マーメイド号の紙ジャケだけじゃ生きてゆけない!

失ってしまったレコード・CDコレクションを、日々格安にて、可能な限り紙ジャケで収集していく最後のコレクション日記。    since 2005. july

本日の中古盤 THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER

ママス&パパスのアルバムはオリジナル、ベストのCDやLP数枚を聴いてきたが3作目のアルバム、DELIVERが一番好きでいま聴くのはほぼこれ一択だ。
しかもシングル曲やカヴァー曲が並んだA面ではなくB面だけをよく聴く。
思うにB面に集められたジョン・フィリップスの曲の作風が好きで、それらを歌う4人の素晴らしいヴォーカルハーモニーと素晴らしいレッキング・クルーのバッキング含めて個人的にはベストなんだろうと思う。

入手時にも紹介してるはずだが米モノ初期盤の音が素晴らしい。
モノラル録音でこれほどの立体感でもって迫ってくる盤はなかなか持ってないし聴いたことがない。
それならばステレオは!?と期待してほぼ近い時期に入手した米ステレオ初期盤の音は一言で言うとしょぼい・・・
ラベルは三代目だしジャケには2枚のシングル曲収録とシールならぬ黒丸の印刷やGOLD RECORDの印刷もあり、それほど初期盤ではないのかと思った。
ならばジャケにそのような印刷のまだないものを判断基準に初回盤に近いものを探していたらこんなのを見つけた。

 THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER-1


















画像上が
THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER/US MONO D50014  
画像左は
THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER/US STEREO DS50014
画像右が今回買った
THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER/US STEREO DS50014
B面のみBell Sound刻印盤


ラベルはさらに進んで四代目辺りのDUNHILL+ABCの縁がレインボーのタイプながら、Bell Soundの刻印があるものが1,900円とのことなので買ってきた。
ただしなぜかBell Sound刻印はB面のみでA面はマト -A-RE 5の手彫りで持っていたステレオ盤と全く同じ。
B面のマトはDS50014 機械打ち、まぁB面が好きなんだからこれで問題なし。

早速聴いてみるとA面は当然ながら全く同じ音質だが、B面はかなり違う音が飛び出してきた。
エッジの効いたたった音、少し高音がきつく感じるが腰のあるサウンド、所有のあのモノ盤とは違うがこれはこれで魅力的だ。
それにしてもA面は全く同じマト刻印なのだから工場違いでもないようだし、ジャケパターンやCSのタイプも違うのでプレス時期の違いだけだとは思うが、このアルバムDELIVERの米発売は1967年2月で、そこからこのDUNHILL+ABCの縁がレインボーの2番目のタイプのラベルが登場する1971年までの5年ほどの間にBell Soundカッテイングでやり直されたということなのか・・・


 THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER-2

 THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER-4



同じ順で縦並びでジャケ印刷関係比較

 THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER-3









































































ラベルタイプが後の方なのに収録シングル曲は、1stシングルのDedicated To The One I LOveのみ

 THE MAMAS & THE PAPAS DELIVER-5

インナーCSのパターン、かってにDUNHILLのサンセットCSと呼んでいる、非常に美しい。

本日の中古盤 最初の四半期

先日の大谷の記者会見にドジャースの同僚選手が駆けつけたりとか、エンジェルスとの初戦第一打席でのヴィジョンに映し出されたエンジェルス時代の大谷の想い出映像の演出なんかを見ていると・・・
なんだか目頭が熱くなってきてしまい、大谷翔平という男がますます好きになっていきます。
野球ファン大リーグファンは当然でしょうがこれが多くの日本人の今の心情なんではないでしょうか。
何はともあれ我々には大谷翔平という男がいる今、この瞬間を楽しみたいですね、そんな今日この頃です。

早いもので今年も最初の四半期が過ぎてしまいます、この三ヶ月で買った中古盤、洋楽ものをまとめて。

ROLLING STONES IT'S ONLY ROCK 'N ROLL/UK COC59103
ROLLING STONES IT'S ONLY ROCK 'N ROLL/UK COC59103
マト2/2のUK初期盤が3,300円って少し安くないか!? HMV!?
ジャケがやけに綺麗で背文字の部分がボケボケのカラーコピーのような感じの不思議盤。
これでストーンズの歯抜け補充も’70年代はあと1枚。

昨年末から年明けにかけてドミノスのレイラ2LPを繰り返し聴いていた。
以前買ったUK盤で。
初めて国内盤を買った時も死ぬほど聴いた。
パティ・ボイドの自伝を読んで以来、クラプトン嫌いになったけれど好きなアルバムだけは変わらないものだ。
で、レイラ近辺のクラプトンなら今でも聴けると考えていたらそういえばブラインド・フェイスのLPは久しく持っていないことに気がついた。

BLIND FAITH/UK 583 059
BLIND FAITH/UK 583 059
マト1/1のフラットラベルのUK初期盤が8,850円
というのを買ってきた、いつ聴いても思いますがこのアルバムでのクラプトンのギターの音でかいよね。
でもクラプトン作は1曲だし結局はウィンウッドが目立ってしまう。その辺が短命に終わった理由だと思うのですが。

DEREK AND THE DOMINOS LAYLA AND~/SD 2-704
DEREK AND THE DOMINOS LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS/SD 2-704
BROADWAYラベル、PRプレス、マト B/B/B/C
レイラの米初期盤も買ってきた、8,900円

SMALL FACES THE AUTUMN STONE/IMALD1
SMALL FACES THE AUTUMN STONE/IMALD1
UK盤にしては安いと思った3,050円のIMMEDIATEの白ラベル。
どうやら英国製造の独盤のよう?

BADFINGER NO DICE/SKAO3367
BADFINGER NO DICE/SKAO3367
No Matter What(嵐の恋)の米盤シングル持ってるんですが、Bell Sound刻印でとてもいい音なんです。
LPの米盤も聴きたいなとずっと思ってたんですが両面Bell Sound刻印で2,850円でした。
Apple Artistsの米盤は安いんで助かります。

PINK FLOYD THE DARK SIDE OF THE MOON
PINK FLOYD THE DARK SIDE OF THE MOON
BOで買ってきた狂気米盤、付属なしで4,930円
マトは進んでますがそれでも3rdプレスあたりみたいです。

GEORGE HARRISON LIVING IN THE MATERIAL WORLD/PAS -10006
GEORGE HARRISON LIVING IN THE MATERIAL WORLD/PAS -10006
ジョージのこれも100円で買った米盤、千円ほどで買った国内盤に続いてフルコーティングジャケのUK盤です。
マト4U/2Uで3,850円

BUFFALO SPRINGFIELD LAST TIME AROUND/P-8055A他
BUFFALO SPRINGFIELD LAST TIME AROUND/P-8055A
バッファローの3rd国内盤、932円
8000番台、やはり音いいです。

ROLLING STONES EXILE ON MAIN STREET/P-5051~2S
ストーンズのならず者も5000番台(8000番台)なので音圧もあっていいです、UK、US盤ともに今や高過ぎて。
3,450円でコスパ抜群。

本日の中古盤 ムーンライダーズ


鈴木慶一の自伝本的な一冊、”72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶”を読んだ。
著者の宗像明将氏が本人へのロング・インタビューを敢行し、日本現存最古のロックバンド、ムーンライダーズの活動はもとよりソロ、ユニット、CM音楽、映画音楽などなどその多岐にわたる、しかも50年にも及ぶ音楽活動を本人の回想を中心に構成した渾身の一冊だ。
はちみつぱいの解散からムーンライダーズ結成の経緯といった個人的には一番知りたかった詳細が興味深かったし、また一番聴いていた’80年代のめまぐるしく変わる音楽性と所属レコード会社の経緯などもただただ懐かしい。
ムーンライダーズ、鈴木慶一ファンはもとより日本のロックのファンには必読の一冊だ、あまり知られてないであろうはっぴいえんどのメンバーとの関係性など他では読めないエピソードも。


というわけで、影響されやすい私は先月はムーンライダーズをいろいろ聴いていた。

ムーンライダーズ+佐藤奈々子 Radio Moon and Roses 1979Hz




















ムーンライダーズ+佐藤奈々子 Radio Moon and Roses 1979Hz/COJA 9475
2022年レコードの日商品として発売されたアナログ盤。
1979年1月28日O.A.のFM東京の番組”デンオンライブ・コンサート”を音盤化したものらしい、”デンオンライブ・コンサート”は当時よくエアチェックしていたFMの番組でジャズやフュージョンが多かったがたまにロックバンドも出ていた記憶はある。
ここでの演奏は一番好きなNW期の”ヌーベル・バーグ”の頃のもので”スイマー”や”スタジオ・ミュージシャン”のライヴ ・ヴァージョンが聴けるのが嬉しい。演奏はニュー・ウェイヴと言うよりもフュージョン・バンドのようなキレッキレなスピード感が心地よく素晴らしい。この頃から度々客演してたであろう佐藤奈々子もいいね。
あと録音がいい、もともと音のいい番組だっただけに。
新品同様が2,850円でした。


ムーンライダーズ マニア・マニエラ/C28A0474



















ムーンライダーズ マニア・マニエラ/C28A0474
マニア・マニエラは当時発売中止になった幻のアルバム、すぐにCDのみでのリリースとなり今ではLP化もされた。
これは未聴だったので。
BOで2,090円で買ってきたのはポニキャンからLP化されたもの。
2022年レコードの日商品として発売されたアナログ盤で本来のアートワークのジャケが登場したらしいがそちらのジャケの方が全然いい。

本日の中古盤 五輪真弓 冬ざれた街、少女

五輪真弓 冬ざれた街



















昨年末のレココレの特集記事、日本人ベーシストの中で五輪真弓のライヴ盤でのIt’s Too Lateが凄いと紹介されていた。
それは是非とも聴いてみたいとそのライヴ盤、”冬ざれた街”を買ってきた。HMVの110円コーナーに帯なしがありましたので。
五輪真弓デビュー間もない1973年12月渋谷ジャンジャンでのライヴ録音で、ベースは高水健司、ドラムス村上ポンタ、ギターが大村憲司という強力なリズム隊だ。
最初このリズム隊は彼女の歌唱には少々力強すぎてあまり合わないのではとも思ったりしたが、徐々に慣れてきて特にIt’s Too LateやYou’ve Got A Friend、Both Sides Now(青春の光と影)などのSSWの定番曲を英語で歌う彼女の日本語の自作曲を歌う時よりも力強く感じる歌唱にとてもよくマッチしていてこれは正解だなと思った。
英語の発音も上手いからとにかく英語曲が映える映える!
加えてこのアルバム、音がすごくいい、録音状態がいいのだろう。渋谷ジャンジャンでのライヴ録音盤は何枚か持っているがジャンジャンには行ったことがないはずなのだが、まるでその場の光景が目に浮かんでくるような気持ちになる。小さなライヴハウスでの録音盤にはままあることだとは思うけれどこのライヴ盤は格別だ。
LA録音のデビュー作”少女”で予算が高かったから二作目がライヴ盤になったのかどうかはわからないがデビユー当時の彼女の魅力はこのライヴ盤にこそ詰まっているように思う。英語曲もおそらくアマチュア時代から歌い込んでいた選曲なのだろう、歌いこなれているしとにかく英語の発音と声質と歌唱スタイルが見事にブレンドし、そこにこの強力なリズム隊が中心となって織り成すサウンドが素晴らしい。
他のアルバムでも英語曲を歌っているものはないのかと探してみたい気持ちになってしまう。


デビュー作”少女”も帯付きが110円だったので以前100円レコ、CDと買ったがまた買ってきた。
五輪真弓 少女

P.P.ARNOLD KAFUNTA

P.P.ARNOLD KAFUNTA/IMMEDIATE CHARLY CHIMSP017


















P.P.ARNOLD KAFUNTA/IMMEDIATE CHARLY CHIMSP017

1月下旬だっただろうか、DUニュースメールで知ったのが突然のP.P.ARNOLDの2ndアルバム、KAFUNTAのCDLP再発ニュース。
その時点でLPはすでに売り切れのところも、Amazonも注文できるが再入荷待ち状態(これが入荷しない場合もあるので厄介)、なので一番高いDUで購入。
彼女の1stは未聴だけれど確かSmall Facesが演奏してる曲もあったはずだが、このセカンドのバックは普通の歌モノ伴奏風だ。
ビートルズ、ストーンズ、ビージーズのしっとり目曲のカバーを含め全10曲。
やはり歌は上手いし独特のグルーヴ感がある、少し粘っこい歌い方が特徴だ。特に”Yesterday”の終盤の迫力がすごい。
曲時間が短いのであっという間に終わってしまうレコードだが。
1stの再発も強く希望したい!!

ティラノザウルス・レックス、T.REX、そして頭脳警察、パンタ

もう一つ、去年投稿できなかったのが。

昨年7月7日に亡くなった頭脳警察、パンタへの惜別。
‘70年代の半ば頃から頭脳警察のライヴを追っかけPANTA & HALまでその数20回越え、我が人生でダントツ一番ライヴを見たミュージシャンだ。
訃報を聞いてからも、いつまでたっても、信じられないような気持ちで、何か言葉を、と思ったものの何も発せられないまま時がただただ過ぎるばかりだった。
そんな昨夏の終わり再読してみたのが2004年に出た須田 諭一著の『頭脳警察』という一冊。
頭脳警察の結成時から関わった人物などの証言を中心に構成されたヒストリー本というか深堀本。
最後にはパンタとトシのインタビューでそれら証言を検証した頭脳警察の本としては決定本だと思う。
そんな一冊のパンタのインタビューのところではパンタが好きな影響を受けたレコードを羅列していく場面もありバンド名の起源である一曲を収録したマザーズの”フリーク・アウト!”も当然挙げられてるのだけれど、頭脳警察の結成直前に女友達から聴かせてもらったというティラノザウルス・レックスの”ユニコーン”が挙げられている、そしてティラノザウルス・レックスの日本盤の帯コピーには”イギリスにも頭脳警察のようなバンドがいた!!”という文面もあったという逸話とティラノザウルス・レックスに影響を受けたか?というような話が出てくる。その日本盤はおそらくはT.REXが売れた後に発売されたものだと思うがこの辺りとても興味深い話だ。
頭脳警察
須田 諭一
河出書房新社
2004-08-05



そういえばティラノザウルス・レックスも、T. REXも、自分はレコードを一度も買ったことがないなということに気がついた。”ザ・スライダー”あたりはCDで買ったことがあるかもしれないが、中高時代にラジオではT. REXのヒット曲は結構聴いていたし、当時家で読んでいた新聞には英米のヒットチャートTOP10が週替わりで掲載されていてイギリスで次から次とヒット曲を連発してるT. REXって凄いな〜と思っていたものだ。ということで、ティラノザウルス・レックスとT. REXの中古盤を買い漁ってみた。

THE BEST OF T.REX/FLYのUK盤
最初に買ったのは、THE BEST OF T.REX/FLYのUK盤、1,760円
ティラノザウルス・レックスの4枚とT. REXの1stからのベスト選曲盤のはず、これを聴いていいと思う曲をマークしてティラノザウルス・レックスはどのLPから買おうか決めようと思ったら見事に分散してしまった、シングルのみの曲もあったし。

ELECTRIC WARRIOR(電気の武者)の米盤
ELECTRIC WARRIOR(電気の武者)の米盤も3,520円で買ってきた。パンタは”ユニコーン”とこの”電気の武者”の二枚を好きなアルバムに挙げていた。
聴いていたら、頭脳警察時代のライヴでパンタがよく”ハッー”とシャウトするのと同じようなマーク・ボランのシャウトも聴けてニヤリとしてしまった。

”ユニコーン”/”ベアード・オブ・スターズ”2LP盤続いてやはり”ユニコーン”を聴いてみようと探したが”ベアード・オブ・スターズ”とのカップリング2LP盤が安価だったので2,182円で買ってきた。
ティラノザウルス・レックスやアルバム”ユニコーン”と初期の頭脳警察の音楽性に特別な親和性があるとは思えないが、結成時にアコギとパーカッションでもフォーク的ではないロックをやることの可能性をパンタが探った可能性は大いにあったように思える。

SLIDER、UKオリジナル盤
最後に買ったのが、SLIDER、UKオリジナル盤、BLN5001、GRAMOリム、MAT:2U/2Uで背絞りジャケというもので、なぜかマト1U/1Uも併記されてるやつ、これが初盤か!?、5,500円
“メタル・グルー”や”テレグラム・サム”収録で一番馴染みの感じられるアルバムだが、当時はハード・ロックやプログレ一辺倒だった自分もこれらヒットしたシングル曲は十分にかっこいいと思っていたし、このアルバムのジャケはリンゴ・スターが撮影した写真が使われているので有名だがそのリンゴやエルトン・ジョンと共演したスタジオ・セッション(リンゴ・スターが監督の映画”Born To Boogie”の一部?)をYou Tubeで見たことがあるがリンゴやエルトン・ジョンよりはるかにカリスマ性が感じられるT・レックス絶頂期のマーク・ボランの姿は未だ色褪せてないと思う。


頭脳警察のパンタのライヴを見ていたあの頃、一番の魅力はそのパンタのカリスマ性だったように思う、ステージに登場して一発目、何を語るか?、何を歌うのか?
パンタは詩人だ、ロック詩人だ。
そしてパンタの音楽性は、とても多様だ。
件のインタビューでも大好きなフランス・ギャルは全部挙げたいと言い出したり、同じ所属レコード会社の演歌のディレクターと仲良くなり演歌の曲を作ったことがあるという逸話は再読して初めて知った。

パンタは闘病を経て最後に書いた歌詞を、鈴木慶一に渡してくれとマネジャーに託したという。
そのパンタの最後の歌、いつか盟友、鈴木氏が歌ってくれるだろうか?



本日の中古盤、2023年の収穫その2

1月も早いものでもう終わり、新年早々今年もいろいろとあるな〜。

去年の収穫の続き、収穫といってもただただ未投稿をまとめて片付けるということだけれど。

スティーリー・ダンのAja、ビル・エヴァンスのWaltz For Debby
まずは夏以降に買った高音質盤。
スティーリー・ダンのAja、初回盤のAB品番の音が凄いらしいけれど未だ未聴、オリジナルのアナログのテープ・コピーからバーニー・グランドマンがリマスタリングした180g盤が登場したので買ってみた。
最近はずっとSACDで聴いてたけれどやっぱアナログ盤の音は素晴らしい。

ビル・エヴァンスのWaltz For Debby、正規のアナログ再発は10年以上振りという煽りに乗せられて高かったけれど買いました。
ベースの音に少々違和感が、深みがないというか硬いというか。それだけが少し気になる。

MOODY BLUESの童夢 MOBILE FIDELITY盤



















MOODY BLUESの童夢、オリジナル盤やSACDと色々持ってますが中古のMOBILE FIDELITY盤では安い方のタイトルだったので。
デジタルマスターからだけどAbbey Roadカッティングの盤なんかもあるらしい、色々聴き比べてみたい。


BEATLES White AlbumとAbbey RoadLP BOX
最近はLP BOXで買ってるビートルズ、CD BOXで買ってたWhite AlbumとAbbey RoadのEsher Demosやセッションズを久々に聴いてたら良かったので安くなっていたLP BOXも買ってしまった!
今年こそはRubber Soul出るんでしょうか?出たらCDで買って後で安くなってからLPの方は買おうかななんてと思ってます。


去年後半買ったCDをまとめて。
最後に去年後半買ったCDをまとめて。

MOTOWN SINGLES CD BOX
ジェフ・ベック ベッコロジー
JUDEE SILL SACD
カネコアヤノよすが
サザン・オールスターズ NUDE MAN、KAMAKURA
JACKE DE SHANNONのデモ集
アナログ盤が高いスリー・ブラインド・マイスはCDが安いのでコツコツ買ってます。

本日の中古盤、2023年の収穫その1

新年あけましておめでとうございます。

年を重ねるごとに正月らしさを感じることが希薄になってくるのはなんなんでしょう。
まるで人生の残り時間を推し量っているようで一抹の寂しさを感じます。

能登半島の地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
日本に生まれたからには、地震に対する心構えは宿命ですが元旦から心が痛みますし、よりいっそうの備えも痛感させられます。


昨年の終盤はちょっとしたトラブルにも巻き込まれてついてなかった一年の幕引きでした。
暮れには某DU某店の廃盤セールにて欲しかった高額盤を2枚、X’masでもあったので思いきって買ってきたものの両方とも酷いノイズと針飛びがあり返品する始末。
DUはもう在庫が底をついて訳あり盤を年末セールに引っ張り出してきたのか?
WHITE AlbumのMONO盤、マトAll 1のTop Openが6~7万だとか、ジュディ・シルやカレン・ダルトンが2万だ3万だとかばっかり、誰も買ってなかったけれどね。VASHTI BUNYANは40万だとか!
それでも私が昨年買った中古レコのうち高くて高くて紹介するのもおこがましかったものがあるので、新年にふさわしいかどうかはわかりませんがまとめて紹介してみます。



まずは私史上、最高額盤を買ってしまったこの一枚。

BLACK SABBATH/UK VO6 847 903 VTY
BLACK SABBATH/UK VO6 847 903 VTY
サバス1stのUKオリジ盤マト1/1です。ラベル下のPHILIPS表記がないものでも4万越えでした!
表記があるのはこの倍ぐらいの値段で売ってるのを見たことがありますが、音は変わらないらしいので・・・
盤、ジャケともに状態は本当よかったので買ってよかったと思ってますし、何より音が凄まじいです!!

BLACK SABBATH/US WS 1871
BLACK SABBATH/US WS 1871
そうなると1曲違いの米盤も欲しくなり、米盤を4,620円で。グリーンラベルのマトは1/3でこれも初盤ではありませんが。
いやいや米盤もなかなかの音でした。ジャケの赤味が強すぎますね。

PINK FLOYD MEDDLE/UK SHVL795
PINK FLOYD MEDDLE/UK SHVL795
おせっかい、所有のUK盤はEMIリムのマト6/5で音もいまいちと感じていたのでグラモリムのマト1U/1U初回プレスがずっと欲しかったのだけれども、それもこの間高騰するばかり、17,850円と言う値段でようやく入手。で、早速聴いたところ最初は驚くほどの音質向上は感じられなかったのだけれど音量をググッと上げてみると一気に凄い音が飛び出してきた。特にB面のエコーズ。
マト6/5盤も例のサイトで見るとセカンドプレスとのこと、これも音量をググッと上げてみると今まで出てないような音で聴けた、マト1との差もあまりないようにすら感じてしまった、なので処分するつもりだっが今の所キープ。

PINK FLOYD THE DARK SIDE OF THE MOON/UK SHVL 804
PINK FLOYD THE DARK SIDE OF THE MOON/UK SHVL 804
ピンク・フロイドはおせっかいで学習したので、ならば狂気もセカンド〜サードプレス辺りでもそこそこの音が聴けるのではと、探して買ってみたのが、マト10/9で付属品完品、10,525円。
もうこの辺だとEMIリムで5番目のプレスみたいですが、別に普通にいい音で聴けるし、まぁ比較対象は近年盤しか手元にないのでなんとも言えませんが。

LED ZEPPELIN IV/US SD7208
LED ZEPPELIN IV/US SD7208
IVの英盤は高いので米盤です。BROADWAY、PRプレスでマトがF/Eと初盤道の本でも米盤の初盤とされる一枚、7,480円でした。
所有の2枚はいずれもMOプレスだったのですが、明らかにA面の音がこのPR盤は優っていました。

CREAM DISRAELI GEARS/UK 594 003 STEREO
CREAM DISRAELI GEARS/UK 594 003 STEREO
UK盤、マトA2/B3、8,800円、これはまだあまり聴きこんでいません。

ROLLING STONES GOAT'S HEAD SOUP/US COC39106
ROLLING STONES GOAT'S HEAD SOUP/US COC39106
MOプレス、ロックフェラーWなし、マトAA/FF、1,320円
所有のWあり盤より音いいみたいです。
と思ったのですが、インナーバッグのみCOC59101の品番が印刷されてます、どうやらCOC39106は’77年の再発盤のようです。
欠品の山羊のスープのシートを入れ替えてWあり盤は処分行き。


BOZ SCAGGS MIDDLE MAN/US FC36106/SILK DEGREES/US PC33920
BOZ SCAGGS MIDDLE MAN/US FC36106
マト1G/!D TML-S
550円
この辺は安くていいですね。

BOZ SCAGGS SILK DEGREES/US PC33920
3,088円
マト2C/2C TML-S
これも安く思えてしまうのが怖い。

こうして並べてみてもどれも十代の頃から聴いてるアルバムばかり、それらを音がいいとかやれ値段が高過ぎるとか、一喜一憂しながらも今でもこうして聴いて、そして楽しんでいられること自体は奇跡のようにも思えます。そんな奇跡に感謝しながらも今年も頑張っていこうと思います。

佐井好子、坪田直子、森田童子

もしもアシッド・フォーク的な解釈で和モノ、日本のシンガーにも再評価されて、カルト的な注目されてる人たちがいるとしたらこの人たちなのかというシンガー三人のレコードとCDを買ってみた。

まずは少し前のレココレの記事で読んで興味を持ったのが佐井好子。
1975年テイチクのBLACKレーベルからデビュー、その名前、デビューLPのこのジャケには記憶がある程度で彼女の歌声は初めて聴いた。
’70年代末には京都の元だててんりゅうのメンバーなどをバックにしたライヴも行っていたようでそのライヴ盤も最近出たようだ。というのが興味を持った最大のポイント。
デビューLP、”萬花鏡”はオリジナル盤だと今や2万ぐらいの高値、安価な紙ジャケCDを買ってみた。
歌詞もメロも独特の世界、幻想的かつ文学的、海外でも注目されてるらしい、たしかに詳しくはないけれど英国あたりにもこういったタイプのシンガーは居そうだし。


佐井好子 萬花鏡/テイチク BLACK PCD-20016




















佐井好子 萬花鏡/テイチク BLACK PCD-20016


続いてタイプは全く違うけれど、’70年代に東京キッドブラザーズ、また女優としてもTVドラマで活躍した坪田直子。
1976年リリース彼女名義の唯一のアルバム”ピータソンの鳥”は、同名の東京キッドブラザーズの映画のサントラでもあるようだ。
彼女はソングライターではないけれど、その素朴な歌声は’70年代後半という時代性を映し出してるかのよう。
このLPの歌詞カードには映画のシーンと思われる写真が沢山掲載されておりその中の一枚には雪原で演奏するバンドのシーンがあり中央のギタリストはここで数曲の作曲も手がけている井上尭之のように見える。
そうなると俄然この映画も見たくなってくるのだけれど残念ながらDVDもYouTubeでも今は見れないようだ。
収録曲の作曲者は、井上尭之、大野克夫、大野真澄ら、作詞は岡本おさみ、坪田直子の作詞曲もある。
撮影は井出情児、映画の音楽担当はコスモス・ファクトリーだそうだ。となるとあの写真はコスモス・ファクトリーなのか?Mellotronというデカイ文字が見えるし。


坪田直子 ピータソンの鳥/キング SKD-1038




















坪田直子 ピータソンの鳥/キング SKD-1038
266円


東京キッドブラザーズのミュ−ジカル”十月は黄昏の国”(1975年)のサントラでも坪田直子が2曲歌っているので買ってみた。
ここでは加川良を中心に、その他小椋佳による曲が中心、坪田直子の2曲以外はほとんど加川良の歌。


東京キッドブラザーズ 十月は黄昏の国/ワーナー L-4032E



















東京キッドブラザーズ 十月は黄昏の国/ワーナー L-4032E
550円


東京キッドブラザーズといえば一度だけ見たことがある。
1971年新宿の空き地で行われたコンサートに、ロックやフォークのアーティストに混じっていきなり登場してきたのを目撃した。
多分当時話題のロックミュージカル”GOLDEN BAT”の一部を演じたのだと思うが、異質なものを見たという感触と同時にロック的なものを感じたという微かな記憶だけが残っている。

坪田直子が、東京キッドブラザースに入団したのが1975年3月、同年”十月は黄昏の国”でデビュー。
1976年には、”ピータソンの鳥”、この年、石立鉄男との共演で話題になったTVドラマ”気まぐれ天使”にも出演している。


佐井好子、坪田直子ともう一人、森田童子の三人を括った雑誌の記事をネットで見つけた。
記事を書いているのは若き日の、森脇美貴夫氏。
1976年の記事だが内容まではわからない


森田童子、’90年代のあの大ヒットドラマの主題歌でより知られるようになった孤高のシンガー。
某店の和モノセールで彼女のデビューLP(1975年)があったので買ってみた。


森田童子 グッドバイ/ポリドール MR-5071



















森田童子 グッドバイ/ポリドール MR-5071
2,640円


囁くようなあの歌い方で飛び込んでくる歌詞が一言一言突き刺さってくる。
作品ごとにアレンジャーが代わっていったようだがあの声と歌が彼女の全てであるように彼女の世界はこのデビュー作でもはや完成されているように思う。

はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、大橋純子

はっぴいえんど 風街ろまん/URC SONY MHJL293




















はっぴいえんど 風街ろまん/URC SONY MHJL293

RSDの商品も高いものばかりで全くもって興味すら湧かなくなってきた、LP1枚もので1万円なんてのもあり全くどうなってるのだろうか。
11月24日は正式にはRSD BLACK FRIDAYというらしい、だったらもう少し安くしてもらいたいものだ。
11月3日レコードの日には、はっぴいえんどのLP3作がまたまた再発売された。国内盤も4千円あたりが当たり前の昨今だけれどビートルズ用に貯めてたポイントで1枚買ってみた。
URCカタログの2枚はURCの権利がソニーに移ったので新たにSONYプレスとのことなので風街ろまんを。
盤はクリアヴァイナル、リマスターに関しては特に明記されてないがソニーの工場で新たにカッテイングされたと思われる。
前回再発のポニキャンのBOXの盤を持っているが音質に関しては大きな差はないと思うのだが。
風街は昔、URC盤を持っていたのだが今から思うとどんな音をしていたのだろう、まぁ今からオリジナル盤を買い直すのは現実的ではないのだが・・・

ライブ! はっぴいえんど/BELLWOOD BZJS-5003




















ライブ! はっぴいえんど/BELLWOOD BZJS-5003
このライブ盤も昔はベルウッドの1500円盤を持っていたが今はない。
一番最近の再発盤を買ったつもりだったが、その前ぐらいの2001年のSOLID RECORDSからの再発盤だった。とはいえジャケもプレスもキングレコードの製造なので純正ベルウッド盤と同じなので問題ない。近年盤で綺麗なので3,750円も致し方ない。

ティン・パン・アレー キャラメル・ママ/Panam GW-4017




















ティン・パン・アレー キャラメル・ママ/Panam GW-4017
3,540円
ティン・パン・アレーのLPも欲しくなり少し前だが買っていた。曲によりシンガーが変わるのでアルバムとしての統一感はあまりなく、かつ人によっては曲ごとに好き嫌いは出るかもしれないが、やはり名盤だ。

大橋純子&美乃家セントラル・ステイション 沙浪夢




















大橋純子&美乃家セントラル・ステイション 沙浪夢/フィリップス S-7052
1,300円
大橋純子さんが亡くなった。
ご冥福をお祈り致します。
好きなアルバムがあったはずと調べ直して買ってきたのは、この1978年に出たこの5枚目。
彼女の他のアルバムとはちょっと雰囲気が違ってるんです。
それから当時一番思ったのは、バックバンドの美乃家セントラル・ステイションってホント巧いなということ。
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