子安宣邦のブログ -思想史の仕事場からのメッセージ-

絶対的保守主義としての天皇制 8・最終回
天皇とともに在り続ける日本とは何かー象徴天皇制の現在」

「絶対的保守主義としての天皇制」を主題として昨年9月から天皇制をめぐる新講座を開講いたしましたが、その第8回「天皇とともに在り続ける日本とは何かー象徴天皇制の現在」を9月9日(土)に開催いたします。 平成28年8月に「天皇のお言葉」が放送され、あらためて象徴天皇の存在意義が国民に問われるにいたりました。多くの論者が天皇を歴史的にも初めて問い、答えていきましたが、それらは天皇を歴史の中にあらためて埋め直し、その永続性を再確認する作業に外ならないものでした。この解読作業の中で私は坂本多加雄の『天皇論』(1995)をも知りました。「日本国憲法」第一条もまた天皇の承認によってはじめて正統化されるというこの天皇主義者との議論の展開は骨の折れるものでしたが、それは象徴天皇制の無視しえない現状を示すものだともいえるでしょう。ともあれ9月9日のこの講座をもって私の「思想史講座」の最終回にしたいと思っております。

 *会場  早稲田奉仕園・リバティーホール(都バス:西早稲田、馬場下、地下鉄:早稲田)
 *日時 9月9日(土) 午後1時30分〜4時30分 
 *講義資料は当日配布します。
 *参考文献;『私の天皇論』「月刊日本」1月号増刊 K&Kプレス、坂本多加雄『天皇論』文春学芸ライブラリー
 *実費程度の会費を頂きます。

絶対的保守主義としての天皇制 6
「徳川日本と宣長天皇論の成立ー日本型華夷秩序と天皇制日本」

「絶対的保守主義としての天皇制」を主題として昨年9月から新講座を開講いたしましたが、その第6回「徳川日本と宣長天皇論の成立ー日本型華夷秩序と天皇制日本」を4月15日(土)に開催いたします。宣長の天皇論は1700年代18世紀の徳川日本で語り出されます。この時代、清朝中国の最盛期にあたります。この東アジア世界の中で日本は民族主義的国家意識を強めていきます。宣長は天照大御神に発する持続的天皇論をもってこの国際的要請に答えます。この18世紀日本における宣長の天皇論的回答をめぐって考えます。
■昭和思想史研究会・思想史講座「絶対的 保守主義としての天皇制」
   第6回 徳川日本と宣長天皇論の成立ー日本型華夷秩序と天皇制
   日時  4月 15日(土) 13:30〜17:00
   会場   松聲閣・集会室
       (松聲閣 肥後細川庭園内)
   *講義資料は当日配布します。
   *参考文献;檀上寛一『天下と天朝の中国史』岩波新書
         荒野泰典編『江戸幕府と東アジア』吉川弘文館
         本居宣長ー『玉くしげ・秘本玉くしげ』岩波文庫
         

   *実費程度の会費を頂きます。
会場の松聲閣は早稲田と新目白通り・神田川をはさんだ反対側にある細川庭園内の建物で、都電荒川線の早稲田駅から5分ほどの距離です。以下のURLを開いて地図をご参照下さい。
https://www.higo-hosokawa.jp/access  



「絶対的保守主義としての天皇制」を主題として昨年9月から新講座を開講いたしました。その第5回「天皇はいかに語り始められたか・その三」として「天皇は江戸社会にいかに呼び出されたか」を2月11日(土)に開催いたします。2月11日は建国記念日(旧紀元節)であり、私の90歳の誕生日でもあります。その私がこの日に天皇制をめぐって語ることに運命的なものを感じながら、徳川幕藩体制の成立する江戸になぜ天皇は呼び出されたのか、その天皇とは何かを考えてみたいと思っております。
昭和思想史研究会・思想史講座「絶対的 保守主義としての天皇制」
   第5回 天皇はいかにして語り始められたか・その3ー天皇は江戸社会にいかに呼び出されたか」
   日時  2月 11日(土) 13:30〜17:00
   会場   松聲閣・集会室
       (松聲閣 肥後細川庭園内)
   *講義資料は当日配布します。
   *参考文献;津田左右吉一『文学に現れたる我が国民思想の研究』岩波文庫版(八)
         本居宣長ー『玉くしげ・秘本玉くしげ』岩波文庫
         尾藤正英ー『江戸時代とはなにか』岩波書店


   *実費程度の会費を頂きます。
会場の松聲閣は早稲田と新目白通り・神田川をはさんだ反対側にある細川庭園内の建物で、都電荒川線の早稲田駅から5分ほどの距離です。以下のURLを開いて地図をご参照下さい。
https://www.higo-hosokawa.jp/access 

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