吉本新奇劇 よしもとしんきげき

徒然なるまま、写真とともに日々の発見を記録する公開日誌です。

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卒業式も終わり一息ついた金曜日、サロンシネマに行き、今話題の、というかもう直ぐ終わってしまいそうな映画、『哀れなるものたち』原題Poor Thingsを鑑賞しました。
テムズがわに身を投げて死にかけた妊婦を自分の研究室に運び込み、胎児を取り出し、その脳を死んだ母親の脳と入れ替えて蘇生させるという実験を行う外科医で研究者のゴドウィン・バクスターと、蘇生させられ、幼児の脳で生き返るが体は大人というベラの成長の物語、そしてなぜ自殺したのかの謎解き、ということになっています。
筋書きからしてメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』とのつながりというか、その変形譚となっているのかなと思って、かなり期待したのだけれど、人間存在の核心をつくというようなストーリーではなく、映像と人間存在の滑稽さの方にかなり意識が向いた作品のような印象を受けました。
金獅子賞とかゴールデングローブ賞をとったということで評価が高いんでしょうけど、私としては、意識しているであろう『フランケンシュタイン』、それをケネス・ブラナー監督、ロバート・デニーロで撮ったあの映画のような衝撃とか深みを感じない映画と言わざるを得ない感じでしたね。
死体、血糊、エログロ、嘔吐、粘液、そして退廃、娼館の風景、F⚪︎CKシーンなどなど、ショッキングな場面を独特の映像美、白黒映像とカラー映像の併用、様々な広角レンズによる歪んだ画面、CGとか人工的な舞台装置なんかも使いつつ、自然光的なライティングとか加工した感じの色彩で表現したのは、確かに独特の映像美であり非常に斬新なところは多々あるんだけど…。
主演のエマ・ストーンの演技は、本当にここまでやったのかという意味で女優魂をとことん突き詰めたって感じで、あそこまで全部曝け出して、ほぼポルノ映画的な映像の連発で、体は大人だけど脳みそは子供というか大人になってない、という存在を演じたということに対しては、確かに大拍手なんだけど、それが観ていて感動とか深い思考を呼んだかというとちょっとなあという感じ。
ウィリアム・デフォーのつぎはぎだらけの顔は確かに印象的で、フランケンシュタインの怪物を彷彿とさせるんだけど、人間存在への深い問題意識とかより、死への恐怖とか愛情のもつれ的なちょっと薄い感じのところで問題が止まったいる感じがありましたね。
後で知ったのだけれど、あの『メトロポリス』へのオマージュ的な映像がたくさん織り込まれていたのですね。確かに言われてみればそうだ。それはまあ面白い点です。もう一度検証してみたい点でもあります。
時代的にはヴィクトリア朝後期って感じなのかなと思うので、その意味では色々突っ込んでみたい部分はありました。
Poor Thingsを「哀れなるものたち」という全く直訳の邦題にしちゃったのだけれど、もうちょっと工夫した邦題の方が良かったんじゃないかと思ったり。たとえば…、思いつかないな。
元の小説があるようなので、読めば浮かぶかも。
もう一度見れば、もう少しよく理解できるかもしれない。でもあまり見たいと思わない、そういう感じ。

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これまで10年以上続けてきたイベントであるOPP (Oral Performance and Presentation)の終わりを締めくくるための宴会が開かれました。先週火曜日のことです。
これまで何度も記事にはしてきたと思うのでご記憶の方々もおられると思います。OPPは、広島地区及びその近隣の大学の英語の先生方が年に一回集まって、パフォーマンスによる英語学習の実践報告を行うイベントなのです。持ち回りで会場を提供して、それぞれの大学のホールとか大講義室とかで、学生による英語のパフォーマンスを紹介し合うというイベントです。毎年年末のクリスマス前くらいにやってました。私の場合は、このイベントに出場するということで、授業の中で英語劇なんかをやって、その一部をここで発表するという形で参加してきました。他の大学からは、英語のスピーチだったり、日本の漫画の英訳版を、漫画の絵を見せながらその吹き出しの部分を学生が英語で声で演技してすすめるやつとか、チャンツというリズムに乗って英語を喋る訓練の実践とか、自分の大学の日常を英語で表現して再現する出し物とか、色々ありました。毎年、お互いのパフォーマンスを見て、参考にしつつ、切磋琢磨しようというイベントで、最後には懇親会もあって、日頃交流のない他大学の学生と色々話したりできるという時間も作ってきました。
文科省の科研費を獲得できたので、グループ研究として、このようなパフフォーマンス系イベントが英語学習に与える効果について、実証的、理論的に証明しようとして、実施前後の学生アンケートとか心理テスト的なことをやって、このようなイベントをやることの英語学習としての意義を探ろうとして、一応研究結果も論文として発表しました。キーワードは、「祭り効果」です。

このイベントも、コロナ禍の影響をもろに受けて、2019年12月の開催を最後に, 2020年は中止、21年はオンラインでの開催、2022年にやっと対面で再開しましたが、その間徐々に参加校が減少し、23年は開催できない状況に陥り、この度、中心的な存在であったI先生の定年退職やその他の先生の事情等あって、ついにOPPの継続を諦めるということになったのであります。
研究結果について、一本論文はまとめたんだけど、なんとか一冊の著書にしようとしていて、原稿もある程度集めているんですが、まだ出版に至っていないというのが現状であります。これをなんとか今後出版しようではないかと言う話にはなっていますが、まとめる人がどこまで頑張れるかにかかっています。

と言うわけで、この度、OPPの打ち上げ会、プラス主要メンバーだったH先生の定年退職記念ということで、韓国料理屋、ぐるめ李に8人の大学の先生たちが集結し、焼肉とか韓国料理を囲んで盛り上がったということです。

この中での新たな発見として、H先生のすごい趣味というか関心というか。
色々話している中で「ゴジラ-1.0」を見たかという話題が出たんだけれど、するとH先生がすっごく反応して、ゴジラについては任せろ、という感じで色々と蘊蓄を披露してくださったのです。その中で私が、あの映画に描かれるような、特攻を途中でやめて帰ってきたような主人公とかあり得ないんじゃないかとか、なぜ特攻とゴジラが結びつくのかとか言ってたら、それはだな、ゴジラ自体が特攻の怨念の塊なんだから、ということをおっしゃったのです。これにはちょっとびっくり。そういう背景が最初からあったという話だったのですが、それは初耳でした。ちょっと調べる必要がありそうです。

ということで、OPPも無くなってしまうことになりました。
私としては、まだ性懲りも無く来年度も英語劇の劇団を招致することを考えていて、また学生に演じさせたりしようとは思っているのだけれど、それを発表する場が無くなってしまうわけです。
悲しいけれどしょうがないのかな。
これでいいのか英語教育!?

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3月21日に卒業式が行われました。今年の卒業生は、うちの大学が改組して新学部になってから初めての卒業生、地域創生学部一期生です。この学年、入学した年がなんとあのコロナ禍の始まりの年で、入学から2年余り、ほとんど全ての授業がオンラインで行われたという、とんでもない学生生活を強いられた世代だったのです。そしてこの卒業式が、コロナ前のように学生、保護者など全員が体育館に集まって対面で、マスクもせずに(してもいいけど)執り行われるのは4年ぶりとなったのです。本当に大変なことがあったのだなあと改めて色々思い出したのでした。
その再開された普通の卒業式では、学生を先導して会場に入り、卒業生全員の名前を読み上げる役になっており、少々緊張しましたが、なんとかその役もそつなくこなすことができました。
学長とか理事長とか来賓の挨拶は、判で押したように、コロナ禍の記憶とオンライン授業の困難さをあいさつの枕詞として色々述べて、みんな色々思い出さされたでしょう。
一瞬会場がざわついたシーンがありました。
理事長さんの祝辞の最後に、なんと今日の日付、「令和6年」というべきところを「昭和6年」と大きな声で言われたのです。ええっ!昭和6年?この会場の誰も生まれてないよっ。何言ってんの、というかんじ。みんなびっくりしてましたね。まあお年を召しておられるので、間違えただけなんだけど。衝撃的でした。
本題に戻りましょう。この世代はやはりコロナで対面の活動が少なかったから、コミュニケーション力とか色々問題を抱えている者が多いような印象を我々教員も持っているのだけれど、それは彼らの責任ではないのです。その意味でもっとなんとかできなかったのかなどと、色々悩みもしましたね。我々も、授業をオンラインでやるなんていう、やったこともないことをやらざるを得なくなり、なんとかこなして、その技術は今や当たり前になって、その意味で大きな変化だったと思います。
最後の一年は授業もほぼ正常に戻って、色々と大学生らしいことをできるだけやってもらったつもりだけれど、やはり4年のうちのたった1年だったと思うと可哀想になりました。
そんな中でも、今年のゼミ生はみんな頑張ってくれましたね。
O君は現役で教員採用試験に合格し、4月からは中学校の英語の先生になります。新卒でいきなりはかなりしんどいだろうと思うのだけれど、彼ならなんとかやってゆくでしょう。Fさんは、余り積極的に喋る方じゃないので、就活大丈夫かなと心配したけど、いち早く内定をとって卒論に向かってくれました。アメリカ留学で1年遅れのAMさんは、なんと希望していた日本最大手の航空会社にフライトアテンダントとして合格!もう一人のアメリカ留学帰りKMさんは、これもスッチー(すでに死語か)を目指して海外の学校に進むということです。
4人の卒論は、O君はディケンズの『大いなる遺産』論です。この作品における怪物的なキャラクターの分析という内容。Fさんはシェリーの『フランケンシュタイン』における怪物性の考察、AMさんはディズニーのアニメ映画の『ピーターパン』と原作の比較、特にウエンディに関する議論。KMさんはキューブリックの映画『時計じかけのオレンジ』研究で、バージェスの原作小説との差異を、ニーチェの影響という側面から考察、ということで、みんな頑張ってくれました。今年はみんな英語が結構書けていたような印象なのだけれど、聞いてみるとやはり翻訳ソフトとかを多少は使ったというようなことは言ってました。英語の直しは、例年より多少楽だったような気がするけど、それが本当に彼らの実力としてそうなのか、ちょっと不安が残ります。まあそれも時代の変化かなあ。ツールを使いこなすのも実力なのでしょう。しかしちょっと問題は感じます。
今年、卒業式だけでなく、4年間なくなっていた卒業記念パーティ(うちでは謝恩会ではない)が復活したことも嬉しかったですね。幹事を務めてくれたAくんは良くやってくれたと思います。その席でも挨拶をさせられたのだけれども、そこでの挨拶でみんなに言ったことは、月並みなんだけど、「失敗なくして成功なし、失敗するのは問題ではない、失敗から学ばないことが問題なのだ」という名言。これはJK Rowlingがハーバード大学の卒業式でやったBenefit of Failure というお題のスピーチの受け売りなんだけど、まあ一番大事なことであることは間違い無いので使わせてもらいました。
さてさて、私も今回の卒業式と、来年度の卒業式を済ませたら、自分も卒業となるわけです。
最後の一年をどうやって過ごすか、しっかり考えなくてはなりません。
はてさて…

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またかなり長いこと記事を書いていませんでしたが、この間、色々とありました。前の記事で褒めた大谷さんにも、大スキャンダルが発生してみんな心配してますが、その話はまた今度。
もう一週間前の話になりますが、東京に行ってきました。何しに行ったかって。なんと娘が結婚することになったので、お相手の方のご家族との顔合わせに行ったのです。東京の人というわけではなく、お相手は新潟の人で、ご両親も新潟在住。娘と旦那になる人は札幌で出会ったのだけれど。向こうの子供さんたちが東京とか関西とかにいて、こっちの息子が東京に住んでいる、娘は札幌にいる、こっちは広島在住だ、ということで、東京で会うのがいいんじゃないかということになったのであります。東京駅の八重洲口から歩いてすぐのところのビルの中にあるちょっといい日本料理のお店での会食となりました。
土曜日でしたが、その日は気温が急激に上がって20度近くになり暖かい日となりました。
娘の夫になる人のご両親と初顔合わせ。なんと向こうのお父さんと自分は同い年であることが判明。向こうもKazuで始まる名前でまた偶然。字は違うけど。あらまって感じ。奥様は元看護師だそうで、とてもテキパキした感じの人です。あちらは長男(娘の夫)の下に娘が4人というご家族。今時5人も子供を育て上げたんだなあと感心。詳しいことは書きませんけど、その長男さんは私(179cm)より長身、細めで見るからに優しそうな感じの男性です。妹さんたちはみんな才気煥発な感じで話も弾んで楽しかったですね。うちの娘は女兄弟がいないので、それができるのは嬉しいのでしょう。
娘を嫁にやる男親というのは、ほんと、なんだか悲しいっちゃ悲しいんだけど、まあ嫁に貰ってくれる男性がいたことは喜ぶべきなのでしょう。もちろん相手がどんな人なのか色々と気にはなるけれども、一昔前みたいに親が子供の結婚にとやかく言える時代ではなくなってきていますよね。結婚しないというのはやはり良くないので、親としては、適齢期になんとか結婚してほしというのが正直なところ。娘が決めたのだからそれが一番大事であることは間違いない。
まあこの辺り、プライベートなことはあまり詳しくは書かないことにします。

会食の後、ほんと久しぶりに家族4人が揃ったので、何かして遊ぼうということで、上野にパンダを見に行こうということになり、東京駅から山手線で上野へ。しかし動物園に着いたらもう4時ごろで、「パンダを見ることはできません」的な張り紙が出てて「あ〜〜あ」って感じ。でもまあ一応入園することにして、大鷲とか、虎とかを見たけれど、象もゴリラも見られませんでした。ちょっとお茶してから、東京で働いている息子は前日まで激務だったと言って疲れたから帰るということで、そこで別れました。それから娘と妻と3人で、それはスカイツリーに登って夜景を見ようということで、タクシーでスカイツリーに向かいました。チケット売り場に行くと、入れるのは夜の8時の回が一番早いやつということで先に夕飯を食べてから(その時のエピソードとして、フリーのマジシャンがテーブルに来て、生のマジックを見せてくれました、お捻りを要求されたけど、まあ面白かったです)、8時に並び始めました。そこからエレベーターに乗るまでがまた長かった。第一デッキから第二デッキに上がるエレベータでまた行列に並び、やっと一番上に辿り着いた時は、かなり疲れておりました。夜景はそれなりに綺麗だったけど、もう早く帰りたい、って感じ。一通り夜景を眺め、また下りのエレベータに並ぶことに。やっと下に降りて、地下鉄で品川のホテルへ。疲れましたね。

ということで、娘が結婚することになったのでした。札幌を愛する子なんだけど、愛する夫のために新潟に行く決心をしているようです。娘も大学入学以来ずっと一人暮らしだから、もういい加減に一人に疲れたのかな。札幌と縁が切れるとしたら寂しいなあと思わなくもないですね。
とにかく娘が幸せになってくれることを願うばかりです。

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またまた大谷さんがやってくれましたね。小中高高校生100人をロスアンゼルスに留学させるというプロジェクトを発表。全国の小学校にグローブをプレゼントしたのにもびっくりしたけれど、今度は留学をプレゼントするなんて、大谷さん、君はもうタイガーマスクをはるかに超えていますね。あんたは偉い。
初めはECCの企業戦略でECCが大谷さんに話を持ちかけたのかなと思ったけれど、全くその逆で、大谷さんがECCに掛け合って実現したということです。
職業柄、自分の教えている学生に、できたら留学した方がいいよ、それも早く行った方がいいよ、動機づけにもなるし、などということを常々言っているのだけれど、貧乏人の自分には金を出してやることなんでできるわけがないわけです。しかし大谷さんにはそれができる。これこそ金持ちがやるべきことだよねって本当に感心します。彼は教育者としても立派です。
自分も、振り返ってみれば英語に興味を持ってからは、長い間、なんとかして留学したいと考えていたんだけれど、貧乏人の息子、金がない、行けるわけないということで悶々としてました。やっと見つけた留学の手段はロータリー財団の奨学金をゲットすることだったのです。それも大学出てから大分に経ってから大学院への留学でした。しかしそこまでには長い道のりがあったなあと思うわけです。身内に金持ちがいて金出してやろうか、なんて言ってくれる人がいたらまた色々違っていたかもしれないけど。でもまあ、自力でその奨学金を手に入れたのは我ながらあっぱれだったわけです。
昨今の円安で、今留学はとてもしづらいのかなと思います。そういえば、我々の世代にとってのバイブルだった『なんでも見てやろう』の小田実さんの時代は、1ドル360円の時代じゃなかったかな。それに比べればいいんだろうけど、今の円安は留学には大きな逆風ですね。大谷さんの場合、給料はドルでもらってるんだから、留学生への支給もドルにすればいいんじゃないでしょうか。
とにかく、彼のやることはどれもこれもみんなを明るい気持ちにしてくれることだけは確かですね。大リーグでぶっちぎりの記録とキャリアを残した後、引退したらアメリカに帰化して、アメリカ大統領になってくれないかな。
どうでしょう、今トランプと大谷さんだったらどっちが人気があるのだろうか、なんて考えてしまします。

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自宅(マンション)の風呂場とトイレをリフォームしました。妻の念願のリフォームです。入居してからはや35年ほどが経過して、風呂場もトイレもくたびれてきて、ご近所でリフォームしたお宅の様子を見たりして、妻としてはもう我慢できなくなったというわけです。私としては、もう少し我慢して、やるなら全面的なリフォームの方がいいんじゃないかとも考えたけれども、それをやるとなると大層な費用がかかるわけで、なかなか踏み切れない。妻としては一番気になるところだけでもとりあえず新しくして気分を変えたい、というのはあるでしょう。少し前までは、妻の高齢のお母さんが同居していて結構長いこと大変だったのもあり、そのお母さんが介護施設にに入ったということもあったのです。
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少し前からマ◯ダハウジングというリフォーム会社さんと商談を開始し、その担当者の若い◯田くんの誠実な対応に感心し、ショールームを見に行って、バスタブとかトイレの型式とか、壁紙の柄とか、壁の素材とか、色々みては悩んで決めて、今週初めから工事が始まったのでした。
その◯田くんは大学出てからまだ2年くらいの若者ですが、テキパキと仕事をしてくれました。この仕事はとても楽しいと言ってましたね。そうでしょう。リフォームって、または家を作るって、本当に楽しい作業ですもんね。みんなの夢ですからね。それが仕事なんだから楽しくないはずもない。
予備日を入れて4日間の工程でしたが、三日目の今日完成しました。二日間程風呂が使えなかったのだけれど、それで久しぶりにスーパー銭湯に行ったのも、結構リフレッシュになりましたね。宇品のほの湯です。ここの湯は海水の温泉なんで、しょっぱいしサウナも良くて、とってもいいですね。混んでるのが問題だけど。
ということで、新しい風呂はやっぱりいいですね。床もすぐに水が切れるタイプだし、壁もツルッツルのタイプで掃除しやすそう。バスタブもこれまでの角角した感じじゃなくて丸っこい感じでいい感じです。入り口の段差もなくなった。洗面台も変えたのだけれどこれまでのごちゃごちゃがかなり解消。壁紙もオリーブの葉っぱの柄が結構気に入りました。妻のリクエストで天井に吊り下げタイプのバーを設置してもらったので、洗濯物をここで吊るすことができます。
これで妻の機嫌が良くなってくれたら(別にいつも機嫌が悪いというわけではないけれど)やった甲斐があったというもの。多少お金はかかりましたが。まあ金は生活の改善に使うためにあるのだから。
ちょっとハッピーな気分です。人生が少し良くなればいいな。

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妻が見に行こうというので、サロンシネマでやっている映画『コットンテール』を見に行きました。
コットンテールとはCottontail のことで、それはあの絵本ピーターラビットに登場するウサギの兄弟のうちの一匹の名前です。
60過ぎた主人公の作家が、妻を病気で亡くすのですが、その妻が自分の遺骨をあのピーターラビットの舞台となった湖水地方の湖の一つ、ウインダミア湖に散骨してくれるようにと葬式を行った寺の住職に託した手紙に書いていたというのです。そこでこの作家と息子夫婦(小さい娘あり)がイギリスに渡って、一枚の写真に写った湖のとある場所を探し回って、というお話。親父と息子はなんかうまく行ってなくて、ギクシャクしているというのも一つのポイント。
ということで、この60すぎの作家(英語教師もやっていたというし歳も同じくらいなので、何か妙な親近感を覚えてしまう)と、その妻、息子夫婦との関係のぎこちなさとか、自分ともなんとなく重なる部分があって興味深く見始めたのだけれど、なんか色々なところによくわからない部分が多くてしっくりこないというのが大体の印象でした。
妻の病気のことも何かよくわからないし、なぜピーターラビットなのかとか、なぜ二人は寿司屋で最初のデートをするのかとか、なぜ英語教師のくせにイギリスで電車に乗り間違えちゃうのかとか(ネタバレが多くてすみません)、世話になったイギリス人親子となんであんなにそっけなく別れるのかとか、色々気になることが多い映画でした。
やたらとリリー・フランキーのどアップが多い画面で、もう彼の髭が何本あるかを覚えてしまいそうな感じで、彼がいかに良い役者かを強調している感がすごくあって、これはひょっとして、あのPerfect Dayで主演男優賞を取った役所広司に対抗して、こっちの方が演技が上手いっしょ、という見栄っ張り映画なんじゃないかと思えてしまいました。
妻としては、家族でイギリスで1年過ごした時、湖水地方をドライブしてベアトリクス・ポターの家をヒルトップまで見に行ったりした時の思い出に浸りたいという意識でこの映画を見たくなったようなのですが、肝心のウインダミア湖の美しい風景とかはあまり出てこなくて大いに不満だったようでした。タイトルの「コットンテール」(発音からは「テイル」と表記してほしかったけれど)も、なぜそれをタイトルにしたのかよくわからないままでした(実際に野生のウサギが出てくるからでしょう)。
「贖罪」や「和解」という普遍的なテーマ、ということがパンフレットには書いてあって、確かにそういうのを細かい衝突とかすれ違いとかで描くんだけど、ちょっと俳優の演技とか表情の微妙さの映像に凝り過ぎちゃうかな、という感じがしました。
結果的には、映画ってやっぱり難しいんだなあ、と思ってしまった。厳しい評価かもしれないけど、改めてヴィム・ベンダーすの『パリ・テキサス』や『Perfect Days』、小津安二郎の『東京物語』がいかにすごい映画なのかがわかる、というような印象でしたね。
すみませんこんなこと書くと見る気がなくなるかも。まあ、見る人によっては感動の大作かもしれません。

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大谷翔平が結婚したというニュースが、日本を、いやアメリカを中心とした世界の一部を駆け巡っている。このニュース、確かに衝撃的であった。若くして大リーグに殴り込みをかけ、あのベーブルースを超える二刀流で頂点に立ち、MVPとホームラン王を獲得し、あらゆるスポーツ選手の中で、少なくともアメリカと日本でナンバーワンのアスリートとなり、今回華々しく史上最高額の移籍金によりロスアンゼルス・ドジャーズに移籍し、肘の手術で今季は二刀流はおあずけながら、キャンプの時からマスコミとスポーツファンの注目を集めてきた男、大谷翔平。
最高にかっこよく、明るく、行儀良く、紳士であり、嫌味のかけらもなく、謙虚であり、寛大であり、誰からも愛される、かつてないスーパースターの大谷翔平。
この途方もない男の妻となる人はどんな人なのか、皆が興味津々だ。すでにこの女性に違いないという憶測が飛び交っているようだが、とにかくこのスーパースターに相応しい、良い人だったらいいなと思う。大谷翔平が選んだ人だから、やっぱり素晴らしい女性なのだろう。みんなそう思っているだろう。そうに違いない。みんな早く顔を見たいだろう。
この大谷翔平ブーム。本当にすごいことだ。ウクライナ戦争、パレスチナとイスラエルの戦争、大地震、次なる地震の予兆、飛行機事故、などなどの不幸なニュースばかりの中で(株価が上がって嬉しい人もいるだろうが)この大谷翔平絡みのニュースだけが、今の我々の崩れかけた心の平安をなんとか立て直してくれているように思われる。
野茂英雄、イチロー、松井秀喜、前田健太、などなど、大リーグで活躍した幾多の日本人がいたが、これほどのスーパースターに上り詰めたものはいない。

大谷翔平よ、君はすごいよ。結婚おめでとう。大谷翔平よありがとう。

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 妻が断捨離に燃えている。家にいる時間が長い妻としては、無駄なものがたくさん溜まっている室内に我慢ができなくなっているのだ。もう子供二人は独立して、家を出て行ってしまって、彼らが使っていた部屋は空き空間になっているのに、彼らのもので溢れている。
 そしてこの度、娘が溜め込んできたこれらのぬいぐるみたちが処分されようとしている。娘は、もう全部捨ててもいいと言ったらしいが、流石に全部捨てるとなると、それぞれのぬいぐるみを買い与えた時のことやら、それをもらって嬉しがってくれた娘のはしゃぐ姿とかが思い出されて、なんだか捨てられなくなってしまう。ここに写っているいくつかのテディ・ベアの中には、本場イギリスで買ってきた由緒正しいものも混じっているのである。小さいキーホルダーにつけるやつみたいなのも、ここには写ってないものがまだまだ山ほどある。どれもよく作ってあり、可愛らしい視線をこちらに投げてくる。
 さてさて、どれを捨てようか。結局全部は捨てられないのは明らかなのだ。

 役目終え、やがて悲しき、ぬいぐるみ (お粗末)

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