスギの木に停まっているセミの抜け殻を見つけました。
 帰って調べてみると触覚の感じからアブラゼミではないかと思います。
 (*ひっくり返してオヘソのような突起があればクマゼミ。なければアブラゼミですが、剥がすのは忍びなかった。)

 いつから付いているかと考えるとまさか10月や11月に羽化したとは考えられません。また高い場所は3m以上はありますので、誰かが付けたということも考えられません。
 おそらく今年は台風が来ず強風が吹かなかった。また強い雨も少なく、いまだに木に付いていたのだと思われます。

DSC_6874セミ (1)m
 セミの抜け殻

DSC_6878セミ (2)m
 その上を見上げると多くのセミの抜け殻をみる事が出来ました。
  これも温暖化の影響なのでしょう。
 
DSC_6770能登沖に南国の魚m
 温暖化を示す11月の新聞
 能登でクロカジキが取れているようです。
 海水温は下がり難いので、海は地上より影響が大きいと思われます。

IMG_9869木立ダリアm
 12月21日に見たキダチダリア(キク科)
 まだ蕾もあります。

IMG_9868伊吹山12月21日m
 12月21日に見た伊吹山(一宮市より)
 
 今年は自分が見ただけでも3回は冠雪しています。
 伊吹が3回冠雪すると麓で雪が降ると言われます。(西濃地方にて)

 今年は暖かいと言われていましたが、年末になって帳尻を合わせてきました。
 明日は多分西濃でも雪が積もるのではないかと思います。
 急な冷え込みに注意の様です。
 またこのセミの抜け殻が新年を超すのか楽しみでもあります。


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