メタラーのヘッドホンブログ〈PR〉

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

Kinera Imperial Verdandiのレビュー〈PR〉

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Kinera Imperial Verdandiという現在1,199ドルで販売されている1BC+2 Knowles BA+2 Sonion EST+1DDというてんこ盛り構成イヤホンのレビューです。今回はHIFIGO経由のレビュー依頼です。ぶっちゃけ同社のフラグシップのLOKIは試聴した印象がイマイチだったので依頼受けようか迷ったのですが、こういうドライバ大量系イヤホンをじっくり聴ける機会もあまり無いので、今回は受けてみた感じです。先に結論から言ってしまうと「クセはかなり強いけど、これはこれで面白いと思える音」で、割と好印象でした。
販売サイトはHIFIGOはこちら Aliexpressはこちら
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注目ポイント
・シェルには高品質の顔料や金箔を採用。
→白い模様は顔料だったのですね、金箔を使ってはいるものの金ピカにするのではなくアクセント程度に使われているので、デザインは日本人感覚で結構好む人が多そうです。
・1BC+2 Knowles BA+2 Sonion EST+1DD構成
→1骨伝導、2BA、2EST、1DDとなかなかのテンコ盛り構成ですね。

良い点
・ゴリゴリの荒々しい音で、情報量の多さが耳にどんどん飛んでくる感じ。落ち着いた音では決してないが、この派手なゴリゴリサウンドは聴いていて楽しい。
・情報量がメチャクチャ多いにも関わらず、音の分離性能はなかなか良いので、音の濃さの割に音の崩れや音の被り感は少ない。
・良い意味で個々のドライバの主張を、全て最大限に高めた結果、何か一周周って音のまとまりが出た、みたいな音。もう本当派手w
・低音域の重みがありつつ分離の良い音がとても良い。低音域もメッチャ濃い。
・シェルはとても綺麗
悪い点
・間違いなくクセの少ない音では無い。楽曲のジャンルも選ぶ。
・聴き疲れがしやすい音
・遮音性は少し低め
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音質評価 86点
1、メチャクチャ派手な音で、ドライバの個々の主張を敢えて抑えずに全開にした結果、一周周ってバランスとれたような音。メチャクチャ濃い音で、かつ力感のあるゴリゴリサウンドが非常に楽しい。

以前レビューしたKinera Celest PhoenixCallとちょっと傾向は似ていて、もうとにかく派手な音で、個々のドライバがこれでもかというほど主張をしてきます。普通は派手な鳴り方をするドライバの音を抑えてバランスを取るのですが、このイヤホンは敢えて全てのドライバを強調させたら一周周ってバランスが取れたような、そういう派手で荒々しいけど、分離は良くて、聴いてて楽しいタイプのイヤホンです。音の傾向として間違いなくクセは相当強いですし、楽曲も選ぶのですが、低音機の厚みが物凄くありつつも、分離が良いゴリゴリとした鳴り方のサウンドは聴いていて非常に楽しいです。物凄く簡単に言うと一般的なロックをハードロックの音造りで鳴らしてしまうような味付けの音になっていますが、ここまで突き抜けてくると個人的にはアリだなと思います
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音の傾向
高音域 □□□■
中音域 □□□
低音域 □□□□□ 
2、音のバランスは低音域寄りのドンシャリだが、全帯域が各々に主張が強い質感の音を鳴らすので、ボーカルもあまり凹む印象が無いのが面白い。

音の傾向は低音域寄りのドンシャリ。音場は少し広め。
高音域はギラギラとした主張の強い音がバシバシと耳に届きますが、高音域より低音域のほうが主張が強いこともあって音の質感の割には耳につく印象がありません。ESTドライバを2つ使っていることもあり、帯域によってはピーキーな質感で鳴る部分もあるのですが、音の抜けはなかなか良好なこともあり刺さりはそこまで気になる印象は無いです。というか低音の圧が強すぎて高音域のピーキーさで疲れる前に低音で疲れる(笑
中音域は音のバランス的には少な目ですが、意外と凹む感じは無いです。定位的には少し遠めで鳴っている感じですが、音の分離は良好なことから埋もれることはありません。ただボーカルの質感自体はそこまで良いとは言えず、高めの帯域のボーカルでは低音域の圧もあり少し曇りを感じる場面もあります。
低音域はアホみたいに濃い音を高い分離で鳴らしてくれます。低音域の物凄い濃さがありつつ、しっかりと分離がされたゴリゴリの重みのある音がこのイヤホンの最大の魅力で、本当に一般的なロックを鳴らしていても、笑っちゃうくらい体の芯に響くような重低音がバシバシ耳に届くので本当に聴いていて楽しいです。ハードロックを聴くのであれば最高な濃さと、しっかりと沈み込む重低音を高い分離性能の元に実現しているのが非常に好印象ですね。ただ間違いなく味付けは相当強いです。
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おススメ度 86点
3、非常に魅力的な厚みがありつつ分離の良いゴリゴリサウンドで、荒々しいクセの強い音でありながらも、聴いていて非常に楽しい魅力が詰まっている。

間違いなく万人ウケする音ではありませんし、原音忠実とは程遠い味付けの強い音です。でも、この全ドライバがバシバシと主張してくる非常に濃い音が聴いていて楽しく、これだけ濃い音でありながら音の分離性能は悪くないことから、本当にロックを聴くのに楽しいゴリゴリサウンドになっています。大人しい曲調の音源を鳴らすと「いや、そこでそんな凶悪な低音いらねぇだろw」と笑ってしまうようなクセの強さではありますが、非常にノリが良く聴いていて非常に楽しい音です。何だろうkineraは音を上手くまとめようとしたイヤホンより、こういう突き抜けた音造りをした時のほうが個人的には輝いている気がします(何を勝手なw)
濃密な音でありながら分離性能の高いイヤホンを探している人、音の刺激の強いゴリゴリサウンドのイヤホンが欲しい人におススメしたい意欲作です。こういう振り切った音造りは聴いていて楽しいので私は結構好きです。聴き疲れはするけどね(笑

LETSHUOER Cadenza4のレビュー〈PR〉

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LETSHUOER Cadenza4という現在249ドルで販売されている1D3BA構成のハイブリッド構成イヤホンのレビューです。今回はLETSHUOERから直接のレビュー依頼です。前回レビューしたLETSHUOER S15まではパッシブラジエーターを採用した製品を沢山出していたので、そっちの路線で行くのかな?と思ったら今回はハイブリッドの普通の構成で出してきましたね。
販売サイトは直販サイトがこちら Ali expressはこちら
   
注目ポイント
・上位モデルでも採用されている10㎜径のベリリウムコーディング振動版のダイナミックドライバーを採用しています。また Sonion社製BAドライバー1基、Knwoles社製BAドライバー2基を搭載しており、音の情報量と解像度が極めて高いです。
→かなり王道のハイブリッド構成ですね、ドライバのメーカーが明記されているのは安心感あります。
・フェイスプレートはCNCアルミニウム合金素材で製造され、マット仕上げで繊細で質感のある触感を持っています。
→いつも通り内側は3Dプリントの樹脂なのですが、フェイスプレートがカッコいいおかげで安っぽく感じないのが良いですね。

良い点
・音はとても良い、ハイブリッドではあるものの高音域のハイブリッドにありがちな刺激感が少なく、高解像度でありながら非常に聴きやすくバランスの良い音。
・同社の音造りの特徴なのかもしれないが、音場が広めで明瞭でありつつも音の刺激が少ない優しい音。
・高音域はしっかりと明瞭でありながら、ハイブリッドにありがちなドライバごとのまとまりの無さが無く非常にバランスが良い。
・全体的に解像度が高く、分離性能が高い。それでいてピーキーさが無く耳への刺激の少ない優しい音になっているのがとても好印象。
・フェイスプレートの質感の良さのおかげで3Dプリント樹脂の筐体に安っぽさを感じにくくなっている、そのため軽い装着感でそこそこ高級感を感じられる質感が良い。
悪い点
・殆ど無いが、強いて言うならEDMとかの電子音で低音がズドンと来るような音源だと、全体的に音が優しすぎると感じるかも(十分楽しく聴けるが)
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音質評価 97点 
1、非常に解像度の高い音でありながら、音の質感にピーキーさが無い非常に優しい音に仕上がっているのがとても好印象。

ちょっと前にレビューをしたHCKのHIMALAYAが高解像度の引き締まった音をそのまま耳に届けてくれる名機でしたが、こちらのCadenza4は近いレベルの高い解像度を持ちながら全体的に優しく聴きやすい音になっているのが非常に好印象です。個人的には正直HIMALAYAのような寒色系でスピード感のある音をそのまま耳にダイレクトに届けてくれるような音のほうが好みではあるのですが、メタル以外のPOPS音源、女性ボーカルのアニソンなんかを聴いてみるとCadenza4の高い解像度でありながら、少し優しい耳に刺激の少ない音はとても魅力を感じます。音場が広めで、ほんの少し音の広がり感がありつつも、音の解像度の高さは全く妥協していないところが非常に好印象ですね。こういう音のイヤホンを待っていたという人は少なくないと思います。
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音のバランス
高音域 □□□
中音域 □□□■
低音域 □□□
2、音のバランスは少しだけカマボコ、基本的にはフラット傾向。解像度が高くありつつも、全体的に優しい広がりのある綺麗な音が鳴ってくれるのがとても良い。

音の傾向はほんの少し中音域が強めなカマボコ。音場は広めです。音の抜けも良好。
高音域は非常に明瞭ではありますが、音の抜けの良さのおかげかピーキーさが全く無く、優しい音を鳴らしてくれます。ハイブリッド構成の明瞭な高音域というとBAだけが悪目立ちのようなバランスの悪い音や、ピーキーな音を想像する人が多いと思いますが、このイヤホンは明瞭でありながら非常の伸びやかでバランスが良く、聴きやすい音を鳴らしてくれます。優しい音の高音域でありつつここまで一点の曇りもない透き通った音を鳴らしてくれるのはかなりポイントが高いです。
中音域は少し前に出てきて、自然な広がりのある少しだけゆったりとした聴きやすい音を鳴らします。ハイブリッド構成でこれだけボーカル帯域が聴きごたえのある音になっているイヤホンは珍しいと思います。少しだけ広がりがありますが、音像を拡張することなく、自然と筐体の響きが少しだけ乗る感じで、味付け感の無い自然な広がりでボーカル帯域を鳴らしてくれるのが良いです。
低音域は分離の良い音でありながら少しだけ広がりのある音を鳴らします。HIMALAYAがキレッキレのスピード感のある低音域だったのに対し、Cadenza4は分離性能は良いものの少し落ち着きのある音です。重低音の重みで攻めて来るような音源だともう少し力感が欲しいと思う場面もありますが、あくまで厳密に言えばというレベルでロックやメタルも十分楽しく聴ける低音機を鳴らします。ただ、スラッシュメタルとかみたいな疾走系の音源より、ロック、ポップスといった音源のほうが得意かなと低音域の傾向からは思います。
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おススメ度 96点 
3、基礎性能の高さを感じられる高解像度な音でありがなら、絶妙な音の広がり感を適度に付加してくれる「高解像度でありながら優しい音」を鳴らしてくれるのが非常に魅力的な名機。

音は素晴らしいと思います。以前レビューしたHCKのHIMALAYAのようにストレートに音の分離性能の良さを押し出してくる疾走感のある音も大好きなのですが、このイヤホンは同レベルの解像度の高さを持ちつつも、少し落ち着いた聴きやすい優しい音に仕上がっているのがとても面白いですし、同価格帯にこういうイヤホンは他に無いと思います。メタルとかのスピード感のある音源ならHCK HIMALAYA、少し落ち着いた音源をしっとりと聴きたいならLETSHUOER Cadenza4みたいに考えてもいいかもしれませんね。最近の300ドル以下のイヤホンのレベル高すぎませんか?w
高解像度でありながら優しい聴きやすいイヤホンを探している人におススメしたい名機です。

Vortex Cables Lavinia、Alida、Seraphinaのレビュー 〈PR〉

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Vortex Cables  Lavinia、Alida、Seraphinaという3種ケーブルのレビューです。今回はVortex Cablesからのレビュー依頼です。1機種ずつレビューを書こうかと思いましたけど、せっかく3つ手元にあるなら比較しながらのほうが分かりやすいかなと思いましたので3機種まとめてレビューをさせて頂きます。
価格はLaviniaが759ドル、Alidaが509ドル、Seraphinaが439ドルです。
販売サイトはこちら 

ケーブルの詳細を簡単にまとめます。ケーブル関係は少し翻訳間違えると線材表記として異なってしまつたりするため、今回は原文そのままでまとめることをご容赦ください。
Lavinia 販売サイト
Cable material
Shielding: Silver plated 5N OFC Core: 4N Pure Silver,
Gold plated OCC Copper Gold plated 4N Silver Palladium plated 4N Silver
Origin of materials: Taiwan
Alida 販売サイト 
Cable material
Gold plated 4N pure silver & Silver plated 5N LC-OFC
Seraphina 販売サイト 
Cable material
Shielding : Silver plated OFC Copper
Core : Silver Plated 6N OCC Copper
となります。AlidaのLC-OFCはなかなか採用例が少ない線材かなと思います。
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3機種全て取り回しが良く使いやすい。Conx採用によりMMCXや2pin、T2等幅広い端子に対応しているのも良い。
最初に3機種に共通した良い点をまとめたいと思います。まず、どれも非常にしなやかな柔らかい布巻タイプのケーブルで非常に取り回しが良いです。高級ケーブルというと、どうしても太くゴツかったり、細くても硬くタッチノイズが酷いみたいな製品が多くなってくるのですが、このメーカーのケーブルは全て柔らかくしなやかで使いやすいです。また見た目も良い意味で「いかにも高級ケーブル」というゴテゴテした感じではなく、見た目の主張が強くないため幅広いイヤホンに合わせやすいと思います。やっぱりゴツいケーブルつけて出社とかすると「何ですかそれ?」みたいに聞かれて面倒くさかったりしますから、こういう「普段使いに溶け込むデザイン」というのはなかなか良いと思います。いかにも高級ケーブルっぽい見た目は、それはそれで良さあるんだけどね。
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Lavinia 759ドル 販売サイト
3機種の中で一番解像度が高く煌びやかな高音域の鳴り方がとても気持ちが良いが、元々がピーキーな音のイヤホンと合わせると少し派手すぎるかも
Laviniaは3機種の中で一番明瞭でハッキリとした音を鳴らしてくれます。金メッキ銅線とパラジウムメッキ銀線のハイブリッドということで、言っちゃアレですが見た目は高級感はあまり無いのですが、中身は非常に拘った線材が使われています。非常にシャキッと明瞭な音で、少し音が曇りがちなイヤホンですら、その曇りが晴れるくらいに明るい音を鳴らしてくれるのが非常に魅力的ですが、A8000のような元々少し高音域がピーキーなイヤホンと合わせると、そのピーキーさを強調してしまう印象があるので、元々クセの少ない音造りのイヤホンと合わせると非常に良いですね。symphonium audio Heliosとの相性は3機種の中で一番良かったです。
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Alida 509ドル 販売サイト
3機種の中で一番落ち着いた音で高音域の伸びやかで抜けの良い音がとても良く、味付けも一番少ない
個人的には3機種の中でこのケーブルが一番好きでした。全体的に全体的に落ち着いた音で、それでいて音の解像度はしっかりと高い非常に基礎性能の高い、クセの少ない音を鳴らしてくれます。Laviniaを聴いた後に聴くと少し音が落ち着きすぎる印象もあるのですが、暫く時間をかけて聴くと高音域のピーキーさの無い伸びやかな音がとても心地よく、Final A8000のような高音域にクセのあるイヤホンと合わせるとA8000の本来の基礎性能の高さをそのまま引き上げつつ、クセの部分を緩和してくれるのでとても良いです。また、元々音の抜け、伸びやかさが抜群なSimphonio VR1と合わせると、良い意味でカナルイヤホンを聴いているとは思えないような閉塞感の全くない、とても伸びやかな音で鳴ってくれるのがとても良いですね。LC-OFCなんて昔の最近はあまり使われなくなった規格の線材を敢えて使うあたり、非常に面白いメーカーだと思いますね。
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Seraphina 439ドル 販売サイト
落ち着いた抜けの良いタイトな音でAlidaの音に似ているが、もう少し低音域の厚みが増す
音の傾向はAlidaに近く全体的に落ち着いたクセの少ない音ですが、Alidaより更に高音域がのピーキーさが減る印象で、個人的にはAlidaのハッキリと煌びやかな音を鳴らしつつも伸びやかで耳につかない音と比較すると、少し高音域の音を抑制している感じがあり、もう少し高音域の煌びやかさはあったほうが嬉しいなと思うのは本音。ただ、このあくまでAlidaと比較したらという話でありねこちらも余計なクセを付けない解像度の高い音という印象であり、ケーブルの青と黒の色使いも合いまってSimphonio VR1のような青色を使っているイヤホンと合わせると非常に色味のバランスが良いですね。また、3機種とも柔らかく取り回しは良いのですが、Seraphinaは3機種の中で一番柔らかいので取り回しの良さは最も良いです。
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取り回しだけでなく、音的にも使い勝手の良いケーブルで、特にAlidaの伸びやかな抜けの良い高音域は非常に魅力的 
ぶっちゃけて言ってしまえば非常に地味な見た目で、なかなか高級感も感じにくいケーブルなので手を出しにくい製品だとは思います。ですが、この主張の少ないデザインのおかけで通勤等のケースでも非常に使いやすいですし、取り回しも良く、数日使ってみると「あれ、このケーブルかなり良いな」とじわじわと良さが分かってくるタイプのケーブルだと思います。見た目は地味ではありますが、内部の線材構成はかなり拘っていますし、音も個人的にはAlidaの抜けの良い伸びやかな高音域の鳴り方が非常に印象的で、使えば使うほど愛着が湧いてくるタイプのケーブルだと思います。こういうゴテゴテしていない地味なデザインでありながら、音は一級品みたいなケーブルって意外と選択肢が少ないと思いますので、Vortex Cablesの製品もぜひ検討してみてほしいなと思います。

どれも良かったです。良かったですけど、何度も言いますが、私はLavinia推しです(笑)

Audirect Beam4のレビュー 〈PR〉

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Audirect Beam4という現在36,000円で販売されているDACアンプのレビューです。この製品はバッテリーを内蔵しているためUSBのバスパワーの駆動ではなくバッテリーからの駆動が出来る製品となっています。2枚目の写真に写っている、Lightning to Type-Cケーブルは早期購入者の特典となっています。また、黄色いレザーケースは別売りの物で2000円で追加で販売されている物であり付属品ではありません。
今回は代理店のIC-CONNCETさんからのレビュー依頼となります。
販売サイトは amazonはこちら 楽天はこちら ケースはこちら
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良い点
・音は余計な味付けの無い引き締まった音でとても良い
・バッテリー駆動が出来るので、駆動力は一般的なUSB DAC系製品より有利
・「Beam4 内蔵バッテリーの電力が不足した場合は、従来のバッテリー非搭載のポータブル DAC と同様に、接続デバイス側より電源を取得」とのことで、バッテリーが切れても使える。
・筐体がとてもスタイリッシュでカッコいい
悪い点
・バッテリーを積んでいるため、DACアンプとして使うにはデカイし重め
・液晶が無いのでバッテリー駆動かどうか等がLEDのみで判断と少しわかりにくい
・別売りのケースは正直ダサイ(何故黄色、、、w)
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1、非常に駆動力がしっかりとした引き締まった音が魅力的、バッテリーを内蔵していることもあり、本格的に「もう中途半端なDAPはいらんな」と思える製品。
音はとても良いです。最近のこういうスティックDACアンプ系製品はクオリティの上昇が凄まじく、過去にレビューしたLuxury & Precision W4とかも非常に素晴らしく駆動力の不足感も殆どなかったのですが、ですがそれでも「USBのバスパワー駆動かぁ」と否定的な目で見ている人も居るかなと思います。そこで今回のAudirect Beam4はとうとうバッテリーを内蔵しているので駆動力面でかなり有利ですし、スマートフォンのバッテリー節約にもなる本格的に「中途半端なDAPは要らないな」と思える製品となっています。
音の傾向としては非常分離の良い引き締まった音で、音のクセは少なく全体的にタイトにあるがままの音を鳴らしてくれる印象です。音の味付け感は少ないので物足りない音に感じる人も居るかもしれませんが、個人的には再生機材側は余計な味付けをせずあるがままの音を高い次元で鳴らして欲しいので、こういうクセが少ない基本性能の高さを感じられる製品はとても好みです。Symphonium audio Crimsonのような音の分離の良いタイトな音を鳴らしてくれるイヤホンと合わせると、とてもスピード感のある音で鳴ってくれてとても良いですね。
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2、バッテリー駆動は大きな利点ではあるが、デメリットも多くある。
この製品の最大の魅力はバッテリー駆動というところです。バッテリー駆動のスティックDACアンプというとShanling UA5が先駆者だと思うのですが、意外とそれ以降バッテリーを積んだ製品は出てきておらず私が知る限り今回のAudirect Beam4がバッテリー搭載DACアンプ系では2つめとなります。
このバッテリーを積んだことにより利点は多くあり、まず駆動力がとても高く取れている印象です。スティックDAC系の音質はとても向上していますし駆動力も高い製品が増えていますが、流石にドライバ数がかなり多いイヤホンやヘッドホンでは物足りなさを感じる製品も多いです。その中でこのAudirect Beam4はそこそこのヘッドホンくらいであれば問題無く駆動をしてくれ、駆動力不足にありがちな音の痩せた感じがなく情報量の多い音を高い分離性能のもとに鳴らしてくれます。バッテリーを内蔵していることから、スマートフォンのバッテリーを使用せずに駆動できるのでスマホのバッテリーの節約にもなります。また、「Beam4 内蔵バッテリーの電力が不足した場合は、従来のバッテリー非搭載のポータブル DAC と同様に、接続デバイス側より電源を取得」とのことで、バッテリーが無い状態でも問題無く使えるのもポイント高いですね。
ただ、難点はしっかりとあって、バッテリーを入れたため重さがあります。本体の質量は62gと数字だけ見ると軽いですが、luxury precision w4は24gですので倍以上の重さがあります。この重さは結構気になる印象で、外で歩きながら使ったりすると知らないうちに重みで抜け落ちたりしないか少し心配になります。バッテリー内蔵の割には重さもかなり頑張っているとは思うのですが、やはり利便性の面では多少犠牲になっている感は否定できません。
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3、Audirect Beam4とLuxury & Precision W4の比較
この製品を検討するにあたって一番気になるのは「高級なバッテリー積んでいないDACアンプとどっちがいいの?」というところだと思いますので、過去にレビューしたLuxury & Precision W4と比較試聴をしました。使用したイヤホンはSymphonium audio Crimsonです。
Audirect Beam4 参考価格 36,000円 販売サイト
W4より低音の厚みがある。低音に厚みがありつつも、しっかりと分離性能の高いスピード感のある音を鳴らしてくれるのが好印象。音の広がりがW4よりある印象で全体的な情報量がbeam4のほうがある。ただ、高音域の抜けの良さはW4のほうが上回っており、W4のほうがより綺麗な音を鳴らしてくれる印象がある。
Luxury & Precision W4 参考価格 79,200円 販売サイト 
こちらのほうが低音域が薄めで、全体的に良くも悪くも少し線が細目に感じるが、音の抜けの良さが上回っており全体的にBeam4よりスッキリと見通しの良い音になっている。低音域のズシンと来る重みこそbeam4程は無いが、必要十分な量はあるので聴いていて不足感は無い。音の分離性能はW4のほうが高いが、音の情報量自体はBeam4のほうがある印象で一長一短という印象。より勢いのある濃密な音を求めるならBeam4のほうが良いかもしれない。
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おススメ度 83点
4、音質は非常に魅力的だが、バッテリー駆動によるデメリットもあるのは本音。音質重視のスティックDACアンプを探しているなら非常に良い選択肢になる製品。

音は素晴らしいです。とてもタイトな情報量の多い音で何よりバッテリー駆動のおかげも相まって駆動力が高く幅広い製品を鳴らせるのがとてもポイントが高いです。ただし、難点としてはW4のような一般的なDACアンプ製品と比べて重く使い勝手の面ではある程度犠牲になっているというのも本音としてあります。やはりこのbeam4をズボンのポケットから出して使ったりすると、歩いている時に落としたりしないかな?と少し心配になるくらいは重みを感じます。
そういったデメリットはありますが、音質面は本当に素晴らしいです。同価格帯で音質を最重視してスティックDACアンプ系製品を探している人におススメしたい製品です。やはりスマホのUSBバスパワーではない、しっかりとした独立したバッテリーから駆動されるという精神衛生的な安心感は、オーディオ好きとしてはかなりポイント高いです、、、w


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