ナンバー45・ブログ

パズル作家・山本祐輔がお仕事などについて語るブログです。

こちらにて、現在パズル作家として問題を提供している媒体を告知します。
常日頃、より良い、楽しい問題の制作のために日々研鑽しておりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

(スマホでご覧の方はリンク先からアプリのダウンロードができます。)
作者名のクレジットはないですが、多くの問題を私が制作中。

クロスワード、漢字ナンクロなどを出題中。

クロスワードを出題中。

足し算クロスを出題中。

推理パズルを出題中。

その他の媒体でも出題を行っております。

そして私の著書であります、「推理ロジック プレミアム」も絶賛発売中!
マトリックス推理パズル60問が掲載された本です。パズルの面白さはもちろん、脚本にもこだわりました。


今後ともよろしくお願い申し上げます。

ブログ放置中でしたが、半袖さんまいなすよんさんが相次いで、やさしいパズルを作ることについての投稿をされているので便乗して私も書いてみようと思います。
不肖ながら、ここ数年はやさしいパズルとは?というのをかなり考えてきているのですよね。何故なら私はニコリ以外の雑誌に寄稿して飯を食べていまして、やはりニコリ以外の雑誌と言うのは基本、問題に懸賞がつくのでやさしくサクっと解ける問題が好まれるわけですよ。そうやってやさしい問題のことを考え続け、ニコリでの投稿に応用できないか、というのがここ数年のひとつのテーマであります。

お二人が書いていなかったですが私はまず、やさしい問題を作るとどんないいことがあるか、作家視点とパズル界全体の視点から1つずつ挙げます。

・作家としての幅が広がる

そりゃまあ当然は当然なんですが、やさしい問題を作るというのは例えば、中級以上の手筋を知らないビギナーの方を想定して作るわけで、そうやって手筋を限定して作ることで作家としての表現の幅は確実に広くなります。

・パズル人口が増える(ことが期待される)

やはりパズルに興味を持ったとしても最初はなかなか面倒だし大変と感じるわけで、そこに良質のやさしい問題があればパズルを好きになるわけであり、そんな問題がたくさんあると定着率も高まりパズル人口が増える、そんなことを考えますね。

私のケースですしとっくにニコリにどっぷり浸かっていた時期の話ですが、「美術館」がニコリでリリースされた2001〜02年頃というのは実はとっつきづらいパズルだと思っていたのですよ。ただそこで、良質なイージー問題に出会い、そこから美術館を好きになった、そんなこともあります。

そんな私ですが、「やさしい問題を作るために心がけること」について語れることはお二人がほぼ語り尽くしていまして。
ただこちらも、お二人が指摘していないことを書くと

「オモロパズルの問題を解く」

これですね。オモロパズルの問題は作者以外は誰もが初めて見るパズルですし、ルールをしっかり読んでとりかかる必要がある。
その上で定理とは何か、醍醐味はどこにあるのかを考えることは大いに意味があることです。
ちなみに私は基本、ニコリ本誌を入手したらオモロパズルから手を付けています。(最新号は例外でしたが)

あとは雑多に、私がやさしい問題について思うことを書くと、私が考える狙い目は「推理クロスの1番」です。
やさしめのヒントを書くのが割と簡単というのがありますね。1番だとやはり何かのテーマを以ってクロスワードの盤面を組むことが必要とは言えますが、それをクリアできれば1番にふさわしい問題ができると感じています。

もうひとつ、本当は教えたくない話ですけど半袖さんの投稿における2番、「入り口を複数入れる」につきまして。
カックロの1番に掲載されたことがありますが、その時は入り口を8つぐらい入れてました。
普段のカックロは四隅に4つの入り口を作りますが、その倍にしたら載ったということですね。8つにすれば必ず載るなんて言いませんがご参考までに。

以上、私の経験としての投稿でした。

突然ですが企画の連載をはじめたいと思います。本当は企画自体は前からあったのですが、忙しいからと手を出さずいつまでもやらなかったので、けじめをつけようと。

そんなわけで表題の通りカナオレというパズルの作り方を書いていく企画です。手前味噌ながらとある雑誌で80作以上のカナオレを制作した実績があるので、私がそれを伝えようと思います。
個人的にはやはり、ニコリにカナオレが再び定期連載されて欲しいという気持ちもあるんですよね。

そんなわけで初回ですが、カナオレ作りに適したテーマとは?ということを書きます。
もちろんテーマは自由なんですが、カナオレがテーマに沿って作るものである以上、カナオレ作りに適さないテーマもあるわけで、では適したテーマとは何か?ずばり書くと

テーマに沿った言葉の文字数が、4文字から7文字ぐらいのものが多く集まるのがいい

ということであります。もちろんすべての言葉が4〜7文字でなければいけない、ということではありません。私もやったことがありますが1つだけとても長い言葉があるなら、いいアイキャッチになるでしょう。
ただ問題を作るというのは盤面を制御するということでもあるので、制御するなら7文字までがいい、ということは経験から言えます。

そして4〜7文字の言葉が集まりやすいテーマがありまして、これもぶっちゃけると

・日本人女性の名前
・駅の名前

この2つはとても作りやすいです。もちろんこれだけでは茫洋とし過ぎているので、何かテーマを加える必要はありますが。私が作ったものだと、『「新」の字が入っている駅名』などがあります。
日本人女性の名前というのは、フルネームで4〜7文字となり適するというので納得のいく方が多いのではないでしょうか。「かおるこ」「さくらこ」「きょうこ」などの名前でない限り日本の女性の名前は2・3文字ですからね。残念ながら私のフルネームは8文字だ。
実際、プロ野球選手の名前で作ったときは大変難儀しました。ただ、日本の俳優の名前は7文字以下が多い、と気づいたことがありまして、この辺研究すると面白いですね。

ちなみに外国人の名前を扱うとなかなか複雑で、小説家やスポーツ選手、大統領の名前は名字だけで通用しますが、俳優はそうはいかない。「シュワルツェネッガー」や「ディカプリオ」は通用しても、「ハリソン・フォード」や「ナタリー・ポートマン」を名字だけで呼ぶわけにはいかないので。

あとは実際に作るところでもまた書くと思いますが、問題制作の最終盤では当然ハタンがないように盤面に収め切る必要があるので、短めの言葉は最後まで残した方がいい、というのはあります。
この後、実際に作っていくところも展開したいと思います。私は制作をPCだけで完結させているのでその方法も。是非とも、カナオレを作る作家さんが増えると嬉しいと思う次第です。

突然ですが、ニコリ40周年に向けて作ったもののボツになったパズルを掲載します。
主なルールが、私が開発して1号こっきりで終わった新作パズルの「メトロ」と一緒なんですが、実は当初こちらを作りたかったのでした。盤面をダウンサイジングしてルールを付け加えたのが「メトロ」だったんですね。

その後、やはり大きめの盤面で展開したいと思い、ニコリ40周年に向けて大河的な展開、表題の通り「日曜日に○○する」シリーズとしてできないかと思いついてまとめ、さらに浮き出しの要素もありと欲張りましたが、敢え無くボツ。
そんなわけでこちらで供養します。

pdfファイルでお送りします。
印刷の手間は煩わせてしまいますが、先に書いた通りの大河的展開と浮き出し要素、さらには日曜日シリーズを意識した文章で楽しんでいただければ幸いです。






http://blog.livedoor.jp/number45/metro_mondaibun.pdf (問題文ファイル・96.21KB・A4用紙2枚分)

http://blog.livedoor.jp/number45/metro_mondaizu.pdf (問題図ファイル・51.17KB・A4用紙1枚分)





久しぶりの掲載報告です。
ニコリさんから発売された、「おうちで数独・推理パズルVol.3」誌に掲載いただきました。ありがとうございます。

個人的に昨今、神戸のおいしいカレーの店を開拓しているのですが、そんな問題はすでに一度作っているので、少し違うアプローチで。
「ナスマトンカレー」「麻婆カレー」など、カレーのメニューについては実際に食べたものですが、お店の名前はほぼ独自で考えたものです。こんな名前のお店はありそうだ、と言うのを頭をフル回転させて考えました。相変わらずこう言うのは張り切り過ぎますね(苦笑)

ちなみに完全に自分の趣味の領域ですが、町の名前はガ○○○○に関するものです。そしてお店を訪ねた日付と町の名前がちょっと関連してまして、これに気づく人いるかな。

以前も、マトリックス以外の要素で例えば6本の映画のうち邦画が3本、洋画が3本あり、それを把握しながら解く、と言うのがありましたがその形を踏襲していますね。その関連で難易度が上がってしまいましたが、楽しく解けると思います。是非解いていただければ幸いでございます。

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