先週の竜王戦△木村九段戦は角換わり腰掛け銀の将棋に。部分的には常套手段といえる▲４五桂からの仕掛けで戦いが始まりましたが、ちょっとの違いが大きく変わる戦型なので終始難しい将棋でした。こちらが調子よく攻めているようでもカウンター一発もらってしまうといきなり負けになる可能性のある展開だったので、自玉の安全を確保しながら進めたのが実戦的でいい判断だったようです。最後は相手の反撃をかわして勝ちになりました。

これで４位決定戦の決勝戦に進出です。本戦入りまであと一勝というところまできているのでしっかり調整できればと思います。
この対局の翌日からは臨時総会、花見、指導の仕事、子供の入園式、研究会と私にしては珍しくバラエティに富んだ予定が続いていました。昨年のこの時期は旅行にいって直後にコロナにかかってしまったので満開の桜をみたのは久しぶりな気がします。週末は天童での人間将棋でこちらも桜が見られると思うので楽しみです。

先週の日曜日に詰将棋解答選手権のチャンピオン戦に出場してきました。結果はこちらのページからご覧いただけます。
率直な感想を言えばめちゃくちゃ難しかったです。参加表明してから半月ほどは問題をたくさん解いて過去問もラスボスと呼ばれる問題を除けばほぼ３０分前後で解けていただけに最低でも８０点を目標にしていたのですが…。４７点という過去ワーストの成績だったにも関わらず順位が１４位というところに難易度の高さが証明されています。つくづく藤井八冠がいなかったのが残念でなりませんが、きっと来年は出場してくれることと思います。この５年ほどさぼり続けた結果を反省して今年の難易度でもちゃんと戦えるように日々トレーニングしないとですね。
ちなみに今回は弟子の山川も出場して、師弟そろっての出場が珍しいということもあって少し取材も受けたりしました。一応私の方が点数が上でしたが、お互い凡ミスもしていますしもう少し上位の方で争いたいものです。


明日は対局です。竜王戦１組４位決定戦相手は木村九段。
ランキング戦を敗退してしまったので４位決定戦のトーナメントに回ることになりました。新年度の初戦でもあるので心機一転頑張りたいと思います。

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一昨日の王座戦▲本田六段戦は矢倉の出だしから力戦に。△８五桂と跳ねた形が空ぶってしまう格好になり作戦負け気味の将棋でした。夕食休憩の辺りは苦しいかと思っていましたが実際は互角だったようで、長考の末に最善手を発見できたのは運が良かったです。本譜は一手勝ちコースに入って勝ちになりました。

これで本戦に進出です。まだ表もできていないと思いますが勝ち上がれるように頑張りたいと思います。
また本局で年度内の対局が終了しました。後半の方は特にいろいろなことがあったなという印象で、キャリアを積むと色々なことがあるというのを実感しました。来年度はどういう結果になるかわかりませんが、少しでもいい方の話題を届けられるようにしたいですね。

早いもので息子も保育園生活から幼稚園生活に変わります。正直色々と不安はあるのですが（笑）環境に応じて対応していくよりないのでこちらも早く慣れないとですね。送迎の最終日は強風のため傘が役にたたずずぶ濡れになって帰ってきました…こういう日々がなくなるのも寂しいものです（苦笑）。

明日は対局です。王座戦二次予選相手は本田六段。
予選の決勝です。本戦入りを目指して精一杯頑張りたいと思います。

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今週末に行われる詰将棋解答選手権に出場するかどうか迷っていたのですが、たまたま研究会のときにメンバーが全員出るということと、追加募集があると知って勢いで申し込むことにしました。笑　最も今の自分が出ても出なくても上位争いの大勢には特に影響なく、どのくらい解答力が落ちているかを確認するのが一番の目的です。それによってより危機感を覚えて公式戦の方にモチベーションがあがることを期待しています（！？）。
何年か過去問を解いてみましたがやはり５問目が難敵です。普通に１時間考えても解けないとかよくあることなので今回もそうなるんでしょうね…。

先週のヒューリック杯棋聖戦本戦△佐々木（大）七段戦は相居飛車力戦の将棋に。一歩得して局面も収まったので作戦勝ちくらいはあるのかと思っていたらそうでもないようで現代将棋は難しいですね。戦いが始まって銀と桂を交換した辺りは良くなった感触はありましたが、最後のところでの着地に失敗しての敗戦という結果でした。

これで本戦の一回戦敗退です。細かいところでの読みの精度が確実に落ちているので少しでもこういった負けを減らすのが来期以降というよりは今後の棋士人生の課題となりそうです。


週末は棋王戦コナミグループ杯第４局と同時に開催されたとちぎ将棋まつりで鬼怒川温泉にいました。イベントの方は無事盛況で終えられたと思うのですが、今回は家族が遊びに来るという行事もあって半分ぐらいはそのことに気を取られていました。笑　息子も初めてタイトル戦の控え室に挨拶しに連れて行きましたが、予想通り固まってしまい一言も喋れず。まあさすがに予想通りでした。笑　今のところ息子はお出かけ好きなので今後もこういった機会があるかもしれません。
ちなみに帰りは乗ろうとしていた特急が人身事故で何時になるかわからないという駅員さんのアドバイスで在来線で帰ったのですが、偶然にも母親の実家のある最寄駅を通って懐かしさを感じていました。旅にハプニングはつきものですが、今回に限っては悪いことばかりではなかったと思うことにします。