東雅夫の幻妖ブックブログ

アンソロジスト/文芸評論家の東雅夫による 怪談/ホラー/幻想文学関連出版情報サイト

東西〈幻想文学大全〉収録内容一覧

ちくま文庫版〈幻想文学大全〉シリーズ(東雅夫編)収録作品一覧


『幻想文学入門(世界幻想文学大全)』
澁澤龍彦「幻想文学について」※「ユリイカ」版
澁澤龍彦「幻想文学について」※『世界幻想名作集』版
平井呈一「私の履歴書」
紀田順一郎「覗き小屋の二つの窓」
中井英夫「短編よ、よみがえれ」
倉橋由美子「『アルゴールの城にて』――ジュリアン・グラック」
ノディエ/窪田般彌訳「文学における幻想的なものについて」
小泉八雲/池田雅之訳「文学における超自然的なるもの」
ラヴクラフト/植松靖夫訳「文学と超自然的恐怖」
カイヨワ/三好郁朗訳「妖精物語から空想科学小説へ」
東雅夫編「世界幻想文学年表」


『怪奇小説精華(世界幻想文学大全)』
ルキアノス/高津春繁訳「嘘好き、または懐疑者」
蒲松齢/柴田天馬訳「石清虚/龍肉/小猟犬」
デフォー/岡本綺堂訳「ヴィール夫人の亡霊」
クライスト/種村季弘訳「ロカルノの女乞食」
プーシキン/神西清訳「スペードの女王」
メリメ/杉捷夫訳「イールのヴィーナス」
リットン/平井呈一訳「幽霊屋敷」
ポオ/龍膽寺旻訳「アッシャア家の崩没」
ゴーゴリ/小平武訳「ヴィイ」
ゴーチエ/芥川龍之介訳「クラリモンド」
アラルコン/堀内研二訳「背の高い女」
モーパッサン/青柳瑞穂訳「オルラ」
ジェイコブズ/倉阪鬼一郎訳「猿の手」
キプリング/橋本槇矩訳「獣の印」
エーヴェルス/前川道介訳「蜘蛛」
キローガ/甕由己夫訳「羽根まくら」
ジャン・レイ/森茂太郎訳「闇の路地」
コルタサル/木村榮一訳「占拠された屋敷」


『幻想小説神髄(世界幻想文学大全)』
ジャン・パウル/池田信雄訳「天堂より神の不在を告げる死せるキリストの言葉」
ノヴァーリス/山室静訳「ザイスの学徒」
ティーク/今泉文子訳「金髪のエックベルト」
ホフマン/石川道雄訳「黄金宝壺」
リラダン/齋藤磯雄訳「ヴェラ」
ビアス/中村能三訳「アウル・クリーク橋の一事件」
マクラウド/松村みね子訳「精」
マッケン/南條竹則訳「白魔」
ソログープ/中山省三郎訳「光と影」
シュウォッブ/多田智満子訳「大地炎上」
デ・ラ・メア/紀田順一郎訳「なぞ」
トーマス・マン/実吉捷郎訳「衣裳戸棚」
ダンセイニ/佐藤正明訳「バブルクンドの崩壊」
アポリネール/窪田般彌訳「月の王」
魯迅/竹内好訳「剣を鍛える話」
カフカ/池内紀訳「父の気がかり」
シュペルヴィエル/堀口大學訳「沖の小娘」
ザミャーチン/川端香男里訳「洞窟」
シュルツ/工藤幸雄訳「クレプシドラ・サナトリウム」
ボルヘス/牛島信明訳「アレフ」


『幻妖の水脈(日本幻想文学大全)』
序(澁澤龍彦)
紫式部/円地文子訳『源氏物語』より「夕顔」
作者不詳/福永武彦訳『今昔物語』より「水の精が人の顔を撫でる話」「鬼のため妻を吸い殺される話」「大きな死人が浜にあがる話」
上田秋成/石川淳訳『雨月物語』より「白峯」
小泉八雲/平井呈一訳「耳無芳一のはなし」
夏目漱石「夢十夜」
幸田露伴「観画談」
泉鏡花「高野聖」
柳田國男『遠野物語』より「二二」「三三」「五五」「七七」「九九」
折口信夫「死者の書」
内田百閒「冥途」
佐藤春夫「女誡扇綺譚」
江戸川乱歩「押絵と旅する男」
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」
稲垣足穂『一千一秒物語』より「月から出た人」「A MEMORY」「黒猫のしっぽを切った話」「ポケットの中の月」「月光密造者」「A TWILIGHT EPISODE」「コーモリの家」「A MOONSHINE」
久生十蘭「予言」
坂口安吾「桜の森の満開の下」
日影丈吉「月夜蟹」
三島由紀夫「仲間」
澁澤龍彦『唐草物語』より「火山に死す」
都筑道夫「風見鶏」
小松左京「牛の首」


『幻視の系譜(日本幻想文学大全)』
世阿弥/野上豊一郎編訳「松風」
泉鏡花「化鳥」
小川未明「牛女」
萩原朔太郎「猫町」
谷崎潤一郎「魔術師」
夢野久作「木魂」
室生犀星「蜜のあわれ」
芥川龍之介「妙な話」
宮澤賢治「ひかりの素足」
川端康成「片腕」
梶井基次郎「Kの昇天」
渡辺温「父を失う話」
中島敦「文字禍」
埴谷雄高「虚空」
吉田健一「百鬼の会」
島尾敏雄「摩天楼」
中井英夫「地下街」
安部公房「デンドロカカリヤ」
吉村昭「少女架刑」
赤江瀑「春の寵児」
倉橋由美子「巨刹」

『ゆめこ縮緬』全書き出しコメント集

皆川博子『ゆめこ縮緬』
全書き出しコメント集


東雅夫

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 皆川博子さんの数ある幻想短篇集の中でも、おそらくは一、二を争う傑出した一巻である『ゆめこ縮緬』の文庫復刊は、近来稀にみる痛快事だ。
 かく申す私もこの夏、同書の巻頭作「文月の使者」を『平成怪奇小説傑作集1』に採録したばかり。平成を代表する幻想と怪奇の名作短篇を厳選収録するアンソロジーに、さて、どの皆川作品を入れようかと思案投げ首した際、やはり真っ先に想起されたのが、『ゆめこ縮緬』だった。

 果たして、私のアンソロジーで「文月の使者」を読み、皆川魔界に魅了されたとおぼしき読者の方が、『ゆめこ縮緬』を読みたいのに新刊では手に入らない……と嘆くツイートを、たまたま目にして心を痛めていたところに、この絶妙なタイミングでの復刊。
 もうね、快挙というほかないではないか!
 しかも、日下三蔵氏の同書解説によれば、来年には、あの『愛と髑髏と』再文庫化の可能性もあるとのこと。こちらは皆川幻想文学の記念すべき出発点となった、やはり必読の名短篇集である。

 これは益々、悦ばしい展開になってきたぞ、と思っていたら、『ゆめこ縮緬』の担当編集者であるM森さん(『夜のリフレーン』の担当者でもある)から連絡をいただいた。
 皆川博子と『ゆめこ縮緬』の魅力を、より多くの読者に拡めるべく、カドブンに応援サイトを特設するという。
 ついては、試し読み作品として、私が推奨する収録作を挙げて、コメントを戴きたい、とのこと。

 その件ならば、『平成怪奇小説傑作集』を編纂する際に悩みに悩んだわけで、結果的に「文月の使者」を選んだのだから、順当にいけば同篇を……となるのだが、それではあまりに味気ない。
 ここはむしろ、「文月の使者」とどちらを採るか、最後まで迷った「桔梗闇」や「影つづれ」はどうか、いやいや「青火童女」や表題作も捨てがたいぞ……などと嬉しい難行苦行に身を任せるうち、ふと閃いた。

 いっそのこと、全収録作品の冒頭部分1ページ相当を掲げるという手は、どうか!?
 これはもう、試し読み企画としては、最強クラスではないか!

 なにせ『ゆめこ縮緬』といえば、収録された各篇の冒頭部分──いわゆる書き出しが、いずれ劣らぬ超絶無比の出来栄えで、世界文学史にも名高い(と、勝手に規定)短篇集なのだ。
 思えば藤村の「夜明け前」しかり川端の「雪国」しかり、卓越した書き出しに始まる名作は数多いが、わけても『ゆめこ縮緬』ほど、さまざまなパターンの印象鮮烈な書き出しが相次ぐ高密度の短篇集は、古今東西に珍しいと思われる。

 どうです、ナイスなアイデアでしょ? と担当M森さんに提案したのだが、「そ、それはさすがにちょっと……(汗)」と却下されてしまった(当たり前だ)。
 てなわけで、カドブン企画のほうは、おとなしくオファーに従い、「影つづれ」をチョイスして、規定の文字数のコメントをお送りしたのだが(https://twitter.com/Kadobunofficial/status/1187220923130269696)、せっかくなので、当初用意していた全作品の書き出しについてのコメントを、この「幻妖ブックブログ」にて、以下に特別公開して読者諸賢の御高覧に供する次第──。

文月の使者
 冒頭の一文の意外性と、早くもそこに揺曳する猟奇幻妖の予感。どこか女怪めく作中人物の水際立った描写、その優艷な文体は、まさしく泉鏡花の再来を思わせて、初読の際にはいきなり興奮MAXと相成った。

影つづれ
 「狂」と書いて「たぶ」れた、と読ます。ただそれだけで、後に続く世界観が瞬時に定まる不思議さよ。「春に狂った魂が、秋の宿に夢を見せます」から「衣くだされ。布くだされ」に至る、呪文めくフレーズの凄味たるや!

桔梗闇
 これまた書き出しの、斜め上を往くような、妖しさ極まる一文で、すべてが決せられる好例。それに続く「まあ、お聞きな」の切り返しが、また絶妙。後段に引かれる西條八十『砂金』の「大地獄じゃ/小地獄じゃ」で、思わず膝を打つことになる。

花溶け
 一転して、きわめてオーソドックスかつ的確かつイマジナティヴな描写で、泰山木の大輪の白い花が、まざまざと読者の眼前にも揺らぎ顕つ。こうした文章力の基本あればこそ、アクロバティックな文体の冒険も可能となるのだろう。

玉虫抄
 いきなりの化け物ばなしの一節らしき一句に、すわ何事かと身がまえると、動物園の猿から、西洋の童話を語る理髪師へ……するすると廻り燈籠のごとく話題が転じ、ようやく冒頭の「古くさい化け猫譚」に帰着する、浮世離れした愉快さよ。

胡蝶塚
 作者が敬愛の念を表してやまない赤江瀑作品の冒頭を、どことなく連想させるような、鮮麗だが不穏さをひそめた書き出し。このくだりに続く、下村悦夫『悲願千人斬』からの本歌取りも、まことに印象深い。

青火童女
 問答無用に降りかかる、通り魔めく女の声。なんとも緊迫感に満ちた、妖気ただよう書き出しというほかはない。夢野久作『ドグラ・マグラ』から中井英夫『幻想博物館』に至る文学的系譜を想起させよう。

ゆめこ縮緬
 清水かつら作詞の仄暗い童謡「あした」をめぐる、どこか不条理な違和感が、晩夏の気怠い雰囲気のうちに、ひたひたと綴られる。後段に待ち受ける『砂金』尽くしの趣向へ向けての、なんとも心騒がせるプレリュードである。


東雅夫の講演出演カレンダー

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写真/五十嵐美祢

 本年も、講演講座、朗読、イベント出演等々、怪談&幻想文学の全国行脚を続行中。
 下記にスケジュールを掲げますので、ぜひともお運びください!
 (詳細の記載ないものは後日公表される予定の企画です)


◆2019/10/27(日)16:00~【金沢市】没後80年記念対談 東雅夫&鈴木啓子「泉鏡花の現在(いま)を語る──研究と評論の間」(トーク)於金沢文豪カフェあんず
※詳しくは→ https://info2.city.kanazawa.ishikawa.jp/www/event/detail/5016

◆2019/11/03(日)14:00~【金沢市】没後80年記念 東雅夫「ひとりよみ『天守物語』妖恋の景」舞台美術・北村紗希(朗読会)於金沢・石川近代文学館
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◆2019/11/12(火)13:30~【鎌倉市】幻妖の美を求めて~鏡花の文学、清方の絵画(講演会)於鎌倉・鏑木清方記念美術館
※詳しくは→ http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/event/kouenkai_2019_1112.html

◆2019/11/15(金)19:00~【千代田区】礒崎純一&東雅夫「龍彦親王との航海を終えて」(トーク)於神保町・東京堂書店
※詳しくは→ http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=19889

◆2019/12/08(日)14:00~【高知市】
※高知市の某処で馬場孤蝶をめぐる講演会が予定されています。詳細は後日。

◆2020/01/12(日)13:00~【愛知】
※愛知で小泉八雲関連のイベントに出演予定。詳細は後日。

◆2020/01/17(金)~19(日)【宮城/山形】
※仙台某処と山形某処で新年恒例の何かがあるみたいです。詳細は後日。


東雅夫の2019夏(出版&公演情報)

 今夏のイベントと編著書刊行予定をまとめてみました。
 是非ともよろしくお願い申しあげます!

●6月30日(日)19時~
泉鏡花没後80年記念×月イチ歌舞伎「天守物語」トークショー(穴倉玉日+礒崎純一+東雅夫)於銀座蔦屋書店(銀座)
※没後80年を迎えて日々新たなファンを増やす泉鏡花の文学。代表戯曲「天守物語」をはじめとする作品世界の魅力を、鏡花記念館学芸員・国書刊行会編集者・鏡花幻妖アンソロジストが語り合う。
→https://store.tsite.jp/ginza/event/humanities/7258-1248110606.html

●7月7日(日)18時~
「文豪の怪談を描く」トークショー(水沢そら+ハダタカヒト+玉川麻衣+東雅夫)於青山ブックセンター本店(渋谷)
※汐文社版〈文豪ノ怪談ジュニア・セレクション〉第二期の完結を記念した特別イベント。『影』『厠』『死』の3巻にそれぞれ素晴らしい装画と挿絵を描き下ろした3名の画家たちと編者によるクロス・トークです(参加者全員にセット函プレゼントの特典あり)。会場では原画展も開催中!(7月11日まで)
→http://www.aoyamabc.jp/event/bungo-kwaidan/

◆7月12日頃
『電信柱と妙な男 小川未明怪異小品集』東雅夫編/平凡社ライブラリー
※毎夏のお愉しみとなった〈文豪怪異小品集〉シリーズの最新刊。今年は幻想童話の巨匠にして仄暗い怪奇幻想譚の名手でもあった小川未明が登場。収録作品の半数近くが初文庫化となる斬新で奇妙なラインナップとなりました。中川学によるカバー装画も、懐かしの「ウルトラQ&怪奇大作戦」を彷彿せしめる奇妙テイストで、絶妙であります。

◆7月13日頃
『まどのそと』佐野史郎文/ハダタカヒト絵/東雅夫監修/岩崎書店
※〈怪談えほん〉シリーズ第三期の劈頭を飾る、衝撃の「ワールズ・エンド」絵本!? 佐野史郎の暗澹たる想像力の奔出を、気鋭の細密絵師ハダタカヒトが受けとめ、増幅させて、かつてない異形の絵本世界が誕生しました。容赦ない絶望の果てに明滅する幽かな希望……令和の新時代を生きる子供たちと、子供時代の魂を隠し持つ大人たちに捧げる、渾身のメッセージ!

●7月14日(日)14時~
『日本現代怪異事典副読本』発売記念対談(朝里樹+東雅夫)於紀伊国屋書店新宿本店(新宿)
※在野の怪異研究者として、驚異のベストセラー『日本現代怪異事典』で一躍脚光を浴びた新鋭・朝里樹。話題の新刊に「若者よ、怪異を求める旅に出よう、スーパー在野人(ザイヤジン)樹(イツキ)とともに!」(元ネタはM・R・ジェイムズ「若者よ、笛吹かばわれ行かん」+「ドラゴンボール」)という帯文を寄せた御縁で実現した対談です。親子ほど年齢の離れた両者ですが、いかなる怪しい話題が飛び出すか!?
→https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20190620094525.html

◆7月20日頃
『平成怪奇小説傑作集1』東雅夫編/創元推理文庫
※30年余にわたる平成時代に日本で生み出された怪奇小説の名品を選りすぐり、編年式で構成する画期的なアンソロジー・シリーズの第1巻。吉本ばなな、菊地秀行、赤江瀑に始まり、夢枕獏、加門七海、宮部みゆきまで、極上の15作品を結集しました! 文学の極意は怪談であることを雄弁に実証するような作品ぞろい。第2巻は9月に、第3巻は11月に刊行予定。

●7月21日(日)18時~
『京都怪談巡礼』発売記念鼎談(堤邦彦+中川学+東雅夫)於瑞泉寺(京都)
※近世怪異小説研究の泰斗にして、朗読グループ「百物語の館」の元締でもある京都精華大学の怪人・堤邦彦。その博識と造詣が込められた最強の京都怪談案内に「ポップにしてアカデミック!」云々の帯文と巻末対談で参加した御縁で実現したイベントです。やはりインタビューで同書に登場している中川学住職にも加わっていただく鼎談、さらには「百物語の館」一座による朗読公演も。小生も郡虎彦「鉄輪」のさわりを読みます。
→https://twitter.com/tankosha_bs/status/1143343500039057410

◆7月24日頃
『稲生物怪録』京極夏彦訳・東雅夫編訳/角川ソフィア文庫
※広島県の内陸部・三次市には、江戸時代から伝わる一大妖怪伝説があります。「稲生物怪録」と通称されるこの物語の摩訶不思議な世界への「最初の1冊」として企画編纂された文庫本です。名高い「稲生物怪録絵巻」全篇をフルカラーで収録するほか、京極夏彦訳「武太夫槌を得る──三次実録物語」と東雅夫訳「稲生物怪録」(柏正甫著)という二大基本文献を収録。編者による詳細な解説と、ピーター・バナード(泉鏡花+中川学『絵本 化鳥』英訳者)による英文サマリーも併載。海外へのお土産にも最適!

●7月28日(日)13時30分~
語り物への誘い(公演)於風の沢ミュージアム(宮城県栗原市)
ヒビカミカ「説経節を聞く」、東雅夫「文芸語りを聞く」、神田山緑「講談を聞く」、森繁哉+松村知紗(演出・演奏・舞踊)
※栗原市郊外の広大な敷地にアートな施設が点在する「風の沢ミュージアム」で開催される、土方巽直系の舞踊家・森繁哉プロデュースによる文学&芸能の祝祭。〈文豪ノ怪談ジュニア・セレクション〉収録作品を、朗読家のヒビカミカ、講談師の神田山緑と小生が、それぞれのアレンジで。小生は火野葦平の名作「魚眼記」に挑みます。
→http://kazenosawa.jp/

◆8月10日頃
『文豪たちの怪談ライブ』東雅夫編著/ちくま文庫
※明治末から昭和初頭にかけて、文壇を席巻した怪談ブーム。その中核に位置した多士済々の文化人たち──泉鏡花(小説家)、長谷川時雨(劇作家)、柳田國男(学者)、喜多村緑郎(俳優)、平山蘆江(ジャーナリスト)、鏑木清方(画家)、鈴木鼓村(ミュージシャン)ら「おばけずき」アベンジャーズの熱き交流の軌跡を、死の床にある鏡花の視点から跡づける、史上空前のアンソロエッセー(怪談評論+アンソロジー)。文豪たちによるナマの怪談実話を多数収録! 妖艶華麗な装画と扉絵は、いま注目の漫画家・紗久楽さわ氏が担当!

●8月10日(土)14時~
東大阪ふるさと怪談トークライブ(近藤史恵+田辺青蛙+門賀美央子+ひらかた怪談の皆さん+東雅夫)於ライティホール(東大阪市)
※震災復興支援のチャリティイベントです。今年は東大阪市の図書館併設ライティホールで開催。東北の被災地の現状を映像で伝えるトークや、「ひらかた怪談」メンバーによる御当地怪談会、「東大阪てのひら怪談」の入選者発表会、そして近藤史恵さんをゲストに招いてのスペシャル・トークも!

●8月11日(日)14時~
東雅夫講演会「怖くて不思議な文豪怪談」於菊池寛記念館(香川県高松市)
※香川県高松市の「菊池寛記念館」で7月27日から9月1日まで開催される「文学の怖い絵」展にちなんだ講演+朗読会です。会場には〈文豪ノ怪談ジュニア・セレクション〉の装画として描かれた原画多数が展示されるほか、文豪と怪談との関係を跡づける貴重な資料の数々が展示されます。朗読では、近年発見されて話題を呼んだ、菊池寛の怪奇時代小説のさわりを披露する予定。乞御期待!

●8月12日(月/祝)14時~
香川たかまつ怪談会~百物語を体感しよう!(松村進吉+東雅夫)於菊池寛記念館(香川県高松市)
※前日の講演会に続いて、四国の怪談番長・松村進吉氏をゲストに招き、怪談会を開催します。関係者や一般参加者による御当地怪談実話の数々。「百物語」の作法を実地に体験していただくコーナーも!

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 いつも幻妖ブックブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。

 さて、このほど発売された『幽』第30号でも発表いたしましたとおり、『幽』の終刊にともない、東雅夫の個人アカウント「東雅夫┃おばけずきネットワーク」を新たに設置しました。

 東雅夫┃おばけずきネットワーク @obakezukinw

 今後はこちらのアカウントで、自身の仕事の紹介や、おばけずき読者諸賢に向けての最新出版・イベント情報などを、連日発信して参ります。

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