札幌の悩めるバレエ•フィギュアスケート•ダンサーの為の情報箱

札幌で身体の専門家として個人指導を中心に活動しているトレーナーがバレエやフィギュアに関する情報をお伝えします。

ここでは動作分析のプロが特殊な身体活動を求められる「バレエ、フィギュアスケート」を中心に身体のケアやトレーニング方法、最新情報などをどんどんお伝えしていきます。

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ご確認の上ご予約ください。

芸術の森バレエセミナー2024申し込み開始

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ニューヨークではYAGPファイナルがまだまだ行なわれていますが、今年の夏に開催されるバレエセミナーの申込みが始まります。(4月16日火曜日から開始)

昨年久しぶりに見学したのですが、クラシックバレエ担当講師のジル・イゾアール氏のレッスンがとても素晴らしかったです。バレエをより良く踊るために何をすればよいのかをあらゆる角度から指導している印象を持ちました。
フランスでバレエ指導における国家資格を取得しており、世界各国でバレエ指導を行なったキャリアを持っている方です。



豪華講師陣に関してはプロフィールも含めてこちらをご覧ください。


私自身も11日(日曜日)あたりに見学に行く予定です。
札幌近郊のバレエ指導者の皆さんとは会場でよくお会いしていますが、昨年は本州のバレエ指導者の方にも声をかけていただき、とても有意義な時間となりました。

ジル・イゾアール氏のレッスンを見学できるのは大変貴重な時間だと思いますので、バレエを習っている方であれば1度足を運んでみてはいかがでしょうか。


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ダンサー、フィギュアスケーター、あらゆる表現者をサポートするトレーナー
森脇俊文








 

YAGP2024【ユースアメリカグランプリ】ニューヨークファイナル

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いよいよYAGP2024が始まりますね。
今、生放送でこちらのYAGPニューヨークファイナルのレッスンを見ながら書いています。

さすがにものすごい条件の良いダンサーばかりが集まっていますね。
ただ、リズムの取り方などでは個性が出るというかアクセントやタイミングが全然違うのがまた興味深いです。

日本を含む世界各国では2021年からYAGPからYGPへと名称を変更していますが、アメリカでは変わらずにYAGPという馴染みのある呼び名での開催になっています。

4月11日〜20日までの中で世界中から集った若きダンサーたちが自分の輝きを最大限に引き出して踊ります。


参加者名簿はYGP日本のホームページに載っていますので興味がある方はそちらからご確認ください。



YAGPのYou Tubeチャンネルはこちら。



余談ですが、パーソナルトレーナーという職業柄、札幌各地(場合によっては日本各地)のバレエスタジオから来たバレエダンサーと個人セッションを行なうのですが「ローザンヌ国際バレエコンクールは知っているけどYAGPは知らない」という人がとても多い印象がありました。
(入賞常連組はもちろんどちらも知っているのですが、コンクールや発表会には出るけどプロを目指しているわけではないダンサーたちの多くはYAGPを知りませんでした)

YAGPが舞台となったドキュメント映画「ファーストポジション」が上映されてもなお、ローザンヌ国際バレエコンクールの方が知名度が高いのは変わりませんでした。
とても良いドキュメント映画ですので気になっていた方は是非御覧ください。レポートはこちら。


しかし、私住む北海道では昨年からYGPの認知度が一気に高まりました。
札幌出身のダンサーがニューヨークファイナルで1位になったからです。
北海道ではニュース番組でも特集が組まれたりしました。

バレエに関心がない人すら「札幌のダンサーが国際バレエコンクールで1位になった」と知っている状況になったんです。
私のところにトレーニングに来るバレエダンサーでYGPを知らない人が一人もいなくなりました。



それでもまだ彼女はプロになったわけではないですし、バレエの世界は狭き門ですので私達は暖かく見守ることしか出来ませんが心からの応援によって元気を送ることは出来るのではないでしょうか。
(今年もそのダンサーは出場しています)


出場しているダンサーたちはみんな自分の全力を出せるよう願っています。
そして自宅でこの動画を見ている皆さんはこの動画から沢山のヒントを見つけ出してより良く踊れるように学んでいきましょう。



訂正:
記事内にニューヨークファイナルグランプリと書いた部分がありましたが、1位と訂正しています。
関係者の皆様、大変失礼いたしました。お詫び申し上げます。



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森脇俊文



ダンス関係者への提言【トレーナーやダンス教師は読んで】

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先月のJADMSに参加したときに感じたことを忘れないように書いておきます。
(そしてダンス関係者の皆さんに届いてほしいと感じています)


「なんかアカデミックな方ばかりですね」
久しぶりに会場で会ったセラピストの知人とそんな話になりました。


私が初めに参加したのが第5回ダンス医科学研究会です。
この頃はまだトレーナーの参加は珍しい感じで、ちょっと浮いている感じだったのを記憶しています。多くはセラピストやドクターだったのではないでしょうか。



その後5年連続で参加し続けて、この頃にはトレーナーを含めた他業種の人達の参加が増えてきていました。5年前の記事はこちら。 

ブログの中では「トレーナー・セラピストが沢山参加してきている」と書いてありますね。
私が参加していた5年間では年々トレーナーやセラピストなど臨床家の参加が目に見えて増えてきていました。(10周年は私自身の講習会と日程が重なり泣く泣く不参加でした)


その後コロナ禍を経て5年ぶりに参加してみたら再び初めの頃のアカデミックな方が多い印象に戻っていたような気がしました。もったいないなぁと感じました。なぜ現場に近い人達の参加が減ったのでしょうか。


ここで私なりの考察をしてみようと思います。


・バレエ関係の情報発信する人が増えた
・そもそもアカデミックな情報は難しい
・手軽な情報を手に入れやすくなった


5年前まではまだダンスに関連するあらゆる情報(エクササイズやセルフケアなど)を手に入れにくい環境だったと思います。しかしコロナ禍に「オンラインセミナー」という手段が一気に広がり、以前よりも手軽にダンスに関連する情報を自宅で入手できるようになりました。


同時に情報発信する人も増えさらには発信者の情報の質も高くなり、まるで「わざわざJADMSに行かなくても良いかも」という気持ちになってきたのではないでしょうか。実はかくいう私もそんな気持ちが少なからずありました。


ただ、特定の人から学ぶ「手軽なエクササイズの情報」や「即効性のあるセルフケアのアプローチ」などばかりを学ぶのはリスクがあります。その人のフィルターを通した情報だけを学ぶことになり、情報の偏りを生むことになるからです。


だからこそ今、トレーナーやセラピストがアカデミックな世界と触れ合っておくべきだと考えています。
「一度聞いてわからないから行かない」ではなく、何度も参加していくうちにわかることが増えてきた。とか、どんなエリアの勉強をすればよいのか明確になってきた。とか、研究はどこまで進んできたのか、とかがわかる方が素敵だと思うのです。


多くの登壇者がいるので偏った情報に振り回されないで済むのも良いポイントだと思います。
年に1度2度くらいならこういった専門的な場所やちょっと畑違いと感じるような場所へ出向き、新しい刺激を入れることは人間的な成長や気づきを得るためにはとてもよい機会だと思っています。


ですから声を大にして言いたいです。
セラピストやトレーナーはもちろんのこと、ダンス教師の方も機会があったら是非こういった学術集会などに足を運んでみてください。


その上で私達に質問していただければより理解の解像度が高まると思います。研究畑の人だけで話し合っても現場に情報が届かないし、現場が手軽な情報にばかり目を向けていると良質な研究による情報を入手できません。研究と医療とエクササイズとダンス現場が一体となってダンス業界を作り上げていくためには相互の現場に参加することがとても大切だと思っています。



来年のJADMSには多くのダンス教師、トレーナーが戻ってきますように。


関連記事:
こういったトラップにハマらないためにも色々な専門家と繋がるのが良いと思います。







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森脇俊文

医療従事者向けダンス医学セミナー Vol.5 ダンサーのミカタ 成長期編 受講レポート

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多くのバレエに関わるセラピストが登壇されている「医療従事者向けダンス医学セミナー」というものがあります。
以前から気になりつつもタイミングを逃し続けていたのですが、先日日本ダンス医科学研究会に参加したことがきっかけでようやく重い腰が上がり受講することが出来ました。


タイトルに「医療従事者向け」と書かれているのですが、登壇された片倉麻衣先生とファシリテーターの竹島憲一郎先生のお話は大変丁寧で分かりやすくお話されていました。ダンサーに関わっている人ならばどんな人が聞いてもそれなりに理解できるのではないでしょうか。
(対象者にはクラシックバレエ・ダンス・審美系スポーツに関わるすべての方と書いてあります)


こういった専門的なセミナーはしっかり理解しようと思うと(そして一部でも理解できないなら意味がないと思うから)ハードルが高くなってしまうわけで、なんとなくでも聞いてみて役立つ情報を手に入れようと考えるのが良いと思います。もしあなたが興味関心があるならばこういったジャンルのセミナーを受講してみることはとても価値があることだと私は思います。


今回の片倉麻衣先生のお話は海外論文を参照して成長期ダンサーにおける体の特徴や怪我の症例、よく起きる怪我の種類やRED-S(利用可能エネルギー不足)、そしてRED-Dなどのお話をされていました。


先日の日本ダンス医科学研究会で登壇された竹島憲一郎先生のお話と共通する部分があったので、おさらいになりとても有意義な時間となりました。何度も同じ話を聞くことはとても重要です。
※1回聞いただけで分かった気になる人は一回振り付け習って踊れた気になる人と同じです


セミナー特典として2週間のアーカイブ視聴もついているので、分からないことがあっても見直したり調べながら見ることも出来るのはとても便利です。
私自身はRED-Dに関心があったのでとてもタイムリーなセミナーでした。


そして次回はこちらです。【ダンサーの栄養と心理】


引き続きRED−Sに関する情報を学ぶことができそうですね。
この10年でバレエダンサーをサポートするための情報に触れやすくなったとはいえ、栄養や心理に関する情報はまだまだ10年前と大きな変化がないと感じています。


解剖学的な観点やバレエメソッドからの観点からダンサーをサポートする環境はとても増えましたが、栄養学的な観点や心理学的な観点に関してはこの10年でどれくらい学ぶ機会があったでしょうか。


RED-Sの記事で書きましたが、食事(エネルギー)が不足するとダンサーはパフォーマンスを出しきれないんです。
RED-Sの図その2

そして、食事(栄養)と心理はRED-Sの中で唯一相互に影響を与え合っているのです。
スクリーンショット 2024-04-09 17.41.16
だからこそ次回のセミナーが「栄養と心理」なんでしょうね。

新学期が始まりダンサーの環境が変化していく中で栄養と心理に関する学びを得るのはとても重要です。
この機会に多くのダンス関係者、審美系スポーツの関係者、そして保護者の方が視聴することを望みます。


私は勝手に宣伝していますが、勝手に宣伝する人が増えない限り価値のあるセミナーでも閉じた世界の中で " いつものメンバー " だけで行なわれてしまうことになりかねません。
多職種が連携してダンサーをサポートするために私が出来るアクションとしてこちらのブログでの紹介をしています。

多職種連携のキーポイントは共通認識だと思っています。
共に学べる仲間が増えることを願っています。



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今回のテーマは「アラスゴンドのありがちな間違い」



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森脇俊文








RED-SそしてRED-Dとは?

RED-S

RED-S(レッズ)って何? 
この言葉は数年後には今よりももっと身近な言葉になると思います。

日本語ではRED-Sのことを「スポーツにおける相対的エネルギー不足」と呼びます。
そしてRED-SのSはスポーツのSであり、ここをダンスのDに置き換えたRED-D(レッドディー)というものも提唱されました(後述)。


今回はRED-Sに関してを中心にRED-Dにも少し触れてなるべく分かりやすく解説しようと思います。
※分かりやすく解説するということは「正確ではない」ということをご理解ください。


補足:「相対的エネルギー不足」というのは運動量に対して食べる量が足りていないということです。
沢山食べていてもそれ以上に動いているならエネルギー不足ですし、ちょっとしか食べていなくてもそれ以下しか動いていないならエネルギーは足りているわけです。「動く」と「食べる」を比べて「食べる」が足りていない場合に「相対的エネルギー不足」と呼ぶ。とお考えください。




【近年のRED-SとRED-Dに関する動向】
2023年、IOC(国際オリンピック委員会)によるRED-SのコンセンサスステートメントがBritish Jounal of Sports Medicineで掲載され、その翌年2024年にはRED-Dの論文がBMJ Open Sport & Exercise Medicineに掲載されました。


つまり、つい最近のホットな話題ということです。


【アスリートと低栄養問題の変遷】
歴史を辿ると1992年にアメリカスポーツ医学会で世界で初めて「摂食障害」「無月経」「骨粗鬆症」の3つを「女性アスリートの三主徴」と呼ぶようになり、摂食障害までいかなくても食べる量が少なければ身体に負の影響があるということで、のちに「利用可能エネルギー不足」「視床下部性無月経」「骨粗鬆症」の3つを女性アスリートの三主徴と呼ぶようになりました。
女性アスリートの三主徴

それについての記事はこちら



この考え方をベースにして女性だけではなく全てのアスリートに適応範囲を広げて提示されたのがRED-S(Relative Energy Deficiency in Sport [スポーツにおける相対的エネルギー不足])です。



【つまりRED-Sって何?】
こちらをご覧ください。(「女性アスリートの三主徴」を含んでいますね)
RED-sの図
図の解説ですが、中央のRED-Sというのを「エネルギー不足になると、、、」と読み替えると分かりやすいと思います。エネルギー不足が発生することで様々なトラブルを巻き起こすことになります。



さらには心理的影響の部分だけ相互の矢印になっているのは、心の不調の結果として食事量が減り相対的エネルギー不足になるケースもあるからです。どっちもきっかけになるよね。ということです。



ただし、この図だけだとあまりピンとこないと思いますので、具体的なデメリットに関して書いてみました。動くことに対して食べる量が足りていないと以下のデメリットが発生します。


相対的にエネルギー不足が起きると、、、
免疫: 免疫系を弱め、感染症リスクを高めます。
月経: 女性アスリートは月経不順や無月経を引き起こすことがあります。
骨の健康: 骨密度を低下させ、骨折リスクを増加させます。
内分泌: ホルモンバランスを乱し、多くの内分泌系機能に影響を及ぼします。
代謝: 基礎代謝率を下げ、身体のエネルギー消費を抑制します。
血液: 貧血を引き起こし、運動能力に影響を与えることがあります。
成長発達: 若年アスリートでは成長と発達の遅れにつながることがあります。
心理的影響:ストレスや摂食障害などの心理的問題を引き起こすか、悪化させます。
心血管: 心血管系の機能低下につながり、心臓健康に悪影響を及ぼすことがあります。
消化器: 消化機能を低下させ、栄養吸収不良や消化不良を引き起こすことがあります。


めちゃめちゃ不都合。
だから適切にエネルギーになる食品を食べたほうが良いんです。


私自身がアスリートだった頃、食べることへの関心が低くそれでいて「自分は筋肉が付きにくい体質だ」と思っていて、今考えるとRED-Sに当てはまっていたなぁと感じています。



過去にこんな記事 ↑ を書いていますが、IOCがRED-Sの説明の中でもう一つの図を作成しています。


こっちのほうが当事者としてはイメージしやすいのではないでしょうか。
RED-Sの図その2


こちらに関してももう少し具体的に解説してみます。今度は中央のRED-Sを「エネルギー不足のまま練習すると」に置き換えて読んでみると良いです。


エネルギー不足のまま練習すると、、、
持久能力の低下: 長時間活動するための体力が減少します。
スポーツ障害のリスク: 怪我や疾患のリスクを高めます。
トレーニング反応の低下: トレーニングからの回復や成果が得られにくくなります。
判断の低下: 断力を鈍らせ、ミスを招きやすくなります。
協調運動の低下: 神経系の機能を低下させ、動作の正確性が落ちます。
集中力の低下: 脳の働きにも影響し、集中力が維持しにくくなります。
易刺激性: イライラしやすくなることがあります。
抑うつ: 気分の低下や抑うつ状態を引き起こすことがあります。
グリコーゲン貯蔵低下: エネルギー源であるグリコーゲンの貯蔵が不足し、持久力が減退します。
筋力低下: 筋肉の合成を妨げ、筋力の低下につながります。


良くないですね。
だから食事というのは動くこと、休むことと同様に大切なんです。



RED−Sのダンサー版「RED-D」とは?



ここまでが今後世の中にもっと広がっていくと思われるRED−Sに関する説明でした。


そしてこのRED-Sのダンサー版「RED-D(レッド・ディー)」が2024年に発表されました。
「ダンスにおける相対的エネルギー不足(RED-D)」です。


【RED-SとRED-Dは何が違うの?】
基本となる部分は同じです。だからこそ上の2つの図はそのまま覚えておいたほうが良いです。
念のためにこちらにも載せておきますね。
RED-S図

これをダンスの分野に特化させたのがRED-Dです。
つまりダンサーが最高のパフォーマンスを出すために研究された論文とも言えます。


最先端のスポーツ医学を用いてダンサーに関係する専門家が集まって話し合い、
ダンサーに寄り添ったなかで見つけ出したダンサーのための(現代における)最適解だと考えて良いです。


ここで書かれているダンサー特有の状況とは、高い身体能力を求められる一方で文化的な背景により細身な身体であることを求められやすい傾向があるということなどが挙げられます。


そんな中でダンサーの健康を守り最高のパフォーマンスを出すためにはアンケートで状況を確認して、必要であれば血液検査をしてより良い状況になるためにサポートを行なうための方法が書かれているのがRED-Dの論文なのです。


RED-SもRED-Dもネット上で論文を読むことが出来ます。
英語で書かれていますが、最近は翻訳機能が向上していますので手軽に翻訳して読むことができます。
良い時代ですね。


RED-Dに関しては今後、もうすこし丁寧な記事を書く予定です。
まずはRED-Sが皆さんの知識として知っていただければ良いなと思って書きました。


ここまで読んでいるような皆さんであれば再び書く必要もないかもしれませんが、
分かりやすく書くということは正確ではないということになります。
大げさな表現をするならば嘘が混ざります。私なりの配慮を持って書いていますが、この記事だけで判断しないほうが理解が深まりますので、ネット上の他の記事を読み比べることをおすすめしますし、
必要だと感じた方は原文を(翻訳してでも)読むのをおすすめします。


未来あるダンサーをサポートするためには新しい情報を積極的に取りに行くのが大切だと思います。


ちょっと長くなっちゃいましたが、ざっくりとまとめるならば
運動に対して適切に食事が取れれば効果が最大化する一方で、昔のような考え方での食事では運動の効果が最大化されない(RED-D)ということを覚えておきましょう。ということです。




今回の記事の元にしている論文のリンクを貼り付けておきます。

2014年のRED-Sの論文


2024年のRED-Dの論文




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移籍問題について

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新体操関連の人なら誰もが1度は見たことがあるYou Tubeチャンネル「tokofit Rhythmic Gymnastics」で移籍問題について語られていました。

まだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。

全てのバレエスタジオや運動教室で起きている事ですが大変デリケートな話題ですので、なかなか「当事者目線」の情報は手に入れにくいですね。だからこそ移籍に悩んだことがある人や現在悩んでいる人、そして指導者の方もこの動画は1つの参考として「軽く見て(本人談)←ここ重要」みると良いと思います。

注意:この動画が基準であるわけでも絶対的な正解というわけでもなくて、納得いかない人や受け入れがたいと感じる人もいると思うので、軽く見るのが良いと思います。


ちなみに私のパーソナルトレーニングでは回数券利用の場合は行くのをやめたらそれで終わりですので移籍問題も何もありません(と、私は思っています)。一方でセッションを継続している間に所属スタジオの移籍をしたダンサーはいますし、移籍の相談を受けることもそれなりにあります。(その際の私のスタンスに関しては後述します)


話を戻して、この動画を見た感想としては、当事者だからこそ感じていることが語られているなと感じました。
さらには「それは分かっているの(正論)だけど現実的じゃないよね」というまとめになっておらず可能な限り「どうすればよいのか」をアドバイスされているわけです。


とても丁寧にいくつものケースに対して解説されていると感じました。


私自身はおおむねこの動画で語られていることに共感します。違和感や異論を感じるようなことはアリませんでした。そして私自身が移籍の相談(その手前で指導者への不満など)をされるときには、まず大前提として「指導者は誰に対しても下手になってもらおうとはしていない」と伝えます。さらには「意地悪してやろうと考えてもいないはず」と加えます。


生徒も先生もどちらも「上手になりたい」「上手にしてあげたい」という部分で同じであるはずなんです。
ただ、伝え方や感じ方、そして価値観などの違いによってズレが生まれるんだと思っています。
ですからなるべく「先生はこういう気持ちで伝えたんじゃないですかね」とお話するようにしています。


あとはダンサー自身が自分の全力を出し切ることが大切なんです。
その全力が出し切れる環境を自分の力で作り出すことに集中するのが良いと思います。
それが移籍することかもしれないし移籍しないことかもしれないけれど。


この動画を見たときに思い出したのは、今も時々読み直す私のバイブル「あなたが変わるまで、わたしはあきらめない」です。この本に書かれていることと共通している部分を感じました。審美系に関わる指導者やコーチの方は読むことをおすすめします。世界で一流の指導者が語る勝つための指導のヒントがこれでもかと語られています。



まずは直接話してみること。指導者は敵ではなく最大の理解者なのですから。




関連記事:

指導者だって人間です。そして完璧な人間なんていないので求めすぎないのが大切です


指導者や上司になる人に向けて、私がおすすめする5冊の本に関して取材を受けたときの記事です





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ダンサー、フィギュアスケーター、あらゆる表現者をサポートするトレーナー
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第14回日本ダンス医科学研究会学術集会 〜教育講演レポート編〜

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いよいよお待たせしました。
私がこの1〜2年でXの中でよく見かけていて1度お会いしてお話したいと思っていた竹島憲一郎先生の教育講演のレポートです。竹島憲一郎先生に関しては先日のレポートでも紹介していますが、こちらの記事でも(私の主観で)紹介させていただきます。





バレエダンサーは医療機関に行かない。


みなさんなら心当たりある方が多いはずです。
ダンスに理解あるドクターやセラピストに出会うことはとても難しいのが現状です。



芸術家のくすり箱でもこんなアンケートがありました。
18b6a33e


この事実は日本だけではなく世界中のどの地域でも共通しているそうです(後述)。


そんな現状の中でドクター自身がダンサーであるというのは安心できると思いませんか?
竹島憲一郎先生は競技ダンス(社交ダンス)の選手として活動していたことがある方なのです(名前を打って画像検索するとダンサーとしての写真が出てきます)。


特に専門は「足」です。
「ダンサーへの理解がある足の整形外科医」ってダンサーにとってはパワーワードだと思います。
世の中にはダンス経験がなくてもダンサーに理解のあるドクターやセラピスト、トレーナーは沢山います。かくいう私もダンス経験があると言えるほどダンスをしてきたわけではないです。
とは言えどもダンサーでありドクターというのは「話が早い(理解してくれる)」と思います。



さてそんな竹島先生の教育講演を聞いて印象的だった部分を皆さんにシェアしたいと思います。
(私の主観を加えて書きますので、竹島先生の言葉の通りでないですし論文の一次情報そのものではないことを予めご了承ください)


上手なダンサー約800名の怪我を調べてみると11歳、12歳が特に怪我が多くなる傾向があったそうです。これはポワントの履き始めだったり初コンクールに出場するくらいの年齢ということなのでしょうか。この論文の数字だけをもって世の中の正解とするのは危険ですが、少なくとも11歳12歳あたりのダンサーを指導する際に頭の片隅に入れておいて損はない情報ですね。そして経験上、それを知っている先生も少なくないはずです。


そしてバレエダンサーの怪我で最も多く見られるのは「足、足関節」です。これは直感とズレがないのではないでしょうか。全体の半数が足、足関節の怪我のようです。ただし、年齢によって起きやすい怪我の場所が変わるそうで、8〜11歳が足・足関節の骨や関節の怪我が多いのに対して12歳〜18歳位になると腱や筋肉などの痛みが増えてくるそうです。

これは身体が少し大きくなってきて体重が増えてきて、演目も難しくなってきているのに筋力が足りないまま踊ったり、間違った使い方のまま繰り返したりすることで腱や筋肉に負担がかかってくるのでしょうね。


さらには「システマティックレビュー(めちゃ説得力のあるデータ)」として、ダンサーの怪我のほとんど(65%〜70%)はオーバーユース(使い過ぎ)が原因だそうです。つまり、負担のかかる動きを繰り返し行なって痛みが出るというケースがバレエダンサーの怪我のほとんどだと言いかえることも出来るというわけです。


ここから考えるべきポイントとしては「使いすぎる」ことを前提に踊る方が怪我のリスクが減らせるということです。「今後絶対に使いすぎるんだから事前に強化しておこう」とか「これから使いすぎることを想定して今日は休んでおこう」とか、そんな考え方を持っている人の方が怪我しにくいのではないでしょうか。



その他の研究では、1年以内に怪我をしたダンサーは初めて怪我をした人よりも過去に怪我をしている人の方が7倍も多かったというデータもあったようです。これは様々な要因が考えられるので決めつけた発言はできませんが、そもそも使い方が悪くて怪我を繰り返したり、リハビリが不十分で怪我を繰り返したり、筋力が足りないまま踊ることで怪我を繰り返したり、骨格的に怪我しやすい条件の人だったりと、色々考えられますが、怪我をしたタイミングで適切にセラピストやトレーナーが介入すれば、ここまでの比率にならないのではないかなと感じています。


こんな感じで、お話される内容がいずれも興味深くかつわかりやすくお話していただきました。
他にも【利用可能なエネルギー不足(RED-s)】の話や実際のダンサーの症例報告(足関節インピンジメント症候群)や、症例に合わせて手術をするのかしないのかの考え方など大変貴重なお話を聞くことができました。


お話を聞いている限りでは、なるべく手術をしないで使い方の修正で改善することを目指しつつ、構造的にリスクのある状態や痛みがとても強くなっているケースにおいては慎重に検討しつつ丁寧な手術を行なうという印象がありました。


リハビリのプロトコル(組み立てかた)はファンクフィジオの押本理映先生と連携を取っているようです。
押本先生はニューヨークにあるハークネスセンターで研修を受けている方です。



押本先生はこの頃にアメリカから帰国されたとのことです。


実は押本先生とも懇親会のタイミングで繋いでいただきお話することができました。
惜しみなく私の質問に答えていただき、このお二人の懐の深さに感動しました。


この5年でさらに日本のダンス業界を支える人達のネットワークが広がり、
質の高い医療を受けられる環境が増えてきたと実感しています。
そのフロントランナーとも言えるお二人です。


懇親会でのエピソードはまだまだあるのですが、話が散らかるので別の機会にします。


以前から知っている話でも改めて聞くことに意味があり、場合によっては情報が更新されていることだってありますから、ダンサーの怪我などについての講演は何度聞いても良いと考えています。
「そんなの10年も前から同じだよ」なんて思わずに「同じでも大切なことなので何度でも聴講しましょう」という気持ちを持っていたいと思っています。


来年のダンス医科学は神戸で開催されます。神戸でお会いしましょう!


と、その前に実は今年の6月に札幌で「日本舞台医学会」というのが初開催されます。

詳しい情報はまだですが、私は必ず参加します。竹島先生も登壇されるそうです。
今のうちからスケジュールを空けておきましょう。詳細が発表され次第、随時このブログで情報をお伝えします。


ということで6月に札幌でお会いしましょう!


関連情報:
竹島先生がファシリテーターのオンラインセミナーはこちら


なぜダンサーは治療に行かないのか?


その際にドクターがどんなことを考えているのか?


学術集会レポートその1はこちら


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ダンサー、フィギュアスケーター、あらゆる表現者をサポートするトレーナー
森脇俊文













第14回日本ダンス医科学研究会学術集会 レポート2 ポスター発表、ダンスパフォーマンス編

JADE2024

前回の続きです。



この学術集会の魅力的なポイントは「ダンス」をテーマにしていることで、研究者自身がダンサーである比率がとても高く、それによって理解してもらえるアカデミックな知人ができるというメリットがあります。

一般的な学会と同様にポスター発表というのがあり、ステージでの講演以外にロビーや廊下にポスター(研究をまとめた大きな紙)が掲示されて研究発表をしている本人に直接質問ができる機会があります。

今回は17件ありました。タイトルだけざっと記載しますね。

【指定演題】
1. 学齢期の女子バレエ学習者における機能的ターンアウト角度と身体要因の関連
2. バレエダンサーにおけるCAIの調査
→CAIについての私が書いた過去記事はこちら

3. クラシックバレエダンサーの脛骨跳躍型疲労骨折 〜成長期から成人の比較〜
4. 成長期新体操選手とバレエダンサーの外傷障害発生部位の比較

【一般演題】
5. ダンスにおけるアクセントの取り方の違いに対応する言語表現の予備検討
6. 時系列分析による複合ダンスジャンルの同定と可視化
7. 競技ダンス費本チャンピオンのルンバ・フォワード・ウォークの動作特徴
8. ブレイクダンス基本姿勢が手部に及ぼす荷重分布の検証
9. ダンス経験が片足支持姿勢の安定性と片足着地の衝撃緩衝能の左右差に与える影響
10. 1番ポジションでのジャンプ着地における第1足根中足関節可動性の超音波画像評価
11. グランジュテにおける映像データによる審美性評価と運動的データとの関係性の検討
12. バトントワリングにより発生する傷害の重症度に関する調査
13. バレエの回転動作時の身体意識
14. 摂食障害を有する17歳女性の腰痛治療を経験して
15. 背屈制限及び足部回内でのプリエ動作が課題となった長母趾屈筋腱損傷術後のバレエダンサーの一例
16. プロバレエダンサーの左膝外側半月板損傷縫合術後の舞台復帰までのアスレティックリハビリテーション
17. 膝前十字靭帯再建、半月板縫合術後に筋力回復に難渋したが復帰に至ったプロダンサーの一例


どうですか?ざっと見ただけでも色んなジャンルのダンサーの研究が発表されているのがわかると思います。


こういった研究をされている人達に直接質問をすることができるということは、セラピストやトレーナー、そしてバレエ教師が日々悩んでいる疑問のヒントを見つけ出すことができる可能性が高まるということです。

例えばピルエットにおいて(演題13)プロダンサーとそれ以外のダンサーでは意識している身体の部位を3つ上げたときに、それ以外のダンサーは「お腹」がランクインされるのに対してプロは「お腹」がランクインされない一方で「脇」がランクインされるとか、グランジュテは何を持って「美しい」と感じるのか(演題11)をデータで分析した結果、足の振り上げる速度が関係しているとか、こういった研究をされている人たちと会話をすることで、アドバイスのヒントに繋がっていくわけです。


年に1度しか無い貴重な機会ですので、日程が空いている人は参加することをおすすめします。
これだけの専門家が一同に集まっているところに参加して一日学べて6000円(一般)というのは、近年の様々な講習会の参加費を考えるとコスパが良いと思いませんか?
参加していて突然質問されたり発表を求められたりするわけではないですから、半分理解できたらラッキーくらいの気持ちでバレエ教師の方や単純にダンス愛好家が参加されるのはとても素晴らしいことだと思います。


そしてこの学術集会の魅力の1つとしてダンスパフォーマンスも外すことはできません。
今回は二組のパフォーマンスがありました。
一人目はKei Asanuma(with 木原丹)さんです。彼女は新体操の日本代表になっていたことがある方で、現在はコンテンポラリーダンサーとして活動されています。今回はリボンを使ったダンスとコンタクトを織り交ぜた作品を見せてくれたのですがリボンを使っているのに全然新体操っぽさがなく、それがとても印象的でした。日本代表にまでなった新体操の選手なのにもかかわらず、リボンを使ったダンスで "競技っぽさ” を完全に消し去ることって出来るんだなと感じました。
私個人的にはコンタクトのパートよりもソロのシーンやリボンを使った作品が好みでした。


続いて二組目はPICK ACTIONというブレイキンのチームです。
ブレイキン(ブレイクダンス)は今年のオリンピックの競技種目にもなっており、近年とても注目されてきていますね。ただ、今回は学術集会のステージでのパフォーマンスということでダンサー達にとっては少々アウェー感が強かったのではないでしょうか。


日頃とは大きく雰囲気が違う中だったと思いますが、まずショーケーススタイルの作品を見せてくれた後にチームによるバトルのスタイルでパフォーマンスを行ない、我々にわかりやすくブレイキンの魅力を伝えてくれていました。


次回以降はレポートというよりは学術集会で私が感じた話やエピソードなどを交えて書いていこうと思います。








 

第14回ダンス医科学研究会(JADMS) レポート 1 〜講演の報告編〜

IMG_1421
5年ぶりに行ってきました。

と、書いたように私は久しぶりの参加だったのですが5年前までは5年連続で参加していたこともあり、何名もの方に「毎年参加されていらっしゃいますよね」と言っていただいたのがとても驚きました。
「北海道から来たトレーナー」って珍しいから覚えてもらいやすいのでしょうね。嬉しい限りです。
IMG_1418 2


前置きはこのくらいにして早速レポートを行ないます。


今回のテーマは「成長期とダンス」ということで、日頃ジュニアダンサーをサポートすることが非常に多い身としては「この学びを北海道のダンサーに持って帰る」という強い想いを持ちながら参加しました。



基調講演では水村真由美先生の「発育発達段階でのオーバーワークが身体に与える影響」というお話をされました。
昔の人は「過ぎたるは及ばざるが如し」とよく言ったもので、運動は毒にも薬にもなるわけです。
クライアントに合わせて適切な量を行なわなければマイナスの面が大きくなってしまい、頑張っているのに逆効果というケースが出てきます。
ネットで見かけたエクササイズをそのままやり続けることでうまくいくこともあるでしょうし、強度が高すぎて怪我につながることもあると思います。疲労が溜まれば免疫が低下します。演目選びも重要です。これら全体を考慮すること(テーパリングとピーキング)についてのお話をされていました。




そして個人的に楽しみにしていたのが竹島憲一郎先生の教育講演です。
1年くらい前からXでよく見かけるようになり、いつかお会いしたいなと思っていたので願ったり叶ったりでした。


とてもダンサーに寄り添っている講演をされていたのですが、それもそのはずご自身がダンサーだったのです。
競技ダンス(社交ダンス)をされていてアマチュアA級という実力の持ち主です。
千葉県周辺のダンサーで足の痛みに悩まれている方はぜひ伺ってみてください。

あなたをダンサーとして関わってくれる貴重なドクターの一人です。
教育講演でも「成長期バレエダンサーの障害」というテーマで使いすぎや間違った使い方に関するお話をされていました。これに関しては別の記事でまとめてご紹介することにします。




二人目の教育講演は塚越裕太先生による「ダンスと発育期の運動障害」についてでした。
小中学生の運動器検診の記録をもとにして怪我の発生率を調べた報告などをされていました。
例えば、かかとをつけてしゃがめない子はしゃがめる子と比べて捻挫する可能性が有意に高かったようです。
今後「スクールトレーナー制度」が充実していくことでこういった課題に対してのサポートができるようになることが望まれます。



また、シンポジウムの中では成長期のバレエダンサーに対して「栄養面」「心理面」「RADシラバス」「現役ダンサーからみたボーイズについて」など幅広い側面からのお話を聞くことができました。かいつまんで皆さんにお伝えします。


【栄養面】
まず、とても印象的な言葉がありました。それはRED-s(レッズ)という言葉です。RED-sは竹島先生の教育講演でも使われており、今回の研究会学術集会のキーワードだったと思います。

IOC(国際オリンピック委員会)がRED-s(スポーツにおける相対的エネルギー不足)という概念を提唱し、女性アスリートの三主徴を発展させて全てのアスリートにむけて包括的な問題として捉えるという流れがあり、2023年に専門家が集まって合意に達した声明が発表されました。

詳しくはこんな感じです。


RED-sについてのお話とダンサーは基本的に炭水化物の摂取が足りていないというお話があり、目指すべき状態は食べても太らないような身体にすること(筋肉を適切に鍛える)だとおっしゃっていました。


【心理】
アスリート特有の心理的な特徴を理解して大人たちはどう支えていくのかについてのお話をされていました。その対策の1つとしては失敗する権利を奪わず、積極的にチャレンジさせ続け、成長を寄り添いながら見守ることが大切だというようなお話をされていました。


【RADシラバス】
RADというのがどんな組織なのかの説明と、実際にどのようなことをダンサーに向けて伝えていくのかをお話されていました。そこではLTADの考え方や旧東ドイツで生まれたコオーディネーションについてのアプローチが取り入れられ、バレエを踊る以前の体作りから徐々にバレエ的要素を増やしていくというシラバスになっているとのことでした。

LTADについてはこちら


コオーディネーションについてはこちら



【ボーイズダンサーについて】
NBAバレエ団の現役男性ダンサーである河野崇仁さんがボーイズに対しての課題をお話されていました。
国内ではパートナリングレッスンがほぼ無いため、ボーイズは発表会のタイミングでゲストダンサーからパートナリングを本番に向けて少しずつ学ぶような形になり、その結果筋力不足による不適切な姿勢のリフトなどが発生しやすく、怪我に繋がりやすいというお話をされていました。
そして、対策としては少なくとも腕立て伏せや逆立ちはできるようになっておいたほうが良いとおっしゃっていました。ボーイズの皆さん、腰を傷めないようにするために腹と上半身は鍛えておいたほうが良いですよ。


この他、ミニレクチャー&ポスター発表やダンスパフォーマンスなどがあり、大変充実した学術集会でした。
(このあたりは別記事で書きます)


今回は久しぶりに参加し、会いたいと思っていた人に沢山会えたのがとても嬉しかったです。
水村先生を筆頭に竹島先生や押本先生、そして古くからのセラピスト・トレーナー仲間(と私が勝手に思っている)に会えて、さらには未来のダンサーをサポートしてくれるドクターの卵にも会えました。


いつもはみなさんとちょっと離れた土地で活動していますが、JADMSのお陰でお会いできる機会を与えてくださり、とても心強いなと感じています。


まずレポートの第一弾はこれでおしまいとします。
まだまだ皆さんに伝えたいことがいっぱいあり、書きたいことで溢れています。
次回の更新をお楽しみにお待ちください。



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森脇俊文









ローザンヌ国際バレエコンクール2024を観終えて

スクリーンショット 2024-01-30 20.31.09
ローザンヌ国際バレエコンクールの受賞者が決まり、先程改めてファイナルのダンサー達を見直してみました。

今回は結果を見る前に投稿したので、赤裸々に私の主観を書き連ねています。


私が入賞すると予想したダンサーは合計7名で、その中で実際に入賞したのが4名です。
確率があまり高くないですね。この結果に対して改めてダンサーたちを見直しながら自己分析してみました。

ローザンヌ国際バレエコンクールでは1週間のレッスン期間も含めた審査ですからファイナルの踊りだけで判断することは難しいと承知しつつも、本番で上手に踊れているダンサーは入賞する可能性が高いですから自分の目を信じてやってみました。


すると優勝したダンサーを入賞予想すらしていなかったという事態が発生(笑)。


セミファイナルでの踊りを見てみると納得の踊りでしたが(ファイナルでは回転で少しふらつきがあった)、入賞予想すらしていなかったというのは反省すべきだなと感じました。
そして入賞予想を外した3人は全員韓国のダンサーだったのですが、彼女たちは今見直しても上手だなと感じます。ただ、他の入賞者のほうがより上手だったりこの1週間での成長度が高かったりしていたのでしょう。


そして私の優勝予想したダンサーが入賞すらしていなかったことに関しては、オンラインサロンでお世話になっている石島みどり先生に動画を見てもらって分析してもらいました。
そこで「あえて言うならば」という入賞しなかった理由を探してもらった結果わかったことがあります。


まず、振りが誰のバージョンか分からない(見たことがない)そうです。この振りが審査の評価に影響を及ぼした可能性があるかもしれません。また、所々で5番に入らずにステップを繋いでいる部分があり、それを注意されても直せなかったのか、そもそも注意されなかったのか、そのあたりも関係があるかもしれないようです。


こういった部分はバレエメソッドと振りのバージョンを把握していない限り見つけにくいエリアです。私にとってはある意味「見えない(見えにくい)」部分でもあります。


それにしても優勝者を見逃し、優勝予想した人が入賞すらせずに予想が外れてしまったのはちょっとショックでした。もうちょっと見れるようになっていると思ったのになー。


来年もリアルタイム入賞者予想を再挑戦してみようかなと思っています。


そして今年もモナコプリンセスグレースアカデミーのダンサーが上位に入りましたね。
ちなみにちょっと調べた限りですが過去の上位入賞者はこんな感じです。
2017年2位
2018年1位
2019年1位
2020年1位
2021年なし
2022年1位
2023年なし
2024年2位3位

恐らく出場しないダンサーの中にも優勝できそうな人が何人もいるのでしょう。
就職先が内定しているようなダンサーはコンクールに出場しない人もいますから。



あまり語られないこととしては光が強いと影も濃くなります。
よほど自身がない限りこんなハイレベルな学校に留学してしまうと
本来プロダンサーになれる可能性の高いダンサーが実力を発揮できない可能性すらあると思います。
(地元のエースが強豪校に入って3年間ベンチとか、地元の秀才が進学校に入学して落ちこぼれるとか、自分に合う環境をつくれずに実力を出しきれないということはよくあるケースです)


プロになる道は簡単ではない一方で、一本道ではありません。
日本の大学に通いながらカンパニーに所属し、その後ブノワ賞を取ったダンサーすらいます。



人生の分岐点であるローザンヌ国際バレエコンクールを見直しながら
ダンサーたちの未来がより良いものになることを願い、感想を書いてみました。



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森脇俊文










ローザンヌ国際バレエコンクール2024 決戦速報

スクリーンショット 2024-02-03 16.42.04
ファイナルで踊ったダンサーたちの印象をリアルタイムに書きながら速報として投稿します。
この投稿はダンサーがファイナルを踊り終わったあと結果発表前に公開しています。

順位などの結果が分かる前に公開しますのでその答え合わせは翌日以降ということになります。
今回なぜこのような形にしたのかというと、2つの理由があります。

その1
明日の予定が早いから(笑)
実は職場のスタッフとダンボールで作ったソリ大会に出場するのですが、そのソリを運搬する係なので絶対に寝坊できないから日本時間の2時すぎまで起きているのが危険と判断した為。

その2
自分の「見る力」がどれだけ養われたかへの挑戦
公開してすぐに寝るので、トンチンカンなレビューでもそのまま投稿されます。
私が評価したダンサーが全く受賞せず、私があまり印象に残っていないダンサーが上位入賞していることも考えられます。それを含めてせっかくなので皆さんに私の「バレエやコンテを見る力」がどれだけのものなのかを知ってもらおうと思っています。
各ダンサーのコメントの手前の数字は、出場順が事前に記載した名前の順番と違ったので出場順のつもりで書いていますが、順番がいくつも飛んでいます。私がレポートしやすくするためだけの数字です。




313 Ruby DAY(オーストラリア)
クラシック
12 緊張か。それとも斜めの床への適応か前半ふらつく
全体的に動きが硬い印象。

コンテ
12 うまい。空間の中での体の使い方を知っている。動きのニュアンスの引き出しが多い。
動きの流れを消さないで動ける。加速させるのもうまい。複数のニュアンスを同時に表現できている。
この人は完全にコンテで決勝に残ったタイプのダンサーだと思う。コンテだけなら一番か二番。
1のダンサーと同じ感じ。


415 Martinho LIMA SANTOS(ポルトガル)
クラシック
7 今のところ一番ジャンプ飛べる印象。回転の軸がきれい。動きの切れがある。
入賞するかな。

コンテ
7 体は効く。動き一つ一つの意味をもっと作り込めるとニュアンスがもっと良くなると思う。
なぜその動きをしたくなるのか、その動きに何を感じて動いているのかなどをもっと表現できる。
拍手は多い。

 

106 Crystal HUANG(アメリカ)
クラシック
この演目知らないかも。基礎があって強い印象。
これは入賞する。移動してからのトリプルでも安定している

コンテ
雰囲気を出せている。動詞的に動けている。動きのアクセントがある。
音楽を聞けている。体から音が出ている。うまい。入賞するでしょう。



211 Léo WEBER(フランス)
クラシック
全体的にまとまっている。反るのが苦手かも。
若いダンサーだと思う。

コンテ
4 コンテはそんなに得意じゃない印象。
無難に踊っている



318 Yujeong KANG(韓国)
クラシック
10 韓国のダンサーは皆強い。入賞しそう。ジャンプもきれいで高さもある。

コンテ
10 1のダンサーと似た印象がある。同じ学校かな。あとで調べてみる。
1のダンサーの80%くらいの印象。



431 Takafumi HORI(日本)堀貴文
クラシック
9 線が細いが高く飛べ、柔軟性もあり軽やかな印象。
上体が若干ブレるのでもったいない

コンテ
9 コンテのほうが好印象。筋力特に体幹が持って強ければ表現のメリハリをもっと出せたと思う。
やりたいのに上手く出来ないのは止める力が足りていないだけのような気がする。もっともっとうまくなる。



122 Wongyeom LEE(韓国)
クラシック

手足長い。オフバランスでの体の使い方うまい。特に派手に上手い印象はあまり感じられないが上手。

コンテ
1 うまい。動詞的に動けている。アイソレーションもコンテ的な所作も出来ている。
クラシックよりコンテの印象が良い。まだ一人目なのでなんとも言えないが、コンテだけ見ると確実に入賞する気がする。踊りが振りの追いかけになっておらず、動き一つ一つに意味を持って動けている。



212 Desihan ZHANG(中国)
クラシック
11 飛べる。ジャンプのスキルは高い。上体のしなやかさが出るともっと良いと思う。

コンテ
11 背中は柔らかいようだ。ということは筋力的な問題と、コンテ慣れによって更に上手くなるはず。



315 Airi KOBAYASHI(日本)小林愛里
クラシック
15 空間を使うのがうまい。立体的に踊る。場の空気を支配できるタイプのダンサー。
優勝候補二人目。意外に拍手は少ない。

コンテ
キレある。速いう動きが出来るのは良い。コンテとの総合では入手するが優勝ではない気がする。



408 Carson WILLEY(アメリカ)
クラシック
17 ノーブル!トゥールアンレールは回転が足りない。腹筋が弱い人の飛び方をしている。
お腹を鍛えましょう。

コンテ
腹筋はあるのかも。ただ、それをコントロールして上体を安定させるコツが掴みきれていないのかも。
クラシックバレエダンサーが踊るコンテという印象。



111 Nali DOBRIN(ルーマニア)
クラシック
3 体柔らかい、スクエアを崩すのが苦手な印象。振り付けの演出の関係か。
柔軟性をコントロールする筋力が少し足りなく感じる。

コンテ
3 配信の乱れの関係であまり見れていない。
体が効くのはわかるが、動きに意味を付けきれていない印象。コンテ慣れしていない感じ。
器械体操などの経験はあるかも。1のダンサーと同じ演目なので見比べると違いが明確。



201 João Pedro DOS SANTOS SILVAI(ブラジル)
クラシック
2 若干反り腰?胸郭が大きい。回転得意。腹筋が若干弱い。雰囲気がある。
回転はうまいが体幹が少し揺れる印象がある。拍手とても多い。


コンテ
2 背中は柔らかいがアイソレーションは得意じゃない。クラシックダンサーが踊るコンテという印象。
拍手が多いのは応援に来ている人たちなのだろう。



307 Jioh KIMI(韓国)
クラシック
14 演じれている。体を大きく見せる踊りが出来ている。間やタメを作れている。
体から音楽が聞こえるタイプの踊りができている。上位入賞するはず。体も強い。つま先もすごい。
コンテ次第では優勝もある

コンテ
あ、優勝するかも。アイソレーションやアクセント、体のラインの見せ方、動きの意味付け
オフバランス、複数の意味を同時に走らせている感じ。彼女が今年の優勝だと予想します。
動きのフローもつなぎも良い。うまいねー。



417 Juliann FEDELE-MALARD(フランス)
クラシック
13 スタイルが良い。飛べる。カンパニーからの需要高そう。つま先もきれい。
条件良い。入賞しそう

コンテ
13 中性的な踊りができる。大きく踊るのがうまい。動きのコーディネーションが良い。
コンテとクラシックとうまさが揃っているので入賞するでしょう。



123 E-Eun PARK(韓国)
クラシック
4 非常に体をよくコントロール出来ている。筋力、柔軟性ともにある。
ターンアウトも良い。基礎がかなり訓練されている印象。入賞するのでは。

コンテ
4 踊れるねー。振りがクラシックのテクニックにちかいもので代用できる感じなのでどれくらいコンテがうまいのか測りきれないが、この踊りの中ではかなり踊り込めている印象。アクセントや強弱も使えている。踊りが好きな人の踊りって感じがする。入賞すると思う。



207 Taichi TOSHIDA(日本)利田太一
クラシック
5 カメラに余裕を見せるメンタルあり。ジャンプと回転の軸がきれい。
演技力もある。あ、入賞するだろうな。雰囲気をまとって踊れている。動きのアクセントを作れる
柔軟性もある。

コンテ
5 1のダンサーとは違った個性がある。動きのラインを見せるのがうまい。もう少し動詞的に動けると印象が更に良くなると思う。




302 Natalie STEELE(アメリカ)
クラシック
6 うまい。見た目も姫っぽいのでカンパニーから需要ありそう。踊りがアメリカっぽい感じがする。
華があるという意味で。コンテに期待。

コンテ
6  アイソレーションやオフバランスなどがもっと大きくできるとより良いと思う。

407 Giuseppe SCHILLACI(イタリア)
クラシック
14 飛べる。バランスの使い方うまい。つま先きれい。荒削りなので今後が楽しみ。
きっとコンテが得意。

コンテ
やはりコンテうまい。一つ前の優勝候補と違うスタイルで同じ踊りが出来ている。
乾さんとスタイルが似ている。ということはモダンの基礎があるのかもしれない。
きれいにコンテを踊っているのにクラシックバレエっぱさが出ていない。



317 Paloma LIVELLARA VIDART(アルゼンチン)
クラシック
16 ジャンプが高い。女性で一番かしら。背中の使い方がきれい。

コンテ
コンテが苦手な人のコンテという印象。
ネオ・クラシックやキャラクターは踊れるがフロアを使うようなバレエとかけ離れたコンテは得意じゃないと思う。拍手がすごい。


411 Jenson BLIGHT(オーストラリア)
クラシック
15 踊りが若い。体が柔らかい。

コンテ
踊りが若い。体が効く。音の取り方が良い。
音楽的な部分が評価されてファイナルに残ったのだろう。体から音が出るタイプのダンサーになるんだと思う。





さて、どんな結果はどんな感じなのでしょうか。
私は寝ます。そして明日も朝からずっと予定が詰まっているので、ブログ更新は出来ません。
もし全然違う結果であればそれはそれでやむなしですね。


参加されたダンサーの皆さん。お疲れ様でした。
皆さんに素晴らしい未来が開かれますように。




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ダンサー、フィギュアスケーター、あらゆる表現者をサポートするトレーナー
森脇俊文

バレエを見ているうちに英語が聞き取れるようになる

スクリーンショット 2024-02-02 22.39.15
ローザンヌ国際バレエコンクールがそろそろ終盤になってきました。

近年You Tubeの字幕機能は著しく質が高くなってきています。
例えばみなさんが今バレエがうまくなりたくて、なおかつ英語を聞き取れるようになりたいのであればこの機能を使わない手はないですね。

超一流のバレエ指導者のレッスンを時間差なく自宅で観ることができ、さらにはその言葉を字幕で確認しながら聞くことが出来ます。

例えば、パリ・オペラ座バレエ学校校長のエリザベット・プラテル氏のレッスンを字幕付きで観ることが出来るわけです。無料で!

日本でレッスン受けるとしたらどれだけの受講料がかかるのでしょうか。

毎年ローザンヌ国際バレエコンクールではこのような超一流の指導者のレッスンを無料で生放送してくれています。なんて素敵なことなんでしょう。知らなかった人は過去の動画も含めてレッスンをご覧になってください。

自分のお教室にコンテのクラスが無いのであればローザンヌ国際バレエコンクールのコンテクラスを見ながら学べば良いんです。何年分もありますよ。一流の指導者が指導している無料で見られるレッスンが。


自宅に踊るスペースが全然無いのであればまずは言語を聞き取れるようにするのが良いと思います。
バレエレッスンで注意する言葉はだいたい予想がつくでしょうから、それと字幕を組み合わせて聞いているうちにだんだん聞き取れるようになってくるはずです。

世界中のバレエダンサーに向けて、無料で良質の情報を提供してくれています。
ぜひ時間を作ってチェックしてみてください。


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新琴似中央整骨院(月〜土)
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ダンサー、フィギュアスケーター、あらゆる表現者をサポートするトレーナー
森脇俊文

ローザンヌ国際バレエコンクール2024 始まりました

スクリーンショット 2024-01-30 20.31.09
今年も始まりました。
若手ダンサーの登竜門として名高いローザンヌ国際バレエコンクールです。

今年の日本人ダンサーは10名参加だそうです。
詳しくはチャコットの情報をどうぞ。


いつも思うのですが、コンテクラスのバレエピアニスト(コンテピアニスト?)は様々な楽器を使って音源を生演奏しています。今回は声も使っていました。

↓(開始時間を設定したのでご覧ください)


あー素敵。


まだ注目ダンサーを見つけていはいませんが、寝不足の日々がこれから続きますね。
参加しているダンサーたちはみんな怪我なく最高の時間になることを願っています。




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バレエダンサーはなぜ胸郭が動かないのか?

バレエ胸郭
「胸郭が硬い」
この1〜2年でバレエダンサーの中で一気に見聞きするようになった言葉なのではないでしょうか。

今までは「平べったい(立体的じゃない)」とか「胸を使って」とか
「腰で反らないで胸で反って」とかそんな感じの表現が多かったはずです。


最近では「胸郭を使って」とか「胸郭が硬い」なんていう表現をする指導者が増えてきていような気がします。


それにも関わらずバレエダンサーにとっての胸郭は、一部のダンサーだけが上手に使えるエリアであり
多くのダンサーは「使えたら良いなと思っているし、先生にも指摘されるんだけどあまり動かない」と感じているのではないでしょうか。



しかし胸郭を動かすことは秘伝のテクニックでも特殊な能力でもなく、「なぜ動かないのか?」を正しく理解することによって動かせるようになっていきます。



胸郭が動かない理由はいくつかあるのですが、まずは今まで「使っちゃいけない」と勝手に決めつけてしまっているマインドブロックを取り外すことから始めてみましょう。


バレエを長く習えば習うほど「スクエアをキープしなければならない」という感覚が無意識レベルで身体の動きを固めてしまうことがあります。
この現象のことを「スクエアトラップ」と呼ぶことにします。


スクエアでキープすることは "ある場面" ではとても大切なのですが "すべての場面" でスクエアをキープしなければならないわけではありません。しかし、バレエを習い始めてある程度上達するまではスクエアをキープする場面がとても多いうえにそれが上手く出来ないことでいつもスクエアをキープする注意を受けることになります。


この結果、身体が無意識にスクエアが崩れることに抵抗や違和感を感じてしまうようになります。
こうしてスクエアトラップにハマってしまった人は胸郭を動かそうとしても「これ以上動かしてはいけない」という無意識のブレーキが掛かってしまい、本当は動かせる胸郭でも動かせなくなってしまうわけです。


バレエ的にダメなことをしている、正しくないポジションにいるような気持ちになる場合は、
その気持がブレーキになり、胸郭を動かせなくさせているのです。


こういったスクエアトラップによるマインドブロックを外すことが胸郭を動かす第一歩だと考えています。
先日のオンラインサロンの無料放送の部分でも少し触れていますが、オンバランスでいつづける意識が強すぎるダンサーはスクエアトラップによるマインドブロックにハマっている可能性が高いです。


先日の冬季バレエ講習会でもオフバランスが苦手なダンサーがたくさんいました。

余談ですが、バレエ以外のスポーツを色々やっている人や大人からバレエを始めたような人はスクエアトラップやオンバランスでいつづけるようなマインドブロックにはあまりハマっていない人が多いです。
それは多様な動作を多く経験していたり、決められた形のみを長く繰り返して意識していないからです。


かりにマインドブロックが外れた状態にあったとしても癖が原因でいつも通りの動きをしてしまうことがあります。
これは100倍大げさに動いているつもりで見ている側が10分の1だけ改善しているように見える現象です。


その人の抱えている状況によって対策が変わりますが、次のステップとして必要なのが
胸郭の可動域を増やすエクササイズと胸郭を動せるようにするエクササイズ、そしてそれをコントローする筋力になります。


今週金曜日(21時30分)の生放送でそのエクササイズの一部をご紹介しようと思っています。


無料会員になるとさらに15分追加で視聴可能になります。



【まとめ】
まずは胸郭を動かすことへの無意識の抵抗(マインドブロック)を取り外すこと、
そして可動域を広げ、動かし方を学び、コントロールする筋力を身に着け、
100倍大げさに動く意識を持ってクセから抜け出すことで胸郭が動くようになります。



言い換えるとレッスン中のちょっとしたアドバイスだけ動くならもう既にあなたの胸郭は動いているはずで、今困っているのであれば簡単に直せるものではなく、原因を明確にして一つ一つ課題をクリアしていくことが必要なのです。


悲観する必要はありません。自分にとって適切な方法さえ見つかればあとは継続した分だけ胸郭が動くようになります。


胸郭をつかって魅力的な踊りを目指しましょう。



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森脇俊文

日本バレエ協会北海道支部冬季バレエ講習会2024

IMG_0532
日本バレエ協会北海道支部が開催する冬季バレエ講習会にお呼びいただき講習会を行なってきました。
今年は平山素子さんの講習会と組み合わせた内容での提供です。


講師の平山素子さんは現役ダンサーであり筑波大学の准教授という、2つの顔を持った方です。


いつからのご縁なのかなと調べてみるとなんと10年前!
ブログって便利ですね。私が大変感銘を受けて一気にファンになったシンポジウムのレポートはこちら。



私が平山素子さんを札幌に呼んで講習会をしていただくきっかけになったのが
「ムーブメントリサーチ」というワークショップです。そしてその名前を
今回の講習会において私が譲り受けて、


森脇俊文→ ムーブメントリサーチ
平山素子→ コンテンポラリー


という形で相乗効果が出るような内容に打ち合わせを行なって開催しました。
これによって3日間のなかで同じテーマの講習会を連続して受講することができるようになっています。
IMG_0525
トレーナーからコンテに必要な身体の使い方の基礎を学び、
コンテダンサーから実際に踊りにつながる動きの基礎と実践を学ぶ。

都内でもなかなかこんなタイプの講習会は見当たらないのではないでしょうか。
コンテに取り組むバレエダンサーにとって理想的な入り口だと思います。


ワークショップの中では
「背骨をしなやかに動かして踊る」
「フロアテクニックを安全に身につける」
「想像力を膨らませて踊りにつなぐ」

大きくこの3つのテーマを3日間かけて組み立てていきました。


平山素子さんのクラスはフロアテクニックを一つ一つ丁寧に沢山紹介されていました。
それは私が世の中のバレエダンサーに受けてもらいたいと思っている流れそのものでした。


世の中のコンテが必要なバレエダンサーには彼女のようなコンテクラスがあるといいなと感じています。
ただ、平山素子さんは振付家でありダンサーであり大学教員であり、大きなコンクールの審査員や課題振り付けなどを担当されており多忙な方なので、なかなかクラスレッスンを受けることは難しいのです。

コンテンポラリーダンスでよく使われるフロアテクニックをバレエダンサー向けに体系的に整理したものがあればいいなと思っています。それを学ぶことでクラシックバレエダンサーが安全に楽しくコンテンポラリーダンスに挑戦できるなら素敵ですね。


そして私のクラスではムーブメントリサーチ1でフロアテクニック一つ手前の動きとして、
丁寧な重心移動が身につくための様々なワークを行い、ムーブメントリサーチ2ではクラシックバレエではあまり使われない身体の動かし方の基本的な操作を紹介しました。


ムーブメントリサーチで紹介した動きがさらにコンテクラスの中に導入されることで互いのクラスが共鳴し合うような形で3日間が進んでいきました。


楽しくレッスンを進める中で、ときに審査員目線のお話として「1つのモーメントでバレるんです」という言葉がダンサーには響いたのではないでしょうか。なぜそう動くのか?または、そう思うから動ける。
これらを意識し始めた途端にダンサーたちの動きが輝き出したのは印象的でした。


これは「動詞的に動く」が3日間の中で分かりやすく組み立てていたからだと思います。

ダンサーたちが最終日に向かってどんどん素敵になっていくのがとても楽しかったです。

また、以前パーソナルトレーニングに来てくれていたダンサーたちとも久しぶりに会えて嬉しかっったです。
コンクールではいつも見てますよー。そして今来てくれているダンサーの皆さんは、今度来たときに今日のおさらいやりましょうー。


面識ない講師とその場合わせで行なうワークショップもスリリングで楽しいですが、今回のように面識ある方と打ち合わせを行なった中で実施するワークショップは、3日間全体で同じテーマを持った大きな一つのワークショップのような形になったので、とても価値のある時間だったと思います。


平山素子さん素敵な時間をありがとうございました。
今回も学び深くとても楽しい時間でした。

そして日本バレエ協会北海道支部の皆さま。
講習会に呼んでいただき今年で6年目となりました。バレエやダンス経験のないトレーナーを協会の講習会に呼んでいただいたというのは国内ではかなり早いタイミングで画期的なアクションだったと思います。今後もその後期待に答えられるような存在であり続ける次第です。


平山素子さん新作公演情報!



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動作分析を得意としています。
何が原因でできなくて、どうすればそれを解決できるかを見つけ出すのが私の専門です。それに対して必要なトレーニングメニューの提供を行ないます。現在は主にダンサーや審美系スポーツの選手へのサポートが多いです。ダンサーや審美系スポーツ選手の痛みの多くは身体の使い方を変えることで改善したり消失したりする場合がありますのでお困りの方はご相談ください。

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