いどっちの日本一周自転車の旅

日本一周から帰ってきて2週間ほど、改めて今回の旅を思い返してみました。

そもそもなぜ自転車で日本一周しようと思ったのか、出会った人によく尋ねられました。二つ理由があって、一つは純粋に高校の頃からの「自分の足で日本一周してみたい、いろんなところを見てみたい」という夢を叶えたかったから。もう一つは、社会人になる前に、自分の身の振り方・生き方（仕事etc） を決めるヒントが見つかればと思ったから。

心配事といえばその日の飯と寝床くらいで、あとはひたすら無心でペダルを回すシンプルな生活。普段なら会う機会のない人と話をする毎日。そのお蔭でいろいろ考えたり気付くことができました。その中で主なものが三つあります。

一つは「人と話すときは（多少無理にでも）明るく」。宿のオーナーさんなどが明るく楽しそうに話しかけてくれるとこっちも疲れを忘れて楽しくなってきたものです。自分からそういうことができる人になろうと思いました。こっちが少し頑張って話すことで相手が楽しんでくれるなら、結果こっちも嬉しくなるので。

一つは「一期一会」。自分にとっては同じ毎日の繰り返しでも、相手にとっては一生に一度の出来事かもしれない。ならばその人に満足感・充実感を持ってもらえるよう、その人に対して全力で向かい合おう、と思いました。

一つは「『今』『今日』を生きる」。過ぎたことや先のことを考えるのはせいぜい昨日と明日のことくらい。それより前のことを気にしても仕方ないし、それより先のことを考えても予定は変わる。ならば、そんなことで頭を悩ますより、「今日」を必死に大切に生きようと思うようになりました。

三つとも互いに関連するところがあると思います。いずれも昔から気付いてはいたことでしたが、日々の忙しさに負けてなおざりにしていたと思います。改めてこれらのことに気付けたのは収穫です。

自分の生まれ育ちが本州なこともあり、そこ以外の北海道・四国・九州・沖縄を走ってるときが旅をしている実感が湧きました。本州とそれ以外では風土・人・風景・雰囲気などが違って感じられ、新鮮で楽しかったです。

旅先で出会った方々、いつかまたお会いできる日を楽しみにしています。
知り合いの皆さま、そのうち飲みに行きましょう！

最後に、今回の旅では、行った先々の人にお世話になり、ブログのコメントに励まされ、家族や同居人など残してきた人に支えられました。お陰様で大きな怪我や病気もなく、無事に9000km以上の道のりを走り切り一周を果たすことができました。本当にありがとうございました。

9時半発。毎日やってきた、荷造りしたり飲み物を用意したりといったことも今日で最後。
小高い丘にある安土城址の横を通る。
何ヶ月ぶりかの京都市。
住まいに到着。

天気　晴れ
出発地　滋賀県彦根市
到着地　京都府京都市
今日の走行距離　68.82km
総走行距離　9295.4km

7時発。橿原の今井町。江戸時代の町並みはそのまま、人々が暮らしているらしい。
三重 伊賀上野の酒まんじゅう。名前の通りお酒のにおいがする。
47都道府県の最後、三重県を出る。（入るときに撮り損ねたので…）
今晩は彦根の伯父さんの家にお世話になる。久しぶりにゆっくり話ができて良かった。せっかく近くに住んでるので、これからはもう少しちょこちょこ会えたらなぁと思う。

天気　晴れ
出発地　奈良県橿原市
到着地　滋賀県彦根市
宿泊先　伯父宅
今日の走行距離　133.50km
積算走行距離　9226.5km

7時前に大阪南港着。4度目の本州上陸。いよいよ最終盤。峠を越えて和歌山県。
すぐに奈良県入り。
昼飯に（たしか）奈良名物 柿の葉ずし。サバの押し寿司を柿の葉にくるんである。親が単身赴任してたときによく食べた。懐かしい。
パンク修理に時間を取られ（しかも前後両輪…）、飛鳥の古墳や遺跡を回るのをやめたが、せめて雰囲気だけでも。

天気　曇りのち晴れ
出発地　（沖縄県那覇市）大阪府大阪市
到着地　奈良県橿原市
宿泊先　あすかロードユースホステル
今日の走行距離　83.36km
積算走行距離　9093.0km

一日船の中。行きは学生で溢れてたけど、帰りは空いてておっさんや家族連れが多い。昨日同じ宿だった人とたまたま一緒の船になった。