3月27日  Surprised Sap

そもそも家の設置場所がおかしい、という話も前に書いたがあの魔女不注意すぎる。


「ボクトウガ」という蛾の仲間がいます。
漢字では「木蠹蛾」と書き、「蠹」は「蝕む」「食い荒らす」という意味、
この蛾の幼虫はクヌギやコナラなどの樹皮を食い破って樹液を滲み出させ、
その樹液に集まってきた小さな虫を待ち伏せして捕食する、という
一風変わった習性を持っていることで知られています。
で、樹液に集まってくるのは捕食対象となる小さな虫や
蝶とかカブトムシのような無害な虫ばかりではなく、
強力無比なハンターのくせに樹液も大好物、という
厄介者スズメバチも来てしまう可能性があるわけなのですが、
このボクトウガのすごいところは、滲み出させた樹液に
フェネチルアルコールという成分を含ませる能力も持っている、という点で、
これは特定の虫種、特にハチ類が嫌う成分であり
市販のハチ用虫除けスプレーにも入っているような天然の忌避剤なのです。
これにより、せっかく捕食のために樹液を用意したのに
スズメバチが来て逆にボクトウガのほうが狩られてしまう、なんて
悲しい事態を予防、悠々と捕食ができる、というわけですね。
実に計算高い。遺伝子がどこでどうなってそんな習性を獲得したんだろう。自然ってすごい。

捕食対象をおびき寄せるために甘い食べ物を用意しといた結果
寄ってきた奴に逆にやられてしまう、ということで言うと
「ヘンゼルとグレーテル」に出てくるお菓子の家の魔女が思い起こされる。
魔女もそのような事態を想定し、予防手段を講じておくべきだったんだ。
賢い子供はハナから何かを察知して近づかないように
そういう子が忌避する何かをお菓子の家に仕込んでおくべきだったんだ。
ヤンヤンつけボーの全部のチョコとトッピングを
1本に集中全まぶししたものを建材に使うとかだ。バカが食うやつで家を構成するんだ。

3月27日  消化液を注入

「好きな菓子パンといえばチョココロネだな」
「細い方からかじりついてチョコを吸い出すように食うのがうまいよな、
 イモムシを捕食する蜘蛛になった気分も味わえて一石二鳥」

二羽目の鳥気色悪いなあ。

3月12日  Luxurious at a Big Deal

標識は思ってたより手前のほうにあった。


近所を歩いていたところ、乗用車がパトロールのカーに
アナウンスで停車を促されているところを目撃しました。
どうやら曲がってはいけない角を曲がってしまったらしく、
ふうむ、実にご愁傷様であるが違反は違反だ、
反省して交通ルールを遵守していただきたい、と思ったわけなのですが、
そのまましばらく歩いていったあと、
はてあの角にそんな禁止標識あっただろうか、と疑問に感じた次第なのです。
よく通る場所だがそんな標識を目にした記憶が無いし、
曲がってはいけない場所だという印象もゼロ、
あそこで捕まっている車を見たのもそういえば今回が初めてだ。
まあ僕が使うルート的にはそこを曲がる必要性はほぼ無いので
特に注意を向けておらず標識に気付いてなかっただけかもしれないが、
ややもすれば最近新しく標識が設置されたという可能性も無くはない、
いずれにせよこれは帰り道にしっかり確認しておかないといけないな、
必要は無くてもなにかの気分で曲がってしまうことはありえるのだし、
いつか僕も同じミスを犯しかねない、ご愁傷様だの反省しろだの言ってたけど
これは決して他人事ではない、他山の石とせねばならぬ、と思った次第です。

そんなことを考えていたら
買わないといけなかったものを2つも買い忘れて帰ってきたのです。
帰りはあの道を通って標識を探す、と覚え置くことに脳の領域を割きすぎた。
道中に交通違反で停められたせいで気もそぞろになっており忘れた、と言えば
まあショック受けるもんねしょうがないね、という感じで一見筋が通っていそうだが、
縁もゆかりもない他人が停められたせいで、なのでそれは厳しい。感受性が豊かすぎる。

↑このページのトップヘ