2024年03月28日
UN UOMO A META
「UN UOMO A META」「SPACE:1999」「LA BANCHIERA」
「UN UOMO A META / ENNIO MORRICONE」。
1966年のイタリア、フランス合作映画「UN UOMO A META」のサントラCD。
写真、左。
収録曲は、2曲のみ。
23分の曲の「REQUIEM PER UN DESTINO」。
14分の曲の「VENUTA DAL MARE」。
どちらも、”モリコーネ”のもう一つの顔でも有る、現代音楽路線の2曲。
14分の方には、”エッダ”のスキャットが入っているので、まだ聴けます。
しかし、よく解らないサウンドです。
「SPACE:1999 / ENNIO MORRICONE」。
1975年のイギリスのテレビドラマ「スペース1999」のサントラCD。
写真、中央。
テレビシリーズの3つのエピソードを編集して、イタリアで劇場公開した時に付けられていたのが、”モリコーネ”が書いた曲。
それが、収録されたのが、このCD。
フリージャズ「FOLLIA NELLO SPAZIO」は、ジャーロ系作品で聴ける曲。
アレンジ違いの「FOLLIA NELLO SPAZIO 2」、「FOLLIA NELLO SPAZIO 3」。
現代音楽の「PROPORZIONALE」、「FASI」、「CONDUZIONE」、「PARALLASSE」、「SUONI DI UNA NUOVA CIVILTA」、「COSTANTE」、「INTERPOSIZIONE」。
シンセによる、効果音みたいな「ELETTRONICA 1」。
アレンジ違いの「ELETTRONICA 2」、「ELETTRONICA 3」、「ELETTRONICA 4」「ELETTRONICA 5」。
ノイジーなギター、高音ストリングスによる、ジャーロ系の「CONVERGENZE」、「STUDIO」、これも、現代音楽みたいです。
ラストに入っている「SPAZIO 1999」、これだけまともなナンバー。
“エッダ”のスキャットをフィーチャーした、皆さんが大好きな哀愁系の曲。
「LA BANCHIERA / ENNIO MORRICONE」。
1980年のフランス映画「華麗なる女銀行家」のサントラCD。
写真、右。
最初のワンフレーズを聴いた瞬間に、”モリコーネ”だと解る「DEDICA」は、「夕陽のギャングたち」風。アレンジ違いの「LA BANCHIERA 5」、「DEDICA 2」、「LA BANCHIERA 8」。
ストリングス、フルートによる、優雅な雰囲気の「AMOROSAMENTE SCHERZOSO」。アレンジ違いの「AMOROSAMENTE SCHERZOSO 2」、「AMOROSAMENTE SCHERZOSO 3」、「AMOROSAMENTE SCHERZOSO 4」。
ヴァイオリン、ピアノが奏でる、クラシカルな「RIVELAZIONE」。
アレンジ違いの「RIVELAZIONE 2」、「RIVELAZIONE 3」。
マカロニ作品に収録されている様な、酒場ピアノ曲の「LA BANCHIERA」、スローなサスペンス曲「LA BANCHIERA 2」、ワルツダンスナンバー「LA BANCHIERA 3」、「LA BANCHIERA 4」、「LA BANCHIERA 7」。
デキシーランドジャズの「1929」、「1929 2」、バレエレッスン曲みたいな「LA BANCHIERA 6」。
テーマ曲だけ良いです。その他の曲はイマイチ。
2024年03月27日
CITY ヘアピン・ブルース
「CITY ヘアピン・ブルース」「女ともだち」「さびしんぼう」
「CITY ヘアピン・ブルース / 倉田保昭」。
1977年にリリースされた、俳優”倉田保昭”さんのLP。
写真、左。
帯に「シティーポップの決定盤」と書いてあったので、少し期待したのですが、違いました。
フォークっぽい「ZIPPOのために」、演歌「夢に旅」、ブルース風な「ヘアピン・ブルース」。
歌謡曲らしい「乗車場にて」、「東京へくるな」、「北風3:44」、「なぐさめ」。
大体、この辺の曲調が多いです。
そんな中で、3曲だけ良い出来の曲がありました。
ユーミンの「あの日に帰りたい」みたいな「フリータイム」、ボサナンバー「ブルー・シティー」、「ミッドナイト・ステーション」。
この3曲は、良かったです。
「女ともだち / 野宮真貴」。
1981年にリリースされた、”野宮真貴”さんのEP。
写真、中央。
これがデヴューシングル。
A1「女ともだち」、B1「ウサギと私」、どちらも”鈴木慶一”さんの曲。
テクノポップのA1が良いです。
「さびしんぼう / 冨田靖子」。
1985年にリリースされた、”冨田靖子”さんのEP。
写真、右。
同名映画「さびしんぼう」に収録されているナンバーが入っています。
A1「さびしんぼう」は、”ショパン”の「別れの曲」に、日本語の詞を付けた曲。
“冨田”さんの、あどけない唄声が印象に残ります。
尾道3部作の3作目。「時をかける少女」も好きですが、この作品も大好きです。
B1「水彩画の頃」、これは映画とは関係無いと思います。
80年代らしいポップス。
2024年03月25日
栄光の東映テレビ映画大全集
「栄光の東映テレビ映画大全集」
「栄光の東映テレビ映画大全集」
1987年にリリースされた、東映制作のテレビドラマのテーマ曲を収録したLP。
41作品も入っています。
“山下毅雄”さんの作品が6作。
「丸出だめ夫」、「悪魔くん」、「ジャイアント・ロボ」、「一匹狼」、「怪盗ラレロ」、「プレイガール」。
ステレオ音源の「一匹狼」は、嬉しいです。
「怪盗ラレロ」は、今回初めて聴きました。曲は、音頭なのでイマイチですが。
“渡辺岳夫”さんの作品が6作。
「新撰組血風録」、「俺は用心棒」、「大奥」、「天を斬る」、「大阪城の女」、「燃えよ剣」。
この12曲を聴けただけで、十分元はとれました。
2人以外の曲の中では、「特別機動捜査隊」、「鉄道公安36号」、「スパイキャッチャーJ3」が、良かったです。
“千葉真一”さんが唄っている「くらやみ五段」、これは貴重でしょう。
全体を通して音は、イマイチですが、どれも貴重な音源ばかりなので満足。
2024年03月24日
ENJOY YOURSELF
「ENJOY YOURSELF」
「ENJOY YOURSELF / FRED FORSTER」。
1976年にリリースされた、ドイツのライブラリーレコード。
全曲、混声スキャットが入っています。
歌謡曲テーストな「ENJOY YOURSELF」、「LOVE FOREVER」、「EASY WALK」、緩いロックテーストな「BIG MAN」。
哀愁を感じる曲調の「MEMORIES OF YESTERDAY」は、ソフトロック。
「CASTLE IN THE AIR」も、ソフトロックみたいな曲で、良いです。
イタリアエロ映画のテーマみたいな「CANDY GIRL」は、”トロヴァヨーリ”風。
「MY PRETTY GIRL」、「GOOD NIGHT LADIES」、これらもイタリアラウンジ系の仕上がり。
ミドルテンポの爽やかな曲調「JUST HAPPY」、オールディーズロックバラード「BELLA ROSELLA」、速いテンポのラテンチューン「DON’T FORGET」。
スキャット好きは満足出来るアルバム。
「MEMORIES OF YESTERDAY」
2024年03月23日
ペナルティループ、デッドデットデーモンズデデデデデストラクション 前章、変な家
「ペナルティループ」「デッドデットデーモンズデデデデデストラクション 前章」「変な家」
「ペナルティループ」を観て来ました。
今まで何度も描かれて来た、ループ物作品。
今作も、同じ日が繰り返しやって来る男の日々を描いています。
その中で行われるのは、恋人の仇をとる為に、殺した相手を殺す事。
そんな日々が、繰り返しやって来ます。
この作品の面白い所は、殺す側と殺される側が、ループを続けている間にループを理解して行く事。
そこで生まれる、二人の何とも言えない関係が、観ていて不思議な感覚になります。
そして、訪れる種明かし。
なるほどとは思いますが、もう少し違う予想外の方が良かったです。
舞台劇にも出来そうな、ほぼ二人芝居の様な作品。好きです。
「デッドデットデーモンズデデデデデストラクション 前章」を観て来ました。
コミック原作のアニメ化作品。
突然日本の上空に飛来した巨大な円盤。
目的も謎の中、アメリカ軍に攻撃によって街にも被害が及んでしまう。
物語は、その3年後の世界の話。円盤が居る事が普通になっている社会。
そんな中で、女子高生5人組の日常が描かれます。
円盤に対する政府の攻撃、それらとは全く関係無い女子達の普通の日常、この対比が逆に怖さも感じられて上手いです。
このまま日常描写で行くのかと思っていたら、中盤に訪れる衝撃展開。
エッ、今のは何、そんな感じになります。
これは原作通りなのか、脚本家”吉田玲子”さん得意のぶっ込んで来た感じなのか、興味深いです。
そして、ラストは次に繋げる為には十分なクリフハンガーで終了。
次が楽しみです。
主役の二人の声を、声優では無い二人が演じていますが、二人とも上手かったです。
「変な家」を観て来ました。
一応ホラー映画でしょうか?。
主人公は、オカルト系YouTuberで、最近は配信が行き詰まって来ている状態。
そんな時、知人が買おうとしている一軒家の間取りがおかしいのではないか?。
主人公の知り合いの建築家の人に意見を聞いて欲しいと相談に来る。
建築家に間取りを検証してももらった所、確かに違和感がある事に気づく。
それらの条件を踏まえた上での総論を聞かされる。
この家は、子供を監禁していて、さらに殺人ハウスではないかと。
そこから主人公が、この家について調べて行く中で、この家に姉が住んでいた女性がコンタクトを取って来たりして、真実に近づいて行く。
中盤位まで、先が読めない、ゾワゾワする感じが良かったです。
後半は、まるで別の映画の様な、横溝世界へ連れて行って来れます。
この辺は、好みが分かる所でしょう。原作も、そうなのでしょうか?。
まあ、でも面白かったです。