燃えよ!映画論

人間はみな、自分だけの物語を、自分だけがのめり込める映画を欲している!そんな映画ファンたちのタメになる情報を届けていきたいです。

”それ“がいる森(日本2022年)

それがいり森0
原題:

監督:中田秀夫

製作総指揮:吉田繁暁、新垣弘隆

製作:秋田周平

脚本:ブラジリィ・アン・山田、大石哲也

主演:相葉雅紀

共演:松本穂香、上原剣心、江口のりこ、眞島秀和、宇野祥平、松浦祐也、酒向芳、野間口徹、尾形貴弘、小日向文世

原作:

音楽:坂本秀一 主題歌:

日本・配給:松竹 2022930日 107

 

★ストーリー

福島の田舎町でひとり農業に勤しむ田中淳一(相葉雅紀)のもとに、ある日、別れた妻の爽子(江口のりこ)と東京で暮らしているはずの小学生の息子・一也(上原剣心)が突然ひとりで訪ねてくる。しばらくの間、淳一と一也は一緒に暮らすことになるが、ちょうどその頃、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、町でも住民の不審死や失踪事件が相次いでいた。そして淳一と一也も、得体の知れないそれを目撃してしまい・・・。

 
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☆映画総評 

コロナ渦になってから2年が過ぎ、コロナウィルスも一頃よりは恐れられなくなり、エンタメ業界、取り分け映画業界がコロナ前の勢いに近づきつつあるような、ないような、そんな感じだが、確実に日本での公開作品が多くなってきたような、でも、しかし、デジタル・リマスター作品が増えたようなので、2022年は、まだまだ、というか、やっと一息ついた感じかも知れません。

 

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「パリピ孔明」フジテレビ系毎週水曜22:00-22:54 2023年9月27日-

パリピ孔明0
原題:

監督・演出:渋江修平、池田千尋

製作総指揮:

製作:

脚本:根本ノンジ

主演:向井理、上白石萌歌

共演:菅原小春、宮世琉弥、八木莉可子、森崎ウィン、関口メンディー、アヴちゃん(女王蜂)、ELLY、森山未來

ナレーター:ディーン・フジオカ

中国語監修:渡邊義浩(早稲田大学教授・三国志関係書籍多数「はじめての三国志」他

原作・原案:四葉タト 漫画:小川亮 出版社・掲載:週刊ヤングマガジン(2019.12.31-)・講談社

音楽:近谷直之 

劇中歌:「タイム・トラベル」EIKOによるカヴァー歌唱曲。オリジナル歌唱は原田真二。

「真夜中のドア~Stay With MeEIKOによるカヴァー歌唱曲。オリジナル歌唱は松原みき。

Running out」ミア西表。 「SO SO」前園ケイジ。「MID DAYJET JACKET。「Blue YellJET JACKET。「堕天」EIKOによるカヴァー歌唱曲。オリジナル歌唱はCreepy Nuts。「サヨナラCOLOREIKOによるカヴァー歌唱曲。オリジナル歌唱はSUPER BUTTER DOG。「I’m still alive todayEIKO、久遠七海の歌唱曲。「DREAMEREIKOの歌唱曲。「No Futere But Go To FutureAZALEAの歌唱曲。「ChocoPateAZALEAの歌唱曲。

テレビアニメ:主題歌・「チキチキバンバン」QUEENDOMによるカヴァー歌唱曲。オリジナル歌唱はハンガリーの歌手JOLLYによる楽曲「Bulikiraly」の日本語カヴァー曲。「気分上々↑↑」mihimaruGT

日本・フジテレビ系毎週水曜22:00-22:54 2023927- 54

視聴率:第16.1%・第25.3%・第35.5%・第44.0%・第53.8%・第64.5%・第73.8%・第83.6%・第9話3.7%


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★ストーリー

時は西暦234年、中国で3つの国が覇を競っていた三国時代。稀代の天才と謳われた蜀の軍師・諸葛亮孔明(向井理)は、魏と蜀が争う五丈原の戦いの最中に病で倒れ、今際の際に「次の生があるならば、戦のない平和な時代に生まれたい」と願いながら病没した。そして時は流れ、現代の日本。死んだはずの諸葛亮は若返った姿で再び生を受け、何故か生前の服装のまま中国ではなく東京渋谷の路地で目を覚ました。その直後、ハロウィンに興じて酔っ払った若者達に連れられて入った一軒のクラブ「BBラウンジ」で、諸葛亮は月見英子(上白石萌歌)という駆け出しのシンガーソングライターの歌声に魅了される。あくる朝、渋谷の道端で泥酔して眠っていた諸葛亮は英子に発見され、保護され、自分が約1800年後の日本に転生したことを知る。諸葛亮は自分を保護し、心を満たしてくれた英子の恩義に報いるべく、軍師(マネージャー)になることを申し出て、彼女をスーパースターにするためにその知略で数々の奇跡を起こしていく・・・。


パリピ孔明4
▲昨今の転生モノ、所謂!異世界転生・召喚モノの中世ヨーロッパの時代感で映画「ロード・オブ・ザ・リング」のような魔法や西洋の竜ことドラゴンが出たりと、な、世界観にウンザリしていた日本のサブカル大好き世界のヲタク達が、異世界転生に飽き飽きしていたタイミングで中国の歴史こと「三国志」の軍師・諸葛孔明と現代で世界を制したアニソン&J-POPが融合した歴史転生とJ-POPの融合が恐るべき化学反応を起こした、今だから成立する視覚と聴覚を超刺激するテレビドラマここに誕生す。
 

☆ドラマ総評

所謂、漫画がヒットして、その後テレビアニメになり、アニメが話題になり今度はテレビドラマになりという、今までにも同じような路線で原作マンガから最終的には実写化され最終的には映画化までされて(あまね)く人々へ、最初は原作マンガで知った中学(小学校高学年は若干入るかも)・高校・大学・社会人1年生近辺の若者主体からテレビドラマや映画化に伴い老若男女にまでリーチするという流れでしたが・・・。ここ最近は世界規模で定額サービスやサブスク(サブスクリプション)の普及により、ネット配信動画サービスを利用する世界のユーザーが拡大し、今までには日本国内と、ほんと!ごく一部の世界のヲタク達によって徐々に広がってきたコンテンツの拡大が、もしかしたら日本よりも世界が先に反応してブームになると言った、10年位前ならば無かった現象が現れ、そのスピードもどんどんと短くなってきています。

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いちばんすきな花(フジテレビ毎週木曜 2023年)

いちばんすきな花0
原題:

ジャンル:連続ドラマ

監督・演出:高野舞、谷村政樹、ジョンウンヒ

製作総指揮・プロデューサー:村瀬健

製作・制作プロデューサー:唯野友歩

脚本:生方美久

主演:多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠

共演:齋藤飛鳥、一ノ瀬颯、白鳥玉季、黒川想矢、田辺桃子、泉澤祐希、臼田あさ美、仲野太賀、美保純、斉藤由貴

原作:

音楽:得田真裕 主題歌・エンディング:「花」藤井風

日本・フジテレビ系「木曜劇場」PM10:00~ 20231012-  54

視聴率:第1話5.9%・第25.1%・第34.5%・第44.8%

 

★ストーリー

(うしお)ゆくえ(34)(多部未華子)は、新潟から上京し、妹のこのみ(齋藤飛鳥)と二人で暮らしながら学習塾の講師として働いていた。ゆくえは最近「唯一心を許せた異性の友達の赤田鼓太郎(34)(仲野太賀)が、結婚を機に友達では無くなってしまう」。春木椿(36)(松下洸平)は「白波出版」に勤める会社員、最近「結婚間近だった彼女の小岩井純恋(すみれ)36)(臼田あさ美)を、彼女の男友達に奪われた」。深雪(みゆき)夜々(よよ)26)(今田美桜)は表参道の美容院「スネイル」で働く美容師、最近「同僚の相良(さがら)大貴(26)(泉澤祐希)と友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と勘違いされストーカーされた」。ゆくへと同郷でコンビニ「エブリストア」で働きながらイラストレーターの夢を追う佐藤紅葉(27)(神尾楓珠)は何時も、「友達の間ではイケメンを目当てに、ナンパや合コンの客寄せパンダで利用され、気付けば本音を話せる友達はいなかった」。そんな環境も年齢も別々の人生を送ってきた4人の男女がひょんなことから春木椿(36)が純恋(36)と結婚して住むはずだった新居に集うことになる。偶然にも4人の共通点は「小さい頃から友達と二人組みになるのが苦手」ということ。そんな4人が春木椿の新居の空間に嘗て無い居心地を覚え、自然に集まりだし、苦手だった「友情」と「恋愛」に向き合っていくことに・・・。


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☆ドラマ総評

「クアトロ主演」というハイカラな言い方で、いきなり惑わせてくれた「クアトロ」の意味は、スペイン語・ポルトガル語・イタリア語の4という数字、だから4人の俳優が主演という、昔からある群像劇ドラマと大差ないじゃない、ってことだけど、まあいいか?

ネットでの告知だと、社会現象(テレビ局やマスコミ操作?)とも呼ばれたドラマ「silent」(フジテレビ202210月期)の村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久さんが再びタッグを組み、「男女の間に友情は成立するか?」をテーマの「クアトロ主演」という新しい形のドラマと説明されていて、去年放映されたドラマ「silent」(202210月期)を仕掛けたチームがまたドラマで社会現象を起こそうとしているのね。と一番にそう思ってしまいました。

 

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NOPE/ノープ(米2022)

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原題:NOPE

監督:ジョーダン・ピール

製作総指揮:ロバート・グラフ

製作:ジョーダン・ピール、イアン・クーパー

脚本:ジョーダン・ピール

主演:ダニエル・カルーヤ

共演:キキ・パーマー、スティーヴン・ユァン、ブライアン・ペレア、マイケル・ウィンコット

原作:

音楽:マイケル・エイブルス 主題歌:

アメリカ・ユニバーサル 2022722(日本公開2022.8.26) 130

 

★ストーリー

ヘイウッド家は父と兄妹の3人で牧場を営み、馬を調教して映画やテレビ撮影のために貸し出して生計を立てていた。そんなある日、父オーティス・ヘイウッド・シニアの頭に空から降ってきたコインが衝突し、彼は死亡してしまう。

息子であるOJ(オーティス・ジュニア)と妹のエメラルドは牧場を受け継ぐが、仕事は上手くいかずOJは牧場を維持するため、近所の「ジュピターズ・クレーム」というウエスタン・テーマパークに仕方なく馬のラッキーを売りにいく。

テーマパークから帰宅した二人は、牧場の白馬のゴーストが馬場に出ており、様子を見に行ったOJが雲の上を円形の何かが飛行していることに気付くと、白馬は柵を飛び越えて走り去ってしまう。OJはゴーストを追うが、遠くの暗闇に怪しい光が明滅し、不気味な(いなな)が聞こえてきた後、光る円形が凄いスピードで空を走っていき、自宅では僅かな時間だが停電が発生していた。


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☆映画総評

ホラー映画の「ゲット・アウト」(米2017)・「アス」(米2019)を監督した新鋭の黒人映画監督ジョーダン・ピールの第三作品が映画「NOPE/ノープ」であり、「ゲット・アウト」で主人公を演じたダニエル・カルーヤがまたまた主人公を演じたSFホラー作品。

黒人の映画監督だから、どうしても映画の主人公やメインの配役は黒人俳優が占めるのも当然と言えば当然か。昨今のポリティカルコレクトネス(ポリコレ):(差別的表現を排除し中立的な表現や用語、動作を用いることを指し、アニメや漫画、ゲームなどの表現でもよく話題)も若干!関係しているかも知れないけど、幼い頃から長年、洋画を観てきた身としては、若干の違和感が感じられます。

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映画「十戒」(米1956年)

十戒15
原題:The Ten Commandments

監督:セシル・B・デミル

製作総指揮:

製作:セシル・B・デミル

脚本:イーニス・マッケンジー、ジェシー・L・ラスキー・Jr、ジャック・ガリス・フレドリック・M・フランク

主演:チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー

共演:アン・バクスター、セドリック・ハードウィック、イアン・キース、ニナ・フォック、ジュディス・アンダーソン、エドワード・G・ロビンソン、ジョン・デレク、デブラ・パジェット、イヴォンヌ・デ・カーロ、

ナレーション:セシル・B・デミル 神の声・チャールトン・ヘストン

エキストラ:ロバート・ヴォーン、マイク・コナーズ、ロバート・フラー、ゴードン・ミッチェル

原作:「旧約聖書」の「出エジプト記」

音楽:エルマー・バーンスタイン 主題歌:

アメリカ・パラマウント 1956105(日本公開1958.3.15) 232

 

★ストーリー

エジプト王ファラオは救世主の誕生を恐れ、新しく生まれるヘブライ人の男児をすべて殺すよう命じる。難を逃れるためナイル川に流された赤ん坊は王女に拾われ、モーゼと名付けられる。モーゼはエジプト王子として立派に成長するが、王の実子によって出自を暴かれ、砂漠へ追放されてしまう。やがて神からの啓示を受けたモーゼは、奴隷となったヘブライ人の解放を求めてエジプト王と対立する。


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☆映画総評

私の人生でつい最近(2023年8月)、久し振りに、そして多分、今度で3回目に観た映画が1956年製作の映画「十戒」(米1956年)だ。ネット情報では1923年に映画「十戒」を監督したセシル・B・デミル監督が1956年に同じ映画をリメイクしたという、前回1923年の作品が余程!納得のいかない作品だったのか、それともただ単純に十戒の物語が好きで、ライフワークのように映画製作したのかは定かではないが、なんにしてもその情熱には頭が下がりっぱなしですね。そしてもう一つ、またまた思い込みで覚えていたのが、チャールトン・ヘストンが主演であることがまずしっかりと覚えていたからこその勘違いで、映画「ベン・ハー」の方が映画「十戒」よりも早く映画製作されたモノだと思っていましたが、映画「ベン・ハー」は1959年製作公開だから映画「十戒」の後だったんですね。ま、久し振りに古い映画を見直したからこそ、長年、思い込みと勘違いで覚えていたことが正されて、そっちの方がまずは感動してしまいました。

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ロスト・バケーション(米2016年)

ロスト・バケーション0
原題:
The Shallows

監督:ジャウム・コレット=セラ

製作総指揮:ダグ・メリフィールド、ジャウム・コレット=セラ

製作:リン・ハリス、マッティ・レシェム

脚本:アンソニー・シャスウィンスキー

主演:ブレイク・ライヴリー

共演:オスカル・ハエナダ、ブレット・カレン、セドナ・レッグ

原作:

音楽:マルコ・ベルトラミ 主題歌:

アメリカ・コロンビア映画 2016624(日本公開2016.7.23) 86

 

★ストーリー

亡き母が教えてくれた秘密のビーチ。医学生のナンシー(ブレイク・ライヴリー)は休暇を利用してついにそのビーチを訪れる。母に先立たれた父と幼い妹の世話、医師となる為の勉強漬けの日々から解放されるナンシー。そんな彼女の最高の休暇は一匹の巨大な人喰いホオジロザメによって、一転恐怖に支配されることになるのだった・・・。


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☆映画総評

この映画を一言で言い表すならば「痛い!」映画なのである。痛さが主人公役であるブレイク・ライヴリーの演技によってもたらされるのだが、人喰い鮫によって噛まれた太腿の傷がリアルすぎて「兎に角!痛い」。痛そうではない、「痛くて痛くて」身震いしてしまう共感された痛さが私にはビンビンと伝わってきた。そして、久方ぶり、映画「ジョーズ」(米1975)の正統な流れを汲んだ本当に怖い人喰い鮫映画が制作されてほんと感謝しました。因みに正統な流れを汲んでいる映画作品と言いますと、「ジョーズ」シリーズは初代を超えることが出来ず「ザ・残念」として、1975年から時がかなり経ち1999年の映画「ディープ・ブルー」が製作されて、初代「ジョーズ」好きに熱狂的に歓迎されました。私、個人もですが。

それから4年後という短い期間に今度はシンプルな人喰い鮫の怖さ満載の映画「オープン・ウォーター」(米2003)が製作され、ここに来て正統派が一気に2本も作られたので、オリンピック開催間隔で良質な「ジョーズ」型サメ映画が製作されると安心しましたが・・・

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きさらぎ駅(日本映画2022年)

きさらぎ駅1
原題:

監督:永江二朗

製作総指揮:

製作:上野境介、伊藤修嗣

脚本:宮本武史

主演:恒松祐里

共演:本田望結、莉子、木原瑠生、寺坂頼我、堰沢結衣、芹澤興人、瀧七海、佐藤江梨子

原作:

音楽: 主題歌:弌誠「通リ魔」

日本・イオンエンターテインメント 202263日 82

 

★ストーリー

大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)は、十数年来インターネット上で話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を卒業論文の題材に決める。調査の結果、この都市伝説の投稿者「はすみ」だとうわさされている女性・葉山純子(佐藤江梨子)の存在を知った彼女は、数か月にわたって連絡を取り続け、ついに純子と対面を果たす。異世界へたどり着いたという純子の体験を取材後、春奈は「きさらぎ駅」の舞台となった駅へ向かう。

 
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☆映画総評

今(2023年)から実に19年前に誕生した都市伝説とは知りませんでした。個人的に「きさらぎ駅」の都市伝説を知ったのは、極極(ごくごく)最近で、2020年に放送したTVバラエティ「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジ2020)で紹介されたのを観て、初めて知ってしまったという、なんとも遅い認識でした。

そして、2004年に誕生した「きさらぎ駅」は、その他のコンテンツと同様に、小説化からマンガ化され、アニメ化から遂に今回紹介する映画化となり、その流れで映画「きさらぎ駅」を鑑賞してしまったのですが・・・。

 

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ホリック xxxHOLiC(日本2022年)

ホリック0
原題:

監督:蜷川実花

製作総指揮:

製作:池田史嗣、宇田充

脚本:吉田恵里香

主演:神木隆之介

共演:柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、趣里、DAOKO、モトーラ世理奈、西野七瀬、大原櫻子、てんむち、橋本愛、磯村勇斗、吉岡里帆

原作:CLAMPxxx HOLiC』(講談社『ヤングマガジン』連載2003-20102010-2011

音楽:渋谷慶一郎  主題歌:SEKAI NO OWARIHabit

日本・配給:松竹 アスミック・エース 2022429日  110

 

★ストーリー

人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(わたぬき)が一羽の蝶に導かれ、不思議な「ミセ」と呼ばれる場所にたどり着く。四月一日は、「どんな願いも叶えてあげる。ただし、それに見合う対価をいただく」と言うミセの女主人・侑子(ゆうこ)を手伝うようになり、やがて想像を超える大事件に巻き込まれていく・・・。
 

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☆映画総評

この実写映画「ホリック xxxHOLiC」(2022年)を観るまで、「ホリックxxxHOLiC」が掲載され始めた2003年から実に20年間、全くその存在を知りませんでした。

しかし、その微かな予兆として20064月にリリースされたスガシカオの「19才」だけは知っていて、2006年当時よく聴いていました。

その曲がまさか、2006年深夜帯放送のテレビアニメ「xxxHOLiC」のオープニングテーマ曲だったとは、全くのノーガードでした。

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悪党に粛清を(デンマーク・英・南アフリカ2014年)

悪党に粛清
原題:
The Salvation

監督:クリスチャン・レヴリング

製作総指揮:

製作:シセ・グラム・ヨルゲンセン

脚本:クリスチャン・レヴリング、アナス・トマス・イェンセン

主演:マッツ・ミケルセン

共演:エヴァ・グリーン、ジェフリー・ディーン・モーガン、マイケル・レイモンド=ジェームズ、ミカエル・パーシュブラント、ジョナサン・プライス、ナナ・オーランド・ファブリシャス

原作:

音楽:カスパー・ウィンディング 主題歌:

デンマーク・英・南アフリカ・クロックワークス 2014522(日本公開2015.6.22) 92

 

★ストーリー

1870 年代アメリカ―。元兵士のジョン(マッツ・ミケルセン) は敗戦で荒れたデンマークから新天地アメリカへと旅立つ。7年後、事業も 軌道に乗り妻子を呼び寄せ再会を喜びあっていたのも束の間、非情にも 目の前で妻子を殺されてしまう。怒りのあまり犯人を見つけ撃ち殺したジョン だったが、犯人はこの辺り一帯を支配する悪名高いデラルー大佐(ジェフリー ・ディーン・モーガン)の弟だったことから彼の怒りを買う。 更にその弟の情婦で声を失ったマデリン(エヴァ・グリーン)も巻き込み、 それぞれの孤独で壮絶な復讐がはじまった・・・。

 
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☆映画総評

アメリカや日本もそうだが、所謂!時代劇の作品が昨今はえぐるように制作されなくなってきました。日本では今(2023年)でこそBSNHK等で時代劇ドラマが制作されていたりするが、それでも時代劇全盛の19701980年代に比べたら数える程に減ってきました。(いわん)やアメリカの西部劇ともなると1年間にドラマも映画も1本も制作されないこともあるのかもしれません。

 

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シン・ジョーズ(TV専用映画・米2016年)

シン・ジョーズ4
原題:
Atomic Shark

監督:AB・ストーン

製作総指揮:ダニエル・マーチ

製作:グリフ・ファースト、スティーブン・ファースト

脚本:ジャック・スナイダー

主演:レイチェル・ブルック・スミス

共演:ジェフ・フェイヒー、ボビー・カンポ、マライア・ボナー

原作:グリフ・ファースト

音楽: 主題歌:

アメリカ・SyFyテレビ映画作品 2016724日 85

 

★ストーリー

カリフォルニア州サンディエゴ。海水浴客でにぎわうビーチに、焼けただれた魚の死骸が次々と打ち上げられる。これを不審に思ったライフセーバーのジーナとカプランは、原因を探る中で炎をまとったような異様なサメの存在を知る。それこそは核実験の影響で進化を遂げた放射能ザメだった。だが、現実離れした2人の話を信じる者はいない。やがて、体内に核エネルギーを持つサメは原子の業火と巨大な顎で人間たちを襲い始め……

 
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☆映画総評

映画「ジョーズ」(米1975)以降から無数に現れるジョーズモドキサメ映画作品群と、ブルース・リーの主演する「ドラゴン」シリーズ以降から生まれた無数のドラゴン・カンフー映画はなんと似ていることか。

そう、二つとも共通していることは最強(最凶)であり、そしてどちらとも最高の名作映画だったってことだ。

そして、運が良いのか悪いのか、それを体験、映画作品を観てしまったばっかりに心の底から心酔してしまい、己の汚れちまった魂の浄化ことカタルシスを味わってしまったからこそ、あの奇跡の感動をもう一度、という所謂!中毒になってしまい、「ジョーズ」に匹敵する、「燃えよ!ドラゴン」に匹敵する、またはよしんば超えてくれる作品と巡り会えるのでは、と、奇跡をもう一度とばかりに、奇跡を訪ねて三千里の長い旅を、悲しい願い旅こと悲願として求めてさすらうのが、サメ映画&ドラゴン・カンフー映画の悲しい流浪映画鑑賞人となるのです。

まさに101匹ジョーズ&ドラゴン映画大行進を全世界の映画バカ一代達が日夜探し続けているのです。が・・・。

 

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晴天の霹靂(日本2014年)

青天の霹靂
原題:

監督:劇団ひとり

製作総指揮:

製作:川村元気

脚本:橋部敦子、劇団ひとり

主演:大泉洋

共演:柴崎コウ、劇団ひとり、須田琉雅、笹野高史、風間杜夫、入江雅人、小石至誠(ナポレオンズ)、高橋周平、柄本佑

原作:「青天の霹靂」(幻冬舎)劇団ひとり(2010825日)

音楽:佐藤直樹 主題歌:Mr.Children「放たれる」

日本・配給:東宝 2014524日 96

 

ストーリー

39歳の売れないマジシャン轟晴夫(大泉洋)は、薄汚れたマジックバーでマジシャンとして働いていた。晴夫は幼い頃に母に捨てられ、父とは10年以上絶縁状態が続いていた。

ある日、晴夫のもとに警察から一本の電話が入る。それは、実の父が遺体で発見されたという知らせだった。遺骨を抱え、ホームレス生活だった父の住み家のダンボールハウスに来た晴夫は自らの未来を重ね、「なんで俺、生まれてきたんだろう」と絶望に暮れるのだった。

そんな最中、青空に一閃の雷が光り突如晴夫を直撃する。気が付くと晴夫は、40年前の浅草にタイムスリップしていた。仕事を求めて浅草の雷門ホールを訪ねた晴夫は、そこで同じくマジシャンをやっていた若き日の父・正太郎(劇団ひとり)と、彼のアシスタントである母・花村悦子(柴咲コウ)と出会う。ひょんなことから晴夫は、父・正太郎と二人でコンビを組みマジックを披露することになる。

 
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映画総評

天才!劇団ひとりが執筆した小説の映画化であり、映画化は映画「陰日向に咲く」に続いて2作品目になります。そして39歳の売れないマジシャン轟晴夫役の大泉洋の演技が異常に良いです。映画オープニングから酔っ払って潰れているお客の前でテーブルならぬカウンター手品を覇気の無い雰囲気で披露し、「自分の人生はエースでもキングでも無い」と人生を半ば諦めた男であることを演じ、その後、人生の残酷を加速させるように、テレビで人気になった後輩のマジシャンが古巣のマジックバーにテレビデレクターと立ち寄り、轟晴夫(大泉洋)の後輩なのに今はテレビで売れっ子だから名前は呼び捨て、そして「まだ、ここにいたの」みたいな見下した態度のヒリヒリする場面演出はリアルにありそうで、一気に映画の世界に引き込まれます。

 

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カリートの道(米1993年)

カリートの道
原題:Carlito's Way

監督:ブライアン・デ・パルマ

製作総指揮:オートウィン・フレイヤームス、ルイス・A・ストローカー

製作:マーティン・ブレグマン、マーティン・スコット・ブレグマン、ウィル・ベアー

脚本:デヴィッド・コープ

主演:アル・パチーノ

共演:ショーン・ペン、ペネロープ・アン・ミラー、ジョン・レグイザモ、ルイス・ガスマン、ジェームズ・レブホーン、ヴィゴ・モーテンセン、イングリッド・ロジャース

原作:「カリートの道」・「それから」エドウィン・トレス

音楽:パトリック・ドイル 主題歌:「you are so beautiful」ジョー・コッカー

アメリカ・ユニバーサル 19931110(日本公開1994.4.23) 144

 

★ストーリー

親友の弁護士デイブ・クラインフェルド(ション・ペン)の尽力によって長期の刑をわずか5年で出所した元麻薬王のカリート・ブリガンテ(アル・パチーノ)。ところがその僅かの間にも闇の世界にあった仁義やルールは失われ、街も人々も様変わりしていた。その姿に失望したカリートは再会した恋人への愛を誓い、街を出て行くことを夢見て堅気の生活を送りはじめる。ところがある日、自分を助けてくれた弁護士クラインフェルドからクライアントでマフィアのボスことアンソニー・タグリアルッチの脱獄を手伝ってくれと頼まれたカリートは、恩義から手を貸してしまうのだった・・・。

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☆映画総評

映画「スカーフェイス」(米1983年)から丁度10年振りにタックを組んだ、ブライアン・デ・パルマ監督とアル・パチーノの主演アクション・ギャング(マフィア)映画が「カリート道」だ。

前回の「スカーフェイス」ではキューバからアメリカに渡った青年の麻薬(コカイン)で成り上がり、そして自滅していく。ある意味!無軌道で破滅的な男の役から、今度はプエルトリコの男性が一度は麻薬王として顔を売ったが、警察に捕まり刑務所に送られ、今度は堅気として真っ当に生きることを選んだ役と、同じギャング(マフィア)役でも、真逆のキャラクターを演じることになっているのが面白く、どっちの映画作品も、今ではカルト映画扱いだ。

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牛首村(日本2022年)

牛首村
原題:

監督:清水崇

製作総指揮:

製作:高橋大典、三宅はるえ

脚本:保坂大輔、清水崇

主演:koki

共演:萩原利久、高橋文哉、芋生悠、大谷凜香、莉子、松尾論、堀内敬子、田中直樹、麿赤兒、竜のり子

原作:

音楽:村松崇継

日本・東映 日本公開2022218日 115

 

★ストーリー

東京に暮らす女子高生の雨宮奏音(かのん)koki)は、ある日同級生の香月蓮(萩原利久)から、詩音(しおん)(koki)という少女が行方不明になる心霊動画を見せられた。その少女は奏音に瓜二つで、牛の首のマスクを強引に被せられ、廃墟に閉じ込められたきり姿を消したのだ。その少女に妙な親近感を覚えた奏音は、何かに押されるように、動画が撮影された富山県の坪野鉱泉へ向かう・・・。


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☆映画総評

ジャパニーズホラー映画「呪怨」で有名な清水崇が監督した「実録!恐怖の村シリーズ」の最新作であり、映画「犬鳴村」(2020)・「樹海村」(2021)に続く第三弾の映画が「牛首村」(2022)です。

お約束通りというか、映画オープニングは決まって、都市伝説的心霊スポットにスマホを持って突撃する、若い女性達の(今回は女子高生グループ)ネット動画運営で絶賛配信中!の、最中に摩訶不思議な怪事件が起こり、そこには決まってアキナ役(村シリーズ3作品とも出るお約束キャラ)の若い女性が出てくるという、こちらもフォーマットのようにお約束です。

お約束と言えば、腕で拭って舌舐めずりする男の子や主人公達が時空を超えて、忌まわしい当事者事件を追体験したり、かと思うと主要人物が決まって身体の中に幽霊や呪われたモノが入り込んで皮膚の下を這いずり回るシーンが有名なフォーマットと言えるでしょう。

 

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乱(日・仏1985年)

乱1
原題:Ran

監督:黒澤明

製作総指揮:古川克巳

製作:セルジュ・シルベルマン、原正人

脚本:黒澤明、小國英雄、井出雅人

主演:仲代達矢

共演:寺尾聰、根津甚八、隆大介、原田美枝子、油井昌由樹、井出比佐志、ピーター、植木等、宮崎美子、野村武司(野村萬斎)

原作:

音楽:武満徹

衣装デザイナー:ワダ・エミ

日・仏:東宝・ヘラルド 198561(1985.9.18) 162

受賞歴:第58回アカデミー賞衣装デザイン賞、

 

★ストーリー

戦国時代を無慈悲に生き抜いてきた齢70の猛将、一文字秀虎(仲代達矢)は、領国の領主二人藤巻植木等と綾部(田崎潤)を招いて巻狩の場で居眠りをしてしまう。そして、そこで悪夢を見た秀虎は突然隠居することを表明し、長男の太郎(寺尾聰)、次男の次郎(根津甚八)・三男の三郎(隆大介)に3つの城を分け与え、自身は客人として静かに余生を過ごしたいと願う。更に「1本の矢はすぐ折れるが、3本束ねると折れぬ」と3本の矢を以て兄弟の団結の要を説くが、三郎は示された3本の矢を力ずくでへし折り、父親の弱気と兄弟衝突の懸念を訴える。秀虎は激怒し、三郎とそれを庇う重臣の平山丹後(油井昌由樹)をその場で追放する。隣国の領主、藤巻は三郎の気質を気に入り、婿に迎え入れる。

 

☆映画総評

映画「影武者」(1980年)を観た感想を思い出すと、映画初っぱなから画像が暗くて、1台固定のカメラで、しかも長回しの演出に思わずひっくり返ったことを思い出し、それと同じ感覚を、デジャブの感覚を早くも味わったのが、「影武者」から5年後に製作公開された映画「乱」である。

調べてみると、映画「乱」の方を先に企画していて、企画は1976年3月からであり、当初から映画製作費は20億円規模とされ、何処の日本の映画会社も及び腰だったと説明されているが、その通りですね。因みに奇しくも1980年に角川で製作上映された日本映画「復活の日」の製作費も25億円(又は32億円)と、映画「乱」の製作費とほぼ同じです、が、「復活の日」は南極での撮影や、世界の俳優やハリウッドスターを多数キャストしたので、25億円の大部分は出演料で消えるというとんでもない駄作映画(と言ってもヒットはした)を製作したもんだから、そう考えると黒澤明監督に25億円を1980年当時に「乱」のために使わせても良いんじゃない!なんて思えちゃいます。

 

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遠い太鼓(米1951年)

遠い太鼓1
原題:
Distant Drums

監督:ラオール・ウォルシュ

製作総指揮:

製作:ミルトン・スパーリング

脚本:ナイヴン・ブッシュ、マーティン・ラッキン

主演:ゲイリー・クーパー

共演:リチャード・ウェップ、マリ・アルドン、アーサー・ハニカット、クランシー・クーパー、

原作:

音楽:マックス・スタイナー

アメリカ・ワーナー・ブラザース 19511229(日本公開1953.1.10) 101

 

★ストーリー

1840年、フロリダ地方ではアメリカ人がセミノール・インディアンと7年間悪戦苦闘を続けていた。そこでテイラー将軍は、フロリダ辺域の防衛にあたっていたクインシー・ワイアット大尉のもとへ海軍のタフト中尉と偵察兵のモンクを送り出す。彼らは、そこで任務のブラック・セミノールを襲い、砦を破壊することに成功、捕虜となっていたジュディら他白人達を救った。そして、セミノールの大群からの逃避行と戦いが始まる。

 

☆映画総評

今(2023年)から実に72年も前の映画であり、ハリウッド映画の黄金期だから、アメリカの白人は正義で、インディアンは悪くて攻撃的な野蛮人という、勧善懲悪なハリウッド的ステレオタイプな映画作品です。と言っても、日本人の殆どは余り知らないと思うけど、アメリカ合衆国の歴史戦争映画、第二次セミノール戦争(1835-1842)、もしくはフロリダ戦争・セミノール戦争(1817-1858)を描いた実際の歴史に基づいた映画作品らしいので、所謂!マンガ・映画的フィクションな冒険娯楽映画じゃないってことがハッキリ言ってビックリしました。

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夕陽に向って走れ(米1969年)

夕陽に向って走れ0
原題:
Tell Them Willie Boy Is Here

監督:エイブラハム・ポロンスキー

製作総指揮:

製作:フィリップ・A・ワックスマン、ジェニングス・ラング

脚本:エイブラハム・ポロンスキー

主演:ロバート・レッドフォード

共演:キャサリン・ロス、ロバート・ブレイク、スーザン・クラーク、バリー・サリヴァン、

原作:ハリー・ロートン

音楽:デイヴ・グルーシン

アメリカ・ユニバーサルスタジオ 19691218(日本公開1970.3.28) 98

 

★ストーリー

年に一度の祭りに、インディアン保護区に戻ってきたウイリー・ボーイ(ロバート・ブレイク)は、最愛のローラ(キャサリン・ロス)との結婚承諾を、彼女の父親に求めたが、銃で追いはらわれてしまった。固い決意を秘めていたウイリーは、「それならば」と、ローラをつれて駆け落ちしようとした。そのため、彼はあやまって、止めに入った彼女の父親を射殺してしまい、その時から、ウイリーとローラの逃避行がはじまったのだった。この事件を知った、保護区監督官で女医のローラ(スーザン・クラーク)は、保安官補のクーパー(ロバート・レッドフォード)に、ウイリーの逮捕を依頼した・・・。

 

☆映画総評

この映画を観たときに感じたのは、居心地の悪い違和感だ。そこにはまず、見た目のビジュアルがあり、なんで白人女優であるキャサリン・ロスがわざわざ肌を黒くメイクしてインディアン女性の役をやらなくてはならなかったのか?とか、インディアンの男性役はメキシコ人かインディアンの血が流れているハーフかクオーターなのかな、と思っていたら、俳優のロバート・ブレイクはイタリア系アメリカ人とのことで、こちらもインディアンに似せるために肌色を多少メイクしていたのでしょう。

なので、まずはこの1960年代から続く悪しきハリウッドの白人至上主義的考えというか、白人以外の人種も白人がわざわざ白い肌を浅黒くして、なんなら髪の色を黒く染めてメイクして映画作品を作るという厚かましさというか、その時代のハリウッドではそれが当たり前の感覚で、ある意味、なんの悪気も無く映画製作をするのが居心地の悪い違和感の一つでした。

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ジャイアンツ(米1956年)

ジャイアンツ1
原題:
Giant

監督:ジョージ・スティーヴンス

製作総指揮:

製作:ジョージ・スティーヴンス、ヘンリー・ジンスバーグ

脚本:フレッド・ジュイオル、アイヴァン・モファット

主演:エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン

共演:ジェームズ・ディーン、マーセデス・マッケンブリッジ、キャロル・ベイカー、チル・ウィルス、マーセデス・マッケンブリッジ、デニス・ホッパー、

原作:エドナ・ファーバー『Giant1952年刊行

音楽:ディミトリ・ティオムキン 主題歌:レイ・ハインドーフ

アメリカ・ワーナー・ブラザース 19561010(日本公開1956.12.22) 201

29回アカデミー賞監督賞受賞

アメリカ国立フィルム登録(2005年)
 

★ストーリー

第一次世界大戦が終わった1920年頃。アメリカ東部のヴァージニアへ蒸気機関車で来たテキサスで大牧場を営むベネディクト家のビック(ロック・ハドソン)は、ヴァージニアで良い馬を買うためにリントン家を訪れる。そこで出会ったのは、見事な黒毛の馬「戦いの風」を乗りこなす美しい女性レスリー(エリザベス・テイラー)でした。たちまち二人は恋に落ち、黒毛の馬「戦いの風」と一緒にテキサスの大牧場ベネディクト家に嫁ぐレスリーでした。

しかし、テキサスで待っていたのは、東部と西部の生活や考え方の違いという現実でした。 

 

☆映画総評

映画「ジャイアンツ」(米1956)を観るのは今回(2023年)で4回目だ。1回目は17歳頃で、所謂!伝説のジェームズ・ディーンが出演する映画作品を、映画好きの級友よりも早くに観ないと、または同時代に映画館で観た叔父さん達の話を聞いて一刻でも早く観なければ、そんな年頃だったから、深夜のテレビで放映したときはワクワクして観ましたが、率直な感想は「映画の上映時間が長い、長すぎる。ジェームズ・ディーンはメインじゃないじゃん。そしてトドメは成金でチョイ!ストーカーで泥酔痴態を披露する格好悪い役じゃん」と、殆どチョイ役のジェームズ・ディーンしか観ていなく、映画内容は殆ど観ていませんでした。


ジャイアンツ29-1
ジャイアンツ10
▲3回目を観てから10年以上が経過したから、すっかり忘れていましたが
ベネディクト家のビック(ロック・ハドソン)は名馬を買いにアメリカ東部のヴァージニアへ蒸気機関車で来たんだね。

 

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日本沈没(日本1973年)

日本沈没
原題:
TIDAL WAVESUBMERSION OF JAPANJAPAN SINKS

監督:森谷司郎 特撮監督:中野昭慶

製作総指揮:

製作:田中友幸、田中収

脚本:橋本忍

主演:小林桂樹

共演:丹波哲郎、藤岡弘、いしだあゆみ、滝田裕介、中丸忠雄、村井国夫、夏八木勲、高橋昌也二谷英明、島田正吾、神山繁、中村伸郎、地井武男

原作:「日本沈没」小松左京 光文社(1973年)

音楽:佐藤勝

東宝製作・配給東宝 19731229日 144

 

★ストーリー

海底開発KKに勤める深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫(藤岡弘)は、小笠原諸島北方の島が一夜にして消えた原因を突きとめようと、海底火山の権威、田所博士(小林桂樹)、幸長助教授(滝田裕介)らとともに日本海溝にもぐった。潜水艇わだつみが八千メートルの海底にもぐった時、彼等は異様な海底異変を発見した。深海には、巾ひろい溝が果てしなく延び、乱泥流がもくもくと噴出していた。この巨大な暗黒の中で、いま、何かが起りつつあった……東京に帰った小野寺は、自由奔放に生きる伊豆の名家の令嬢・阿部玲子(いしだあゆみ)と会った。そして、湘南の海岸で二人が激しく抱擁中、突如、白い閃光が夜空を走った。伊豆天城山が爆発したのだ。 

 

☆映画総評

今(2023年)から丁度50年前の日本映画が映画「日本沈没」だ。今、見直して観るとチープなミニチュア特撮映像と思ってしまうが、が、しかし、ミニチュアによっては今でも凄いね、って思ってしまうから、1973年当時に観た子供達は映画館の大画面で映し出される巨大地震や津波によって破壊される東京・日本の風景や災害に巻き込まれて死んでいく人々を観て一気に1970年代の青い暴力の世界観に捉えられて、不安と絶望を味わったことでしょう。それだけ、あの1973年の時代、1970年代前後の時代は世界的にもヘンテコリンな時代だったと想像します。

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遊星からの物体X

遊星からの物体X-11

原題:The Thing

監督:ジョン・カーペンター

製作総指揮:ウィルバー・スターク

製作:デイヴィッド・フォスター・ローレンス・ターマン・スチュアート・コーエン

脚本:ビル・ランカスター

主演:カート・ラッセル

共演:A・ウィルフォード・ブリムリー、デヴィッド・クレノン、キース・デイヴィッド、リチャード・ダイサート、ドナルド・モファット

原作:ジョン・W・キャンベル『影が行く』

音楽:エンニオ・モリコーネ

米国・配給:ユニバーサル・ピクチャーズ 1982625日(日本公開1982.11.13) 109

 

★ストーリー

氷の中から発見されたエイリアンと南極基地の隊員との死闘を描いた、SFホラーの古典「遊星よりの物体X」のリメイクで、よりキャンベルの原作に近い。10万年前に地球に飛来した謎の巨大UFOを発見した南極観測隊のノルウェー基地が全滅。やがてノルウェー隊の犬を媒介にしてアメリカ基地に未知の生命体が侵入した。それは次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる・・・。

 

☆映画総評

現在が2022年の12月だから、ジョン・カーペンター監督の映画「遊星からの物体X」(米国1982年)は、製作から実に40年が経過してしまった。正に「光陰矢のごとし」とは言ったものです。

40年前の1982年に当時、映画「遊星からの物体X」を観た自身は、まだまだ映画小僧であり、中二病状態だったから所謂「SFXが半端ね~」と、同じ映画ファンであり、SFX映画作品の鑑賞だけが「無情の喜び」だった級友たちと興奮マックスで話し合ったことを、懐かしく思い出してしまいます。

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眠狂四郎殺法帖(日本1963年)

眠狂四郎殺法帖2
原題:

監督:田中徳三

製作総指揮:

製作: 永田雅一

脚本:星川清司

主演:市川雷蔵

共演:中村玉緒、城健三郎(若山富三郎)、伊達三郎、扇町景子、小林勝彦

原作:柴田錬三郎

音楽:小杉太一郎

配給:大映 製作国:日本 1963112日 82

 

★ストーリー

ある日眠狂四郎を加賀前田藩に仕える千佐という女が訪ねてくる。中国人の陳孫という男が自分の命を狙っているので助けて欲しいと言うのだ。仕方なく頼みを聞きいれることにするが、陳孫は狂四郎に千佐は前田藩の間者であるという驚くべき事実を話す。前田藩主は豪商銭屋と癒着した密貿易で大金を儲けていた。前田藩は幕府がその事を知ることを恐れ銭屋一家を謀殺したのだ・・・。

 

☆映画総評

今(2022年)から実に59年も前の映画作品となり、個人的なことだが当然!1963年には生まれていません。ですから伝説と化した市川雷蔵を観た初めての映画ですね。テレビで放映した作品だけど。1963年当時の日本公開映画は欧米作品が「アラビアのロレンス」(英・米1962)・「007は殺しの番号」(英・米1962)・「鳥」(米1963)・「大脱走」(米1963)・「地下室のメロディ」(仏1963)・「北京の55日」(米1963)・「クレオパトラ」(米1963)・「シャレード」(米1963)等です。

 

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