2024年04月12日

読書日記3月(24年)傲慢と善良と愚鈍








やまおが3月に読んだ本の備忘録です。




馬上 鷹将, 末永 裕樹 『あかね噺』(10)
〜ラストページであかねの父とちょう朝のつながりが見えたところで次の巻に続くって、OMGだよ。早く続きを読ませてくれ。


辻村深月 『傲慢と善良』
〜途中まではひたすら人間の救いがたいところを突き詰めるイヤーな感じの小説だなと思ってたんだけど、後半途中から急に視野が広がり、最後はなんだかイイ感じに落ち着いて良かったです。特に、神社のおばあちゃんが主人公たちの婚活を、”大恋愛してるんだね”って言ってるのには、不覚ながらぐっときました。結婚と恋愛はちがうとか言う人がいるけど、同じなんじゃないかな。

なーんて、読み終わった直後は思ってたんだけど、、、
よくよく思い直すと、冒頭および第2部のはじめでも繰り返される女主人公の驚くべき傲慢さと、善良を通り越した愚鈍さは、別にボランティアで改善されてるわけでないことに気づきました。しかもそれは男主人公側も同様です。
辻村先生はもしかしたら本書をイイ話ではなく、(世間によくいる)傲慢で愚鈍なカップルはこうして生まれるんだ、という意地悪な視点で書いた婚活絶望談なのかと震えてきました。
映画化されるらしいけど、そんなわけで中島哲也監督によるホラータッチの作品にするのがいいんじゃないかな。


藤倉克則・木村純一(編著)、海洋研究開発機構(協力) 『深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る 』
〜深海についての本かと思ったら、もちろんそうだけどそれだけじゃなく、地震や津波、海洋資源、そして生命の起源にまで及ぶ壮大な著作でした。
難しい話はよくわかりませんが、やまお的には魚の背中が黒っぽく、腹が白っぽいのは何故かがわかって勉強になりました。(カウンターイルミネーションっていうらしいよ)
そしてアイススケートが滑るのは、摩擦熱じゃなくて、高圧状態になることで氷が液体化するからってことを知っただけでも本書を読んだ甲斐がありました。


レコードコレクターズ 2024年 4月号『特集 EACT TIME』
堀内久彦 『大滝詠一レコーディング・ダイアリー Vol.3 1983-1989』

〜レココレ4月号には40周年記念盤のイントロ違いの話は載ってなかったので、評論家にも3月21日までは内緒だったと思われます。
そしてレコーディングダイアリーは相変わらず細かすぎてすごかった。


杉井光 『世界でいちばん透きとおった物語』

〜電子書籍化絶対不可能&ネタバレ厳禁ということですが、電子書籍化不可能と言っちゃった時点で半分いや80%はネタバレしてます。

以下はネタバレありなので、未読の方は読まないでください。





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薄い文庫本を読み始めるとすぐに、ページをまたいだ改行がないことに気づきます。
後半で京極夏彦氏が実名で登場するので、そこは意識してるんだろうなと思いました。
さらに数章読み進めると、章ごとの分量が同じであること、ひとつのページの真ん中の文章が常に短いことにも気づきます。つかこのへんは誰でも分かることでしょう。
しかし縦読みならぬ横読みなのかとか、各ページの最初の文字をつなげると意味のある文章になるのかなど、いろいろ考えたけど、どれも見当違いなうちに、ストーリーは最終盤になってしまいました。
結局、作者の仕掛けは、種明かしされるまで気づかなかったです。

しかもそれが主人公とミステリ作家である父の接点についてのトリックとなってるのは見事でした。
最後のページの透きとおり具合も素晴らしい。
--------ネタバレ終了


いつもはキンドル派のやまおですが、こういうのを読むと紙の本ってやっぱり最高だなと思います。
本書に敬意をこめて、京極夏彦氏の『鵼の碑』はキンドルじゃなく、ノベルズ版で購入しようと思いました。



それじゃ本日はここまで。




liveamigo3 at 05:30|PermalinkComments(0)20年代 

2024年04月04日

音メモ3月(24年)40年目の未完成







やまおが3月に聴いてた音楽の備忘録です。

24年3月パート1


見れない場合はこちら 

yonigeは大阪出身の女性二人組ロックバンド。同時代にYOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに、と夜好き女性ボーカルバンドが揃ってるってなんか面白い。アトロク2のyonigeの生ライブが超絶カッコよかったのでアップルミュージックで聴いてました。2024年ベストアルバム有力候補です。

カイザー・チーフスの5年ぶりアルバム『Kaiser Chiefs' Easy Eighth Album』からの先行曲。ちなみにホントに8枚目だった。

RAYEはUKの美人SSW。今年のブリットアワーズでアルバムオブザイヤーを受賞してます。

さとうららは2023年に活動休止したO'CHAWANZのメンバーで現在はソロラッパーとして各方面で絶賛活動中。ここに挙げた3曲はどれもいいですね。


ビリー・ジョエル「Turn the Lights Back On」はマジ新曲です。
インディージョーンズ最新作で現在のCG技術を持ってすればなんでもできることはわかっていたはずですが、本PVでのビリーには驚きました。各年代のビリーが歌っているとしか見えません。曲もいい。

佐野元春&コヨーテバンドの2023年東京国際フォーラムでのライブが配信されてました。前半はほぼ22年のアルバム『今、何処』からで、後半はヒット曲を交えたプレイリストとなっています。

今回のカバー特集はチューリップ「青春の影」。鬼束ちひろがカバーしてるという記事を見て調べたら、結構メジャーどころの人たちにカバーされてました。

ドゥービーブラザーズ「Lahaina」はマウイ島での山火事被害者の支援チャリティソングで昨年11月にリリースされてます。ドゥービーズと言えば、今夏にマイケル・マクドナルドが40年ぶりに全面参加するアルバムが出るとニュースになってましたね。楽しみです。

フィロのス、ナードマグネットの新曲はどちらもすんばらしいです。

ビヨンセの新曲はビルボードのカントリーチャートで1位を獲得してます。やまおはアフリカ系でリベラルなビヨンセがカントリーを歌うのは大賛成です。しかしこのジャケット衣装は不適切すぎじゃね?
ビヨンセ


ノラ・ジョーンズの新作アルバムが出ました。こういう打ち込み系サウンドが好きな人もいるんでしょうが、やまお的にはイマイチかな。

スラッシュがAC/DCのブライアン・ジョンソンを迎えハウリン・ウルフの「キリング・フロア」をカバーしてました。5月のアルバムも楽しみです。


24年3月パート2


見れない場合はこちら 

AJICOが20年ぶりに復活。メンバーも同じです。伊集院光さんが珍しくラジオで興奮してAJICOについて語ってたので、そんなに好きだったんだと知りました。ブランキーの話をした記憶もないので、この組み合わせが好きなのかな。

フラッド・オブ・サークルの5曲入りEPが出てました。名曲ぞろい。勢いありますね。

焼き鳥「ずっと」はラジオで聴いたのか、アップルミュージックにリコメンされたのかもう覚えてないけど、普段ならスルーするタイプのジャケに負けずに聴いたら、これがとても良かったのです。作詞・作曲・アートワーク・映像まですべて自ら手掛けてるそうで、才能あるなー。

サバシスターは東北出身の3人組によるガールズロックバンド。聴きながらジャンププラスの「ふつうの軽音部」が思い浮かびました。つまりすげーいいってことです。

今月のカバー特集第2弾はキング・クリムゾン「21世紀のスキッツォイド・マン」。クリムゾンのデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』のトリビュートアルバムが4月にリリース予定で、その中でトッド・ラングレンが本曲をカバーしてるという記事を読んで、面白半分に調べたら西村雅彦がカバーしてるものまで見つけてしまう始末。

ロビン・トロアーは初期プロコム・ハルムのメンバーで脱退後はソロギタリストとして活動してるそうです。ジミヘンフォロワーとして有名で、もっとも売れたセカンドアルバムで有名な2曲がこちらです。

えんぷていは2020年に活動開始した名古屋中心に活動する日本のインディーロックバンド。ラジオで流れた「あなたの全て」が一発で気に入って、アップルミュージックで聴いたらやまおの大好きなサウンドでした。
今年のベストアルバム候補です。

girl in red はノルウェーの美人SSW。サブリナ・カーペンターと共演した新作EPをリリースしたので聴いてみたら、やはりやまおが大好きなサウンドでした。

柳ジョージのビッグカントリー「イン・ア・ビッグ・カントリー」はなんか定期的に聴きなおしたくなる恐ろしい曲です(汗)。 

中村一義4年ぶりのシングルが出てました。

THE PINBALLS「劇場支配人のテーマ」をなぜ聴いたのか全く覚えてませんが、いい曲だな。ちなみに本曲がEDで使われた『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』は見たことが無い。

2011年に解散したハヌマーンのデビューアルバム収録曲「アナーキー・イン・ザ・1K」をどうして聴いたのか覚えてませんが ←大丈夫か俺
これもいい曲だったので、今さらながら残念な気持ちになりました。

サブリナ・ソングの新曲はよかった。

今月のカバー特集第2弾はスピナーズ「Living a little, Laughing a little」。なぜこの曲を聴こうと思ったかは珍しく覚えてます。コステロのライブ盤が出るという記事をみてその曲目にこのタイトルがあったからです。でもコステロのライブ盤を買うかは思案中。 ←オイ
アップルミュージックで配信すればいいのに ←オイ

今月のカバー特集第3弾はノーランズ「恋のハッピーデート」。ハイスタのカバーは最高ですね。でも石野真子バージョンをカバーしたそれいゆが一番なのは譲れません。復活しないかなー。


【購入音源】

大滝詠一 『EACH TIME 40th Anniversary VOX』
〜はい、レコードプレーヤーも、ブルーレイオーディオを聴く環境も無いのに、VOX買っちまいました。 

それにしても今回CD収録および配信された40th Anniversary Editonはまたまた収録曲も曲順も変わり、結局大滝師匠が思い描いた『EACT TIME』の完成版がどのようなものだったのかは永遠の謎になりました。全曲ミックス違いらしいのですが、特に「木の葉のスケッチ」「ペパーミントブルー」「魔法の瞳」あたりはイントロがまったく違っててびっくりしました。そして「レイクサイドストーリー」は大エンディングバージョンでした。
数奇な運命をたどることになる本作が師匠の最後のオリジナルアルバムとなったのも不思議な運命だと感じてます。


それじゃ本日はここまで。



2024年03月29日

ゆく番組くる番組24年4月開始編








2024年3月までに終了した番組をふり返ったり、4月から始まる番組に期待したりする、3か月に一度の定期企画です。


【ふり返り番組】

モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ
〜アップルTVのモンスターバースものです。ゴジラの活躍に期待して見ると、中だるみがひどくて離脱すると思う。でもそこをガマンして見続けると、終盤はしっかり盛り上げてくれました。しかしこれは海外ドラマすべてに言えることですが、シーズン2への引っ張りありきに作ってるのが、やまおは好きじゃありません。

吉田類 北海道ぶらり街めぐり 香菜子と美里のほろ酔いトーク
〜番組開始12年を記念して、類さん不在で初代および最新のアシスタントを務めたHBCアナウンサー二人による振り返り番組が12月31日に放送されてました。
酒飲みじゃない人には共感してもらえないと思いますが、この手の番組は出演者がガチ酔いしてる方が面白いので、この二人はマジ最高と思いました。

義母と娘のブルースFINAL
〜面白かったです。今年の元旦、2日は辛い出来事が続き重苦しかったのですが、そんな気持ちが癒されました。そして物語の力は偉大だと思いました。
ラストのその後カット集は、進撃の巨人最終回と同じくらい壮大でしたね。

想い出作り。
〜1981年の山田太一脚本ドラマがBS-TBSで再放送されてたので見てました。この年の紅白のトリを務める大スター森昌子、おしんブレイク前の田中裕子、まだ主演ドラマがなかった頃の古手川祐子が演じる3人の20代前半女性と、これまたブレイク前の柴田恭兵による男女4人の群像劇です。
女の嫁入りは25歳までとされていた時代のドラマですが、結婚についての男女格差や”普通”の道からちょっとでも外れた時の生きづらさ、というのは今とあまり変わってないのでさすが山田太一と思いました。
しかしネタバレになるけど、根津甚八オチとは想像もつかなかった。やるな。

ザ・クロマニヨンズ甲本ヒロトのオールナイトニッポン(1月29日)
〜サンボマスター山口隆を相棒に、ヒロトがニューアルバムプロモーションでANNをやるのかと思ったら、単に自分の好きな音楽をかけまくる最高オブ最高な番組でした。アルバムの宣伝はラスト15分だけで宣伝色は全くなく、ひたすらなぜモノラルにしたのかを熱弁するという素晴らしさ。
パブロック好きを自称するやまおですが今まで巷のパブロックの定義にピンときたことがありません。でもこのラジオでヒロトのパブロックの定義にはピンときました。俺もブリンズリースとニック・ロウとグラハム・パーカーが大好きですっ。
唯一かけたアルバム曲「メロディー」、最高にいかした曲だったなー。これってヒロト作だよねと思ったらやっぱりそうだった。

ザ・クロマニヨンズ ラジオショー
〜interfmで2/12に放送されたヒロト&マーシーによる番組。これがANNを遥かに凌駕する驚きの選曲で、やっぱこの二人にはかなわねーなーとマジ思った。ちなみにマジ思うのはおっさんの特徴らしいので、やまおは自分がおっさんだとマジ思います。

マッシェル〜神覚者候補選抜試験編〜
〜原作テイストを生かしたアニメも当然いいんですが、やっぱクリーピーナッツによるOP曲「Bling-Bang-Bang-Born」が最高オブ最高でしょ。爆笑問題田中家でも今年のベスト曲らしいけどやまお的にもベストソング候補です。

不適切にもほどがある!
〜宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演の今クール最大話題のドラマ。やまおも初回から見てて久々に次回が待ち遠しいドラマでした。序盤こそ80年代風俗で話題を集めたけど、さすがクドカン、狙いはそこじゃなくて家族や友情が苦難にどれだけ立ち向かえるのかという普遍的なテーマを描いた好ドラマでした。まあまだ最終回は見てないけどさ。
ちなみにこちらもクリーピーナッツだけど、こっちはそれほどでも無いかな。←オイ

LOVE SKI HOKKAIDO(テレビ北海道) 
〜昨年もなかなか始まらず今シーズンはついに無しかとヒヤヒヤしたけど、2回だけですがやってくれました。まあ佐々木明は出なかったけどね。
一方、昨年までずっと放送されていた『SKI TV』(BS日テレ)は今シーズンは放送無しでした。岡部さん、丸山さん、そして土屋姉さんの掛け合いが見れないのは寂しいなあ。
今年の道南地方は記録的に雪が少なかったです。でもスキー場は多くの人で賑わってて、決してスキー人口がすごく減っているわけではないと思います。インバウンドは増えてるし。
スキーってただ立ってるだけで勝手に下まで滑っていくという、怠け者のやまおでも続けられる画期的なスポーツなので、スキー関連のTV番組を来シーズンもぜひぜひ放送してください。

岩本勉のまいどスポーツ
〜文化放送で2006年から放送されていたスポーツ情報番組が終わってしまいました。いろんな理由があると思いますが、やまおはラジコの普及が最大の理由だと思います。だってガンちゃんが話す内容が「ガンせか」と「まいど」で毎週ほぼ同じですから。
ラジコ前は北海道と東京で別々のリスナーが聴いて棲み分けができてたのが、今やいつでもどこでもHBCだろうが文化放送だろうが好きなラジオを聴けるので、同じような内容の番組はいらない、という判断が働いてしまったのかもしれません。やまおはそこも含めて楽しく聴いてましたけどね。

ディスカバービートルズ2
〜1年間にわたりビートルズだけを取り上げる伝説の番組が3月で終了です。やっぱ杉さんと和田さんのダブルDJは最高でした。
小さい字で書きますが、ほかのディスカバーものは正直イマイチなので、ずっとビートルズでいいんじゃね?

ブギウギ専務
〜今回終了番組でもっとも残念なのがブギウギ専務です。確かに岸ディレクター退任後、パワーダウンは否めなかったけど、それでも北海道バラエティでは一番面白かったと思ってます。これからも特番などで復活するのを楽しみにしてますよ。

ブギウギ

〜こちらは朝ドラのほうのブギウギ。面白かったです。まあ例によって土曜日の15分まとめしか見てないんですけど。
こういう実録芸能ものだと、この役は誰なんだろと想像する楽しみも大きいですね。半年間ありがとうございました。

ザ・カセットテープ・ミュージック
〜すいません。正確に言うとシーズン2.1は4月からも継続決定です。
しかしやまおが楽しみにしていたポッドキャストが3月で終わってしまいました。とんちゃんのジングル、良かったのにな。
4月からも本編のほうを楽しく見させてもらいます。


【このグルメドラマがすごかった すごいはず】

こんなところで裏切り飯
〜志田彩良扮するクールビューティー秘書が、顔は怖いけどホントはかわいい伊武雅刀社長に各地の名物ではないけど激ウマな意外グルメ=「裏切り飯」をプレゼンする新規軸グルメドラマでした。さすが中京テレビはヘンな番組作るなー。→褒めてます

#居酒屋新幹線シーズン2
〜出張帰りのサラリーマンがご当地の酒とつまみを調達して新幹線車内で楽しみ、SNSで自慢するという、文章にすると何が面白いのかわからない番組のシーズン2を見てました。だって面白いんですよ。
オードリー春日も言ってたけど夜に自宅で酒飲みながら見るには、BSの旅番組とかグルメ番組とか居酒屋新幹線くらいの番組がちょうどいいんだよなー。

*4月開始番組にはやまおが見たくなるグルメドラマは見当たりませんでした。いい情報あれば教えてください。

【24年4月開始】

アンチヒーロー
〜TBS日曜劇場枠で放送される長谷川博己演じる主人公弁護士が圧倒的不利な刑事裁判で無罪を勝ちとるらしいドラマ。期待してます。

怪獣8号
〜ジャンププラスで大人気の怪獣VS日本防衛隊を描く作品のアニメ化。怪獣8号である主人公もいいけど脇役もみんな魅力的なので、どう描かれるのか楽しみです。

鬼滅の刃 柱稽古編
〜いよいよ柱稽古編。ということは、次が最終決戦の無限城編ですね。無限城編は映画にするには長過ぎるのでどうするのかな。→余計なお世話だよ

伊集院光のちょいタネ
〜昨年10月からプロ野球が無い時期限定で始まったはずの夕方帯番組「伊集院光のタネ」が好評につき4月からも続投決定。さらにお昼にも「ちょいタネ」として10分帯番組が開始決定して、ついにニッポン放送への出演時間がTBSを上回ることになりました。
伊集院さんは以前からTBSの馬鹿力でニッポン放送との軋轢についてよくネタにしてましたが、ここ最近は(勝手に)局の垣根をなくして、「馬鹿力」、「タネ」でそれぞれの番組のことやNHKの100年ラジオのことまでネタにしたりしてます。
局同士が競合するのは構わないけど、出演者が他局について必要以上に忖度する理由なんて実は無いはずなので、この伊集院スタイルはこれからの標準になるか、もしくは伊集院さんが干されるか、のどっちかでしょうね。←オイ


それじゃ本日はここまで。




2024年03月26日

やまおのみちのくひとり旅(ただし青森限定)








先日青森旅行に行ってきました。
函館から青森までは新幹線でたった1時間です。つまり函館から八雲に行くより、青森のほうが近い。
まあ正確にいうと新函館北斗から新青森は1時間だけど、函館駅から青森駅までとすると乗り換え時間も含めて実は2時間以上かかります。でも、そんなかたいこと言いっこなし。
とにかく1時間ちょっとで道南とは明らかに違う文化圏に行けるってことは今さらながら貴重なことだと思います。

まず弘前城に行きました。
イマドキの函館の小学生がどこに行ってるか知らないけど、小学6年生のやまおが修学旅行で訪れたのは弘前城と十和田湖です。もちろん青函トンネルもできてない時期なので、青函連絡船に乗って青森港に着き、そこからはバスで移動でした。今考えると素通りした青森市に失礼な話だよ。
今回50年ぶりくらいに弘前城を見ましたが、1ミリも覚えてねー。もちろん立派な城だと思いましたが、見たらなんか思い出すんじゃね?と自分の海馬にちょっと期待したのがムダだった。
あまり言いたくないけど、100円循環バスは10分間隔では来ないと思っていた方が心の平穏を保つためにはおススメです。 ←意味深
ちなみに青森から弘前の区間は交通系ICカードが使えるので函館より便利です(函館もこの3月からやっと新函館北斗まで使えるようになったけどね)。

次に向かったのは三内丸山遺跡。やまお少年の修学旅行の頃にはまだ発掘されてなかった今から5000年ほど前の縄文期の集落遺跡です。六本柱建物跡で有名ですね。
新青森駅からは徒歩20分強、バスで10分弱です。
行きはバスの待ち時間が結構あったので歩いて行きました。しかしその日は結構寒くて雪も降ってたんですよ。青森って函館より南にあるのに函館より寒いなんて騙された! ←誰も騙してないww
とぼとぼ歩いているうちに正直言って心が折れました。
現地に着いたところ、奇跡的に帰りのバスが止まっていたので、速攻でそのバスに乗って新青森駅に戻りました。もちろん遺跡なんて全っ然見てません。

冷えきった体を浅虫温泉で癒し、青い森鉄道で次に向かったのは八食センターです。
八食センターとは八戸市の誇る巨大市場で、どれくらい巨大かというと函館の朝市にある小売店や飲食店が全部同じ建物に入って、さらにそれを2倍にしたような規模なんです。
駅隣接の函館朝市と違って、八食は八戸駅からバスで10分以上と離れているんですが、市民だけじゃなくやまおのような観光客やインバウンドで大賑わいでした。すげーな、今やインバウンド旅行者が訪れてないところなんてどこにもないんじゃね?(函館七飯スキー場どころかグリーンピアスキー場にもインバウンドがいたので間違い無いです)
弘前城や三内丸山遺跡と違い屋根があると安心感が違いますね。たっぷり楽しみました。場内にある回転寿司屋はちょっとお値段は張りましたが、ネタは素晴らしかったです。ご馳走様でした。

次に向かうのは奥入瀬渓流。。。
調べてみると奥入瀬渓流は青森駅から路線バスで135分乗車して、さらにそこから15分歩き、おまけにスマホの電波が入らない可能性があるので最悪チェックできない可能性すらあるらしい。
やめたやめた、こんな寒い時期に行く場所じゃありません。

え?なんの話かって?
もちろんドラクエウォークの全国お土産スポット巡り《青森県編》に決まってるじゃないですか。
やまおのような出不精はこんな目的でもないとなかなか旅に行こうと思わないので、今回青森で3カ所チェックできてよかったです。
新青森駅から徒歩10分で行ける超巨大郊外型ショッピングモール、ガーラタウンにも驚きました。とにかくスケールがでかいので、まだ行ったことが無い人は絶対見に行くべきです。今建設中のメガドンキ一棟だけで普通のイオンモールくらいの大きさだかんね。すげーよ。
もちろん煮干しラーメンや、ホタテの貝みそ焼き、せんべい汁などの地元グルメや前から食べてみたかった珍味、莫久来もいただき大満足の旅となりました。



今のところ 全国おみやげコンプリート率 10% 


次回に続く、、、のか?


liveamigo3 at 05:30|PermalinkComments(0)北海道 | 大都会

2024年03月17日

読書日記2月(24年)ジャンププラスのオススメ




  


鳥山明先生が亡くなりました。
やまおは当時少年ジャンプを定期購読していたので、『Dr.スランプ』(1980〜)は第1回目から読んでました。
先生のマンガを初めて読んだとき、こんなに絵が上手な人が世の中に実在してることに心底驚きました。
それまでジャンプには「東大一直線」(1976〜)、「キン肉マン」(1979〜)と、もしかしたらオレのほうが絵上手いんじゃね?と思うようなマンガが平気で掲載されてたじゃないですか。←オイ
(もちろん連載が進むにつれ、お二人ともみるみる絵が上手になってたことは認めます)
マンガ家に憧れていた中学生のやまお少年は、寺沢武一先生の『コブラ』(1978〜)は確かに激ウマだけど劇画系の絵だから自分には関係ない、まだジャンプは絵が下手でもデビューできるはず、という謎の解釈をして心の平穏を保とうとしていました。
しかし『DR.スランプ』は、少年マンガ王道の絵柄でありながら、誰が見ても鬼のように絵が上手でした。そしてギャグも面白いんです。
・・・ジャンプは絵がヘタでギャグがつまらないマンガ家志望者に扉を閉ざしたんだ。。。。 ←当たり前だよww
それ以来やまおはマンガ家を目指すことをすっぱりあきらめました。

そんな身の程知らずな少年時代を経て、鳥山先生に限りないリスペクトを持ち続け、今もジャンププラス月曜日の『ドラゴンボール』更新を楽しみにしているやまおが2月に読んでいた本の備忘録です。


ジャレド ダイアモンド(著) 倉骨 彰(訳)『銃・病原菌・鉄』(上)(下)
〜1997年に原著が刊行され、日本語版も話題を呼んだ世界的ベストセラーを今さらながら読みましたよ。だってキンドルでセールになってたから。 ←正直に書いてえらい
ダイアモンド氏はヨーロッパ在住者が南北アメリカを植民地化して、逆のことがおこらなかった理由は、ほぼほぼ地理的な理由であり、人種的な理由ではないとくり返し説明します。
それについては全く同意します。
前回取り上げた『世界「民族」全史 衝突と融合の人類5000年史』では主に遺伝子解析から民族を分類してたけど、本作では言語で分類することを試みていて、いろんな分類があるもんだなと思いました。

米澤穂信 『ふたりの距離の概算 「古典部」シリーズ』
〜Wikiによると古典部シリーズ第5弾らしい。
古典部に仮入部した新1年生が入部辞退した理由を、本シリーズの主人公・折木奉太郎が例によって小さな断片を積み上げて解決に導くわけですが、入部辞退という実に小さな出来事をこんなに面白いミステリとして成立させる米澤先生はマジ天才。
そんなこといいながらやまおは古典部シリーズでまだ読んでない作品があるし、話題の『可燃物』も未読なんですが、全部読んじゃうのがもったいないのでわざとゆっくり読み進めているんです。まあ単行本作品については文庫化を待ってるという理由もありますけど。。。 ←ケチww


・・・今月はたった2冊しか読めませんでした。『銃・病原菌・鉄』はやはり手ごわかったです。。。
これだけだとさみしいので、毎日ジャンププラスをチェックしてるやまおがおススメの作品を紹介します。

【やまおのおすすめジャンププラス】(ただしアニメ化作品を除く)

(月曜) 
阿賀沢紅茶 『正反対な君と僕』
久野田ショウ 『目の前の神様』

〜『正反対な君と僕』は来年にはアニメ化されそうですね。恋愛マンガが苦手なやまおに恋愛マンガっていいなと思わせる阿賀沢先生はすごい。主人公2人以外の恋愛模様も楽しみなんだよなー。
将棋マンガが2つ連載されてるってのもすごいと思うけど、『目の前の神様』の主人公は今までのジャンプヒーローにはいなかったタイプで今後どう強くなるのか目が離せません。アニメ化されるかは知らん。


(火曜)
川田大智 『半人前の恋人』
みつちょ丸 佐藤祐紀 『人類蝕』

〜『半人前の恋人』は恋愛マンガですが、主人公2人の成長譚要素が強いのでオーソドックスな少年マンガと言えましょう。つまり好き。
『人類蝕』は『生者の行進』以来伝統のクリーチャー描写が相変わらず気持ち悪すぎるのでアニメ化される可能性が低いんじゃね?とは思いますが、前作にも出てた犬飼さとしが強力で超面白い。絶対読んだほうがいいです。

(水曜)
静脈 依田瑞稀 『マリッジトキシン』
〜主人公以外に魅力的なキャラを確立したマンガは絶対成功するので、本作もドアニメ化されると思う。

(木曜)
イワムロカツヤ 『シバタリアン』
〜3月7日掲載の第24話が最終回じゃなかったことに驚きを隠せませんでした。突然の最終回に驚くことはあっても、ここからどうやって続けるんだと驚いたのは初めてです。
次回が楽しみ。

(金曜)
綿引智也 春夏冬画楽 『バンオウ-盤王-』
〜ネタバレになりますが、吸血鬼がアマチュアながら竜王に挑む将棋マンガです。←ざっくりだなw
今の対局が終わったら最終回になっちゃうのかな?もっと読みたい!

(土曜)
森屋シロ 『アストロベイビー』
〜作者の前作『檻ノ中のソリスト』が好きだったんですが、この新連載も相当面白いし、今のところどう転がるかわからないので、早く続きが読みたいです。

(日曜)
岸川瑞樹 『クソ女に幸あれ』
クワハリ 出内テツオ 『ふつうの軽音部』

〜男女入れ替わりジャンルに新機軸はもう無いと思ってたけど、『クソ女に幸あれ』はタイトルはアレですが、新機軸満載で実に面白い。
そしてやまおの今回イチオシ作品が『ふつうの軽音部』です。軽音部に所属したことがないので何がふつうかは知らんけど、音楽マンガとしてやまおの歴代TOP3に入るくらい好きです。未読の方は是非読んでほしい。でもなー、アニメ化されるには主人公がかわいくない(いやいや実はそこがかわいいんだけど)ので『けいおん!』みたいにはねるにはどうすればいいんでしょうね。


(毎日)
久楽 『猫田びより』
〜4コママンガが毎日2本掲載されてるんだぜ? 
しかも毎日!
しかもたまに勉強になる!!
いつもランキングは下位だけど、やまおは毎日ホントに楽しみにしてるし、単行本第3巻を待望してるし、いつかアニメ化も期待してます。



そしてアニメ化されてるけど何度読んでも面白い鳥山明先生の「ドラゴンボール」を読めるのは月曜日のジャンププラスだけ!!
今は魔人ブウ編のクライマックス間近。
連載中はそうでもなかったけど、年取ってから読むとミスターサタンってホントにいいよね。


それじゃ本日はここまで。