2005年11月14日
少し前のことだが、携帯電話を買い替えた。
ウイルコム。これまで使っていたものは、機能が通話とメールの
みという化石のようなシロモノだったので、新機種にはイロイロ
と機能が付いていて楽しい。中でも「ほー」と思ったのはメール
の予測変換。これまでに入力した文字情報の中から頻度の高いも
のを類推して出してくれるというもので、まあ今時当たり前なん
だろうけれども、結構使えるな、と思ったのである。が。
先日メールを打っていて「も」と入力したところ予測変換画面に
申し訳ございません
と出た。「す」と打つと「すみません」「こ」は「ごめんなさい」
「は」は「反省」、「ま」は「待って」。
...確かにそんなんばっかし送信してるけどさあ。なんか、機械に見
透かされてるみたいで凄くイヤだ。
「ホラ、お前が入力したいのは「申し訳ございません」だろ。それ
とも「もうしばらくお待ちください」か?」
違ーう!俺は「もう二度とこのような真似はしません」って打とう
としてたんだよ!やーい、馬鹿!
...機械が賢くなりすぎるのも、考えものだと思う。
今日読んだ本.思春期病棟の少女たち(S.ケイセン)
ウイルコム。これまで使っていたものは、機能が通話とメールの
みという化石のようなシロモノだったので、新機種にはイロイロ
と機能が付いていて楽しい。中でも「ほー」と思ったのはメール
の予測変換。これまでに入力した文字情報の中から頻度の高いも
のを類推して出してくれるというもので、まあ今時当たり前なん
だろうけれども、結構使えるな、と思ったのである。が。
先日メールを打っていて「も」と入力したところ予測変換画面に
申し訳ございません
と出た。「す」と打つと「すみません」「こ」は「ごめんなさい」
「は」は「反省」、「ま」は「待って」。
...確かにそんなんばっかし送信してるけどさあ。なんか、機械に見
透かされてるみたいで凄くイヤだ。
「ホラ、お前が入力したいのは「申し訳ございません」だろ。それ
とも「もうしばらくお待ちください」か?」
違ーう!俺は「もう二度とこのような真似はしません」って打とう
としてたんだよ!やーい、馬鹿!
...機械が賢くなりすぎるのも、考えものだと思う。
今日読んだ本.思春期病棟の少女たち(S.ケイセン)
2005年09月19日
千葉ロッテの初芝が引退・・・。今年のロッテ快進撃の中にあってなかなかその姿を見せないと思ってはいたのだが。
初芝は、そんなに大した選手ではない。
毎年、二割四分から六分くらいをウロウロする程度の打率。
三塁ファールフライを追いかける際の珍妙な動き。
チャンスで確実にゲッツー、「癒し系」バッターと呼ばれる勝負弱さ。
そのくせ10対1とかで負けている試合では天才的なバッティングで一人猛打賞。
敵チームの三塁コーチにおもしろおかしくキャラをいじられる「わかりやすさ」。
ユニフォームのソックスを長く見せることに拘る、壊れたファッションセンス。
ファインプレーをしたときの、得意満面の笑み。
エラーをしたときの、がっくりと肩を落としうなだれる姿。
顔に似つかわしくない変に甲高い声。
選手名鑑のプロフィールで、好きな女性のタイプを「藤崎詩織」と書いた初芝。
パンク・ロックのヘビーファン、初芝。
ヒーローインタビューで試合よりもサマーソニックが気になる、と発言した男。それが、初芝清だった。
正直、今までプロでやってこれたのは半分はロッテだったからだ。弱いロッテだったからこそ、初芝も一応スター選手でいられたのだと思う。
ロッテは強くなった。強くなってしまったのだ。初芝は悟ったのだと思う。もう、自分のいる場所はないと。そして引退。勇退であると思う。
私は、初芝が好きだ。打席に入る前のクネクネと腰を動かす姿が好きだ。
ロッテは弱かった。それはモウ、弱かったのだ。そんなチームにあって、登場するだけで客が沸いたのは、初芝と、堀くらいのものだったのだ。
いつも僕らに多くの笑いと、ほんのちょっぴりの感動をくれたロッテの星、初芝清。
ありがとう、そしてさようなら。
今日読んだ本・テロルを考える(SBモース)
初芝は、そんなに大した選手ではない。
毎年、二割四分から六分くらいをウロウロする程度の打率。
三塁ファールフライを追いかける際の珍妙な動き。
チャンスで確実にゲッツー、「癒し系」バッターと呼ばれる勝負弱さ。
そのくせ10対1とかで負けている試合では天才的なバッティングで一人猛打賞。
敵チームの三塁コーチにおもしろおかしくキャラをいじられる「わかりやすさ」。
ユニフォームのソックスを長く見せることに拘る、壊れたファッションセンス。
ファインプレーをしたときの、得意満面の笑み。
エラーをしたときの、がっくりと肩を落としうなだれる姿。
顔に似つかわしくない変に甲高い声。
選手名鑑のプロフィールで、好きな女性のタイプを「藤崎詩織」と書いた初芝。
パンク・ロックのヘビーファン、初芝。
ヒーローインタビューで試合よりもサマーソニックが気になる、と発言した男。それが、初芝清だった。
正直、今までプロでやってこれたのは半分はロッテだったからだ。弱いロッテだったからこそ、初芝も一応スター選手でいられたのだと思う。
ロッテは強くなった。強くなってしまったのだ。初芝は悟ったのだと思う。もう、自分のいる場所はないと。そして引退。勇退であると思う。
私は、初芝が好きだ。打席に入る前のクネクネと腰を動かす姿が好きだ。
ロッテは弱かった。それはモウ、弱かったのだ。そんなチームにあって、登場するだけで客が沸いたのは、初芝と、堀くらいのものだったのだ。
いつも僕らに多くの笑いと、ほんのちょっぴりの感動をくれたロッテの星、初芝清。
ありがとう、そしてさようなら。
今日読んだ本・テロルを考える(SBモース)
2005年09月16日
ぬうう。秋葉原に登場したヨドバシカメラ内に、あの超本格インドカレー点、「カリーダイニング」が出店とは!未だにガチャポン会館のチャンピオンカレーさえ食いに行けていない私だが、行きたい。これは行きたい。しかしなぜこうも、ことごとく秋葉原にカレーを持ってくるのか。・・・と思ってヨドバシ秋葉店に出店している飲食店を見ると
ステーキ、ラーメン、カレー、焼肉、寿司、餃子、とんかつ、しゃぶしゃぶ・・・
・・・なんか、肉食。一見温厚そうに見える秋葉原の住人たちだが、その顔の裏には鈍く光る牙を持った野獣共なのだ。そういえば私の知り合いにも数人いるヘビー秋葉ユーザーたちに共通の特徴として、「顔で笑って眼で笑わない」というものが挙げられる。獣が牙を剥くのは捕食の瞬間だけだ。奴らは常にその隙を、伺っている。
渋谷のオシャレな店でサラダなんぞを食っている、見かけちょっとワルそうな若者たちなど、その気になれば一噛みに違いない。
今日読んだ本・熊の敷石(堀江敏幸)
ステーキ、ラーメン、カレー、焼肉、寿司、餃子、とんかつ、しゃぶしゃぶ・・・
・・・なんか、肉食。一見温厚そうに見える秋葉原の住人たちだが、その顔の裏には鈍く光る牙を持った野獣共なのだ。そういえば私の知り合いにも数人いるヘビー秋葉ユーザーたちに共通の特徴として、「顔で笑って眼で笑わない」というものが挙げられる。獣が牙を剥くのは捕食の瞬間だけだ。奴らは常にその隙を、伺っている。
渋谷のオシャレな店でサラダなんぞを食っている、見かけちょっとワルそうな若者たちなど、その気になれば一噛みに違いない。
今日読んだ本・熊の敷石(堀江敏幸)
2005年09月11日
先日「韓国ドラマの製作現場」というようなテレビ番組を見た。話には聞いていたがその製作のアバウトさときたらちょっと信じられない程である。なにせ放映の当日に撮影しているのだ。さらに放映時刻の30秒前まで編集していたりする。そもそも撮影の明確なスケジュールは決まっておらず、直前になったら「じゃあボチボチ撮ろっか」って感じで撮るらしい。そんなだから役者の演技もスゴい。ほぼ一発撮り。なにせ時間がないためにリテイクなど出していられないのだ。私はこれまでいわゆる韓流ドラマは見たことがないが、以前友人が
「話が全部一緒。必ず記憶喪失か事故によって起こる悲恋物語。ホント当たり前のように恋人が皆ポンポン記憶喪失になる。俳優が違うだけで、話はほぼ一種類しかない」
と言っていたが、さもありなん。なんせ撮影には時間が掛けられない。毎回ストーリーが同じであれば役者もサクサク演技できるというものだ。現場で役作りしたり新しい演技を追求してるヒマはないのである。
当然、韓国の俳優には「記憶喪失用の演技」がストックされているに違いない。
「ここは記憶喪失でおねがいしま〜す」とか指示を出せばバッチリだ。
韓国では週に100本以上のドラマが製作されているという。そのほとんどが記憶喪失していると思うと、アッパレというか大したものである。「水戸黄門」に登場する悪代官の累計が、実在した代官の数を越えているように、韓国ドラマではぜひ実在の記憶喪失者の症例数を上回って頂きたいと思う。
今日読んだ本・ナイチンゲールの嫌い好き(荒川洋治)
「話が全部一緒。必ず記憶喪失か事故によって起こる悲恋物語。ホント当たり前のように恋人が皆ポンポン記憶喪失になる。俳優が違うだけで、話はほぼ一種類しかない」
と言っていたが、さもありなん。なんせ撮影には時間が掛けられない。毎回ストーリーが同じであれば役者もサクサク演技できるというものだ。現場で役作りしたり新しい演技を追求してるヒマはないのである。
当然、韓国の俳優には「記憶喪失用の演技」がストックされているに違いない。
「ここは記憶喪失でおねがいしま〜す」とか指示を出せばバッチリだ。
韓国では週に100本以上のドラマが製作されているという。そのほとんどが記憶喪失していると思うと、アッパレというか大したものである。「水戸黄門」に登場する悪代官の累計が、実在した代官の数を越えているように、韓国ドラマではぜひ実在の記憶喪失者の症例数を上回って頂きたいと思う。
今日読んだ本・ナイチンゲールの嫌い好き(荒川洋治)
2005年09月10日
選挙用のCMを作ったはいいものの、それを放映するための資金が無く、結局放映できなかった政党があるという。そんなバカな。いくらなんでも見積もりの段階で分かるはずで、CMを製作した後でうっかり資金不足に気づいた、なんてことが今時あるわけがない。しかるにこれもまた周到な戦略であると思われる。
この話題は確実にワイドショーで扱われるネタである。そのテの番組ならば番組中に必ず「で、これがそのCMです」と言ってその「オクラ入り」CMを流すだろう。そこまでを見越した、つまり放映料タダCMなのである。これは上手い手だ。なにせ頼まなくてもタダで各チャンネルがCMを流してくれるのだ。早晩、全選挙用CMが資金不足で「放映できなくなる」日が来るであろう。しかも放映料をまるまる制作費に当てることができるため、とんでもない予算で作ったCMが登場するはずだ。CGとか。
選挙といえば、疑問に思うことがある。候補者が街頭演説の際に持っているマイクだ。ほとんどの場合3本から5本くらいを一まとめにして使っているのだが、あれ、ハウらないのだろうか。あれだけの本数のワイヤレスマイク全部に電源を入れてがなったら、絶対ハウリングを起こすと思うのだが、はて。
今日読んだ本・けれど夜明けに(植草圭之助)
この話題は確実にワイドショーで扱われるネタである。そのテの番組ならば番組中に必ず「で、これがそのCMです」と言ってその「オクラ入り」CMを流すだろう。そこまでを見越した、つまり放映料タダCMなのである。これは上手い手だ。なにせ頼まなくてもタダで各チャンネルがCMを流してくれるのだ。早晩、全選挙用CMが資金不足で「放映できなくなる」日が来るであろう。しかも放映料をまるまる制作費に当てることができるため、とんでもない予算で作ったCMが登場するはずだ。CGとか。
選挙といえば、疑問に思うことがある。候補者が街頭演説の際に持っているマイクだ。ほとんどの場合3本から5本くらいを一まとめにして使っているのだが、あれ、ハウらないのだろうか。あれだけの本数のワイヤレスマイク全部に電源を入れてがなったら、絶対ハウリングを起こすと思うのだが、はて。
今日読んだ本・けれど夜明けに(植草圭之助)
2005年08月25日
少し遅めの昼食を取りに近所の店に入ったところ、サラリーマンで大賑わい。ランチタイムも終わった時間だというのに、未だかつて見たことの無い盛況ぶりだ。しかも皆が皆、真昼間だというのにビールを煽っていい笑顔。隣の席ではもう2回目の「カンパーイ」だ。一体何が起こっているのか。
そう。台風である。
北上中の台風のために、会社が午前中で早引けになったらしい。いわゆる「半ドン」だ。だったらさっさと帰ればいいようなものの、昼から遊べるめったにないチャンス。ここぞとばかりに昼ビールを満喫中というわけだ。
そういえば小学生のころ、台風などで学校が半ドンだと告げられた瞬間、クラス中が大フィーバー。友人の自宅に集まって遊んだものである。雨が降っているから部屋でファミコンをしていても怒られない。まさに至福の瞬間だ。
真っ赤になって浮かれたオヤジの顔のまあうれしそうなこと。たとえ幾つになっても、半ドンは少年の心を取り戻させてくれる。
今日読んだ本・迷宮の将軍(Gマルケス)
そう。台風である。
北上中の台風のために、会社が午前中で早引けになったらしい。いわゆる「半ドン」だ。だったらさっさと帰ればいいようなものの、昼から遊べるめったにないチャンス。ここぞとばかりに昼ビールを満喫中というわけだ。
そういえば小学生のころ、台風などで学校が半ドンだと告げられた瞬間、クラス中が大フィーバー。友人の自宅に集まって遊んだものである。雨が降っているから部屋でファミコンをしていても怒られない。まさに至福の瞬間だ。
真っ赤になって浮かれたオヤジの顔のまあうれしそうなこと。たとえ幾つになっても、半ドンは少年の心を取り戻させてくれる。
今日読んだ本・迷宮の将軍(Gマルケス)
2005年08月21日
長年愛用していたヘッドフォンが壊れてしまったので買いに行ったのだが、その種類の多さに驚いた。ワイヤレス式、イヤーフィット式、そして見つけた骨伝道式ヘッドフォン。説明によると
・・鼓膜を振動させるのではなく、骨を振動させることによって蝸牛と呼ばれる聴覚器官を通し聴覚神経を伝達し脳が音として認識します。
とか何とか。
・・・いや、その、わざわざそんなモノスゴイ仕組みで音を聞かなくても・・・耳で聞くんじゃダメな理由とか、あるんですかね。
かつて大リーグで初めてカーブを投げた投手に対して、観客が抱いた感想は
何も曲げることはないんじゃ・・・
というものだったという。いくら打たれたくないからってそんな、ボールを曲げるだなんて・・・という訳である。私もそう思う。普通の内圧式のものを買って帰った。
今日読んだ本・死を前にした人間(P・アリエス)
・・鼓膜を振動させるのではなく、骨を振動させることによって蝸牛と呼ばれる聴覚器官を通し聴覚神経を伝達し脳が音として認識します。
とか何とか。
・・・いや、その、わざわざそんなモノスゴイ仕組みで音を聞かなくても・・・耳で聞くんじゃダメな理由とか、あるんですかね。
かつて大リーグで初めてカーブを投げた投手に対して、観客が抱いた感想は
何も曲げることはないんじゃ・・・
というものだったという。いくら打たれたくないからってそんな、ボールを曲げるだなんて・・・という訳である。私もそう思う。普通の内圧式のものを買って帰った。
今日読んだ本・死を前にした人間(P・アリエス)