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2010年09月15日
2010年05月28日
街にある死体
久々の更新でなんだか重いタイトルだが、今回は「死」について書いてみようと思う。
人のよって程度の差はあるだろうが、多分「死」について考えたことの無い人はいないだろう。
そして大部分の人にとって「死」は望ましくはないが、否応なく受け入れ無ければならない事として捕らえられているのではないだろうか。
死(し)とは、命がなくなること[1]・なくなった状態、生命活動が止まること・止まった状態、あるいは滅ぶこと・滅んだ状態のこと。人間の死の定義は文化圏、時代、分野などにより様々である。
ウィキペディアより引用
まあ、死の定義としてはこんなものだろう。ただしこの「命がなくなること」という部分が微妙で、では「命がある状態とは?」と問われると答えは「死んでいないこと」となってしまい、この問いは無限ループに陥ってしまう可能性がある。
多分人間以外の生き物には「死」の概念はないだろう。彼らは命が有限だとは知らない。
人間は命が有限だと知っているからこそ「死」を感じる。例えばいつか人間が不老不死の薬を発明したとしたら、「死」はとても薄い概念になってしまうだろう。
僕がこんなことを考えるきっかけは家の前にあった鳩の死体を見たからだ。
それは道路脇の自動販売機の前にポツンと置いてあった。「死体が置いてあった」なんて表現は変かもしれないが、まさに「置いてあった」のだ。
多分カラスの仕業だろう。ゴミが少ないこの街では餌に困ったカラスがスズメや鳩を捕食することがたまにある。
時には首の無いスズメの死体が転がっていることもあった。日曜日で人通りに少ない道路に死体は妙に不似合いだった。
僕は昼飯を食べに外に出たときの気付いたのだが、一旦は家の戻った。しかし何だか気になってカメラを持って再び戻り何枚か写真を撮った。
写真を撮っている時、側を通りががったおばさんは僕が写しているものを見て、ぎょっとした顔をしていた。
家に戻り、僕はしばらく仕事をしていた。数時間後、窓からあの死体があった場所を覗いてみたら、きれいさっぱり何も無くなっていた。
誰があの死体を片付けたんだろう。ビルの管理人か、それともカラスが持ち去ったか。
いずれにしても鳩の死体さえ、わずか数時間しかその存在を許されないのかと思うと何だか複雑な気持ちだった。
あらゆる手段を持って「死」は懸命に隠されている。できるだけ「死」について考えないよう、できるだけ死体は人々の目に触れないように。
しかしそれでも人間は自分がいつか死ぬことをわかっている。けれど目にする情報はあまり多くない。
だから頭の中だけでそれはどんどん大きくなっていくだろう。それはある程度は仕方がない。
人間はその生涯で「死」を一度しか体験できないのだから。
さてこんな出来事があったので僕はめずらしく「死」について考えたのだが、答えらしい答えはもちろん持っていない。
ただ、僕を含め多くに人にとって「死」や、「死」を連想させるからは全力で逃げたいのだけれど、悲しいかなそれは不可能だということだ。
まあ、典型的な答えの出ない質問な訳だけど、僕らはもっと「死」に触れた方がいいのだろう。
そうすれば少しはわかった気分になれる。
人のよって程度の差はあるだろうが、多分「死」について考えたことの無い人はいないだろう。
そして大部分の人にとって「死」は望ましくはないが、否応なく受け入れ無ければならない事として捕らえられているのではないだろうか。
死(し)とは、命がなくなること[1]・なくなった状態、生命活動が止まること・止まった状態、あるいは滅ぶこと・滅んだ状態のこと。人間の死の定義は文化圏、時代、分野などにより様々である。
ウィキペディアより引用
まあ、死の定義としてはこんなものだろう。ただしこの「命がなくなること」という部分が微妙で、では「命がある状態とは?」と問われると答えは「死んでいないこと」となってしまい、この問いは無限ループに陥ってしまう可能性がある。
多分人間以外の生き物には「死」の概念はないだろう。彼らは命が有限だとは知らない。
人間は命が有限だと知っているからこそ「死」を感じる。例えばいつか人間が不老不死の薬を発明したとしたら、「死」はとても薄い概念になってしまうだろう。
僕がこんなことを考えるきっかけは家の前にあった鳩の死体を見たからだ。
それは道路脇の自動販売機の前にポツンと置いてあった。「死体が置いてあった」なんて表現は変かもしれないが、まさに「置いてあった」のだ。
多分カラスの仕業だろう。ゴミが少ないこの街では餌に困ったカラスがスズメや鳩を捕食することがたまにある。
時には首の無いスズメの死体が転がっていることもあった。日曜日で人通りに少ない道路に死体は妙に不似合いだった。
僕は昼飯を食べに外に出たときの気付いたのだが、一旦は家の戻った。しかし何だか気になってカメラを持って再び戻り何枚か写真を撮った。
写真を撮っている時、側を通りががったおばさんは僕が写しているものを見て、ぎょっとした顔をしていた。
家に戻り、僕はしばらく仕事をしていた。数時間後、窓からあの死体があった場所を覗いてみたら、きれいさっぱり何も無くなっていた。
誰があの死体を片付けたんだろう。ビルの管理人か、それともカラスが持ち去ったか。
いずれにしても鳩の死体さえ、わずか数時間しかその存在を許されないのかと思うと何だか複雑な気持ちだった。
あらゆる手段を持って「死」は懸命に隠されている。できるだけ「死」について考えないよう、できるだけ死体は人々の目に触れないように。
しかしそれでも人間は自分がいつか死ぬことをわかっている。けれど目にする情報はあまり多くない。
だから頭の中だけでそれはどんどん大きくなっていくだろう。それはある程度は仕方がない。
人間はその生涯で「死」を一度しか体験できないのだから。
さてこんな出来事があったので僕はめずらしく「死」について考えたのだが、答えらしい答えはもちろん持っていない。
ただ、僕を含め多くに人にとって「死」や、「死」を連想させるからは全力で逃げたいのだけれど、悲しいかなそれは不可能だということだ。
まあ、典型的な答えの出ない質問な訳だけど、僕らはもっと「死」に触れた方がいいのだろう。
そうすれば少しはわかった気分になれる。
2010年03月18日
ハンダ付けをしていた夏
さっきテレビを見ていたらアジアのどこかの工場で、PCの部品を作っている場面があった。
基盤にハンダで細かい部品を器用に付けていた。その時ふいに自分もある夏ひたすらハンダ付けをしていた事があったことを思い出した。
それは確か高校2年生の夏休みの終りのころだったと思う。暇を持て余していた僕は急に思い立ってバイトを探し始めた。
しかし夏休みももう半ばを過ぎていたこともあって、なかなかバイトは見つからなかった。
そんな時近所の工場で「アルバイト募集」の張り紙を見つけた。工場といってもそこはプレハブ小屋のようで、、はっきりいえばみすぼらしかった。
その外観に僕は少し迷ったが、思い切って事務所らしき部屋に入っていった。
「すいません」
恐る恐る声を掛けると奥に座っていた老人がこちらを振り返った。
「何?」
その老人はさして興味が無さそうな声で答えた。
「あのう、アルバイトしたいんですけど、表に張り紙があったんで」
僕はおずおずと切り出した。
「ああ、アルバイトね、学生?」
老人は僕を品定めするように上から下までじっくりと見た。
「はい、高校生です」
「ふーん、学生証持ってる?」
僕は学生証を老人に手渡した。老人は学生証の写真と僕の顔をまじまじと見比べた後ぼそりと言った。
「じゃあ、明日から来れる、朝9時ね」
老人はこう言うと僕の返事を待たず、再び事務所の奥に戻っていった。
僕は当然仕事内容や給料の説明があると思って、、老人が戻ってくるのを待っていた。
1分、2分…しかし老人は以前として戻ってこない。
「あのー」
僕は恐る恐る声を掛けた。
その声を聞いた老人は僕の方を振り返り面倒くさそうにこう言った。
「まだ、なんかある?」
どうやら本当にこれで面接は終了らしい。
「いっいえ、じゃあよろしくお願いします」
僕はせっかく決まったバイトが取り消されては大変と、あわてて一礼すると事務所を出た。
翌日僕は自転車に乗って工場に向かった。到着して事務所に行くと誰もいなかった。
なにもわからない僕はそのまま事務所の入り口で突っ立っていた。
その時
「何か用?」
突然背後から声を掛けられた。
びっくりして振り向くとそこにはでっぷりと太ったおばさんが立っていた。
あちこちに焼け焦げた後のある紺色の作業着のような上着を着ていて、履いている不思議な色のジーンズは張り裂けそうにピチピチだった。
「あ、あのアルバイトです、今日から」
僕は少しどもりながら言った。
「ああ、そういや社長がそんなこと言ってたね、M?」
「は?Mというと…」
「サイズだよ、作業着の。何のことだと思ったの」
女の人は少し笑った。
「あっいえMで結構です」
僕もつられて少し笑った。
女の人は事務所の入り口にあったダンボール箱から作業着を取り出し、僕に渡した。
「工場はこっちだよ、ついてきて」
女の人は足早に事務所の脇の階段を昇っていった。
僕はあわてて女の人の後ろをついていった。
錆だらけの階段は2人が登る度にギシギシと音を立てて大きく揺れた。
こうして僕のハンダ付けの夏が始まった。
さて始まったけれどこの後に書くことはあまりない。
僕はその夏の2週間、死ぬほど暑かったプレハブ小屋のような工場でひたすらハンダ付けをしていただけだ。
そこにはさっきの太ったおばさんや割と若い女の人、東南アジア系の男の人など5,6人が働いていた。
みんな黙々とハンダ付けをしていた。
ハンダ付けのやり方以外は僕はあまり他の人と口を聞くことはなかった。なにしろあの暑い工場の中で一日中ハンダ付けをすることはひどく体力を使うのだ。
僕は元々無口なほうだが、くたびれ果てて休憩時間には口を聞く元気もなかった。
他の人も同じだったのかもしれない。みんな黙々と弁当を食べていた。ただ1回だけ東南アジア系の男の人が僕に食べ物をくれたことがある。
それは自分の国の食べ物なのだろう、何かの肉が豆と一緒に煮込んであった。
口に入れるとそれはすっぱいような苦いような不思議な味がした。正直あまりおいしくは無かったのだが、僕は彼に向かって「おいしい、ありがとう」と言った。
彼もにっこりしてなにか言ったのだが、うるさく鳴く蝉の声にかき消されてよく聞き取れなかった。
夏も終わりだというのに、日差しは絶望的なまでに強く、開け放たれた窓から入ってくる風は気持ち悪いくらいぬるかった。
工場での日々は体力的にはきつかったが、僕は案外気に入っていた。1週間も経つとは僕は大分ハンダ付けがうまくなっていた。
そうなると僕はすっかりハンダ付けにはまってしまい、日々自分のハンダ付けスキルを上げることに夢中になっていた。
できればこのまま一生ハンダ付けをして暮らすのも悪くはないな、なんて思ったりもしたものだ。
しかしあっというまに約束の2週間は過ぎ、バイトも最後の日になった
その日は仕事が多くて、僕は終業時間までに作業を終わる事ができなくて、5分くらいの残業となってしまった。
ようやくすべての作業が終り、ふと周りを見回すとみんなとっくに帰っていた。
僕は自分の作業台を片付けてから、みんなの作業台の前にひとつずつキャンディーを置いた。
それは作業中にお腹が空いた時に食べようと買ってあったものだ。それは工場の熱ですっかり溶けかかっていた。
僕は階段を降り、給料を貰いに事務所へ行った。階段は初めての日と同じようにギシギシと音を立てていた。
事務所にいくとあの老人が待っていて、茶色い封筒を渡してくれた
「ここにハンコ押して、金額も確かめてね」
初めて会った時と同じように無愛想に老人は言った。
僕は領収書にハンコを押し、封筒の中身を確認した。
「お世話になりました」
頭を下げて事務所を出ようとした時、背後から「ご苦労さん」と老人がぼそりと言った。
こうして僕のハンダ付けの夏が終わった。
別にこのバイトが僕に大きな影響を与えたわけではないし、特別思い出深い夏というわけでもない。
ただある夏、死ぬほど暑い工場でひたすらハンダ付けをしていた、それだけだ。
それから何年も経ってから久しぶりにあの工場のあった辺りへ行ってみた。
そこにはもうあの工場はなく、最近オープンしたばかりらしいコンビニがあった。
僕はそのコンビニでコーラを買いながら、ふと考えた。あの老人やおばさんや東南アジアの男は今なにをしているのだろうか。
もしかしたらまだどこかでハンダ付けをしているいるのかもと考えたら少し楽しい気分になった。
*えー、バイトの体験は実話ですが、細かい部分は覚えていないのでほとんど創作です。
昨日ちょっと酔っ払っていたので書きました。
基盤にハンダで細かい部品を器用に付けていた。その時ふいに自分もある夏ひたすらハンダ付けをしていた事があったことを思い出した。
それは確か高校2年生の夏休みの終りのころだったと思う。暇を持て余していた僕は急に思い立ってバイトを探し始めた。
しかし夏休みももう半ばを過ぎていたこともあって、なかなかバイトは見つからなかった。
そんな時近所の工場で「アルバイト募集」の張り紙を見つけた。工場といってもそこはプレハブ小屋のようで、、はっきりいえばみすぼらしかった。
その外観に僕は少し迷ったが、思い切って事務所らしき部屋に入っていった。
「すいません」
恐る恐る声を掛けると奥に座っていた老人がこちらを振り返った。
「何?」
その老人はさして興味が無さそうな声で答えた。
「あのう、アルバイトしたいんですけど、表に張り紙があったんで」
僕はおずおずと切り出した。
「ああ、アルバイトね、学生?」
老人は僕を品定めするように上から下までじっくりと見た。
「はい、高校生です」
「ふーん、学生証持ってる?」
僕は学生証を老人に手渡した。老人は学生証の写真と僕の顔をまじまじと見比べた後ぼそりと言った。
「じゃあ、明日から来れる、朝9時ね」
老人はこう言うと僕の返事を待たず、再び事務所の奥に戻っていった。
僕は当然仕事内容や給料の説明があると思って、、老人が戻ってくるのを待っていた。
1分、2分…しかし老人は以前として戻ってこない。
「あのー」
僕は恐る恐る声を掛けた。
その声を聞いた老人は僕の方を振り返り面倒くさそうにこう言った。
「まだ、なんかある?」
どうやら本当にこれで面接は終了らしい。
「いっいえ、じゃあよろしくお願いします」
僕はせっかく決まったバイトが取り消されては大変と、あわてて一礼すると事務所を出た。
翌日僕は自転車に乗って工場に向かった。到着して事務所に行くと誰もいなかった。
なにもわからない僕はそのまま事務所の入り口で突っ立っていた。
その時
「何か用?」
突然背後から声を掛けられた。
びっくりして振り向くとそこにはでっぷりと太ったおばさんが立っていた。
あちこちに焼け焦げた後のある紺色の作業着のような上着を着ていて、履いている不思議な色のジーンズは張り裂けそうにピチピチだった。
「あ、あのアルバイトです、今日から」
僕は少しどもりながら言った。
「ああ、そういや社長がそんなこと言ってたね、M?」
「は?Mというと…」
「サイズだよ、作業着の。何のことだと思ったの」
女の人は少し笑った。
「あっいえMで結構です」
僕もつられて少し笑った。
女の人は事務所の入り口にあったダンボール箱から作業着を取り出し、僕に渡した。
「工場はこっちだよ、ついてきて」
女の人は足早に事務所の脇の階段を昇っていった。
僕はあわてて女の人の後ろをついていった。
錆だらけの階段は2人が登る度にギシギシと音を立てて大きく揺れた。
こうして僕のハンダ付けの夏が始まった。
さて始まったけれどこの後に書くことはあまりない。
僕はその夏の2週間、死ぬほど暑かったプレハブ小屋のような工場でひたすらハンダ付けをしていただけだ。
そこにはさっきの太ったおばさんや割と若い女の人、東南アジア系の男の人など5,6人が働いていた。
みんな黙々とハンダ付けをしていた。
ハンダ付けのやり方以外は僕はあまり他の人と口を聞くことはなかった。なにしろあの暑い工場の中で一日中ハンダ付けをすることはひどく体力を使うのだ。
僕は元々無口なほうだが、くたびれ果てて休憩時間には口を聞く元気もなかった。
他の人も同じだったのかもしれない。みんな黙々と弁当を食べていた。ただ1回だけ東南アジア系の男の人が僕に食べ物をくれたことがある。
それは自分の国の食べ物なのだろう、何かの肉が豆と一緒に煮込んであった。
口に入れるとそれはすっぱいような苦いような不思議な味がした。正直あまりおいしくは無かったのだが、僕は彼に向かって「おいしい、ありがとう」と言った。
彼もにっこりしてなにか言ったのだが、うるさく鳴く蝉の声にかき消されてよく聞き取れなかった。
夏も終わりだというのに、日差しは絶望的なまでに強く、開け放たれた窓から入ってくる風は気持ち悪いくらいぬるかった。
工場での日々は体力的にはきつかったが、僕は案外気に入っていた。1週間も経つとは僕は大分ハンダ付けがうまくなっていた。
そうなると僕はすっかりハンダ付けにはまってしまい、日々自分のハンダ付けスキルを上げることに夢中になっていた。
できればこのまま一生ハンダ付けをして暮らすのも悪くはないな、なんて思ったりもしたものだ。
しかしあっというまに約束の2週間は過ぎ、バイトも最後の日になった
その日は仕事が多くて、僕は終業時間までに作業を終わる事ができなくて、5分くらいの残業となってしまった。
ようやくすべての作業が終り、ふと周りを見回すとみんなとっくに帰っていた。
僕は自分の作業台を片付けてから、みんなの作業台の前にひとつずつキャンディーを置いた。
それは作業中にお腹が空いた時に食べようと買ってあったものだ。それは工場の熱ですっかり溶けかかっていた。
僕は階段を降り、給料を貰いに事務所へ行った。階段は初めての日と同じようにギシギシと音を立てていた。
事務所にいくとあの老人が待っていて、茶色い封筒を渡してくれた
「ここにハンコ押して、金額も確かめてね」
初めて会った時と同じように無愛想に老人は言った。
僕は領収書にハンコを押し、封筒の中身を確認した。
「お世話になりました」
頭を下げて事務所を出ようとした時、背後から「ご苦労さん」と老人がぼそりと言った。
こうして僕のハンダ付けの夏が終わった。
別にこのバイトが僕に大きな影響を与えたわけではないし、特別思い出深い夏というわけでもない。
ただある夏、死ぬほど暑い工場でひたすらハンダ付けをしていた、それだけだ。
それから何年も経ってから久しぶりにあの工場のあった辺りへ行ってみた。
そこにはもうあの工場はなく、最近オープンしたばかりらしいコンビニがあった。
僕はそのコンビニでコーラを買いながら、ふと考えた。あの老人やおばさんや東南アジアの男は今なにをしているのだろうか。
もしかしたらまだどこかでハンダ付けをしているいるのかもと考えたら少し楽しい気分になった。
*えー、バイトの体験は実話ですが、細かい部分は覚えていないのでほとんど創作です。
昨日ちょっと酔っ払っていたので書きました。