ほぼ1年前(コロナ直前)に読み終わった本だが、振り返るには良い本だったので残しておく。
タイトルの通りグローバル化とロボティクスが普及し始める前夜みたいな本だった。外国からでも業務(役務)の受発注ができるようになり、グローバル化が進むことに加え、ロボティクスによる自動化が進む、しかしその本格的な普及にはもう一歩きっかけが必要である、という趣旨だったと記憶している。
当時はまあそうだろうなぁと思いつつ、その「きっかけ」については主に経済的な危機や安全保障的な何かを想像しており、コロナのようなパンデミックは全く想像をしていなかった。
コロナ前から米中対立を中心としてブロック経済化の兆しはあったものの、コロナのパンデミックは鎖国政策に近い体制が進んでいったため、リモートワークについてはかなりドラスティックに進んだのだと思われる。加えて冬に入り、緊迫した体制になってから丸1年以上続くことが確実になっていることから、非常時で一時的に、といっていた取り組みも1つまた1つと定常的な運用に組み込まれていくのだと思われる。その点では「人の移動」がどの程度以前の状況に戻るのか、という1点は気になるものの、グロボティクスがイメージしていたような世界に向けた大きな引き金は間違いなく引いたと言えると思っている。
現状がどのような形で落ち着くようになるのかは全く想像がつかない。あと2~3年のうちにコロナ自体は一巡し、ある程度人の移動の自由が戻ってきたのち、一定の揺り戻しを経てどんな世界になるのかを想像することは難しいのだが、そのような先の話であっても、ある程度場所に紐づかない社会が成立していくことを願ってやまない。
特に日本でも東京をはじめとした都市部への一極集中というのは色々な面でピラミッドの上層部を更に上に引き上げる力はあっても、ピラミッド全体の底上げを図る力があるわけではなという点を考えると、一定程度郊外を含む地方に人が散らばっていくという方向性自体は望ましいのだろう、という印象を持つ。その先まで社会がその延長線で進展していくのかは全く持ってよくわからないが、日本の中にしても、世界全体を見るにしても、知識と富の偏重と全世界レベルでの平均化という方向性については素直な道のりではなくなりそうだ、とコロナの件を受けて感じている。逆に鎖国の延長から変なブロック化が進んでいかないことを願いながら。
タイトルの通りグローバル化とロボティクスが普及し始める前夜みたいな本だった。外国からでも業務(役務)の受発注ができるようになり、グローバル化が進むことに加え、ロボティクスによる自動化が進む、しかしその本格的な普及にはもう一歩きっかけが必要である、という趣旨だったと記憶している。
当時はまあそうだろうなぁと思いつつ、その「きっかけ」については主に経済的な危機や安全保障的な何かを想像しており、コロナのようなパンデミックは全く想像をしていなかった。
コロナ前から米中対立を中心としてブロック経済化の兆しはあったものの、コロナのパンデミックは鎖国政策に近い体制が進んでいったため、リモートワークについてはかなりドラスティックに進んだのだと思われる。加えて冬に入り、緊迫した体制になってから丸1年以上続くことが確実になっていることから、非常時で一時的に、といっていた取り組みも1つまた1つと定常的な運用に組み込まれていくのだと思われる。その点では「人の移動」がどの程度以前の状況に戻るのか、という1点は気になるものの、グロボティクスがイメージしていたような世界に向けた大きな引き金は間違いなく引いたと言えると思っている。
現状がどのような形で落ち着くようになるのかは全く想像がつかない。あと2~3年のうちにコロナ自体は一巡し、ある程度人の移動の自由が戻ってきたのち、一定の揺り戻しを経てどんな世界になるのかを想像することは難しいのだが、そのような先の話であっても、ある程度場所に紐づかない社会が成立していくことを願ってやまない。
特に日本でも東京をはじめとした都市部への一極集中というのは色々な面でピラミッドの上層部を更に上に引き上げる力はあっても、ピラミッド全体の底上げを図る力があるわけではなという点を考えると、一定程度郊外を含む地方に人が散らばっていくという方向性自体は望ましいのだろう、という印象を持つ。その先まで社会がその延長線で進展していくのかは全く持ってよくわからないが、日本の中にしても、世界全体を見るにしても、知識と富の偏重と全世界レベルでの平均化という方向性については素直な道のりではなくなりそうだ、とコロナの件を受けて感じている。逆に鎖国の延長から変なブロック化が進んでいかないことを願いながら。