トレイシー・ソーン（ボーカル）と
ベン・ワット（ギター／鍵盤）って
カップルからなるイングランドのデュオ
エブリシング・バット・ザ・ガールのベスト盤……
80年代はじめにデビューしてから
ボサノバに範を得たジャズ的で
瀟洒なソフィスティ・ポップを展開
次第にエレクトロニック色を強めたのち
大きな商業的成功を収めるけども
「アイ・ドント・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・イット」
「ホェン・オールズ・ウェル」
「イーチ・アンド・エブリ・ワン」はじめ
初期の代表曲あれこれに加えて
「ミッシング」「ドライビング」って
90年代のヒット曲はオリジナルでなく
トッド・テリーがリミックスした版を収録
ちょい変則的な編集の15曲１時間弱だよ
坊や

日本でいうネオアコを象徴する存在だけども
音楽的な広がりはかなりのもんで
90年代にはトリップホップにも接近
マッシブ・アタックの作品から
「ベター・シングス」と「プロテクション」って
ソーンが参加した２曲も収めてるよ
坊や

これといって予定ない水曜日に
ウナギ屋行って舌鼓打った……
天ぷら盛りあわせとウニの造り
あと冷酒って同じメニューだけどさ
坊や

私たち以外にひと組でいいから
客いたらもっとよかったのにね
坊や

へたこいて愛車のライトなくしたんで
自転車屋で新しいの買った……
はじめてUSB充電のにしたよ
坊や

自転車乗りながらスマホいじったり
無灯火だったりのアホに私は容赦しないよ
坊や

「シャ・ラ・ラ・ラ・リー」に始まる
レパートワー編集な全28曲のベスト盤……
「ブラーやスーパーグラスは90年代に大人気だが，
　最初の偉大なブリットポップ・グループは
　スモール・フェイセズだ」って
解説の書き出しが示すよに90年代なかばの
トレンドに合わせた発売みたいね
坊や

レパートワーのスモール・フェイセズっていうと
『25グレイテスト・ヒッツ』（1992）が
いまもって最上の一枚なものの
「ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・アバウト・イット」から
「アフターグロウ」に至るヒット曲を
あまさず収めてるのは共通だし
スモール・フェイセズ聴いたことないって人は
中古屋で安く見つけたら買って損ないよ
坊や

ウノの公式ルール確認したらば
私の理解とぜんぜん違ってやんのね
坊や

公式にはひとりあがったら終わりで
カードの点数で最終的な順位決めるとか
あんまし楽しくなさそうじゃない？
坊や

ヘッドホンの買い置きなくなったんで
はじめて行く100円ショップ……
でも私が欲しい種類のなくてさ
坊や

別の店に出なおすのも面倒なんで
とりあえず５個買って帰ったよ
坊や

ワシントンDC発な黒人パンク・バンド
バッド・ブレインズのデビュー作……
初シングル「ペイ・トゥ・カム」はじめ
ハードコア・パンクの先駆的な存在ながら
シンガーにしてクレジットは
「のど（Throat）」ってなってる
HRを筆頭にレゲエへ傾倒したバンドで
ハードコアとマジなレゲエとを
一枚の中で別々にやってるレコードだよ
坊や

バンドはデビューを前にニューヨークへ進出
そのころNYでライターやってて
数年後にヨ・ラ・テンゴを結成する
アイラ・カプランが解説を執筆……
合衆国国会議事堂に雷が落ちる絵をあしらった
オリジナルのジャケットもよかったものの
どういうわけか別のイラストにさしかえた
この日本盤を私は気に入ったんで買ったよ
坊や

ギャンブルの負けが280億円って
ちっちゃな自治体の予算みたいじゃない？
坊や

私が行く酒場でその金額使うには
営業日に毎日通ったとして
２万8000年かかる計算になったよ
坊や

愛車のチドリがどういうわけか
前後輪ともなくなってたんで
自転車屋に寄って修理……
シューも限界きてたっぽいんで新調したよ
坊や

工賃もたいしてかかんないのに
けっこう長いこと作業してくれてさ
坊や

1939年，アイズルワース生まれなロックンローラー
ビンス・テイラーの編集盤……
エルビス・プレスリーに続いて出てきた
ロッカーのひとりにして題名にあるよな
革のファッションが特徴だったらしいけども
50年代末に英国ロック界に登場のち
ドラッグで精神に変調をきたして
われこそは聖書のマタイだって
コンサート中に宣言したりとか
奇行くり返して母国での人気は失墜
以降はフランスに活動の場を求めた
60年代なかばまでの録音を中心に
混乱したキャリアまとめた22曲60分弱だよ
坊や

テイラーの数奇を目のあたりにした
若いデビッド・ボウイは野郎を
『ジギー・スターダスト』（1972）のモデルにして
パンク時代にはクラッシュがテイラー作の
「新型キャデラック（Brand New Cadillac）」を
『ロンドン・コーリング』（1979）でカバーしたって
ふたつの話題でポップ音楽史に残った男で
米国ロックンロールのカバーが中心ながら
奇矯なシンガーの足跡たどれる秀逸な一枚だね
坊や